JPH06308404A - 光学顕微鏡 - Google Patents

光学顕微鏡

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JPH06308404A
JPH06308404A JP9422393A JP9422393A JPH06308404A JP H06308404 A JPH06308404 A JP H06308404A JP 9422393 A JP9422393 A JP 9422393A JP 9422393 A JP9422393 A JP 9422393A JP H06308404 A JPH06308404 A JP H06308404A
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JP
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optical system
sample
scanning
microscope
scanning unit
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JP9422393A
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Kenichi Misawa
健一 三澤
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、集光光学系の向きを複数の方向へ切
換え可能にして、試料の寸法に左右されずに観察できる
ようにすることを目的とする。 【構成】本光学顕微鏡は、所定の光学系を内蔵した顕微
鏡本体22と、前記顕微鏡本体22の光学系と光学的に
結合され集光作用を持つ集光光学系34と、前記集光光
学系34を保持した状態で前記顕微鏡本体22における
前記光学系の一端部に設けられ前記集光光学系34の向
きを少なくとも2方向に切換える方向切換手段30とを
具備する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学顕微鏡に係り、さ
らに詳しくは対物レンズを保持する構造の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図10は従来より在る走査型光学顕微鏡
の構成例を示している。この走査型光学顕微鏡は、光源
1からのレーザビームをビームエクスパンダー2によっ
て必要な大きさのビーム径に拡大し、その拡大したレー
ザビームをビームスプリッター3を介して光偏向器4に
入射する。光偏向器4は対物レンズの瞳位置と共役な瞳
位置に設けられており、入射するレーザビームをY方向
に偏向している。この光偏向器4を出射したレーザビー
ムを瞳伝送レンズ5,6により同じく対物レンズの瞳位
置と共役な位置に配置された光偏向器7に入射しX方向
に偏向させている。そして光偏向器7を出射したレーザ
ビームを瞳投影レンズ8及び結像レンズ9を介して対物
レンズ10に入射し、試料S上に回折で制限されるスポ
ットを形成している。上記2つの偏向器4,7を制御す
ることによりスポットで試料SをX,Yの2方向に走査
できるものとなる。
【0003】試料Sが透過物体であれば、試料Sに投射
されたレーザビームはコンデンサレンズ11を介して光
検出器12に入射し検出される。また試料Sが反射物体
であれば、試料Sからの反射光が対物レンズ10に再入
射し、同じ経路を遡りビームスプリッター3で反射さ
れ、光検出器13で検出される。
【0004】ところで、上述した走査型光学顕微鏡で
は、一般的な光学顕微鏡で目視観察していた試料を観察
対象としていた。そのため従来の走査型光学顕微鏡は正
立光学顕微鏡と同様に、試料Sをステージ上に置き対物
レンズ10を試料S上に配置する構成となっていた。一
方、最近は走査型光学顕微鏡で大型の試料、例えばロー
ルに巻かれた鉄板,液晶基板を観察する要請が強くなり
つつある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、試料S
をステージ上に置き対物レンズ10を試料S上に配置す
る構成の走査型光学顕微鏡では、光軸上に挿入された対
物レンズの方向は常に観察光軸方向、すなわちステージ
側を向くように設計されているため、ステージ上に載ら
ない試料は観察することができなかった。そこで試料の
一部を切り取ってステージ上に載る大きさに加工してか
ら観察していた。また大型ロールに巻かれた鉄板等の大
型試料は観察することができず、観察対象の寸法が大き
く制限されていた。
【0006】このような不具合は走査型光学顕微鏡に限
らず他の光学顕微鏡にも共通にいえることである。本発
明は以上のような実情に鑑みてなされたもので、対物レ
