JPH0630790U - 刈取作業機の対地測距装置 - Google Patents

刈取作業機の対地測距装置

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JPH0630790U
JPH0630790U JP4006693U JP4006693U JPH0630790U JP H0630790 U JPH0630790 U JP H0630790U JP 4006693 U JP4006693 U JP 4006693U JP 4006693 U JP4006693 U JP 4006693U JP H0630790 U JPH0630790 U JP H0630790U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 超音波を測定対象に向けて間欠的に発信する
発信器と、反射超音波の強度に応じたレベルの受信信号
を出力する受信器とが設けられ、前記受信信号のレベル
に基づいて前記反射超音波の受信時を検出する受信検出
手段が設けられ、超音波発信時から受信時までの時間に
基づいて前記測定対象までの距離を判別するように構成
された超音波式の測距装置において、超音波が適正通り
反射しない部分においても、適確に測距できるようにす
る点にある。 【構成】 受信検出手段100が、予め設定された複数
段階の閾値Vn 〜V1 の夫々に対して受信信号Pのレベ
ルが高いか否かを判別して、受信信号Pのレベルが最も
高く受信された時点を受信時として検出するように構成
されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、超音波を測定対象に向けて間欠的に発信する発信器と、反射超音波 の強度に応じたレベルの受信信号を出力する受信器とが設けられ、前記受信信号 のレベルに基づいて前記反射超音波の受信時を検出する受信検出手段が設けられ 、超音波発信時から受信時までの時間に基づいて前記測定対象までの距離を判別 するように構成された超音波式の測距装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
かかる超音波式の測距装置において、一般に、受信検出手段は、予め設定され た閾値に対して受信信号のレベルが高いか否かを判別して、受信信号のレベルが 閾値より高く受信された時点を受信時として検出するように構成されることにな る。 そして、反射超音波の受信信号のレベルは、測定対象に対する距離の二乗に反 比例して減衰することから、従来では、前記閾値を受信時点から時間経過に伴っ て漸次低下させるようにしていた。ちなみに、前記閾値の大きさは、測定対象の 標準的な超音波反射率や、発信器の発信強度に基づいて決められることになる。 (例えば特開昭59−68685号参照)
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
測定対象の一部には、超音波を乱反射し易いあるいは吸収し易い部分、つまり 適正通り反射しない部分が存在することは否めないものである。このため、その ような部分に対する検出時には、測定対象までの距離が同じであっても、受信さ れる反射超音波の強度が低下するものとなる結果、閾値に対して受信信号のレベ ルが高くなる状態がもたらされないものとなって、測定ミスを発生する虞れがあ った。 本考案は、上記実状に鑑みて為されたものであって、その目的は、超音波が適 正通り反射しない部分においても、適確に測距できるようにする点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案による超音波式の測距装置の特徴構成は、前記受信検出手段は、予め設 定された複数段階の閾値の夫々に対して前記受信信号のレベルが高いか否かを判 別して、前記受信信号のレベルが最も高く受信された時点を受信時として検出す るように構成されている点にあり、その作用及び効果は次の通りである。
【0005】
【作用】
すなわち、複数段階の閾値を予め設定しておき、それら複数段階の閾値の夫々 に対して受信信号のレベルが高いか否かを判別させ、そして、その判別結果に基 づいて受信信号のレベルが最も高く受信された時点を受信時とするのである。 詳述すれば、受信信号のレベルが測定対象が乱反射し易いあるいは吸収し易い 等により変動しても、受信信号のレベルの変動に拘らず測定対象までの距離を検 出できるのである。
【0006】
【考案の効果】
従って、測定対象の超音波の反射状況により測定ミスを起すことを回避させて 、適確に測距できるようになった。
【0007】
【実施例】
