JPH062954A - 蓄熱型電気温風暖房機 - Google Patents

蓄熱型電気温風暖房機

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JPH062954A
JPH062954A JP15912292A JP15912292A JPH062954A JP H062954 A JPH062954 A JP H062954A JP 15912292 A JP15912292 A JP 15912292A JP 15912292 A JP15912292 A JP 15912292A JP H062954 A JPH062954 A JP H062954A
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JP
Japan
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heat
heat storage
air heater
warm air
water
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JP15912292A
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English (en)
Inventor
Takeshi Matsumoto
健 松本
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 暖房能力を上げ、給水も不要とする。 【構成】 吸着熱型蓄熱材18に水分を含んだ空気を送
風して、吸着熱型蓄熱材18に水分を吸着させ、吸着熱
を発生させ、この熱を放熱手段21で放熱させ、温風ヒ
ータ2からの熱と併せて、より高熱量の温風を吹出させ
る。水分を吸着した吸着熱型蓄熱材18を、再び発熱で
きるように再生させ、再生により発生する水分は再び利
用できるように貯水タンク35に回収し貯えておく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蓄熱材と電気式温風ヒ
ータを併用する電気温風暖房機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電気温風暖房機は、図10の如
く、暖房機本体1内に配された温風ヒータ2と、該温風
ヒータ2で加熱された温風を送風する送風ファン3と、
該送風ファン3からの温風を吹出口4に案内する案内ダ
クト5と、該案内ダクト5内に配された加湿装置6とを
備えている。
【0003】前記本体1は、箱形に形成されており、該
本体1の前面下部には吹出口4が配設され、後面上部に
は、ルーバ7a付き吸入口7が配設されている。
【0004】前記温風ヒータ2は、正の自己温度制御機
能を有するセラミックスヒータが使用されている。該温
風ヒータ2は、送風ファン3の下側に配されており、該
送風ファン3とともに案内ダクト5内に装着されてい
る。
【0005】前記送風ファン3は、案内ダクト5の前壁
8に設置されたモータ9と、該モータ9のモータ軸に固
定されたファン10とから構成されている。前記案内ダ
クト5は、略L字形に形成されて吹出口4に連通されて
おり、その上部後壁11に連通する開口部12が形成さ
れている。
【0006】前記加湿装置6は、赤外線式のものであっ
て、案内ダクト5の吹出口4側に配されている。該加湿
装置6は、赤外線の放射率の良いセラミックスから成る
棒状の加湿ヒータ13と、該加湿ヒータ13の上部に配
された反射率の良い反射板14と、該加湿ヒータ13の
下部に配された水槽15とから構成されている。そし
て、該加湿装置6は、該加湿ヒータ13に通電すると、
加湿ヒータ13および反射板14からの熱線が水槽15
内の水面に放射、吸収され、案内ダクト5に水蒸気を発
生させる。なお、図中16は水槽15の水を供給する給
水タンクである。
【0007】上記構成において、温風ヒータ2で加熱さ
れた温風は、送風ファン3により案内ダクト5を介して