ンズ等の集光光学系の向きを複数の方向へ切換え可能
で、ステージに載らない大きな観察対象まで観察するこ
とができる光学顕微鏡を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に対応する光学顕微鏡は、所定の光学系を内
蔵した顕微鏡本体と、集光作用を持ち前記顕微鏡本体の
光学系と光学的に結合された集光光学系と、前記集光光
学系を保持した状態で前記顕微鏡本体における前記光学
系の一端部に設けられ前記集光光学系の向きを少なくと
も2方向に切換える方向切換手段とを具備する構成とし
た。
【0008】また請求項2に対応する光学顕微鏡は、光
源と、前記光源からの光を試料上に集光する集光光学系
と、前記光源の光を前記集光光学系へ導くと共にその光
を2次元走査する走査光学系を内蔵した走査ユニット
と、前記試料からの光を検出する光検出手段と、前記集
光光学系を保持した状態で前記走査ユニットにおける走
査光学系の一端部に設けられ前記集光光学系の向きを少
なくとも2方向に切換える方向切換手段とを具備する構
成とした。
【0009】また請求項3に対応する光学顕微鏡は、請
求項2に対応する光学顕微鏡の構成に加え、前記走査ユ
ニットを顕微鏡本体から分離可能に構成し、顕微鏡本体
から分離された前記走査ユニットを支柱に取付けるよう
にした。
【0010】
【作用】請求項1に対応する光学顕微鏡では、集光作用
を持った集光光学系が方向切換手段に保持され、その集
光光学系の向きが方向切換手段により少なくとも2方向
に切換え可能になっている。従って、集光光学系の向き
を顕微鏡本体の観察光学系の光軸及びその光軸から外れ
た他の方向とに設定することができ、観察光軸上のステ
ージに載置される試料と、その他の位置に配置される試
料とをそれぞれ観察することができるものとなる。観察
光軸以外に配置される試料はステージ等による寸法上の
制限を受けないことから、種々の寸法の試料を観察する
ことができるものとなる。
【0011】請求項2に対応する光学顕微鏡では、光源
の光が走査光学系を通って集光光学系に導かれ、その集
光光学系により試料上に集光される。試料上に集光した
光で形成されるスポットは走査光学系により2次元方向
へ移動させることができる。スポットで試料が2次元走
査されると、その試料からの光が光検出器で検出され
る。一方で、集光光学系は方向切換手段を介して走査ユ
ニットに保持されているため、方向切換手段により集光
光学系の向きが少なくとも2方向に切換えられるものと
なる。従って、上記同様に、種々の寸法の試料を観察で
きるものとなる。
【0012】請求項3に対応する光学顕微鏡では、支柱
に保持された走査ユニットに対し集光光学系が方向切換
手段を介して保持される。従って、走査ユニットの取付
け位置と、方向切換手段により切換えられる集光光学系
の向きとの組合わせにより,集光光学系を向けられる範
囲がより広範囲となる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
1,図2には本発明の一実施例に係る走査型光学顕微鏡
の側面図が示されている。本実施例の走査型光学顕微鏡
は、ベース21と走査ユニット22から顕微鏡本体を構
成している。ベース21は上面にZステージ24が設け
られ、そのZステージ24にXYステージ25が支持さ
れている。走査ユニット22は、その基端部がベース2
1に対してボルト23で締結されている。また走査ユニ
ット22の先端部は、XYステージ25に対向する第1
端面とこの第1端面と垂直な第2端面とを有している。
第1端面には後述するレボルバの丸アリ溝に嵌合する凸
部26が下方に突出して形成され、第2端面には上記凸
部26と同一形状の凸部27が水平方向へ突出して形成
されている。走査ユニット22の中には図7,図8に示
す走査光学系が内蔵されている。走査ユニット22の先
端部に形成された凸部26,27のいずれかにレボルバ
30が選択的に取付けられる。
【0014】レボルバ30の具体的な構成を図3,図4
に示す。レボルバ30は、上記凸部26,27が嵌合す
る丸アリ溝31が形成された固定部32と、集光光学系
としての対物レンズが取付けられる回し環33とから構
成されている。回し環33は複数の対物レンズを同時に
保持でき、所定の対物レンズ34を回転して走査光学系
の光軸上に配置するものである。
【0015】固定部32は、回し環33が回転自在に取
付けられた上下可動部35を備えている。上下可動部3
5は、固定部32の各種構成部品を保持又は固定する筐
体36の対向する側壁に配設された一対の上下スライド
部37a,37bにより水平方向の移動を規制され、上
下方向にのみ移動可能に保持されている。また上下可動
部35をバネ38が常に下方に付勢している。なおレボ
ルバ30の説明において、水平方向及び上下方向とは、
