JPH06292037A - モニタ画面付きリモートコントロール装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 映像機器本体の細かい動作指示を行うことが
でき、操作性が良く便利なリモコン操作を行うことがで
きるモニタ画面付きリモコン装置を提供すること。 【構成】 このモニタ画面付きリモコン装置は、モニタ
表示を行うためのＴＦＴ液晶パネル１０，パネル駆動回
路１２，映像信号処理回路１４，バックライト１６，バ
ックライト駆動回路１８と、リモコン操作を行うための
リモコン操作回路２０，操作キー２２，赤外線ＬＥＤ
（発光ダイオード）２４と、各部に動作電圧を供給する
電源回路３０とを備えている。操作対象となる映像機器
から有線で送られてくる映像信号をＴＦＴ液晶パネル１
０に表示するとともに、この映像を見ながら所定の操作
キー２２を押下して映像機器の操作を行うことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、８ミリビデオやビデオ
デッキ等のリモートコントロール操作をモニタ画面を見
ながら行うモニタ画面付きリモートコントロール装置に
関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、８ミリビデオ等のムービーやビデ
オデッキ，電子スチルカメラといった各種映像機器は、
これら映像機器本体に付いている操作部を直接操作して
動作させることができる他、付属あるいは別売りのリモ
ートコントロール（以下「リモコン」という）装置を操
作して動作させることができる。

【０００３】このような各種映像機器をリモコン装置で
操作する場合、通常は、ムービー本体に備わっているモ
ニタ画面を見て、あるいはムービー等の各種映像機器に
接続されているモニタ画面を見て、動作状況を確認しな
がら操作を行っていた。例えば、ビデオデッキでテープ
を所定の位置まで巻き戻ししたい場合には、再生の状態
でモニタ画面を見ながら巻き戻しキーを押下し、所定の
映像が出てきたときに停止キーを押下していた。

【０００４】また、ムービー本体にモニタ画面がなく、
ムービー等の各種映像機器にモニタ画面も接続されてい
ない場合には、テープの巻き取り等の動作状況を確認せ
ずに行える操作に限られていた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した各
種映像機器に付属あるいは別売りで付いているリモコン
装置は、映像機器に内蔵された、あるいは接続されたモ
ニタ画面を見ながらでなければ、映像機器本体の細かい
動作指示を行うことができず、操作性が悪く不便である
という問題があった。

【０００６】特に、ムービーは持ち運び自由であり常に
モニタ画面がある場所で使用するとは限らないため、モ
ニタ画面が内蔵されていない場合には不便であり、最近
ではモニタ画面内蔵型も市場に多く出回っている。しか
し、モニタ画面内蔵型のムービーは、モニタ画面を有す
る分コスト高となり、しかも、最初からモニタ画面が内
蔵されているため、予算等の都合により消費者がモニタ
画面の有無を選択することもできなかった。

【０００７】そこで、本発明の目的とするところは、映
像機器本体の細かい動作指示を行うことができ、操作性
が良く便利なリモコン操作を行うことができるモニタ画
面付きリモートコントロール装置を提供することにあ
る。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明のモニタ画面付きリモートコントロール
装置は、映像を表示する液晶パネルと、リモートコント
ロールの対象となる映像機器から送られてくる映像信号
を受信する映像受信部と、前記映像受信部で受信した映
像信号に基づいて前記液晶パネルを画素ごとに駆動する
パネル駆動部と、前記映像機器のリモートコントロール
操作を行う操作キーと、前記操作キーの操作状況に基づ
いて、前記映像機器に対して動作指示信号を送信する動
作指示送信部と、を備え、前記液晶パネルに表示される
映像を見ながら前記操作キーの操作を行うことを特徴と
する。

【０００９】

【作用】本発明のモニタ画面付きリモートコントロール
装置は、リモートコントロールの操作対象である映像機
器から送られてくる映像信号を映像受信部で受信し、こ
の受信した映像信号に基づいてパネル駆動部がモニタ画
面として機能する液晶パネルを駆動して映像の表示を行
っている。また、これらの表示系とは別にリモートコン
トロールの操作指示を映像機器に送信するための操作キ
ーと動作指示送信部とを有しており、液晶パネルに表示
された映像機器の映像を見ながら操作キーを操作して映
像機器のリモートコントロール操作を行うことができ
る。