吹出口4から吹出されるようになっている。一方、加湿
装置6は、加湿ヒータ13および反射板14からの熱線
が水槽15内の水面に放射、吸収され水蒸気を発生する
ようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術による電
気温風暖房機では、一般に、家庭に供給されている電気
が100V、15Aであり、約1Kwの温風ヒータしか
用いることができず、約860kcal/hの暖房能力
しかなかった。
【0009】本発明は、上記に鑑み、暖房能力に優れ、
また、給水も不要な電気温風暖房機の提供を目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明請求項1による課
題解決手段は、図1,2のように、補助熱源装置17と
して吸着熱型蓄熱材18を使用し、吸着熱型蓄熱材18
に水分を吸着させたとき発生する熱を利用したものであ
る。
【0011】請求項2による課題解決手段は、吸着熱型
蓄熱材18を乾燥させて再生する再生手段23を設けた
ことである。
【0012】請求項3による課題解決手段は、送風され
た空気を積極的に加湿する加湿手段24を設けたことで
ある。
【0013】請求項4による課題解決手段は、放熱手段
21を、熱交換器兼用の水分凝縮器21bから構成し、
該放熱手段21で凝縮された水分を回収する回収手段2
5と、該回収手段25により回収した水分を加湿手段2
4に供給する給水手段26とを設けたことである。
【0014】請求項5による課題解決手段は、蓄熱装置
19から放熱手段21に送風した空気を再び蓄熱装置1
9に戻す閉循環路22を形成し、この循環路22に、吸
着熱型蓄熱材再生手段23と、加湿手段24と、水分回
収手段25と、給水手段26とを付加したことである。
【0015】請求項6による課題解決手段は、請求項5
のように閉循環路22にするのみならず、湿気をもつ周
囲の空気を取り込む室内空気吸込手段40を積極的に付
加したことである。
【0016】請求項7による課題解決手段は、主熱源の
送風路に、補助熱源装置17の放熱手段21を配置した
ことである。
【0017】請求項8による課題解決手段は、主熱源の
送風路に放熱手段21からの温風を吹き出すようにした
ことである。
【0018】
【作用】上記課題解決手段において、吸着熱型蓄熱材1
8に水分を含んだ空気を送風して、吸着熱型蓄熱材18
に水分を吸着させ、吸着熱を発生させる。この熱を放熱
部で放熱させ、電気式温風ヒータ2からの熱と併せて、
より高熱量の温風を吹出させる。
【0019】特に、ゼオライト、活性アルミナ、シリカ
ゲル等の吸着熱型蓄熱材18は、乾燥(再生〜蓄熱)さ
せておけば、水分を吸着するときに吸着熱を発生する。
この熱を利用すれば、限られた電力の中で、従来よりも
暖房効果が向上する。
【0020】請求項2では、水分を吸着した吸着熱型蓄
熱材18を再生手段23により乾燥〜蓄熱させて再利用
させる。
【0021】請求項3では、加湿手段24により、循環
路22中に積極的に水分を供給し、吸着熱型蓄熱材18
の発熱を良好にして、補助熱源としての機能を高める。
【0022】請求項4では、放熱手段21を熱交換器兼
用の水分凝縮器21bとし、放熱手段21で凝縮した水
分を回収し再利用に供する。そうすれば、請求項5のよ
うに、補助熱源装置17を閉循環路22としても、吸着
熱型蓄熱材18に吸着させる水分は回収して何度も使用
できるため、従来のように、給水の必要はない。
【0023】請求項6では、循環路22内の水分を再利
用するばかりでなく、室内空気に含まれる水分も積極的
に取り込めば、吸着熱型蓄熱材18の発熱量が増加し、
効率的である。
【0024】また、上記各課題解決手段では、電気式温
風ヒータ2による温風と、吸着熱型蓄熱材18により発
生した熱風を別々の経路で室内に吹出させることもでき
るが、請求項7では、同一経路5で吹き出させ、経路の
単純化を図っている。
【0025】請求項8では、放熱手段21から温風を案
内ダクト5に放出することで、暖房能力が一段と向上す
る。
