JPH06309450A - 画像入力装置及び画像入出力装置及びその制御方法 - Google Patents

画像入力装置及び画像入出力装置及びその制御方法

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JPH06309450A
JPH06309450A JP11928093A JP11928093A JPH06309450A JP H06309450 A JPH06309450 A JP H06309450A JP 11928093 A JP11928093 A JP 11928093A JP 11928093 A JP11928093 A JP 11928093A JP H06309450 A JPH06309450 A JP H06309450A
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健一 小林
Yoshihide Sato
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滋 山本
Naoki Hiji
直樹 氷治
Toshihisa Hamano
利久 浜野
Yoshio Nishihara
義雄 西原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型、軽量で、構造及び実装方法の簡単な画
像入力装置及び画像入出力装置及びその制御方法を提供
する。 【構成】 原稿入力モードとペン入力モードの切り替え
を行うモード制御部24と、原稿入力モードの場合に
は、原稿面で反射した光を受光素子4で受光して原稿画
像として読み取り、ペン入力モードの場合には、反射板
6で反射したペンPの先端部の影を含む光を受光素子4
で受光してペン入力画像として読み取る2次元イメージ
センサの読取部を有する画像入力装置であり、上記画像
入力装置と平面表示装置とを組み合わせた画像入出力装
置であり、上記画像入出力装置に光シャッタを設けた画
像入出力装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ペン入力機能付き画像
入力装置及びペン入力機能付き画像入出力装置及びその
制御方法に係り、特に、小型、軽量で、構造が簡単な画
像入力装置及び画像入出力装置及びその制御方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のペン入力機能を有する装置として
は、抵抗値検出、静電容量、電磁誘導方式等を用いたデ
ジタイザがあった。デジタイザは、ペン先の位置座標を
デジタル的に検出し、XY座標として出力することによ
り、ペン入力画像を読み取る装置である。また、従来の
画像読取装置としては、リニアイメージセンサを用いて
機械的走査を行うスキャナや、電子的走査で画像を読み
取る2次元イメージセンサ(特開昭57−115880
号公報、特開昭64−62980号公報参照)があり、
表示装置としては、液晶表示装置(LCD)や、エレク
トロルミネッセンス表示装置(ELD)等の平面表示装
置(特開平4−55819号公報参照)があった。
【0003】上記デジタイザと、画像読取装置とを組み
合わせると、例えば、図11に示すようなペン入力機能
付き画像入力装置が形成される。図11は、従来の画像
入力装置の模式断面説明図である。従来の画像読取装置
は、図11に示すように、下から順に、2次元に配列さ
れた受光素子4から成る2次元イメージセンサが形成さ
れたセンサパネル1と、光源2と、デジタイザ3とが順
次積層され、更に表面を保護するために上下に透光性の
カバー5が形成された構成となっていた。ここでは、セ
ンサパネル1は、2次元イメージセンサの受光面が下に
なるように固定されている。
【0004】上記構成の画像入力装置における入力動作
について、図11を用いて説明する。まず、原稿読み取
りの場合、原稿を画像入力装置の下側にセットすると、
光源2からの光が原稿面30で反射されてセンサパネル
1の下面の受光素子4に入射し、ここで、原稿の明暗に
応じた強さの反射光によって光電流が発生し、画像信号
として出力されるようになっていた。
【0005】一方、ペン入力の場合、画像入力装置の上
方からの自然光によるペン(スタイラス)31の影また
はペン先から発する光を、デジタイザ3で座標として検
出し、ペン入力画像を読み取るようになっていた。
【0006】また、従来のペン入力機能付き画像入出力
装置としては、別個に形成されたペン入力装置(デジタ
イザ+平面表示装置)と画像読み取り装置(2次元イメ
ージセンサ)とを組み合わせたものの他、図12に示す
ように、2次元イメージセンサの受光面が下に向くよう
に設置されたセンサパネル1と、光源2と、液晶表示装
置(LCD)等の平面表示装置から成る表示部7と、デ
ジタイザ3とが順次積層され、上下に透光性のカバー5
が形成された一体構成の画像入出力装置があった。
【0007】上記構成の従来の画像入出力装置における
入出力動作について、図12を用いて説明する。図12
は、従来の画像入出力装置の模式断面説明図である。原
稿読み取りの場合、光源2からの光は原稿面30で反射
されてセンサパネル1の受光素子4に入射して、光電変
換されて読み取られ、更に必要であれば読み取った画像
を表示部7で表示するようになっていた。
【0008】ペン入力の場合は、上方からの自然光を光
源として、ペン31の影をデジタイザ3で読み取るか、
あるいは、ペン31の先端から発する光をデジタイザ3
で読み取って、画像処理して、更に必要であれば読み取
った位置情報を表示部7で表示するようになっていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の画像入力装置は、ペン入力部としてのデジタイザ
と、原稿読取部としての画像読取装置とを別個の装置と
して含むために、体積、重量が大きくなり、小型軽量化
の妨げになるという問題点があり、更に、装置の構造が