レボルバ30が図1に示す状態で保持される場合を基準
にしている。
【0016】上下可動部35の一端部35aの近傍に
は、筐体36の対向する両側壁に回転シャフト40の両
端部が長軸を中心に回転自在に支持されている。この回
転シャフト40にレバー41の基端部が固着されてい
る。レバー41の先端部にはベアリング42が支持され
ており、そのベアリング42が上下可動部35の一端部
35aの下面を支持している。また回転シャフト40に
はレバー41から所定距離離れたところにもう一つのレ
バー43の基端部が固着されている。レバー43の先端
部にはベアリング44が設けられている。レバー41は
水平状態に固定され、レバー43は垂直状態で固定され
ている。
【0017】レバー43の先端部に設けられたベアリン
グ44を雌捩子45の端面で水平方向へ押圧することに
より、レバー41を回転シャフト40を中心に回動さ
せ、上下可動部35を上下動させることができる。雌捩
子45を水平方向へ進退させるために、雌捩子45に雄
捩子46を螺合しており、その雄捩子46をステッピン
グモータ47で回転させている。雄捩子46とステッピ
ングモータ47を固定し、雌捩子45を回転方向には固
定で水平方向へ移動可能に支持すれば、ステッピングモ
ータ47で雄捩子46を回転させることにより、上下可
動部35が上下することになる。なお、レボルバ30は
図2に示すような状態でも取付けられることから、上下
可動部35の一端部35aとベアリング42との間にガ
タが生じないように、常にバネ38が上下可動部35を
ベアリング42の方向へ押圧している。
【0018】図5及び図6は、固定部32に形成した丸
アリ溝31の上面図及び斜視図を示している。固定部3
2の丸アリ溝31は、その底面が上記凸部26,27と
ほぼ同径の円形をなしている。また丸アリ溝31の開口
部には開口中心に向けて突出する2つの係合部51,5
2が形成されている。この係合部51,52は、開口中
心を挟んで対向する2位置よりもいずれか一方に偏った
位置に形成されている。そして固定部32の側面から丸
アリ溝31に向けて止め捩子54を挿入し、その止め捩
子54の先端部を丸アリ溝31内に貫通させている。符
号53は丸アリ溝31の中心に光軸と同心状に形成され
た光路穴である。
【0019】走査ユニット22の先端部に形成した円錐
台形状をなす凸部26,27を丸アリ溝31に挿入し、
止め捩子54を固定部32の側面から挿入し、凸部2
6,27の側面に止め捩子54の先端を当接させること
により、走査ユニット22の凸部26又は凸部27にレ
ボルバ30を固定できることになる。
【0020】図7及び図8に走査ユニット22内に形成
された走査光学系を示す。同図に示す走査光学系は、走
査ユニット22の内部に収納したレーザ光源61から発
するレーザビームをビームエクスパンダ62で所定の径
に成形し、その所定径にされたレーザビームを第1のシ
ャッター63を介してミラー64に入射する。そのミラ
ー64で進行方向を変えたレーザビームをダイクロイッ
クミラー65に入射する。このダイクロイックミラー6
5には外部レーザ光源77からのレーザビームも入射す
るようになっている。外部レーザ光源77からのレーザ
ビームは光ファイバー78を通って走査ユニット22ま
で導かれる。光ファイバー78の一端部にビームエクス
パンダ79が取付けられており、このビームエクスパン
ダ79を出射したレーザビームは第2のシャッター80
を介してダイクロイックミラー65に入射する。第1の
シャッター63と第2のシャッター80のいずれか一方
を用途に応じて選択することにより、レーザ光源を使い
分けることができる。レーザ光源61を用いてれば光フ
ァイバーが必要ないことからファイバーロスを削減でき
ると共に、光軸を安定化させることができる。また、外
部レーザ光源77を用いれば光源部の振動源となり得る
光源を用いた場合の振動をカットできるメリットがあ
る。
【0021】ダイクロイックミラー65を透過又は反射
したレーザビームは第3のシャッター66を介して偏光
ビームスプリッター67に入射する。第3のシャッター
66は走査開始と共に開き、走査終了と共に閉じるよう
に制御される。これにより、走査時以外はレーザビーム
が試料に照射されることを防止する。
【0022】偏光ビームスプリッター67を透過したレ
ーザビームは、前述した対物レンズ34の瞳位置と共役
な位置に設けられた共振型ガルバノメータスキャナ68
に入射する。レーザビームは共振型ガルバノメータスキ
ャナ68によりX方向へ偏向される。このレーザビーム
は瞳伝送レンズ69,70及びミラー71によって対物
レンズ34の瞳位置と共役な位置に設けられた非共振型
ガルバノメータスキャナ72に入射する。そしてレーザ
ビームが非共振型ガルバノメータスキャナ72によって
