JPH06306023A - メチルジエタノールアミン水溶液の清浄化方法 - Google Patents
メチルジエタノールアミン水溶液の清浄化方法Info
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- JPH06306023A JPH06306023A JP8491694A JP8491694A JPH06306023A JP H06306023 A JPH06306023 A JP H06306023A JP 8491694 A JP8491694 A JP 8491694A JP 8491694 A JP8491694 A JP 8491694A JP H06306023 A JPH06306023 A JP H06306023A
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C213/00—Preparation of compounds containing amino and hydroxy, amino and etherified hydroxy or amino and esterified hydroxy groups bound to the same carbon skeleton
- C07C213/10—Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Industrial Gases (AREA)
- Gas Separation By Absorption (AREA)
- Treating Waste Gases (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 炭素含有物質からのガスの清浄化方法と有利
に結合しかつ安価である、メチルジエタノールアミン水
溶液の清浄化方法。 【構成】 硫化水素洗浄装置の吸収装置と再生装置の間
を循環するメチルジエタノールアミン溶液中の蟻酸塩含
量0.5〜30g/lの場合に分流を溶液循環路から取
り出し、該分流をイオン交換体に導通して蟻酸塩を除去
し、引き続き、分流を溶液循環路に返送する。イオン交
換体をアルカリ金属水酸化物液で再生し、該アルカリ液
をアンモニア駆出装置に導入する。
に結合しかつ安価である、メチルジエタノールアミン水
溶液の清浄化方法。 【構成】 硫化水素洗浄装置の吸収装置と再生装置の間
を循環するメチルジエタノールアミン溶液中の蟻酸塩含
量0.5〜30g/lの場合に分流を溶液循環路から取
り出し、該分流をイオン交換体に導通して蟻酸塩を除去
し、引き続き、分流を溶液循環路に返送する。イオン交
換体をアルカリ金属水酸化物液で再生し、該アルカリ液
をアンモニア駆出装置に導入する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、炭素含有物質、特に微
粒状ないしダスト状炭素のガス化によって得られたガス
からの硫化水素の吸収除去に使用される、メチルジエタ
ノールアミン水溶液の清浄化方法に関する。
粒状ないしダスト状炭素のガス化によって得られたガス
からの硫化水素の吸収除去に使用される、メチルジエタ
ノールアミン水溶液の清浄化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】上記種類のガスは不純物として特にアン
モニア(NH3)、シアン化水素(HCN)、硫化水素
(H2S)及びオキシ硫化炭素(COS)を含有してい
る。これらの不純物がガスのさらなる使用もしくは加工
の際に障害となるため、該不純物は先ず適当な方法でガ
スから除去されなければならない。この処理について
は、既に種々の方法が公知である。この場合には通常、
循環水洗浄装置によってガスから、ガス中に含有されて
いるアンモニアはほぼ完全に除去され、かつシアン化水
素並びに硫化水素は部分的に除去される。引き続き、ア
ンモニア、シアン化水素及び硫化水素は、別の駆出装置
中で循環水から駆出される。なおガス中に存在している
硫化水素の除去に対して、以下において以降MDEA溶
液と呼称されるメチルジエタノールアミン水溶液の使用
は特に適当であることが判明している。この場合には硫
化水素は、吸収的にMDEA溶液に結合し、かつ引き続
き、負荷された溶液から駆出することができる。しかし
ながら、この作業方法の実施の際に、ガス中になお存在
しているHCN含量のために、時間の経過とともにMD