複雑で、実装方法が繁雑になるという問題点があった。
【0010】また、上記従来の画像入出力装置は、ペン
入力部としてのデジタイザと、原稿読取部としての画像
入力装置と、表示部としての平面表示装置とを別個の装
置として含むために、装置全体の体積、重量が大きくな
り、小型軽量化の妨げになるという問題点があり、更
に、装置の構造が複雑で、実装方法が繁雑であるという
問題点があった。
【0011】本発明は上記実情に鑑みて為されたもの
で、小型軽量で、構造及び実装方法が簡単な画像入力装
置及び画像入出力装置及びその制御方法を提供すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解
決するための請求項1記載の発明は、基板上に2次元の
マトリクス状に複数の受光素子を配置した2次元イメー
ジセンサを用いた読取部を有する画像入力装置におい
て、原稿を読み取る原稿入力モードと入力補助具として
のペンの先端部の位置を読み取るペン入力モードとの切
り替えを行う選択部を設け、前記読取部が前記原稿入力
モードの場合に前記読取部の基板裏面からの入射光で原
稿を読み取り、前記ペン入力モードの場合に前記ペンの
先端部の位置を読み取る読取部とすることを特徴として
いる。
【0013】上記従来例の問題点を解決するための請求
項2記載の発明は、請求項1記載の画像入力装置の制御
方法において、ペン入力モードの場合に入力補助具とし
てのペンの先端部からの光を2次元イメージセンサの受
光素子で受光し、最明部を前記ペンの先端部の位置とし
て検出することを特徴としている。
【0014】上記従来例の問題点を解決するための請求
項3記載の発明は、請求項1記載の画像入力装置の制御
方法において、ペン入力モードの場合に入力補助具とし
てのペンの先端部の影を含む光を2次元イメージセンサ
の受光素子で受光し、最暗部を前記ペンの先端部の位置
として検出することを特徴としている。
【0015】上記従来例の問題点を解決するための請求
項4記載の発明は、請求項1記載の画像入力装置と、表
示部としての平面表示装置とを有する画像入出力装置で
あって、請求項1記載の選択部が原稿入力モードとペン
入力モードと前記表示部に画像を表示させる表示モード
との切り替えを行う選択部とすることを特徴としてい
る。
【0016】上記従来例の問題点を解決するための請求
項5記載の発明は、請求項4記載の画像入出力装置にお
いて、表示部が2枚の透明基板の間に液晶を注入した液
晶表示装置であり、前記液晶表示装置の一方の基板の前
記液晶側とは反対側の面上に読取部の2次元イメージセ
ンサを形成したことを特徴としている。
【0017】上記従来例の問題点を解決するための請求
項6記載の発明は、請求項4記載の画像入出力装置にお
いて、入射光の透過と反射とを切り替える光シャッタを
設けたことを特徴としている。
【0018】上記従来例の問題点を解決するための請求
項7記載の発明は、請求項6記載の画像入出力装置の制
御方法において、原稿入力モードの場合には光シャッタ
を光を透過する状態とし、ペン入力モードの場合には前
記光シャッタを光を反射する状態とすることを特徴とし
ている。
【0019】
【作用】請求項1記載の発明によれば、選択部で原稿入
力モードとペン入力モードとの切り替えを行い、読取部
で原稿入力モードを選択した場合に読取部の基板裏面か
らの入射光で原稿を読み取り、ペン入力モードを選択し
た場合にペンの先端部の位置を読み取る画像入力装置と
しているので、デジタイザを搭載しなくても、単一の2
次元イメージセンサで原稿入力とペン入力の両方を行う
ことができ、画像入力装置を小型軽量化して構造及び実
装方法を簡略にし、コストを低減できる。
【0020】請求項2記載の発明によれば、ペン入力モ
ードの場合にペンの先端部からの光を2次元イメージセ
ンサの受光素子で受光し、最明部をペンの先端部の位置
として検出する請求項1記載の画像入力装置の制御方法
としているので、単一の2次元イメージセンサで原稿入
力とペン入力の両方を行うことができ、デジタイザを不
要として画像入力装置を小型軽量化してコストを低減で
きる。
【0021】請求項3記載の発明によれば、ペン入力モ
ードの場合にペンの先端部の影を含む光を2次元イメー
ジセンサの受光素子で受光し、最暗部をペンの先端部の
位置として検出する請求項1記載の画像入力装置の制御
方法としているので、単一の2次元イメージセンサで原
稿入力とペン入力の両方を行うことができ、デジタイザ
を不要として画像入力装置を小型軽量化してコストを低
減でき、更に専用の光源や光源付きの専用ペンを用いる
こと無く、外光を光源としてペン入力を行うことができ
るため、ペン入力操作を容易にし、更なる低コストを実
現できる。
【0022】請求項4記載の発明によれば、請求項1記
載の画像入力装置を用い、表示部としての平面表示装置
とを組み合わせ、請求項1記載の選択部が原稿入力モー
ド、ペン入力モードの他に表示部での表示を行う表示モ
ードも選択できる画像入出力装置としているので、デジ
タイザを搭載すること無く、原稿入力とペン入力、更に
表示を行うことができ、画像入出力装置を小型軽量化し
て構造及び実装方法を簡略にし、コストを低減できる。
【0023】請求項5記載の発明によれば、表示部が2
枚の透明基板の間に液晶を注入した液晶表示装置とし、
液晶表示装置の基板の内、液晶側とは反対側の面上に読
取部の2次元イメージセンサが形成された請求項4記載
の画像入出力装置としているので、基板の数を少なくし
て画像入出力装置を更に薄型にし、コストを低減でき
る。
【0024】請求項6記載の発明によれば、入射光の透
過と反射とを切り替える光シャッタを設けた請求項4記
載の画像入出力装置としているので、原稿入力モードの
場合は光シャッタを透過状態にして入射光を原稿面に照
射させ、ペン入力モードの場合は光シャッタを反射状態
にして入射光を反射させるよう制御すれば、原稿入力モ
ードでは原稿面で反射された光を受光素子で受光し、ペ
