JPH06308516A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JPH06308516A
JPH06308516A JP9976893A JP9976893A JPH06308516A JP H06308516 A JPH06308516 A JP H06308516A JP 9976893 A JP9976893 A JP 9976893A JP 9976893 A JP9976893 A JP 9976893A JP H06308516 A JPH06308516 A JP H06308516A
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JP
Japan
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conductive particles
liquid crystal
crystal display
display device
transparent electrode
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Application number
JP9976893A
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English (en)
Inventor
Hiromasa Asada
浩正 浅田
Yasuhiro Daizen
康寛 大膳
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 隣接する接続端子間でのリークを防止し、な
おかつ対向する端子間で良好な導電性を実現することが
できるコモン転移材を提供する。 【構成】 コモン転移材61は、導電粒子61aを含む
合成樹脂61bを印刷にて形成される。前記導電粒子6
1aは、ジビニルベンゼンやスチロールなどから成るプ
ラスチック製の粒子の表面を、NiまたはNiとAuと
の混合物などのような導電性を有する金属でメッキして
形成され、前記コモン転移材61内に均一な分布状態で
混入されている。仮想線で示す領域Dは、接続端子62
と透明電極82との接続に関与する前記コモン転移材6
1を示し、前記導電粒子61aが約50個以上から約2
00個程度混入されている。また、前記導電粒子61a
の粒子径は、対向する位置に配置された前記接続端子6
2と透明電極82との間の端子間隔よりも大きい粒子径
を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パーソナルコンピュー
タや卓上計算機などの電子機器の表示手段として使用さ
れる液晶表示装置に関し、特にいわゆるコモン転移材を
用いる液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は第1従来例である液晶表示装置
1の平面図であり、図11は前記液晶表示装置1の断面
図である。図11(a)は図10図示の切断面線V−V
から見た液晶表示装置1の断面図であり、図11(b)
は図10図示の切断面線VI−VIから見た液晶表示装
置1の断面図である。
【0003】液晶表示装置1は、液晶表示素子2に、可
撓性配線基板3,4を貼合わせて構成される。可撓性配
線基板3,4は、その一方表面上に前記液晶表示素子2
を駆動する駆動電圧を印加する駆動回路チップ3a,4
aが実装されている。
【0004】液晶表示素子2は、ガラスなどから成る透
光性基板5,6を対向する位置に配置し、斜線で示す周
囲をシール材11で封止し、前記基板5,6間に液晶1
3を封入して形成される。
【0005】図11に示すように、対向する位置に配置
された前記透光性基板5,6の対向する表面において、
前記透光性基板5の表面には、カラーフィルタ12、オ
ーバーコート層7、ITO(インジウム錫酸化物)から
成る複数の帯状の透明電極8などが形成される。また前
記透光性基板6の表面には、複数の帯状の透明電極9が
形成される。前記透明電極8と透明電極9とが互いに直
行するように、前記透光性基板5,6は配置される。前
記オーバーコート層7は透明な合成樹脂から成り、前記
透明電極8の成膜性、耐薬品性などの信頼性を確保する
機能を有する。
【0006】前記透明電極8,9に駆動電圧を印加する
ために、透明電極8,9を長手方向のいずれか一方向に
延ばして形成することによって、接続端子16,17を
形成する。前記接続端子16,17と前記可撓性配線基
