JPH06295903A - スパッタリング装置 - Google Patents
スパッタリング装置Info
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- JPH06295903A JPH06295903A JP733694A JP733694A JPH06295903A JP H06295903 A JPH06295903 A JP H06295903A JP 733694 A JP733694 A JP 733694A JP 733694 A JP733694 A JP 733694A JP H06295903 A JPH06295903 A JP H06295903A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 コリメータを用いるスパッタリング装置にお
いて、コリメータ孔に堆積する膜が剥がれることによる
パーティクルの発生と、コリメート孔に膜が堆積するこ
とにより実効的なコリメータ孔の幅が狭まることによる
基板への堆積速度の低下および堆積形状の変化とを抑
え、コリメータ孔のアスペクト比を簡単に大きくしてな
おかつメンテナンス性を向上させる。 【構成】 コリメータ孔21のターゲット1寄りの箇所
に、ターゲット1側ほど広がるテーパ部22を設け、こ
のテーパ部22につづいて垂直直線部24を設けること
により、コリメータ孔21における垂直直線部24の上
端24aなどの部分でのスパッタ原子の堆積確率を減少
させ、オーバハング形状で膜が堆積することを緩和す
る。
いて、コリメータ孔に堆積する膜が剥がれることによる
パーティクルの発生と、コリメート孔に膜が堆積するこ
とにより実効的なコリメータ孔の幅が狭まることによる
基板への堆積速度の低下および堆積形状の変化とを抑
え、コリメータ孔のアスペクト比を簡単に大きくしてな
おかつメンテナンス性を向上させる。 【構成】 コリメータ孔21のターゲット1寄りの箇所
に、ターゲット1側ほど広がるテーパ部22を設け、こ
のテーパ部22につづいて垂直直線部24を設けること
により、コリメータ孔21における垂直直線部24の上
端24aなどの部分でのスパッタ原子の堆積確率を減少
させ、オーバハング形状で膜が堆積することを緩和す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積回路の配線
などを形成するスパッタリング装置に関し、特にスパッ
タリング装置のコリメータに関するものである。
などを形成するスパッタリング装置に関し、特にスパッ
タリング装置のコリメータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のスパッタリング装置を図10によ
り説明する。半導体集積回路などの製造に主に用いられ
ている直流(DC)マグネトロンスパッタ方式によるス
パッタリング装置において、ターゲット1と基板2の間
にコリメータ3が配置されている。
り説明する。半導体集積回路などの製造に主に用いられ
ている直流(DC)マグネトロンスパッタ方式によるス
パッタリング装置において、ターゲット1と基板2の間
にコリメータ3が配置されている。
【0003】なお、図10に示すように、スパッタリン
グ装置には、ターゲット1、基板2およびコリメータ3
に加えて、基板2を保持する基板ホルダ4と、マグネッ
ト5と、電源6に接続された電極7と、これらが配設さ
れているチャンバ8と、このチャンバ8内にガスを供給
するためのガスボンベ9およびガス流量調整バルブ10
と、チャンバ8内を真空にするための真空ポンプ11お
よび真空調整バルブ12とが設けられている。ここで、
13,14はアースである。
グ装置には、ターゲット1、基板2およびコリメータ3
に加えて、基板2を保持する基板ホルダ4と、マグネッ
ト5と、電源6に接続された電極7と、これらが配設さ
れているチャンバ8と、このチャンバ8内にガスを供給
するためのガスボンベ9およびガス流量調整バルブ10
と、チャンバ8内を真空にするための真空ポンプ11お
よび真空調整バルブ12とが設けられている。ここで、
13,14はアースである。
【0004】コリメータ3はターゲット1側より見る
と、図11に示すような平面形状をしており、コリメー
タ板3aに多数のコリメータ孔3bが開けられて形成さ
れている。
と、図11に示すような平面形状をしており、コリメー
タ板3aに多数のコリメータ孔3bが開けられて形成さ
れている。
【0005】コリメータ孔3bはターゲット1側から平
面視してほぼ均一に全面にわたって形成されており、基
板2への堆積膜厚や堆積形状などを考慮して形成されて
いる。
面視してほぼ均一に全面にわたって形成されており、基
板2への堆積膜厚や堆積形状などを考慮して形成されて
いる。
【0006】なお、図11ではコリメータ孔3bの形状
が平面視して円形であるコリメータ3を示したが、コリ
メータ孔3bの形状が六角形を組み合わせたハニカム構
造や四角形を組合わせたものも使用されている。
が平面視して円形であるコリメータ3を示したが、コリ
メータ孔3bの形状が六角形を組み合わせたハニカム構
造や四角形を組合わせたものも使用されている。
【0007】また、従来、コリメータ孔3bは断面形状
が、図12に示すように、コリメータ板3aの表面およ
び裏面に対して垂直にかつ直線状に形成されている。ま
た、上側にターゲット1が、また下側に基板2が配設さ
れている場合にコリメータ3はターゲット1と基板2と
の間に配置される。
が、図12に示すように、コリメータ板3aの表面およ
び裏面に対して垂直にかつ直線状に形成されている。ま
た、上側にターゲット1が、また下側に基板2が配設さ
れている場合にコリメータ3はターゲット1と基板2と
の間に配置される。
【0008】また、同一のコリメータ板3aを何度も使
用して複数回スパッタリングをすると、その使用頻度に
応じて表面にスパッタリング材料が多く膜状に堆積し、
ついには剥がれてパーティクルが発生したり、剥がれな
いまでもコリメータ孔3bの実質的な径が小さくなって
堆積速度が低下したりするため、たびたび堆積付着物を
取り除かなければならない。堆積付着物の除去方法とし
ては、具体的には、コリメータ板3aの表面に直径25
〜30nm程度の炭化珪素の微粒子を吹き付けて衝突さ
せることによって、堆積物を剥がすことで除去する。そ
の後、超音波洗浄などにより堆積膜や表面に付着した炭
化珪素の微粒子を除去する。
用して複数回スパッタリングをすると、その使用頻度に
応じて表面にスパッタリング材料が多く膜状に堆積し、
ついには剥がれてパーティクルが発生したり、剥がれな
いまでもコリメータ孔3bの実質的な径が小さくなって
堆積速度が低下したりするため、たびたび堆積付着物を
取り除かなければならない。堆積付着物の除去方法とし
ては、具体的には、コリメータ板3aの表面に直径25
〜30nm程度の炭化珪素の微粒子を吹き付けて衝突さ
せることによって、堆積物を剥がすことで除去する。そ
の後、超音波洗浄などにより堆積膜や表面に付着した炭
化珪素の微粒子を除去する。
【0009】また、加速した炭化珪素微粒子をコリメー
タ板3aに衝突させることで、コリメータ板3aの表面
に微細な凹凸を形成して堆積膜の付着表面積を広げ、コ
リメータ板3aおよびコリメータ孔3bの表面に対する
堆積膜の密着性を向上させていた。
タ板3aに衝突させることで、コリメータ板3aの表面
に微細な凹凸を形成して堆積膜の付着表面積を広げ、コ
リメータ板3aおよびコリメータ孔3bの表面に対する
堆積膜の密着性を向上させていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構成のスパッタリング装置では、スパッタリングを何
回も行うにつれてコリメータ孔3bのまわりに多量の膜
が堆積するという問題があった。
来構成のスパッタリング装置では、スパッタリングを何
回も行うにつれてコリメータ孔3bのまわりに多量の膜
が堆積するという問題があった。
【0011】コリメータ孔3bのまわりの側壁にスパッ
タ原子が堆積する様子を図13により説明する。コリメ
ータ孔3bのまわりの側壁における任意の点aには、点
aのターゲット1側の直上の最上部b1 を結ぶ延長線c
1 と、コリメータ孔3bの点aと対向する面の最上部b
2 を結ぶ対角延長線c2 とで挟まれた角度θの範囲でタ
ーゲット1からのスパッタ原子が飛来して堆積する。図
14は延長線c1 と対角延長線c2 との間の角度θと堆
積するスパッタ原子の堆積速度との関係を示したもの
で、縦軸は堆積速度、横軸は上記角度θであり、堆積速
度と角度θとが原点を通る比例関係となり、角度θが大
きくなるほど堆積速度が速くなる。上記角度θが角度θ
a である点aの堆積膜厚は、斜線部で示す三角形Sa の
面積により示される。つまり、従来のスパッタリング装
置では、スパッタ原子が飛来して堆積する角度θの範囲
が大きいため、より多くの膜が堆積する。そして、この
堆積膜が剥がれることによるパーティクルの発生があ
り、このパーティクルの発生を防ぐためにメンテナンス
を何回も行わなければならなかった。
タ原子が堆積する様子を図13により説明する。コリメ
ータ孔3bのまわりの側壁における任意の点aには、点
aのターゲット1側の直上の最上部b1 を結ぶ延長線c
1 と、コリメータ孔3bの点aと対向する面の最上部b
2 を結ぶ対角延長線c2 とで挟まれた角度θの範囲でタ
ーゲット1からのスパッタ原子が飛来して堆積する。図
14は延長線c1 と対角延長線c2 との間の角度θと堆
積するスパッタ原子の堆積速度との関係を示したもの
で、縦軸は堆積速度、横軸は上記角度θであり、堆積速
