JPH0630914A - 生体信号検出装置 - Google Patents
生体信号検出装置Info
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- JPH0630914A JPH0630914A JP4187242A JP18724292A JPH0630914A JP H0630914 A JPH0630914 A JP H0630914A JP 4187242 A JP4187242 A JP 4187242A JP 18724292 A JP18724292 A JP 18724292A JP H0630914 A JPH0630914 A JP H0630914A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】非装着且つ非拘束で、心拍までも測定可能とす
る。 【構成】心拍、呼吸及び体動による生体１０の変動に応
じて変形を生じる導電性物質で形成されたアンテナ９を
生体支持部８に設置する。このアンテナ９の出力から検
出部が変位成分のみを検出し、検出部の出力から弁別部
が心拍、呼吸及び体動などの生体信号を弁別する。心
拍、呼吸及び体動による生体１０の変動をアンテナ９の
出力変化として捕らえ、生体１０に装着もしくは生体１
０を拘束する必要を無くす。
る。 【構成】心拍、呼吸及び体動による生体１０の変動に応
じて変形を生じる導電性物質で形成されたアンテナ９を
生体支持部８に設置する。このアンテナ９の出力から検
出部が変位成分のみを検出し、検出部の出力から弁別部
が心拍、呼吸及び体動などの生体信号を弁別する。心
拍、呼吸及び体動による生体１０の変動をアンテナ９の
出力変化として捕らえ、生体１０に装着もしくは生体１
０を拘束する必要を無くす。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、非装着且つ非拘束で、
心拍、呼吸、あるいは体動を検出する生体信号検出装置
に関するものである。
心拍、呼吸、あるいは体動を検出する生体信号検出装置
に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来の生体信号を検出する装置として
は、脳波を検出する脳波計、心電波形を検出する心電
計、あるいは筋電波形を検出する筋電計などがある。し
かし、これらは生体の電位変化を皮膚に直接に電極を取
り付けて検出するものであり、電極の取付及び検出作業
は熟練を要する。しかも、何回もの電極の取付を行う
と、皮膚が荒れたり、皮膚に炎症を起したりする問題が
あった。また、その他には呼吸状態（呼吸曲線）を検出
する呼吸バンドなどもあるが、この呼吸バンドなどのそ
の他の従来の生体信号検出装置でも、生体に取り付ける
点においては何ら変わりのないものである。
は、脳波を検出する脳波計、心電波形を検出する心電
計、あるいは筋電波形を検出する筋電計などがある。し
かし、これらは生体の電位変化を皮膚に直接に電極を取
り付けて検出するものであり、電極の取付及び検出作業
は熟練を要する。しかも、何回もの電極の取付を行う
と、皮膚が荒れたり、皮膚に炎症を起したりする問題が
あった。また、その他には呼吸状態（呼吸曲線）を検出
する呼吸バンドなどもあるが、この呼吸バンドなどのそ
の他の従来の生体信号検出装置でも、生体に取り付ける
点においては何ら変わりのないものである。
【０００３】このように従来の生体信号検出装置のいず
れにおいても、生体の動作を拘束するため、生体に大き
なストレスを与え、且つ連続測定には適さなかった。特
に、睡眠時の生体信号の測定またはリラックス状態にお
ける生体信号の測定には不向きなものであった。上述の
理由から非装着且つ拘束で簡単に、しかも生体に影響を
与えずに生体信号を検出できる生体信号検出装置が要求
されている。このような生体信号検出装置としては圧電
素子などからなるセンサを用いて生体信号を検出するも
のがある。
れにおいても、生体の動作を拘束するため、生体に大き
なストレスを与え、且つ連続測定には適さなかった。特
に、睡眠時の生体信号の測定またはリラックス状態にお
ける生体信号の測定には不向きなものであった。上述の
理由から非装着且つ拘束で簡単に、しかも生体に影響を
与えずに生体信号を検出できる生体信号検出装置が要求
されている。このような生体信号検出装置としては圧電
素子などからなるセンサを用いて生体信号を検出するも
のがある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
圧電素子からなるセンサを備える生体信号検出装置で
は、体動や呼吸曲線という程度のものしか測定できず、
心電波形（心拍）を測定できるレベルまで達していな
い。本発明は上述の点に鑑みて為されたものであり、そ
の目的とするところは、非装着且つ非拘束で、心拍まで
も測定できる生体信号検出装置を提供することにある。
圧電素子からなるセンサを備える生体信号検出装置で
は、体動や呼吸曲線という程度のものしか測定できず、
心電波形（心拍）を測定できるレベルまで達していな
い。本発明は上述の点に鑑みて為されたものであり、そ
の目的とするところは、非装着且つ非拘束で、心拍まで
も測定できる生体信号検出装置を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】請求項１の発明では、上
記目的を達成するために、生体支持部に設置され心拍、
呼吸及び体動による生体の変動に応じて変形を生じる導
電性物質で形成されたアンテナと、このアンテナの出力
から変位成分のみを検出する検出部と、検出部の出力か
ら心拍、呼吸及び体動などの生体信号を弁別する弁別部
とを備えている。
記目的を達成するために、生体支持部に設置され心拍、
呼吸及び体動による生体の変動に応じて変形を生じる導
電性物質で形成されたアンテナと、このアンテナの出力
から変位成分のみを検出する検出部と、検出部の出力か
ら心拍、呼吸及び体動などの生体信号を弁別する弁別部
とを備えている。
【０００６】なお、請求項１の発明において、請求項２
に示すようにアンテナを柔軟性のある導電性物質で構成
することが好ましい。請求項３の発明では、上記目的を
達成するために、生体支持部に設置され電極部間に介装
される柔軟性のある絶縁材の心拍、呼吸及び体動による