【００１０】本発明においては、液晶パネルを見ながら
リモートコントロール操作を行うことにより、映像機器
本体の細かい動作指示を行うことができ、操作性が良く
便利なリモートコントロール操作を行うことができるモ
ニタ画面付きリモートコントロール装置を提供すること
にある。

【００１１】

【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例につい
て詳細に説明する。

【００１２】第１実施例 図１は、本発明を適用した第１実施例のモニタ画面付き
リモコン装置の構成を示す図である。

【００１３】同図に示したモニタ画面付きリモコン装置
は、モニタ表示を行うためのＴＦＴ（薄膜トランジス
タ）液晶パネル１０，パネル駆動回路１２，映像信号処
理回路１４，バックライト１６，バックライト駆動回路
１８と、リモコン操作を行うためのリモコン操作回路２
０，操作キー２２，赤外線ＬＥＤ（発光ダイオード）２
４と、各部に動作電圧を供給する電源回路３０とを備え
ている。

【００１４】ＴＦＴ液晶パネル１０は、アクティブマト
リクス方式の液晶ディスプレイであり、複数本の走査電
極と信号電極とを含んで構成されている。ダイオード方
式に比べると、容易に高画質の画像が得られるととも
に、信号伝達特性が優れ、中間調を均一に表示でき、大
容量表示が可能である点に特徴とがある。

【００１５】また、このＴＦＴ液晶パネル１０にはポリ
シリコン（ｐ−Ｓｉ）ＴＦＴが用いられている。ｐ−Ｓ
ｉは、移動度が高いため駆動回路と一体化することが可
能であり、画素を高密度化することもできる点に特徴が
ある。本実施例では、例えば０．７インチのＴＦＴ液晶
パネル１０が使用されている。

【００１６】パネル駆動回路１２は、ＴＦＴ液晶パネル
１０の走査電極のそれぞれに所定周期の走査信号を入力
するとともに、信号電極のそれぞれに映像信号から抽出
したＲＧＢの色信号を入力する。

【００１７】なお、パネル駆動回路１２から出力する所
定周期の走査信号は、発振器２６から出力されるクロッ
ク信号を分周して作られるが、このクロック信号はリモ
コン操作回路２０にも入力されている。

【００１８】映像信号処理回路１４は、本実施例のモニ
タ画面付きリモコン装置の操作対象となる映像機器（例
えばムービー）から送られてくる映像信号（ＮＴＳＣ信
号）をＲＧＢ信号に変換する。変換後のＲＧＢ信号は上
述したパネル駆動回路１２に入力される。映像機器の映
像信号が有線で送られてくるものとすると、映像機器か
らの映像信号が映像受信部として機能するビデオ入力端
子２８を介して映像信号処理回路１４に入力される。

【００１９】バックライト１６はＴＦＴ液晶パネル１０
の後方で点灯するものであり、バックライト駆動回路１
８はこのバックライト１６の駆動を行う。

【００２０】リモコン操作回路２０は、操作キー２２の
操作状況を検出し、その操作状況に応じた信号を所定周
波数の搬送波に重畳させて出力し、この出力信号に応じ
て赤外線ＬＥＤ２４を発光させる。これらの信号等は、
発振器２６から出力されるクロック信号に同期して作成
される。

【００２１】赤外線ＬＥＤ２４から出力される赤外線が
映像機器の赤外線受信部に到達すると、操作キー２２の
押下状況に応じた映像機器本体の動作、例えばテープの
再生，巻戻し，早送り等が行われる。

【００２２】電源回路３０は、本実施例のモニタ画面付
きリモコン装置の各構成部に対して所定の動作電圧を印
加するためのものであり、例えば単３型の乾電池４本を
使用し、約６Ｖの電源電圧から各構成部の動作電圧を作
っている。また、この電源回路３０にはリモコン操作回
路２０からのＯＮ／ＯＦＦ信号が入力される。ＯＮ信号
が入力されると電源回路３０から各構成部に対して動作
電圧の印加が行われ、ＯＦＦ信号が入力されると電源回
路３０から各構成部に対して行われていた動作電圧の印
加が停止されるようになっている。

【００２３】このように、操作対象となる映像機器から
有線で送られてくる映像信号をＴＦＴ液晶パネル１０に
表示するとともに、この映像を見ながら所定の操作キー
２２を押下して映像機器の操作を行うことができる。

