JPH06304408A - 気泡分離器 - Google Patents

気泡分離器

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JPH06304408A
JPH06304408A JP11916793A JP11916793A JPH06304408A JP H06304408 A JPH06304408 A JP H06304408A JP 11916793 A JP11916793 A JP 11916793A JP 11916793 A JP11916793 A JP 11916793A JP H06304408 A JPH06304408 A JP H06304408A
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JP
Japan
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chamber
liquid
liquid flow
hole
swirl
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP11916793A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaki Takeyama
雅樹 武山
Toshihiko Ito
猪頭  敏彦
Toru Yoshinaga
融 吉永
Masahiro Takigawa
昌宏 滝川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Soken Inc
Original Assignee
Nippon Soken Inc
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Publication date
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Publication of JPH06304408A publication Critical patent/JPH06304408A/ja
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  • Degasification And Air Bubble Elimination (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンパクトな体格で高流量域まで効率的な気
泡分離をなすことができる。 【構成】 液流入口11より流入する気泡の混入した液
体を軸心回りの旋回流となすとともに、頂壁中心に脱気
孔13を設けた閉鎖円筒状のサイクロン室1と、サイク
ロン室1の底壁中心に設けた液流通孔12により連通し
て、上記液体の旋回を減殺する閉鎖筒状のバッフル室2
とを有する。バッフル室2は室内を、外周部の液流通路
21と内周部の旋回規制室22とに区画し、さらに仕切
壁27によって旋回規制室22を上側室23と下側室2
4に区画している。上側室23は液導出孔25により液
流通路21に通じ、液流通路21は液導入孔26により
下側室24に通じている。下側室24の底壁には液流出
口28が開口している。上側室23の頂面43aは液流
通孔12に向けて上り傾斜し、下側室24の頂面27a
は中心より外周へ上り傾斜している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はサイクロン型の気泡分離
器に関し、特に分離効率に優れた分離器の構造改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】液体中に混入した気泡を分離する気泡分
離器は種々の配管系において使用されており、かかる分
離器のうち、サイクロン型の一例を図5に示す。
【0003】図において、気泡分離器は密閉円筒状のサ
イクロン室1を有し、その周壁の一か所に接線方向へ開
口する液流入口11が設けてある。気泡を含んだ液体は
液流入口11よりサイクロン室1内へ供給されると、そ
の流入時の流速により周壁に沿った旋回流となり、液中
に混入していた気泡は比重の相違により中心軸に沿って
集まって、図示の如く上方へ向くラッパ状の気体空間S
を形成する。脱気は、サイクロン室1の頂壁中心に設け
た脱気孔13の弁3を開くことにより行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、気泡分離器
の液流出口14は、液の効率的な旋回を保証するために
サイクロン室1の底壁中心に設けられるが、流量が増し
て旋回流の流速が大きくなると気体空間Sが液流出口1
4中に深く延び、気泡が液と共に流出して分離効率が悪
化する。
【0005】サイクロン室1を大きくして旋回速度の増
大を抑えれば良いが、分離器全体の体格が大型化すると
ともに、液中からの気泡の分離が効率的になされなくな
る。
【0006】本発明はかかる課題を解決するもので、コ
ンパクトな体格で高流量域まで効率的な気泡分離をなす
ことが可能な気泡分離器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の構成を説明する
と、液流入口11より流入する気泡の混入した液体を軸
心回りの旋回流となすとともに、頂壁中心に脱気孔13