生体の変動に応じた変形により電極部間の容量が変化す
るセンサ部と、センサ部の出力を電圧信号に変換する検
出部と、検出部の出力から心拍、呼吸及び体動などの生
体信号を弁別する弁別部とを備えている。
に示すようにアンテナを柔軟性のある導電性物質で構成
することが好ましい。請求項３の発明では、上記目的を
達成するために、生体支持部に設置され電極部間に介装
される柔軟性のある絶縁材の心拍、呼吸及び体動による
生体の変動に応じた変形により電極部間の容量が変化す
るセンサ部と、センサ部の出力を電圧信号に変換する検
出部と、検出部の出力から心拍、呼吸及び体動などの生
体信号を弁別する弁別部とを備えている。
【０００７】なお、請求項４に示すように、上記センサ
部を、柔軟性のある絶縁材をチューブ状に形成し、その
絶縁材の中空部に電線などからなる電極部を通し、絶縁
材に網状の導電材からなる電極部を被せて構成したもの
を用いてもよい。請求項５の発明では、上記目的を達成
するために、生体支持部に設置され流動性のある物質を
充填した柔軟性のある密封容器と、この密封容器内の圧
力を検出する圧力センサと、圧力センサの出力から心
拍、呼吸及び体動などの生体信号を弁別する弁別部とを
備えている。
部を、柔軟性のある絶縁材をチューブ状に形成し、その
絶縁材の中空部に電線などからなる電極部を通し、絶縁
材に網状の導電材からなる電極部を被せて構成したもの
を用いてもよい。請求項５の発明では、上記目的を達成
するために、生体支持部に設置され流動性のある物質を
充填した柔軟性のある密封容器と、この密封容器内の圧
力を検出する圧力センサと、圧力センサの出力から心
拍、呼吸及び体動などの生体信号を弁別する弁別部とを
備えている。
【０００８】なお、請求項５の発明では、請求項６に示
すように、充填流体として非圧縮性のものを用いること
が好ましい。また、請求項７に示すように、密封容器を
棒状に形成してもよい。請求項８の発明では、上記目的
を達成するために、生体支持部に設置され光ファイバの
両端に発光ダイオードからなる発光部及び受光部を配置
したセンサ部と、センサ部の出力を電圧信号に変換する
検出部と、検出部の出力から心拍、呼吸及び体動などの
生体信号を弁別する弁別部とを備えている。
すように、充填流体として非圧縮性のものを用いること
が好ましい。また、請求項７に示すように、密封容器を
棒状に形成してもよい。請求項８の発明では、上記目的
を達成するために、生体支持部に設置され光ファイバの
両端に発光ダイオードからなる発光部及び受光部を配置
したセンサ部と、センサ部の出力を電圧信号に変換する
検出部と、検出部の出力から心拍、呼吸及び体動などの
生体信号を弁別する弁別部とを備えている。
【０００９】なお、請求項８の発明では、請求項９に示
すように、光ファイバとして柔軟性があり且つ透明度の
高いものを用いることが好ましい。
すように、光ファイバとして柔軟性があり且つ透明度の
高いものを用いることが好ましい。
【００１０】
【作用】請求項１の発明は、上述のように心拍、呼吸及
び体動による生体の変動を感知するセンサ部として、心
拍、呼吸及び体動による生体の変動に応じて変形を生じ
る導電性物質で形成されたアンテナを用いることによ
り、心拍、呼吸及び体動による生体の変動をアンテナ出
力の変化に変換し、心拍、呼吸及び体動の検出を可能と
する。このようにすれば、アンテナは生体支持部に設置
してさえおけばよく、生体に装着する必要がなく、且つ
生体を拘束することもない。
び体動による生体の変動を感知するセンサ部として、心
拍、呼吸及び体動による生体の変動に応じて変形を生じ
る導電性物質で形成されたアンテナを用いることによ
り、心拍、呼吸及び体動による生体の変動をアンテナ出
力の変化に変換し、心拍、呼吸及び体動の検出を可能と
する。このようにすれば、アンテナは生体支持部に設置
してさえおけばよく、生体に装着する必要がなく、且つ
生体を拘束することもない。
【００１１】なお、請求項２に示すようにアンテナを柔
軟性のある導電性物質で構成すると、生体がアンテナに
接触したときに感じる違和感を軽減でき、且つ生体の変
動に対する感度を上げることができる。請求項３の発明
は、上述のように心拍、呼吸及び体動による生体の変動
を感知するセンサ部としていわゆる静電容量センサを用
い、心拍、呼吸及び体動による生体の変動に応じた絶縁
材の変形に伴う静電容量変化から、心拍、呼吸及び体動
による生体の変動を捕らえる。この場合にもセンサ部を
生体支持部に設置してさえおけばよく、生体に装着する
必要がなく、且つ生体を拘束することもない。
軟性のある導電性物質で構成すると、生体がアンテナに
接触したときに感じる違和感を軽減でき、且つ生体の変
動に対する感度を上げることができる。請求項３の発明
は、上述のように心拍、呼吸及び体動による生体の変動
を感知するセンサ部としていわゆる静電容量センサを用
い、心拍、呼吸及び体動による生体の変動に応じた絶縁
材の変形に伴う静電容量変化から、心拍、呼吸及び体動
による生体の変動を捕らえる。この場合にもセンサ部を
生体支持部に設置してさえおけばよく、生体に装着する
必要がなく、且つ生体を拘束することもない。
【００１２】請求項５の発明は、心拍、呼吸及び体動に
よる生体の変動による密封容器内の充填流体の圧力変化
から心拍、呼吸及び体動による生体の変動を捕らえ、密
封容器を生体支持部に設置してさえおけばよく、生体に
装着することなく、且つ生体を拘束することなく、心
拍、呼吸及び体動の検出を可能とする。なお、空気など
の圧縮性を有する充填物質であると、微小な生体変動を
捕らえることが難しい。そこで、請求項６に示すよう
に、充填流体として非圧縮性のものを用いると、生体の
心拍、呼吸及び体動などの変動の減衰や周波数特性の低
下を防止でき、圧力センサへの伝達特性を向上させて感
度をよくできる。
よる生体の変動による密封容器内の充填流体の圧力変化
から心拍、呼吸及び体動による生体の変動を捕らえ、密
封容器を生体支持部に設置してさえおけばよく、生体に
装着することなく、且つ生体を拘束することなく、心
拍、呼吸及び体動の検出を可能とする。なお、空気など
の圧縮性を有する充填物質であると、微小な生体変動を
捕らえることが難しい。そこで、請求項６に示すよう
に、充填流体として非圧縮性のものを用いると、生体の
