JPH06292692A - 光重合用光照射装置 - Google Patents
光重合用光照射装置Info
- Publication number
- JPH06292692A JPH06292692A JP10515393A JP10515393A JPH06292692A JP H06292692 A JPH06292692 A JP H06292692A JP 10515393 A JP10515393 A JP 10515393A JP 10515393 A JP10515393 A JP 10515393A JP H06292692 A JPH06292692 A JP H06292692A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light
- irradiation
- resin
- output
- photopolymerization
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61C—DENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
- A61C19/00—Dental auxiliary appliances
- A61C19/003—Apparatus for curing resins by radiation
- A61C19/004—Hand-held apparatus, e.g. guns
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
- Dentistry (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Dental Preparations (AREA)
- Dental Tools And Instruments Or Auxiliary Dental Instruments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 レジン重合用照射光の出力を調整できる光照
射装置を製品し、もって、低出力照射によるレジンコン
ポジットの重合挙動を内部かたさで評価し、あわせて、
窩壁適合性への影響を検索した。 【構成】 光照射器２０は、光源となる電灯と、該光源
からの光を反射する反射ミラーと、該反射ミラーによっ
て反射された光が導入される光導体２４とを有し、該光
導体２４から照射される光によって光重合を行う。１０
は前記電灯に印加する電圧及び印加時間を設定する手段
を有し、光重合照射光出力及び照射時間を設定する。例
えば、キー１を押し、テンキー２にて印加電圧を設定
し、３にて表示する。また、キー４を押し、テンキー２
にて照射時間を設定し、５にて表示する。
射装置を製品し、もって、低出力照射によるレジンコン
ポジットの重合挙動を内部かたさで評価し、あわせて、
窩壁適合性への影響を検索した。 【構成】 光照射器２０は、光源となる電灯と、該光源
からの光を反射する反射ミラーと、該反射ミラーによっ
て反射された光が導入される光導体２４とを有し、該光
導体２４から照射される光によって光重合を行う。１０
は前記電灯に印加する電圧及び印加時間を設定する手段
を有し、光重合照射光出力及び照射時間を設定する。例
えば、キー１を押し、テンキー２にて印加電圧を設定
し、３にて表示する。また、キー４を押し、テンキー２
にて照射時間を設定し、５にて表示する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、光重合用光照射装置、
より詳細には、歯科治療において、例えば、歯牙形成後
の修復材として使用する光硬化性レジンを硬化させるた
めの光重合用光照射装置に関する。
より詳細には、歯科治療において、例えば、歯牙形成後
の修復材として使用する光硬化性レジンを硬化させるた
めの光重合用光照射装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】歯科治療においては、歯牙形成後の修復
材として光重合レジンを用いるが、この光重合レジン
は、例えば、歯牙の修復材として使用する場合、歯牙の
破損箇所へ接着した後、光を照射して硬化させ、硬化
後、切削、研磨等を行って、元の歯牙と一体化させて破
損前の歯牙を審美性を持たせて修復するものである。
材として光重合レジンを用いるが、この光重合レジン
は、例えば、歯牙の修復材として使用する場合、歯牙の
破損箇所へ接着した後、光を照射して硬化させ、硬化
後、切削、研磨等を行って、元の歯牙と一体化させて破
損前の歯牙を審美性を持たせて修復するものである。
【０００３】図２は、従来の光照射器の一例を説明する
ための概略構成図で、図中、２１は光源、２２は楕円反
射ミラー、２３はフィルター、２４は光導体（光ファイ
バー、石英、プラスチック等）、２５はリード線で、周
