JPH06298092A - レール締結装置の緩み検出装置 - Google Patents

レール締結装置の緩み検出装置

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JPH06298092A
JPH06298092A JP23051293A JP23051293A JPH06298092A JP H06298092 A JPH06298092 A JP H06298092A JP 23051293 A JP23051293 A JP 23051293A JP 23051293 A JP23051293 A JP 23051293A JP H06298092 A JPH06298092 A JP H06298092A
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Yoshitaka Sugiyama
芳隆 杉山
Mitsuhiro Fujita
光弘 藤田
Michihiro Matsuzaki
道洋 松嵜
Yoshifumi Tamon
美文 多門
Shoji Nishida
將次 西田
Seiji Kuromatsu
聖次 黒松
Yasushi Yoshida
康史 吉田
Misato Shinagawa
三佐人 品川
Kazuhiko Sakiyama
和彦 崎山
Mitsuo Heiji
光男 瓶子
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Kobe Steel Ltd
Central Japan Railway Co
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Kobe Steel Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 レール締結装置の緩みを効率良く、正確に検
出する。 【構成】 レール上を走行する台車に、レール締結装置
における押え部材1の適正締付け状態からの復元方向へ
の変位量を検出する変位センサ11,12を設け、台車
側に設けたコントローラ18により、センサ11,12
からの信号に基づいて緩みの有無を判別するように構成
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鉄道のレールを枕木に締
結固定するレール締結装置の緩みを検出する装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】鉄道のレール締結装置として、図9に示
すように板バネをクリップ状に折り曲げて形成した押え
部材1をボルト2で枕木3側に締付け、同部材1によ
り、レール4の基部4aを枕木3上に押付け、かつ、側
方から支えて枕木3上に押え込み固定する構成のものが
公知となっている。5はこの押え部材1の横ずれを防止
する受け部材、6はワッシャである。
【0003】従来、このレール締結装置の緩み(ボルト
2の緩み)を検査する方法として、作業員がレール沿い
に歩行しながら、装置の緩みに起因する種々の変化、た
とえば図9仮想線で示すような押え部材1の復元方向へ
の変位(押え部材1の先端側が浮き上がった状態)を目
視で確認していた。
【0004】また、締結装置をハンマーで叩き、その衝
撃音で緩みを判断する方法もとられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような方
法によると、作業効率が悪く、単位時間当りの点検距離
が短く制限される上に、歩廊のないトンネル内等は終業
後の夜間作業となるため時間の制限を受け、さらに熟練
を要する等の種々の問題があった。
【0006】また、上記いずれの方法も作業者の勘に頼
る部分が多いため、どうしてもバラツキが大きくて良否
判定の正確さに欠けるという欠点があった。
【0007】そこで本発明は、レール締結装置の緩みを
効率良く、そして正確に検出することができるレール締
結装置の緩み検出装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ボル
トの締付け力により弾性変形してレールを枕木上に押え
込む板バネ製の押え部材を備えたレール締結装置の緩み
検出装置であって、上記レール上を走行する台車に、上
記押え部材の適正締付け状態からの復元方向への変位量
を検出する緩み検出手段と、この緩み検出手段によって
検出された変位量に基づいて緩みの有無を判別する緩み
判別部を備えたコントローラとから成るものである。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の構成におい
て、台車の横揺れを検出する横揺れ検出手段が設けられ
るとともに、コントローラに、上記横揺れ検出手段から
の検出信号に基づいて台車の横揺れ状態を判別しかつこ
の判別結果に応じて緩み検出手段からの検出信号のうち
から緩み判別部でのデータとして有効な信号を選択する