度と角度θとが原点を通る比例関係となり、角度θが大
きくなるほど堆積速度が速くなる。上記角度θが角度θ
a である点aの堆積膜厚は、斜線部で示す三角形Sa の
面積により示される。つまり、従来のスパッタリング装
置では、スパッタ原子が飛来して堆積する角度θの範囲
が大きいため、より多くの膜が堆積する。そして、この
堆積膜が剥がれることによるパーティクルの発生があ
り、このパーティクルの発生を防ぐためにメンテナンス
を何回も行わなければならなかった。
【0012】また、コリメータ孔3bに膜が堆積するこ
とにより、実効的にコリメータ孔3bのアスペクト比に
変化が起こり、基板2への堆積速度の低下や基板2上で
の堆積形状の変化が生じるという問題もあった。つま
り、図15(a),(b)は、コリメータ孔3bに膜が
堆積する様子を示す断面図で、スパッタリングを行う
と、コリメータ孔3bの側壁のターゲット1側の最上部
b1 には、ターゲット1からスパッタ原子xがさまざま
な角度で飛来し、スパッタ膜が堆積する。そして、堆積
を続けると、図15(b)に示すように堆積膜eはオー
バハング形状になり、コリメータ孔3bのもっとも狭く
なっている箇所の孔径d1 が非常に狭くなって、上述し
た問題を発生していた。
とにより、実効的にコリメータ孔3bのアスペクト比に
変化が起こり、基板2への堆積速度の低下や基板2上で
の堆積形状の変化が生じるという問題もあった。つま
り、図15(a),(b)は、コリメータ孔3bに膜が
堆積する様子を示す断面図で、スパッタリングを行う
と、コリメータ孔3bの側壁のターゲット1側の最上部
b1 には、ターゲット1からスパッタ原子xがさまざま
な角度で飛来し、スパッタ膜が堆積する。そして、堆積
を続けると、図15(b)に示すように堆積膜eはオー
バハング形状になり、コリメータ孔3bのもっとも狭く
なっている箇所の孔径d1 が非常に狭くなって、上述し
た問題を発生していた。
【0013】また、図16に示すように、スパッタする
基板2の種類によって、その基板2に適したコリメータ
3におけるコリメータ孔3bとコリメータ高さ15との
寸法比がほぼ決まっている。すなわち、コリメータ孔3
bの断面形状が図16に示すようになっているとき、コ
リメータ孔3bのアスペクト比、つまりコリメータ孔高
さ15とコリメータ孔幅16との比が大きいときには、
堆積速度が低くなるが、基板2への堆積膜形状が良好と
なる。一方、コリメータ孔3bのアスペクト比が小さい
ときには、基板2への堆積膜形状が低下するかわりに堆
積速度が高くなる。同一のコリメータ板3aを何度も使
用して複数回スパッタリングをすると、コリメータ孔3
bのアスペクト比が適した値ではなくなってしまうた
め、従来は、スパッタリング装置のチャンバ8を真空状
態から大気状態としてチャンバ8を開けた後に、コリメ
ータ3を交換しなければならず、スパッタリング装置の
稼働時間が低下していた。
基板2の種類によって、その基板2に適したコリメータ
3におけるコリメータ孔3bとコリメータ高さ15との
寸法比がほぼ決まっている。すなわち、コリメータ孔3
bの断面形状が図16に示すようになっているとき、コ
リメータ孔3bのアスペクト比、つまりコリメータ孔高
さ15とコリメータ孔幅16との比が大きいときには、
堆積速度が低くなるが、基板2への堆積膜形状が良好と
なる。一方、コリメータ孔3bのアスペクト比が小さい
ときには、基板2への堆積膜形状が低下するかわりに堆
積速度が高くなる。同一のコリメータ板3aを何度も使
用して複数回スパッタリングをすると、コリメータ孔3
bのアスペクト比が適した値ではなくなってしまうた
め、従来は、スパッタリング装置のチャンバ8を真空状
態から大気状態としてチャンバ8を開けた後に、コリメ
ータ3を交換しなければならず、スパッタリング装置の
稼働時間が低下していた。
【0014】また、従来のスパッタリング装置のコリメ
ータ板3aをメンテナンスする場合、コリメータ板3a
に数百個から数千個にも及ぶコリメータ孔3bの内壁面
すべてに対して、直径25〜30nm程度の炭化珪素の
微粒子を吹き付けて衝突させることによって堆積物を剥
がすので、コリメータ孔3bのアスペクト比が1.5を
越えると、堆積膜を十分に除去すること自体が困難であ
った。さらに、コリメータ孔3bの側面に凹凸を形成さ
せることにより、堆積膜の密着性を向上させているが、
実際にはコリメータ孔3b内壁面の凹凸処理不足などが
生じ、堆積膜の剥がれによるパーティクルが発生した
り、一部のコリメータ孔3bが塞がって基板2へのスパ
ッタリングの均一性が低下したりして、デバイス不良が
発生するという問題があった。
ータ板3aをメンテナンスする場合、コリメータ板3a
に数百個から数千個にも及ぶコリメータ孔3bの内壁面
すべてに対して、直径25〜30nm程度の炭化珪素の
微粒子を吹き付けて衝突させることによって堆積物を剥
がすので、コリメータ孔3bのアスペクト比が1.5を
越えると、堆積膜を十分に除去すること自体が困難であ
った。さらに、コリメータ孔3bの側面に凹凸を形成さ
せることにより、堆積膜の密着性を向上させているが、
実際にはコリメータ孔3b内壁面の凹凸処理不足などが
生じ、堆積膜の剥がれによるパーティクルが発生した
り、一部のコリメータ孔3bが塞がって基板2へのスパ
ッタリングの均一性が低下したりして、デバイス不良が
発生するという問題があった。
【0015】本発明は上記問題を解決するもので、コリ
メータ孔の堆積膜により孔径が非常に狭くなったり、コ
リメータ孔のまわりに多量の膜が堆積したりすることが
なく、また安定した堆積膜速度および堆積膜形状を得る
ことができるスパッタリング装置を提供することを目的
とするものである。
メータ孔の堆積膜により孔径が非常に狭くなったり、コ
リメータ孔のまわりに多量の膜が堆積したりすることが
なく、また安定した堆積膜速度および堆積膜形状を得る
ことができるスパッタリング装置を提供することを目的
とするものである。
【0016】さらに、いろいろな種類の基板に対しても
最適な堆積膜速度および堆積膜形状の選択ができ、ま
た、コリメータ板のコリメータ孔のアスペクト比を低く
して、メンテナンスを簡便にしてなおかつ安定性を確保
し、パーティクルの削減、堆積膜形状および堆積膜の均
一性を向上できるスパッタリング装置を提供することを
目的とするものである。
最適な堆積膜速度および堆積膜形状の選択ができ、ま
た、コリメータ板のコリメータ孔のアスペクト比を低く
して、メンテナンスを簡便にしてなおかつ安定性を確保
し、パーティクルの削減、堆積膜形状および堆積膜の均
一性を向上できるスパッタリング装置を提供することを
目的とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に本発明のスパッタリング装置としての第1の手段は、
ターゲットと基板との間に、複数のコリメータ孔が形成
されたコリメータを配設し、コリメータ孔の前記ターゲ
ット寄りの箇所に、ターゲット側ほど広がるテーパ部を
設けたものである。
に本発明のスパッタリング装置としての第1の手段は、
ターゲットと基板との間に、複数のコリメータ孔が形成
されたコリメータを配設し、コリメータ孔の前記ターゲ
ット寄りの箇所に、ターゲット側ほど広がるテーパ部を
設けたものである。
【0018】また、本発明のスパッタリング装置として
の第2の手段は、ターゲットと基板との間に、複数のコ
リメータ孔が形成されたコリメータを配設し、前記コリ
メータ孔に、ターゲットと反対側ほど広がる逆テーパ部
を設けたものである。
の第2の手段は、ターゲットと基板との間に、複数のコ
リメータ孔が形成されたコリメータを配設し、前記コリ
メータ孔に、ターゲットと反対側ほど広がる逆テーパ部
を設けたものである。
【0019】また、本発明のスパッタリング装置として
の第3の手段は、ターゲットと基板との間に、複数のコ
リメータ孔が形成されたコリメータを配設し、コリメー
タ孔の前記ターゲット寄りの箇所に、ターゲット側ほど
広がるテーパ部を設け、かつコリメータ孔における前記
テーパ部が設けられていない箇所に、ターゲットと反対
側ほど広がる逆テーパ部を設けたものである。
の第3の手段は、ターゲットと基板との間に、複数のコ
リメータ孔が形成されたコリメータを配設し、コリメー
タ孔の前記ターゲット寄りの箇所に、ターゲット側ほど
広がるテーパ部を設け、かつコリメータ孔における前記
テーパ部が設けられていない箇所に、ターゲットと反対
側ほど広がる逆テーパ部を設けたものである。
【0020】また、本発明のスパッタリング装置として
の第4の手段は、ターゲットと基板との間に、複数のコ
リメータ孔が形成されたテープ状のコリメータを配置
し、前記テープ状のコリメータを前記配置位置に順次供
給しながら回収する供給回収手段を設けたものである。
の第4の手段は、ターゲットと基板との間に、複数のコ
リメータ孔が形成されたテープ状のコリメータを配置
し、前記テープ状のコリメータを前記配置位置に順次供
給しながら回収する供給回収手段を設けたものである。
【0021】また、本発明のスパッタリング装置として
の第5の手段は、前記第4の手段において、テープ状の
コリメータは膜形成を行うときには位置固定される一
方、膜形成後に供給回収手段が駆動されて、テープ状の
コリメータにおけるターゲットに対向する面が新しいコ
リメータ面となるまでテープ状のコリメータが供給回収
されるものである。
の第5の手段は、前記第4の手段において、テープ状の
コリメータは膜形成を行うときには位置固定される一
方、膜形成後に供給回収手段が駆動されて、テープ状の
コリメータにおけるターゲットに対向する面が新しいコ