ン入力モードでは光シャッタで反射されたペン先の位置
情報を含む光を受光素子で受光するため、デジタイザを
用いること無く、単一の2次元イメージセンサで原稿を
移動させることなく原稿入力とペン入力の両方を行って
表示部に表示させることができ、画像入出力装置を小型
軽量化してコストを低減できる。
【0025】請求項7記載の発明によれば、原稿入力モ
ードの場合には光シャッタを光を透過する状態とし、ペ
ン入力モードの場合には光シャッタを光を反射する状態
にする請求項6記載の画像入出力装置の制御方法として
いるので、原稿入力モードでは原稿面で反射された光を
受光素子で受光し、ペン入力モードではペン先の位置情
報を含む光を光シャッタで反射されて受光素子で受光す
るため、デジタイザを用いること無く、単一の2次元イ
メージセンサで原稿を移動させることなく原稿入力とペ
ン入力の両方を行って表示部に表示させることができ、
画像入出力装置を小型軽量化してコストを低減できる。
【0026】
【実施例】本発明の一実施例について図面を参照しなが
ら説明する。図1は、本発明の一実施例に係る画像入力
装置の模式断面説明図である。本実施例(第1の実施
例)の画像入力装置は、図1に示すように、透光性基板
1′に受光素子4が行方向と列方向の2次元に配列され
た2次元イメージセンサが形成され、受光面が下向きに
なるよう設置されたセンサパネル1と、センサパネル1
の受光部分を保護するカバー5と、センサパネル1の下
部に設置され、上方からの光を反射する反射板6とから
構成され、また、センサパネル1は、モード制御部24
に接続され、入力モードの切り替え(モード選択)を行
うようになっている。
【0027】尚、原稿の画像を読み取る場合は、反射板
6上に原稿を載せるか、或いは、開閉式の反射板6が開
くことにより反射板6の下の原稿面30が露出し、セン
サパネル1の上面から入射する光がセンサパネル1及び
カバー5を透過して原稿面30で反射し、その反射光を
受光素子4で受光して画像を読み取るようになってお
り、また、ペン入力の場合は、原稿を反射板6上から取
り除き、同様にセンサパネル1上面からの入射光を反射
板6の面で反射させ、その反射光を読み取ることでペン
31のペン先の位置を検出するようになっている。
【0028】ここで、本実施例の画像入力装置のセンサ
パネル1に用いられている2次元イメージセンサについ
て図2を用いて説明する。図2は、本実施例の画像入力
装置に用いられる2次元イメージセンサの等価回路図で
ある。本実施例の2次元イメージセンサは、光電変換部
である受光素子(PD)4と、PD4の寄生容量Cp 等
に蓄積された電荷を転送するスイッチング素子である薄
膜トランジスタ(TFT)8とから構成される画素を1
単位として、画素が行方向と列方向の2次元に配列され
たものである。そして、受光素子4は薄膜トランジスタ
8のドレイン電極に接続され、薄膜トランジスタ8のゲ
ート電極は行毎に共通のゲート線(Gi )に、ソース電
極は列毎に共通のデータ線(Di )にそれぞれ接続さ
れ、更に、ゲート線はシフトレジスタ9に接続され、デ
ータ線は負荷容量CL とアナログマルチプレクサ10に
接続されている。
【0029】次に、本実施例の2次元イメージセンサに
おける受光素子と薄膜トランジスタの具体的構成につい
て図3を用いて説明する。図3は、本実施例の2次元イ
メージセンサの1画素の断面説明図である。受光素子4
は、センサパネル1の基板1′上に、共通電極となるT
i(チタン)等の金属電極11と、各受光素子毎に分割
形成された水素化アモルファスシリコン(i−a−S
i:H)から成る光導電層12と、同様に分割形成され
た酸化インジウム・スズ(ITO)から成る透明電極1
3とが順次積層するサンドイッチ型を構成している。
尚、受光素子4の中央部には上面からの入射光を透過さ
せるための光透過窓25が設けられている。
【0030】また、薄膜トランジスタ8は、センサパネ
ル1の基板1′上に、Ta(タンタル)/TaMo(タ
ンタルモリブデン)から成るゲート電極14と、窒化シ
リコン(SiNx )から成るゲート絶縁層15と、水素
化アモルファスシリコン(i−a−Si:H)から成る
半導体活性層16と、ゲート電極14に対向するように
設けられたSiNx から成るトップ絶縁層17と、n+
水素化アモルファスシリコン(n+ a−Si:H)から
成るオーミックコンタクト層18と、Tiから成るソー
ス電極19及びドレイン電極20と、ポリイミドから成
る層間絶縁層21と、その上にAl(アルミニウム)等
から成る配線層22、またはトップ絶縁層17の上部に
おいては遮光層22′が順次積層された逆スタガ型のト
ランジスタである。
【0031】更に、受光素子4及び薄膜トランジスタ8
が形成された基板全面を覆うように透明保護膜を形成し
たり、薄板ガラスを張り合わせることによりカバー5を
形成し、イメージセンサを保護するようにしている。そ
して、本実施例の画像入力装置では、センサパネル1の
下側からの光を受光するように、2次元イメージセンサ
の受光面が下向きになるように設置されている。
【0032】次に、上記構成の画像入力装置における入
力制御方法について図1を用いて説明する。まず、モー
ド制御部24により原稿入力モード又はペン入力モード
のいずれかを選択する。モードの選択により、センサパ
ネル1の2次元イメージセンサで読み取る信号を原稿画
像として読み取るか、ペン入力画像として読み取るかを
指定するためである。
【0033】原稿入力モードの場合、原稿を反射板6の
上に上向きにセットし、センサパネル1の裏側、すなわ
ち上方から入射した自然光を光源として用いる。入射光
は、センサパネル1、カバー5を透過して原稿面30で
反射され、2次元イメージセンサの受光素子4に入射す
る。そして、受光素子4では原稿の明暗に応じた反射光
が光電変換されて電荷が発生し、この電荷をTFT8の
スイッチング動作によりゲート線単位で順次転送し、得
られる電圧を増幅してアナログマルチプレクサ10で順