横揺れ処理部が設けられたものである。
【0010】請求項3の発明は、請求項1または2の構
成において、緩み検出手段が、基準点から押え部材の基
端部までの距離を計測する基準側センサと、基準点から
押え部材の先端部までの距離を計測する変位側センサと
から成り、コントローラの緩み判別部が、この基準側お
よび変位側両センサによって計測された距離の差を変位
量として緩みの有無を判別するように構成されたもので
ある。
【0011】請求項4の発明は、請求項1または2の構
成において、緩み検出手段が、基準点からレールの上面
までの距離を計測する基準側センサと、基準点から押え
部材の先端部までの距離を計測する変位側センサとから
成り、コントローラの緩み判別部が、変位側および基準
側両センサによって計測された距離に基づいて緩みの有
無を判別するように構成されたものである。
【0012】請求項5の発明は、請求項1乃至4のいず
れかの構成において、軌道上に、検出開始点および検出
終了点を示す識別子、台車に、この両識別子によって検
出開始点および終了点を検出する始終点検出手段がそれ
ぞれ設けられ、コントローラが、上記始終点検出手段か
らの検出開始信号の入力時点から検出終了信号の入力時
点までの間で緩み判別作用を行うように構成されたもの
である。
【0013】
【作用】上記構成によると、レール締結装置の緩みによ
って押え部材の復元方向への変位(同部材先端部の浮き
上がり)が生じると、これを検知した緩み検出手段から
の信号に基づき、コントローラによって緩みの有無が判
別される。
【0014】すなわち、台車を走行させながらの自動検
出が可能となり、従来の目視検査法や音響判定法と比較
して検出作業の効率および検出の精度が格段に向上す
る。
【0015】ところで、このような台車走行式の自動検
出法をとる場合、台車の横揺れによって緩み検出手段の
検出位置が正常位置から左右方向に外れてしまい、誤っ
た位置で計測が行われるおそれがある。
【0016】この点、請求項2の構成によると、台車の
横揺れ状態を検出し、この検出結果に基づき、緩み検出
手段からの信号の有効分のみを選択して緩み判別のデー
タとするため、横揺れによる誤検出信号に基づいて誤っ
た緩み判別が行われるおそれがなくなる。すなわち、緩
み判別を正確に行うことができる。
【0017】一方、請求項3の構成によると、押え部材
における緩みの影響が出ない部分である同部材基端部
と、緩みの影響が最も大きく出る同部材先端部双方の基
準点からの距離を計測し、その差を変位量として検出す
るため、たとえば基準点から押え部材先端部までの距離
のみを検出する場合と比較して、押え部材全体の設置位
置が上下に変動した場合等でも同部材の変位量を正確に
検出することができる。
【0018】ただし、このように基準点から押え部材基
端部までの距離を基準値とすると、押え部材基端部の高
さ位置が同部材や枕木の製作、設置誤差等によって変動
すると、なお誤検出が行われる可能性がある。
【0019】これに対し、請求項4の構成によると、高
さ位置が一定不変であるレールの上面と基準点との距離
を基準値とするため、より正確な検出を行うことができ
る。
【0020】さらに、請求項5の構成によると、軌道に
おけるレール締結装置の緩み検出区間が特定され、この
区間でのみ緩み検出作用が行われるため、不必要な区間
で無駄な検出作用が行われることがなく、また全区間で
の検出データから必要区間のデータのみをピックアップ
する等の余分な操作が不要となる。
【0021】
【実施例】本発明の実施例を図1〜図8によって説明す
る。
【0022】本発明の各実施例に共通の全体概略構成を
図1によって説明すると、7は車輪8…によってレール
4上を走行する台車で、この台車7に運転室や計測室等
となるキャビン9、および走行等の動力源となる図示し
ないエンジンが搭載されるとともに、台車下面にセンサ
ユニット10(そのケースのみを示す)が設けられてい
る。
【0023】第1実施例(図1〜図4参照) センサユニット10は、図2に示すように、枕木一本当
りに使用されているレール締結装置(両レール4,4に
つきそれぞれ左右一対ずつで計四組)ごとに二個ずつ
(計8個)用いられる緩み検出手段としての変位センサ
11,12と、両側レール各一個ずつのボルトセンサ1
3と、一個のマークセンサ14とから成っている。
【0024】変位センサ(レーザー変位センサが用いら
れる)11,12は、図3に示すように、各レール締結
装置におけるボルト2の緩みによって発生する、押え部
材1の適正締付け状態からの復元方向への変位量を検出
する。
【0025】具体的にいうと、両センサ11,12はそ
れぞれのセンサヘッドが基準点となるように同一高さ位
置に設置され、一方のセンサ(以下、基準側センサとい
う)11は、センサヘッドから押え部材1の基端部まで
の距離(基準値)Aを、他方のセンサ(以下、変位側セ
ンサという)12は、センサヘッドから押え部材1の先