心拍、呼吸及び体動などの変動の減衰や周波数特性の低
下を防止でき、圧力センサへの伝達特性を向上させて感
度をよくできる。
【００１３】また、請求項７に示すように、密封容器を
棒状に形成すると、センサ部を小さくでき、生体と直接
に接触する形で使用する場合に、違和感を大幅に軽減さ
せることができ、生体に与えるストレスを軽減できる。
また、充填流体が非圧縮性の流体であり、センサ部が生
体と直接に接触する場合、いわゆる水枕を背中に置いた
ときのように生体に対して冷たさを感じさせるという問
題があるが、このように棒状に形成すれば、冷たさを感
じさせることを少なくできる。
棒状に形成すると、センサ部を小さくでき、生体と直接
に接触する形で使用する場合に、違和感を大幅に軽減さ
せることができ、生体に与えるストレスを軽減できる。
また、充填流体が非圧縮性の流体であり、センサ部が生
体と直接に接触する場合、いわゆる水枕を背中に置いた
ときのように生体に対して冷たさを感じさせるという問
題があるが、このように棒状に形成すれば、冷たさを感
じさせることを少なくできる。
【００１４】請求項８の発明では、生体の心拍、呼吸及
び体動などの変動により光ファイバに加わる圧力による
曲がりや歪みなどの変形により、受光部の受光出力が変
化することを利用して、心拍、呼吸及び体動などを検出
する。この場合にも、センサ部を生体支持部に設置して
さえおけばよく、生体に装着する必要がなく、且つ生体
を拘束することもない。
び体動などの変動により光ファイバに加わる圧力による
曲がりや歪みなどの変形により、受光部の受光出力が変
化することを利用して、心拍、呼吸及び体動などを検出
する。この場合にも、センサ部を生体支持部に設置して
さえおけばよく、生体に装着する必要がなく、且つ生体
を拘束することもない。
【００１５】なお、請求項９に示すように、光ファイバ
として柔軟性があり且つ透明度の高いものを用いると、
心拍、呼吸及び体動などの変動に応じた受光出力の変化
を大きくでき、心拍、呼吸及び体動などの検出感度を向
上させることができる。
として柔軟性があり且つ透明度の高いものを用いると、
心拍、呼吸及び体動などの変動に応じた受光出力の変化
を大きくでき、心拍、呼吸及び体動などの検出感度を向
上させることができる。
【００１６】
（実施例１）図１乃至図６に本発明の一実施例を示す。
本発明の生体信号検出装置は、基本的には図２に示すよ
うに、生体支持部に設置され心拍、呼吸及び体動による
生体１０の変動を応じた出力を生じるセンサ部１と、セ
ンサ部１の出力から変位成分のみを検出する検出部２
と、検出部２の出力から心拍、呼吸及び体動などの生体
信号を弁別する弁別部３とで構成してある。
本発明の生体信号検出装置は、基本的には図２に示すよ
うに、生体支持部に設置され心拍、呼吸及び体動による
生体１０の変動を応じた出力を生じるセンサ部１と、セ
ンサ部１の出力から変位成分のみを検出する検出部２
と、検出部２の出力から心拍、呼吸及び体動などの生体
信号を弁別する弁別部３とで構成してある。
【００１７】センサ部１としては、上記心拍、呼吸及び
体動による生体１０の変動に応じて形状変化を生じる導
電性物質で形成されたアンテナ９を用いる。つまり、通
常の環境下においてはシールドルームでない限りは外来
輻射ノイズが存在し、アンテナ９は形状が変化すると、
外来輻射ノイズの受信状態が変化し、その変化分に応じ
た出力が得られる。そこで、本発明ではアンテナ９をセ
ンサ部１として用いてある。
体動による生体１０の変動に応じて形状変化を生じる導
電性物質で形成されたアンテナ９を用いる。つまり、通
常の環境下においてはシールドルームでない限りは外来
輻射ノイズが存在し、アンテナ９は形状が変化すると、
外来輻射ノイズの受信状態が変化し、その変化分に応じ
た出力が得られる。そこで、本発明ではアンテナ９をセ
ンサ部１として用いてある。
【００１８】上記生体支持部８としては、例えばベッ
ド、布団、椅子あるいはソファがそれに対応し、アンテ
ナ９は生体支持部８がベッドであれば、ベッドパット
内、ベッドソファ下に設置され、また布団である場合に
は、布団上、布団下に設定される。図１には、生体支持
部８としてのベッドのベッドパット内にアンテナ９を設
置した場合を示す。
ド、布団、椅子あるいはソファがそれに対応し、アンテ
ナ９は生体支持部８がベッドであれば、ベッドパット
内、ベッドソファ下に設置され、また布団である場合に
は、布団上、布団下に設定される。図１には、生体支持
部８としてのベッドのベッドパット内にアンテナ９を設
置した場合を示す。
【００１９】上記検出部２としては、例えば脳波計など
の差動増幅器などを用い、弁別部３としては、ローパス
フィルタフィルタあるいはコンパレータなどを用いるこ
とができる。図５はその測定装置の全体構成を示し、ア
ンテナ９からなるセンサ部１の出力は電極接続器１１を
介して脳波計１２に接続し、心拍波形、呼吸波形及び体
動波形を記録用紙に記録させる。ここで、脳波計１２が
検出部２及び弁別部３の機能を果たす。
の差動増幅器などを用い、弁別部３としては、ローパス
フィルタフィルタあるいはコンパレータなどを用いるこ
とができる。図５はその測定装置の全体構成を示し、ア
ンテナ９からなるセンサ部１の出力は電極接続器１１を
介して脳波計１２に接続し、心拍波形、呼吸波形及び体
動波形を記録用紙に記録させる。ここで、脳波計１２が
検出部２及び弁別部３の機能を果たす。
【００２０】本実施例では、上述のように生体１０を例
えばベッドなどの生体支持部８上に横たわらせ、この状
態で生体信号の測定を行う。このときの生体１０の心
拍、呼吸及び体動による変動は、アンテナ９の外来輻射
ノイズの受信状態の変化として出力され、このアンテナ
９の出力から心拍、呼吸及び体動成分のみを検出部２で
電気的に抽出し、その後弁別部３により心拍波形、呼吸
波形及び体動波形などの生体信号を得る。これら心拍波
形、呼吸波形及び体動波形は、弁別部３の心拍波形、呼
吸波形及び体動波形に適したフィルタにより夫々弁別さ
れ、出力端子４ａ〜４ｃから夫々出力される。なお、こ
の脳波計１２により記録用紙に記録された心拍波形を図
６（ｃ）に、呼吸波形を同図（ｂ）に、体動波形を同図
（ａ）に示す。
えばベッドなどの生体支持部８上に横たわらせ、この状
態で生体信号の測定を行う。このときの生体１０の心