リメータ面となるまでテープ状のコリメータが供給回収
されるものである。
【0022】また、本発明のスパッタリング装置として
の第6の手段は、前記第4の手段において、供給回収手
段が膜形成時に駆動されて、テープ状のコリメータが供
給回収されながら膜が形成されるものである。
の第6の手段は、前記第4の手段において、供給回収手
段が膜形成時に駆動されて、テープ状のコリメータが供
給回収されながら膜が形成されるものである。
【0023】また、本発明のスパッタリング装置として
の第7の手段は、前記第4の手段において、テープ状の
コリメータとターゲットもしくは基板との距離が一定と
なるようにテープ状のコリメータを支持するコリメータ
支持手段を設けたものである。
の第7の手段は、前記第4の手段において、テープ状の
コリメータとターゲットもしくは基板との距離が一定と
なるようにテープ状のコリメータを支持するコリメータ
支持手段を設けたものである。
【0024】また、本発明のスパッタリング装置として
の第8の手段は、ターゲットと基板との間に、複数のコ
リメータ孔が形成されたコリメータを配設し、前記コリ
メータをターゲットと基板との間に複数枚設けたもので
ある。
の第8の手段は、ターゲットと基板との間に、複数のコ
リメータ孔が形成されたコリメータを配設し、前記コリ
メータをターゲットと基板との間に複数枚設けたもので
ある。
【0025】また、本発明のスパッタリング装置として
の第9の手段は、前記第8の手段において、基板側のコ
リメータの位置を固定し、ターゲット側のコリメータを
テープ状に形成し、このテープ状のコリメータを供給回
収手段により順次供給して回収するものである。
の第9の手段は、前記第8の手段において、基板側のコ
リメータの位置を固定し、ターゲット側のコリメータを
テープ状に形成し、このテープ状のコリメータを供給回
収手段により順次供給して回収するものである。
【0026】また、本発明のスパッタリング装置として
の第10の手段は、前記第8の手段において、複数枚の
コリメータ同士の間に間隙を設けてコリメータを配置し
てなるものである。
の第10の手段は、前記第8の手段において、複数枚の
コリメータ同士の間に間隙を設けてコリメータを配置し
てなるものである。
【0027】また、本発明のスパッタリング装置として
の第11の手段は、前記第10の手段において、2枚以
上のコリメータのうちいずれかまたは全てをターゲット
方向または基板方向に平行移動することなどによりコリ
メータ同士の間の間隙距離を可変に構成したものであ
る。
の第11の手段は、前記第10の手段において、2枚以
上のコリメータのうちいずれかまたは全てをターゲット
方向または基板方向に平行移動することなどによりコリ
メータ同士の間の間隙距離を可変に構成したものであ
る。
【0028】
【作用】上記第1の手段においてコリメータ孔のターゲ
ット寄りの箇所にテーパ部を設けたことにより、テーパ
部の傾斜角度以上に傾斜した入射角度のスパッタ原子が
テーパ部に堆積するため、従来生じていたオーバハング
の膜成長が極めて起こりにくくなり、コリメータ孔のも
っとも幅の狭い部分の幅変化が少なくなって、基板への
堆積速度の低下、堆積形状の変化が少なくなる。
ット寄りの箇所にテーパ部を設けたことにより、テーパ
部の傾斜角度以上に傾斜した入射角度のスパッタ原子が
テーパ部に堆積するため、従来生じていたオーバハング
の膜成長が極めて起こりにくくなり、コリメータ孔のも
っとも幅の狭い部分の幅変化が少なくなって、基板への
堆積速度の低下、堆積形状の変化が少なくなる。
【0029】また、上記第2の手段においてコリメータ
孔に逆テーパ部を設けたことによって、コリメータ孔の
まわりの側壁への膜堆積が少なくなり、堆積する膜が剥
がれることによるパーティクル発生が少なくなる。
孔に逆テーパ部を設けたことによって、コリメータ孔の
まわりの側壁への膜堆積が少なくなり、堆積する膜が剥
がれることによるパーティクル発生が少なくなる。
【0030】また、上記第3の手段においてテーパ部お
よび逆テーパ部を組み合わせたことによって、上記第1
および第2の手段の両方の作用効果を得ることができ
る。また、上記第4の手段においてテープ状のコリメー
タをターゲットと基板との間の配置位置に順次供給しな
がら回収することによって、コリメータ上の堆積する膜
が常時一定膜厚以下に制御することが容易にできるよう
になるとともに、堆積する膜が剥がれることによるパー
ティクル発生が少なくなり、また基板への堆積速度の低
下、堆積形状の変化が少なくなる。
よび逆テーパ部を組み合わせたことによって、上記第1
および第2の手段の両方の作用効果を得ることができ
る。また、上記第4の手段においてテープ状のコリメー
タをターゲットと基板との間の配置位置に順次供給しな
がら回収することによって、コリメータ上の堆積する膜
が常時一定膜厚以下に制御することが容易にできるよう
になるとともに、堆積する膜が剥がれることによるパー
ティクル発生が少なくなり、また基板への堆積速度の低
下、堆積形状の変化が少なくなる。
【0031】また、上記第5の手段において、コリメー
タ孔のまわりに多量の膜が堆積して孔径が狭くなった
り、膜が剥がれたりする前に、供給回収手段を駆動し
て、テープ状のコリメータにおけるターゲットに対向す
る面が新しいコリメータ面となるまでテープ状のコリメ
ータを供給回収することによって、コリメータ上に堆積
する膜が無い状態とすることができ、堆積する膜が剥が
れることによるパーティクル発生がなくなり、また基板
への堆積速度、堆積形状が一定となる。
タ孔のまわりに多量の膜が堆積して孔径が狭くなった
り、膜が剥がれたりする前に、供給回収手段を駆動し
て、テープ状のコリメータにおけるターゲットに対向す
る面が新しいコリメータ面となるまでテープ状のコリメ
ータを供給回収することによって、コリメータ上に堆積
する膜が無い状態とすることができ、堆積する膜が剥が
れることによるパーティクル発生がなくなり、また基板
への堆積速度、堆積形状が一定となる。
【0032】また、上記第6の手段において供給回収手
段が膜形成時に駆動されて、テープ状のコリメータが供
給回収されながら膜が形成されることにより、コリメー
タ上での堆積膜厚が一定となり、堆積する膜が剥がれる
ことによるパーティクル発生がなくなり、また基板への
堆積速度の低下、堆積形状の変化が少なくなる。
段が膜形成時に駆動されて、テープ状のコリメータが供
給回収されながら膜が形成されることにより、コリメー
タ上での堆積膜厚が一定となり、堆積する膜が剥がれる
ことによるパーティクル発生がなくなり、また基板への
堆積速度の低下、堆積形状の変化が少なくなる。
【0033】また、上記第7の手段においてテープ状の
コリメータとターゲットもしくは基板との距離が一定と
なるようにコリメータ支持手段でテープ状のコリメータ
を支持することにより、コリメータの位置を一定にする
ことができ、基板への堆積速度、堆積形状が安定する。
コリメータとターゲットもしくは基板との距離が一定と
なるようにコリメータ支持手段でテープ状のコリメータ
を支持することにより、コリメータの位置を一定にする
ことができ、基板への堆積速度、堆積形状が安定する。
【0034】また、上記第8の手段においてコリメータ
をターゲットと基板との間に複数枚設けたことにより、
それぞれのコリメータを別々にメンテナンスすることが
できる。このため、同じコリメータ孔のアスペクト比に
した場合、1枚のコリメータと比較して、2枚以上のコ
リメータを用いる場合、コリメータ1枚についての、コ
リメータ孔のアスペクト比が小さくでき、数百個から数
千個にも及ぶコリメータ孔の内壁面すべてに対して、容
易に25〜30nm程度の炭化珪素の微粒子を吹き付け
て衝突させることができる。これによって堆積物を剥が
し、なおかつコリメータ孔の側面に凹凸を形成させるこ
とができ、堆積膜の密着性を向上させることができる。
さらにメンテナンスの簡便化、安定性を得ることができ
る。
をターゲットと基板との間に複数枚設けたことにより、
それぞれのコリメータを別々にメンテナンスすることが
できる。このため、同じコリメータ孔のアスペクト比に
した場合、1枚のコリメータと比較して、2枚以上のコ
リメータを用いる場合、コリメータ1枚についての、コ
リメータ孔のアスペクト比が小さくでき、数百個から数
千個にも及ぶコリメータ孔の内壁面すべてに対して、容
易に25〜30nm程度の炭化珪素の微粒子を吹き付け
て衝突させることができる。これによって堆積物を剥が
し、なおかつコリメータ孔の側面に凹凸を形成させるこ
とができ、堆積膜の密着性を向上させることができる。
さらにメンテナンスの簡便化、安定性を得ることができ
る。
【0035】また、上記第9の手段においてターゲット
側のコリメータをテープ状に形成し、このテープ状のコ
リメータを供給回収手段により順次供給して回収するこ
とにより、基板側の固定コリメータの交換頻度を少なく
することができる。
側のコリメータをテープ状に形成し、このテープ状のコ
リメータを供給回収手段により順次供給して回収するこ
とにより、基板側の固定コリメータの交換頻度を少なく
することができる。
【0036】また、上記第10の手段において複数枚の
コリメータ同士の間に間隙を設けたことにより、実効的
なコリメータのアスペクト比を容易に大きくすることが
できる。またコリメータ孔側壁からの堆積する膜が剥が
れることによるパーティクル発生が少なくなる。
コリメータ同士の間に間隙を設けたことにより、実効的
なコリメータのアスペクト比を容易に大きくすることが
できる。またコリメータ孔側壁からの堆積する膜が剥が
