JPH06309707A - 静電容量型情報記録再生ヘッド - Google Patents

静電容量型情報記録再生ヘッド

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JPH06309707A
JPH06309707A JP10084393A JP10084393A JPH06309707A JP H06309707 A JPH06309707 A JP H06309707A JP 10084393 A JP10084393 A JP 10084393A JP 10084393 A JP10084393 A JP 10084393A JP H06309707 A JPH06309707 A JP H06309707A
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JP
Japan
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recording medium
electrode needle
signal
capacitance
actuator
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Withdrawn
Application number
JP10084393A
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English (en)
Inventor
Kazuo Sanada
和男 眞田
Shizuo Umemura
鎮男 梅村
Ryoichi Yamamoto
亮一 山本
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録媒体に対向する電極針を介して、記録媒
体に静電容量変化を生じさせるための電圧印加および/
または記録媒体に記録された情報を静電容量の変化とし
て検出する操作を行なう静電容量型情報記録再生ヘッド
において、電極針を記録媒体との距離が変わる方向に移
動させるアクチュエータを設けた際の静電容量検出分解
能の低下を防止する。 【構成】 電極針15に接続するリード線14およびピック
アップ回路を収納した筺体13を導波管構造17内に収める
一方、アクチュエータとしてのピエゾ素子28はこの導波
管構造17の外側に配置し、導波管構造17内に突出した絶
縁性の針固定台16を介してピエゾ素子28と電極針15とを
連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録媒体に凹凸や分極
の向きの形等で記録された情報を静電容量の変化として
検出する情報再生装置、あるいは記録媒体に電圧を印加
して分極を生じさせる等の記録操作を行なう情報記録装
置において用いられる、静電容量型情報記録再生ヘッド
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】画像信号や音声信号等の各種情報を記録
したり、さらにはコンピュータ用データメモリとして使
用される情報記録媒体として従来より、情報をピット等
の凹凸の形で記録し、記録情報の再生はこの凹凸による
静電容量の変化を検出することによってなされるものが
知られている(例えば特開昭47−37403号公報参
照)。
【0003】また、記録、再生および消去可能でかつ超
高密度記録可能な情報記録媒体として、特開昭57−2
7447号公報に示されるように、半導体層とこの半導
体層上に形成された強誘電体の層とを有し、この強誘電
体の分極の方向により情報を記録するものが知られてい
る。この情報記録媒体への記録は、導電性ヘッドを強誘
電体層上で移動させつつ該層に電圧を印加することによ
り、この強誘電体層の所定部分のみを選択的に所定方向
に分極させて行なわれる。またこの情報記録媒体からの
情報再生は、上記強誘電体の分極のために半導体層中に
形成される空乏層による記録媒体の静電容量変化を検出
することにより行なわれる。
【0004】これらの記録媒体から記録情報を再生する
ためのヘッドは、基本的に、発振器あるいは共振器の主
にコイル部分や検波器等を含む回路基板部と、記録媒体
に対向する状態で配された電極針とを有するものであ
る。また上述のように強誘電体層を分極させる記録ヘッ
ドも、電圧印加用の電極針を備えている。なお本明細書