拍、呼吸及び体動による変動は、アンテナ９の外来輻射
ノイズの受信状態の変化として出力され、このアンテナ
９の出力から心拍、呼吸及び体動成分のみを検出部２で
電気的に抽出し、その後弁別部３により心拍波形、呼吸
波形及び体動波形などの生体信号を得る。これら心拍波
形、呼吸波形及び体動波形は、弁別部３の心拍波形、呼
吸波形及び体動波形に適したフィルタにより夫々弁別さ
れ、出力端子４ａ〜４ｃから夫々出力される。なお、こ
の脳波計１２により記録用紙に記録された心拍波形を図
６（ｃ）に、呼吸波形を同図（ｂ）に、体動波形を同図
（ａ）に示す。
【００２１】ところで、生体１０がアンテナ９に接触し
たときに感じる違和感を軽減し、且つ生体１０の変動に
対する感度を上げるために、アンテナ９を柔軟性のある
導電性物質で構成することが好ましい。このようにする
場合には、アンテナ９を図３に示すように形成すればよ
い。図３におけるアンテナ９は、細いより線からなる複
数本の電線５を柔軟性の高い絶縁材６で被覆し、さらに
銅線を網目状に編んで形成されたネット７を被せた構造
としてある。
たときに感じる違和感を軽減し、且つ生体１０の変動に
対する感度を上げるために、アンテナ９を柔軟性のある
導電性物質で構成することが好ましい。このようにする
場合には、アンテナ９を図３に示すように形成すればよ
い。図３におけるアンテナ９は、細いより線からなる複
数本の電線５を柔軟性の高い絶縁材６で被覆し、さらに
銅線を網目状に編んで形成されたネット７を被せた構造
としてある。
【００２２】このようなアンテナ９とすれば柔軟性があ
るので、図４に示すように、生体支持部８に蛇行させて
設置することができ、心拍、呼吸、体動などの微小の生
体変動に対して、アンテナ９の形状変形を起こしやすく
なり、従ってアンテナ感度が上がる。ところで、上述の
場合には外部輻射ノイズを用いて心拍、呼吸、体動など
を検出するようにしたが、特定の電波を用いて心拍、呼
吸、体動などを検出するようにしてもよいことは言うま
でもない。
るので、図４に示すように、生体支持部８に蛇行させて
設置することができ、心拍、呼吸、体動などの微小の生
体変動に対して、アンテナ９の形状変形を起こしやすく
なり、従ってアンテナ感度が上がる。ところで、上述の
場合には外部輻射ノイズを用いて心拍、呼吸、体動など
を検出するようにしたが、特定の電波を用いて心拍、呼
吸、体動などを検出するようにしてもよいことは言うま
でもない。
【００２３】（実施例２）図７乃至図９に本発明の他の
実施例を示す。本実施例も基本構成的には、図２で説明
した第１の実施例の場合と同様に、センサ部１、検出部
２及び弁別部３からなり、全体装置の構成も図５で説明
したとほぼ同様の構成となる。但し、本実施例の場合に
は、センサ部１として心拍、呼吸及び体動による生体１
０の変動を静電容量として捕らえる構成とした点に特徴
がある。
実施例を示す。本実施例も基本構成的には、図２で説明
した第１の実施例の場合と同様に、センサ部１、検出部
２及び弁別部３からなり、全体装置の構成も図５で説明
したとほぼ同様の構成となる。但し、本実施例の場合に
は、センサ部１として心拍、呼吸及び体動による生体１
０の変動を静電容量として捕らえる構成とした点に特徴
がある。
【００２４】センサ部１の具体構造を図７に示す。セン
サ部１は、例えば発泡ウレタンなどからなる柔軟性のあ
る平板状の絶縁材１３の両面に、アルミシートからなる
電極部１４ａ，１４ｂを貼着して形成されている。この
センサ部１の場合には、生体支持部８が例えばベッドや
布団などの場合、シーツの下に敷いて用いられる。い
ま、生体支持部８上に横になった生体１０の心拍、呼吸
及び体動などによる変動があると、その変動により絶縁
材１３が変形し、それにより電極部１４ａ，１４ｂ間の
距離が変化することにより、電極部１４ａ，１４ｂ間の
静電容量が変化する。
サ部１は、例えば発泡ウレタンなどからなる柔軟性のあ
る平板状の絶縁材１３の両面に、アルミシートからなる
電極部１４ａ，１４ｂを貼着して形成されている。この
センサ部１の場合には、生体支持部８が例えばベッドや
布団などの場合、シーツの下に敷いて用いられる。い
ま、生体支持部８上に横になった生体１０の心拍、呼吸
及び体動などによる変動があると、その変動により絶縁
材１３が変形し、それにより電極部１４ａ，１４ｂ間の
距離が変化することにより、電極部１４ａ，１４ｂ間の
静電容量が変化する。
【００２５】本実施例の検出部２では、上記センサ部１
における静電容量変化は電圧信号に変換する働きを持
ち、弁別部３では上記第１の実施例と同様にして検出部
２の出力から心拍波形、呼吸波形及び体動波形を適宜フ
ィルタにより夫々弁別する。ところで、上述の場合には
センサ部１がシート状に形成されていたが、図８のよう
に紐状に形成してもよい。このセンサ部１では、柔軟性
のある絶縁材１３をチューブ状に形成し、その絶縁材１
３の中空部に電線などからなる電極部１４ｂを通し、絶
縁材１３に網状の導電材からなる電極部１４ａを被せて
構成してある。このような構造とすれば生体支持部８に
蛇行させて設置することができる。
における静電容量変化は電圧信号に変換する働きを持
ち、弁別部３では上記第１の実施例と同様にして検出部
２の出力から心拍波形、呼吸波形及び体動波形を適宜フ
ィルタにより夫々弁別する。ところで、上述の場合には
センサ部１がシート状に形成されていたが、図８のよう
に紐状に形成してもよい。このセンサ部１では、柔軟性
のある絶縁材１３をチューブ状に形成し、その絶縁材１
３の中空部に電線などからなる電極部１４ｂを通し、絶
縁材１３に網状の導電材からなる電極部１４ａを被せて
構成してある。このような構造とすれば生体支持部８に
蛇行させて設置することができる。
【００２６】上記図８のセンサ部１の出力波形を図９
（ｃ）に示す。なお、図９（ａ）は心電計による出力波
形、同図（ｂ）は呼吸バンドの出力波形を示す。 （実施例３）図１０乃至図１５に本発明のさらに他の実
施例を示す。本実施例の場合には、センサ部１として流
動性のある物質を充填した柔軟性のある密封容器１５を
用い、検出部２として上記密封容器１５内の圧力を検出
する圧力センサ１６を用いてある。この圧力センサ１６
では、圧力変化を適度に増幅する機能を備え、その増幅
出力を電線１７を介して弁別部３に送る。なお、上記密