端部までの距離Bをそれぞれ検出する。
【0026】一方、ボルトセンサ(たとえば光電センサ
が用いられる)13は、両側レール各2組のうちの一方
のレール締結装置のボルト2を検出する。
【0027】また、マークセンサ(たとえば光電センサ
が用いられる)14は、図2に示すように軌道における
道床上に設置された開始点識別子としての開始点反射板
15および終了点識別子としての終了点反射板16を検
出する。
【0028】図4に第1実施例にかかる緩み検出装置の
ブロック構成を示している。
【0029】変位センサ11,12からの出力である対
押え部材距離A,Bについての信号(以下、変位信号と
いう)は、A/D変換器17でA/D変換された後、コ
ントローラ18に入力される。
【0030】このコントローラ18は、記憶部19と、
変位量演算部20と、緩み判別部21と、データ処理部
22、それに表示部23を具備している。
【0031】入力される変位信号は、一旦記憶部19に
記憶された後、変位量演算部20に取込まれ、ここでA
−Bの演算がなされる。
【0032】この場合、レール締結装置(ボルト2)の
緩みが無い適正状態では、基本的にはA=Bでその差C
が0となる。そして、緩みが生じるとC>0となり、こ
のCの値が緩み判別部21に入力される。
【0033】緩み判別部21では、入力されるこのCの
値を、予め設定された許容変位量Dと比較し、C>Dの
ときにレール締結装置が緩んでいると判別する。
【0034】この緩み判別部23での判別結果は表示部
23(たとえばCRT、プリンタ)に表示されるととも
に、データ処理部22に取り込まれて保存されデータベ
ース化される。
【0035】一方、ボルトセンサ13からのボルト検出
信号はパルス発生器24に取り込まれ、一個のボルト2
(レール締結装置)が検出されるごとに一個のパルス信
号が発生する。
【0036】この発生したパルス信号はカウンタ25に
入力され、ここでカウントされたパルス数(通過した枕
木の本数)がアドレス加算器26に入力される。
【0037】このアドレス加算器26では、予め設定さ
れた各組レール締結装置のアドレスと上記カウントパル
ス数とから処理中のレール締結装置のアドレスを割り出
し、これがコントローラ18の表示部23とデータ処理
部22とにアドレス情報として送られる。
【0038】これにより、変位信号に基づく緩み判別デ
ータが、レール締結装置のアドレスとの関係で表示部2
3に表示され、かつデータ処理部22に保存される。
【0039】このように、レール4上を走行しながら、
各レール締結装置ごとに押え部材1の変位量が自動的に
検出され、これに基づいて緩みの判別が行われるため、
従来のように作業員が歩行しながら目視または打撃音に
よって緩みを判別する場合と比較して、短時間で能率良
く、しかも正確に緩み検査を行うことができる。
【0040】また、押え部材1の適正締付け状態から復
元方向への変位量という、検出が比較的容易でかつボル
ト締付け力の低下が直接反映する現象を検出するため、
緩み判別の精度が良く、かつ、高速での処理が可能とな
る。
【0041】しかも、押え部材1における緩みの影響が
出ない部分である同部材基端部と、緩みの影響が最も大
きく出る同部材先端部双方の基準点からの距離A,Bを
計測し、その差Cを変位量として検出するため、たとえ
ば基準点から押え部材先端部までの距離Bのみを検出
し、これを予め設定された基準値と比較する場合と比較
して、押え部材1全体の設置位置が上下に変動した場合
等でも同部材1の変位量を正確に検出することができ
る。
【0042】ところで、このような処理は、開始点反射
板15が検出された時点で開始され、終了点反射板16
が検出されたときに終了する。
【0043】すなわち、マークセンサ14が開始点反射
板15を検出すると、この検出信号に基づいてパルス発
生器27からコントローラ18に向けてパルス信号が出
力され、このパルス信号をトリガとして記憶部19での
変位信号の取込みが開始される。
【0044】また、マークセンサ14が終了点反射板1
5を検出したときにもパルス発生器27からコントロー
ラ18にパルス信号が出力され、このパルス信号をトリ
ガとして記憶部19での変位信号の取込みが停止する。
【0045】こうして、軌道全区間のうち、反射板1
5,16によって予め特定された区間でのみ緩み検出作
用が行われる。このため、たとえば日毎に区間を変えて
順次緩み検出を行う場合に、対象区間以外で無駄な検出
作用が行われることがなく、また全区間での検出データ
から必要区間のデータのみをピックアップする等の余分
な処理が不要となる。また、反射板15,16を移設す
ることによって検出区間を自由に変更することができ
る。
【0046】第2実施例(図5参照) 第1実施例との相違点のみを説明すると、第2実施例で
は、緩み検出手段として、基準点(センサヘッド)から
押え部材1の先端部までの距離Bを計測する変位側セン
サ12と、基準点からレール4の上面までの距離Eを計