板3,4とは、異方性導電膜18,19を介して電気的
に接続されている。前記異方性導電膜を、前記可撓性配
線基板と透光性基板との間に介在させて熱および圧力を
加えることによって、可撓性配線基板と透光性基板とは
電気的に接続される。ここで、図11(a)に示すよう
に、透光性基板5に形成されるオーバーコート層7は、
透光性基板5の端部まで形成されている。したがって接
続工程で、オーバーコート層7にも熱および圧力が加わ
り、オーバーコート層7の破壊の原因ともなる。
【0007】また、前記液晶表示装置1を修理するとき
に、液晶表示装置1から可撓性配線基板3を取外す場合
が生じる。一般に、可撓性配線基板3と接続端子16と
の接着力は、オーバーコート層7と接続端子16との接
着力より大きい。したがって可撓性配線基板3を取外す
とき、接続端子16も一緒に剥がれてしまうという問題
が生じる。
【0008】上述したような問題を解決するために、図
12図示の液晶表示装置21が提案されている。
【0009】図12は第2従来例である液晶表示装置2
1の平面図であり、図13は前記液晶表示装置21の断
面図である。図13(a)は図12図示の切断面線VI
I−VIIから見た液晶表示装置21の断面図であり、
図13(b)は図12図示の切断面線VIII−VII
Iから見た液晶表示装置21の断面図である。
【0010】液晶表示装置21は、液晶表示素子22
に、可撓性配線基板23,24を貼合わせて構成され
る。可撓性配線基板23,24は、その一方表面上に液
晶表示素子22を駆動する駆動電圧を印加する駆動回路
チップ23a,24aが実装されている。
【0011】液晶表示素子22は、ガラスなどから成る
一対の透光性基板25,26を対向する位置に配置し、
斜線で示す周囲をシール材28で封止し、前記基板2
5,26間に液晶27を封入して形成される。また仮想
線で示す領域Aには、銀や炭素などから成る粒子を含む
接着材から成るコモン転移材29が塗布されている。
【0012】図13(a)に示すように、対向する位置
に配置された前記透光性基板25,26の対向する表面
において、透光性基板25の表面には、カラーフィルタ
31、オーバーコート層32および複数の帯状の透明電
極33などが順次形成されている。前記透光性基板26
の表面には、複数の帯状の透明電極34および前記透明
電極33それぞれに対応した複数の接続端子37が形成
されている。
【0013】可撓性配線基板23の一方表面には、駆動
回路チップ23aが実装され、前記可撓性配線基板23
の他方表面には、前記複数の接続端子37それぞれに対
応した複数の接続端子23bが形成されている。接続端
子23bと接続端子37とは、異方性導電膜38を介し
て電気的に接続されている。
【0014】接続端子37は、透光性基板26の一方表
面に形成される透明電極34とは絶縁され、コモン転移
材29を介して透明電極33と電気的に接続されてい
る。したがって、前記駆動回路チップ23aから印加さ
れる駆動電圧は、接続端子37を介して透明電極33に
印加される。
【0015】また、図13(b)に示すように、透光性
基板26の一方表面上に形成された複数の帯状の透明電
極34には、前記透明電極34それぞれを長手方向のい
ずれか一方に延長して接続端子41が形成される。可撓
性配線基板24の一方表面には、駆動回路チップ24a
が実装され、他方表面には前記接続端子41それぞれに
対応した接続端子24bが形成される。
【0016】前記接続端子24bと接続端子41とは、
異方性導電膜39を介して電気的に接続されている。し
たがって透明電極34には、接続端子41を介して駆動
回路チップ24aから印加される駆動電圧が印加され
る。
【0017】前述したように、コモン転移材29を用い
ることによって、オーバーコート層32に熱および圧力
を加えることなく、可撓性配線基板23と透明電極33
とを異方性導電膜38を介して電気的に接続することが
できる。これによって、接続工程におけるオーバーコー
ト層32の破壊を防止することが可能となる。
【0018】しかし、銀や炭素などから成る粒子を含む
接着剤から成るコモン転移材29では、前記透明電極3
3または前記接続端子37の隣接する端子間ピッチが
0.6mm未満になると、隣接する透明電極33間また
は接続端子37間にリークが発生しやすいという問題が
生じる。また上述したような形態のコモン転移材29で
は、接着剤が半流動性であるため塗布領域を縮小させる
ことが困難であり、このため液晶表示素子22の表示領
域の拡大が難しいという問題が生じる。
【0019】上述のような問題を解決するために、図1