【0026】
【実施例】
(第一実施例)図1は本発明第一実施例の蓄熱型電気温
風暖房機を示す断面図、図2は図1に対する正面図で、
補助熱源装置の構造を示す断面図である。なお、図10
に示す従来の温風暖房機で用いた部材と同一の機能を有
する部材には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0027】本実施例の電気温風暖房機は、温風暖房機
本体1内に配されたセラミックスヒータ等の電気式温風
ヒータ2と、吸入口7から吹出口4へ案内ダクト5を介
して送風し該温風ヒータ2で加熱され温風として該吹出
口4から吹き出させる送風ファン3とを備え、前記温風
ヒータ2を主熱源として、別に補助熱源装置17が設け
られている。
【0028】この補助熱源装置17は、吸着熱型蓄熱材
18を有する蓄熱装置19と、該蓄熱装置19に水分を
含んだ空気を送風する送風手段20と、前記吸着熱型蓄
熱材18に水分を吸着させたとき発生する熱を放熱する
放熱手段21とを備え、前記蓄熱装置19から放熱手段
21に送風した空気を再び蓄熱装置19に戻す閉循環路
22が形成されている。
【0029】さらに、補助熱源装置17には、吸着熱型
蓄熱材18を乾燥させて再生する再生手段としての再生
ヒータ23と、前記送風手段20により送風された空気
を加湿する加湿手段24と、前記放熱手段21を構成す
る熱交換用フィン21a付きの熱交換器兼用の凝縮器2
1bで凝縮された水分を回収する回収手段25と、該回
収手段25により回収した水分を前記加湿手段24に供
給する給水手段26とが設けられている。
【0030】前記蓄熱装置19は、ゼオライト、活性ア
ルミナ、シリカゲル等からなる吸着熱型蓄熱材18と、
これを収容するメッシュ状の仕切り板27,28と、こ
れらを内蔵し前後に送風の吸込口29aと吹出口29b
を有する充填筒29とを備えている。
【0031】この充填筒29には、吸着熱型蓄熱材18
の下方で前記再生ヒータ23が配され、その下方に前記
加湿手段24が配される。また、充填筒29のの外面は
断熱材30で覆われている。
【0032】前記送風手段20は、充填筒29の吸込口
29a側に配されたファン20aと、これを駆動するモ
ータ20bとからなる。また、放熱手段21は、充填筒
29の吹出口29b側に配されている。
【0033】前記循環路22は、充填筒29と、充填筒
29の吸込口29aと吹出口29bに接続された循環ダ
クト31とから構成され、該循環ダクト31に前記凝縮
器21bが配されている。
【0034】前記加湿手段24は、気化器であって、こ
の気化器24は、充填筒29の再生ヒータ23よりも下
側に形成された環状の上面開放の気化タンク32と、該
タンク内に配された気化ヒータ33とからなる。
【0035】前記回収手段25は、循環路22の循環ダ
クト31の下部の集水口34に接続して凝縮した水分を
溜める貯水タンク35からなる。
【0036】前記給水手段26は、貯水タンク35から
気化タンク32に至る給水パイプ36と、給水パイプ3
6に配された給水ポンプ(電磁ポンプ)37とからな
る。
【0037】図2において、38は再生ヒータ23によ
る吸着熱型蓄熱材18の乾燥時の温度を制御するための
温度センサ、39は放熱手段21による放熱時の温度セ
ンサである。
【0038】なお、電磁ポンプ37、送風モータ20
b、気化ヒータ33に費やす電力は約100Wであり、
主熱源の温風ヒータ2の電力は900Wとしている。再
生ヒータ23は、気化ヒータ33等と同時に使用しない
ので、適当な消費電力に設定する。
【0039】また、温風の流れの方向は実線の矢印で示
し、気化器24から発生する水分の流れは破線の矢印で
示した。
【0040】次に、上記電気温風暖房機の動作を説明す
る。送風ファン3による送風は案内ダクト5内を通って
温風ヒータ2で加熱されて温風となって室内へ吹き出さ
れる。
【0041】一方、貯水タンク35から気化器24へ送
られた水分は、気化器24で気化ヒータ33により加熱
され気化する。気化した水分は、破線の矢印のように進