測する基準側センサ28とを設けている。
【0047】また、図4に示すコントローラ18は、変
位量演算部20においてB−E=Fの演算を行い、緩み
判別部21においてこの値Fを予め定められた正常値G
と比較し、その差Hが許容変位量Iよりも大きいときに
レール締結装置の緩みを判別するように構成している。
【0048】この構成によると、高さ位置が一定不変で
あるレールの上面と基準点との距離Eを基準値として変
位量を求めるため、第1実施例のように基準点から押え
部材1の基端部までの距離Aという設置誤差等の影響を
受けて変動する値を基準値とする場合よりも正確な検出
を行うことができる。
【0049】なお、両センサ12,28の検出信号は、
外乱等により、一つのレール締結装置のレール長さ方向
の複数個所で異なる場合があるため、この複数個所での
B−E=Fの平均値を求めるのが望ましい。
【0050】第3実施例(図6,7参照) 上記両実施例では、基準側および変位側両センサ11
(または28),12により、基準点から押え部材基端
部(またはレール上面)および押え部材先端部の幅方向
各1個所までの距離A(またはE),Bを検出するた
め、台車7に横揺れ(左右方向の揺れ)が生じた場合
に、これらセンサ11,28,12が所定の検出位置か
ら左右方向に外れてしまい、誤った計測が行われるおそ
れがある。
【0051】そこで第3実施例では、台車7の横揺れ対
策として、基準側および変位側両センサを押え部材1の
横幅方向に対して複数個所に設け、横揺れ状態に応じて
所定の検出位置から外れていないセンサの信号を選択し
て変位量を求める構成をとっている。
【0052】詳述すると、ここでは第1実施例の検出方
式、すなわち一つのレール締結装置について、基準点か
ら押え部材1の基端部までの距離Aを計測する基準側セ
ンサ11と、基準点から同部材先端部までの距離Bを計
測する変位側センサ12を設ける方式を前提として、こ
れら両センサ11,12をそれぞれ押え部材1の横幅方
向の2ヵ所ずつに設けている。以下、基準側および変位
側両センサ11,12について、横幅方向の内側(ボル
ト2側)のセンサに枝符号aを付して第1センサとい
い、外側のセンサに枝符号bを付して第2センサとい
う。
【0053】一方、レール4の上面を検出する横揺れセ
ンサ(たとえば検出距離を任意に設定できる距離設定型
光電センサが用いられる。以下、図の方向性に従って左
側横揺れセンサ、右側横揺れセンサという)29,30
をレール中心に対して左右対称配置で設けている。
【0054】これら両側横揺れセンサ29,30は、セ
ンサヘッドがレール上面に対向しているときは出力がオ
ンとなり、横揺れによりセンサヘッドがレール上面から
外れたときにオフとなる。13は前記したボルトセンサ
である。
【0055】図7にこの実施例装置のブロック構成を示
している。図4のブロック構成との相違点のみを説明す
ると、コントローラ18の入力部分に、A/D変換器1
7経由で各センサ信号を受ける横揺れ処理部31を設け
ている。
【0056】この横揺れ処理部31は、横揺れセンサ2
0,30からの信号に応じて、次の表1に示すような処
理を行う。
【0057】
【表1】
【0058】こうして、横揺れ状況に応じて、所定の検
出位置から外れていないセンサの信号のみを有効として
記憶部19に入力させ、緩み判別部21での緩み判別の
データとして用いるように構成している。
【0059】この構成によると、横揺れによる誤検出を
防止し、緩み判別を正確に行うことができる。
【0060】なお、図7に示すように、横揺れ処理部3
1への信号の取込みおよび表1の処理は、ボルトセンサ
13によってボルト2(レール締結装置)が検出された
ときにパルス信号発生器24からのパルス信号を受けて
行われる。
【0061】また、表1の信号処理のうち全センサ信号
を有効とする場合には、基準側および変位側双方におい
てセンサ信号の平均値をとればよい。
【0062】第4実施例(図8参照) 第4実施例では、横揺れ検出手段として、スリット光を
投光レンズ32を介してレール4の上面に照射するスリ
ット光源(たとえばレーザ光源)33と、レール4から
の反射光を受光レンズ34を通して受けるPSD受光部
35とによって構成している。
【0063】このPSD受光部35は、複数の一次元P
SD(Position Sensitive Device=位置検出素子)を
並べて構成するか、あるいは多数の一次元PSDが整列
配置されたPSDアレイによって構成し、光の入射位置
の変化がこの受光部35での出力の変化(受光面のチャ
ンネルの変化)として表れる。
【0064】従って、このPSD受光部35の出力を監
視することにより、台車7の横揺れ状態を検出すること
ができる。
【0065】なお、この一次元PSD素子またはPSD
アレイから成る受光部34の出力を見る横揺れ検出手段
は、押え部材1の緩みを検出する手段としても採用する
ことができる。
【0066】また、上記実施例では、検出開始点および