以下、本考案の実施例を、コンバインの刈取部を昇降制御するために、その対 地高さを測定するための手段に適用した場合について説明する。 図5に示すように、コンバインは、クローラ走行装置1を備えた走行車体Vと 、その前部に昇降自在に連結される刈取部2とを備えており、前記刈取部2は、 単動型の油圧シリンダ3にて昇降されるようになっている。 前記刈取部2の対地高さを検出する超音波式の測距装置が設けられている。 この測距装置は、図1に示すように、刈取部2に付設されるセンサ本体4と、 マイクロコンピュータ利用の制御装置Hとを主要部とし構成されている。 センサ本体4は、超音波を測定対象としての地面に向けて、設定周期(例えば 50ms)で間欠的に発信する発信器4aと、地面からの反射超音波を受信して、反 射超音波の強度に応じたレベルの受信信号Pを出力する受信器4bとからなる。 前記制御装置Hは、前記発信器4aに設定周期で発信指令を与え、そして、前 記受信器4bの受信信号Pのレベルに基づいて反射超音波の発信時から受信時ま での時間を地面までの距離として計測するように構成されている。 すなわち、制御装置Hを利用しながら、前記受信信号Pのレベルに基づいて反 射超音波の受信時を検出する受信検出手段100や、発信時から受信時までの時 間を計測する計測手段101が構成されることになる。 前記受信検出手段100は、予め設定された複数の段階の閾値V1 〜Vn 夫々 に対して前記受信信号Pのレベルが高いか否かを判別して、前記受信信号Pのレ ベルが最も高く受信された時点を検出するように構成されるものであって、受信 信号Pのレベルを判別するために、制御装置Hには、次に述べる電気機器が付設 されている。 すなわち、電源と接地点との間に直列接続された複数の抵抗rが、各接続点の 電位によって複数段階の閾値V1 〜Vn を設定するように設けられ、前記受信信 号Pのレベルと各閾値V1 〜Vn とを各別に比較するコンパレータKが設けられ 、さらには、発信器4aからの発信に伴ってリセットされ、且つ、各コンパレー タKの出力信号にてセットれさるフリップフロップFが設けられている。 但し、発信器4aから超音波を発信した際に、一部の超音波が直接に受信器4 bに受信される虞れがある。このため、フリップフロップFをリセットすること を、超音波発信後の設定時間(例えば1ms)経過してから行うようにしてある。 前記計測手段101は、超音波発信時点から各フリップフロップFがセットさ れるまでの時間を各別に計測し、且つ、その計測時間を記憶することになる。そ して、超音波発信後、最大検出距離に対応する時間(例えば6ms)が経過すると 、セットされているフリップフロップFのうちで最も高い値の閾値に対応するも のを探し、そして、そのフリップフロップFがセットされるまでに計測された時 間を、超音波発信時から受信時までの時間として出力するように構成されている (図4参照)。 ちなみに、各フリップフロップFがセットされるまでの時間計測、及び、それ に伴う記憶処理は、各フリップフロップFがセットされるに伴う出力信号を割込 信号として入力しながら、いわゆる割込み処理として行われるものである。 ところで、前記制御装置Hは、前記刈取部2を目標高さ(目標高さとも称され る)に維持させるように、測距装置の検出情報に基づいて刈取部2を昇降させる 昇降制御手段102としても機能するようになっている。 すなわち、人為調節自在な目標高さ設定器5の情報が、制御装置Hに入力され ており、測定された対地高さを目標高さに維持させるように、前記油圧シリンダ 3の制御弁6に対して、制御装置Hが作動指令を与えることになる。 但し、図1中7は、昇降制御を行うか否かを制御装置Hに指令するスイッチで ある。 従って、制御装置Hは、対地高さを検出するための処理と、昇降制御の処理と を繰返し行うことになる。以下、制御装置Hの作動を簡単に説明する。 図2に示すように、制御装置Hは起動されると、先ず初期設定の処理を実行し 、次に、以下に述べる制御プログラムを1ms毎に実行するための時間のチェック を行う。 その後、スイッチ7の操作状態をチェックする。そして、ON状態になってい ると、超音波を50ms毎に発信させるための時間をチェックし、必要に応じて超音 波を発信させる処理を実行する。ちなみに、この発信処理に、フリップフロップ Fをリセットする処理もプログラムされている。 次に、超音波の発信後において6ms経過すると、対地高さの判別処理を実行す る。尚、この処理は、1回の発信に対して1回だけ実行されることになる。 その後、対地高さの判別結果に基づいて、昇降制御の処理が実行される。 前記対地高さの判別処理について説明を加えると、図3に示すように、閾値V 1 〜Vn のうちの最も高いものに対するフリップフロップFから順次下方側のも のに対するフリップフロップFに向けて、セットされているか否かをチェックし 、最初にセットされているフリップフロップFに対する計測時間を、発信時から 受信時までの時間として設定することになる。 但し、対地高さの判別を、1回の発信に対して1回だけ行わせるため、処理に 対して判別が必要であるか否かをチェックする。又、全てのフリップフロップF がセットされていない場合には、カウンタ値Nを加算処理し、カウンタ値Nが所 定回数に達すると、ブザーやランプを作動させる警報処理を行わせるようにして ある。