み、送風ファン20aによる送風によって吸着熱型蓄熱
材18層へ送られ、吸着熱型蓄熱材18に吸着される。
【0042】このとき、吸着熱(凝縮熱も含む)が発生
し、温風となって充填筒29を通って熱交換器兼水分凝
縮器21bにおいて、送風ファン3による送風と熱交換
し、再び循環ダクト31を通って送風ファン20aによ
って前記の動作が続けられる。
【0043】このとき、前記のごとく熱交換器兼水分凝
縮器21bで加熱された送風は、さらに温風ヒータ2の
加熱により、より高熱量の温風となって吹出口4から吹
き出される。
【0044】ちなみに、吸着熱型蓄熱材18として合成
ゼオライト(4〜8メッシュ粒)を用いた場合、合成ゼ
オライトの自重の15%程度の水分吸着があり、吸着水
分量1kg当たり約750kcalの発熱がある。温風
ヒータ2の消費電力は、最大900Wであり、その発熱
は従来よりも下がるが、吸着熱型蓄熱材18の重量を適
当のものにすれば、従来よりも500kcal/hほど
発熱量を増大させることができる。
【0045】次に、吸着熱型蓄熱材18の蓄熱の発熱を
止めるときには、給水ポンプ37、気化ヒータ33、送
風ファン20aを停止する。そして、水分を吸着した吸
着熱型蓄熱材18を再生するときには、再生ヒータ23
に通電し、送風ファン20aの送風により温風として吸
着熱型蓄熱材18を加熱し、吸着熱型蓄熱材18から水
分を蒸発させ、熱交換器兼水分凝縮器21bで水分を凝
縮させ、再び再生ヒータ23により加熱され、前記のご
とく吸着熱型蓄熱材18から水分を奪う動作を繰り返す
と、吸着熱型蓄熱材18が再生される。このとき、凝縮
した水分は集水口34から貯水タンク35に流れ込み貯
えられる。
【0046】このようにして、吸着熱型蓄熱材18は、
乾燥(再生、言い換えると蓄熱)する。そして、再生
(蓄熱)した吸着熱型蓄熱材18は、前記のように操作
されて、熱を取り出すことができ、発熱、再生(蓄熱)
が繰り返され、半永久的に蓄熱材として利用できる。
【0047】(第二実施例)図3は本発明の第二実施例
の補助熱源装置の構造を示す断面図である。
【0048】この実施例では、加湿手段24として、第
一実施例の気化器の代わりに、水分の霧化器(加湿器)
24を備えたものである。他の構成は上記第一実施例と
同様である。
【0049】上記構成において、霧化器24により送風
を加湿し、後は第一実施例と同様にして吸着熱型蓄熱材
18から吸着熱を発生させている。その他の操作も第一
実施例と同様である。
【0050】(第三実施例)図4は本発明の第三実施例
を示す蓄熱型電気温風暖房機の断面図、図5は図4に対
する補助熱源装置の正面断面図、図6は補助熱源装置の
放熱部における温風の吹出口周辺の断面図、図7は図6
の側面断面図である。
【0051】本実施例と第一実施例との相違点は以下の
通りである。
【0052】加湿手段24および給水手段26の配置
が異なる点、 湿気をもつ周囲の空気を積極的に取り込む室内空気吸
込手段を設けた点、 放熱部からの温風を案内ダクト5に放出する吹出口を
設けた点、 である。
【0053】以下、これらの相違点について詳述する。
【0054】まず、湿気をもつ周囲の空気を積極的に取
り込む室内空気吸込手段40について説明する。この室
内空気吸込手段40は、室内空気を取り込む吸込口41
に連通する吸込ダクト42と、該吸込ダクト42を開閉
する加湿ダンパー43とを備え、吸込ダクト42が、循
環ダクト31の下部に連通されている。吸込ダクト42
には、加湿手段としての気化器24が配されている。こ
の気化器24には、吸水作用のある複数枚の水分蒸発用
の蒸散板44が設置されている。
【0055】次に、給水手段26は、給水パイプ36
と、給水ポンプ37と、該給水ポンプ37からの水を吸
込ダクト42まで送水する送水パイプ46と、送水パイ
プ46に接続され底面を介して水を蒸散板44へ給水す
るため蒸散板44の上方に設置された給水槽47とを備
えている。
【0056】また、回収手段25は、上記第一実施例の
構成部品の他に、蒸散板44を支え余分の水分を返戻パ