次読み出すことにより原稿の画像を読み取るようになっ
ている。
【0034】また、ペン入力モードの場合、ペン先の影
を利用してペン先の座標を検出する影モードと、ペン先
からの光を用いて検出する光モードとがあり、モード制
御部24において影モード又は光モードを選択するよう
になっている。或いは、予めいずれか一方のモードでペ
ン入力を行うか設定し、設定したモードに限定してペン
入力を行うようにすることも可能である。
【0035】ペン入力モードの影モードの場合、原稿入
力と同様にセンサパネル1裏側からの光、すなわち上方
からの自然光を光源として、ペン先の位置情報であるペ
ン先の影を含む光がセンサパネル1、カバー5を透過し
て、反射板6で反射され、受光素子4に入射して光電変
換される。影モードでは、最暗部がペン先の座標として
検出されるものである。
【0036】一方、ペン入力モードの光モードの場合、
ペン先に設けられた光源から発した光は、センサパネル
1の裏側から入射して、センサパネル1、カバー5を透
過して反射板6で反射され、2次元イメージセンサの受
光素子4に入射する。ここで光電変換されて、最明部が
ペン先の座標として検出されるものである。
【0037】次に、本実施例の画像入力装置のセンサパ
ネル1の2次元イメージセンサの製造方法について図4
を用いて説明する。図4は、本実施例の画像入力装置の
2次元イメージセンサの製造方法を示すプロセス断面説
明図である。ガラス基板1′上にタンタル(Ta)をス
パッタ法により着膜し、フォトリソグラフィー及びエッ
チングによって所定の形状にパターニングして、TFT
のゲート電極14を形成する。次に、プラズマCVD法
により窒化シリコン(SiNx )、水素化アモルファス
シリコン(a−Si:H)、SiNx を着膜し、上部の
SiNx 層をフォトリソグラフィー及びエッチングによ
りパターニングしてトップ絶縁層17を形成する(図4
(a)参照)。
【0038】そして、オーミックコンタクト層18とし
てのn+ a−Si層をCVD法により着膜して、ソース
電極19、ドレイン電極20及びフォトダイオードの金
属電極11としてのチタン(Ti)をスパッタ法により
着膜する。その上に、光導電層12としてのa−Si:
H層をCVD法により着膜し、スパッタリング法により
透明電極13としてのITOを着膜した後、フォトリソ
グラフィー及びエッチングにより、ITO、a−Si:
H層を連続してパターニングして、透明電極13と光導
電層12を形成する。ここで、フォトダイオードの中央
部分に基板1′裏面からの光を透過する光透過窓25が
形成される(図4(b)参照)。
【0039】次に、Ti,n+ a−Si,a−Si:H
を連続してエッチングしてパターニングし、TFTのソ
ース電極19、ドレイン電極20、オーミックコンタク
ト層18、半導体活性層16、及びフォトダイオードの
金属電極11を形成する(図4(c)参照)。
【0040】そして、層間絶縁層21としてのポリイミ
ドを塗布して、パターニングし、その上にアルミニウム
(Al)を着膜し、フォトリソグラフィー及びエッチン
グによりパターニングして、配線層22及び遮光層2
2′を形成する。更にその上に、透明保護膜を形成する
か、または、薄板ガラスを貼り合わせることにより、本
実施例に用いられる2次元イメージセンサ本体が形成さ
れるものである(図4(d)参照)。
【0041】次に、同一基板上あるいは別の基板上にア
ナログマルチプレクサ10とシフトレジスタ9を実装し
て、駆動回路を作成し、本実施例のセンサパネル1が形
成される。そして、イメージセンサを保護するためにセ
ンサパネル1のセンサ側に透光性のカバー5を形成し
て、本実施例の画像入力装置が形成されるものである。
【0042】本実施例(第1の実施例)の画像入力装置
によれば、モード制御部24により原稿入力モードと、
ペン入力モードとを切り替えることにより、2次元イメ
ージセンサを有する単一のセンサパネル1を用いて、原
稿読み取りとペン入力読み取りの両方を行うことがで
き、デジタイザを不要として、装置を小型化、軽量化
し、コストを低減することができ、また、構造及び実装
を簡略化することができる効果がある。
【0043】更に、影モードでのペン入力が可能である
ため、専用のペンあるいは光源を用いること無くペン入
力装置を実現することができる効果がある。
【0044】次に、本発明の別の実施例(第2の実施
例)に係る画像入力装置について図5を用いて説明す
る。図5は、第2の実施例に係る画像入力装置の模式断
面説明図である。第2の実施例の画像入力装置は、2次
元イメージセンサが形成されたセンサパネル1と、セン
サパネル1の下部に設けられた光源2と、光源2の下に
設けられた反射板6と、装置上面を保護する透光性のカ
バー5とから構成されている。第2の実施例では、2次
元イメージセンサが上向きになるようにセンサパネル1
が設置され、更にモード制御部24に接続されている。
尚、2次元イメージセンサ本体は第1の実施例と同様の
構成となっている。
【0045】第2の実施例の画像入力装置における画像
入力方法について説明する。原稿入力モードの場合、光
源2からの光が、センサパネル1を透過して、画像入力
装置の上面に下向きにセットされた原稿面30に照射し
て反射され、受光素子4に到達して光電変換され、画像
信号として読み出される。
【0046】ペン入力モードの光入力モードの場合、ペ
ン31の先端部の光源からの光を直接受光素子4で読み
取って光電変換し、座標として入力する方法と、光源2
を用いて、ペン先の反射光を受光素子4で受光して読み
取る方法がある。また、ペン入力モードの影モードは、
光源2を使わずに、上面からの外光を光源としてペン先
の影を読み取る方法である。
【0047】第2の実施例の画像入力装置は、第1の実
施例と同様に、画像入力装置を小型化、軽量化して、コ
ストダウンを図り、構造及び実装方法を簡略化すること
ができる効果がある。
【0048】次に、本発明の別の実施例(第3の実施
