JPH06309970A - 発泡フッ素樹脂被覆電線の製造方法 - Google Patents
発泡フッ素樹脂被覆電線の製造方法Info
- Publication number
- JPH06309970A JPH06309970A JP5094206A JP9420693A JPH06309970A JP H06309970 A JPH06309970 A JP H06309970A JP 5094206 A JP5094206 A JP 5094206A JP 9420693 A JP9420693 A JP 9420693A JP H06309970 A JPH06309970 A JP H06309970A
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- JP
- Japan
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- foaming
- extruder
- resin
- resin mixture
- electric wire
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- Pending
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- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Processes Specially Adapted For Manufacturing Cables (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 従来よりも発泡度の高い被覆電線を得るよう
にした発泡フッ素樹脂被覆電線の製造方法を提供するこ
とにある。 【構成】 フッ素樹脂に発泡用核剤を添加した樹脂混合
物を押出機に投入すると共に、発泡用ガスを前記押出機
の内部に圧入し、前記押出機のダイス吐出口から前記樹
脂混合物を押出して導体の周りに被覆させると共に電子
線照射架橋処理を行なうことを特徴とする。
にした発泡フッ素樹脂被覆電線の製造方法を提供するこ
とにある。 【構成】 フッ素樹脂に発泡用核剤を添加した樹脂混合
物を押出機に投入すると共に、発泡用ガスを前記押出機
の内部に圧入し、前記押出機のダイス吐出口から前記樹
脂混合物を押出して導体の周りに被覆させると共に電子
線照射架橋処理を行なうことを特徴とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばスーパーコン
ピュータ用などの高速伝送用として用いられる発泡フッ
素樹脂被覆電線の製造方法に関する。
ピュータ用などの高速伝送用として用いられる発泡フッ
素樹脂被覆電線の製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、発泡フッ素樹脂被覆電線を得る製
造方法としては、一般にフッ素樹脂に発泡用核剤を添加
した樹脂混合物を押出機に投入すると共に、発泡用ガス
を前記押出機の内部に圧入して押出機のダイス吐出口か
ら前記樹脂混合物を押出して導体の周りに被覆させるこ
とが知られている。
造方法としては、一般にフッ素樹脂に発泡用核剤を添加
した樹脂混合物を押出機に投入すると共に、発泡用ガス
を前記押出機の内部に圧入して押出機のダイス吐出口か
ら前記樹脂混合物を押出して導体の周りに被覆させるこ
とが知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の製造方法では、押出機のダイス出口での樹脂混合物
における樹脂の粘度が低く、ガスが泡壁を破って散逸し
てしまい高発泡の被覆電線が得られないという欠点があ
った。また、この傾向は、薄肉用の低粘度フッ素樹脂で
特に顕著であり、薄肉高発泡の高速伝送用被覆電線を得
ることが極めて困難であった。
来の製造方法では、押出機のダイス出口での樹脂混合物
における樹脂の粘度が低く、ガスが泡壁を破って散逸し
てしまい高発泡の被覆電線が得られないという欠点があ
った。また、この傾向は、薄肉用の低粘度フッ素樹脂で
特に顕著であり、薄肉高発泡の高速伝送用被覆電線を得
ることが極めて困難であった。
【０００４】この発明の目的は、上記問題点に改善する
ために、従来よりも発泡度の高い被覆電線を得るように
した発泡フッ素樹脂被覆電線の製造方法を提供すること
にある。
ために、従来よりも発泡度の高い被覆電線を得るように
した発泡フッ素樹脂被覆電線の製造方法を提供すること
にある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の発泡フッ素樹脂被覆電線の製造方法は、
フッ素樹脂に発泡用核剤を添加した樹脂混合物を押出機
に投入すると共に、発泡用ガスを前記押出機の内部に圧
入し、前記押出機のダイス吐出口から前記樹脂混合物を
押出して導体の周りに被覆させると共に電子線照射架橋
処理を行なうことを特徴とするものである。