においては、この情報記録用または情報再生用、さらに
はそれらに兼用されるヘッドを「情報記録再生ヘッド」
と称する。
【0005】従来、この種の情報記録再生ヘッドとして
は、例えば特開昭47−37403号公報に開示されて
いるように、電極針を記録媒体に接触させるタイプのも
のが広く知られているが、それを使用する場合は電極針
と記録媒体の摩耗が避けられない。またこの場合は、電
極針と記録媒体との接触により生じた静電気が、情報再
生信号にノイズを発生させるという問題も認められる。
【0006】そこで、例えば特開昭57−105834
号公報に示されるように、情報記録再生ヘッドに電極針
とは別の導体片を設けて、この導体片と記録媒体との間
の静電容量を検出する一方、電磁コイル等のアクチュエ
ータによりヘッドを記録媒体との距離が変化する方向に
移動自在とし、上記の検出静電容量が一定値を取るよう
にヘッドを移動させて、電極針を記録媒体から一定間隔
離すようにしたサーボ制御装置も提案されている。
【0007】また上述のようなヘッドの位置決め制御を
行なう場合、例えば本出願人による特願平5−4835
6号明細書に示されるように、ヘッド移動用アクチュエ
ータの駆動信号に高周波のパイロット信号(加振信号)
を混入させることも行なわれている。つまりそのように
すれば、ヘッドがこの加振信号の周波数で高速微振動す
るようになり、静電容量検出信号に混入した加振信号の
振幅を検出することにより、電極針と記録媒体間の静電
容量を電極針と記録媒体間の距離で微分した値が求めら
れるようになる。そしてこの微分値が所定値に保たれる
ように上記アクチュエータの駆動を制御すれば、電極針
周辺の浮遊容量が変化したり、電極針の姿勢が変化して
それと記録媒体間の距離に対する静電容量の値が変化し
ても、サーボ信号のS/Nの劣化を抑えることができ
る。
【0008】その理由は、以下の通りである。電極針と
記録媒体間の静電容量Cは平行平板コンデンサの並列接
続と考えられ、したがってこれら両者間の距離をzとす
ると、Cは1/z2 に比例する。この場合、zの値の大
きいところでは、zの変化に伴なう変化の度合いは、C
よりも微分値dC/dzの方が小さい。つまりdC/d
zにおいては、信号は電極針先端の狭い範囲から記録媒
体間の容量変化を反映しているのに対し、Cにおいて
は、電極針先端の比較的広い範囲から記録媒体間の容量
変化を反映している。サーボ制御において欲しい情報
は、電極針先端と記録媒体間の距離に相当する信号であ
るから、その信号としてはCの値よりも、dC/dzの
方がより好ましいといえる。
【0009】上述のように、電極針周辺の浮遊容量が変
化したり、電極針の姿勢が変化してそれと記録媒体間の
距離に対する静電容量の値が変化しても、サーボ信号の
S/Nの劣化を抑えることができれば、電極針と記録媒
体間の距離を、高密度記録を実現する上で不可欠なサブ
ミクロン(μm以下)の微小領域においても安定に制御
することができる。
【0010】なお、以上は情報再生の場合について説明
したが、電極針を介して記録媒体に高電圧パルスを印加
して情報記録を行なう場合も、このパルスのOFF 時には
上述の再生状態が実現されるので、このときのCあるい
はdC/dzの値をサンプルホールドしてアクチュエー
タ駆動系に印加することにより、再生時と同様のフィー
ドバック系を実現することができる。またそれ以外に、
パルスのON−OFF 時のCあるいはdC/dzの平均値に
一定の係数を乗じた値をフィードバックしてもよい。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上のように加振信号
によりヘッドを微振動させる場合も、またそうでない場
合も、電極針の位置決め制御を行なうために、それを記
録媒体との間の距離が変わる方向に移動させるアクチュ
エータを設けた場合には、静電容量分解能が1桁以上低
下するという問題が認められる。
【0012】そこで本発明は、上述のようなアクチュエ
ータを設けても、電極針と記録媒体間の静電容量を高分
解能で検出することができる静電容量型情報記録再生ヘ
ッドを提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明による静電容量型
情報記録再生ヘッドは、前述したように記録媒体に対向
する電極針を介して、記録媒体に静電容量変化を生じさ
せるための電圧印加および/または記録媒体に記録され