EA溶液中の蟻酸塩の形成及び増加が生じることが判明
した。この場合には蟻酸塩は、蟻酸へのHCNの加水分
解及び引き続いてのアミンとの反応によって形成され
る。しかし、蟻酸塩含量によって硫化水素に対するMD
EA溶液の吸収能は損なわれ、かつ従って、蟻酸塩を適
当な方法でMDEA溶液から除去する必要性がある。
モニア(NH3)、シアン化水素(HCN)、硫化水素
(H2S)及びオキシ硫化炭素(COS)を含有してい
る。これらの不純物がガスのさらなる使用もしくは加工
の際に障害となるため、該不純物は先ず適当な方法でガ
スから除去されなければならない。この処理について
は、既に種々の方法が公知である。この場合には通常、
循環水洗浄装置によってガスから、ガス中に含有されて
いるアンモニアはほぼ完全に除去され、かつシアン化水
素並びに硫化水素は部分的に除去される。引き続き、ア
ンモニア、シアン化水素及び硫化水素は、別の駆出装置
中で循環水から駆出される。なおガス中に存在している
硫化水素の除去に対して、以下において以降MDEA溶
液と呼称されるメチルジエタノールアミン水溶液の使用
は特に適当であることが判明している。この場合には硫
化水素は、吸収的にMDEA溶液に結合し、かつ引き続
き、負荷された溶液から駆出することができる。しかし
ながら、この作業方法の実施の際に、ガス中になお存在
しているHCN含量のために、時間の経過とともにMD
EA溶液中の蟻酸塩の形成及び増加が生じることが判明
した。この場合には蟻酸塩は、蟻酸へのHCNの加水分
解及び引き続いてのアミンとの反応によって形成され
る。しかし、蟻酸塩含量によって硫化水素に対するMD
EA溶液の吸収能は損なわれ、かつ従って、蟻酸塩を適
当な方法でMDEA溶液から除去する必要性がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の課題
は、このために、できるだけ有利にガス清浄化方法と結
合されておりかつMDEA濃度の維持のための新鮮なM
DEA溶液の供給を回避する、できるだけ安価な方法を
提供することである。
は、このために、できるだけ有利にガス清浄化方法と結
合されておりかつMDEA濃度の維持のための新鮮なM
DEA溶液の供給を回避する、できるだけ安価な方法を
提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題は、本発明によ
れば、 a) 硫化水素洗浄装置の吸収装置と再生装置(Desorbe
r)の間で循環して導かれるメチルジエタノールアミン溶
液中で蟻酸塩含量を測定し、かつ0.5〜30g/lの
値が達成された場合に連続的に分流を溶液循環路から取
り出し、 b) 取り出された分流をイオン交換体に導通し、該イ
オン交換体で蟻酸塩を結合させ、 c) 引き続き、分流を溶液循環路に返送し、 d) イオン交換体を脱塩水で洗浄し、この脱塩水を引
き続き、同様に溶液循環路に供給し、かつ e) イオン交換体をアルカリ金属水酸化物液で再生
し、この場合、その際に生じる蟻酸塩含有アルカリ液を
ガス処理のアンモニア駆出装置に導入することを特徴と
する方法によって解決される。
れば、 a) 硫化水素洗浄装置の吸収装置と再生装置(Desorbe
r)の間で循環して導かれるメチルジエタノールアミン溶
液中で蟻酸塩含量を測定し、かつ0.5〜30g/lの
値が達成された場合に連続的に分流を溶液循環路から取
り出し、 b) 取り出された分流をイオン交換体に導通し、該イ
オン交換体で蟻酸塩を結合させ、 c) 引き続き、分流を溶液循環路に返送し、 d) イオン交換体を脱塩水で洗浄し、この脱塩水を引
き続き、同様に溶液循環路に供給し、かつ e) イオン交換体をアルカリ金属水酸化物液で再生
し、この場合、その際に生じる蟻酸塩含有アルカリ液を
ガス処理のアンモニア駆出装置に導入することを特徴と
する方法によって解決される。
【0005】
【作用】この場合、本発明による方法の実施には、特に
塩基性、殊に強塩基性のアニオン交換体が適当である。
塩基性、殊に強塩基性のアニオン交換体が適当である。
【0006】溶液循環路から取り出される分流の清浄化
を連続的に行なうことができるようにするために、それ
ぞれ交互に負荷されかつ再生される2つの平行して接続
されたイオン交換体カラムを備えることは有利である。
を連続的に行なうことができるようにするために、それ
ぞれ交互に負荷されかつ再生される2つの平行して接続