を設けた閉鎖円筒状のサイクロン室1と、該サイクロン
室1の底壁中心に設けた液流通孔12により連通して、
上記液体の旋回を減殺する閉鎖筒状のバッフル室2とを
具備し、上記バッフル室2は室内を、外周部の液流通路
21と内周部の旋回規制室22とに区画して液流通路2
1をバッフル室2の液流出口28に連通せしめるととも
に、旋回規制室22には旋回流に対して直交してその旋
回を規制するとともに液体を外周の液流通路21へ導出
する規制壁25を設け、かつ上記旋回規制室23の頂面
43aを、中心の液流通孔12に向かって上り傾斜せし
めてある。
【0008】
【作用】上記構成において、液流入口11よりサイクロ
ン室1内に流入した液体は強力な旋回流となり、比重差
によって液中の気泡は効率的に分離されて軸心に沿う気
体空間Sを形成する。この気体空間は底壁中心の液流通
孔12を通って下方の旋回規制室23へ延びようとする
が、この旋回規制室23内での液の旋回は規制壁25に
よって弱められる。このため、旋回規制室23内に侵入
した気泡は液中を上昇し、傾斜する頂面43aに沿って
液流通孔12へ案内され戻されて、再び上記気体空間S
に合流する。
【0009】かくして、大部分の気泡が分離除去された
液体が、規制壁25により液流通路21へ導出され、液
流出口28より流出する。
【0010】
【実施例】図1にはエンジン実機でのヘッドガスケット
性能評価に使用した、本発明に係る気泡分離器の一例を
示す。かかる性能評価において、エンジン冷却水中への
廃ガス成分の漏出開始を感度良く検出できれば、ガスケ
ットの劣化を確実に判定することができる。この場合、
使用する冷却水によっては比較的多量の空気泡が混入し
ていることがあり、空気泡中の微量の廃ガス成分を検出
するには効率良く液中の気泡を分離回収する必要があ
る。
【0011】図1に示す気泡分離器は冷却水配管中に設
けられ、密閉円筒状のハウジング内はセンタープレート
43により上下に区画されて、上側がサイクロン室1、
下側がバッフル室2となっている。サイクロン室1には
周壁の一か所に液流入口11が接線方向へ開口してお
り、ここへ上流側冷却水配管51が接続されている。サ
イクロン室1の頂壁を構成するアッパプレート44の中
心には脱気孔13が設けてあり、これは脱気バルブ3を
経て図略のガス分析計に至っている。
【0012】バッフル室2内は水平の仕切壁27を介し
た上下の円筒壁41,42により同心状に内外に区画さ
れ、外周部が液流通路21に、内周部が旋回規制室22
になっている。旋回規制室22は上記仕切壁27によっ
て、さらに上側室23と下側室24に区画されている。
【0013】上記上側室23には、その頂壁を構成する
上記センタープレート43の中心に設けた液流通孔12
が開口している。また、その側壁を構成する筒壁41に
は周方向の複数位置(図2)に、外方の液流通路21に
連通する円形の液導出孔25が設けられており、これら
液導出孔25の周面は後述の如く旋回流を規制する規制
壁として機能する。
【0014】下側室24の側壁を構成する筒壁42には
周方向の複数位置に矩形の液導入孔26が設けられて、
液流通路21の液を室内に導入する。下側室24の底壁
を構成するベースプレート45には中心に液流出口28
が設けてあり、これは直角に屈曲して水平に延びる流路
29により、下流側冷却水配管52に連通している。
【0015】なお、上側室23の頂面を構成するセンタ
ープレート43の中心部下面43aは、中心の液流通孔
12に向けて上り傾斜する傾斜面となっており、また、
下側室24の頂面を構成する仕切壁27の下面27aは
中心より外周に向けて上り傾斜する傾斜面となってい
る。
【0016】上記構造の気泡分離器の作動を図3を参照
しつつ説明する。液流入口11より供給される流体は、
流入時の流速によりサイクロン室1の内周に沿う強力な
旋回流となる。液中の気泡は比重差によって効率的に分
離されて、サイクロン室1の軸心に沿う気体空間Sを形
成し、これは上方へ開くラッパ状となって底壁中心の液
流通孔12を通って下方の上側室23に延びようとす
る。
【0017】しかし、この上側室23での旋回流は、そ
の筒壁に設けた多数の液導出孔25の周面が旋回方向に
対して直交しているため、その抵抗を受けて急速に弱め
られる。これにより、気体空間Sが上側室23内まで延
びることはない。また、旋回流とともに上側室23内に
侵入した気泡は旋回の弱まった液中を上昇し、頂面43
aの傾斜に沿ってさらに上昇して液流通孔12よりサイ
クロン室1内の気体空間Sに戻され合流する。
【0018】上側室23へ流入した液体は液導出孔25
を経て外周の液流通路21に流出し、下方の液導入孔2
6を経て下側室24内へ流入する。下側室24内へ流入
した液は未だ若干の旋回流を含むことがあるが、液導入
孔26の周面によりほぼ完全に規制解消される。下側室
24まで侵入した気泡は旋回を止めた液中を上昇し、頂
面27aの傾斜に沿ってさらに上昇して、液導入孔26
から液流通路21、さらに頂面43aを経てサイクロン
室1の気体空間Sに戻される。しかして、液流出口28
より流出する冷却水は殆ど気泡を含まない。
【0019】その効果を図4に示す。従来装置では、流
量が増大するにつれて気体空間が液流出口より下流側へ
長く延びる結果、図の破線で示す如く、気泡の分離効率
は急速に悪化する。これに対して、同じ体格とした本発