例)に係る画像入出力装置について図6を用いて説明す
る。図6は、第3の実施例に係る画像入出力装置の模式
断面説明図である。第3の実施例の画像入出力装置は、
図6に示すように、第1の実施例の画像入力装置(図1
参照)を入力部として用い、その上に表示部7としての
液晶ディスプレイ(LCD)を設置した構成となってい
る。すなわち、表示部7の下部にセンサパネル1が下向
きに設置され、その下にカバー5と、更に反射板6が設
けられた画像入出力装置である。尚、LCD保護のため
にカバーを表示部7の上面に設けるようにしてもよい。
【0049】また、第3の実施例の画像入出力装置に
は、モード制御部24が設けられており、モード制御部
24が表示部7及びセンサパネル1に接続している。第
3の実施例にけるモード制御部24の動作は、センサパ
ネル1においては原稿入力モードとペン入力モードとを
実現し、表示部7においては表示モードを実現するもの
である。
【0050】ここで、液晶ディスプレイを用いた表示部
7について図7を用いて具体的に説明する。図7は、第
3の実施例の画像入出力装置に用いられる液晶ディスプ
レイの1画素の断面説明図である。表示部7は、画素電
極33及び駆動素子としてのTFT34が形成されたT
FT基板35と、対向電極36及びブラックマトリクス
37が形成された対向基板38が、一定の距離で対峙
し、2つの基板の間に液晶39が挟持され、シール剤4
2でシールされた構造となっている。
【0051】TFT基板35は、1組のpoly-Si TFT
34と画素電極33で構成される画素が、ガラス基板上
に行方向と列方向の2次元に配列され、各画素の周囲に
ゲート線及びデータ線から成るマトリクス状の配線部が
形成されたものである。ゲート線はゲートドライバに接
続され、データ線はデータドライバに接続されている。
【0052】駆動素子としてのpoly-Si TFT34は、
ガラス基板上に、多結晶シリコン(poly-Si )から成る
半導体活性層16、酸化シリコン(SiO2 )から成る
ゲート絶縁層15、不純物が添加されたpoly-Si から成
るゲート電極14、窒化シリコン(SiNx )から成る
層間絶縁層21が順次積層され、層間絶縁層21に設け
られた開口部を介してアルミニウムから成るソース電極
19、ドレイン電極20が形成されたスタガ型構造の薄
膜トランジスタである。そして、poly-Si TFT34の
ゲート電極14は行毎に共通のゲート線に接続され、ド
レイン電極19は列毎に共通のデータ線に接続され、ソ
ース電極20は対応する画素電極33に接続されてい
る。尚、上記ソース・ドレインの電極は、(+)書込み
時にデータ線に接続する電極がドレイン電極となり、
(−)書込み時にデータ線に接続する電極がソース電極
となるものである。
【0053】一方、対向基板38には、ITOから成る
対向電極36と、TFT基板35の配線部分を覆うため
のブラックマトリクス37が積層された構造となってい
る。そして、TFT基板35と対向基板38の向かい合
った面には、配向膜32が形成され、液晶分子を一定方
向に配向させるラビング処理が施されている。
【0054】上記構成の液晶ディスプレイでは、TFT
34のゲート電極14に電圧が印加されると、画素電極
33がデータ線と同電位になり、画素電極33と対向電
極36との間に縦方向の電界が掛かるために、間に挾ま
れている液晶分子はその電界強度に応じて配列状態が変
化し、それに伴って光透過率も変化して画像表示が行わ
れるものである。
【0055】次に、第3の実施例の画像入出力装置にお
ける駆動方法について図6を用いて説明する。第3の実
施例の画像入出力装置では、モード制御部24により原
稿入力モード、ペン入力モード、表示モードの3通りの
モードのいずれかを選択して駆動させるようになってい
る。原稿入力モード及びペン入力モードの場合、表示部
7で液晶分子を制御してLCDを全面透過状態としてい
る。更に必要であれば、原稿入力モード及びペン入力モ
ードにおいてセンサパネル1で読み取った画像信号を基
に、表示モードにおいて表示部7に当該画像を表示させ
ることができる。
【0056】第3の実施例の画像入出力装置における画
像読み取り方法は、光源とする上方からの外光が表示部
7を透過して来ること以外は、第1の画像入力装置と全
く同様である(図1参照)。例えば、原稿入力モードを
例にとって説明すると、上方からの外光が全面透過状態
の表示部7、センサパネル1を透過して反射板6の上に
置かれた原稿の原稿面30で反射され、受光素子4に入
射して光電変換され、画像信号として読み取られる。更
に、読み取った画像を表示部7に表示させる場合には、
モード制御部24で表示モードに切り替え、読み取られ
た画像信号を画像データに変換し、該画像データが表示
部7に送出されてデータドライバ及びゲートドライバを
制御し、表示部7で表示を行うようになっている。ま
た、ペン入力モードの場合も、第1の実施例と同様の方
法で影モードまたは光モードでペン先の座標を読み取
り、表示部7に表示させる場合には、画像データを表示
部7に送出し、表示モードで表示を行うようになってい
る。
【0057】第3の実施例の画像入出力装置によれば、
第1の実施例の画像入力装置と、表示部としての液晶デ
ィスプレイとを組み合わせているので、ペン入力用のデ
ジタイザを搭載すること無く、ペン入力機能を備えた画
像入出力装置を提供することができ、装置を小型軽量化
してコストを低減することができる効果がある。
【0058】次に、本発明の別の実施例(第4の実施
例)に係る画像入出力装置について図8を用いて説明す
る。図8は、第4の実施例の画像入出力装置の模式断面
説明図である。第4の実施例の画像入出力装置は、受光
部が上向きの第2の実施例の画像入力装置(図5参照)
を入力部として用い、センサパネル基板の裏面を液晶デ
ィスプレイの対向基板として利用して、センサパネル1
の下部に表示部7を形成した構成となっている。また、
