JPH06310266A - 金属シートを接合する方法及び誘導加熱コイル - Google Patents

金属シートを接合する方法及び誘導加熱コイル

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JPH06310266A
JPH06310266A JP5187024A JP18702493A JPH06310266A JP H06310266 A JPH06310266 A JP H06310266A JP 5187024 A JP5187024 A JP 5187024A JP 18702493 A JP18702493 A JP 18702493A JP H06310266 A JPH06310266 A JP H06310266A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 2枚の構造用シートを迅速且つ強固に接合材
の加熱硬化によって接合する方法と装置を提供する。 【構成】 誘導コイルが、平行でない姿勢で、2枚の並
設された構造用シート部材の片面上に近接し且つその一
側縁部に沿って配置された第1及び第2のエレメントを
包含している。第1及び第2のエレメントは、隣接する
端部で共に接合している。座体部材と起立部材とが第1
のエレメントの中間に隙間を有する端部に接続してい
て、その誘導コイルを高周波電源に接続している。その
第1及び第2のエレメント,座体部材,起立部材は、中
空の管状をなしてそこに冷却液流路を形成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、一般的には2枚の構
造用の金属シートを接合するために、その2枚の金属シ
ートの並設した縁部間に配した接合材を加熱する装置や
方法に関するものであり、特に、接合材を電気的に加熱
して2枚のシートを接合する方法と装置とを提供する。
【0002】
【従来の技術】自動車工業界では、並設された2つの構
造用部材又は金属シートを接合するのに、熱硬化性接着
剤が広く用いられている。かかる接合技術は、ドア,デ
ッキカバー,フード等のようなアッセンブリに用いられ
ているが、そこでは、2枚の金属シート又はパネルがそ
のエッジ部分を重ねるようにして配置され、その2枚の
シートのうちの一方のエッジが隣接するもう一方のシー
トの上に縁取りするように折り込まれるのに先だって、
その2枚のシート間に適当な接着剤又は接合材が配置さ
れている。その接合材は、そこで加熱されることによっ
て硬化して、2つの構造用部材又はシート間に強力な接
合を形成する。
【0003】自動車組立て技術が高い生産性を有してい
ることはよく知られている。かくして、その接合材を迅
速に硬化させるのに必要な熱を供給するために、電気誘
導加熱コイルが用いられている。かかる誘導コイルは、
高周波電流を通すことによって、磁界を生じると共に金
属シートを加熱し、その熱は、2枚のシート間に配置さ
れた接合材に導通されてこれを硬化させる。ドア,デッ
キカバー,フードのような部材の折り曲げ補強された周
端縁部は、そのサイズが極めて大きいこともあるので、
かかる誘導加熱コイルは、縁取り部分に沿ったごく限ら
れた位置だけに用いられ、而して、その誘導加熱コイル
が存在する部分だけで点状に接合材の硬化が行われてし
まうのが普通である。その接合材の残りの部分は、その
自動車が塗装オーブンを通過する時のような、その組立
て工程の後方で硬化される。また、あるアッセンブリの
周端縁部の全域に誘導加熱コイルを用いて、接合材の全
てにわたって同時に硬化させることも知られている。
【0004】接合に用いる典型的な誘導加熱コイルは、
図1に示してある。この典型的な装置では、一つの誘導
コイル10が、絶縁支持体12の下に配置されている。
その絶縁師自体12は、アウタシート又はパネル16の
折り曲げた縁部13とインナシート又はパネル16とを
受けて支持している。接着剤18の帯が、折り曲げ加工
に先だって内外のシート14,16の間に配置される。
誘導加熱コイル10の中に高周波電流を導通すると、金
属シート14,16に熱を誘発する磁界が形成され、そ
の熱は、誘導加熱コイル10の域内に存在する接着剤に
誘導されてこれを硬化させる。
【0005】図2には、米国特許第4,950,384
号明細書に説明されている他のタイプの典型的な誘導加
熱コイルの詳細が説明されている。この誘導加熱コイル
20は、一般的に矩形のコイル体をなして、片方だけし
か図示されてはいないが対をなして外方に延出した足部
22を包含しており、これは図示しない変圧器のような
電源に接続している。
【0006】起立部材24と取付け座体26とが、その
誘導加熱コイル20に接続していてその誘導加熱コイル
20に適当なマウントを提供している。コア28が、そ
の誘導加熱コイル20によって生じた磁界を集束するた
めにその誘導加熱コイル20の選択された部位の周囲に
配置されている。図2に示されている従来技術の誘導加
熱コイル20は、これを使用するときには、図1に示し
たようなシート14,16の如く2枚の重なり合ったシ
ート間の折り曲げ補強をした接合部の片側だけに配置さ
れる。
【0007】図3は、なお他の従来例のスポット接合に
用いられる誘導加熱コイルを示している。この装置は、
米国特許第4,602,139号明細書に詳細に説明さ