終了点の識別子として軌道上に反射板15,16を設
け、マークセンサ14でこの反射板15,16を検出す
る方式をとったが、軌道側(枕木3上または隣り合う枕
木間)に、予め検出開始点情報、検出終了点情報が書き
込まれたカード状のタグを設け、このタグ情報を台車側
から無線通信(アンテナ)で読み出すように構成しても
よい。
【0067】ただし、この構成によると、50Km/h
以上の高速走行時にはアンテナの指向性によってタグ情
報を正確に受信できないおそれがある。
【0068】そこで、この点の対策として、台車側にア
ンテナ、および送受信器を含む読取ユニットを複数台設
置し、あるいは軌道側のタグ設置位置に複数のタグを設
置してもよい。
【0069】あるいはまた、台車側に、アンテナおよび
読取ユニットと、上記実施例で挙げたマークセンサ(光
電センサ)14とを設け、マークセンサ14でタグを検
出すると同時に、アンテナおよび読取ユニットによって
タグ情報を読取るようにしてもよい。
【0070】一方、上記タグを、検出開始・終了点だけ
でなく、所定の間隔をおいて軌道上に設け、これによっ
て距離計測を行うようにしてもよい。
【0071】
【発明の効果】上記のように本発明によるときは、レー
ル上を走行する台車に、レール締結装置における押え部
材の適正締付け状態からの復元方向への変位量を検出す
る緩み検出手段を設け、この緩み検出手段からの信号に
基づき、コントローラによって緩みの有無を判別するよ
うに構成したから、台車を走行させながらの自動検出が
可能となり、従来の目視検査法や音響判定法と比較して
検出作業の効率および検出の精度を格段に向上させるこ
とができる。すなわち、少ない人数で、しかも熟練を必
要とせずに、短時間で正確な緩み検査を行うことが可能
となる。
【0072】また、請求項2の発明によると、台車の横
揺れ状態を検出し、この検出結果に基づき、緩み検出手
段からの信号の有効分のみを選択して緩み判別のデータ
とするため、横揺れによる誤検出信号に基づいて誤った
緩み判別が行われるおそれがなくなり、緩み判別を正確
に行うことができる。
【0073】一方、請求項3の発明によると、押え部材
における緩みの影響が出ない部分である同部材基端部
と、緩みの影響が最も大きく出る同部材先端部双方の基
準点からの距離を計測し、その差を変位量として検出す
るため、たとえば基準点から押え部材先端部までの距離
のみを検出する場合と比較して、押え部材全体の設置位
置が上下に変動した場合等でも同部材の変位量を正確に
検出することができる。
【0074】また、請求項4の発明によると、高さ位置
が一定不変であるレールの上面と基準点との距離を基準
値とするため、より正確な検出を行うことができる。
【0075】さらに、請求項5の発明によると、軌道に
おけるレール締結装置の緩み検出区間が特定され、この
区間でのみ緩み検出作用が行われるため、不必要な区間
で無駄な検出作用が行われることがなく、また全区間で
の検出データから必要区間のデータのみをピックアップ
する等の余分な操作が不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施例装置に共通の全体概略側面図
である。
【図2】本発明の第1実施例装置の検出対象であるレー
ル締結装置を含む軌道とセンサの配置を示す平面図であ
る。
【図3】同装置におけるレール締結装置とセンサの配置
を示す断面図である。
【図4】同装置のブロック構成図である。
【図5】本発明の第2実施例装置におけるレール締結装
置とセンサの配置図である。
【図6】本発明の第3実施例装置におけるレール締結装
置とセンサの配置図である。
【図7】同実施例のブロック構成図である。
【図8】本発明の第4実施例装置におけるレールと横揺
れ検出手段の配置図である。
【図9】レール締結装置の正断面図である。
【符号の説明】
1 レール締結装置の押え部材 2 同ボルト 3 枕木 4 レール 7 台車 8 台車の車輪 11 緩み検出手段を構成する基準側センサ 12 同変位側センサ 18 コントローラ 19 コントローラの記憶部 20 同変位量演算部 21 同緩み判別部 15 検出開始点を示す識別子としての反射板 16 検出終了点を示す識別子としての反射板 14 反射板を検出するマークセンサ 28 緩み検出手段を構成する基準側センサ 11a 緩み検出手段を構成する基準側第1センサ 11b 基準側第2センサ 12a 変位側第1センサ 12b 変位側第2センサ 29,30 横揺れ検出手段を構成する横揺れセンサ 31 コントローラの横揺れ処理部 33 横揺れ検出手段を構成するスリット光源 32 投光レンズ 34 受光レンズ 35 受光部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松嵜 道洋 愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番4号 