JPH0630103U - 害虫忌避剤含有スティック - Google Patents

害虫忌避剤含有スティック

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JPH0630103U
JPH0630103U JP7284191U JP7284191U JPH0630103U JP H0630103 U JPH0630103 U JP H0630103U JP 7284191 U JP7284191 U JP 7284191U JP 7284191 U JP7284191 U JP 7284191U JP H0630103 U JPH0630103 U JP H0630103U
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JP
Japan
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repellent
core
stick
soap
container
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Application number
JP7284191U
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English (en)
Inventor
龍治 寺岡
博 吉本
Original Assignee
鈴木油脂工業株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】害虫から人体をまもるための害虫忌避剤含有ス
ティックの提供。 【構成】ステアリン酸を含んだ温溶融液状物に苛性ソー
ダ水溶液を添加し鹸化して得たナトリウム石鹸のペース
ト状混合物に対し、無機質微粒子に内包させた害虫忌避
剤を加え、混合分散させたものを脱泡したのち、スティ
ック 成形用の中子(4)へ注入し、冷却固化させた忌
避剤含有組成物(7)が該中子(4)に保持されて円筒
形容器(2)の内部に収納され、該中子が該容器内部の
ネジ棒(6)へ螺合されており、該ネジ棒下端は該容器
外側の操作用ツマミ(3)に固着してある。したがって
該ツマミの回転により中子(4)は上下動し、スティッ
ク形組成物(7)を容器から突出させて皮膚へ塗布でき
る。 【効果】小形軽量で携帯と使用に便利、無機質多孔性微
粒子に忌避剤を内包させ石鹸の界面活性作用により均一
に分散してあるから効果の持続性が大。石鹸であるため
水洗除去可能で、衣服にシミや汚れを残さない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、蚊やダニ等の害虫から人体をまもるためのスティック形の忌避剤に 関する。
【0002】
【従来の技術】
前記害虫からの人体保護は、近代生活における環境改善および保健衛生増進の 観点から極めて重要なことである。従来の忌避剤は、主として水に溶解もしくは 分散した液状のものであり、これを刷毛で皮膚に塗布し、あるいはスプレー式に 散布して使用されている。この種の薬液を多孔性粉末に吸収させ、この粉末をパ フで皮膚へ塗布することも行われている。
【0003】 しかし、従来の液状あるいは粉末状のものでは漏れや飛散あるいは衣服への付 着等の問題があり、他方、スプレー式のものでは容器が大きく携帯に不便である 。しかも液状、粉末状の別を問わず従来のものは効果に持続性がなく、夏季には 1日に何回も使用せねばならない。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
したがって本考案は、従来の忌避剤適用手段における諸問題を解決すること、 つまり漏洩、飛散、他物汚損などの欠点がなく、携帯容易で害虫忌避効果の持続 性も改良された忌避剤混合成形物の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
該目的を達成すべく本考案は、蚊やダニ等の害虫の忌避剤を石鹸類、特に好ま しくは比較的軟質の石鹸に添加混合してスティック状に成形し、さらに望ましく は前記忌避剤が、無機質多孔性粒子もしくは中空多孔性粒子に内包されているス ティック状の害虫忌避剤含有成形物としたものである。
【0006】
【作用】
本考案の害虫忌避剤含有スティックはこのような構造としたものであるから、 外観及び物性は棒状の比較的軟質の石鹸であり、これを皮膚へ擦りつけて用いれ ばよい。
【0007】 このようにして皮膚へ適用された忌避剤含有成形物は、石鹸に固有の物性によ り皮膚へよくなじんで長時間保持され、その間に忌避剤が表面から揮散すること があっても石鹸内部からマイグレーションによって徐々に補給されるから忌避効 果は持続する。多孔性粒子に忌避剤を内包させた場合には該効果の持続性が一層 顕著である。
【0008】 忌避剤組成物が誤って衣服に付着した場合には、石鹸の水溶性を利用して水洗 により簡単かつ完全に除去することができる。
【0009】 本考案スティックは、忌避剤を石鹸類、特に好ましくは比較的軟質の石鹸の、 スラリー若しくはペースト状物へ加温状態で添加混合し、成形型の中で冷却固化 する、という方法で好適に製造できる。さらに望ましくは前記忌避剤を浸透内包 しうる無機質多孔性粒子もしくは中空多孔性粒子、例えばシリカ微粒子を利用し 、忌避剤を予め内包させた該粒子を前記スラリー若しくはペーストへ混練する方 法で製造することも可能である。
【0010】
【実施例】
以下図面を参照しつつ本考案の実施例を説明する。
【0011】 実施例1
【0012】 まず忌避剤含有組成物自体の製造について説明すると、ステアリン酸200g にプロピレングリコール300gを加え、約80℃に加温して溶融し液状とする 。これに50%苛性ソーダ水溶液56gを添加して鹸化する。これによりナトリ ウム石鹸とプロピレングリコールの混合物525gを得る。このペースト状混合 物に対し、3重量%のマルカマイトED/EC(商標、大阪化成株式会社製の害 虫忌避剤)を加え、よく溶融させ混合分散させる。
【0013】 次に成形工程においては、このようにして得た粘稠液を脱泡したのち、プラス チック製のスティック成形型へ注入し、常温まで冷却して固化させるが、この成 形型として図1に示す中子(4)を用いれば最終製品までの工程を短縮でき好都 合である。