封容器１５としては海水浴などで使用される浮袋のよう
なものを用いることができ、充填物質としては例えば空
気であればよい。そして、圧力センサ１６は空気の流入
口に取り付けるようにすればよい。
（ｃ）に示す。なお、図９（ａ）は心電計による出力波
形、同図（ｂ）は呼吸バンドの出力波形を示す。 （実施例３）図１０乃至図１５に本発明のさらに他の実
施例を示す。本実施例の場合には、センサ部１として流
動性のある物質を充填した柔軟性のある密封容器１５を
用い、検出部２として上記密封容器１５内の圧力を検出
する圧力センサ１６を用いてある。この圧力センサ１６
では、圧力変化を適度に増幅する機能を備え、その増幅
出力を電線１７を介して弁別部３に送る。なお、上記密
封容器１５としては海水浴などで使用される浮袋のよう
なものを用いることができ、充填物質としては例えば空
気であればよい。そして、圧力センサ１６は空気の流入
口に取り付けるようにすればよい。
【００２７】このセンサ部１の場合には、図１１に示す
ように、生体１０と生体支持部８の間に敷設して、第２
の実施例の場合と同様にして心拍、呼吸及び体動などを
測定することができる。なお、センサ部１をベッドや布
団などの生体支持部８の下に敷設してもよい。ところ
で、空気などの圧縮性を有する充填物質であると、微小
な生体変動を捕らえることが難しい場合がある。そこ
で、微小な生体変動を捕らえることができるようにする
ために、充填物質は水あるいはシリコン油などの非圧縮
性の流体であることが望ましい。つまり、生体の心拍、
呼吸及び体動などの変動の減衰や周波数特性の低下を防
止でき、圧力センサ６への伝達特性を向上させて感度を
よくできる。
ように、生体１０と生体支持部８の間に敷設して、第２
の実施例の場合と同様にして心拍、呼吸及び体動などを
測定することができる。なお、センサ部１をベッドや布
団などの生体支持部８の下に敷設してもよい。ところ
で、空気などの圧縮性を有する充填物質であると、微小
な生体変動を捕らえることが難しい場合がある。そこ
で、微小な生体変動を捕らえることができるようにする
ために、充填物質は水あるいはシリコン油などの非圧縮
性の流体であることが望ましい。つまり、生体の心拍、
呼吸及び体動などの変動の減衰や周波数特性の低下を防
止でき、圧力センサ６への伝達特性を向上させて感度を
よくできる。
【００２８】さらに、センサ部１は図１２に示すように
密封容器１５を棒状に形成してもよく、この場合には図
１３に示すように設置して心拍、呼吸及び体動などを測
定すればよい。このように密封容器１５を棒状とすれ
ば、センサ部１を小さくでき、生体１０と直接に接触す
る形で使用する場合に、違和感を大幅に軽減させること
ができ、生体１０に与えるストレスを軽減できる。
密封容器１５を棒状に形成してもよく、この場合には図
１３に示すように設置して心拍、呼吸及び体動などを測
定すればよい。このように密封容器１５を棒状とすれ
ば、センサ部１を小さくでき、生体１０と直接に接触す
る形で使用する場合に、違和感を大幅に軽減させること
ができ、生体１０に与えるストレスを軽減できる。
【００２９】なお、言うでもないが、この場合にも充填
物質は非圧縮性の流体であることが望ましい。ところ
で、このように充填物質は非圧縮性の流体であり、セン
サ部１が生体１０と直接に接触する場合、いわゆる水枕
を背中に置いた状態になり、生体１０に対して冷たさを
感じさせるという問題がある。しかし、上述のように棒
状に形成すれば、冷たさを感じさせることを少なくでき
る利点もある。
物質は非圧縮性の流体であることが望ましい。ところ
で、このように充填物質は非圧縮性の流体であり、セン
サ部１が生体１０と直接に接触する場合、いわゆる水枕
を背中に置いた状態になり、生体１０に対して冷たさを
感じさせるという問題がある。しかし、上述のように棒
状に形成すれば、冷たさを感じさせることを少なくでき
る利点もある。
【００３０】本実施例により測定により得られた心拍波
形と心電計により得られた心電波形との違いを図１４
（ａ），（ｂ）に示す。また、図１５（ａ）に弁別部３
への入力波形を示し、弁別された心拍波形及び呼吸波形
を同図（ｂ），（ｃ）に示す。 （実施例４）図１６乃至図１８に本発明のさらに他の実
施例を示す。本実施例ではセンサ部１として、図１６に
示すように、光ファイバ１８の両端に発光ダイオードか
らなる発光部１９及び受光部２０を配置し、生体１０の
心拍、呼吸及び体動などの変動により光ファイバ１８に
圧力が加わって生じる曲がりや歪みなどの変形により、
受光部２０による受光出力が変化することを利用して、
心拍、呼吸及び体動などを測定するものである。
形と心電計により得られた心電波形との違いを図１４
（ａ），（ｂ）に示す。また、図１５（ａ）に弁別部３
への入力波形を示し、弁別された心拍波形及び呼吸波形
を同図（ｂ），（ｃ）に示す。 （実施例４）図１６乃至図１８に本発明のさらに他の実
施例を示す。本実施例ではセンサ部１として、図１６に
示すように、光ファイバ１８の両端に発光ダイオードか
らなる発光部１９及び受光部２０を配置し、生体１０の
心拍、呼吸及び体動などの変動により光ファイバ１８に
圧力が加わって生じる曲がりや歪みなどの変形により、
受光部２０による受光出力が変化することを利用して、
心拍、呼吸及び体動などを測定するものである。
【００３１】ここで、このセンサ部１での心拍、呼吸及
び体動などの変動に応じた受光出力の変化を大きくする
ために、光ファイバ１８としては柔軟性を有し、且つ透
明度の高い材料を用いて構成することが好ましい。例え
ば、光ファイバ１８を、図１７に示すように、テフロン
などの弾性を持つ保護チューブ１８ａ内に、透明度の高
いシリコン１８ｂを充填して形成すればよい。
び体動などの変動に応じた受光出力の変化を大きくする
ために、光ファイバ１８としては柔軟性を有し、且つ透
明度の高い材料を用いて構成することが好ましい。例え
ば、光ファイバ１８を、図１７に示すように、テフロン
などの弾性を持つ保護チューブ１８ａ内に、透明度の高
いシリコン１８ｂを充填して形成すればよい。
【００３２】本実施例によってもセンサ部１８の受光出
力の変化（なお、受光部２０では電流変化としてその変
化分が現れる）を、検出部２で電圧変化に変化して、弁
別部３で心拍、呼吸及び体動などの各波形を測定でき
る。図１７（ａ）〜（ｃ）に本実施例の測定結果である