東海旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 多門 美文 愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番4号 東海旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 西田 將次 愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番4号 東海旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 黒松 聖次 愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番4号 東海旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 吉田 康史 愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番4号 東海旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 品川 三佐人 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目3番1号 株式会社神戸製鋼所高砂製作所内 (72)発明者 崎山 和彦 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目3番1号 株式会社神戸製鋼所高砂製作所内 (72)発明者 瓶子 光男 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目3番1号 株式会社神戸製鋼所高砂製作所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボルトの締付け力により弾性変形してレ
    ールを枕木上に押え込む板バネ製の押え部材を備えたレ
    ール締結装置の緩み検出装置であって、上記レール上を
    走行する台車に、上記押え部材の適正締付け状態からの
    復元方向への変位量を検出する緩み検出手段と、この緩
    み検出手段によって検出された変位量に基づいて緩みの
    有無を判別する緩み判別部を備えたコントローラとから
    成ることを特徴とするレール締結装置の緩み検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のレール締結装置の緩み検
    出装置において、台車の横揺れを検出する横揺れ検出手
    段が設けられるとともに、コントローラに、上記横揺れ
    検出手段からの検出信号に基づいて台車の横揺れ状態を
    判別しかつこの判別結果に応じて緩み検出手段からの検
    出信号のうちから緩み判別部でのデータとして有効な信
    号を選択する横揺れ処理部が設けられたことを特徴とす
    るレール締結装置の緩み検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のレール締結装置
    の緩み検出装置において、緩み検出手段が、基準点から
    押え部材の基端部までの距離を計測する基準側センサ
    と、基準点から押え部材の先端部までの距離を計測する
    変位側センサとから成り、コントローラの緩み判別部
    が、この基準側および変位側両センサによって計測され
    た距離の差を変位量として緩みの有無を判別するように
    構成されたことを特徴とするレール締結装置の緩み検出
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載のレール締結装置
    の緩み検出装置において、緩み検出手段が、基準点から
    レールの上面までの距離を計測する基準側センサと、基
    準点から押え部材の先端部までの距離を計測する変位側
    センサとから成り、コントローラの緩み判別部が、変位
    側および基準側両センサによって計測された距離に基づ
    いて緩みの有無を判別するように構成されたことを特徴
    とするレール締結装置の緩み検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載のレー
    ル締結装置の緩み検出装置において、軌道上に、検出開
    始点および検出終了点を示す識別子、台車に、この両識
    別子によって検出開始点および終了点を検出する始終点
    検出手段がそれぞれ設けられ、コントローラが、上記始
    終点検出手段からの検出開始信号の入力時点から検出終
    了信号の入力時点までの間で緩み判別作用を行うように
    構成されたことを特徴とするレール締結装置の緩み検出
    装置。
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