JPH0628962A - 成形ケース型限流回路遮断器 - Google Patents

成形ケース型限流回路遮断器

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JPH0628962A
JPH0628962A JP4304392A JP30439292A JPH0628962A JP H0628962 A JPH0628962 A JP H0628962A JP 4304392 A JP4304392 A JP 4304392A JP 30439292 A JP30439292 A JP 30439292A JP H0628962 A JPH0628962 A JP H0628962A
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circuit breaker
contact
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arc
spring
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Ronald W Crookston
ウィリアム クルックストン ロナルド
Douglas C Marks
チャールス マークス ダグラス
Iii Richard E White
エドウィン ホワイト サード リチャード
Andrew J Male
ジェームス メイル アンドリュウ
Yun-Ko N Chien
ニッキイ チエン ユン−コ
Steven Castelein
キャステライン スティーブン
Jr William E Beatty
エルスワース ビッテイ ジュニア ウィリアム
Alfred E Maier
ユージン メイアー アルフレッド
John G Salvati
グレゴリイ サルバテイ ジョン
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CBS Corp
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Westinghouse Electric Corp
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    • H01H1/12Contacts characterised by the manner in which co-operating contacts engage
    • H01H1/14Contacts characterised by the manner in which co-operating contacts engage by abutting
    • H01H1/22Contacts characterised by the manner in which co-operating contacts engage by abutting with rigid pivoted member carrying the moving contact
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    • H01H77/10Protective overload circuit-breaking switches operated by excess current and requiring separate action for resetting in which the excess current itself provides the energy for opening the contacts, and having a separate reset mechanism with electrodynamic opening
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    • H01H9/00Details of switching devices, not covered by groups H01H1/00 - H01H7/00
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 短絡状態の下で主接点及びアーク接点をブロ
ー・オープンさせる主接点アーム及びアーク接点アーム
のための2片のキャリア集合体を備えた成形ケース型回
路遮断器を提供する。 【構成】 2片のキャリア集合体は互いに枢着された内
側キャリア及び外側キャリアを含み、内側キャリアが接
点アームを支持する。短絡状態により接点に十分な磁気
反発力が加わると、内側キャリアが外側キャリアに対し
て枢動して接点アームをブロー・オープンさせる。ブロ
ー・オープンに必要な力の大きさを制御可能にする圧縮
ばね付きカム集合体を設ける。また、接点開離時に生じ
る熱により接点ばねが損傷するのを回避するため、接点
ばねを接点から離れた所で収容するばね筺体を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は成形ケース型回路遮断
器、特に比較的小さいサイズの遮断器フレームに収納で
きる成形ケース型限流回路遮断器に係わる。
【0002】
【従来の技術】成形ケース型回路遮断器は公知であり、
例えば米国特許第4,891,618号の明細書に開示
されている。このような遮断器は例えば過負荷または短
絡若しくはこの双方のような過電流状態に起因する損傷
から回路を保護するのに利用される。過負荷は遮断器の
公称電流定格の約200〜300%が普通であり、短絡
時遮断器の電流は公称電流定格の1000%以上にも達
することがある。
【0003】過負荷に対する保護は負荷側導体に直列の
バイメタルによって行われるのが普通である。バイメタ
ルは通常、熱膨張係数の異なる2枚の金属片をそれぞれ
の一端において接合して構成する。過負荷が持続する
と、バイメタルは加熱されて撓み、遮断器のトリップバ
ーと係合して遮断器をトリップする。
【0004】短絡に対する保護は米国特許第4,89
1,618号の明細書に開示されているような磁気反発
部材によって行われる。
【0005】このような限流遮断器のフレーム・サイズ
は多様である。フレーム・サイズは遮断器の多くの重要
な特性、例えば最大許容電圧及び電流、遮断容量及び成
形ケースの物理的寸法と関連がある。例えば、米国特許
第4,891,618号明細書に開示されているのは定
格が600ボルト、1600/2000アンペアのウエ
スチングハウス・エレクトリック・コーポレーション製
シリーズC、R・フレーム型回路遮断器である。
【0006】成形ケース型回路遮断器、特に限流成形ケ
ース型回路遮断器は比較的コンパクトであるから、比較
的小さいサイズのフレームの回路遮断器において限流能
力を確保しようとすると問題がある。即ち、比較的大き
いフレーム・サイズの限流成形ケース型回路遮断器を単