されたイオン交換体カラムを備えることは有利である。
【0007】取り出される分流は、清浄化すべきガスの
HCN含量に依存しており、かつ溶液循環路中で導かれ
るMDEA溶液に対して0.05〜5容量%である。
HCN含量に依存しており、かつ溶液循環路中で導かれ
るMDEA溶液に対して0.05〜5容量%である。
【0008】イオン交換体の再生の際に生じる蟻酸塩含
有アルカリ液が本発明によればガス処理のアンモニア駆
出装置中に導入されるため、該蟻酸塩含有アルカリ液の
ために費用のかかる特別な廃棄物処理は不必要である。
有アルカリ液が本発明によればガス処理のアンモニア駆
出装置中に導入されるため、該蟻酸塩含有アルカリ液の
ために費用のかかる特別な廃棄物処理は不必要である。
【0009】従ってまたこの方法は、特に有利であり、
それというのも、循環水洗浄装置の廃水からのアンモニ
アの駆出のためにいずれにせよアルカリ液、有利に苛性
ソーダ液が廃水に添加されなければならないからであ
る。この場合には、形成された蟻酸塩は、困難なく廃水
の生物による微細な清浄化の際に分解することができ
る。
それというのも、循環水洗浄装置の廃水からのアンモニ
アの駆出のためにいずれにせよアルカリ液、有利に苛性
ソーダ液が廃水に添加されなければならないからであ
る。この場合には、形成された蟻酸塩は、困難なく廃水
の生物による微細な清浄化の際に分解することができ
る。
【0010】次に、本発明による方法とガス清浄化方法
の結合を、図示されているフローチャートにつき詳説す
る。この場合にはフローチャートは、実施例として、清
浄化されたガスが引き続き、発電所のガスタービンの燃
焼室中で燃焼される場合の使用例のためのガス清浄化に
関する。
の結合を、図示されているフローチャートにつき詳説す
る。この場合にはフローチャートは、実施例として、清
浄化されたガスが引き続き、発電所のガスタービンの燃
焼室中で燃焼される場合の使用例のためのガス清浄化に
関する。
【0011】
【実施例】この場合には、ガス化装置から来る生ガス
は、導管1を介して循環水洗浄装置2中に導入される。
循環水洗浄装置の場合には圧力15〜25バール及び温
度110〜150℃でダストの他に同時にガス中に存在
するアンモニアはほぼ完全に洗浄除去され、かつシアン
化水素並びに硫化水素は部分的に洗浄除去される。
は、導管1を介して循環水洗浄装置2中に導入される。
循環水洗浄装置の場合には圧力15〜25バール及び温
度110〜150℃でダストの他に同時にガス中に存在
するアンモニアはほぼ完全に洗浄除去され、かつシアン
化水素並びに硫化水素は部分的に洗浄除去される。
【0012】循環水洗浄装置2の実施に必要な圧力は通
常、既に規定されており、それというのも、前接続され
たガス化は加圧下で実施されるからである。圧力の使用
によって、ガス処理に必要な装置が相応して小さく維持
されることが達成される。必要な温度は通常、ガス化の
後に行なわれる生ガスの冷却の際に調整することができ
る。循環水洗浄装置2の実施には、内蔵物が備えられて
いてもよい通常の構造形式のガス洗浄装置を使用するこ
とができる。循環水洗浄装置2の際にガスから除去され
る連行ダストを洗浄水から除去するために、洗浄水を循
環路中で固体析出装置4に導通し、この場合、このこと
は、フローチャート中に二重矢印3によって示されてい
る。この場合には、固体析出装置4中で、連行されたダ
ストは自体公知の方法で、例えば濾過及び/又は沈降に
よって洗浄水から分離される。引き続き、洗浄水は返送
されて循環水洗浄装置2中に達する。
常、既に規定されており、それというのも、前接続され
たガス化は加圧下で実施されるからである。圧力の使用
によって、ガス処理に必要な装置が相応して小さく維持
されることが達成される。必要な温度は通常、ガス化の
後に行なわれる生ガスの冷却の際に調整することができ
る。循環水洗浄装置2の実施には、内蔵物が備えられて
いてもよい通常の構造形式のガス洗浄装置を使用するこ
とができる。循環水洗浄装置2の際にガスから除去され
る連行ダストを洗浄水から除去するために、洗浄水を循
環路中で固体析出装置4に導通し、この場合、このこと
は、フローチャート中に二重矢印3によって示されてい
る。この場合には、固体析出装置4中で、連行されたダ
ストは自体公知の方法で、例えば濾過及び/又は沈降に
よって洗浄水から分離される。引き続き、洗浄水は返送
されて循環水洗浄装置2中に達する。