れることによるパーティクル発生が少なくなる。
【0037】また、上記第11の手段において2枚以上
のコリメータのうちいずれかまたは全てをターゲット方
向または基板方向に平行移動してコリメータ同士の間の
間隙距離を可変に構成したことにより、コリメータの間
の距離が変わり、実質的なコリメータ孔のアスペクト比
を任意の値に設定することができ、適した堆積速度およ
び基板への堆積膜形状を設定することができる。
のコリメータのうちいずれかまたは全てをターゲット方
向または基板方向に平行移動してコリメータ同士の間の
間隙距離を可変に構成したことにより、コリメータの間
の距離が変わり、実質的なコリメータ孔のアスペクト比
を任意の値に設定することができ、適した堆積速度およ
び基板への堆積膜形状を設定することができる。
【0038】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。なお、いずれの実施例においても、スパッタリン
グ装置におけるコリメータの構造だけが異なるため、他
の部分についての説明は省略し、同機能のものには同符
号を付す。
する。なお、いずれの実施例においても、スパッタリン
グ装置におけるコリメータの構造だけが異なるため、他
の部分についての説明は省略し、同機能のものには同符
号を付す。
【0039】図1は本発明の第1の実施例にかかるスパ
ッタリング装置を示すもので、上側にターゲット1を配
置したコリメータおよびこの近傍箇所の断面形状を示し
たものである。コリメータ20のコリメータ孔21に
は、ターゲット1寄りの箇所に、ターゲット1側ほど広
がるテーパ部22が設けられている。なお、コリメータ
孔21におけるテーパ部22の下方部分は従来と同様に
コリメータ板23の裏面に対して垂直かつ直線状な垂直
直線部24とされている。
ッタリング装置を示すもので、上側にターゲット1を配
置したコリメータおよびこの近傍箇所の断面形状を示し
たものである。コリメータ20のコリメータ孔21に
は、ターゲット1寄りの箇所に、ターゲット1側ほど広
がるテーパ部22が設けられている。なお、コリメータ
孔21におけるテーパ部22の下方部分は従来と同様に
コリメータ板23の裏面に対して垂直かつ直線状な垂直
直線部24とされている。
【0040】図2(a)に示すように、スパッタリング
を行うと、コリメータ孔21のまわりの側壁部分には、
ターゲット1よりスパッタ原子xがさまざまな角度で飛
来する。この際、テーパ部22の傾斜角度以上に傾斜し
た入射角度のスパッタ原子xがテーパ部22に堆積す
る。このため、コリメータ孔21においてはオーバハン
グの膜成長が極めて起こりにくくなり、コリメータ孔2
1の側壁における垂直直線部上端24aへの堆積量が、
単なる垂直直線状のコリメータ孔と比較して少なくな
る。
を行うと、コリメータ孔21のまわりの側壁部分には、
ターゲット1よりスパッタ原子xがさまざまな角度で飛
来する。この際、テーパ部22の傾斜角度以上に傾斜し
た入射角度のスパッタ原子xがテーパ部22に堆積す
る。このため、コリメータ孔21においてはオーバハン
グの膜成長が極めて起こりにくくなり、コリメータ孔2
1の側壁における垂直直線部上端24aへの堆積量が、
単なる垂直直線状のコリメータ孔と比較して少なくな
る。
【0041】図2(b)は、従来と同様な条件のコリメ
ーションに対してスパッタリングしたときのコリメータ
孔への膜の堆積状態を示すものである。図2(b)に示
すように、コリメータ孔21の側壁における垂直直線部
上端24aの堆積膜yのオーバハング形状が緩和され、
最小箇所の孔径d2 は、図15(b)に示した従来例の
場合の最小孔径d1 と比較して広くなっている。
ーションに対してスパッタリングしたときのコリメータ
孔への膜の堆積状態を示すものである。図2(b)に示
すように、コリメータ孔21の側壁における垂直直線部
上端24aの堆積膜yのオーバハング形状が緩和され、
最小箇所の孔径d2 は、図15(b)に示した従来例の
場合の最小孔径d1 と比較して広くなっている。
【0042】ここで、平面視して円形のコリメータ孔2
1に、テーパ角度θT が60度であるテーパ部22を、
垂直直線部24の箇所のコリメータ孔21の幅(直径)
d3とコリメータ孔21の高さhとの比が1となるよう
に形成したものと、テーパ部22が設けられていない従
来のコリメータを有するものとを、市販されている直流
マグネトロンスパッタ装置で処理する。このとき、基板
2としてSiウエハを用い、ターゲット1としてTiタ
ーゲットを用いた。基板2上にTi膜を膜厚が20nm
となるように1000枚の処理を行った。この結果、テ
ーパ部22が設けられているコリメータ20を用いた場
合に、基板2での堆積速度を、単なる垂直直線状のコリ
メータ孔のコリメータの堆積速度と比較して1/3に抑
えることができた。
1に、テーパ角度θT が60度であるテーパ部22を、
垂直直線部24の箇所のコリメータ孔21の幅(直径)
d3とコリメータ孔21の高さhとの比が1となるよう
に形成したものと、テーパ部22が設けられていない従
来のコリメータを有するものとを、市販されている直流
マグネトロンスパッタ装置で処理する。このとき、基板
2としてSiウエハを用い、ターゲット1としてTiタ
ーゲットを用いた。基板2上にTi膜を膜厚が20nm
となるように1000枚の処理を行った。この結果、テ
ーパ部22が設けられているコリメータ20を用いた場
合に、基板2での堆積速度を、単なる垂直直線状のコリ
メータ孔のコリメータの堆積速度と比較して1/3に抑
えることができた。
【0043】次に、本発明の第2の実施例を図3および
図4を参照しながら説明する。図3に示すように、コリ
メータ30のコリメータ孔31は、ターゲット1と反対
側ほど広がる逆テーパ部32により構成されている。
図4を参照しながら説明する。図3に示すように、コリ
メータ30のコリメータ孔31は、ターゲット1と反対
側ほど広がる逆テーパ部32により構成されている。
【0044】上記構成において、コリメータ孔31を形
成する逆テーパ部32の任意の点fには、この点fの上
方の逆テーパ部32の上端32aを通る延長線g1 と、
逆テーパ部32における点fと対向する面の上端32b
を通る対角延長線g2 とで挟まれた角度θa の範囲内で
ターゲット1よりスパッタ原子xが飛来して堆積する。
成する逆テーパ部32の任意の点fには、この点fの上
方の逆テーパ部32の上端32aを通る延長線g1 と、
逆テーパ部32における点fと対向する面の上端32b
を通る対角延長線g2 とで挟まれた角度θa の範囲内で
ターゲット1よりスパッタ原子xが飛来して堆積する。
【0045】図4は、任意の点fの図3における角度θ
a の範囲内の堆積速度と、角度θbの範囲内の堆積速度
とを示したものである。延長線g1 と対角延長線g2 と
で挟まれた角度θa の範囲内のスパッタ膜堆積膜厚は、
原点と角度θa とこの角度θ a に対応する堆積速度値と
に囲まれた三角形S2 の面積により示され、角度θbの
範囲内のスパッタ膜堆積膜厚は、原点と角度θb とこの
角度θb に対応する堆積速度値とに囲まれた三角形S3
の面積により示される。
a の範囲内の堆積速度と、角度θbの範囲内の堆積速度
とを示したものである。延長線g1 と対角延長線g2 と
で挟まれた角度θa の範囲内のスパッタ膜堆積膜厚は、
原点と角度θa とこの角度θ a に対応する堆積速度値と
に囲まれた三角形S2 の面積により示され、角度θbの
範囲内のスパッタ膜堆積膜厚は、原点と角度θb とこの
角度θb に対応する堆積速度値とに囲まれた三角形S3
の面積により示される。
【0046】つまり、コリメータ孔31を逆テーパ部3
2に形成することにより、単なる垂直形状のコリメータ
孔と比較して、角度θa と角度θb とそれぞれの堆積速
度とで囲まれた四角形S4 の部分だけスパッタ膜堆積が
少なくなる。これにより、コリメータ孔31の側壁に堆
積する堆積膜の膜厚が少なくなり、コリメータ孔31よ
り発生するパーティクルが低減する。
2に形成することにより、単なる垂直形状のコリメータ
孔と比較して、角度θa と角度θb とそれぞれの堆積速
度とで囲まれた四角形S4 の部分だけスパッタ膜堆積が
少なくなる。これにより、コリメータ孔31の側壁に堆
積する堆積膜の膜厚が少なくなり、コリメータ孔31よ
り発生するパーティクルが低減する。
【0047】ここで、平面視して円形のコリメータ孔3
1に、図4における逆テーパ角度(角度θa と角度θb
との差)が30度で、コリメータ孔31のターゲット側
上端の幅(直径)d4 とコリメータ孔31の高さhの比
が1となるように形成したものと、従来の垂直直線形状
のコリメータ孔のコリメータを有するものとを、市販さ
れている直流マグネトロンスパッタ装置で処理した。こ
のとき、基板2としてSiウエハを用い、ターゲット1
としてTiターゲットを用いた。基板2上にTi膜を膜
厚が20nmとなるように1000枚堆積させた。この
結果、垂直直線形状のコリメータと比較して基板2に付
着する粒径300nm以上のパーティクルは、1/2に
抑えられた。
1に、図4における逆テーパ角度(角度θa と角度θb
との差)が30度で、コリメータ孔31のターゲット側
上端の幅(直径)d4 とコリメータ孔31の高さhの比
が1となるように形成したものと、従来の垂直直線形状
のコリメータ孔のコリメータを有するものとを、市販さ
れている直流マグネトロンスパッタ装置で処理した。こ
のとき、基板2としてSiウエハを用い、ターゲット1
としてTiターゲットを用いた。基板2上にTi膜を膜
厚が20nmとなるように1000枚堆積させた。この