れているが、これは、図示しない適当な治具又は支持体
に取付けられている下側固定体30が、第1又は下側誘
導加熱コイル32を担持し、電気的に絶縁されている部
材34のブロックに取付けられている。その下固定体3
0は、また下部外側シート36と内部配置の上側シート
38の間に形成された折り曲げ接合部を、これらのシー
トの間に配置された粘性の接着剤と共に支持している。
上固定体42が第2の又は上側誘導加熱コイル44を担
持し、この上側誘導加熱コイルは、また上固定体42内
の電気的に絶縁されている部材46のブロックに取付け
られている。その上固定体42と下固定体30とは、相
互に移動可能であり、相互に分離可能であって、その2
つの固定体の間の折り曲げ補強されたシート36,38
の取付けと取外しができるようになっている。
【0008】運転操作の一つの態様では、上固定体42
は、折り曲げ補強されたシート36,38の上に降下
し、第2の誘導加熱コイル44をシート36,38の折
り曲げ補強されたエッヂ部の片側面に置くことになる。
その第1の又は下側の誘導加熱コイル32は、実質的
に、第2の誘導加熱コイル44と線状に配置されるが、
しかしシート36,38の折り曲げ補強されたエッヂ部
の下に位置する。これらのシート36,38の折り曲げ
接合部の反対側で、これらの誘導加熱コイル32,44
を用いると、熱が同時にシート36,38の両側から適
用されるので、接合材40を均一に加熱することができ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図1や図2
に示したような従来の単巻き誘導加熱コイルの使用する
と、接合剤を十分な強度に硬化させるのに、長時間の加
熱を必要とする。更に、この単巻き誘導加熱コイルは、
2枚のシートの折り返し補強した接合部の片側だけに配
置されるので、そのシート側には他方側シートより強く
加熱され、接合材の不均一な加熱が行われることにな
る。
【0010】また、図3の装置であっても、上固定体4
2のような少なくとも1つの固定体は、それら固定体間
の折り曲げ補強したシート36,38の取付けと取外し
ができるように、相手の固定体に対して可動でなければ
ならいので、この構成における工具設定の設計は、より
複雑化する。かくして、新規な誘導加熱装置と、接合材
を従来の接合方法より短時間で好適な強度に硬化させる
方法とを提供することが望まれている。また、誘導加熱
装置と、この接合技術の分野での工具設定を簡素化でき
る方法が要望される。更にまた誘導加熱装置と、2枚の
シート又はパネルを、従来の接合技術加熱装置より短時
間で、高強度の硬化接合が得られる方法とが望まれてい
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、かかる問
題を解決するための新規な誘導加熱接合方法とその実施
装置を提供するものである。その装置は、接合方法に電
気誘導加熱コイルを用いるものである。この誘導コイル
は、2枚の金属シートを重ねた状態又は折り曲げ補強し
た状態で、その間に配された熱硬化性の接着剤又は接合
材を加熱して接合するのに好適である。
【0012】好適な実施例では、この発明の誘導加熱コ
イルは、第1の平面に配置された第1のエレメントを包
含している。そして、第2のエレメントが、第1のエレ
メントの第1の平面に対して平行ではない所定角度の第
2の平面に配置されている。ある実施例では、第2のエ
レメントは、実質的に第1のエレメントに対して直角に
配置されていて、全体的にL字形になるように、第1の
エレメントの片方の側部縁に隣接して配置される。
【0013】かくして、この第1及び第2のエレメント
は、その間に、最外側のシートの下面を第1のエレメン
トの近くに、2枚のシートの折り曲げ補強した周端縁部
を第2のエレメントの近くになるように、その一対のシ
ートの折り曲げ補強した周端縁部を受容する位置に配置
されている。この配置により、2枚のシートの間の接合
材を底部と側部と上部と加熱することができ、それによ
って、接合材を、単にシート又はパネルの片面だけから
の加熱しかできなかった従来技術の誘導加熱コイルの加
熱用構造に比較してより均一な加熱し、またより迅速に
硬化させることができるようになった。
【0014】第1及び第2のエレメントは、相互に完全
に別体のものであるが、1つの実施例では、第1のエレ
メントは、間隔を置いて、しかも共通平面に配列した第
1及び第2の足部分で形成した第1の足部が設けられて
いる。第1及び第2の端部足が、それぞれ、各第1及び
第2の足部分の両端部に接続し、また、そこから直角に
延出している。第2のエレメントは、第3及び第4の端
部足を有する第2足部を包含しており、前記第3及び第
4の端部足は、それぞれ、第2足部の両端に接続しその
第2足部から外側に延出している。第1及び第2の端部
足は、第3及び第4の端部足にそれぞれ接続しており、
第1及び第2のエレメントを、単巻き誘導コイルを形成
している一体構造として一緒になるように結合する。
【0015】座体手段が、第1のエレメントに接続して
おり、誘導加熱コイルを高周波電流の電源に接続してい
る。起立部材が座体手段と第1のエレメントとの間に配
置されている。分離した座体手段と分離した起立部材と
を、第1のエレメントにおける第1の足部の第1及び第
2足部分のそれぞれに接続することが好適である。