た情報を静電容量の変化として検出する(その微分値を
検出する場合も含むものとする)操作を行なう静電容量
型情報記録再生ヘッドにおいて、電極針に接続する導体
部分が導波管構造内に収められる一方、この電極針が、
上記導波管構造の外側から内側に突出した絶縁体からな
る針固定台に固定され、そして、導電性部分を有して電
極針を記録媒体との距離が変わる方向に移動させるアク
チュエータは、上記針固定台の、導波管構造の外側にあ
る部分に連結されていることを特徴とするものである。
【0014】
【作用および発明の効果】本発明者等の研究によると、
従来装置において電極針駆動用アクチュエータを設けた
際に静電容量分解能が低下するという不具合は、一般に
このアクチュエータが導電性部分を含むものであるた
め、その導電性部分がヘッドの共振器構造に近接配置さ
れたとき、浮遊容量が増大した形になって静電容量検出
感度が低下する、ということに因るものであることが分
かった。
【0015】そこで上記の構成におけるように、ヘッド
の共振器のL(インダクタンス)分が導波管構造および
その中に配された導体(電極針からのリード線等)によ
って構成される構造において、前述のように導電性部分
を含むアクチュエータを導波管構造の外側に配置してお
けば、このアクチュエータが共振器のL分に影響を及ぼ
すことがなくなる。そうであれば、このL分の変動によ
り静電容量検出感度が低下することが無くなって、静電
容量を高分解能の下に検出可能となる。
【0016】なお、上述のようにアクチュエータを導波
管構造の外側に配置しても、その駆動力は針固定台を介
して電極針に伝達されるから、このアクチュエータによ
って電極針を駆動可能である。そしてこの針固定台は絶
縁体から形成されているので、この針固定台の一部が導
波管構造内に存在しても、それが共振器のL分に影響を
及ぼすことはない。
【0017】
【実施例】以下、図面に示す実施例に基づいて本発明を
詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施例による静
電容量型情報記録再生ヘッドを示すものであり、また図
2はこの静電容量型情報記録再生ヘッドの電気回路を示
している。
【0018】図1に示されるように、情報をピット等の
凹凸、あるいは分極の向きの形で記録しているディスク
状の情報記録媒体11は、高速回転されるターンテーブル
12上に固定される。また、発振器あるいは共振器の主に
コイル部分や検波器等を含む回路基板部を収納した筺体
13からはリード線14が延ばされ、このリード線14の先端
には電極針15が取り付けられている。この電極針15は、
その先端が情報記録媒体11の表面に対向する状態にし
て、針固定台16に保持されている。そして上記回路基板
部等からなるピックアップ回路からは、後述のようにし
て静電容量検出信号Sdが出力される。
【0019】上記筺体13は、導波管構造17内に収められ
ている。また針固定台16は例えばナイロン樹脂、ガラス
エポキシ等の絶縁性材料から形成され、その一端は上記
導波管構造17の外側に位置しているが、他端側がこの導
波管構造17の一部を突き抜けて内側に突出し、この他端
部分に電極針15を固定している。そしてこの針固定台16
の導波管構造17外に突出した部分には、該針固定台16を
上下に、つまり情報記録媒体11との距離を変える方向に
移動させるアクチュエータとしての積層型ピエゾ素子28
が連結されている。このピエゾ素子28は、台座18を介し
て導波管構造17の外側に保持されている。
【0020】次に図2を参照して、上記ピックアップ回
路の構成について説明する。このピックアップ回路は基
本的に、UHF発振器20、共振回路21および検波回路22
からなる。共振回路21は、前記筺体13内に配されたコイ
ル分とリード線14によるコイル分L1と、電極針15周辺
の浮遊容量C1と、情報記録媒体11の記録情報に応じて
変化する該記録媒体11と電極針15との間の静電容量C2
と、可変容量コンデンサCv とによって構成されたLC
共振回路であり、その共振周波数fo は約1GHzであ
る。一方検波回路22は、前記コイルL1と結合するコイ
ルL2、ダイオードD、コンデンサC3および抵抗Rか
ら構成されている。
【0021】UHF発振器20からコイルL3を介して共
振回路21に、上記共振周波数fo に近い周波数の搬送波
信号が注入されると、静電容量C2に応じて共振周波数