【0013】洗浄水中の溶解された有害物質の望ましく
ない増加を回避するために、そのつど固体析出装置の後
に該洗浄水の小さな分流は取り出され、かつ導管5を介
して二段階ストリッピング部6に供給される。この場合
には、導管5を介して取り出される分流の量は、ガス化
に使用される燃料の有害物質含量、特に塩化物含量に依
存している。必要に応じて、循環路から取り出された洗
浄水は、新鮮な水と交換される。二段階ストリッピング
部6中には、酸性媒体中で仕事を行なう駆出装置7と塩
基性媒体中で仕事を行なう駆出装置8との直列の接続が
備えられている。まず酸性媒体中で仕事を行なう駆出装
置7中で酸性成分が洗浄水から駆出される。酸の添加に
よって該成分は、反応式:
ない増加を回避するために、そのつど固体析出装置の後
に該洗浄水の小さな分流は取り出され、かつ導管5を介
して二段階ストリッピング部6に供給される。この場合
には、導管5を介して取り出される分流の量は、ガス化
に使用される燃料の有害物質含量、特に塩化物含量に依
存している。必要に応じて、循環路から取り出された洗
浄水は、新鮮な水と交換される。二段階ストリッピング
部6中には、酸性媒体中で仕事を行なう駆出装置7と塩
基性媒体中で仕事を行なう駆出装置8との直列の接続が
備えられている。まず酸性媒体中で仕事を行なう駆出装
置7中で酸性成分が洗浄水から駆出される。酸の添加に
よって該成分は、反応式:
【0014】
【化1】
【0015】に従って分子の形に変換され、引き続き、
温度上昇によって駆出される。このために必要な酸、例
えば塩酸または硫酸は、導管9を介して導菅5中の分流
にストリッパー取入口で供給される。
温度上昇によって駆出される。このために必要な酸、例
えば塩酸または硫酸は、導管9を介して導菅5中の分流
にストリッパー取入口で供給される。
【0016】引き続き、駆出装置7から流出する洗浄水
は駆出装置8中に移送される。該駆出装置の場合には、
アルカリ液の添加によって、洗浄水中に含有されている
アンモニウムイオンは、反応式:
は駆出装置8中に移送される。該駆出装置の場合には、
アルカリ液の添加によって、洗浄水中に含有されている
アンモニウムイオンは、反応式:
【0017】
【化2】
【0018】に従って分子状アンモニアに変換され、こ
の分子状アンモニアは、同様に温度上昇によって洗浄水
から駆出される。本発明によれば、このために、イオン
交換体25の再生の際に生じる蟻酸塩含有アルカリ液
は、導管10を介して駆出装置8中に導入される。この
方法で供給されたアルカリ液量が十分でない場合には、
付加的に別の自由アルカリ液、例えば苛性ソーダ液を添
加してもよい。
の分子状アンモニアは、同様に温度上昇によって洗浄水
から駆出される。本発明によれば、このために、イオン
交換体25の再生の際に生じる蟻酸塩含有アルカリ液
は、導管10を介して駆出装置8中に導入される。この
方法で供給されたアルカリ液量が十分でない場合には、
付加的に別の自由アルカリ液、例えば苛性ソーダ液を添
加してもよい。
【0019】駆出装置8の後に、相応して処理された洗
浄水は、循環水洗浄装置2に返送することもできるし、
該処理から取り出しかつ生物による廃水処理装置に供給
することもできる。この2つの方法は、フローチャート
に図示されていない。二段階ストリッピング部6は、通
常の構造形式の蒸留塔中で実施され、この蒸留塔中で、
洗浄水からの有害物質の駆出に必要な温度上昇は塔底リ
ボイラー(Sumpfumlaufkocher)によって惹起される。洗
浄水から駆出された有害物質、即ちHCN、H2S及び
NH3は、導管11及び12を介してクラウス装置(Clau
s-Anlage)13に供給される。フローチャート中に示さ
れた別々の供給管とは異なり、2つの駆出装置7及び8
から退出する有害物質の流れは、一緒にすることもで
き、かつ1つの共通の導管を介してクラウス装置13に
導くこともできる。
浄水は、循環水洗浄装置2に返送することもできるし、
該処理から取り出しかつ生物による廃水処理装置に供給
することもできる。この2つの方法は、フローチャート
に図示されていない。二段階ストリッピング部6は、通
常の構造形式の蒸留塔中で実施され、この蒸留塔中で、
洗浄水からの有害物質の駆出に必要な温度上昇は塔底リ
ボイラー(Sumpfumlaufkocher)によって惹起される。洗
浄水から駆出された有害物質、即ちHCN、H2S及び
NH3は、導管11及び12を介してクラウス装置(Clau