心拍波形、呼吸波形及び体動波形を示す。
力の変化（なお、受光部２０では電流変化としてその変
化分が現れる）を、検出部２で電圧変化に変化して、弁
別部３で心拍、呼吸及び体動などの各波形を測定でき
る。図１７（ａ）〜（ｃ）に本実施例の測定結果である
心拍波形、呼吸波形及び体動波形を示す。
【００３３】
【発明の効果】請求項１の発明は上述のように、生体支
持部に設置され心拍、呼吸及び体動による生体の変動に
応じて変形を生じる導電性物質で形成されたアンテナ
と、このアンテナの出力から変位成分のみを検出する検
出部と、検出部の出力から心拍、呼吸及び体動などの生
体信号を弁別する弁別部とを備えたものであり、心拍、
呼吸及び体動による生体の変動を感知するセンサ部とし
て、心拍、呼吸及び体動による生体の変動に応じて変形
を生じる導電性物質で形成されたアンテナを用いてある
ので、心拍、呼吸及び体動による生体の変動をアンテナ
出力の変化に変換し、心拍、呼吸及び体動を検出でき
る。しかも、このようにすれば、アンテナは生体支持部
に設置してさえおけばよく、生体に装着する必要がな
く、且つ生体を拘束することもない。
持部に設置され心拍、呼吸及び体動による生体の変動に
応じて変形を生じる導電性物質で形成されたアンテナ
と、このアンテナの出力から変位成分のみを検出する検
出部と、検出部の出力から心拍、呼吸及び体動などの生
体信号を弁別する弁別部とを備えたものであり、心拍、
呼吸及び体動による生体の変動を感知するセンサ部とし
て、心拍、呼吸及び体動による生体の変動に応じて変形
を生じる導電性物質で形成されたアンテナを用いてある
ので、心拍、呼吸及び体動による生体の変動をアンテナ
出力の変化に変換し、心拍、呼吸及び体動を検出でき
る。しかも、このようにすれば、アンテナは生体支持部
に設置してさえおけばよく、生体に装着する必要がな
く、且つ生体を拘束することもない。
【００３４】また、請求項２に示すようにアンテナを柔
軟性のある導電性物質で構成すると、生体がアンテナに
接触したときに感じる違和感を軽減でき、且つ生体の変
動に対する感度を上げることができる。請求項３の発明
は上述のように、生体支持部に設置され電極部間に介装
される柔軟性のある絶縁材の心拍、呼吸及び体動による
生体の変動に応じた変形により電極部間の容量が変化す
るセンサ部と、センサ部の出力を電圧信号に変換する検
出部と、検出部の出力から心拍、呼吸及び体動などの生
体信号を弁別する弁別部とを備えたものであり、心拍、
呼吸及び体動による生体の変動を感知するセンサ部とし
ていわゆる静電容量センサを用い、心拍、呼吸及び体動
による生体の変動による絶縁材の変形に伴う静電容量変
化から、心拍、呼吸及び体動による生体の変動を捕らえ
ることができる。この場合にもセンサ部を生体支持部に
設置してさえおけばよく、生体に装着する必要がなく、
且つ生体を拘束することもない。
軟性のある導電性物質で構成すると、生体がアンテナに
接触したときに感じる違和感を軽減でき、且つ生体の変
動に対する感度を上げることができる。請求項３の発明
は上述のように、生体支持部に設置され電極部間に介装
される柔軟性のある絶縁材の心拍、呼吸及び体動による
生体の変動に応じた変形により電極部間の容量が変化す
るセンサ部と、センサ部の出力を電圧信号に変換する検
出部と、検出部の出力から心拍、呼吸及び体動などの生
体信号を弁別する弁別部とを備えたものであり、心拍、
呼吸及び体動による生体の変動を感知するセンサ部とし
ていわゆる静電容量センサを用い、心拍、呼吸及び体動
による生体の変動による絶縁材の変形に伴う静電容量変
化から、心拍、呼吸及び体動による生体の変動を捕らえ
ることができる。この場合にもセンサ部を生体支持部に
設置してさえおけばよく、生体に装着する必要がなく、
且つ生体を拘束することもない。
【００３５】請求項５の発明は上述のように、生体支持
部に設置され流動性のある物質を充填した柔軟性のある
密封容器と、この密封容器内の圧力を検出する圧力セン
サと、圧力センサの出力から心拍、呼吸及び体動などの
生体信号を弁別する弁別部とを備えたものであり、心
拍、呼吸及び体動による生体の変動による密封容器内の
充填流体の圧力変化から心拍、呼吸及び体動による生体
の変動を捕らえ、密封容器を生体支持部に設置してさえ
おけばよく、生体に装着することなく、且つ生体を拘束
することなく、心拍、呼吸及び体動を検出できる。
部に設置され流動性のある物質を充填した柔軟性のある
密封容器と、この密封容器内の圧力を検出する圧力セン
サと、圧力センサの出力から心拍、呼吸及び体動などの
生体信号を弁別する弁別部とを備えたものであり、心
拍、呼吸及び体動による生体の変動による密封容器内の
充填流体の圧力変化から心拍、呼吸及び体動による生体
の変動を捕らえ、密封容器を生体支持部に設置してさえ
おけばよく、生体に装着することなく、且つ生体を拘束
することなく、心拍、呼吸及び体動を検出できる。
【００３６】また、請求項６に示すように、充填流体と
して非圧縮性のものを用いると、生体の心拍、呼吸及び
体動などの変動の減衰や周波数特性の低下を防止でき、
圧力センサへの伝達特性を向上させて感度をよくでき
る。さらに、請求項７に示すように、密封容器を棒状に
形成すると、センサ部を小さくでき、生体と直接に接触
する形で使用する場合に、違和感を大幅に軽減させるこ
とができ、生体に与えるストレスを軽減できる。また、
充填流体が非圧縮性の流体であり、センサ部が生体と直
接に接触する場合、いわゆる水枕を背中に置いたときの
ように生体に対して冷たさを感じさせるという問題があ
るが、このように棒状に形成すれば、冷たさを感じさせ
ることを少なくできる。
して非圧縮性のものを用いると、生体の心拍、呼吸及び
体動などの変動の減衰や周波数特性の低下を防止でき、
圧力センサへの伝達特性を向上させて感度をよくでき
る。さらに、請求項７に示すように、密封容器を棒状に
形成すると、センサ部を小さくでき、生体と直接に接触
する形で使用する場合に、違和感を大幅に軽減させるこ
とができ、生体に与えるストレスを軽減できる。また、
充填流体が非圧縮性の流体であり、センサ部が生体と直
接に接触する場合、いわゆる水枕を背中に置いたときの
ように生体に対して冷たさを感じさせるという問題があ
るが、このように棒状に形成すれば、冷たさを感じさせ