【0016】第1及び第2のエレメント,座体手段,起
立部材は、中空の管体でしかも電導体で形成されてお
り、その座体手段,起立部材,第1及び第2のエレメン
トを貫通して延在する内部通路を有している。その内部
通路は、誘導加熱コイルに冷却液流路を提供する。更
に、第1及び第2のエレメントの第1及び第2の足部の
周りを囲むようにコアが配置され、第1及び第2のエレ
メントによって生じた磁界を集束する。この発明によれ
ば、第1の構造用シート部材を第2の構造用シート部材
に接合するためのユニークな方法が開示される。その方
法は、 a) 未硬化の熱硬化性接合材を、第1のシート表面の
その周端縁部の所定部位に配置する工程と、 b) 第2のシートを、第1のシートに並んだ位置で接
合材と前記第1のシートの周端縁部に並んだ第2のシー
トの周端縁部とが接触するように配置する工程と、 c) 誘導加熱装置を、第1及び第2のシートのうちの
一つの片面と第1及び第2のシートの並設された周端縁
部とに近接して配置する工程と、 d) 誘導加熱装置から接合材に対して、第1及び第2
のシートの内の1つの片面と第1及び第2のシートの並
設された周端縁部とから熱を誘導して、その接合材を、
第1及び第2のシートの間でしかもその誘導加熱装置の
近くの第1及び第2のシートの並設された周端縁部に沿
って硬化させる工程と、でなる。
【0017】この発明の方法は、また、第1及び第2の
シートを並設した後に、その第1及び第2のシートのう
ちの相手の並設された周端縁部に沿って第1及び第2の
シートのその並設された周端縁部を折り曲げ補強する工
程を包含している。この方法によれば、誘導加熱装置を
配置する工程は、更に、誘導加熱コイルの第1のエレメ
ントを、第1及び第2のシートのうちの1つの平面に隣
接した第1の平面に配置する工程と、その誘導加熱コイ
ルの第2のエレメントを、第1及び第2のシートのの並
設された周端縁部の近くで前記第1のエレメントの第1
の平面に対して所定角度で平行でない平面に配置する工
程と、第1及び第2のエレメントに対して高周波電流を
供給して第1及び第2のシートの間の接合材の加熱を惹
起する工程とを包含している。
【0018】この誘導加熱コイルとこの発明の方法と
は、従来の誘導加熱コイルと誘導加熱方法に比して、顕
著な効果を発揮する。この発明における誘導加熱コイル
の第1及び第2のエレメントのL字形の配置は、2枚の
並設したシートの間に配した接合材を、より均一でより
迅速に加熱する。この加熱は、2枚のシートのうちの1
枚の片面を通してのみならず、並設する相手のシートの
側縁部を通しても生じるものであり、1つだけのコイル
が2枚のシートの折り曲げ接合部の下に配置されている
従来の誘導加熱コイルの配置構成より迅速に硬化させ
る。
【0019】この発明では、また、従来の2枚の折り曲
げ補強されたシートの反対表面に取付けられた平行な2
つの対向する誘導コイルを有する誘導コイル構成のよう
に、2枚のシートの折り曲げ補強された接合部を、1つ
のコイルやその固定具をその相手のコイルに対して前進
させたり後退させたりして動かすことなく、2枚のシー
トの折り曲げ補強した接合部は、誘導コイルに近づけた
りそこから離したりすることができるので、製造工具設
定が簡素化される。
【0020】以上を要約整理すると、次のようになる。
すなわち、この発明は、未硬化の熱硬化性接合材を、第
1の金属シートの表面の周端縁部所定位置に配する工程
と、第2の金属シートを、その第2の金属シートが前記
第1の金属シートと並び且つ前記接合材に接触すると共
に、前記第2の金属シートの周端縁部が第1の金属シー
トの周端縁部と並ぶように配置する工程と、誘導加熱装
置を、前記第1及び第2の金属シートのうちの何れか一
方の片面に隣接すると共に、前記第1及び第2の金属シ
ートの並んだ周端縁部に隣接させて配置する工程と、前
記誘導加熱装置から、前記第1及び第2の金属シートの
一つの片面から、しかも前記第1及び第2の金属シート
の並んだ周端縁部から、前記接合材に熱を誘導すること
により、少なくとも前記第1及び第2の金属シート間
で、前記誘導加熱装置の近辺の前記第1及び第2の金属
シートの並んだ周端縁部に沿って前記接合材を硬化させ
る工程とでなる、第1及び第2の金属シートを接合する
方法に係る。
【0021】また、これは、更に、第1及び第2の金属
シートが並設関係に配置された後にその第1及び第2の
金属シートのうちの相手となっている隣接周端縁部に沿
ってその第1及び第2の金属シートの何れか一つの周端
縁部を折り曲げ補強する工程を有することもある。ま
た、これは、前記誘導加熱装置を配置する工程が、更
に、並設された第1及び第2の金属シートの何れか一つ
の片面に隣接する第1の平面に誘導加熱コイルの第1エ
レメントを配置する工程と、誘導加熱コイルの第2エレ
メントを、前記第1及び第2の金属シートの並設された
周端縁部に隣接する前記第1のエレメントの前記第1の
平面とは実質的に平行ではない第2の平面に配置する工
程とを有するようにすることもできる。
【0022】また、この発明の前記方法は、次の誘導加
熱装置で実施できる。すなわち、その誘導加熱コイル
は、第1の平面に配置された第1のエレメントと、前記
第1のエレメントの第1の平面とは平行でない第2の平
面に配置された第2のエレメントと、前記第1及び第2