結果、垂直直線形状のコリメータと比較して基板2に付
着する粒径300nm以上のパーティクルは、1/2に
抑えられた。
【0048】また、第3の実施例として、コリメータ孔
のターゲット側にテーパ部22を形成し、かつこのテー
パ部22が形成されていない箇所に逆テーパ部32を形
成してもよく、この場合にはテーパ部22および逆テー
パ部32の各々が上記した両方の効果を合せもつことが
期待できる。
のターゲット側にテーパ部22を形成し、かつこのテー
パ部22が形成されていない箇所に逆テーパ部32を形
成してもよく、この場合にはテーパ部22および逆テー
パ部32の各々が上記した両方の効果を合せもつことが
期待できる。
【0049】なお、この場合に、テーパ部22以外の箇
所を全て逆テーパ部32としてもよく、また、これらの
間や反ターゲット側に垂直直線形状部を設けてもよい。
次に、本発明の第4の実施例を図5を参照しながら説明
する。
所を全て逆テーパ部32としてもよく、また、これらの
間や反ターゲット側に垂直直線形状部を設けてもよい。
次に、本発明の第4の実施例を図5を参照しながら説明
する。
【0050】図5に示すように、ターゲット1と基板2
の間にテープ状コリメータ40が配置されている。テー
プ状コリメータ40は、厚み100μmのアルミニウム
箔に平面視して直径100μmの円形コリメータ孔が形
成され、磁気シールなどの真空中で回転機構を有する巻
き取りロール42により巻き取りができるようになって
おり、この巻き取りロール42によって使用済みのテー
プ状コリメータ40を回収している。なお新規のテープ
状コリメータ40は、供給ロール41から供給され、こ
れらの供給ロール41と巻き取りロール42とにより供
給回収手段が構成されている。
の間にテープ状コリメータ40が配置されている。テー
プ状コリメータ40は、厚み100μmのアルミニウム
箔に平面視して直径100μmの円形コリメータ孔が形
成され、磁気シールなどの真空中で回転機構を有する巻
き取りロール42により巻き取りができるようになって
おり、この巻き取りロール42によって使用済みのテー
プ状コリメータ40を回収している。なお新規のテープ
状コリメータ40は、供給ロール41から供給され、こ
れらの供給ロール41と巻き取りロール42とにより供
給回収手段が構成されている。
【0051】ここで、テープ状コリメータ40は、コリ
メータ支持手段としてのテープ状コリメータ抑え43に
よりターゲット1および基板2から常時一定の距離を保
っている。また、テープ状コリメータ40が滑らかに走
行できるように、テープ状コリメータ抑え43における
テープ状コリメータ40と接触する部分の角部が丸く形
成されている。
メータ支持手段としてのテープ状コリメータ抑え43に
よりターゲット1および基板2から常時一定の距離を保
っている。また、テープ状コリメータ40が滑らかに走
行できるように、テープ状コリメータ抑え43における
テープ状コリメータ40と接触する部分の角部が丸く形
成されている。
【0052】なお、本実施例においては、テープ状コリ
メータ40として、厚み100μmのアルミニウム箔を
用いたが、ロール状に回転できる厚さであればよい。ま
た、テープ状コリメータ40としてアルミニウム箔を用
いたが、他の金属膜、絶縁膜を用いてもよい。
メータ40として、厚み100μmのアルミニウム箔を
用いたが、ロール状に回転できる厚さであればよい。ま
た、テープ状コリメータ40としてアルミニウム箔を用
いたが、他の金属膜、絶縁膜を用いてもよい。
【0053】上記構成におけるテープ状コリメータ40
の使用方法としては以下の2通りの方法がある。一方の
方法としては、膜の堆積中にはテープ状コリメータ40
を固定した状態で使用する。そして、コリメータ孔のま
わりに多量の膜が堆積して孔径が狭くなったり、膜が剥
がたりすることのない膜厚を予め設定し、この厚みに膜
が堆積した際には、基板2に対向する面が新しいコリメ
ータ面になるまでテープ状コリメータ40を巻き取りロ
ール42により巻き取って供給し、その後に膜形成を行
う。この方法によれば、コリメータ孔のまわりに多量の
膜が堆積する前に、コリメータ上に堆積膜が無い状態と
することができ、テープ状コリメータ40の特定部分だ
けに堆積膜が付着することがなく、堆積膜剥がれによる
パーティクルの発生が減少し、基板2への堆積膜速度お
よび堆積膜形状が安定する。
の使用方法としては以下の2通りの方法がある。一方の
方法としては、膜の堆積中にはテープ状コリメータ40
を固定した状態で使用する。そして、コリメータ孔のま
わりに多量の膜が堆積して孔径が狭くなったり、膜が剥
がたりすることのない膜厚を予め設定し、この厚みに膜
が堆積した際には、基板2に対向する面が新しいコリメ
ータ面になるまでテープ状コリメータ40を巻き取りロ
ール42により巻き取って供給し、その後に膜形成を行
う。この方法によれば、コリメータ孔のまわりに多量の
膜が堆積する前に、コリメータ上に堆積膜が無い状態と
することができ、テープ状コリメータ40の特定部分だ
けに堆積膜が付着することがなく、堆積膜剥がれによる
パーティクルの発生が減少し、基板2への堆積膜速度お
よび堆積膜形状が安定する。
【0054】また、他の方法としては、膜の堆積中にテ
ープ状コリメータ40を、たとえば約2cm/分の速度
で移動させながらスパッタリングを行う。この方法によ
れば、上記方法よりもテープ状コリメータ40の堆積膜
の付着量をさらに減少させることができて、テープ状コ
リメータ40の特定部分だけに堆積膜が付着することが
なくなり、テープ状コリメータ40上の堆積膜剥がれに
よるパーティクルの発生を一層防止できるとともに、基
板2への堆積膜速度および堆積膜形状が安定する。
ープ状コリメータ40を、たとえば約2cm/分の速度
で移動させながらスパッタリングを行う。この方法によ
れば、上記方法よりもテープ状コリメータ40の堆積膜
の付着量をさらに減少させることができて、テープ状コ
リメータ40の特定部分だけに堆積膜が付着することが
なくなり、テープ状コリメータ40上の堆積膜剥がれに
よるパーティクルの発生を一層防止できるとともに、基
板2への堆積膜速度および堆積膜形状が安定する。
【0055】また、上記構成において、テープ状コリメ
ータ40はテープ状コリメータ抑え43によりターゲッ
ト1および基板2から常時一定の距離が保たれているた
め、基板2への堆積速度、堆積形状が安定する。また、
テープ状コリメータ抑え43のテープ状コリメータ40
と接触する部分の角部を丸く形成したため、テープ状コ
リメータ40が滑らかに走行でき、テープ状コリメータ
の損傷および巻き取り時の堆積膜の剥がれが少なくな
り、角部が角型形状である場合と比べてテープ状コリメ
ータ40を巻き取る際に発生するパーティクルを1/3
に低減できた。
ータ40はテープ状コリメータ抑え43によりターゲッ
ト1および基板2から常時一定の距離が保たれているた
め、基板2への堆積速度、堆積形状が安定する。また、
テープ状コリメータ抑え43のテープ状コリメータ40
と接触する部分の角部を丸く形成したため、テープ状コ
リメータ40が滑らかに走行でき、テープ状コリメータ
の損傷および巻き取り時の堆積膜の剥がれが少なくな
り、角部が角型形状である場合と比べてテープ状コリメ
ータ40を巻き取る際に発生するパーティクルを1/3
に低減できた。
【0056】次に、本発明の第5の実施例を図6を参照
しながら説明する。図6に示すように、この実施例にお
いては、ターゲット1と基板2との間に設置されている
コリメータ50がターゲット側コリメータ51と基板側
コリメータ52との2枚で構成されている。ターゲット
側コリメータ51と基板側コリメータ52との各周辺部
にはコリメータ孔53の位置合わせ用として凸部51a
と凹部52aとが設けられている。なお、位置合わせ用
として凸部51aや凹部52aを設けることなく、透過
型センサーやレーザ光などを用いてコリメータ孔53の
位置合わせを行ってもよい。なお、本実施例のコリメー
タ孔53のアスペクト比は、ターゲット側コリメータ5
1と基板側コリメータ52とがそれぞれ1であるのもの
を用いた。
しながら説明する。図6に示すように、この実施例にお
いては、ターゲット1と基板2との間に設置されている
コリメータ50がターゲット側コリメータ51と基板側
コリメータ52との2枚で構成されている。ターゲット
側コリメータ51と基板側コリメータ52との各周辺部
にはコリメータ孔53の位置合わせ用として凸部51a
と凹部52aとが設けられている。なお、位置合わせ用
として凸部51aや凹部52aを設けることなく、透過
型センサーやレーザ光などを用いてコリメータ孔53の
位置合わせを行ってもよい。なお、本実施例のコリメー
タ孔53のアスペクト比は、ターゲット側コリメータ5
1と基板側コリメータ52とがそれぞれ1であるのもの
を用いた。
【0057】ところで、堆積膜の大半は、図15(b)
に示すように、コリメータ3のターゲット側に多く付着
し、その堆積膜が剥がれることより、パーティクルが発
生しており、それを防ぐために、コリメータの交換作業
が従来より行われている。このため、従来のような1枚
のコリメータ3で上記と同様にアスペクト比が2となる
コリメータ3を用いると堆積膜を十分に除去すること自
体が困難となる。
に示すように、コリメータ3のターゲット側に多く付着
し、その堆積膜が剥がれることより、パーティクルが発
生しており、それを防ぐために、コリメータの交換作業
が従来より行われている。このため、従来のような1枚
のコリメータ3で上記と同様にアスペクト比が2となる
コリメータ3を用いると堆積膜を十分に除去すること自
体が困難となる。