知のように、光源２１は楕円反射ミラー２２の焦点位置
にあり、該光源２１からの光を楕円反射ミラー２２で反
射する。この反射光は、前記楕円反射ミラーの焦点と対
をなす他方の焦点位置近傍にその受光端が配設された光
導体２４内に導入され、該光導体２４を通して伝送され
て、前述のようにして光重合レジンに照射される。な
お、フィルタ２３は、光源２１からの光のうち、光重合
に必要な光波長成分の光のみを透過させるもので、例え
ば、４７８ｎｍの波長成分の光のみを通過させる。
ための概略構成図で、図中、２１は光源、２２は楕円反
射ミラー、２３はフィルター、２４は光導体（光ファイ
バー、石英、プラスチック等）、２５はリード線で、周
知のように、光源２１は楕円反射ミラー２２の焦点位置
にあり、該光源２１からの光を楕円反射ミラー２２で反
射する。この反射光は、前記楕円反射ミラーの焦点と対
をなす他方の焦点位置近傍にその受光端が配設された光
導体２４内に導入され、該光導体２４を通して伝送され
て、前述のようにして光重合レジンに照射される。な
お、フィルタ２３は、光源２１からの光のうち、光重合
に必要な光波長成分の光のみを透過させるもので、例え
ば、４７８ｎｍの波長成分の光のみを通過させる。
【０００４】図３は、上述のごとき歯牙の修復の仕方を
説明するための図で、図中、１１は修復箇所（図示例の
場合、窩洞）１２を有する歯牙材（元の歯牙）で、この
修復箇所１２を修復するために、この修復箇所に光重合
レジンを充填し、充填後、光導体２４を通して伝送され
てくる光によりレジンを硬化させ、これによって、１２
部を含む元の歯牙に修復するものである。
説明するための図で、図中、１１は修復箇所（図示例の
場合、窩洞）１２を有する歯牙材（元の歯牙）で、この
修復箇所１２を修復するために、この修復箇所に光重合
レジンを充填し、充填後、光導体２４を通して伝送され
てくる光によりレジンを硬化させ、これによって、１２
部を含む元の歯牙に修復するものである。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】図４は、レジン硬化後
の状態の一例を示す図で、前述のように、窩洞１２にレ
ジン１３を十分に充填した後、該レジン１３に光を照射
して該レジン１３を硬化させると、レジンの重合収縮に
より、歯牙１１の窩壁１１ａとレジン１３との間に隙間
ｄを生じる。
の状態の一例を示す図で、前述のように、窩洞１２にレ
ジン１３を十分に充填した後、該レジン１３に光を照射
して該レジン１３を硬化させると、レジンの重合収縮に
より、歯牙１１の窩壁１１ａとレジン１３との間に隙間
ｄを生じる。
【０００６】上述のように、歯牙の修復作業において、
レジンの重合収縮が象牙質（歯牙）との接着に対し、大
きな影響をおよぼすことが知られている。このレジンの
重合収縮を緩和するために、モノマーあるいはその組成
配合，重合反応様式，フィラーの添加率などの改良が行
われているが、このようにすると、レジン自体の諸性質
の変化を伴い、十分な解決法が見いだせないのが現状で
ある。
レジンの重合収縮が象牙質（歯牙）との接着に対し、大
きな影響をおよぼすことが知られている。このレジンの
重合収縮を緩和するために、モノマーあるいはその組成
配合，重合反応様式，フィラーの添加率などの改良が行
われているが、このようにすると、レジン自体の諸性質
の変化を伴い、十分な解決法が見いだせないのが現状で
ある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、光源となる電灯と、該電灯からの光を反
射する反射ミラーと、該反射ミラーによって反射された
光が導入される光導体とを有し、該光導体から照射され
る光によってレジンの光重合を行う光重合用光照射装置
において、前記電灯に印加する電圧及び印加時間を設定
する手段を有し、光重合照射光出力及び照射時間を設定
可能としたことを特徴としたものである。
決するために、光源となる電灯と、該電灯からの光を反
射する反射ミラーと、該反射ミラーによって反射された
光が導入される光導体とを有し、該光導体から照射され
る光によってレジンの光重合を行う光重合用光照射装置
において、前記電灯に印加する電圧及び印加時間を設定
する手段を有し、光重合照射光出力及び照射時間を設定
可能としたことを特徴としたものである。
【０００８】
【作用】レジン重合用照射光の出力を調整できる光照射
装置を提供し、もって、低出力光照射によるレジンコン
ポジットの重合挙動を内部かたさで評価し、あわせて、
窩壁適合性への影響を検索した。
装置を提供し、もって、低出力光照射によるレジンコン
ポジットの重合挙動を内部かたさで評価し、あわせて、
窩壁適合性への影響を検索した。
【０００９】
【実施例】図１は、本発明による光重合用光照射装置の
一実施例を説明するための全体構成図で、図中、２０は
従来より周知の光重合用光照射器で、前述のごとく、光
導体２４より光を照射して、レジンの光重合を行うもの
である。１０は本発明によって提供された照射光出力調