s-Anlage)13に供給される。フローチャート中に示さ
れた別々の供給管とは異なり、2つの駆出装置7及び8
から退出する有害物質の流れは、一緒にすることもで
き、かつ1つの共通の導管を介してクラウス装置13に
導くこともできる。
【0020】この間に、循環水洗浄装置2から退出する
除塵ガスは、導管14を介してオキシ硫化炭素除去部1
5に供給される。この場合には、水もしくは他の常用の
溶剤で洗浄するのが困難である、ガス中に存在するオキ
シ硫化炭素は、接触加水分解によって硫化水素に変換さ
れる。この場合には、次の反応式: COS + H2O → H2S + CO2 に従ってガス相中のオキシ硫化炭素は水蒸気と反応す
る。
除塵ガスは、導管14を介してオキシ硫化炭素除去部1
5に供給される。この場合には、水もしくは他の常用の
溶剤で洗浄するのが困難である、ガス中に存在するオキ
シ硫化炭素は、接触加水分解によって硫化水素に変換さ
れる。この場合には、次の反応式: COS + H2O → H2S + CO2 に従ってガス相中のオキシ硫化炭素は水蒸気と反応す
る。
【0021】この反応に使用される触媒は、酸化アルミ
ニウムを活性成分として含有している。引き続き、ガス
は導管16を介して硫化水素洗浄装置17に達し、この
硫化水素洗浄装置中で、ガス中に存在する硫化水素は吸
収によってMDEA溶液で洗浄除去される。この場合に
は、ガス中に存在する硫化水素は、残量が約7ppmに
なるまで除去することができ、一方で、残りのガス成分
の共吸収はほんの僅かである。硫化水素洗浄装置17の
後に、処理されたガスは、十分な純度を有し、かつ従っ
て導管18を介してガスタービンの燃焼室に供給するこ
とできる。
ニウムを活性成分として含有している。引き続き、ガス
は導管16を介して硫化水素洗浄装置17に達し、この
硫化水素洗浄装置中で、ガス中に存在する硫化水素は吸
収によってMDEA溶液で洗浄除去される。この場合に
は、ガス中に存在する硫化水素は、残量が約7ppmに
なるまで除去することができ、一方で、残りのガス成分
の共吸収はほんの僅かである。硫化水素洗浄装置17の
後に、処理されたガスは、十分な純度を有し、かつ従っ
て導管18を介してガスタービンの燃焼室に供給するこ
とできる。
【0022】硫化水素洗浄装置17は、吸収塔及び再生
塔からなる。この再生塔中で、負荷されたMDEA溶液
は、吸収された硫化水素の駆出によって再生される。こ
の場合には高いH2S濃度を有するガス流が生じ、この
ガス流は、導管19を介してクラウス装置13に達す
る。該クラウス装置の場合には、導管11、12及び1
9からのガス流は、導管11及び12を介して供給され
た窒素化合物(NH3及びHCN)の触媒分解も行われ
る、改善されたクラウス法によって後処理される。
塔からなる。この再生塔中で、負荷されたMDEA溶液
は、吸収された硫化水素の駆出によって再生される。こ
の場合には高いH2S濃度を有するガス流が生じ、この
ガス流は、導管19を介してクラウス装置13に達す
る。該クラウス装置の場合には、導管11、12及び1
9からのガス流は、導管11及び12を介して供給され
た窒素化合物(NH3及びHCN)の触媒分解も行われ
る、改善されたクラウス法によって後処理される。
【0023】取得された元素状硫黄は、導管20を介し
て液体の形でクラウス装置13から取り出され、かつ該
元素状硫黄のさらなる使用に供給される。クラウス装置
13中では常に、未凝縮の元素状硫黄とともに未反応の
二酸化硫黄を含有している、いわゆるクラウス残留ガス
(Claus-Restgas)が発生する。該クラウス残留ガスは、
その有害物質含量のためにそのまま大気中に放出するこ
とができないため、該クラウス残留ガスには後処理を行
われなければならない。従って、クラウス装置13から
出るクラウス残留ガスは、導管21を介して後処理部2
2に供給される。本方法のフローチャートに示された実
施態様の場合には、後処理は接触水素添加によって行わ
れる。
て液体の形でクラウス装置13から取り出され、かつ該
元素状硫黄のさらなる使用に供給される。クラウス装置
13中では常に、未凝縮の元素状硫黄とともに未反応の
二酸化硫黄を含有している、いわゆるクラウス残留ガス
(Claus-Restgas)が発生する。該クラウス残留ガスは、
その有害物質含量のためにそのまま大気中に放出するこ
とができないため、該クラウス残留ガスには後処理を行