【0058】しかし、本実施例では、2枚のコリメータ
51,52を用いているため、各コリメータ51,52
における各コリメータ孔51b,52bのアスペクト比
を1と小さくすることができる。したがって、メンテナ
ンスの際には各コリメータ51,52を分割することに
より、容易に炭化珪素の微粒子を吹き付けて衝突させる
ことができる。この結果、付着した堆積物を容易に剥が
すことができ、かつコリメータ孔53の側面に凹凸を容
易に形成させることができ、堆積膜の密着性を向上させ
ることができる。さらにメンテナンスの簡便化、安定性
が得ることもできる。
51,52を用いているため、各コリメータ51,52
における各コリメータ孔51b,52bのアスペクト比
を1と小さくすることができる。したがって、メンテナ
ンスの際には各コリメータ51,52を分割することに
より、容易に炭化珪素の微粒子を吹き付けて衝突させる
ことができる。この結果、付着した堆積物を容易に剥が
すことができ、かつコリメータ孔53の側面に凹凸を容
易に形成させることができ、堆積膜の密着性を向上させ
ることができる。さらにメンテナンスの簡便化、安定性
が得ることもできる。
【0059】また、他の実施例(第6の実施例)とし
て、図6に示すターゲット側コリメータ51の部分をテ
ープ状コリメータに置き替えてもよい。このテープ状コ
リメータは、図5に示すものと同様に、例えば、ターゲ
ット側のコリメータを回転機構を有したロールによって
巻き取ることができるものを用いる。ここでは、厚みが
約100μmのアルミニウム箔に、平面視して直径10
0μmの円形コリメータ孔が形成されているものを用い
た。なお、基板側コリメータ52としては、例えば、コ
リメータ孔52bのアスペクト比が2のものを位置固定
して使用した。
て、図6に示すターゲット側コリメータ51の部分をテ
ープ状コリメータに置き替えてもよい。このテープ状コ
リメータは、図5に示すものと同様に、例えば、ターゲ
ット側のコリメータを回転機構を有したロールによって
巻き取ることができるものを用いる。ここでは、厚みが
約100μmのアルミニウム箔に、平面視して直径10
0μmの円形コリメータ孔が形成されているものを用い
た。なお、基板側コリメータ52としては、例えば、コ
リメータ孔52bのアスペクト比が2のものを位置固定
して使用した。
【0060】このように、ターゲット側のコリメータを
回転機構を有したロールによって巻き取ることができる
ものを用いたときには、同様のコリメータ孔のアスペク
ト比を持った1枚のコリメータと比較して、スパッタリ
ング装置のチャンバを真空状態から大気状態として、チ
ャンバを開けるメンテナンスの実施までに処理できる基
板2の枚数を、従来の10倍以上に増加させることがで
きた。
回転機構を有したロールによって巻き取ることができる
ものを用いたときには、同様のコリメータ孔のアスペク
ト比を持った1枚のコリメータと比較して、スパッタリ
ング装置のチャンバを真空状態から大気状態として、チ
ャンバを開けるメンテナンスの実施までに処理できる基
板2の枚数を、従来の10倍以上に増加させることがで
きた。
【0061】次に、本発明の第7の実施例を図7および
図8を参照しながら説明する。図7に示すように、本実
施例においては、ターゲット1と基板2との間に2枚の
コリメータ61,62が設けられ、かつ2枚のコリメー
タ61,62間に間隙63が設けられている。この実施
例では、ターゲット側コリメータ61と基板側コリメー
タ62とのそれぞれ単独のコリメータ孔61b,62b
のアスペクト比は0.5とされ、間隙63の部分を含ん
だコリメータ孔66の直径64とコリメータ高さ65と
の比、つまり空間アスペクト比が2に設定されている。
図8を参照しながら説明する。図7に示すように、本実
施例においては、ターゲット1と基板2との間に2枚の
コリメータ61,62が設けられ、かつ2枚のコリメー
タ61,62間に間隙63が設けられている。この実施
例では、ターゲット側コリメータ61と基板側コリメー
タ62とのそれぞれ単独のコリメータ孔61b,62b
のアスペクト比は0.5とされ、間隙63の部分を含ん
だコリメータ孔66の直径64とコリメータ高さ65と
の比、つまり空間アスペクト比が2に設定されている。
【0062】なお、図8は、1枚のコリメータ70によ
りコリメータ孔71のアスペクト比が2である場合を参
考として示す断面図である。このように、1枚のコリメ
ータ70でコリメータ孔71のアスペクト比が2である
ものと比較して、2枚のコリメータ61,62間に間隙
63を設けて配設したコリメータ60では、図7に示す
ように、ターゲット1より飛来する角度θが角度θ1 か
ら角度θ2 の間、つまりtanθが2/3から3/4で
ある角度θを有したスパッタ原子が、1枚のコリメータ
70でコリメータ孔71のアスペクト比が2であるもの
より多く基板2に飛来する。したがって、実効的なコリ
メータ60のアスペクト比を容易に大きくすることがで
きるとともに、図7に示す場合と比べて、基板2への堆
積速度を向上させることができるので、コリメータ孔側
壁から堆積膜が剥がれることによるパーティクル発生が
少なくなる。なお、その他のコリメータ特性は、図8に
示す1枚のコリメータ70を用いたアスペクト比が2で
あるものと同様である。
りコリメータ孔71のアスペクト比が2である場合を参
考として示す断面図である。このように、1枚のコリメ
ータ70でコリメータ孔71のアスペクト比が2である
ものと比較して、2枚のコリメータ61,62間に間隙
63を設けて配設したコリメータ60では、図7に示す
ように、ターゲット1より飛来する角度θが角度θ1 か
ら角度θ2 の間、つまりtanθが2/3から3/4で
ある角度θを有したスパッタ原子が、1枚のコリメータ
70でコリメータ孔71のアスペクト比が2であるもの
より多く基板2に飛来する。したがって、実効的なコリ
メータ60のアスペクト比を容易に大きくすることがで
きるとともに、図7に示す場合と比べて、基板2への堆
積速度を向上させることができるので、コリメータ孔側
壁から堆積膜が剥がれることによるパーティクル発生が
少なくなる。なお、その他のコリメータ特性は、図8に
示す1枚のコリメータ70を用いたアスペクト比が2で
あるものと同様である。
【0063】なお、本実施例では、コリメータを2枚の
例をもって説明したが、3枚以上のコリメータを用いて
も同様の効果を得ることができる。つまり、2枚以上の
コリメータを設け、なおかつ2枚以上のコリメータ間に
それぞれ間隙を設けた場合、容易に実効的なコリメータ
のアスペクト比を大きくすることができ、またコリメー
タ孔側壁から堆積膜が剥がれることによるパーティクル
発生が少なくなる。
例をもって説明したが、3枚以上のコリメータを用いて
も同様の効果を得ることができる。つまり、2枚以上の
コリメータを設け、なおかつ2枚以上のコリメータ間に
それぞれ間隙を設けた場合、容易に実効的なコリメータ
のアスペクト比を大きくすることができ、またコリメー
タ孔側壁から堆積膜が剥がれることによるパーティクル
発生が少なくなる。
【0064】次に、本発明の第8の実施例を図9を参照
しながら説明する。図9に示すように、この実施例にお
いては、上記第7の実施例と同様に、ターゲット1と基
板2との間に2枚のコリメータ81,82が設けられ、
かつ2枚のコリメータ81,82間に間隙83が設けら
れている。そして、基板側コリメータ82は磁気シール
などの真空中で伸縮機構を有するコリメータ高さ調節棒
84により高さが調整自在とされ、ターゲット側コリメ
ータ81と基板側コリメータ82との間の間隙83の距
離を変えることで、コリメータ孔85のアスペクト比を
任意の値に設定することができるようになっている。つ
まり、最適な空間アスペクト比を選択できるので、基板
への堆積速度および堆積膜形状を最適な状態に設定する
ことができる。
しながら説明する。図9に示すように、この実施例にお
いては、上記第7の実施例と同様に、ターゲット1と基
板2との間に2枚のコリメータ81,82が設けられ、
かつ2枚のコリメータ81,82間に間隙83が設けら
れている。そして、基板側コリメータ82は磁気シール
などの真空中で伸縮機構を有するコリメータ高さ調節棒
84により高さが調整自在とされ、ターゲット側コリメ
ータ81と基板側コリメータ82との間の間隙83の距
離を変えることで、コリメータ孔85のアスペクト比を
任意の値に設定することができるようになっている。つ
まり、最適な空間アスペクト比を選択できるので、基板
への堆積速度および堆積膜形状を最適な状態に設定する
ことができる。
【0065】なお、本実施例では、基板側コリメータ8
2を動かす例をもって説明したが、2枚以上のコリメー
タのいずれかまたは全てのコリメータを移動させても同
様の効果を得ることができる。
2を動かす例をもって説明したが、2枚以上のコリメー
タのいずれかまたは全てのコリメータを移動させても同
様の効果を得ることができる。
【0066】さらに、上記第1から第8の実施例の構成
を互いに組み合わせることも可能であり、それぞれ組み
合わされた作用効果を得ることができる。
を互いに組み合わせることも可能であり、それぞれ組み
合わされた作用効果を得ることができる。
【0067】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、コリメー
タ孔のターゲット寄りの箇所にテーパ部を設けることに
より、従来生じていたオーバハングの膜成長が極めて起
こりにくくなり、コリメータ孔のもっとも幅の狭い部分
の幅変化が少なくなって、基板への堆積速度の低下、堆