第4の実施例の画像入出力装置においてもモード制御部
24が設けられている。
【0059】すなわち、2枚の透光性の基板41aと4
1bにおいて、上側の基板41aの表面(上面)に2次
元イメージセンサを形成し、その裏面(下面)に液晶デ
ィスプレイの対向電極36を形成し、また、下側の基板
41bの表面(上面)に画素電極33及びTFT34を
形成し、基板41aと41bの間に液晶39を挟持して
シール剤42でシールし、基板41aの上部にカバー5
を設け、基板41bの下部に反射板6を設けた画像入出
力装置である。
【0060】第4の実施例の画像入出力装置では、セン
サパネル1と表示部7の対向基板とを1枚の基板41a
の表裏に形成しているので、基板の数を少なくして、画
像入出力装置をより小型化、軽量化するものである。
【0061】次に、第4の実施例の画像入出力装置の製
造方法について図9を用いて説明する。まず、表示部7
のTFT基板35となる基板41bの形成方法について
説明する。基板41b上に、LPCVD法により、Si
4 を用いて450℃で膜厚1000オングストローム
のa−Si:Hを着膜し、フォトリソグラフィー及びエ
ッチングによりパターニングして半導体活性層16を形
成する。続いて、ゲート絶縁層15としてのSiO2
LPCVD法により膜厚1000オングストロームで着
膜し、その上に、poly-Si 層を着膜してパターニングし
て、ゲート電極14及びゲート絶縁層15を形成する
(図9(a)参照)。
【0062】次に、イオン注入装置でB26 又はPH
3 ガスからB+ 又はP+ イオン等の不純物を全面に注入
し、半導体活性層16にpチャネル又はnチャネルの低
抵抗領域を形成し、層間絶縁層21としてのポリイミド
を着膜し、ITOを着膜してパターニングして画素電極
33を形成し、コンタクトホールを開口した後アルミニ
ウム(Al)を厚さ1μm程度に着膜してパターニング
して配線層22を形成する。そして、SiO2 のパシベ
ーション膜26を厚さ1μm程度に形成し、その上にタ
ンタル(Ta)を着膜、パターニングしてブラックマト
リクス37を形成し、更にその上に配向膜32を形成し
て表示部7のTFT基板35である基板41bが形成さ
れる(図9(b)参照)。
【0063】一方、基板41aの片面(裏面)にITO
を着膜して対向電極36とし、その上にa−SiをLP
CVD法により450℃で約5000オングストローム
の膜厚で着膜して保護膜40を形成して、表示部7の対
向基板38とする(図9(c)参照)。
【0064】次に、基板41aの表面(対向電極36を
有する面と反対側の面)に2次元イメージセンサを形成
する。2次元イメージセンサ形成のプロセスは、第1の
実施例の画像入力装置の2次元イメージセンサ形成のプ
ロセスと同様であるため、ここでは省略する。そして、
2次元イメージセンサが形成されると、基板41aの裏
面(対向基板側)の保護膜40をドライエッチングによ
り除去し、配向膜32を塗布して、基板41aの両面が
形成される(図9(d)参照)。
【0065】そして、基板41aの対向電極側と基板4
1bの薄膜トランジスタ側を向かい合わせて、その間に
液晶39を注入し、通常のLCDプロセスで液晶ディス
プレイを形成する。これによりセンサパネル1及び表示
部7が形成される。そして、反射板6、光源2、表示部
7及びセンサパネル1、カバー5を順次積層して一体型
に実装し、第4の実施例の画像入出力装置が形成される
ものである。
【0066】次に、第4の実施例の画像入出力装置の駆
動方法について図8を用いて説明する。第4の実施例の
画像入出力装置では、第3の実施例と同様に、モード制
御部24により原稿入力モード、ペン入力モード、表示
モードの3通りのモードのいずれかを選択して駆動させ
るようになっている。
【0067】第4の実施例の画像入出力装置における画
像読み取り方法は、図5に示した第2の実施例とほぼ同
様であり、原稿入力モードでは、光源2からの光が表示
部7、センサパネル1を透過して装置上部のカバー5上
に下向きにセットされた原稿面30で反射され、受光素
子4に入射して読み取られる。この時、光源2から下に
向かった光は反射板6で反射されて原稿面30を照射す
るものであるため、光源2からの光を有効に利用するこ
とができるようになっている。
【0068】ペン入力モードの場合も、第2の実施例と
同様の方法で、上方からの自然光を光源としてペン先の
影を読み取る影モード、ペン先からの光を読み取る光モ
ード、光源2からの光を利用してペン先で反射されたも
のを読み取る光モードの3通りの方法で読み取ることが
できるようになっている。そして必要であれば、原稿入
力モード又はペン入力モードで読み取られた画像信号
は、画像データとして表示部7のゲートドライバ及びデ
ータドライバ等の駆動回路に送出されて、表示モードに
おいて表示部7で表示されるようになっている。
【0069】第4の実施例の画像入出力装置によれば、
1枚の基板の一方の面に2次元イメージセンサを形成
し、他方の面に液晶ディスプレイの対向電極を形成して
いるので、装置をより薄く、小型軽量化することができ
る効果がある。
【0070】次に、本発明の別の実施例(第5の実施
例)に係る画像入出力装置について図10を用いて説明
する。図10は、第5の実施例の画像入出力装置の模式
断面説明図である。第5の実施例の画像入出力装置は、
図6に示した第3の実施例の画像入出力装置とほぼ同様
の構成であり、第1の実施例の画像入力装置の上に液晶
ディスプレイから成る表示部7が形成されているが、第
3の実施例と異なる点は、2次元イメージセンサが形成
された基板41aの裏面に液晶ディスプレイの対向電極
36が形成されている点と、基板41aの下側に反射板
6の代わりに光シャッタ23が形成されている点であ
る。ここで、センサパネル1と表示部7とを一体的に形
成した部分は、図8の第4の実施例におけるセンサパネ
ル1と表示部7とを一体的に形成した部分と同様の構成
となっている。