4図示の液晶表示装置51が提案されている。
【0020】図14は第3従来例である液晶表示装置5
1の平面図であり、図15は前記液晶表示装置51の断
面図である。図15(a)は図14図示の切断面線IX
−IXから見た液晶表示装置51の断面図であり、図1
5(b)は図14図示の切断面線X−Xから見た液晶表
示装置51の断面図である。また、図16は、図14図
示の仮想線で示す領域Gの拡大平面図である。
【0021】液晶表示装置51は、液晶表示素子52に
可撓性配線基板53、54を貼合わせて構成される。可
撓性配線基板53,54は、その一方表面に前記液晶表
示素子52を駆動する駆動電圧を印加する駆動回路チッ
プ53a,54aが実装されている。
【0022】液晶表示素子52は、ガラスなどから成る
一対の透光性基板55,56を対向する位置に配置し、
斜線で示す周囲をシール材58で封止し、前記基板55
と56との間に液晶57を封入して形成される。また仮
想線で示す領域Bには、コモン転移材59が貼着されて
いる。
【0023】図15(a),(b)に示すように液晶表
示素子52は、前記液晶表示素子22と同じ構造を有
し、また可撓性配線基板53,54は、前記可撓性配線
基板23,24と同じ構造を有す。したがって、透光性
基板55の一方表面には、カラーフィルタ61、オーバ
ーコート層62および透明電極63などが順次形成さ
れ、また透光性基板56の一方表面には透明電極64お
よび接続端子68などが形成される。可撓性配線基板5
3の一方表面には駆動回路チップ53aが実装され、他
方表面には接続端子53bが形成される。また、可撓性
配線基板54の一方表面には駆動回路チップ54aが実
装され、他方表面には接続端子54bが形成される。
【0024】透明電極63には、駆動回路チップ53a
から印加される駆動電圧が異方性導電膜67およびコモ
ン転移材59を介して印加される。また透明電極64に
は、駆動回路チップ54aから印加される駆動電圧が、
異方性導電膜72を介して印加される。
【0025】図16に示すようにコモン転移材59は、
導電粒子59bを含む熱可塑性樹脂59aから成る。前
記導電粒子59bを介して接続端子68と透明電極63
とは、電気的に接続している。導電粒子59bは、ジビ
ニルベンゼンやスチロールなどから成るプラスチック製
の粒子の表面に、たとえばNiもしくはNiとAuとの
混合物などの導電性を有する金属をメッキして形成され
る。
【0026】前記透明電極63と接続端子68との間に
前記コモン転移材59を介して熱および圧力を加える
際、前記導電粒子59bの粒子形状の変形の度合いは、
銀や炭素などから成る粒子の形状の変形の度合いよりも
少なくて済む。したがって、隣接する接続端子68間ま
たは透明電極63間の端子間ピッチが、微細化された構
造であっても、対向する接続端子68と透明電極63と
の間の良好な導通が実現できる。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、プラ
スチック製の粒子の表面を導電性を有する金属で塗布し
て形成される導電粒子59bを含むコモン転移材59を
用いることによって、接続端子68と透明電極63との
間に良好な導電性を実現することができる。
【0028】しかし、近年前述した液晶表示装置を表示
装置として使用するパーソナルコンピュータなどの電子
機器に対する薄形化および小型化の要望は、さらに高ま
っている。また前述した要望とともに、表示領域の拡大
も求められている。したがってこのような相反する要望
を満たすために、前記コモン転移材69の貼着領域のさ
らなる縮小が求められている。
【0029】貼着領域の縮小は、隣接する接続端子68
間または透明電極63間に偏在する導電粒子59bの増
加を招き、隣接する端子同士が導電粒子59bを介して
導通する、いわゆるリークの発生という問題を生じる。
このような問題を解決するためには、前記コモン転移材
59に含まれる導電粒子59bの個数を減少させなけれ
ばならない。しかしコモン転移材59に含まれる導電粒
子59bの個数を減少することは、相対的に対向する接
続端子68と透明電極63との電気的接続に寄与する導
電粒子59bの個数も減少させる。このため対向する端
子間において、導通不良や断線などの問題が生じる。
【0030】前述したようなコモン転移材において、リ
ークや断線などを確実に防止し、なおかつ対向する端子
間に良好な導電性を実現するためには、コモン転移材内
にどれほど導電粒子がふくまれていればよいか明らかに
されていない。
【0031】本発明の目的は、隣接する端子間でのリー
