JPH0630159U - 表面処理用電極 - Google Patents

表面処理用電極

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JPH0630159U
JPH0630159U JP6450892U JP6450892U JPH0630159U JP H0630159 U JPH0630159 U JP H0630159U JP 6450892 U JP6450892 U JP 6450892U JP 6450892 U JP6450892 U JP 6450892U JP H0630159 U JPH0630159 U JP H0630159U
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勝次 堤
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株式会社堤製作所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電極表面の腐食膜の形成を確実に防止し、通
電性を長く確保する。 【構成】 揺動可能な処理槽1内に配置される電極であ
って、通電開口12を有する筒体11内の軸心部分に棒
状電極体18を配置し、筒体11内の棒状電極体18周
囲に研磨用メディア19を充填し、処理槽1の揺動に伴
って槽内の処理液8を筒体11の通電開口12を通して
流通させて通電性を確保し、かつ処理槽1の揺動時に作
用する慣性と処理液8の流通による研磨用メディア19
の移動により棒状電極体18表面を研磨する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、電解研磨、電解メッキ、無電解メッキ等の電気化学的な表面処理に おいてその槽内に配置される電極に関し、特に揺動可能な処理槽中に配置して効 果を発揮する電極に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、従来のバレル電気メッキにおいては、特開昭53−73433号公報 に開示されているように、一方の電極は電解槽の内側壁面に設け、他方の電極は 電解槽内に配設された多孔バレル内に挿入したコンタクトにて構成している。ま た、特開平2−153100号公報には、槽のメッキ液内に配設された多孔バレ ルの軸部を一方の電極に、多孔バレル内周に配置した網状体を他方の電極にした ものが開示されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記のように静置された槽を用いた場合には、メッキ液の流動性が 低い上に電極表面に酸化膜などの腐食膜が生じるためにメッキ効率が低下してし まうという問題があった。
【0004】 そこで、本出願人は先にメッキ槽を揺動させることによってメッキ液を大きく 揺動させてメッキ効率を高めることを提案したが、電極表面の腐食膜によって通 電性が悪化するという問題があった。
【0005】 本考案は、上記従来の問題点に鑑み、揺動可能な処理槽内に配置される電極表 面の腐食膜の形成を確実に防止でき、通電性を長く確保できる表面処理用電極を 提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】 本考案の表面処理用電極は、揺動可能な処理槽内に配置される電極であって、 通電開口を有する筒体内の軸心部分に電極体を配置し、筒体内の電極体周囲に研 磨用メディアを充填したことを特徴とする。
【0007】
【作用】
本考案によれば、処理槽の揺動に伴って槽内の処理液が筒体の通電開口を通し て流通するため筒体内に電極体を配置しても通電性を確保でき、かつ処理槽の揺 動時に作用する慣性と処理液の流通により筒体内に充填された研磨用メディアが 移動し、それに伴って電極体表面がこの研磨用メディアによって研磨されるので 腐食膜ができても直ぐに除去され、通電性を長く確保することができる。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の表面処理用電極をバレルメッキ装置に適用した一実施例につい て図1、図2を参照して説明する。
【0009】 全体構成を示す図2において、1はメッキ槽で、その上下方向中間部の両側に 配設された揺動軸2a、2bを介してフレーム3にて揺動可能に支持されている 。一方の揺動軸2aはフレーム3に設けられた揺動駆動部4にて揺動駆動可能に 構成されている。メッキ槽1は上面が開口された多角形容器にて構成され、その 内面は絶縁性と耐摩耗性のあるライニングが施されており、さらにそのライニン グが退化したり、摩損した場合の交換や補修を容易に行えるように、両端板と複 数の側面板を組み立てて構成した組立式の槽が用いられている。このメッキ槽1 の内壁面の中間部から上部の間で全周を取り囲むように陽極用の電極5が設けら れ、適宜通電手段にて電源に接続されている。メッキ槽1内の底部には陰極用の 電極6が投入配置され、この電極6から延出されたリード線7がメッキ槽1の上 端開口から外部に引き出され、電源に接続されている。
【0010】 メッキ槽1内にはメッキ液8と被メッキ物9が収容されている。また、必要に 応じてメディアとしてカーボンブラックや導電性プラスチックや合成樹脂製粒状 体表面に銅メッキを施した導電性粒状体が収容される。なお、メッキ液8は電極 5の少なくとも一部が常に浸漬する高さまで収容されている。また、メッキ槽1 が揺動する間に少なくとも電極5の一部が常にメッキ液8に浸漬しかつ被メッキ 物9や電極6は直接触れないように配設されている。