【0071】第5の実施例の特徴部分である光シャッタ
23は、2枚の薄板ガラスの間にPDLC (Polymer
Despersed Liquid Crystal)を数10μmの厚さで注入
した構成となっている。PDLCは、電圧が印加されな
い場合は光を反射し、電圧が印加されると分子の向きが
揃って光を透過する性質を有し、光シャッタ23への印
加電圧のオン、オフを切り替えることにより光を透過さ
せたり反射させたりするものである。
【0072】従って、光シャッタ23がオンの場合(光
シャッタ23が透過の状態)を原稿入力モード、オフの
場合(光シャッタ23が反射の状態)をペン入力モード
とすれば、上方から入射した外光は、ペン入力モード
(光シャッタ23がオフ)の場合は反射されて受光素子
4に入射し、ペン入力画像として読み取られ、原稿入力
モード(光シャッタ23がオン)の場合は透過してその
下にセットされた原稿に照射し、原稿面30で反射され
て受光素子4に入射し、原稿入力画像として読み取るこ
とができるものである。
【0073】すなわち、第5の実施例では、モード制御
部24により原稿入力モードを選択すると、光シャッタ
23がオンとなり、上方からの光は表示部7、センサパ
ネル1、光シャッタ23を透過して原稿面30を照射し
て反射され、センサパネル1の受光素子4に入射して原
稿が読み取られ、ペン入力モードを選択すると、光モー
ドでも影モードでも光シャッタ23がオフとなり、上方
からの光は光シャッタ23で反射され、センサパネル1
の受光素子4に入射してペン入力画像が読み取られるよ
うになっている。そして、読み取った画像信号を基に、
表示モードにおいて表示部7に読み取った画像を表示す
ることも可能である。
【0074】ここではPDLCを用いた光シャッタとし
たが、カメラの絞りのようなメカニカルシャッタを用い
て、光の透過と反射とを機械的に切り替えることも可能
である。また、第5の実施例の画像入出力装置のセンサ
パネル1と表示部7は、図8に示した第4の実施例のそ
れとは上下方向が逆であるが、画素の構成は両者とも同
じ構成となっている。
【0075】第5の実施例の画像入出力装置及びその制
御方法によれば、モード制御部24でのモード切り替え
に伴って光シャッタ23のオン/オフを切り替え、原稿
入力モードの場合には光シャッタ23をオンとして、装
置下部にセットした原稿面30に光が照射され、反射さ
れて受光素子4に入射するようにし、ペン入力モードの
場合は、光シャッタ23をオフにして上方からの光が光
シャッタ23で反射されて受光素子4に入射するように
しているので、単一のセンサパネル1で原稿をモードに
対応させて移動させることなく原稿入力画像とペン入力
画像の両方を読み取ることができ、画像入出力装置を小
型軽量化することができ、更に、表示部7の対向基板と
センサパネル1の基板を共通としているので、コストを
低減し、装置を更に薄型にできる効果がある。
【0076】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、選択部で
原稿入力モードとペン入力モードとの切り替えを行い、
読取部で原稿入力モードを選択した場合に読取部の基板
裏面からの入射光で原稿を読み取り、ペン入力モードを
選択した場合にペンの先端部の位置を読み取る画像入力
装置としているので、デジタイザを搭載しなくても、単
一の2次元イメージセンサで原稿入力とペン入力の両方
を行うことができ、画像入力装置を小型軽量化して構造
及び実装方法を簡略にし、コストを低減できる効果があ
る。
【0077】請求項2記載の発明によれば、ペン入力モ
ードの場合にペンの先端部からの光を2次元イメージセ
ンサの受光素子で受光し、最明部をペンの先端部の位置
として検出する請求項1記載の画像入力装置の制御方法
としているので、単一の2次元イメージセンサで原稿入
力とペン入力の両方を行うことができ、デジタイザを不
要として画像入力装置を小型軽量化してコストを低減で
きる効果がある。
【0078】請求項3記載の発明によれば、ペン入力モ
ードの場合にペンの先端部の影を含む光を2次元イメー
ジセンサの受光素子で受光し、最暗部をペンの先端部の
位置として検出する請求項1記載の画像入力装置の制御
方法としているので、単一の2次元イメージセンサで原
稿入力とペン入力の両方を行うことができ、デジタイザ
を不要として画像入力装置を小型軽量化してコストを低
減でき、更に専用の光源や光源付きの専用ペンを用いる
こと無く、外光を光源としてペン入力を行うことができ
るため、ペン入力操作を容易にし、更なる低コストを実
現できる効果がある。
【0079】請求項4記載の発明によれば、請求項1記
載の画像入力装置を用い、表示部としての平面表示装置
とを組み合わせ、請求項1記載の選択部が原稿入力モー
ド、ペン入力モードの他に表示部での表示を行う表示モ
ードも選択できる画像入出力装置としているので、デジ
タイザを搭載すること無く、原稿入力とペン入力、更に
表示を行うことができ、画像入出力装置を小型軽量化し
て構造及び実装方法を簡略にし、コストを低減できる効
果がある。
【0080】請求項5記載の発明によれば、表示部が2
枚の透明基板の間に液晶を注入した液晶表示装置とし、
液晶表示装置の基板の内、液晶側とは反対側の面上に読
取部の2次元イメージセンサが形成された請求項4記載
の画像入出力装置としているので、基板の数を少なくし
て画像入出力装置を更に薄型にし、コストを低減できる
効果がある。
【0081】請求項6記載の発明によれば、入射光の透
過と反射とを切り替える光シャッタを設けた請求項4記
載の画像入出力装置としているので、原稿入力モードの
場合は光シャッタを透過状態にして入射光を原稿面に照
射させ、ペン入力モードの場合は光シャッタを反射状態
にして入射光を反射させるよう制御すれば、原稿入力モ
ードでは原稿面で反射された光を受光素子で受光し、ペ
ン入力モードでは光シャッタで反射されたペン先の位置
情報を含む光を受光素子で受光するため、デジタイザを