に、この発明の発泡フッ素樹脂被覆電線の製造方法は、
フッ素樹脂に発泡用核剤を添加した樹脂混合物を押出機
に投入すると共に、発泡用ガスを前記押出機の内部に圧
入し、前記押出機のダイス吐出口から前記樹脂混合物を
押出して導体の周りに被覆させると共に電子線照射架橋
処理を行なうことを特徴とするものである。
【０００６】
【作用】この発明の発泡フッ素樹脂被覆電線の製造方法
を採用することにより、フッ素樹脂に発泡用核剤を添加
した樹脂混合物が押出機に投入されると共に、押出機の
内部に発泡用ガスが圧入される。そして、押出機のダイ
ス吐出口から前記樹脂混合物が吐出されて導体の周りに
被覆されると共に発泡される。しかも、この導体の周り
に被覆された発泡樹脂混合物に電子線照射架橋を行なう
ことによって、従来よりも発泡度の高い発泡フッ素樹脂
被覆電線が得られる。
を採用することにより、フッ素樹脂に発泡用核剤を添加
した樹脂混合物が押出機に投入されると共に、押出機の
内部に発泡用ガスが圧入される。そして、押出機のダイ
ス吐出口から前記樹脂混合物が吐出されて導体の周りに
被覆されると共に発泡される。しかも、この導体の周り
に被覆された発泡樹脂混合物に電子線照射架橋を行なう
ことによって、従来よりも発泡度の高い発泡フッ素樹脂
被覆電線が得られる。
【０００７】
【実施例】フッ素樹脂に発泡用核剤を添加した樹脂混合
物が押出機のシリンダに投入されると共に、発泡用ガス
も前記押出機のシリンダ内に投入される。前記フッ素樹
脂として適応される樹脂は、エチレン・テトラフルオロ
エチレン共重合体（ＥＴＦＥ）が好適であるが、電子線
照射が可能なものであればその他のフッ素樹脂のどれで
も良いものである。また、発泡用核剤には一般に窒化ホ
ウ素が用いられ、前記フッ素樹脂に対する発泡用核剤の
混合比は０．５〜５．０％（重量）の範囲がよい。さら
に、発泡用ガスは一般にはフロン２２やＮ2 などが使用
されるものである。
物が押出機のシリンダに投入されると共に、発泡用ガス
も前記押出機のシリンダ内に投入される。前記フッ素樹
脂として適応される樹脂は、エチレン・テトラフルオロ
エチレン共重合体（ＥＴＦＥ）が好適であるが、電子線
照射が可能なものであればその他のフッ素樹脂のどれで
も良いものである。また、発泡用核剤には一般に窒化ホ
ウ素が用いられ、前記フッ素樹脂に対する発泡用核剤の
混合比は０．５〜５．０％（重量）の範囲がよい。さら
に、発泡用ガスは一般にはフロン２２やＮ2 などが使用
されるものである。
【０００８】押出機のダイス吐出口から前記樹脂混合物
が押し出されて導体の周りに被覆される。しかも、導体
の周りに被覆された樹脂混合物に電子線が照射されて電
子線照射架橋が行なわれる。この電子線の照射量は通常
６〜１８Ｍｒａｄの範囲がよい。また、電子線照射架橋
は電線を一方から照射した場合には導体が邪魔となり、
他方の反対側に架橋されないことがある。この様なとき
には、適宜の方向から同時に電子線を照射して架橋させ
ることができる。
が押し出されて導体の周りに被覆される。しかも、導体
の周りに被覆された樹脂混合物に電子線が照射されて電
子線照射架橋が行なわれる。この電子線の照射量は通常
６〜１８Ｍｒａｄの範囲がよい。また、電子線照射架橋
は電線を一方から照射した場合には導体が邪魔となり、
他方の反対側に架橋されないことがある。この様なとき
には、適宜の方向から同時に電子線を照射して架橋させ
ることができる。
【０００９】このように、導体の周りに被覆された樹脂
混合物に電子線照射架橋処理を行なうことによって、樹
脂混合物の溶融粘度の向上が図られて、従来よりも高発
泡の被覆電線を得ることができる。
混合物に電子線照射架橋処理を行なうことによって、樹
脂混合物の溶融粘度の向上が図られて、従来よりも高発
泡の被覆電線を得ることができる。
【００１０】この得られた発泡被覆電線は、スーパーコ
ンピュータなどの高速度伝送用として使用されるのが効
果的である。また、フッ素樹脂としては薄肉用の低粘度
フッ素樹脂を使用すると特に顕著に発泡度向上の効果が
表われて、薄肉高発泡の高速伝送ケーブルを得ることが
できる。さらに、温度やダイス径以外に電子線照射量の
パラメータが加わるので発泡に関するきめ細かな制御が
可能である。
ンピュータなどの高速度伝送用として使用されるのが効
果的である。また、フッ素樹脂としては薄肉用の低粘度
フッ素樹脂を使用すると特に顕著に発泡度向上の効果が
表われて、薄肉高発泡の高速伝送ケーブルを得ることが
できる。さらに、温度やダイス径以外に電子線照射量の
パラメータが加わるので発泡に関するきめ細かな制御が
可能である。
【００１１】［具体例１］ＥＴＦＥ１００重量部に対し
て、３重量部の窒化ホウ素を混合した樹脂混合物を押出
機に投入すると共に、押出機の内部（例えばスクリュの
シークタンク部の先）に発泡用ガスとして例えばフロン
２２を圧入した。押出機のダイスの温度を３００℃と
し、ＡｗＧ２４のスズメッキより線上に前記樹脂混合物
が被覆されると共に、ダイスの出口部で樹脂混合物に１
５Ｍｒａｄの電子線を照射して電子線照射架橋処理を行