【0011】 又、図示は省略しているが、メッキ槽1の上面開口には必要に応じて開閉可能 な蓋を設けることにより、揺動時にメッキ液8等が外部に飛散するのを防止する ことができる。
【0012】 電極6の詳細を示す図1において、11は絶縁性合成樹脂から成る筒体であり 、その両端部を除いて周壁に多数の通電開口12が形成されている。この筒体1 1の両端部には絶縁性合成樹脂から成る端部材13が挿入され、ビス14にて着 脱自在に固定されている。端部材13の軸芯部には銅製の導電スリーブ15が一 体的に配設され、この導電スリーブ15にリード線7の端部が接続されるととも に充填材16にて封止されている。端部材13の筒体11内側端部には導電スリ ーブ15に達する挿入穴17が形成され、棒状電極体18の端部18aが挿入さ れて導電スリーブ15に接続されている。尚、棒状電極体18は図示例では軸芯 方向に複数分割されるとともに嵌合接続部18bにて互いに接続されている。そ して、この棒状電極体18と筒体11の間の間隙に研磨用メディア19が自由に 移動できるような状態で充填されている。
【0013】 次に、上記構成の装置を用いたメッキ処理動作を説明する。メッキ槽1内にメ ッキ液8と被メッキ物9を収容し、電極5と電極6に電圧を印加しながら揺動駆 動部4を作動させてメッキ槽1を揺動させ、被メッキ物9に対してメッキ処理を 行う。
【0014】 このメッキ処理時に、メッキ槽1の揺動に伴ってメッキ液8と被メッキ物9が 共に攪乱されながら大きく流動するため、メッキ液8が被メッキ物9に対してあ らゆる方向に流動する。又、メッキ槽1の揺動に伴って槽内のメッキ液8が筒体 11の通電開口12を通して流通するため筒体11内に棒状電極体18を配置し ていても通電性は十分に確保される。かくして、被メッキ物9に対する通電状態 が不均一になったり、メッキ液8の濃度が不均一になることがなく、効率的にか つ均一に電気化学反応が行われ、生産性良く高品質のメッキ処理が行われる。
【0015】 また、メッキ槽1の揺動時に作用する慣性とメッキ液8の流通により筒体11 内に充填された研磨用メディア19が絶えず移動し、それに伴って棒状電極体1 8表面がこの研磨用メディア19によって研磨される。そのため、棒状電極体1 8の表面に腐食膜ができても直ぐに除去されるため、通電性を長く確保すること ができる。さらに、棒状電極体18が摩耗した場合には、ビス14を外して端部 材13を抜き出して棒状電極体18を交換し、逆の手順で組立てることによって 簡単に交換することができる。
【0016】 上記実施例ではメッキ処理における実施例を示したが、揺動可能な処理槽に処 理液を収容して電気化学的な反応を行わせる各種表面処理装置に効果的に適用で きる。
【0017】
【考案の効果】
本考案の表面処理用電極によれば、処理槽の揺動に伴って槽内の処理液が筒体 の通電開口を通して流通するため筒体内に電極体を配置しても通電性を確保でき 、かつ処理槽の揺動時に作用する慣性と処理液の流通により筒体内に充填された 研磨用メディアが移動し、それに伴って電極体表面がこの研磨用メディアによっ て研磨されるので腐食膜ができても直ぐに除去され、従って通電性を長く確保で き、高いメッキ効率を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の表面処理用電極の部分断面
正面図である。
【図2】同実施例のバレルメッキ装置の全体構成を示す
正面図である。
【符号の説明】
1 メッキ槽(処理槽) 6 電極体 8 メッキ液(処理液) 11 筒体 12 通電開口 18 棒状電極体 19 研磨用メディア

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 揺動可能な処理槽内に配置される電極で
    あって、通電開口を有する筒体内の軸心部分に電極体を
    配置し、筒体内の電極体周囲に研磨用メディアを充填し
    たことを特徴とする表面処理用電極。
JP6450892U 1992-09-16 1992-09-16 表面処理用電極 Expired - Lifetime JP2582991Y2 (ja)

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JPH0630159U true JPH0630159U (ja) 1994-04-19
JP2582991Y2 JP2582991Y2 (ja) 1998-10-15

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ID=13260215

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2008102435A1 (ja) * 2007-02-20 2010-05-27 株式会社アドバンテスト 電子銃、電子ビーム露光装置及び露光方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2008102435A1 (ja) * 2007-02-20 2010-05-27 株式会社アドバンテスト 電子銃、電子ビーム露光装置及び露光方法
JP4685115B2 (ja) * 2007-02-20 2011-05-18 株式会社アドバンテスト 電子ビーム露光方法

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