イプ48を経て貯水タンク35へ戻す受水槽49とを備
えている。
【0057】次に、放熱手段21からの温風を案内ダク
ト5に放出する吹出口について説明する。この吹出口5
0は、図6,7の如く、凝縮器21bの下側で、循環ダ
クト31の案内ダクト5側に形成され、この吹出口50
を開閉する吹出ダンパー51が開閉自在に設けられてい
る。このダンパー51よりも循環ダクト31の下側に、
循環ダクト31内を開閉するダンパー52が設けられて
いる。そして、温風を案内ダクト5に吹き出させるとき
には、ダンパー52を閉じ、該吹出ダンパー51を開放
して循環ダクト31から案内ダクト5へ温風を吹き出さ
せる。
【0058】他の構成は上記第一実施例と同様である。
【0059】次に上記電気温風暖房機の動作を説明す
る。送風ファン3による送風は案内ダクト5内を通って
温風ヒータ2で加熱されて温風となって吹き出される。
一方、貯水タンク35から給水槽47へ送られた水分
は、給水槽47の底面を介して蒸散板44に吸い込ま
れ、吸込口41からの送風によって蒸散板44から気化
し、開放されたダンパー43を通って循環ダクト31へ
案内され、送風ファン20aによって吸着熱型蓄熱材1
8層へ送られ、吸い込まれた周囲の空気中の水分と共に
吸着熱型蓄熱材18に吸着される。
【0060】このとき、吸着熱(凝縮熱も含む)が発生
し、温風となって循環ダクト31を通って熱交換器兼水
分凝縮器21bにおいて前記の送風ファン3による送風
と熱交換する。更に、吹出ダンパー51の開放によって
ダンパー52によって閉じられた循環ダクト31中から
吹出口50を経て案内ダクト5内へ吹き出される。そし
て、前記の送風ファン3による送風と相俟って案内ダク
ト5を通り、更に温風ヒータ2の加熱により、より高熱
量の温風となって吹出口3から吹き出される。
【0061】次に吸着熱型蓄熱材18の発熱を止めると
きには、給水ポンプ37、送風ファン20aを停止し、
吸込ダクト42のダンパー43を閉じ、ダンパー52を
開放し、ダンパー51を閉じる。
【0062】そして、水分を吸着した吸着熱型蓄熱材1
8を再生するときには、再生ヒータ23に通電し、送風
ファン20aの送風により温風として吸着熱型蓄熱材1
8を加熱し、吸着熱型蓄熱材18から水分を蒸発させ、
循環ダクト31を経て熱交換器兼水分凝縮器21bで冷
やして水分を凝縮させ、再び循環ダクト31を経て再生
ヒータ23により加熱し前記のごとく吸着熱型蓄熱材1
8から水分を蒸発させる動作を繰り返す。このようにし
て、吸着熱型蓄熱材18を再生する。このとき、凝縮し
た水分は集水口34から貯水タンク35に流れ込み貯え
られる。
【0063】その他の動作は上記第一実施例と同様であ
る。
【0064】(第四実施例)図8は第四実施例の補助熱
源装置の構造を示す断面図である。この実施例では、第
三実施例の気化器24の代わりに、加湿手段として水分
の霧化器を使用したたものである。他の構成は第三実施
例と同様である。
【0065】上記構成において、霧化器24により送風
を加湿し、第三実施例と同様にして吸着熱型蓄熱材18
から吸着熱を発生させている。その他の操作も第三実施
例と同様である。
【0066】(第五実施例)図9は第五実施例の補助熱
源装置の構造を示す断面図である。この実施例では、加
湿手段24としての気化器による水分の気化熱を有効に
利用できるように、第一実施例と同様に蓄熱装置19内
に気化器を配置したものである。他の構成は第三実施例
とほぼ同様である。
【0067】上記構成において、貯水タンク35から気
化器24へ送られた水分は、気化器24で気化ヒータ3
3により加熱され気化する。気化した水分は、破線の矢
印のように進み、前記の如く送風ファン20aによる送
風によって吸着熱型蓄熱材18層へ送られ、該吸着熱型
蓄熱材18に吸着される。その他の操作は第三実施例と
同様である。
【0068】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、本発明の範囲内で上記実施例に多くの修
正および変更を加え得ることは勿論である。