のエレメントに高周波電流を供給する手段と、でなる。
【0023】この誘導加熱コイルは、また、第2のエレ
メントの平面が第1のエレメントの第1の平面に対して
実質的に直角であるように構成してある。また、この誘
導加熱コイルは、第1及び第2のエレメントを接合する
手段が共に単巻きコイルを形成しているものとすること
ができる。そして、この誘導加熱コイルにおいて、第1
のエレメントは、第1足部と、この第1足部の相対向し
ている端部に直角に接合している第1及び第2の端足部
とを包含しており、第2エレメントは、第2足部と、こ
の第2足部の相対向している端部にそこから直角に延出
するように接合している第3及び第4の端足部とを包含
し、その第1及び第2の端足部は、それぞれ、前記第3
及び第4の端足部に連絡していて、その第1及び第2の
エレメントを単巻きコイルに接続させるようにすると好
適である。
【0024】また、このような誘導加熱コイルにおい
て、第1足部が、第1及び第2の共通平面で間隔を置い
て配置された足部分からなるようにすることもできる。
また、この誘導加熱コイルにおいて、更に、誘導加熱コ
イルを高周波電流の電源に取付けるための座体部材と、
その座体部材を前記第1エレメントに接続するための起
立手段とでなるようにした。
【0025】また、この誘導加熱コイルにおいて、更
に、横並びに間隔を置いて配置した第1及び第2の座体
部材と、その第1及び第2の座体部材にそこからそれぞ
れ延出するように接続し、且つ第1エレメントの第1及
び第2の足部分に接続している第1及び第2の起立部材
とでなるようにすることもできる。
【0026】そして、同じくこの誘導加熱コイルにおい
て、更に、第1足部は、共通平面で間隔をおいて配置さ
れた足部分からなり、前記第1の足部分,第1の端部
足,第2の端部足,第2足部分,第2の起立部材,第2
の座体部材は、連続した単巻きコイルに一連接続させる
ことができる。また、第1及び第2のエレメントと起立
手段とは中空の管状部材で形成されるようにしてもよ
い。
【0027】また、誘導加熱コイルが、更に、第1及び
第2のエレメントの中を冷却液を流通させるために、第
1及び第2のエレメントに形成された流体通路を有する
ようにしてあるのも、有効な実施例として挙げられる。
また、誘導加熱コイルにおいて、第1及び第2のエレメ
ントを接合する手段が第1及び第2のエレメントのそれ
ぞれに接続している端部足からなり、その端部足のそれ
ぞれは、第1及び第2のエレメントの相手側の端部足に
形成されるようにしてもよい。
【0028】そしてまた、誘導加熱コイルが、更に、第
1及び第2の起立部材の間に配置された絶縁部材と、第
1及び第2の座体部材と第1エレメントの第1及び第2
の足部とからなるようにしてもよい。また、更に誘導加
熱コイルが、更に、磁石コアと、第1及び第2のエレメ
ントによって生じた磁界を集束するための第1及び第2
のエレメントの環状部分とからなるようにすることもで
きる。
【0029】また、誘導加熱コイルが、更に、第1及び
第2のエレメントによって生じた磁界を集束するため
に、第1のエレメントの第1足部の周囲と第2のエレメ
ントの第2足部の周囲に取付けられた磁石コアを有する
ようにすることもできる。そして、誘導加熱コイルが、
2枚の金属シートを取付ける保護表面を提供するため
に、第1及び第2のエレメントに取り付けられた表面保
護手段を有するような実施例も好適である。
【0030】最後にこのような誘導加熱装置は、第1及
び第2のエレメントは、第1足部,この第1足部の対向
端部に接合している第1及び第2の端部足,それぞれ第
1足部から間隔を置いて第1及び第2の端部足に接合し
ている第3及び第4足部からなり、その第1足部,第2
及び第3の端部足,第1及び第2のエレメントのそれぞ
れの第3及び第4足部は、それぞれの第1及び第2のエ
レメントのために共通平面に配列してあり、高周波電流
を供給する電源は、第1及び第2のエレメントのそれぞ
れに接続している、誘導加熱コイルであると、好適な実
施例の一つとして挙げることができる。
【0031】
【作用】この発明における誘導加熱コイルの第1及び第
2のエレメントのL字形の配置によって、2枚の並設し
たシートの間に配した接合材を、より均一でより迅速に
加熱する。この加熱は、2枚のシートのうちの1枚の片
面を通してのみならず、並設する相手のシートの側縁部
を通しても生じるものであり、1つだけのコイルが2枚
のシートの折り曲げ接合部の下に配置されている従来の
誘導加熱コイルの配置構成より迅速に硬化させる。
【0032】この発明では、2枚のシートの折り曲げ補
強された接合部を、1つのコイルやその固定具をその相
手のコイルに対して前進させたり後退させたりして動か
すことなく、2枚のシートの折り曲げ補強した接合部
は、誘導コイルに近づけたりそこから離したりすること
ができるので、製造工具設定が簡素化される。
【0033】
【実施例】図4,5,6には、この発明の誘導コイル5
0が、好適な実施例として示されている。その誘導コイ
ル50は、並設された外側の構造部材又は金属シート5
4と内側の構造部材又は金属シート56との間に配され
た帯状,ビード状又は点状の接着剤52を加熱するよう
に構成されている。図5に示したように、下側のシート
54の外縁部58は、内側のシート56の外側縁部60
の周りで折り曲げられている。折り曲げ加工に先立っ