整装置で、該装置１０によって、図２に示した電灯２１
の出力光及び照射時間を調整できるようにしたものであ
る。
一実施例を説明するための全体構成図で、図中、２０は
従来より周知の光重合用光照射器で、前述のごとく、光
導体２４より光を照射して、レジンの光重合を行うもの
である。１０は本発明によって提供された照射光出力調
整装置で、該装置１０によって、図２に示した電灯２１
の出力光及び照射時間を調整できるようにしたものであ
る。
【００１０】上記照射光出力調整装置１０は、電灯２１
に印加する電圧及びその印加時間を調整できるもので、
具体的には、電圧は６〜１２ｖの範囲で、時間は０〜１
２０ｓの範囲で調整可能としたが、これに限られるもの
ではない。
に印加する電圧及びその印加時間を調整できるもので、
具体的には、電圧は６〜１２ｖの範囲で、時間は０〜１
２０ｓの範囲で調整可能としたが、これに限られるもの
ではない。
【００１１】光照射に先立って、照射光の出力を設定す
るには、出力光設定（印加電圧設定）キー１を押し、次
いで、テンキー２を操作して、例えば、１２を入力する
と、表示部３に１２ｖが表示される。次いで、時間設定
キー４を押し、次いで、テンキー２を操作して、例え
ば、６０を入力すると、表示部５に６０ｓが表示され
る。その後、例えば、光照射器２０に設けられているス
タートスイッチを押すと、電灯２１が１２ｖで点灯さ
れ、かつ、６０秒の間点灯され続け、６０秒経過後、消
灯する。なお、図に示した例は、印加電圧及び印加時間
調整手段の単なる一例に過ぎず、本発明は、上記図示例
に限定されるものではなく、その他の任意周知の調整手
段を用いてよいことは容易に理解できよう。
るには、出力光設定（印加電圧設定）キー１を押し、次
いで、テンキー２を操作して、例えば、１２を入力する
と、表示部３に１２ｖが表示される。次いで、時間設定
キー４を押し、次いで、テンキー２を操作して、例え
ば、６０を入力すると、表示部５に６０ｓが表示され
る。その後、例えば、光照射器２０に設けられているス
タートスイッチを押すと、電灯２１が１２ｖで点灯さ
れ、かつ、６０秒の間点灯され続け、６０秒経過後、消
灯する。なお、図に示した例は、印加電圧及び印加時間
調整手段の単なる一例に過ぎず、本発明は、上記図示例
に限定されるものではなく、その他の任意周知の調整手
段を用いてよいことは容易に理解できよう。
【００１２】［実験例］上述のごとき出力可変型光照射
装置を用いて、かつ、レジンコンポジットとしてパルフ
ィークライトＵ（Ａ３）を用いて、内部かたさ及び窩壁
適合性について実験した。
装置を用いて、かつ、レジンコンポジットとしてパルフ
ィークライトＵ（Ａ３）を用いて、内部かたさ及び窩壁
適合性について実験した。
【００１３】［内部かたさ］スプリット型ステンレスモ
ールド（径約６mm，高さ約６mm）の片側の断面をメタル
マトリックスにて閉鎖し、これを固定した。モールドを
オストロン上に保持し、コンポジットをシリンジにて填
塞し、セルロイドストリップスにて圧接後、上方より表
１に示す条件にて光照射し、半円柱試料を作成した。マ
トリックスバンド除去後、この面において照射側より
０.２mm 間隔にてヌープかたさを測定した。
ールド（径約６mm，高さ約６mm）の片側の断面をメタル
マトリックスにて閉鎖し、これを固定した。モールドを
オストロン上に保持し、コンポジットをシリンジにて填
塞し、セルロイドストリップスにて圧接後、上方より表
１に示す条件にて光照射し、半円柱試料を作成した。マ
トリックスバンド除去後、この面において照射側より
０.２mm 間隔にてヌープかたさを測定した。
【００１４】［窩壁適合性］ヒト抜去臼歯隣接面に象牙
質規格窩洞(径３mm，深さ１.５mm)を形成し、トクソー
ライトボンド応用後コンポジットを填塞し、表１に示す
条件にて照射した。水中に１０分間保存後、表面を約
０.１mm 研磨し、窩洞周囲の最大ギャップ巾(ＭＧ,μ
ｍ)ならびにギャップ出現頻度(ＧＰ,％)を実体顕微鏡下
で計測した。
質規格窩洞(径３mm，深さ１.５mm)を形成し、トクソー
ライトボンド応用後コンポジットを填塞し、表１に示す
条件にて照射した。水中に１０分間保存後、表面を約
０.１mm 研磨し、窩洞周囲の最大ギャップ巾(ＭＧ,μ
ｍ)ならびにギャップ出現頻度(ＧＰ,％)を実体顕微鏡下
で計測した。
【００１５】［結果および考察］内部かたさに関して
は、表層より深さ１.２mmまでは 9V60s が他の３条件に
比べ低いヌープ値を示した。9V120s にいては、２.４mm
まで、また 9V30s ＋ 12V60s では、１.２mmの深さまで
12V60s の場合とヌープかたさの差は認められなかっ
た。表１に示す窩壁適合性について、ＭＧは他の３条件
に比べ、12V60s において有意に大きかった。
は、表層より深さ１.２mmまでは 9V60s が他の３条件に
比べ低いヌープ値を示した。9V120s にいては、２.４mm