ることを少なくできる。
【００３７】請求項８の発明は上述のように、生体支持
部に設置され光ファイバの両端に発光ダイオードからな
る発光部及び受光部を配置したセンサ部と、センサ部の
出力を電圧信号に変換する検出部と、検出部の出力から
心拍、呼吸及び体動などの生体信号を弁別する弁別部と
を備えたものであり、生体の心拍、呼吸及び体動などの
変動により光ファイバに加わる圧力による曲がりや歪み
などの変形により、受光部の受光出力が変化することを
利用して、心拍、呼吸及び体動などを検出することがで
きる。この場合にも、センサ部を生体支持部に設置して
さえおけばよく、生体に装着する必要がなく、且つ生体
を拘束することもない。
部に設置され光ファイバの両端に発光ダイオードからな
る発光部及び受光部を配置したセンサ部と、センサ部の
出力を電圧信号に変換する検出部と、検出部の出力から
心拍、呼吸及び体動などの生体信号を弁別する弁別部と
を備えたものであり、生体の心拍、呼吸及び体動などの
変動により光ファイバに加わる圧力による曲がりや歪み
などの変形により、受光部の受光出力が変化することを
利用して、心拍、呼吸及び体動などを検出することがで
きる。この場合にも、センサ部を生体支持部に設置して
さえおけばよく、生体に装着する必要がなく、且つ生体
を拘束することもない。
【００３８】また、請求項９に示すように、光ファイバ
として柔軟性があり且つ透明度の高いものを用いると、
心拍、呼吸及び体動などの変動に応じた受光出力の変化
を大きくでき、心拍、呼吸及び体動などの検出感度を向
上させることができる。
として柔軟性があり且つ透明度の高いものを用いると、
心拍、呼吸及び体動などの変動に応じた受光出力の変化
を大きくでき、心拍、呼吸及び体動などの検出感度を向
上させることができる。
【図１】本発明の一実施例のセンサ部を生体支持部に設
置した状態を示す説明図である。
置した状態を示す説明図である。
【図２】生体信号検出装置の基本構成を示すブロック図
である。
である。
【図３】センサ部として用いられるアンテナの好ましい
構造を示す説明図である。
構造を示す説明図である。
【図４】同上のアンテナを用いた場合のアンテナ設定方
法の説明図である。
法の説明図である。
【図５】生体信号検出装置の全体構成を示す説明図であ
る。
る。
【図６】測定結果としての生体信号の波形図である。
【図７】他の実施例のセンサ部の構造を示す部分斜視図
である。
である。
【図８】センサ部を紐状とした場合の構造を示す部分斜
視図である。
視図である。
【図９】（ａ）〜（ｃ）は夫々同上で得られた心拍波形
図、呼吸波形図及び体動波形図を示す。
図、呼吸波形図及び体動波形図を示す。
【図１０】さらに他の実施例のセンサ部及び検出部の構
成を示す斜視図である。
成を示す斜視図である。
【図１１】同上のセンサ部の設置方法の説明図である。
【図１２】センサ部を棒状として場合の構造を示す説明
図である。
図である。
【図１３】同上のセンサ部の設置方法の説明図である。
【図１４】（ａ），（ｂ）は測定により得られた心拍波
形と心電計により得られた心電波形とを示す波形図であ
る。
形と心電計により得られた心電波形とを示す波形図であ
る。
【図１５】（ａ）〜（ｃ）は夫々弁別部への入力波形、
弁別された心拍波形及び呼吸波形を示す波形図である。
弁別された心拍波形及び呼吸波形を示す波形図である。
【図１６】さらに他の実施例のセンサ部の構造の説明図
である。
である。
【図１７】同上のセンサ部の光ファイバに柔軟性を持た
せる場合の構造を示す説明図である。
せる場合の構造を示す説明図である。
【図１８】（ａ）〜（ｃ）は夫々同上で得られた心拍波
形図、呼吸波形図及び体動波形図を示す。
形図、呼吸波形図及び体動波形図を示す。
１ センサ部 ２ 検出部 ３ 弁別部 ８ 生体支持部 ９ アンテナ １０ 生体 １３ 絶縁材 １４ａ，１４ｂ 電極 １５ 密封容器 １６ 圧力センサ １８ 光ファイバ １９ 発光部 ２０ 受光部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成４年１２月７日
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００３０
【補正方法】変更
【補正内容】
【００３０】本実施例により測定により得られた心拍波
形と心電計により得られた心電波形との違いを図１４
（ａ），（ｂ）に示す。また、図１５（ａ）は測定によ
り得られた波形のＦＦＴ図、（ｂ）は心電計による心電
波形のＦＦＴ図、（ｃ）は呼吸計による呼吸波形のＦＦ
Ｔ図である。測定により得られたＦＦＴ図は、図１５
（ｂ），（ｃ）の周波数特性を両方備えている。 （実施例４）図１６乃至図１８に本発明のさらに他の実
施例を示す。本実施例ではセンサ部１として、図１６に
示すように、光ファイバ１８の両端に発光ダイオードか
らなる発光部１９及び受光部２０を配置し、生体１０の
心拍、呼吸及び体動などの変動により光ファイバ１８に
圧力が加わって生じる曲がりや歪みなどの変形により、
受光部２０による受光出力が変化することを利用して、
心拍、呼吸及び体動などを測定するものである。
形と心電計により得られた心電波形との違いを図１４
（ａ），（ｂ）に示す。また、図１５（ａ）は測定によ
り得られた波形のＦＦＴ図、（ｂ）は心電計による心電
波形のＦＦＴ図、（ｃ）は呼吸計による呼吸波形のＦＦ
Ｔ図である。測定により得られたＦＦＴ図は、図１５
（ｂ），（ｃ）の周波数特性を両方備えている。 （実施例４）図１６乃至図１８に本発明のさらに他の実
施例を示す。本実施例ではセンサ部１として、図１６に
示すように、光ファイバ１８の両端に発光ダイオードか
らなる発光部１９及び受光部２０を配置し、生体１０の
心拍、呼吸及び体動などの変動により光ファイバ１８に
圧力が加わって生じる曲がりや歪みなどの変形により、
受光部２０による受光出力が変化することを利用して、
心拍、呼吸及び体動などを測定するものである。
【手続補正２】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００３２
【補正方法】変更
【補正内容】
【００３２】本実施例によってもセンサ部１８の受光出
力の変化（なお、受光部２０では電流変化としてその変
化分が現れる）を、検出部２で電圧変化に変化して、弁