X方向と直交するY方向へ偏向される。
【0023】この様にしたX,Y方向に2次元走査され
たレーザビームは瞳投影レンズ73及び結像レンズ7
4,1/4波長板75を通ってミラー76に入射する。
このミラー76は走査光学系の光路に対して挿脱自在に
なっており、レボルバ30が図1に示す位置に取付けら
れているときには光路内に挿入され、図2に示す位置に
取付けられているときにはミラー76が光路から脱する
位置まで後退するように操作される。
【0024】ミラー76が光路内にあるときは、レーザ
ビームがミラー76で下方に反射してレボルバ30の対
物レンズ34に入射する(図1,図8に示す状態のと
き)。またミラー76が光路から脱しているときは、レ
ーザビームが直進して、同じくレボルバ30の対物レン
ズ34に入射する(図2に示す状態のとき)。
【0025】対物レンズ34から出射するレーザビーム
は所定位置に集光する。レーザビームの集光位置に試料
Sが配置されていれば、試料S上にスポットを形成し、
そのスポットで試料SがXY方向に2次元走査されるも
のとなる。
【0026】試料Sで反射したレーザビームは対物レン
ズ34に入射し、1/4波長板75,結像レンズ74,
瞳投影レンズ73,共振型ガルバノメータスキャナ68
を通って偏向ビームスプリッター67で反射され集光レ
ンズ81を介して光検出器82で検出される。
【0027】次に、以上のように構成された本実施例の
動作について説明する。本実施例では観察試料Sの大き
さに応じてレボルバ30の取付け位置を切換えて対物レ
ンズ4の向きを変化させることができる。例えば、XY
ステージ25の上に載る大きさの試料Sを観察する場合
は、図1及び図8に示すように、レボルバ30を走査ユ
ニット22の凸部26に嵌合させて対物レンズ34をX
Yステージ25に対向させる。
【0028】走査ユニット22に対するレボルバ30の
取付けは次のようにして行う。すなわち、止め捩子54
を固定部32から引抜いておき、固定部32の丸アリ溝
31に走査ユニット22の凸部26を滑り込ませる。丸
アリ溝31に凸部26を嵌合させたならば、止め捩子5
4を固定部32に螺入し、止め捩子54の先端部を凸部
26の側面に所定の押圧力で当接させる。これにより走
査ユニット22の凸部26にレボルバ30が固定され
る。
【0029】またレボルバ30の取付けと共に走査光学
系におけるミラー76を光路上に挿入する。次にレボル
バ30のZ軸方向(この場合は上下方向)の位置を調整
して、対物レンズ34の焦点位置に試料Sを配置する。
このZ軸調整はステッピングモータ47を駆動して行
う。ステッピングモータ47を所定方向に回転させる
と、雄捩子46が雌捩子45内を螺進する。雄捩子46
側が固定されているため、雌捩子45が相対的に水平方
向へ移動しレバー43のベアリング44が押される。そ
の結果、レバー43を介して回転シャフト40が所定方
向に回動する。回転シャフト40が回動すると、回転シ
ャフト40に固定されているレバー41が回転しベアリ
ング42が回転シャフト40を中心に移動する。レバー
41が図中時計回りに回転すれば、上下可動部35がバ
ネ38の押圧力に抗し、かつ上下スライド部37a,3
7bにガイドされて上方へ移動する。またレバー41が
時計回りと逆方向に回転すれば、上下可動部35がバネ
38の押圧力に押されて、かつ上下スライド部37a,
37bにガイドされて下方へ移動する。
【0030】一方、XYステージ25の上に載りきらな
い大きな試料S′を観察する場合は、図2に示すよう
に、レボルバ30を走査ユニット22の凸部27に嵌合
させて対物レンズ34を水平方向に向けて保持する。具
体的な取付け操作は上述した場合と同じである。またミ
ラー76を走査光学系の光路から外し、光源からのレー
ザビームがレボルバ30の対物レンズ34に直接入射す
るようにする。
【0031】対物レンズ34を水平方向へ向けた場合、
観察対象となる試料S′を当該走査型光学顕微鏡の前方
に配置する。試料S′を走査型光学顕微鏡の前方に配置
するためには、走査型光学顕微鏡とは別体の保持機構で
試料S′を支えるため試料の大きさがステージにより制
限を受けることはなくなる。
【0032】また、走査ユニット22はベース21に対
しボルト23で締結されているので、ボルト23による
締結を解除すれば、走査ユニット22をベース21から
分離することができる。
【0033】このように本実施例によれば、レボルバ3
0を走査ユニット22先端部の互いに直交する第1端面
と第2端面とに選択的に取付けられるようにしたので、
レボルバ30の取付け位置を変更することにより対物レ
ンズ34の向きを2方向に切換えることができる。した
がって、XYステージ25に載らない大きな試料S′で
あっても走査型光学顕微鏡の前方に近接配置することに