積形状の変化が少なくなる。また、コリメータ孔に逆テ
ーパ部を設けることによって、コリメータ孔のまわりの
側壁への膜堆積が少なくなり、堆積する膜が剥がれるこ
とによるパーティクル発生が少なくなる。さらに、テー
パ部および逆テーパ部を組み合わせることによって、こ
れら両方の作用効果を得ることができる。
タ孔のターゲット寄りの箇所にテーパ部を設けることに
より、従来生じていたオーバハングの膜成長が極めて起
こりにくくなり、コリメータ孔のもっとも幅の狭い部分
の幅変化が少なくなって、基板への堆積速度の低下、堆
積形状の変化が少なくなる。また、コリメータ孔に逆テ
ーパ部を設けることによって、コリメータ孔のまわりの
側壁への膜堆積が少なくなり、堆積する膜が剥がれるこ
とによるパーティクル発生が少なくなる。さらに、テー
パ部および逆テーパ部を組み合わせることによって、こ
れら両方の作用効果を得ることができる。
【0068】また、テープ状のコリメータをターゲット
と基板との間の配置位置に順次供給しながら回収するこ
とによって、コリメータ上の堆積する膜が常時一定膜厚
以下に制御することが容易にできるようになるととも
に、堆積する膜が剥がれることによるパーティクル発生
が少なくなり、また基板への堆積速度の低下、堆積形状
の変化を少なくできる。
と基板との間の配置位置に順次供給しながら回収するこ
とによって、コリメータ上の堆積する膜が常時一定膜厚
以下に制御することが容易にできるようになるととも
に、堆積する膜が剥がれることによるパーティクル発生
が少なくなり、また基板への堆積速度の低下、堆積形状
の変化を少なくできる。
【0069】また、コリメータ孔のまわりに多量の膜が
堆積して孔径が狭くなったり、膜が剥がれたりする前
に、供給回収手段を駆動して、テープ状のコリメータに
おける基板に対向する面が新しいコリメータ面となるま
でテープ状のコリメータを供給回収することによって、
コリメータ上に堆積する膜が無い状態とすることがで
き、堆積する膜が剥がれることによるパーティクル発生
がなくなり、また基板への堆積速度、堆積形状が一定と
なる。
堆積して孔径が狭くなったり、膜が剥がれたりする前
に、供給回収手段を駆動して、テープ状のコリメータに
おける基板に対向する面が新しいコリメータ面となるま
でテープ状のコリメータを供給回収することによって、
コリメータ上に堆積する膜が無い状態とすることがで
き、堆積する膜が剥がれることによるパーティクル発生
がなくなり、また基板への堆積速度、堆積形状が一定と
なる。
【0070】また、供給回収手段が膜形成時に駆動され
て、テープ状のコリメータが供給回収されながら膜が形
成されることにより、コリメータ上での堆積膜厚が一定
となり、堆積する膜が剥がれることによるパーティクル
発生がなくなり、また基板への堆積速度の低下、堆積形
状の変化が少なくなる。
て、テープ状のコリメータが供給回収されながら膜が形
成されることにより、コリメータ上での堆積膜厚が一定
となり、堆積する膜が剥がれることによるパーティクル
発生がなくなり、また基板への堆積速度の低下、堆積形
状の変化が少なくなる。
【0071】また、テープ状のコリメータとターゲット
もしくは基板との距離が一定となるようにコリメータ支
持手段でテープ状のコリメータを支持することにより、
コリメータの位置を一定にすることができ、基板への堆
積速度、堆積形状を安定させることができる。
もしくは基板との距離が一定となるようにコリメータ支
持手段でテープ状のコリメータを支持することにより、
コリメータの位置を一定にすることができ、基板への堆
積速度、堆積形状を安定させることができる。
【0072】また、コリメータをターゲットと基板との
間に複数枚設けることにより、メンテナンスの簡便化、
安定性を得ることができるとともに、堆積物を剥がし、
コリメータ孔の側面に凹凸を形成させることが容易にで
きて堆積膜の密着性を向上させることができる。
間に複数枚設けることにより、メンテナンスの簡便化、
安定性を得ることができるとともに、堆積物を剥がし、
コリメータ孔の側面に凹凸を形成させることが容易にで
きて堆積膜の密着性を向上させることができる。
【0073】また、ターゲット側のコリメータをテープ
状に形成し、このテープ状のコリメータを供給回収手段
により順次供給して回収することにより、基板側の固定
コリメータの交換頻度を少なくすることができる。
状に形成し、このテープ状のコリメータを供給回収手段
により順次供給して回収することにより、基板側の固定
コリメータの交換頻度を少なくすることができる。
【0074】また、複数枚のコリメータ同士の間に間隙
を設けたことにより、実効的なコリメータのアスペクト
比を容易に大きくすることができ、また、コリメータ孔
側壁からの堆積する膜が剥がれることによるパーティク
ル発生が少なくなる。
を設けたことにより、実効的なコリメータのアスペクト
比を容易に大きくすることができ、また、コリメータ孔
側壁からの堆積する膜が剥がれることによるパーティク
ル発生が少なくなる。
【0075】また、2枚以上のコリメータのうちいずれ
かまたは全てをターゲット方向または基板方向に平行移
動してコリメータ同士の間の間隙距離を可変に構成する
ことにより、実質的なコリメータ孔のアスペクト比を任
意の値に設定することができて、基板への適した堆積速
度および基板への堆積膜形状を設定することができる。
かまたは全てをターゲット方向または基板方向に平行移
動してコリメータ同士の間の間隙距離を可変に構成する
ことにより、実質的なコリメータ孔のアスペクト比を任
意の値に設定することができて、基板への適した堆積速
度および基板への堆積膜形状を設定することができる。
【図1】本発明の第1の実施例にかかるスパッタリング
装置のコリメータおよびその近傍箇所の断面図
装置のコリメータおよびその近傍箇所の断面図
【図2】同スパッタリング装置のコリメータおよびその
近傍箇所の断面図
近傍箇所の断面図
【図3】本発明の第2の実施例にかかるスパッタリング
装置のコリメータおよびその近傍箇所の断面図
装置のコリメータおよびその近傍箇所の断面図
【図4】同スパッタリング装置のコリメータ孔の側壁部
分への堆積膜厚を説明するための図
分への堆積膜厚を説明するための図
【図5】本発明の第4の実施例にかかるテープ状コリメ
ータおよびその近傍箇所の断面図
ータおよびその近傍箇所の断面図
【図6】本発明の第5の実施例にかかるテープ状コリメ
ータおよびその近傍箇所の断面図
ータおよびその近傍箇所の断面図
【図7】本発明の第7の実施例にかかるコリメータおよ
びその近傍箇所の断面図
びその近傍箇所の断面図
【図8】図7のコリメータとの比較に用いるための従来
のコリメータおよびその近傍箇所の断面図
のコリメータおよびその近傍箇所の断面図
【図9】本発明の第8の実施例にかかるコリメータおよ
びその近傍箇所の断面図
びその近傍箇所の断面図
【図10】直流マグネトロンスパッタ装置の断面模式図
【図11】コリメータの形状をターゲット側より見た平
面図
面図
【図12】従来のスパッタリング装置のコリメータ孔お
よびその近傍箇所の断面図
よびその近傍箇所の断面図
【図13】従来のスパッタリング装置のコリメータ孔お
よびその近傍箇所の断面図
よびその近傍箇所の断面図
【図14】同従来のスパッタリング装置のコリメータ孔
の側壁部分への堆積膜厚を説明するための図
の側壁部分への堆積膜厚を説明するための図
【図15】同従来のスパッタリング装置のコリメータ孔
およびその近傍箇所の断面図
およびその近傍箇所の断面図
【図16】スパッタリング装置のコリメータ孔のアスペ
クト比を説明するためのコリメータおよびその近傍箇所
の断面図
クト比を説明するためのコリメータおよびその近傍箇所
の断面図
1 ターゲット 2 基板 20 コリメータ 21 コリメータ孔 22 テーパ部 24 垂直直線部 30 コリメータ 31 コリメータ孔 32 逆テーパ部 40 テープ状コリメータ 41 供給ロール(供給回収手
段) 42 巻き取りロール(供給回収
手段) 43 テープ状コリメータ抑え
(コリメータ支持手段) 50 コリメータ 51 ターゲット側コリメータ 51b,52b,53 コリメータ孔 52 基板側コリメータ 60 コリメータ 61 ターゲット側コリメータ 61b,62b,66 コリメータ孔 62 基板側コリメータ 63 間隙 81 ターゲット側コリメータ 82 基板側コリメータ 83 間隙 84 コリメータ高さ調節棒 85 コリメータ孔
段) 42 巻き取りロール(供給回収
手段) 43 テープ状コリメータ抑え
(コリメータ支持手段) 50 コリメータ 51 ターゲット側コリメータ 51b,52b,53 コリメータ孔 52 基板側コリメータ 60 コリメータ 61 ターゲット側コリメータ 61b,62b,66 コリメータ孔 62 基板側コリメータ 63 間隙 81 ターゲット側コリメータ 82 基板側コリメータ 83 間隙 84 コリメータ高さ調節棒 85 コリメータ孔
Claims (11)
- 【請求項1】 ターゲットと基板との間に、複数のコリ
メータ孔が形成されたコリメータを配設し、コリメータ
孔の前記ターゲット寄りの箇所に、ターゲット側ほど広
がるテーパ部を設けたスパッタリング装置。 - 【請求項2】 ターゲットと基板との間に、複数のコリ
メータ孔が形成されたコリメータを配設し、前記コリメ
ータ孔に、ターゲットと反対側ほど広がる逆テーパ部を
設けたスパッタリング装置。 - 【請求項3】 ターゲットと基板との間に、複数のコリ
メータ孔が形成されたコリメータを配設し、コリメータ
孔の前記ターゲット寄りの箇所に、ターゲット側ほど広
がるテーパ部を設け、かつコリメータ孔における前記テ