て、接着剤52が、帯状,ビード状又は点状に下側のシ
ート54の片面に対して付与され、そこで、内側のシー
ト56の外側縁部60がこれに接触するように配置され
る。下側のシート54の外側の縁部58を内側のシート
56の縁部60の周りで折り曲げ加工する際に、接着剤
52の部分は、内側のシート56の外側縁部60の回り
込んで、内側のシート56と外側のシート54の外側縁
部58との間の内側のシート56の反対側表面に絞り出
される。
【0034】1つの実施例では、誘導コイル50は、同
軸的に配された第1及び第2の足部分66,68を有す
る第1のエレメント64を包含している。その第1及び
第2の足部分66,68は、図4と図6に示すように、
小さな間隔を置いて、直線上に配置してある。第2のエ
レメント70は、第1のエレメント64とは所定の角度
で平行でない状態で配置されている。第2のエレメント
70の平面は、実質的に、第1のエレメント64と直角
であるのが好適である。これは、図5に示すように、第
2のエレメント70を、2枚のシート54,56の折り
曲げ接合部の縁部に隣接して配しておき、第1のエレメ
ントを、2枚のシート54,56間の折曲げ部の1つの
面に隣接して配することを可能にする。
【0035】第1及び第2のエレメント64,70は、
所望の長さにわたって短い点状の接着をするか、その組
合せの全周縁にわたって接着をするために接着剤52が
付与れる。第1及び第2のエレメント64,70は、こ
れらを単巻き誘導コイルに結合するための手段が施され
ている。その手段は、第1及び第2の端部足74,76
でなることが好ましく、これらは、それぞれ、第1のエ
レメント64における、第1及び第2の足部分66,6
8と一体に形成又は接続している。図6に示すように、
第1及び第2の端部足74,76は、それぞれ、第1及
び第2の足部分66,68の一端部にロウ付けされてい
る。
【0036】また、この第1及び第2の端部足74,7
6は、第1エレメント64の第1及び第2の足部分6
6,68のように、同じ第1平面に延在する。第3及び
第4の端部足78,80が、それぞれ、第2のエレメン
ト70の足部72と一体に形成又は接続している。ここ
に例示した実施例では、第3及び第4の端部足78,8
0は、足部72の両端部にロウ付けされて第2のエレメ
ント70を形成しており、そして第2のエレメント70
と同じ平面に延在する。更に、第1及び第2の端部足7
4,76はロウ付けのような手段で、第3及び第4の足
部78,80に、それぞれ接続することにより、第1及
び第2のエレメント64,70を一体に結合している。
これは、第1及び第2のエレメント64,70を、実質
的に、L字形に形成することになり、2枚の金属シート
54,56の折り曲げ接合部を、これに近接した状態で
容易に受け入れることができるようにした。
【0037】実施例の構成では、第1及び第2起立部材
82,84の形態で、それぞれ、第1のエレメント64
の第1及び第2の足部分66,68に接合しており、そ
してそこから実質的に直角に延在している。この第1及
び第2の起立部材82,84は、誘導コイル50を、図
示しないが従来のトランスフォーマ,エレクトリックバ
スバー等のような高周波電流の電源に接続するための座
体を形成している第1及び第2の座体部材86,88に
対して一体に接続形成されている。
【0038】取付け孔90が、第1及び第2の座体部材
86,88に形成されており、そこに、誘導コイル50
を電源に接続するために取付ける固定具を受容する。図
4,5,6に示すように、リブ100,102が、第1
の座体部材86と第1の起立部材82の対向側部との間
に一体に形成延在している。同様に一対のリブ104
が、第2の座体部材88と第2の起立部材84の対向側
部との間に設けられている。
【0039】更に、プラスチックのような電気絶縁層1
06が、リブ100,102,104,第1及び第2の
起立部材82,84,第1エレメント64の第1及び第
2の足部66,68との間隙部に配置されていて、この
ようなエレメント間に絶縁部を提供している。第1及び
第2の起立部材82,84,第1の座体部材86,88
のみならず第1及び第2のエレメント64,70の全て
の構成は、銅のような電気良導体で形成されている。更
に、第1及び第2のエレメント64,70,第1及び第
2の起立部材82,84の全ては、それらの中に通じて
延在している内部通路92が形成されるように中空管に
形成されている。その内部通路92は、座体部材86,
88に開通していて、誘導コイル50の全長にわたって
延在し、座体部材86,88の中の内部通路92の両端
部が冷却液源にに接続されるときに冷却液流路を提供す
る。誘導コイル50の中を冷却液が流れて、誘導コイル
50から熱が取り除かれる。
【0040】各第1及び第2の端部足74,76,第3
及び第4の端部足78,80で第1及び第2のエレメン
ト64,70が一体に接合されると、高周波電流が導通
されると磁界を生じる単巻き誘導コイルを形成する。そ
の磁界は、シート54,56からその間に配された接着
剤52に熱を誘導する第1及び第2のエレメント64,
70の範囲で発熱させる。部分的にせよ全体的にせよ所
定時間にわたって加熱がおこなわれると、少なくとも誘
導コイル50の近くで、接着剤52が硬化される。
【0041】この発明では、熱が折り曲げ補強したの下