【0008】 〔別実施例〕 本考案の超音波式の測距装置は、対地高さを検出する他、車体Vと障害物との 距離を検出する等、各種の用途に適用できる。 本考案を実施するに、マイクロコンピュータを用いて構成する他、電子回路を 用いて構成する等、具体構成は各種変更できる。
【0009】 尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記 すが、該記入により本考案は添付図面の構成に限定されるものではない。
【提出日】平成5年8月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、刈り取り対象物が存在する測定対象地面に向けて超音波を間欠的に 発信する発信器と、反射超音波の強度に応じたレベルの受信信号を出力する受信 器と、前記受信信号のレベルに基づいて前記反射超音波の受信時を検出する受信 検出手段とを走行車体に装備して、超音波発信時から受信時までの時間に基づい て前記測定対象までの距離を判別するように構成されたコンバインなどの刈取作 業機の対地測距装置 に関する。
【0002】
【従来の技術】
かかる刈取作業機の対地測距装置において、一般に受信検出手段は、予め設定 された一つの閾値に対して受信信号のレベルを比較し、受信信号がその閾値より も高いか否かを判別して、 受信信号のレベルが閾値より高く受信された時点を受 信時として検出するように構成されることになる。 そして、反射超音波の受信信号のレベルは、測定対象に対する距離の二乗に反 比例して減衰することから、従来では、前記閾値を受信時点から時間経過に伴っ て漸次低下させるようにしていた。ちなみに、前記閾値の大きさは、測定対象の 標準的な超音波反射率や、発信器の発信強度に基づいて決められることになる。 (例えば特開昭59−68685号参照)
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
測定対象地面の一部には、超音波を乱反射し易いあるいは吸収し易い部分、つ まり適正に反射しない部分が存在することは否めないものである。このため、そ のような部分に対する検出時には、測定対象までの距離が同じであっても、受信 される反射超音波の強度が低下し、受信信号のレベルが閾値を超えられない状態 がもたらされることがあり、これに起因して測定ミスを発生する虞れがあった。 本考案の目的は、反射地面の状況によって超音波が適正に反射しない部分にお いても、従来に比べて適確に測距し易く、また、反射状況の急激な変化にも追随 し易い応答性のよい刈取作業機の対地測距装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために講じた本考案の技術手段は、刈り取り対象物が存在 する測定対象地面に向けて超音波を間欠的に発信する発信器と、反射超音波の強 度に応じたレベルの受信信号を出力する受信器と、前記受信信号のレベルに基づ いて前記反射超音波の受信時を検出する受信検出手段とを走行車体に装備して、 超音波発信時から受信時までの時間に基づいて前記測定対象までの距離を判別す るように構成された刈取作業機の対地測距装置において、前記受信検出手段が、 複数段階の閾値を構成するように予め夫々の閾値を設定してある複数の比較手段 を備えて、前記受信器から出力された受信信号のレベルと前記複数の比較手段に 設定されている複数段階の閾値の総てとの比較を並行処理で同時的に行えるよう に構成され、かつ、これら複数段階の閾値の夫々に対して前記受信信号のレベル が高いか否かを判別して、前記受信信号のレベルが最も高く受信された時点を受 信時として検出するように構成されていることである。
【0005】
【作用】
上記構成による作用は次の通りである。 a.すなわち、複数段階の閾値を予め設定しておき、それら複数段階の閾値の夫 々に対して受信信号のレベルが高いか否かを判別させ、そして、その判別結果に 基づいて受信信号のレベルが最も高く受信された時点を受信時とするものである から、受信信号のレベルが測定対象地面の状況に応じて変動しても、測定対象地 面までの距離を検出し易い。つまり、測定対象地面の状況が、乱反射を生じ易い ところの、反射信号レベルの低い傾向にある地面であっても、逆に反射信号レベ ルの高い傾向にある地面であっても、それらのレベルの反射信号のうちの最も高 く受信された時点を測定対象地面までの距離として判断するものであるから、受 信信号のレベルの変動に拘らず測定対象までの距離を検出できるのである。 b.また、複数段階の閾値と受信信号レベルとの比較は、一つの閾値に対して受 信信号のレベルを比較し、そこで受信信号レベルが閾値を超えなかったことが判 別された後に、閾値のレベルを所定量ずつ下げて受信信号レベルと比較するとい うように、一つの閾値のレベルを順次的に下げながら受信信号レベルとの比較を 行う場合に比べて、応答性のよい検出を行える。つまり、受信検出手段に、複数 段階の閾値を構成するように予め夫々の閾値を設定してある複数の比較手段を備 えることによって、受信器から出力された受信信号のレベルと前記複数の比較手 段に設定されている複数段階の閾値の総てとの比較を並行処理で同時的に行える ので、受信信号レベルと複数段階の閾値との比較をきわめて効率よく行える。