クなどを完全に防止し、なおかつ対向する端子間におい
て良好な導電性を実現し、さらに貼着領域のさらなる減
少を可能とするコモン転移材を用いた液晶表示装置を提
供することである。
【0032】
【課題を解決するための手段】本発明は、対向する表面
にそれぞれ複数の帯状の透明電極が形成された一対の透
光性基板を、透明電極が互いに直交するように配置して
形成される液晶表示素子と、前記一対の透光性基板のう
ち一方基板上に形成された透明電極に駆動電圧を印加す
る駆動回路が実装された第1配線基板と、前記一対の透
光性基板のうち他方基板上に形成された透明電極に駆動
電圧を印加する駆動回路が実装された第2配線基板とを
含み、第1配線基板は、前記一方基板上に形成された接
続端子であって、一方基板上の透明電極に接続されてい
る接続端子に接続され、第2配線基板は、前記一方基板
上に形成された接続端子であって、他方基板上の透明電
極にコモン転移材を介して接続されている接続端子に接
続される液晶表示装置において、前記コモン転移材は、
導電粒子を含む熱硬化性樹脂で形成され、前記接続端子
と前記透明電極との接続に寄与する導電粒子の個数は所
定の個数とし、前記導電粒子の粒子径は、前記一対の透
光性基板の間隔より大きいことを特徴とする液晶表示装
置である。
【0033】また本発明は、前記コモン転移材は、前記
導電粒子の粒子径より小さいかまたは等しい粒子径を有
する非導電粒子を含むことを特徴とする。
【0034】
【作用】本発明に従えば、対向する表面にそれぞれ複数
の帯状の透明電極が形成された一対の透光性基板を、前
記透明電極が互いに直行するように配置して形成される
液晶表示装置において、前記他方基板上に形成される複
数の帯状の透明電極と前記透明電極それぞれに対向して
一方基板上に形成される接続端子とは、コモン転移材を
介して電気的に接続している。前記コモン転移材は、導
電粒子を含む熱硬化性樹脂から成り、前記導電粒子は、
前記一対の透光性基板の間隔より大きい粒子径を有す
る。よって、対向する透明電極と接続端子との間に存在
する導電粒子と前記透明電極とは接触し、また導電粒子
と前記接続端子とは接触する。したがって前記導電粒子
を介して対向する透明電極と接続端子とは電気的に接続
される。この接続に寄与する導電粒子は、所定の個数と
される。この個数は、良好な導通状態を実現できる数に
選ばれる。また隣接する透明電極間若しくは、接続端子
間に存在する前記導電粒子同士は、前記熱硬化性樹脂に
よって非導通の状態に保たれる。
【0035】また本発明に従えば、前記他方基板上に形
成される複数の帯状の透明電極と前記透明電極それぞれ
に対向して一方基板上に形成される接続端子とは、コモ
ン転移材を介して電気的に接続している。前記コモン転
移材は、導電粒子と非導電粒子とを含む熱硬化性樹脂か
ら成る。前記導電粒子は、前記一対の基板の間隔より大
きい粒子径を有する。また前記非導電粒子は、前記導電
粒子の粒子径より小さいか、または等しい粒子径を有す
る。よって対向する透明電極と接続端子との間に存在す
る導電粒子と前記透明電極とは接触し、また前記導電粒
子と前記接続端子とは接触する。したがって対向する透
明電極と接続端子とは、前記導電粒子を介して電気的に
接続される。この接続に寄与する導電粒子は、所定の個
数とされる。この個数は、良好な導通状態を実現できる
数に選ばれる。また、隣接する透明電極間若しくは接続
端子間に存在する前記導電粒子同士は前記非導電粒子に
よって非導通の状態に保たれる。
【0036】
【実施例】図1は、本発明の一実施例である液晶表示装
置71におけるコモン転移材61を用いる透明電極82
と接続端子62との接続構造を示す拡大平面図であり、
図2は前記コモン転移材61を用いた液晶表示装置71
の平面図である。図3は前記液晶表示装置71の構造を
示す断面図であり、図3(a)は図2図示の切断面線I
−Iから見た断面図であり、図3(b)は図2図示の切
断面線II−IIから見た断面図である。
【0037】図2に示すように液晶表示装置71は、液
晶表示素子72に、可撓性配線基板73,74を貼合わ
せて構成される。液晶表示素子72は、ガラスなどから
成る一対の透光性基板75,76を対向する位置に配置
し、斜線で示す周囲をシール材63で封止し、前記透光
性基板75,76間に液晶77を封入して形成される。
また仮想線で示す領域Eには、コモン転移材61が貼着
されている。前記可撓性配線基板73,74は、その一
方表面に前記液晶表示素子72を駆動する駆動電圧を印
加する駆動回路チップ73a,74aが実装されてい