foが変化することにより、この搬送波信号が振幅変調
を受ける。そこでこの搬送波信号を検波回路22で検波す
ることにより、上記静電容量C2の変化分を示す(つま
り記録情報を示す)信号Sdが得られる。
【0022】なおこの信号Sdは記録情報の再生に利用
される他、自動周波数制御(AFC)回路23にも入力さ
れる。この自動周波数制御回路23は信号SdのDC〜数
kHzの低周波成分の変動(これは例えば前記浮遊容量
C1の変化等に起因する)を抑えるように可変容量コン
デンサCv の容量を変化させる。それにより、上述のよ
うな低周波領域での共振周波数fo の変動が防止され
る。
【0023】また本装置では、上記自動周波数制御回路
23が出力する電圧信号S1が加算点24に入力され、そこ
で、基準信号発生回路25が出力する基準信号S2から該
信号S1が減算される。これら両信号S1とS2との偏
差を示す偏差信号S3は、自動高さ制御(AHC)回路
26に入力される。この自動高さ制御回路26は、偏差信号
S3に応じた駆動制御信号S4をピエゾドライバ27に入
力する。このピエゾドライバ27は、前述したピエゾ素子
28を駆動するものである。このピエゾドライバ27が上記
の駆動制御信号S4に基づいて、両信号S1とS2との
偏差を解消するように駆動制御されることにより、電極
針15が常に情報記録媒体11から所定距離浮上した状態に
維持される。
【0024】ここで、以上説明した電極針15と情報記録
媒体11との距離を一定に保つ追値制御系が例えば3kH
zの帯域を有する場合、可変容量コンデンサCv の容量
を変化させるフィードバック制御系の帯域はそれ以上、
つまり例えば10kHzとなるように設定し、そして再生
信号の帯域はさらにそれ以上となるように設定する。以
上のようにすることにより、回転しているディスク状の
情報記録媒体11の表面から0.数μm〜0.0 数μm離れた
位置に電極針15を浮上させながら、記録情報を再生する
ことができる。
【0025】なお、本装置においては、上記の通り電極
針15と情報記録媒体11との間の距離が常に一定に保たれ
るから、可変容量コンデンサCv の容量を変化させて共
振周波数fo を一定に保つ制御は特に行なわれなくても
構わない。またその場合、自動周波数制御回路23はバイ
パスさせてよい。
【0026】本装置においては、電極針15に接続するリ
ード線14およびピックアップ回路が導波管構造17内に収
められる一方、導電性部分を有するピエゾ素子28は導波
管構造17の外に配設されている。したがって、このピエ
ゾ素子28が、導波管構造17内に配されている共振器構造
のL(インダクタンス)分に影響を及ぼすことがなくな
る。そうであれば、このL分の変動により静電容量検出
感度が低下することが無くなって、静電容量C2を高分
解能の下に検出可能となる。
【0027】次に図3を参照して、本発明の第2実施例
について説明する。なおこの図3において、図1中の要
素と同等の要素には同番号を付してあり、それらについ
ての重複した説明は省略する。この第2実施例装置は第
1実施例装置と比べると、電極針15の固定構造およびピ
エゾ素子28の配設構造は同じで、ピックアップ回路の構
成が異なるものであり、図3はそのピックアップ回路を
示している。
【0028】この図3の回路において自動周波数制御回
路23が出力する電圧信号S1は、電極針15の位置決め制
御のためにパイロット信号振幅検出器30に入力される。
パイロット信号振幅検出器30はこの信号S1に含まれる
後述のパイロット信号成分の振幅を求め、その振幅を示
す信号S5を加算点31に入力する。この加算点31におい
ては、第2基準信号発生回路34が出力する基準信号S6
から該信号S5が減算される。これら両信号S6とS5
との偏差を示す偏差信号S7は自動高さ制御回路26に入
力され、この自動高さ制御回路26は偏差信号S7に応じ
た駆動制御信号S10を出力する。この駆動制御信号S10
は加算点33に入力される。加算点33においては、パイロ
ット信号発生器35が出力する所定周波数の高周波パイロ
ット信号(加振信号)S9と上記駆動制御信号S10とが
加算され、加算後の信号S4がピエゾドライバ27に入力
される。このピエゾドライバ27はピエゾ素子28を、上記
信号S4に基づいて駆動する。
【0029】上記のように電極針15の自動高さ制御ルー
プ内に高周波パイロット信号S9を混入させると、電極
針15は情報記録媒体11からの距離が変わる方向に微振動