面のみならず折り曲げ接合部の側部から適用されるの
で、接着剤52の強力な固化は、誘導コイル50におけ
る第1及び第2のエレメント64,70のL字形配置に
よって、従来のスポット接合用の単巻き誘導コイル装置
に比してより迅速に達成できる。折り曲げ接合部の側部
から照射された熱は、また内側のシート56とこれに重
なった外側のシート54の外縁部58の上の全ての接着
剤を加熱する。
【0042】かくして、接着剤52の加熱は、同時に3
箇所で行われ、それによって、高強度の状態に接着剤を
硬化する実質時間を短縮することができる。また、図5
に示し、前述したように2方向から接着剤を加熱するこ
とにより接着剤は、前述した従来の誘導コイルのように
一方だけからの加熱に比して強度レベルが高められるこ
とが判明した。
【0043】例えば、誘導コイル50に3〜30KHz
の周波数の電流を導通すると、接着剤50では250度
〜450度の熱を発生することができる。加熱時間とシ
ート54,56に付与された硬化熱とによっては、この
発明のL字形誘導コイル50は、図1と2とに示された
単巻きコイル装置より500%まで、その接着剤52の
硬化強度を向上することがでることが判明した。
【0044】第1及び第2のエレメント64,70によ
って生じた磁界を集束するために、集束用磁石コアが、
その第1及び第2のエレメント64,70の周りの所定
位置に配置される。実施例によれば、第1及び第2のU
字形コア94,96が第1のエレメント64の第1及び
第2の足部分66,68の周りに接合して取付けられて
いる。同様に、長尺な磁石コア98が、第2のエレメン
トの周りに配置されている。
【0045】最後に、誘導コイル50には、保護エレメ
ント108,110が付与され、これらは、第1及び第
2のエレメント64,70に固定的に取りつけられ、そ
してシート54,56の折り曲げられたの外側シート5
4が第1及び第2のエレメント64,70と接触するの
を防止するのに適当な保護面を提供する。これらのシー
ト54は、図示しないが適当な治具又は工具で、誘導コ
イル50に極めて近接するが接触はしないように支持さ
れている。
【0046】実施するにあたっては、接着剤52の帯
が、まず、外側のシート54の周端縁部58から間隔を
置いた位置に付与される。その内側のシート56は、そ
こで、外側のシート54と並設するように配置され、接
着剤52の帯を接触させる。外側のシート54の外側縁
部は、そこで、内側のシート56の外側縁部の周りで折
り返されて2枚のシート54,56の補強接合部を形成
する。その補強接合部は誘導コイルの近くに配置され
る。
【0047】誘導コイル50の中の内部通路92を通じ
て冷却液を流して、高周波電流を流す。この電流は、誘
導コイル50の第1及び第2のエレメント64,70に
直ぐ近くの位置で、金属シート54,56を加熱する。
この熱は、接着剤50に伝わり、その接着剤52を強固
に固化して、その2枚のシート54,56を接合する。
この接合された2枚のシート54,56は、そこで、そ
の誘導コイル52のところから取り外される。
【0048】図7は、この発明の他の実施例を示してお
り、そこでは、分離した同じ形の誘導コイル110,1
12が、相互に実質的に直角な姿勢で配置されていて、
それらの間に、誘導コイル50と同様な方法で、前述し
たようなシート状の金属パネル54,56の折り返し接
合部を受容している。誘導コイル110,112の両方
が相互に同じ形であるので、次の説明は誘導コイル11
0だけについてすることにするが、誘導コイル112は
その説明から同じ構造であると理解できる。
【0049】誘導コイル110は、第1及び第2の下足
部114,116でなる第1エレメントを包含してお
り、これらの下足部は、それぞれ、端部足118,12
0に接続している。長尺な上足部122がその端部足1
18,120の対向端部の間に延在している。これらの
下足部114,116,端部足118,120,上足部
122は、ロウ付けのような手段で相互に接合形成して
あり、単巻き誘導コイル110を形成している。
【0050】第1及び第2の起立部材124,126が
下足部114,116に接合して、そこから直角に延出
しており、そして、それぞれ座体部材128,130に
接続している。起立部材134と座体部材128との
間、及び起立部材126と座体部材130との間に、リ
ブ127,129が接続している。前述しまた図5にも
示したように、起立部材124,126と座体部材12
8,130の対向面の間には適当な絶縁部材が配置され
る。誘導コイル110によって生じた磁界を集束するた
めに、上足部122の周囲に磁気集束用の磁石コア13
2が配置されている。
【0051】各誘導コイル110,112のこれらの
足,起立部材そして座体部材には、誘導コイル110に
その動作中に冷却液流を通すために内部冷却液通路を形
成してもよい。図7に示したような直角な姿勢で配置さ
れた2つの誘導コイル110,112の実施例でも、前
述し且つ図1−4に示した誘導コイル50と近似した動
作をする。第1の誘導コイル110は、2枚のシート5
4,56の折り曲げ補強された接合部の片面に隣接して
配置される一方、第2の誘導コイル112は、2枚のシ
ート54,56の折り曲げ補強された接合部の側縁部に
隣接して配置される。
【0052】誘導コイル110,112のそれぞれに、