用いること無く、単一の2次元イメージセンサで原稿を
移動させることなく原稿入力とペン入力の両方を行って
表示部に表示させることができ、画像入出力装置を小型
軽量化してコストを低減できる効果がある。
【0082】請求項7記載の発明によれば、原稿入力モ
ードの場合には光シャッタを光を透過する状態とし、ペ
ン入力モードの場合には光シャッタを光を反射する状態
にする請求項6記載の画像入出力装置の制御方法として
いるので、原稿入力モードでは原稿面で反射された光を
受光素子で受光し、ペン入力モードではペン先の位置情
報を含む光を光シャッタで反射されて受光素子で受光す
るため、デジタイザを用いること無く、単一の2次元イ
メージセンサで原稿を移動させることなく原稿入力とペ
ン入力の両方を行って表示部に表示させることができ、
画像入出力装置を小型軽量化してコストを低減できる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る画像入力装置の模式
断面説明図である。
【図2】 本実施例の画像入力装置に用いられている2
次元イメージセンサの等価回路図である。
【図3】 本実施例の2次元イメージセンサの1画素の
断面説明図である。
【図4】 本実施例の画像入力装置の2次元イメージセ
ンサの製造方法を示すプロセス断面説明図である。
【図5】 第2の実施例に係る画像入力装置の模式断面
説明図である。
【図6】 第3の実施例に係る画像入出力装置の模式断
面説明図である。
【図7】 第3の実施例の画像入出力装置に用いられる
液晶ディスプレイの1画素の断面説明図である。
【図8】 第4の実施例に係る画像入出力装置の模式断
面説明図である。
【図9】 第4の実施例の画像入出力装置の製造方法を
示すプロセス断面説明図である。
【図10】 第5の実施例に係る画像入出力装置の模式
断面説明図である。
【図11】 従来の画像入力装置の模式断面説明図であ
る。
【図12】 従来の画像入出力装置の模式断面説明図で
ある。
【符号の説明】
1…センサパネル、 2…光源、 3…デジタイザ、
4…受光素子、 5…カバー、 6…反射板、 7…表
示部、 8…薄膜トランジスタ、 9…シフトレジス
タ、 10…アナログマルチプレクサ、 11…金属電
極、 12…光導電層、 13…透明電極、 14…ゲ
ート電極、 15…ゲート絶縁層、 16…半導体活性
層、 17…トップ絶縁層、 18…オーミックコンタ
クト層、19…ドレイン電極、 20…ソース電極、
21…層間絶縁層、 22…配線層、 23…光シャッ
タ、 24…モード制御部、 25…光透過窓、 26
…パシベーション膜、 30…原稿面、 31…ペン、
32…配向膜、 33…画素電極、 34…薄膜トラ
ンジスタ、 35…TFT基板、 36…対向電極、
37…ブラックマトリクス、 38…対向基板、 39
…液晶、 40…保護膜、 41…基板、 42…シー
ル剤
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/04 103 Z 7251−5C (72)発明者 氷治 直樹 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 浜野 利久 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 西原 義雄 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に2次元のマトリクス状に複数の
    受光素子を配置した2次元イメージセンサを用いた読取
    部を有する画像入力装置において、原稿を読み取る原稿
    入力モードと入力補助具としてのペンの先端部の位置を
    読み取るペン入力モードとの切り替えを行う選択部を設
    け、前記読取部が前記原稿入力モードの場合に前記読取
    部の基板裏面からの入射光で原稿を読み取り、前記ペン
    入力モードの場合に前記ペンの先端部の位置を読み取る
    読取部とすることを特徴とする画像入力装置。
  2. 【請求項2】 ペン入力モードの場合に入力補助具とし
    てのペンの先端部からの光を2次元イメージセンサの受
    光素子で受光し、最明部を前記ペンの先端部の位置とし
    て検出することを特徴とする請求項1記載の画像入力装
    置の制御方法。
  3. 【請求項3】 ペン入力モードの場合に入力補助具とし
    てのペンの先端部の影を含む光を2次元イメージセンサ
    の受光素子で受光し、最暗部を前記ペンの先端部の位置
    として検出することを特徴とする請求項1記載の画像入
    力装置の制御方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の画像入力装置と、表示部
    としての平面表示装置とを有する画像入出力装置であっ
    て、請求項1記載の選択部が原稿入力モードとペン入力
    モードと前記表示部に画像を表示させる表示モードとの
    切り替えを行う選択部とすることを特徴とする画像入出
    力装置。
  5. 【請求項5】 表示部が2枚の透明基板の間に液晶を注
    入した液晶表示装置であり、前記液晶表示装置の一方の
    基板の前記液晶側とは反対側の面上に読取部の2次元イ
    メージセンサを形成したことを特徴とする請求項4記載
    の画像入出力装置。
  6. 【請求項6】 入射光の透過と反射とを切り替える光シ
    ャッタを設けたことを特徴とする請求項4記載の画像入
    出力装置。
  7. 【請求項7】 原稿入力モードの場合には光シャッタを
    光を透過する状態とし、ペン入力モードの場合には前記
    光シャッタを光を反射する状態とすることを特徴とする
    請求項6記載の画像入出力装置の制御方法。
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