【0069】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、請求項1
の発明によると、吸着熱型蓄熱材に水分を必要なときに
与えて、該吸着型蓄熱材の吸着熱を取り出し、温風ヒー
タに加えて、より高熱量の温風を得ることができ、限ら
れた電力の中で、従来よりも暖房効果を向上させること
ができる。特に、室温の低い立ち上がり時(例えば、寒
い朝)に高熱量の温風を30分間〜1時間発生させると
いう使い方ができる。従って、暖房効果を高め、快適性
を向上させる効果がある。
【0070】また、上記に示した特別な時期を深夜に設
定して、深夜電力を利用して吸着熱型蓄熱材を再生すれ
ば、電力負荷の平準化にも寄与することができる。
【0071】請求項2の発明によると、水分を吸着した
吸着熱型蓄熱材を再生手段により乾燥させて再利用させ
ているので、吸着熱型蓄熱材を半永久的に使用できる。
【0072】請求項3の発明によると、加湿手段によ
り、循環路中に積極的に水分を供給し、吸着熱型蓄熱材
の発熱を良好にして、補助熱源としての機能を高めるこ
とができる。
【0073】請求項4では、放熱部を熱交換器兼用の水
分凝縮器とし、放熱部で凝縮した水分を回収し再利用に
供する。そうすれば、請求項5のように、補助熱源装置
を閉循環路としても、吸着熱型蓄熱材に吸着させる水分
は回収して何度も使用できるため、従来のように、給水
の必要はない。
【0074】請求項6では、循環路内の水分を再利用す
るばかりでなく、周囲の空気中には乾燥空気1kg当た
り0.003kg以上の水分が含まれているので、これ
を積極的に利用することにより凝縮熱も加算でき、吸着
熱型蓄熱材の発熱量が増加し、効率的である。
【0075】また、上記請求項の発明では、電気式温風
ヒータによる温風と、吸着熱型蓄熱材により発生した熱
風を別々の経路で室内に吹出させることもできるが、請
求項7の発明によると、同一経路で吹き出させることが
でき、経路の単純化を図ることができる。
【0076】請求項8の発明によると、放熱部から温風
を案内ダクトに放出できるので、暖房能力が一段と向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第一実施例の蓄熱型電気温風暖房機を示
す断面図
【図2】本発明の蓄熱型電気温風暖房機の補助熱源装置
の構造を示す正面断面図
【図3】本発明第二実施例の補助熱源装置の構造を示す
断面図
【図4】本発明第三実施例の蓄熱型電気温風暖房機を示
す断面図
【図5】同じく補助熱源装置の構造を示す正面断面図
【図6】同じく補助熱源装置の放熱部の温風吹出口周辺
の断面図
【図7】図6の側面断面図
【図8】本発明第四実施例の補助熱源装置の構造を示す
断面図
【図9】本発明第五実施例の補助熱源装置の構造を示す
断面図
【図10】従来の電気温風暖房機の断面図
【符号の説明】
1 電気温風暖房機本体 2 温風ヒータ 3 送風ファン 4 吹出口 5 案内ダクト 17 補助熱源装置 18 吸着熱型蓄熱材 19 蓄熱装置 20 送風手段 21 放熱手段 21a 熱交換用フィン 21b 凝縮器 22 循環路 23 再生ヒータ 24 加湿手段 25 回収手段 26 給水手段 27 仕切板 28 仕切板 29 充填筒 30 断熱材 31 循環ダクト 32 気化タンク 33 気化ヒータ 34 集水口 35 貯水タンク 36 給水パイプ 37 給水ポンプ 40 室内空気吸込手段 42 吸込ダクト 43 加湿ダンパー 44 蒸散板 46 送水パイプ 47 給水槽 48 返戻パイプ 49 受水槽 50 吹出口 51 吹出ダンパー 52 ダンパー

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気式温風ヒータを主熱源とした温風暖
    房機において、補助熱源装置が設けられ、該補助熱源装
    置は、吸着熱型蓄熱材を有する蓄熱装置と、該蓄熱装置
    に水分を含んだ空気を送風する送風手段と、前記吸着熱
    型蓄熱材に水分を吸着させたとき発生する熱を放熱する