同時に高周波電流が導通されると、磁界が生じて、これ
が金属シート54,56を加熱し、その結果、その間に
配した接着剤を加熱し硬化を起こさせる。
【0053】
【効果】要するに、ここには、2枚の並設された金属シ
ートの間に配された接合材を加熱硬化するためのユニー
クな誘導コイルと方法が教示されている。この発明の誘
導コイルは、新規で、平行でなく好適には実質的に直角
でL字形配置の第1及び第2のエレメントを包含し、こ
の誘導コイルは、その接合材を2枚のシートの片面と側
縁部表面との双方から同時に加熱することにより、その
接合材を、より均一でより迅速に加熱して高硬度の固化
を行なう。また、一の誘導コイルを折り曲げ補強した接
合部の片面に接合させるために部品を動かす必要がな
く、2枚の金属シートの折り曲げ補強した接合部を誘導
コイルに対して容易に供給したりそこから取り外したり
することができるようになったので、エレメントをL字
形の姿勢に配置したので、製造工具の配置設計が簡素化
された。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のスポット接合用誘導コイルの一部切断側
面図である。
【図2】従来のスポット接合用誘導コイルの斜視図であ
る。
【図3】第3の従来例としての誘導コイルであり、間隔
を置いて対向している一対の誘導コイルを有する誘導加
熱コイル装置の切断側面図である。
【図4】この発明の好適な実施例の誘導コイルの正面図
である。
【図5】図4の誘導コイルの端面図である。
【図6】図4の誘導コイルの分解斜視図である。
【図7】この発明の他の実施例の誘導コイルの分解斜視
図である。
【符号の説明】
50・・・・・・・誘導コイル 52・・・・・・・接着剤(接合材) 54,56・・・・構造部材又は金属シート 58・・・・・・・外側金属シートの外縁部 60・・・・・・・内側金属シートの外側縁部 64・・・・・・第1のエレメント 66,68・・・・第1及び第2の足部分 70・・・・・・・第2のエレメント 74,76・・・・第1及び第2の端部足 78,80・・・・第3及び第4の端部足 82,84・・・・第1及び第2起立部材 86,88・・・・第1及び第2の座体部材 90・・・・・・・取付け孔 100,102,104・・リブ 106・・・・・・電気絶縁層

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未硬化の熱硬化性接合材を、第1の金属
    シートの表面の周端縁部所定位置に配する工程と、 第2の金属シートを、その第2の金属シートが前記第1
    の金属シートと隣接し且つ前記接合材とに接触し、そし
    て前記第2の金属シートの周端縁部が第1の金属シート
    の周端縁部と並ぶように配置する工程と、 誘導加熱装置を、前記第1及び第2の金属シートのうち
    の何れか一方の片面に隣接すると共に、前記第1及び第
    2の金属シートの並んだ周端縁部に隣接させて配置する
    工程と、 前記誘導加熱装置から、前記第1及び第2の金属シート
    の一つの片面から、しかも前記第1及び第2の金属シー
    トの並んだ周端縁部から、前記接合材に熱を誘導するこ
    とにより、少なくとも前記第1及び第2の金属シート間
    で、前記誘導加熱装置の近辺の前記第1及び第2の金属
    シートの並んだ周端縁部に沿って前記接合材を硬化させ
    る工程とでなる、第1及び第2の金属シートを接合する
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の第1及び第2の金属シ
    ートを接合する方法において、 更に、第1及び第2の金属シートが並設関係に配置され
    た後に、その第1及び第2の金属シートのうちの相手と
    なっている隣接周端縁部に沿ってその第1及び第2の金
    属シートの何れか一つの周端縁部を折り曲げ補強する工
    程を有する、第1及び第2の金属シートを接合する方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の第1及び第2の金属シ
    ートを接合する方法において、 誘導加熱装置を配置する工程が、更に、並設された第1
    及び第2の金属シートの何れか一つの片面に隣接する第
    1の平面に誘導加熱コイルの第1エレメントを配置する
    工程と、 誘導加熱コイルの第2エレメントを、前記第1及び第2
    の金属シートの並設された周端縁部に隣接する前記第1
    のエレメントの前記第1の平面とは実質的に平行ではな
    い第2の平面に配置する工程とを有する、第1及び第2
    の金属シートを接合する方法。
  4. 【請求項4】 熱硬化性接合材によって、並設された2
    枚の金属シートを接合するための誘導加熱コイルにおい
    て、その誘導加熱コイルは、 第1の平面に配置された第1のエレメントと、 前記第1のエレメントの第1の平面とは平行でない第2
    の平面に配置された第2のエレメントと、 前記第1及び第2のエレメントに高周波電流を供給する
    手段と、 でなる、熱硬化性接合材によって、並設された2枚の金
    属シートを接合するための誘導加熱コイル。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の誘導加熱コイルにおい