する。そこでこの微振動により、微分値dC/dz(C
は電極針15と情報記録媒体11間の静電容量、zはこれら
両者間の距離)に応じた信号S1の変化がもたらされ
る。上記パイロット信号振幅検出器30が検出するパイロ
ット信号成分の振幅は、この微分値dC/dzに対応す
るものであり、この微分値dC/dzを示す信号S5と
基準信号S6が担持する基準値との偏差が解消するよう
にピエゾ素子28が駆動制御されることにより、電極針15
が常に情報記録媒体11から所定距離浮上した状態に維持
される。
【0030】なお上記のパイロット信号は、可変容量コ
ンデンサCv の容量を変化させるフィードバック制御系
の帯域(例えば50kHz)内で、電極針15の位置決めサ
ーボゲインが1未満となる周波数領域(例えば30kH
z)の微小信号とされる。
【0031】またこの場合も、電極針15と情報記録媒体
11との間の距離が常に一定に保たれるから、可変容量コ
ンデンサCv の容量を変化させて共振周波数fo を一定
に保つ制御は特に行なわれなくても構わない。またその
場合、自動周波数制御回路23はバイパスさせてよい。
【0032】このように第2実施例においては、微分値
dC/dzを所定値に保つように制御がなされるので、
電極針15の周辺の浮遊容量が変化したり、電極針15の姿
勢が変化してそれと記録媒体11間の距離に対する静電容
量Cの値が変化しても、その影響を低く抑えることがで
き、電極針15と記録媒体11の距離を、高密度記録を実現
する上で不可欠なサブミクロン(μm以下)の微小な領
域、例えば0.2 μm〜0.01μm程度においても安定に制
御可能となる。その理由は、先に詳しく説明した通りで
ある。
【0033】上記構成の第2実施例装置においても、電
極針15に接続するリード線14およびピックアップ回路が
導波管構造17内に収められる一方、導電性部分を有する
ピエゾ素子28は導波管構造17の外に配設されている。し
たがって、このピエゾ素子28が、導波管構造17内に配さ
れている共振器構造のL(インダクタンス)分に影響を
及ぼすことがなくなる。そうであれば、このL分の変動
により静電容量検出感度が低下することが無くなって、
静電容量C2および静電容量微分値dC/dzを高分解
能の下に検出可能となる。
【0034】なお以上説明した2つの実施例において
は、図1に示される通りピエゾ素子28が単に導波管構造
17の外側に配設されているが、このピエゾ素子28を導波
管構造17の一部で遮蔽するようにしてもよい。また、共
振回路21に注入される搬送波信号の周波数が、前述した
ように約1GHzの場合、導波管構造17の断面寸法は2
cm×3cm程度が適当であるから、針固定台16の長さ
も2〜3cm程度に形成すればよい。
【0035】また図1に示した構成においては、ピエゾ
素子28が台座18と針固定台16とで挟まれた構造になって
いるので、ピエゾ素子28の機械的共振点が両端の機械的
拘束により低下する。そこで、このピエゾ素子28等のア
クチュエータを組み込んだ後の機械的共振点が加振周波
数より十分に高く、また共振により入力パイロット信号
S9に対する駆動効率が十分に高くなるように、自己共
振点がパイロット信号S9の周波数の2倍以上であるア
クチュエータを選択使用するのが望ましい。例えば上記
第2実施例のように、電極針の位置決め制御用のアクチ
ュエータを電極針加振用に共用し、それを積層型ピエゾ
素子で構成する場合は、一般に、駆動レンジが数μm程
度、自己共振点が100 kHz以上とする必要があるの
で、そのピエゾ素子の厚みは3〜10mm程度となる。
【0036】一方針固定台16としては、上下方向(つま
り電極針15と情報記録媒体11との距離方向)の共振点
が、電極針15の位置決めサーボ制御の帯域および、加振
周波数近傍に存在しないものとを用いるのが望ましい。
より好ましくは、この針固定台16として、上記加振周波
数以下の機械的共振点を有しない構造のもの、つまり加
振周波数をf、音速をcとして、c/2f以下の高さの
ものを使用するとよい。
【0037】また針固定台16に対して、加振方向と直角
な方向には意図的に機械的共振点を設け、加振用アクチ
ュエータを用いてこの方向に振動させてもよい。これ
は、針固定台16を加振方向と直角な方向に梁構造とする
ことにより、容易に実現可能である。そのようにするこ
とにより、トラッキング方向のサーボ信号を得ることも
可能となる。