まで、また 9V30s ＋ 12V60s では、１.２mmの深さまで
12V60s の場合とヌープかたさの差は認められなかっ
た。表１に示す窩壁適合性について、ＭＧは他の３条件
に比べ、12V60s において有意に大きかった。
【００１６】
【表１】
【００１７】
【発明の効果】一般に光重合型レジンコンポジットは、
重合深度の制約によって、より強い光で照射することが
推奨されてきた。しかし、強い光で一気に硬化させる
と、象牙質との接着界面により大きな重合収縮応力が生
じ、接着に対し悪影響をおよぼす。しかし、本実験が示
すように、ある一定の深さまでであれば、逆に低出力に
て照射し、重合させてもその重合度は低下せず、かつ、
より良好な窩壁適合性が得られることが分った。
重合深度の制約によって、より強い光で照射することが
推奨されてきた。しかし、強い光で一気に硬化させる
と、象牙質との接着界面により大きな重合収縮応力が生
じ、接着に対し悪影響をおよぼす。しかし、本実験が示
すように、ある一定の深さまでであれば、逆に低出力に
て照射し、重合させてもその重合度は低下せず、かつ、
より良好な窩壁適合性が得られることが分った。
【図１】 本発明による光重合用光照射装置の一実施例
を説明するための全体構成図である。
を説明するための全体構成図である。
【図２】 従来の光重合用光照射器の一例を説明するた
めの図である。
めの図である。
【図３】 歯牙の光重合修復の仕方を説明するための図
である。
である。
【図４】 レジンの重合収縮によって生じるレジンと窩
壁との間の隙間を示す図である。
壁との間の隙間を示す図である。
１…照射光出力設定用キー、２…テンキー、３…照射光
出力表示器、４…照射時間設定キー、５…照射時間表示
器、１０…照射光出力調整装置、２０…光照射器。
出力表示器、４…照射時間設定キー、５…照射時間表示
器、１０…照射光出力調整装置、２０…光照射器。
Claims (1)
- 【請求項１】 光源となる電灯と、該電灯からの光を反
射する反射ミラーと、該反射ミラーによって反射された
光が導入される光導体とを有し、該光導体から照射され
る光によってレジンの光重合を行う光重合用光照射装置
において、前記電灯に印加する電圧及び印加時間を設定
する手段を有し、光重合照射光出力及び照射時間を設定
可能としたことを特徴とする光重合用光照射装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10515393A JPH06292692A (ja) | 1993-04-07 | 1993-04-07 | 光重合用光照射装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10515393A JPH06292692A (ja) | 1993-04-07 | 1993-04-07 | 光重合用光照射装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06292692A true JPH06292692A (ja) | 1994-10-21 |
Family
ID=14399777
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10515393A Pending JPH06292692A (ja) | 1993-04-07 | 1993-04-07 | 光重合用光照射装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06292692A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1999021505A1 (en) * | 1997-10-29 | 1999-05-06 | Bisco, Inc. | Dental composite light curing system |
| EP0993810A3 (en) * | 1998-10-13 | 2001-06-27 | CASTELLINI S.p.A. | A polymerising lamp control unit |
-
1993
- 1993-04-07 JP JP10515393A patent/JPH06292692A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1999021505A1 (en) * | 1997-10-29 | 1999-05-06 | Bisco, Inc. | Dental composite light curing system |
| EP0993810A3 (en) * | 1998-10-13 | 2001-06-27 | CASTELLINI S.p.A. | A polymerising lamp control unit |
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