より観察することができ、従来のように試料の一部を切
り取って観察するなどの作業を削除できる。
【0034】なお、走査ユニット22は顕微鏡本体から
取り外すことができるので、例えば図9に示すよう、走
査ユニット22を支柱に固定して使用することができ
る。支柱90の所定の高さのところに固定台91を垂直
に固設し、その固定台91に走査ユニット22の基端部
をボルト23で締結する。走査ユニット22先端部の第
2端面にはレボルバ30を取付けておく。また試料S′
は搬送ステージ92に載置する。
【0035】そして、試料S′を搬送ステージ92に載
せて支柱90のある位置まで移動し、そこで試料S′に
レボルバ30の対物レンズ34からのレーザビームを入
射して観察を行う。
【0036】このように走査ユニット22を支柱に固定
して使用すれば、走査型光学顕微鏡の構造に制限される
ことなく、あらゆる大きさ又は形状の試料S′を観察す
ることができるようになる。例えば、試料S′′のよう
に下部が裾広がりな形状のものであっても、そのような
形状の試料S′′と干渉することなく観察を行うことが
できる。
【0037】なお、上述した実施例では対物レンズの向
きを2方向にしか切換えられないが、3方向またはそれ
以上の方向に切換えるようにレボルバの保持機構を変更
することもできる。
【0038】また上述した実施例は走査型光学顕微鏡に
関するものであるが、この種の顕微鏡に限定されること
なく、その他の光学顕微鏡にも適用することができる。
またレボルバ30のZ軸方向の位置を調整するための機
構としてラック・ピニオン機構を採用することもでき
る。本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変形実施可能であ
る。
【0039】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、対
物レンズ等の集光光学系の向きを複数の方向へ切換え可
能で、ステージに載らない大きな観察対象まで観察する
ことができる光学顕微鏡を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る走査型光学顕微鏡の側
面図であり、対物レンズを垂直方向に向けた状態を示す
図である。
【図2】上記実施例に係る走査型光学顕微鏡の側面図で
あり、対物レンズを水平方向に向けた状態を示す図であ
る。
【図3】上記実施例の走査型光学顕微鏡に備えられたレ
ボルバの平面図である。
【図4】上記実施例の走査型光学顕微鏡に備えられたレ
ボルバの断面図である。
【図5】図3,4に示すレボルバの丸アリ溝部分の平面
図である。
【図6】図3,4に示すレボルバの丸アリ溝部分の斜視
図である。
【図7】上記実施例の走査型光学顕微鏡に備えられた走
査光学系の平面図である。
【図8】上記実施例の走査型光学顕微鏡に備えられた走
査光学系の側面図である。
【図9】上記実施例の変形例を示す図である。
【図10】従来の走査型光学顕微鏡の走査光学系の構成
図である。
【符号の説明】
21…ベース、22…走査ユニット、23…ボルト、2
4…Zステージ、25…XYステージ、26,27…凸
部、30…レボルバ、31…丸アリ溝、32…固定部、
33…回し環、34…対物レンズ、35…上下可動部、
36…筐体。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の光学系を内蔵した顕微鏡本体と、
    集光作用を持ち前記顕微鏡本体の光学系と光学的に結合
    された集光光学系と、前記集光光学系を保持した状態で
    前記顕微鏡本体における光学系の一端部に設けられ前記
    集光光学系の向きを少なくとも2方向に切換える方向切
    換手段とを具備したことを特徴とする光学顕微鏡。
  2. 【請求項2】 光源と、前記光源からの光を試料上に集
    光する集光光学系と、前記光源の光を前記集光光学系へ
    導くと共にその光を2次元走査する走査光学系を内蔵し
    た走査ユニットと、前記試料からの光を検出する光検出
    手段と、前記集光光学系を保持した状態で前記走査ユニ
    ットにおける走査光学系の一端部に設けられ前記集光光
    学系の向きを少なくとも2方向に切換える方向切換手段
    とを具備したことを特徴とする光学顕微鏡。
  3. 【請求項3】 前記走査ユニットを顕微鏡本体から分離
    可能に構成し、顕微鏡本体から分離された前記走査ユニ
    ットを支柱に取付けることを特徴とする請求項2記載の
    光学顕微鏡。
JP9422393A 1993-04-21 1993-04-21 光学顕微鏡 Withdrawn JPH06308404A (ja)

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