る。
【0038】図3(a),(b)に示すように、液晶表
示素子72を構成する前記透光性基板75および76の
対向する表面において、透光性基板76の表面には、カ
ラーフィルタ80、オーバーコート層81および透明電
極82などが順次形成される。
【0039】前記カラーフィルタ80は、図3(a)お
よび図3(b)では省略されているが、1画素毎に矩形
状の赤(R)、緑(G)、青(B)の3原色から成るフ
ィルタで構成されている。オーバーコート層81はアク
リル系樹脂などから成り、透明電極82は、複数の帯状
電極であり、ITO(インジウム錫酸化物)から成る。
前記オーバーコート層81は、前記カラーフィルタ80
を保護するとともに、前記透明電極81の成膜性、耐薬
品性などの信頼性を確保する上でも重要である。透光性
基板75の表面には、複数の帯状の透明電極83などが
形成されており、前記透明電極82と83とは、互いに
交差する位置に形成されている。
【0040】接続端子62は、透明電極83とは絶縁さ
れ、コモン転移材61を介して対向する透明電極82と
それぞれ電気的に接続されている。接続端子90は、対
応する透明電極83を長手方向のいずれか一方に延長し
て形成される。したがって接続端子90は、対応する透
明電極83と電気的に接続している。前記可撓性配線基
板73の他方表面には、接続端子73bが形成され、前
記接続端子73bそれぞれは、対向する前記接続端子6
2それぞれと異方性導電膜85を介して電気的に接続し
ている。したがって、駆動回路チップ73aから印加さ
れる駆動電圧は、接続端子62を介してそれぞれに対応
する透明電極82に印加される。
【0041】前記可撓性配線基板74の他方表面には接
続端子74bが形成され、前記接続端子74bそれぞれ
は、対応する前記接続端子90それぞれと異方性導電膜
86を介して電気的に接続している。したがって、駆動
回路チップ74aから印加される駆動電圧は、接続端子
90を介してそれぞれの接続端子90と接続している透
明電極83に印加される。
【0042】図1に示すようにコモン転移材61は、導
電粒子61aを含む合成樹脂61bをシート状に成形し
て形成される。前記導電粒子61aは、ジビニルベンゼ
ンやスチロールなどから成るプラスチック製の粒子の表
面を、NiまたはNiとAuとの混合物などのような導
電性を有する金属でメッキして形成される。合成樹脂6
1bには、エポキシ系樹脂や紫外線硬化樹脂などが使用
される。導電粒子61aは、合成樹脂61bに均一な分
布状態で混入されている。
【0043】仮想線で示す領域Dは、前記接続端子62
と前記透明電極63との電気的接続に係るコモン転移材
を示す。前述したように前記領域内のコモン転移材61
には、前記導電粒子61aが均一な分布状態で混入され
ており、本実施例においては1領域当たり約50個から
約200個程度の導電粒子61aが含まれている。
【0044】図4は、図3(a)図示の切断面線III
−IIIから見た液晶表示素子72の構造を示す断面図
である。参照符X1,X2は、接続端子62および透明
電極83の端子幅を示し、本実施例ではともに0.15
mmに選ばれている。参照符Y1,Y2は、隣接する接
続端子62または透明電極82の端子間隔を示し、本実
施例ではともに0.15mmに選ばれている。参照符Z
1,Z2は、隣接する接続端子62の端子間ピッチおよ
び透明電極82の端子間ピッチを示し、本実施例ではと
もに0.3mmに選ばれている。参照符Hは、前記導電
粒子61aの粒子径を示し、本実施例では7μmに選ば
れている。また参照符Tは、前記液晶表示素子72を構
成する基板間隔を表し、本実施例では6μmに選ばれて
いる。
【0045】図5は、前記コモン転移材61の製造工程
を示す工程図である。工程a1において、前記透明電極
82と接続端子62との接続に関与する図1図示の仮想
線で示す領域Dに相当するコモン転移材61の接触面積
を設定する。領域Dは、透明電極82および接続端子6
2の形状等によって異なる。工程a2において、コモン
転移材61の領域D内の導電粒子の個数が約50個から
約200個までの範囲に収まるように、コモン転移材6
1を構成する合成樹脂61bに混入する導電粒子の個数
を決定する。コモン転移材61における領域D内の導電
粒子の個数を約50個から約200個までにすることに
よって、隣接する端子間でのリークや、対向する端子間
での断線を防止することができる。コモン転移材61に
おいて、領域D内における導電粒子61aの個数が約5
0個未満のときは、対向する接続端子62と透明電極8