【0038】なお電極針15をパイロット信号S9によっ
て加振すると、電極針15と情報記録媒体11との間の距離
のみならず、電極針15、リード線14と導波管構造17、グ
ランド間の距離も変動するので、厳密にはこの後者の距
離変動が静電容量検出信号に対して外乱となる。しか
し、上記各実施例においては、リード線14はもともと導
波管構造17の中心導体として配置されており、電極針15
と情報記録媒体11間の距離と比較して数桁以上離れたと
ころでの微振動のため、この外乱によるノイズは現実に
は無視できる程度のものとなる。
【0039】以上、情報再生用ヘッドに適用された実施
例について説明したが、本発明は情報記録用ヘッドに対
しても同様に適用可能である。また本発明は、情報記録
媒体を回転させる場合に限らず、情報記録媒体をラスタ
ースキャンするように構成された装置に対しても適用可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による静電容量型情報記録
再生ヘッドの一部破断側面図
【図2】上記第1実施例装置の電気回路図
【図3】本発明の第2実施例による静電容量型情報記録
再生ヘッドの電気回路図
【符号の説明】
11 情報記録媒体 13 筺体 14 リード線 15 電極針 16 針固定台 17 導波管構造 20 UHF発振器 21 検波回路 23 自動周波数制御回路 24、31、33 加算点 25、34 基準信号発生回路 26 自動高さ制御回路 27 ピエゾドライバ 28 ピエゾ素子 30 パイロット信号振幅検出器 34 パイロット信号発生器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体に対向する電極針を介して、記
    録媒体に静電容量変化を生じさせるための電圧印加およ
    び/または記録媒体に記録された情報を静電容量の変化
    として検出する操作を行なう静電容量型情報記録再生ヘ
    ッドにおいて、 前記電極針に接続する導体部分が導波管構造内に収めら
    れ、 前記電極針が、前記導波管構造の外側から内側に突出し
    た絶縁体からなる針固定台に固定され、 この針固定台の、前記導波管構造の外側にある部分に、
    導電性部分を有し電極針を前記記録媒体との距離が変わ
    る方向に移動させるアクチュエータが連結されているこ
    とを特徴とする静電容量型情報記録再生ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記アクチュエータの駆動信号に高周波
    の加振信号を混入させる手段が設けられ、 このアクチュエータとして、自己共振点が前記加振信号
    の周波数の2倍以上であるものが用いられていることを
    特徴とする請求項1記載の静電容量型情報記録再生ヘッ
    ド。
  3. 【請求項3】 前記針固定台の高さが、前記加振信号の
    周波数をf、音速をcとして、c/2f以下とされてい
    ることを特徴とする請求項1または2記載の静電容量型
    情報記録再生ヘッド。
JP10084393A 1993-04-27 1993-04-27 静電容量型情報記録再生ヘッド Withdrawn JPH06309707A (ja)

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JP10084393A Withdrawn JPH06309707A (ja) 1993-04-27 1993-04-27 静電容量型情報記録再生ヘッド

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JP (1) JPH06309707A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7184240B2 (en) 2004-07-09 2007-02-27 Funai Electric Co., Ltd. Hard disk device
DE102015200519A1 (de) 2015-01-15 2016-07-21 RPG Radiometer Physics GmbH Mikrowellenbauteil mit variablen Eigenschaften

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