ーパ部が設けられていない箇所に、ターゲットと反対側
ほど広がる逆テーパ部を設けたスパッタリング装置。 - 【請求項4】 ターゲットと基板との間に、複数のコリ
メータ孔が形成されたテープ状のコリメータを配置し、
前記テープ状のコリメータを前記配置位置に順次供給し
ながら回収する供給回収手段を設けたスパッタリング装
置。 - 【請求項5】 テープ状のコリメータは膜形成を行うと
きには位置固定される一方、膜形成後に供給回収手段が
駆動されて、テープ状のコリメータにおけるターゲット
に対向する面が新しいコリメータ面となるまでテープ状
のコリメータが供給回収される請求項4記載のスパッタ
リング装置。 - 【請求項6】 供給回収手段が膜形成時に駆動されて、
テープ状のコリメータが供給回収されながら膜が形成さ
れる請求項4記載のスパッタリング装置。 - 【請求項7】 テープ状のコリメータとターゲットもし
くは基板との距離が一定となるようにテープ状のコリメ
ータを支持するコリメータ支持手段を設けた請求項4記
載のスパッタリング装置。 - 【請求項8】 ターゲットと基板との間に、複数のコリ
メータ孔が形成されたコリメータを配設し、前記コリメ
ータをターゲットと基板との間に複数枚設けたスパッタ
リング装置。 - 【請求項9】 基板側のコリメータの位置を固定し、タ
ーゲット側のコリメータをテープ状に形成し、このテー
プ状のコリメータを供給回収手段により順次供給しなが
ら回収する請求項8記載のスパッタリング装置。 - 【請求項10】 複数枚のコリメータ同士の間に間隙を
設けてなる請求項8記載のスパッタリング装置。 - 【請求項11】 コリメータ同士の間の間隙距離が可変
である請求項10記載のスパッタリング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP733694A JPH06295903A (ja) | 1993-02-09 | 1994-01-27 | スパッタリング装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2046893 | 1993-02-09 | ||
JP5-20468 | 1993-02-09 | ||
JP733694A JPH06295903A (ja) | 1993-02-09 | 1994-01-27 | スパッタリング装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06295903A true JPH06295903A (ja) | 1994-10-21 |
Family
ID=26341614
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP733694A Pending JPH06295903A (ja) | 1993-02-09 | 1994-01-27 | スパッタリング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06295903A (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0718423A (ja) * | 1993-07-06 | 1995-01-20 | Japan Energy Corp | 薄膜形成装置 |
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JPH09228046A (ja) * | 1996-02-23 | 1997-09-02 | Ricoh Co Ltd | 巻き取り式成膜装置 |
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WO2015132593A1 (en) * | 2014-03-05 | 2015-09-11 | Adaptix Limited | X-ray collimator |
CN105887026A (zh) * | 2015-02-13 | 2016-08-24 | 台湾积体电路制造股份有限公司 | 物理气相沉积系统与应用其的物理气相沉积方法 |
US20170117121A1 (en) * | 2015-10-27 | 2017-04-27 | Applied Materials, Inc. | Biasable flux optimizer / collimator for pvd sputter chamber |
KR20170130347A (ko) | 2016-03-14 | 2017-11-28 | 가부시끼가이샤 도시바 | 처리 장치 및 콜리메이터 |
JP2017537227A (ja) * | 2014-11-26 | 2017-12-14 | アプライド マテリアルズ インコーポレイテッドApplied Materials,Incorporated | 基板処理チャンバで使用するためのコリメータ |
-
1994
- 1994-01-27 JP JP733694A patent/JPH06295903A/ja active Pending
Cited By (24)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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EP1105547A1 (en) * | 1998-08-04 | 2001-06-13 | CVC, Inc. | Dual collimator physical-vapor deposition apparatus |
EP1105547A4 (en) * | 1998-08-04 | 2002-10-30 | Cvc Inc | PHYSICAL VAPOR DEPOSITION APPARATUS WITH TWO COLLIMATORS |
WO2015132593A1 (en) * | 2014-03-05 | 2015-09-11 | Adaptix Limited | X-ray collimator |
AU2015225939B2 (en) * | 2014-03-05 | 2019-09-26 | Adaptix Limited | X-ray collimator |
CN106463193A (zh) * | 2014-03-05 | 2017-02-22 | 昂达博思有限公司 | X射线准直器 |
CN106463193B (zh) * | 2014-03-05 | 2018-07-31 | 昂达博思有限公司 | X射线准直器 |
JP2017537227A (ja) * | 2014-11-26 | 2017-12-14 | アプライド マテリアルズ インコーポレイテッドApplied Materials,Incorporated | 基板処理チャンバで使用するためのコリメータ |
US9887073B2 (en) | 2015-02-13 | 2018-02-06 | Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd. | Physical vapor deposition system and physical vapor depositing method using the same |
CN105887026A (zh) * | 2015-02-13 | 2016-08-24 | 台湾积体电路制造股份有限公司 | 物理气相沉积系统与应用其的物理气相沉积方法 |
US9960024B2 (en) * | 2015-10-27 | 2018-05-01 | Applied Materials, Inc. | Biasable flux optimizer / collimator for PVD sputter chamber |
US20170117121A1 (en) * | 2015-10-27 | 2017-04-27 | Applied Materials, Inc. | Biasable flux optimizer / collimator for pvd sputter chamber |
JP2018533673A (ja) * | 2015-10-27 | 2018-11-15 | アプライド マテリアルズ インコーポレイテッドApplied Materials,Incorporated | Pvdスパッタチャンバ向けのバイアス可能なフラックスオプティマイザ/コリメータ |
US10347474B2 (en) | 2015-10-27 | 2019-07-09 | Applied Materials, Inc. | Biasable flux optimizer / collimator for PVD sputter chamber |
TWI669752B (zh) * | 2015-10-27 | 2019-08-21 | 美商應用材料股份有限公司 | 用於pvd濺射腔室的可偏壓通量優化器/準直器 |
US10727033B2 (en) | 2015-10-27 | 2020-07-28 | Applied Materials, Inc. | Biasable flux optimizer / collimator for PVD sputter chamber |
TWI702636B (zh) * | 2015-10-27 | 2020-08-21 | 美商應用材料股份有限公司 | 用於pvd濺射腔室的可偏壓通量優化器/準直器 |
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