    て、 第2のエレメントの平面が第1のエレメントの第1の平
    面に対して実質的に直角である、誘導加熱コイル。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の誘導加熱コイルにおい
    て、 第1及び第2のエレメントを接合する手段は共に単巻き
    コイルを形成している誘導加熱コイル。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の誘導加熱コイルにおい
    て、 第1のエレメントは、第1足部と、この第1足部の相対
    向している端部に直角に接合している第1及び第2の端
    足部とを包含しており、 第2エレメントは、第2足部と、この第2足部の相対向
    している端部にそこから直角に延出するように接合して
    いる第3及び第4の端足部とを包含し、 その第1及び第2の端足部は、それぞれ、前記第3及び
    第4の端足部に連絡していて、その第1及び第2のエレ
    メントを単巻きコイルに接続させている、誘導加熱コイ
    ル。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の誘導加熱コイルにおい
    て、 第1足部は、第1及び第2の共通平面で間隔を置いて配
    置された足部分からなる、誘導加熱コイル。
  9. 【請求項9】 請求項6に記載の誘導加熱コイルにおい
    て、 更に、誘導加熱コイルを高周波電流の電源に取付けるた
    めの座体部材と、その座体部材を前記第1エレメントに
    接続するための起立手段とでなる、誘導加熱コイル。
  10. 【請求項10】 請求項7に記載の誘導加熱コイルにお
    いて、 更に、横並びに間隔を置いて配置した第1及び第2の座
    体部材と、その第1及び第2の座部体にそこからそれぞ
    れ延出するように接続し、且つ第1エレメントの第1及
    び第2の足部分に接続している第1及び第2の起立部材
    とでなる、誘導加熱コイル。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の誘導加熱コイルに
    おいて、 更に、第1足部は、共通平面で間隔をおいて配置された
    足部分からなり、 前記第1の足部分,第1の端部足,第2の端部足,第2
    足部分,第2の起立部材,第2の座部体は、連続した単
    巻きコイルに一連接続している、誘導加熱コイル。
  12. 【請求項12】 請求項9に記載の誘導加熱コイルにお
    いて、 第1及び第2のエレメントと起立手段とは中空の管状部
    材で形成されている、誘導加熱コイル。
  13. 【請求項13】 請求項7に記載の誘導加熱コイルにお
    いて、 更に、第1及び第2のエレメントの中を冷却液を流通さ
    せるために、第1及び第2のエレメントに形成された流
    体通路を有する、誘導加熱コイル。
  14. 【請求項14】 請求項6に記載の誘導加熱コイルにお
    いて、 第1及び第2のエレメントを接合する手段が、第1及び
    第2のエレメントのそれぞれに接続している端部足から
    なり、その端部足のそれぞれは、第1及び第2のエレメ
    ントの相手側の端部足に形成されている、誘導加熱コイ
    ル。
  15. 【請求項15】 請求項10に記載の誘導加熱コイルに
    おいて、 更に、第1及び第2の起立部材の間に配置された絶縁部
    材と、第1及び第2の座部部と第1エレメントの第1及
    び第2の足部とからなる、誘導加熱コイル。
  16. 【請求項16】 請求項4に記載の誘導加熱コイルにお
    いて、 更に、磁石コアと、第1及び第2のエレメントによって
    生じた磁界を集束するための第1及び第2のエレメント
    の環状部分とからなる、誘導加熱コイル。
  17. 【請求項17】 請求項7に記載の誘導加熱コイルにお
    いて、 更に、第1及び第2のエレメントによって生じた磁界を
    集束するために、第1のエレメントの第1足部の周囲と
    第2のエレメントの第2足部の周囲に取付けられた磁石
    コアを有する、誘導加熱コイル。
  18. 【請求項18】 請求項4に記載の誘導加熱コイルにお
    いて、 2枚の金属シートを取付ける保護表面を提供するため
    に、第1及び第2のエレメントに取り付けられた表面保
    護手段を有する、誘導加熱コイル。
  19. 【請求項19】 請求項4に記載の誘導加熱コイルにお
    いて、 第1及び第2のエレメントは、第1足部,この第1足部
    の対向端部に接合している第1及び第2の端部足,それ
    ぞれ第1足部から間隔を置いて第1及び第2の端部足に
    接合している第3及び第4足部からなり、 その第1足部,第2及び第3の端部足,第1及び第2の
    エレメントのそれぞれの第3及び第4足部は、それぞれ
    の第1及び第2のエレメントのために共通平面に配列し
    てあり、 高周波電流を供給する電源は、第1及び第2のエレメン
    トのそれぞれに接続している、誘導加熱コイル。
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