【００２４】従って、映像機器本体とは別にモニタ画面
を接続した場合と同様に、映像機器本体の細かい動作指
示を行うことができ、操作性が良く便利なリモコン操作
を行うことができる。

【００２５】図２は、本実施例のモニタ画面付きリモコ
ン装置の外観を示す図であり、操作キー２２の具体例及
びモニタ画面となるＴＦＴ液晶パネル１０の具体的な配
置例が示されている。

【００２６】同図に示すように、モニタ画面付きリモコ
ン装置の操作面上部にＴＦＴ液晶パネル１０を配置し、
その下部に複数の操作キー２２が配置されている。例え
ばムービーのリモコン装置であれば、カメラ部の操作を
行う「ズーム」キー等や、テープデッキ部の操作を行う
「早送り」キー，「録画」キー等を操作キー２２として
有している。

【００２７】このモニタ画面付きリモコン装置によって
映像機器を操作する場合には、リモコン装置の操作面上
部のＴＦＴ液晶パネル１０を見ながら下部にある所望の
操作キー２２を押下することになるが、このＴＦＴ液晶
パネル１０が手元の見やすい位置にあるため、操作する
者の取扱いが非常に楽になる。特に、映像機器がムービ
ーの場合には携帯して使用することが多く、携帯先でモ
ニタ画面を接続することはほとんど不可能であるため、
本実施例のモニタ画面付きリモコン装置を用いることに
よって初めて細かい操作を行うことができる。

【００２８】また、本実施例のモニタ画面付きリモコン
装置を映像機器と別売とした場合には、映像機器本体に
はモニタ画面を備える必要がなくなるため大幅に製造コ
ストを下げることも可能であり、最近の多様な消費者ニ
ーズに応えることもできる。

【００２９】図３は、図２に示した本実施例のモニタ画
面付きリモコン装置のＡ−Ａ断面図であり、ＴＦＴ液晶
パネル１０付近の詳細な構造が示されている。

【００３０】図３に示すように、ＴＦＴ液晶パネル１０
の後方にバックライト１６を配置し、さらにその下にバ
ックライト駆動回路１８が備わった基板が設けられてい
る。また、ＴＦＴ液晶パネル１０の前方には保護用ガラ
ス３２が取り付けられており、外部からの塵やほこりが
リモコン装置内部に進入することを防いでいるととも
に、ＴＦＴ液晶パネル１０の機械的損傷を防止してい
る。

【００３１】第２実施例 次に、本発明を適用した第２実施例のモニタ画面付きリ
モコン装置について説明する。本実施例の特徴は、第１
実施例のモニタ画面付きリモコン装置に使用されている
ＴＦＴ液晶パネル１０をレンズで拡大した点にある。図
１において点線で示したレンズ４０，４２が本実施例で
追加されており、その他の構成は上述した第１実施例と
基本的に同じである。

【００３２】２枚のレンズ４０，４２は、組み合わせる
ことにより全体として凸レンズとして機能するものであ
る。一方の凸レンズ４０は主レンズであり、他方の凹レ
ンズ４２は光路長を短くするとともに収差等の影響を除
去するための補償用レンズである。このように２枚のレ
ンズ４０，４２を組み合わせる手法は一般に汎用されて
おり、これにより光学特性を改善することができる。

【００３３】図４は、本実施例のモニタ画面付きリモコ
ン装置の部分的断面図であり、図２のＡ−Ａ断面に相当
するものである。

【００３４】図４に示すように、ＴＦＴ液晶パネル１
０、バックライト１６，バックライト駆動回路１８につ
いては図３と同じ構造を有しており、ＴＦＴ液晶パネル
１０の前方に凹レンズ４２が、さらに前方に凸レンズ４
０が配置されている。また、凸レンズ４０の前方には保
護用ガラス４４が取り付けられており、塵やほこりの進
入を防ぐとともに、凸レンズ４０の機械的損傷を防止し
ている。

【００３５】このように、モニタ画面付きリモコン装置
に備わったＴＦＴ液晶パネル１０をレンズで拡大して映
像を表示することにより、映像機器本体の細かい動作指
示を行うことができるとともに操作性が良く便利である
という効果の他に、小さな面積のＴＦＴ液晶パネル１０
を使用することができるためコスト低減が可能になると
いう効果もある。特に、ｐ−ＳｉＴＦＴを用いることに
より高密度化が可能であり、レンズで映像を拡大した場
合であっても良好な画質が得られるため、画質について
は実際に使用する上で支障はない。