明装置では、流量が増大しても気泡が下流へ流出するこ
とは殆どないから、図の実線で示すように、分離効率が
大きく悪化することはない。
【0020】上記脱気バルブ3は、例えばサイクロン室
1内に挿置した図略のフロートの上下により開閉作動す
るもので、気体空間Sが成長して液面が所定以上低下す
ると開放して、分離回収された気体をガス分析計に送
る。
【0021】上記実施例では、液導出孔25と液導入孔
26を異なる形状としたが、両者を同一形状としても良
く、また、特に形状は限定されない。
【0022】液導出孔等を孔体とするのに代えて、旋回
流を規制しかつ液を内外へ案内する壁体としても良い。
【0023】液流出口をハウジング直下に設けない場合
には、下側室を省略して、液流通路の外壁(すなわちハ
ウジングの周壁)に液流出口を設ける構造としても良
い。
【0024】
【発明の効果】以上の如く、本発明の気泡分離器によれ
ば、コンパクトな形状で、効率的に気泡を分離すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】気泡分離器の全体断面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う水平断面図である。
【図3】気泡分離器の作動を示す概略全体断面図であ
る。
【図4】本発明の効果を示すグラフである。
【図5】従来の気泡分離器の概略全体断面図である。
【符号の説明】
1 サイクロン室 11 液流入口 12 液流通孔 13 脱気孔 2 バッフル室 21 液流通路 22 旋回規制室 23 上側室 24 下側室 25 液導出孔(規制壁) 26 液導入孔 27 仕切壁 28 液流出口 3 脱気バルブ 43a 頂面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 滝川 昌宏 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液流入口より流入する気泡の混入した液
    体を軸心回りの旋回流となすとともに、頂壁中心に脱気
    孔を設けた閉鎖円筒状のサイクロン室と、該サイクロン
    室の底壁中心に設けた液流通孔により連通して、上記液
    体の旋回を減殺する閉鎖筒状のバッフル室とを具備し、
    上記バッフル室は室内を、外周部の液流通路と内周部の
    旋回規制室とに区画して、液流通路をバッフル室の液流
    出口に連通せしめるとともに、旋回規制室には旋回流に
    対して直交してその旋回を規制するとともに液体を外周
    の液流通路へ導出する規制壁を設け、かつ上記旋回規制
    室の頂面を、中心の液流通孔に向かって上り傾斜せしめ
    たことを特徴とする気泡分離器。
JP11916793A 1993-04-22 1993-04-22 気泡分離器 Withdrawn JPH06304408A (ja)

Priority Applications (1)

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JP11916793A JPH06304408A (ja) 1993-04-22 1993-04-22 気泡分離器

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JP11916793A JPH06304408A (ja) 1993-04-22 1993-04-22 気泡分離器

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JPH06304408A true JPH06304408A (ja) 1994-11-01

Family

ID=14754574

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11916793A Withdrawn JPH06304408A (ja) 1993-04-22 1993-04-22 気泡分離器

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JP (1) JPH06304408A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014024605A (ja) * 2012-06-21 2014-02-06 Asahi Soft Drinks Co Ltd 充填用ヘッドタンク及び飲料液の処理方法
CN106635741A (zh) * 2016-12-01 2017-05-10 沈奇光 发酵罐溢流收集分离回收装置

Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014024605A (ja) * 2012-06-21 2014-02-06 Asahi Soft Drinks Co Ltd 充填用ヘッドタンク及び飲料液の処理方法
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Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

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Effective date: 20000704