われなければならない。従って、クラウス装置13から
出るクラウス残留ガスは、導管21を介して後処理部2
2に供給される。本方法のフローチャートに示された実
施態様の場合には、後処理は接触水素添加によって行わ
れる。
【0024】この場合に生じるH2S含有ガスは、導管
23を介して返送され、かつ、相応する圧縮後に、導管
14中のガス流に、オキシ硫化水素除去部15中への該
ガス流の進入前に混入される。
23を介して返送され、かつ、相応する圧縮後に、導管
14中のガス流に、オキシ硫化水素除去部15中への該
ガス流の進入前に混入される。
【0025】硫化水素洗浄装置17中で循環するMDE
A溶液から、本発明によれば、導管24を介して分流は
取り出され、かつ溶液からの形成された蟻酸塩の除去の
ためにイオン交換体25に導通される。引き続き、清浄
化されたMDEA溶液は、導管26を介して硫化水素洗
浄装置17中の溶液循環路に返送される。引き続き、M
DEAの損失の回避のために、イオン交換体25は、導
管27を介して供給される脱塩水で洗浄される。イオン
交換体25の通過後に、洗浄水は、導管26を介して同
様に硫化水素洗浄装置17中に達し、かつ該硫化水素洗
浄装置中で、H2S再生の際の水損失の補償に使用され
る。イオン交換体25の再生に必要とされる苛性カリ液
は、導管28を介して供給される。再生の際に生じる蟻
酸塩含有アルカリ液は、先の既述のとおり、導管10を
介して取り出され、かつ駆出装置8中に導入される。
A溶液から、本発明によれば、導管24を介して分流は
取り出され、かつ溶液からの形成された蟻酸塩の除去の
ためにイオン交換体25に導通される。引き続き、清浄
化されたMDEA溶液は、導管26を介して硫化水素洗
浄装置17中の溶液循環路に返送される。引き続き、M
DEAの損失の回避のために、イオン交換体25は、導
管27を介して供給される脱塩水で洗浄される。イオン
交換体25の通過後に、洗浄水は、導管26を介して同
様に硫化水素洗浄装置17中に達し、かつ該硫化水素洗
浄装置中で、H2S再生の際の水損失の補償に使用され
る。イオン交換体25の再生に必要とされる苛性カリ液
は、導管28を介して供給される。再生の際に生じる蟻
酸塩含有アルカリ液は、先の既述のとおり、導管10を
介して取り出され、かつ駆出装置8中に導入される。
【図1】ガス清浄化方法と結合された、本発明によるメ
チルジエタノールアミン水溶液の清浄化方法を示すフロ
ーチャートである。
チルジエタノールアミン水溶液の清浄化方法を示すフロ
ーチャートである。
フロントページの続き (72)発明者 ヨハネス メンツェル ドイツ連邦共和国 オーバーハウゼン グ リロシュトラーセ 49
Claims (5)
- 【請求項1】 炭素含有物質、特に微粒状ないしダスト
状炭素のガス化によって得られるガスからの硫化水素の
吸収除去に使用されるメチルジエタノールアミン水溶液
を清浄化する方法において、 a) 硫化水素洗浄装置の吸収装置と再生装置の間で循
環して導かれるメチルジエタノールアミン溶液中で蟻酸
塩含量を測定し、かつ0.5〜30g/lの値が達成さ
れた場合に連続的に分流を溶液循環路から取り出し、 b) 取り出された分流をイオン交換体に導通し、該イ
オン交換体で蟻酸塩を結合させ、 c) 引き続き、分流を溶液循環路に返送し、 d) イオン交換体を脱塩水で洗浄し、この脱塩水を引
き続き、同様に溶液循環路に供給し、かつ e) イオン交換体をアルカリ金属水酸化物液で再生
し、この場合、その際に生じる蟻酸塩含有アルカリ液を
ガス処理のアンモニア駆出装置に導入することを特徴と
する、メチルジエタノールアミン水溶液の清浄化方法。 - 【請求項2】 イオン交換体として塩基性、有利に強塩
基性のアニオン交換体を使用する、請求項1記載の方
法。 - 【請求項3】 それぞれ交互に負荷されかつ再生され
る、2つの平行して接続されたイオン交換体を備える、
請求項1又は2記載の方法。 - 【請求項4】 溶液循環路中で導かれるメチルジエタノ
ールアミン溶液0.05〜5容量%を分流として取り出
す、請求項1から3までのいずれか1項に記載の方法。 - 【請求項5】 イオン交換体の再生に苛性ソーダ液を使
用する、請求項1から4までのいずれか1項に記載の方
法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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