【００３６】また、レンズの倍率を変えることにより、
表示画面の寸法もレンズの倍率や焦点距離等によって定
まる所定の範囲内で自由に調整することができるため、
表示画面が所定の範囲内になる場合にはＴＦＴ液晶パネ
ル１０の共用化が可能であり、大幅なコスト低減が実現
できるという効果もある。

【００３７】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が
可能である。

【００３８】例えば、上述した実施例では、リモコン操
作の対象となる映像機器から映像信号を有線で送信して
ビデオ入力端子２８に入力するようにしたが、映像機器
からの映像信号を無線で送信するようにしてもよい。ま
た、本実施例のモニタ画面付きリモコン装置は映像信号
をそのままＴＦＴ液晶パネル１０によって表示してお
り、リモコン操作の対象となる映像機器からの映像以外
の映像を映し出すことも可能である。例えば、他の映像
信号をビデオ入力端子２８から入力したり、チューナ回
路からの映像信号をビデオ信号処理回路１４に直接入力
する場合等が考えられる。

【００３９】図５は、上述した変形実施を可能とするた
めの構成を示す図である。同図（ａ）は無線で送信され
た映像信号を受信する映像信号受信部５０を備え、この
受信信号を映像信号処理回路１４に直接入力する場合
を、同図（ｂ）はテレビ画像を受信するチューナ回路５
２を備え、このチューナ回路５２の受信出力を映像信号
処理回路１４に直接入力する場合を、同図（ｃ）は映像
信号受信部５０とチューナ回路５２の両方を備える場合
をそれぞれ示している。

【００４０】また、上述した実施例では、ｐ−ＳｉのＴ
ＦＴ液晶パネル１０を用いた場合を例にとり説明した
が、アモルファスシリコンやＴＦＴ以外の液晶パネルを
用いる場合にも本発明を適用することができる。

【００４１】

【発明の効果】上述したように、本発明によれば、液晶
パネルを見ながらリモコン操作を行うことにより、映像
機器本体の細かい動作指示を行うことができ、操作性が
良く便利なリモコン操作を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を適用した第１実施例のモニタ画面付き
リモコン装置の構成を示す図である。

【図２】本実施例のモニタ画面付きリモコン装置の外観
を示す図である。

【図３】図２に示した本実施例のモニタ画面付きリモコ
ン装置のＡ−Ａ断面図である。

【図４】第２実施例のモニタ画面付きリモコン装置の部
分的断面図である。

【図５】他の実施例の部分的な構成を示す図である。

【符号の説明】 １０ ＴＦＴ液晶パネル １２ パネル駆動回路 １４ 映像信号処理回路 １６ バックライト １８ バックライト駆動回路 ２０ リモコン操作回路 ２２ 操作キー ２４ 赤外線ＬＥＤ ３０ 電源回路 ４０，４２ レンズ

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 映像を表示する液晶パネルと、 リモートコントロールの対象となる映像機器から送られ
   てくる映像信号を受信する映像受信部と、 前記映像受信部で受信した映像信号に基づいて前記液晶
   パネルを画素ごとに駆動するパネル駆動部と、 前記映像機器のリモートコントロール操作を行う操作キ
   ーと、 前記操作キーの操作状況に基づいて、前記映像機器に対
   して動作指示信号を送信する動作指示送信部と、 を備え、前記液晶パネルに表示される映像を見ながら前
   記操作キーの操作を行うことを特徴とするモニタ画面付
   きリモートコントロール装置。
2. 【請求項２】 請求項１において、 前記液晶パネルの上面に配置され、単独であるいは組み
   合わせたときに凸レンズとして機能する一あるいは複数
   のレンズを備え、 前記液晶パネルの映像を前記一あるいは複数のレンズに
   よって拡大して表示することを特徴とするモニタ画面付
   きリモートコントロール装置。
3. 【請求項３】 請求項１又は２において、 前記液晶パネルはポリシリコン薄膜トランジスタを用い
   て形成されていることを特徴とするモニタ画面付きリモ
   ートコントロール装置。
4. 【請求項４】 請求項１〜３のいずれかにおいて、 前記動作指示送信部から無線で動作指示信号を送信する
   ともに、前記パネル駆動部と前記動作指示送信部とを共
   通のクロック信号に同期して動作させることを特徴とす
   るモニタ画面付きリモートコントロール装置。