2との間の電気的接続に関与する導電粒子61aの個数
が少なすぎるため、対向する接続端子62と透明電極8
2との間に断線が起こる。また、接続端子62と透明電
極82との間で接続抵抗が増大するため、液晶表示素子
72の表示画面においてコントラストのばらつきが起こ
る。
【0046】コモン転移材61において、領域D内にお
ける導電粒子61aの個数が約200個を超えるほど前
記合成樹脂61bに導電粒子61aを加えると、それに
伴い、隣接する接続端子62間または透明電極82間に
偏在する導電粒子61bの個数も増加する。よって隣接
する端子間が、導電粒子を介して導通する。このため、
隣接する端子間にリークが発生する。
【0047】工程a3において、工程a2で決定した個
数の導電粒子61aを、合成樹脂61bに混入し、合成
樹脂61b内に前記導電粒子61aが均一な分布状態で
混入されるように一定の撹拌速度で、約20分程前記合
成樹脂61bを撹拌し、その後印刷にて形成して、コモ
ン転移材61を製造する。
【0048】工程a4において、実際に製造されたコモ
ン転移材61bについて、図1図示の領域Dに相当する
部分に実際に混入されている導電粒子61aの個数を調
べ、その個数が約50個から約200個までの範囲内で
収まっているかどうかを確認する。
【0049】以上のような工程にしたがって、製造およ
び確認されたコモン転移材61を用いて、接続端子61
と透明電極82との間の電気的接続を行う。
【0050】図6は、本発明の他の実施例である液晶表
示装置71aにおけるコモン転移材91を用いる透明電
極82と接続端子62との接続構造を示す拡大平面図で
あり、図7は前記コモン転移材91を用いた液晶表示装
置71aの構造を示す平面図である。仮想線で示す領域
Fには、コモン転移材91が貼着されている。
【0051】本実施例は、図2図示の液晶表示装置71
と類似しており、したがって対応する部材については、
同一の参照符を付す。本実施例では、コモン転移材91
を用いたことが特徴である。
【0052】図6に示すようにコモン転移材91は、導
電粒子91aと非導電粒子91bとを含む合成樹脂91
cを印刷にて形成される。非導電粒子91bは、導電粒
子91aとの識別を容易にするために黒く塗り潰して示
している。導電粒子91aは、ジビニルベンゼンやスチ
ロールなどから成るプラスチック製の粒子の表面を、N
iまたはNiとAuとの混合物などのような導電性を有
する金属でメッキして形成される。非導電粒子91b
は、ジビニルベンゼンやスチロールなどから成るプラス
チックを粒子状に成形して形成される。また合成樹脂9
1cには、エポキシ系樹脂や紫外線硬化樹脂などが使用
される。
【0053】前記導電粒子91aおよび非導電粒子91
bは、前記合成樹脂91cに均一な分布状態で混入され
ている。また前記導電粒子91aは、合成樹脂91cに
対して10wt%、前記非導電粒子91bは2wt%程
度混入されている。またコモン転移材91の製造および
検査工程は、図4で示したコモン転移材61の製造およ
び検査工程と同じ工程である。
【0054】仮想線で示す領域Eは、前記透明電極82
と接続端子62との接続に係るコモン転移材92を示
す。1領域当たりのコモン転移材91には、導電粒子9
1aが約50個から約200個程度混入されている。
【0055】図9は、図8(a)図示の切断面線IV−
IVから見た液晶表示装置71の構造を示す断面図であ
る。参照符Hは前記導電粒子91aの粒子径を示し、本
実施例では約7μm程度に選ばれている。また、参照符
Lは、前記非導電粒子91bの粒子径を示し、本実施例
では4〜7μm程度に選ばれている。
【0056】図9に示すように、隣接する接続端子62
間または透明電極82間には、非導電粒子91cが含ま
れている。したがって、隣接する端子間に多数の導電粒
子91aが存在しても、前記端子間に非導電粒子91c
も存在するため、導電粒子91a同士の導通による端子
間の導通が防止される。これによって、隣接する端子間
でのリークを防止することができる。
【0057】図6および図1に示すように、領域Eは、
領域Dと比較して約1/2程度に縮小されている。これ
は、上述したように、コモン転移材91には、非導電粒
子91cが混入されているため、隣接する端子間でリー
クを起こすことなく、合成樹脂91cに加えらることが
できる導電粒子91aの個数を、合成樹脂61bに加え
ることができる導電粒子61aの個数よりも2倍程度多
く加えることができるためである。
【0058】したがって、図7図示の仮想線で示す領域
Fに貼着されているコモン転移材91の貼着領域を、図