【0006】
【考案の効果】イ.上記a.の作用から、測定対象地面からの超音波の反射状況による測定ミス を極力回避させて、適確に測距できるようになった。 ロ.上記b.の作用から、測定対象地面の反射状況の急変にも応答性よく対応し て、より一層測定ミスを少なくできる利点がある。
【0007】
【実施例】
以下、本考案の実施例を、刈取作業機の一例であるコンバインの刈取部を昇降 制御するために、その対地高さを測定するための手段に適用した場合について説 明する。 図5に示すように、コンバインは、クローラ走行装置1を備えた走行車体Vと 、その前部に昇降自在に連結される刈取部2とを備えており、前記刈取部2は、 単動型の油圧シリンダ3にて昇降されるようになっている。 前記刈取部2の対地高さを検出する超音波式の対地測距装置が設けられている 。 この測距装置は、図1に示すように、刈取部2に付設されるセンサ本体4と、 マイクロコンピュータ利用の制御装置Hとを主要部とし構成されている。 センサ本体4は、超音波を測定対象としての地面に向けて、設定周期(例えば 50ms)で間欠的に発信する発信器4aと、地面からの反射超音波を受信して、反 射超音波の強度に応じたレベルの受信信号Pを出力する受信器4bとからなる。 前記制御装置Hは、前記発信器4aに設定周期で発信指令を与え、そして、前 記受信器4bの受信信号Pのレベルに基づいて反射超音波の発信時から受信時ま での時間を地面までの距離として計測するように構成されている。 すなわち、制御装置Hを利用しながら、前記受信信号Pのレベルに基づいて反 射超音波の受信時を検出する受信検出手段100や、発信時から受信時までの時 間を計測する計測手段101が構成されることになる。 前記受信検出手段100は、予め設定された複数の段階の閾値V1 〜Vn 夫々に対して前記受信信号Pのレベルが高いか否かを判別して、前記受信信号P のレベルが最も高く受信された時点を検出するように構成されるものであって、 受信信号Pのレベルを判別するために、制御装置Hには、次に述べる電気機器が 付設されている。 すなわち、電源と接地点との間に直列接続された複数の抵抗rが、各接続点の 電位によって複数段階の閾値V1〜Vnを設定するように設けられ、前記受信信 号Pのレベルと各閾値V1〜Vnとを各別に比較する比較手段としてのコンパレ ータKが設けられ、さらには、発信器4aからの発信に伴ってリセットされ、且 つ、各コンパレータKの出力信号にてセットれさるフリップフロップFが設けら れている。 但し、発信器4aから超音波を発信した際に、一部の超音波が直接に受信器4 bに受信される虞れがある。このため、フリップフロップFをリセットすること を、超音波発信後の設定時間(例えば1ms)経過してから行うようにしてある。 前記計測手段101は、超音波発信時点から各フリップフロップFがセットさ れるまでの時間を各別に計測し、且つ、その計測時間を記憶することになる。そ して、超音波発信後、最大検出距離に対応する時間(例えば6ms)が経過すると 、セットされているフリップフロップFのうちで最も高い値の閾値に対応するも のを探し、そして、そのフリップフロップFがセットされるまでに計測された時 間を、超音波発信時から受信時までの時間として出力するように構成されている (図4参照)。 ちなみに、各フリップフロップFがセットされるまでの時間計測、及び、それ に伴う記憶処理は、各フリップフロップFがセットされるに伴う出力信号を割込 信号として入力しながら、いわゆる割込み処理として行われるものである。 ところで、前記制御装置Hは、前記刈取部2を目標高さに維持させるように、 測距装置の検出情報に基づいて刈取部2を昇降させる昇降制御手段102として も機能するようになっている。 すなわち、人為調節自在な目標高さ設定器5の情報が、制御装置Hに入力され ており、測定された対地高さを目標高さに維持させるように、前記油圧シリンダ 3の制御弁6に対して、制御装置Hが作動指令を与えることになる。 但し、図1中7は、昇降制御を行うか否かを制御装置Hに指令するスイッチで ある。 従って、制御装置Hは、対地高さを検出するための処理と、昇降制御の処理と を繰返し行うことになる。以下、制御装置Hの作動を簡単に説明する。 図2に示すように、制御装置Hは起動されると、先ず初期設定の処理を実行し 、次に、以下に述べる制御プログラムを1ms毎に実行するための時間のチェック を行う。 その後、スイッチ7の操作状態をチェックする。そして、ON状態になってい ると、超音波を50ms毎に発信させるための時間をチェックし、必要に応じて超音 波を発信させる処理を実行する。ちなみに、この発信処理に、フリップフロップ Fをリセットする処理もプログラムされている。 