【0014】 図1〜3に示すように、本考案の害虫忌避剤含有スティックは、前記の中子( 4)上半部の円筒形空洞の内部にスティック形の忌避剤含有組成物(7)が固化 された状態に緊密に保持された構造である。そして該中子(4)は、円筒形容器 (2)の内面軸線方向に対向突設されたガイド用の突条(8)に沿っての上下動 を可能に、円筒形容器(2)の下半部中心に立設されたネジ棒(6)へ螺合連結 されており、該ネジ棒(6)下端は底板(5)の外側に設けられた円盤形の操作 用ツマミ(3)に固着してある。したがってツマミ(3)の回転により中子(4 )は上下動する。なお、図中の番号(1)は容器(2)の頂部へ着脱されるキャ ップである。
【0015】 スティック形とした上記の害虫忌避剤組成物について、公衆衛生研究所法(以 下「公衛研法」と記す)によるテストを実施した結果、コナヒヨウダニの場合に は温度25℃、湿度75%での72時間後のダニ死亡率は100%を示し、合格 であった。
【0016】 実施例2
【0017】 先ず忌避剤内包微粒子を次のようにして調製した。すなわち、忌避剤としてマ ルカマイトED/EC(前出)溶液100gをとり、この中へ50gのシリカ微 粒子(6μml中空多孔質)を加え均一に混合し、真空減圧下において該溶液を 微粒子表層部から芯部へ浸透させ「内包」する。そのあと常圧に戻し、更にシリ カ微粒子50gを追加し、攪拌して均一に混合することにより内包率50%の忌 避剤内包シリカ微粒子200g(粒径16μm)を得る。
【0018】 別途、実施例1と同様に操作し同じ処方のナトリウム石鹸とプロピレングリコ ールの混合物を得る。この溶融物に対し、6重量%の忌避剤内包シリカ微粒子を 加え、よく混合し分散させる。このようにして得た粘稠液を脱泡したのち、プラ スチック製のスティック成形型へ注入し、常温まで冷却して固化させスティック 形とした。この害虫忌避剤組成物について、公衛研法によるテストを実施した結 果、コナヒヨウダニの場合には温度25℃、湿度75%での72時間後のダニ死 亡率は100%を示し、合格であった。一方、ブランクは死亡率10%以下であ った。
【0019】 実施例2ではシリカ微粒子に忌避剤を浸透させてあるため、該忌避剤の分散が 均一であるばかりでなく、該スティック形組成物を皮膚へ塗布したのち忌避剤は 微粒子の芯部から表層部へ徐々に移行して徐放効果を発揮し、忌避効果持続期聞 は実施例1のものの約2〜3倍にも達した。
【0020】 以上本考案の代表的と思われる実施例について説明したが、本考案は必ずしも これらの実施例構造のみに限定されるものではなく、本考案にいう前記の構成要 件を備え、かつ、本考案にいう目的を達成し、以下にいう効果を有する範囲内に おいて適宜改変して実施することができるものである。例えば、石鹸はナトリウ ム石鹸に限らずカリウム石鹸等であってもよく、その主成分としての脂肪酸もス テアリン酸に限らずラウリン酸、パルミチン酸等であってもよい。さらに、多孔 性微粒子としては、シリカのほかアルミナ、炭酸カウシウム、ゼオライト、珪酸 カルシウム、珪酸マグネシウム、酸化チタン等々の無機質かつ望ましくは中空の ものを適宜選択できる。
【0021】
【考案の効果】 以上の説明から既に明らかなように、本考案は忌避剤を石鹸に混合してスティ ック形としたものであるから、小形軽量であって携帯および使用に便利であるほ か、該スティックを収容した前記の円筒形容器の形状あるいはその外面に対しフ ァッション性をもたすことも可能である。特に重要な点は、忌避剤成分が石鹸の 界面活性作用により該石鹸内部で均一に分散している点である。そして石鹸内部 に一様に分散している忌避剤が、内層から外層へ経時的に拡散移行してくるから 害虫忌避効果を長時間維持できる。しかも石鹸であるため、従来の忌避剤保持用 マトリックスとしてのラノリン、パラフィンワックス、カルナウバワックス、あ るいは高級脂肪酸などといった水に不溶性の固形物とは異なり、通常の洗剤を用 い或は用いなくても、水洗により容易に洗浄できるから衣服にシミや汚れを残す 恐れはない。
【0022】 また、本考案の最適実施態様にあっては、無機質の多孔性微粒子に忌避剤を内 包させた上で石鹸に混合してあるから、効果の持続性は一層良好である。 しかも該微粒子は無機質であるため、従来のゼラチン微粒子のような耐水性不良 の問題、あるいはアクリル樹脂微粒子のような耐溶剤性不良の問題、あるいは該 両者に共通した耐熱性不良の問題、などが一切なく、使用中の挙動及び製造の際 の取扱において好都合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を図2のA−A線に沿って示す
断面図。
【図2】同じく正面図。
【図3】図1中のB−B線に沿った断面図。
【符号の説明】
(1) キャップ (2) 円筒形容器 (3) 操作用ツマミ (4) 中子 (5) 底板 (6) ネジ棒 (7) スティック形の忌避剤含有組成物 (8) 突条

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蚊やダニ等の害虫の忌避剤を石鹸類に添
    加混合してスティック状に成形してなる害虫忌避剤含有
    スティック。
  2. 【請求項2】 前記の忌避剤が、無機質多孔性粒子もし
    くは中空多孔性粒子に内包されている請求項1に記載の
    害虫忌避剤含有スティック。
JP7284191U 1991-06-03 1991-06-03 害虫忌避剤含有スティック Pending JPH0630103U (ja)

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JP7284191U JPH0630103U (ja) 1991-06-03 1991-06-03 害虫忌避剤含有スティック

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Cited By (3)

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WO2003073846A1 (fr) * 2002-03-05 2003-09-12 Sakura Color Products Corporation Moyen de resistance aux insectes et procede de resistance aux insectes
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