1図示の仮想線で示す領域Cに貼着されているコモン転
移材61の貼着領域よりも少なくすることができる。こ
れにより、液晶表示素子72の表示領域を拡大すること
ができる。
【0059】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、対向する
位置に配置された一対の透光性基板の他方基板上に形成
される透明電極と前記透明電極それぞれに対向して一方
基板上に形成される接続端子とを、コモン転移材を用い
て電気的に接続している液晶表示装置において、前記透
明電極と接続端子との接続に寄与する前記コモン転移材
には、所定の個数の導電粒子が含まれている。したがっ
て、前記導電粒子と前記接続端子との良好な電気的接続
を実現することができる。これによってより一層良好な
表示機能を有する液晶表示装置を、市場へ供給すること
ができる。
【0060】また本発明によれば、前記コモン転移材に
非導電粒子を加えることによって、前記接続端子と透明
電極との電気的接続に寄与するコモン転移材の、領域を
縮小させることができる。これにより前記液晶表示装置
の表示領域を拡大することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である液晶表示装置71にお
けるコモン転移材61を用いる透明電極82と接続端子
62との接続構造を示す拡大平面図である。
【図2】液晶表示装置71の平面図である。
【図3】前記液晶表示装置71の構造を示す断面図であ
る。
【図4】図3図示の切断面線III−IIIから見た液
晶表示装置71の断面図である。
【図5】前記コモン転移材61の製造工程を説明する工
程図である。
【図6】本発明の他の実施例である液晶表示装置71a
におけるコモン転移材91を用いる透明電極82と接続
端子62との接続構造を示す拡大平面図である。
【図7】前記コモン転移材91を用いた液晶表示装置7
1aの構造を示す平面図である。
【図8】前記液晶表示装置71aの断面図である。
【図9】図8図示の切断面線IV−IVから見た液晶表
示装置71aの断面図である。
【図10】第1従来例である液晶表示装置1の構造を示
す平面図である。
【図11】前記液晶表示装置1の断面図である。
【図12】第2従来例である液晶表示装置21の構造を
示す平面図である。
【図13】前記液晶表示装置21の構造を示す断面図で
ある。
【図14】第3従来例である液晶表示装置51の構造を
示す平面図である。
【図15】前記液晶表示装置51の構造を示す断面図で
ある。
【図16】コモン転移材69を用いた透明電極63と接
続端子68との拡大平面図である。
【符号の説明】
71,71a 液晶表示装置 72 液晶表示素子 73,74 可撓性配線基板 73a,74a 駆動回路チップ 75,76 透光性基板 63 シール材 77 液晶 91 コモン転移材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する表面にそれぞれ複数の帯状の透
    明電極が形成された一対の透光性基板を、透明電極が互
    いに直交するように配置して形成される液晶表示素子
    と、 前記一対の透光性基板のうち一方基板上に形成された透
    明電極に駆動電圧を印加する駆動回路が実装された第1
    配線基板と、 前記一対の透光性基板のうち他方基板上に形成された透
    明電極に駆動電圧を印加する駆動回路が実装された第2
    配線基板とを含み、 第1配線基板は、前記一方基板上に形成された接続端子
    であって、一方基板上の透明電極に接続されている接続
    端子に接続され、 第2配線基板は、前記一方基板上に形成された接続端子
    であって、他方基板上の透明電極にコモン転移材を介し
    て接続されている接続端子に接続される液晶表示装置に
    おいて、 前記コモン転移材は、導電粒子を含む熱硬化性樹脂で形
    成され、 前記接続端子と前記透明電極との接続に寄与する導電粒
    子の個数を所定の個数とし、 前記導電粒子の粒子径は、前記一対の透光性基板の間隔
    より大きいことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 前記コモン転移材は、前記導電粒子の粒
    子径より小さいかまたは等しい粒子径を有する非導電粒
    子を含むことを特徴とする請求項1記載の液晶表示装
    置。
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