JPH0629726Y2 - 骨材水分測定装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本案は砂利、砂などのバッチャープラント骨材貯槽とそ
の下部の計量ホッパーとによるバッチャープラントにお
ける骨材水分測定装置に関するものである。

「従来の技術」 従来、上記バッチャープラントではバッチャープラント
骨材貯槽内に収容される砂利、砂の含有水分の分布状態
は、上記貯槽の下端の投入ゲート附近が最も大であるか
ら、投入ゲートを開いて下方の計量ホッパーに投入する
瞬間に該投入ゲートの直下で採取する計量桝内には含有
水分の最も多い砂利又は砂が収容され、これを域外に搬
出して非接触水分センサーで水分を計測するが、上記採
取位置では上記貯槽内の平均的水分を有する砂利、砂な
どを計測することは困難であって、計測誤差が大であっ
た。

「考案が解決しようとする課題」 本案はバッチャープラント骨材貯槽から計量ホッパーに
投入される砂利、砂などの平均的含有水分を計測するこ
とを目的とする。

「課題を解決するための手段」 上記の目的を達成するため本案は バッチャープラントの骨材貯槽の下端開口部に投入ゲー
トが設けられ、該ゲートの下方に計量ホッパーを配設し
てなる骨材計量装置において、骨材貯槽の側板の外側に
槽内骨材取出装置及び取出骨材計量桝を備え、該計量桝
の上部に非接触水分センサーを配設してなり、該水分セ
ンサーと上記計量桝との近接離反動作装置を備え、かつ
槽内骨材取出装置がシリンダーによって側板の内外に出
没する上下面開口枠であり、取出骨材計量桝が上下面開
口枠とその下面に接する受板とによって形成した骨材水
分測定装置 槽内骨材取出装置が上記考案記載の槽内骨材取出装置に
代り、側板の内外に貫装したスクリューコンベヤによっ
て形成され、該コンベヤの排出口直下に取出骨材計量桝
を備えた上記考案記載の骨材水分測定装置 によって構成される。

「作用」 従って槽内骨材取出装置３によってバッチャープラント
の骨材貯槽１内の中程に収容されている平均的水分含有
率の砂利又は砂を側板２の外側に取出し、これを取出骨
材計量桝４内に収容することができる。受板上に摺動し
た上記計量桝４の直上には第２図に示すよう近接離反動
作装置６によって非接触水分センサー５を移動し、又は
第４図に示すように近接離反動作装置６によって上記セ
ンサー５の直下に計量桝４を移動し、その状態で非接触
水分センサー５でこれらの桝４内の砂利又は砂の含有水
分を計測することができ、計測後は近接離反動作装置６
によって上記センサー５と計量桝４とを元の位置に離反
させる。槽内骨材取出装置３は第１図に示すように側板
２に設けた受板９上に上下面開口枠８を支持し、機枠１
２に設けたシリンダー７によって該開口枠８を側板２の
内外に出没させる。即ち側板２の内側で砂利又は砂が下
降している際に出没させることによって受板９上に砂利
又は砂の充満した開口枠８を支持することが可能であっ
て上記水分センサー５で水分を計測することができる。
又第３図ではスクリューコンベヤ１０によって骨材が取
出され、排出口１１から上記計量桝４内に投入され、さ
らに該桝４内の骨材の含有水分が上述のように計測され
る。

「実施例」 １組のコンクリート骨材貯槽１、１の一方には砂利、他
方には砂を収容するもので下端開口部にはそれぞれ開閉
自在の投入ゲート１３が設けられ、該ゲート１３の下方
には秤量機に懸架された計量ホッパー１４を配設して生
コンクリートの骨材供給装置が形成される。上記貯槽１
の側板２の外側には機枠１２に槽内骨材取出装置３が設
けられる。この取出装置３は第１図に示すように側板２
に透孔１５を穿設し、受板９上に上下面開口枠８を摺動
自在に支持し、機枠１２に設けたシリンダー７に該開口
枠８を接続し、シリンダー７の伸長によって該開口枠８
を受板９の上面から透孔１５を経て側板２の内部に挿入
（没入）し第１図実線で示す位置に停止する。そしてシ
リンダー７の収縮によって該開口枠８を受板９上に第１
図仮想線で示す位置に停止させ、この動作によって受板
９上の該開口枠８内に骨材を取出すことができ該受板９
及び上記開口枠８とによって取出骨材の計量桝４が形成
される。又第３図に示すように上記貯槽１、１にそれぞ
れスクリューコンベヤ１０を設け、これを側板２の内外
に貫装して上記槽内骨材取出装置３とすることができ
る。そして該コンベヤ１０の排出口１１の直下に取出骨
材計量桝４を支持するものである。これらの計量桝４の
上部には赤外線センサーなどによる非接触水分センサー
５を配置するもので第２図では該センサー５を実線位置
から仮想線位置にレール１６に沿ってシリンダー（図示
せず）などで往復させる近接離反動作装置６を設け、第
４図では該センサー５を固定し、上記計量桝４、４を実
線位置から仮想線位置にレール１６′、１６′上をシリ
ンダー（図示せず）などにより往復させる近接離反動作
装置６が設けられる。尚第１図中１７は上記開口枠８の
上面摺り切り板、１８は受板９上の散乱骨材落下シュー
トである。第３図中１９はスクリューコンベヤ１０の原
動機、２０は上記計量桝４の開閉底板で案内ガイド（図
示していない）で自動的に開閉させることができる。又
２１は投入ゲート１３の開閉用シリンダーである。

「考案の効果」 本案は上述のように構成したので、バッチャープラント
の骨材貯槽１内に収容され、計量ホッパー１４内に投入
される砂利、砂などの含有水分を計測するに当って該貯
槽１の側板２に設けた上記取出装置３によって該貯槽１
内の中程にある平均的含有水分の骨材を計量桝４に取出
し得て非接触水分センサー５により骨材の平均的含有水
分を計測することが可能となり、計測誤差を軽減するこ
とができる。

又１個の上記水分センサー５によって砂利、砂など異種
骨材の水分を迅速に計測することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案の骨材水分測定装置を示す側面図、第２図
は第１図を左方から見た正面図、第３図は上記装置の他
の実施例の側面図、第４図は第３図を左方から見た正面
図である。 １……骨材貯槽、２……側板、３……槽内骨材取出装
置、４……取出骨材計量桝、５……非接触水分センサ
ー、６……近接離反動作装置、７……シリンダー、８…
…上下面開口枠、９……受板、１０……スクリューコン
ベヤ、１１……排出口。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】バッチャープラントの骨材貯槽の下端開口
   部に投入ゲートが設けられ、該ゲートの下方に計量ホッ
   パーを配設してなる骨材計量装置において、骨材貯槽の
   側板の外側に槽内骨材取出装置及び取出骨材計量桝を備
   え、該計量桝の上部に非接触水分センサーを配設してな
   り、該水分センサーと上記計量桝との近接離反動作装置
   を備え、かつ槽内骨材取出装置がシリンダーによって側
   板の内外に出没する上下面開口枠であり、取出骨材計量
   桝が上下面開口枠とその下面に接する受板とによって形
   成した骨材水分測定装置。
2. 【請求項２】槽内骨材取出装置が請求項(1)記載の槽内
   骨材取出装置に代り、側板の内外に貫装したスクリュー
   コンベヤによって形成され、該コンベヤの排出口直下に
   取出骨材計量桝を備えた請求項(1)記載の骨材水分測定
   装置。