なった。
て、３重量部の窒化ホウ素を混合した樹脂混合物を押出
機に投入すると共に、押出機の内部（例えばスクリュの
シークタンク部の先）に発泡用ガスとして例えばフロン
２２を圧入した。押出機のダイスの温度を３００℃と
し、ＡｗＧ２４のスズメッキより線上に前記樹脂混合物
が被覆されると共に、ダイスの出口部で樹脂混合物に１
５Ｍｒａｄの電子線を照射して電子線照射架橋処理を行
なった。
【００１２】その結果、樹脂混合物の溶融粘度の向上が
図られて、下記の表１のとおりの発泡度が得られた。な
お、比較例として上述と同じ樹脂混合物を用いて電子線
照射架橋処理を行なわない被覆電線の発泡度も下記の表
１のとおりである。
図られて、下記の表１のとおりの発泡度が得られた。な
お、比較例として上述と同じ樹脂混合物を用いて電子線
照射架橋処理を行なわない被覆電線の発泡度も下記の表
１のとおりである。
【００１３】
【表１】 上記表１のごとく、従来（比較例）の発泡度よりも本実
施例の発泡度が２０％程度向上した発泡被覆電線を連続
的に製造することができる。
施例の発泡度が２０％程度向上した発泡被覆電線を連続
的に製造することができる。
【００１４】なお、この発明は、前述した実施例に限定
されることなく、適宜の変更を行なうことにより、その
他の態様で実施し得るものである。
されることなく、適宜の変更を行なうことにより、その
他の態様で実施し得るものである。
【００１５】
【発明の効果】以上のごとき実施例の説明より理解され
るように、この発明によれば、特許請求の範囲に記載さ
れたとおりの構成であるから、ダイス吐出口から押され
て導体の周りに被覆された樹脂混合物に電子線架橋処理
を行なうことによって、樹脂混合物の溶融粘度の向上が
図られて、従来のものよりも発泡度の高い発泡フッ素樹
脂被覆電線を得ることができる。
るように、この発明によれば、特許請求の範囲に記載さ
れたとおりの構成であるから、ダイス吐出口から押され
て導体の周りに被覆された樹脂混合物に電子線架橋処理
を行なうことによって、樹脂混合物の溶融粘度の向上が
図られて、従来のものよりも発泡度の高い発泡フッ素樹
脂被覆電線を得ることができる。
Claims (1)
- 【請求項１】 フッ素樹脂に発泡用核剤を添加した樹脂
混合物を押出機に投入すると共に、発泡用ガスを前記押
出機の内部に圧入し、前記押出機のダイス吐出口から前
記樹脂混合物を押出して導体の周りに被覆させると共に
電子線照射架橋処理を行なうことを特徴とする発泡フッ
素樹脂被覆電線の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5094206A JPH06309970A (ja) | 1993-04-21 | 1993-04-21 | 発泡フッ素樹脂被覆電線の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5094206A JPH06309970A (ja) | 1993-04-21 | 1993-04-21 | 発泡フッ素樹脂被覆電線の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06309970A true JPH06309970A (ja) | 1994-11-04 |
Family
ID=14103839
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5094206A Pending JPH06309970A (ja) | 1993-04-21 | 1993-04-21 | 発泡フッ素樹脂被覆電線の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06309970A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100437348B1 (ko) * | 2001-07-06 | 2004-06-25 | 대경전선공업주식회사 | 가스를 이용한 동축케이블용 수지의 발포/압출방법 |
| CN111187442A (zh) * | 2019-12-17 | 2020-05-22 | 广州敬信高聚物科技有限公司 | 一种化学发泡氟材料的制作工艺 |
-
1993
- 1993-04-21 JP JP5094206A patent/JPH06309970A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100437348B1 (ko) * | 2001-07-06 | 2004-06-25 | 대경전선공업주식회사 | 가스를 이용한 동축케이블용 수지의 발포/압출방법 |
| CN111187442A (zh) * | 2019-12-17 | 2020-05-22 | 广州敬信高聚物科技有限公司 | 一种化学发泡氟材料的制作工艺 |
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