    放熱手段とを備えたことを特徴とする蓄熱型電気温風暖
    房機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の蓄熱装置に、吸着熱型蓄
    熱材を乾燥させて再生する再生手段が設けられたことを
    特徴とする蓄熱型電気温風暖房機。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の送風手段により送風され
    た空気を加湿する加湿手段が設けられたことを特徴とす
    る蓄熱型電気温風暖房機。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の放熱手段は、熱交換器兼
    用の水分凝縮器から構成され、該放熱手段で凝縮された
    水分を回収する回収手段と、該回収手段により回収した
    水分を請求項3記載の加湿手段に供給する給水手段とが
    設けられたことを特徴とする蓄熱型電気温風暖房機。
  5. 【請求項5】 電気式温風ヒータを主熱源とした温風暖
    房機において、補助熱源装置が設けられ、該補助熱源装
    置は、吸着熱型蓄熱材を有する蓄熱装置と、該蓄熱装置
    に水分を含んだ空気を送風する送風手段と、前記吸着熱
    型蓄熱材に水分を吸着させたとき発生する熱を放熱する
    放熱手段とを備え、 前記蓄熱装置から放熱手段に送風した空気を再び蓄熱装
    置に戻す閉循環路が形成され、 前記補助熱源装置に、 吸着熱型蓄熱材を乾燥させて再生する再生手段と、 前記送風手段により送風された空気を加湿する加湿手段
    と、 請求項4記載の放熱手段で凝縮された水分を回収する回
    収手段と、 該回収手段により回収した水分を前記加湿手段に供給す
    る給水手段とが設けられたことを特徴とする蓄熱型電気
    温風暖房機。
  6. 【請求項6】 請求項1または請求項5記載の補助熱源
    装置に、湿気をもつ周囲の空気を取り込む室内空気吸込
    手段が設けられたことを特徴とする蓄熱型電気温風暖房
    機。
  7. 【請求項7】 請求項1または請求項5記載の蓄熱型電
    気温風暖房機において、請求項1記載の温風ヒータで加
    熱された空気を送風する送風ファンと、該送風ファンか
    らの温風を室内側吹出口に案内する案内ダクトとを備
    え、該案内ダクトに請求項1記載の放熱手段が配置され
    たことを特徴とする蓄熱型電気温風暖房機。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の蓄熱型電気温風暖房機に
    おいて、請求項4記載の放熱手段から温風を請求項7記
    載の案内ダクトに放出する吹出口が設けられ、該吹出口
    を開閉するダンパーが設けられたことを特徴とする蓄熱
    型電気温風暖房機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009052847A (ja) * 2007-08-28 2009-03-12 Okura Electric Co Ltd 加熱および加湿空気送風機
US7709987B2 (en) 2006-10-20 2010-05-04 Honda Motor Co., Ltd. Magneto rotor
US7754015B2 (en) 2002-12-26 2010-07-13 Toppan Printing Co., Ltd. Vacuum vapor-deposition apparatus and method of producing vapor-deposited film
US9297065B2 (en) 2007-02-26 2016-03-29 Leybold Optics Gmbh Vacuum treatment of strip-shaped substrates

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