次に、超音波の発信後において6ms経過すると、対地高さの判別処理を実行す る。尚、この処理は、1回の発信に対して1回だけ実行されることになる。 その後、対地高さの判別結果に基づいて、昇降制御の処理が実行される。 前記対地高さの判別処理について説明を加えると、図3に示すように、閾値V 1〜Vnのうちの最も高いものに対するフリップフロップFから順次下方側のも のに対するフリップフロップFに向けて、セットされているか否かをチェックし 、最初にセットされているフリップフロップFに対する計測時間を、発信時から 受信時までの時間として設定することになる。 但し、対地高さの判別を、1回の発信に対して1回だけ行わせるため、処理に 対して判別が必要であるか否かをチェックする。又、全てのフリップフロップF がセットされていない場合には、カウンタ値Nを加算処理し、カウンタ値Nが所 定回数に達すると、ブザーやランプを作動させる警報処理を行わせるようにして ある。
【0008】 〔別実施例〕 本考案の超音波式の測距装置は、対地高さを検出する他、車体Vと障害物との 距離を検出する等、各種の用途に適用できる。 本考案を実施するに、マイクロコンピュータを用いて構成する他、電子回路を 用いて構成する等、具体構成は各種変更できる。
【0009】 尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記 すが、該記入により本考案は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】制御構成を示す概略図
【図2】制御作動を示すフローチャート
【図3】制御作動を示すフローチャート
【図4】受信信号と閾値との関係を示す図
【図5】コンバイン前部の側面図
【符号の説明】
4a 送信器 4b 受信器 100 受信検出手段 P 受信信号 Vn 〜V1 閾値
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年8月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 刈取作業機の対地測距装置
【実用新案登録請求の範囲】刈り取り対象物が存在する測定対象地面に向けて超音波
を間欠的に 発信する発信器(4a)と、反射超音波の強
度に応じたレベルの受信信号(P)を出力する受信器
(4b)と、前記受信信号(P)のレベルに基づいて前
記反射超音波の受信時を検出する受信検出手段(10
0)とを走行車体(V)に装備して、超音波発信時から
受信時までの時間に基づいて前記測定対象までの距離を
判別するように構成された刈取作業機の対地測距装置で
あって、 前記受信検出手段(100)は、複数段階の閾値を構成
するように予め夫々の閾値(V1〜Vn)を設定してあ
る複数の比較手段(k)を備えて、前記受信器(4b)
から出力された受信信号(P)のレベルと前記複数の比
較手段(k)に設定されている複数段階の閾値(V1〜
Vn)の総てとの比較を並行処理で同時的に行えるよう
に構成され、 かつ、これら複数段階の閾値(V1〜Vn) の夫々に対
して前記受信信号(P)のレベルが高いか否かを判別し
て、前記受信信号(P)のレベルが最も高く受信された
時点を受信時として検出するように構成されている刈取
作業機の対地測距装置。
【図面の簡単な説明】
【図1】制御構成を示す概略図
【図2】制御作動を示すフローチャート
【図3】制御作動を示すフローチャート
【図4】受信信号と閾値との関係を示す図
【図5】コンバイン前部の側面図
【符号の説明】 4a 送信器 4b 受信器 100 受信検出手段 P 受信信号k 比較手段 V1〜Vn 閾値

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 超音波を測定対象に向けて間欠的に発信する発信器(4
    a)と、反射超音波の強度に応じたレベルの受信信号
    (P)を出力する受信器(4b)とが設けられ、前記受
    信信号(P)のレベルに基づいて前記反射超音波の受信
    時を検出する受信検出手段(100)が設けられ、超音
    波発信時から受信時までの時間に基づいて前記測定対象
    までの距離を判別するように構成された超音波式の測距
    装置であって、前記受信検出手段(100)は、予め設
    定された複数段階の閾値(Vn 〜V 1 )の夫々に対して
    前記受信信号(P)のレベルが高いか否かを判別して、
    前記受信信号(P)のレベルが最も高く受信された時点
    を受信時として検出するように構成されている超音波式
    の測距装置。
JP1993040066U 1993-07-22 1993-07-22 刈取作業機の対地測距装置 Expired - Lifetime JP2545352Y2 (ja)

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