別部３で心拍、呼吸及び体動などの各波形を測定でき
る。図１８（ａ）は心電計により得られた波形のＦＦＴ
図、同図（ｂ）は呼吸計により得られた波形のＦＦＴ
図、同図（ｃ）はセンサ部１８により得られた波形のＦ
ＦＴ図である。
力の変化（なお、受光部２０では電流変化としてその変
化分が現れる）を、検出部２で電圧変化に変化して、弁
別部３で心拍、呼吸及び体動などの各波形を測定でき
る。図１８（ａ）は心電計により得られた波形のＦＦＴ
図、同図（ｂ）は呼吸計により得られた波形のＦＦＴ
図、同図（ｃ）はセンサ部１８により得られた波形のＦ
ＦＴ図である。
【手続補正３】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図９
【補正方法】変更
【補正内容】
【図９】（ａ）〜（ｃ）は夫々同上で得られた心拍波形
図、呼吸波形図及びセンサ部の出力波形図を示す。
図、呼吸波形図及びセンサ部の出力波形図を示す。
【手続補正４】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図６
【補正方法】変更
【補正内容】
【図６】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ａ６１Ｂ 5/08 8932−4Ｃ
Claims (9)
- 【請求項１】 生体支持部に設置され心拍、呼吸及び体
動による生体の変動に応じて変形を生じる導電性物質で
形成されたアンテナと、このアンテナの出力から変位成
分のみを検出する検出部と、検出部の出力から心拍、呼
吸及び体動などの生体信号を弁別する弁別部とを備えて
成ることを特徴とする生体信号検出装置。 - 【請求項２】 アンテナを柔軟性のある導電性物質で構
成して成ることを特徴とする請求項１記載の生体信号検
出装置。 - 【請求項３】 生体支持部に設置され電極部間に介装さ
れる柔軟性のある絶縁材の心拍、呼吸及び体動による生
体の変動に応じた変形により電極部間の容量が変化する
センサ部と、センサ部の出力を電圧信号に変換する検出
部と、検出部の出力から心拍、呼吸及び体動などの生体
信号を弁別する弁別部とを備えて成ることを特徴とする
生体信号検出装置。 - 【請求項４】 上記センサ部を、柔軟性のある絶縁材を
チューブ状に形成し、その絶縁材の中空部に電線などか
らなる電極部を通し、絶縁材に網状の導電材からなる電
極部を被せて構成したものを用いて成ることを特徴とす
る請求項３記載の生体信号検出装置。 - 【請求項５】 生体支持部に設置され流動性のある物質
を充填した柔軟性のある密封容器と、この密封容器内の
圧力を検出する圧力センサと、圧力センサの出力から心
拍、呼吸及び体動などの生体信号を弁別する弁別部とを
備えて成ることを特徴とする生体信号検出装置。 - 【請求項６】 上記充填流体として非圧縮性のものを用
いて成ることを特徴とする請求項５記載の生体信号検出
装置。 - 【請求項７】 上記密封容器を棒状に形成して成ること
を特徴とする請求項５記載の生体信号検出装置。 - 【請求項８】 生体支持部に設置され光ファイバの両端
に発光ダイオードからなる発光部及び受光部を配置した
センサ部と、センサ部の出力を電圧信号に変換する検出
部と、検出部の出力から心拍、呼吸及び体動などの生体
信号を弁別する弁別部とを備えて成ることを特徴とする
生体信号検出装置。 - 【請求項９】 上記光ファイバとして柔軟性があり且つ
透明度の高いものを用いて成ることを特徴とする請求項
８記載の生体信号検出装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04187242A JP3131292B2 (ja) | 1992-07-15 | 1992-07-15 | 生体信号検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04187242A JP3131292B2 (ja) | 1992-07-15 | 1992-07-15 | 生体信号検出装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0630914A true JPH0630914A (ja) | 1994-02-08 |
| JP3131292B2 JP3131292B2 (ja) | 2001-01-31 |
Family
ID=16202543
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP04187242A Expired - Fee Related JP3131292B2 (ja) | 1992-07-15 | 1992-07-15 | 生体信号検出装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3131292B2 (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09192110A (ja) * | 1996-01-12 | 1997-07-29 | Matsushita Electric Works Ltd | 生体信号検出装置 |
| JPH09248284A (ja) * | 1996-03-15 | 1997-09-22 | Matsushita Electric Works Ltd | 生体信号検出装置 |
| WO2001037731A1 (fr) * | 1999-11-24 | 2001-05-31 | M.I. Laboratories Corporation | Dispositif de collecte d'informations biologiques comportant un capteur sonore pneumatique ferme |
| JP2001340318A (ja) * | 2000-05-31 | 2001-12-11 | Secom Co Ltd | 静電容量型計測装置及び呼吸計測装置 |
| JP2005160650A (ja) * | 2003-12-01 | 2005-06-23 | Terumo Corp | 無呼吸症候群判定装置 |
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