に小形化するだけではフレーム・サイズの小さい限流回
路遮断器は得られない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、公知
技術の問題点を解決し、比較的小さいフレーム・サイズ
の回路遮断器に限流能力を提供することにある。
【0008】本発明は、この目的を、成形筐体と、各対
が可動主接点及び前記可動主接点と協働して固定主接点
部を形成する手段を含む、前記筐体内に装着された複数
対の開離自在の主接点と、前記可動主接点を支持し、回
転自在に取り付けられ、閉位置、開位置、トリップ位置
及びブロー・オープン位置を有する複数の可動接点アー
ムと、前記複数の可動接点アームと作動的に結合されて
閉位置、開位置及びトリップ位置を画定する、前記複数
の可動接点アームの動作を制御する操作機構と、前記固
定主接点部を支持し、その一端近傍に接点部を画定し、
反対端に線側端子を形成するほぼ扁平な線側導体とから
成り、前記線側導体は遮断器が閉位置に来ると前記協働
手段を流れる電流の方向を線側端子からの電流方向とは
逆にする反転手段を含み、前記線側導体を長手方向軸線
及び横断方向軸線を画定するほぼ扁平な矩形部材として
形成したことを特徴とする成形ケース型回路遮断器によ
って達成する。
【0009】好ましくは短絡状態において主接点及びア
ーク接点をブロー・オープンさせることができるように
主接点及びアーク接点アームを支持する2片のキャリア
集合体を設ける。この2片のキャリア集合体は枢動自在
に互いに連結された内側キャリア及び外側キャリアを含
む。接点アームは内側キャリアによって支持される。短
絡状態が発生して接点に充分な磁気反発力が作用する
と、内側キャリアが外側キャリアに対して枢動すること
によって接点アームのブロー・オープンを可能にする。
ブロー・オープンに必要な力の大きさを制御するため、
圧縮ばねにより付勢されたカム集合体を設ける。
【0010】本発明は例えば接点開離に起因する熱によ
る損傷から接点バネを保護するため接点ばねを開離自在
な接点から離脱させる接点ばね筐体にも係わる。短絡の
ような比較的大きい過電流に対する遮断時間を改善する
ため、比較的短い時間で開離可能接点をブロー・オープ
ンさせるのに充分な磁気反発力を発生させる逆電流ルー
プを設ける。比較的小さいフレーム・サイズのような物
理的寸法による制約内でほかにも種々の特徴部分を組み
込んだ。即ち、改良型定格プラグ集合体に、2片のプラ
ンジャーを利用する公知デザインよりも製造が容易な1
片のプランジャーを設けた。本発明はまた4極遮断器の
遠隔端におけるクロスバーの動作を制御する補助カム板
にも係わる。このカム板はクロスバーの湾曲を補償する
ことによって遠隔極における接触力を高める。最後に、
成形相間隔壁は遮断器内にガスの隔壁を形成し、この隔
壁は組立時公知の相間隔壁よりも位置ずれし難い。
【0011】添付図面に沿って以下に本発明の実施例を
説明する。
【0012】なお、煩雑になるのを避けるため、多極成
形ケース型回路遮断器の中央極だけを詳細に説明し、図
示する。
【0013】
【実施例】回路遮断器のサイズ及びフレームのサイズは
多様である。フレーム・サイズは許容電圧、電流定格、
遮断容量、物理的寸法などのような回路遮断器の種々の
特性と関連がある。
【0014】本発明は限流能力を有する回路遮断器のた
めの中程度の遮断器フレーム・サイズ、例えば1200
アンペアのフレーム・サイズを対象とする。回路遮断器
が限流能力を持てば、場合によっては100,000ア
ンペア以上にもなる短絡電流のような比較的大きい過電
流を遮断できる。このような比較的大きい電流を遮断す
るには回路遮断器内に発生する磁気反発力を利用するの
が普通である。公知の機構は米国特許第4,891,6
18号明細書に開示されている。従って、本発明の成形
ケース型回路遮断器の特徴の1つは比較的小さいフレー
ム・サイズの筺体に限流能力を組み込むことにある。
【0015】図1から明らかなように、成形ケース型回
路遮断器20は分離線28に沿って組み合わせた成形基
部24と成形カバー26から形成された絶縁筺体22を
含む。回路遮断器20は絶縁筺体22内に設けられた少
なくとも1対の開離可能な主接点30(図2−4)を有
し、この接点対は固定主接点32及び可動主接点34を
含む。固定主接点32は成形基部24に固定された線側
導体36に装着されている。線側導体36は(図示しな
い)外部回路と接続する線側端子38(図1)と電気的
に接続する。
【0016】開離可能な主接点30の摩耗を軽減するた
め、複数のアーク接点40を設ける(図2−4)。アー
ク接点40は1個または2個以上の固定アーク接点42
及び1個または数個の可動アーク接点44を含む。詳し
くは後述するように、可動アーク接点44と可動主接点
34とを機械的に結合することにより、回路遮断器20
がON状態になる時アーク接点40は開離可能主接点3
0より早く閉じ、また回路遮断器20がOFF状態にな
る時アーク接点40は主接点30よりも遅く開くように
する。
【0017】線側導体36は固定アーク接点42を支持
する。即ち、線側導体36の一端はプレート46が固定
されているが、他端は導体36から離隔している。固定
アーク接点42を例えば溶接またはろう付けで別のプレ
ート48に固定することによって固定アーク接点集合体
50を形成する。この固定アーク接点集合体50をプレ
ート46と線側導体36の間に挾み、固定アーク接点集
合体50の取り替えを容易にするため、例えば(図示し
ない)締付け手段で両者間に固定する。
【0018】固定主接点32及び固定アーク接点42の
近傍にアーク・シュート集合体52を設ける。アーク・
シュート集合体52は主接点30とアーク接点40の開
離に伴なって発生するアークの消弧を容易にする。アー
ク・シュート集合体52においてアークが消える時に発
生する導電性ガスは回路遮断器のカバー26に設けた
(図示しない)専用通気孔から排出される。アーク・シ
ュート集合体52は1対の互いに離隔した側壁56に装
着された複数の離隔したアーク・プレート54を含む。
【0019】詳しくは後述するように、可動接点34は
可動主接点アーム集合体58に支持されている。可動接
点アーム集合体58は成形基部24に対して枢動自在で
ある。即ち、互いに離隔し、連結脚64を介して互いに
連結している1対の垂下脚62を画定するL字形ブラケ
ット60(図5)を設ける。連結脚64の頂部にほぼL
字形の負荷側導体66を設ける。負荷側導体66及び連
結脚64を複数の(図示しない)締付け手段で成形基部
24に固定する。
【0020】垂下脚62に整列孔68を設ける。詳しく
は後述するように、可動接点アーム集合体58は孔68
を介してL字形ブラケット60に枢動自在に連結され、
例えば編み組み銅線から形成された複数の可撓性分路7
0(図5)を介して例えば溶接またはろう付けによって
負荷側導体66に電気的に接続されている。
【0021】負荷側導体66の近傍に電子式トリップ・
ユニット72(図2−4)を設ける。電子式トリップ・
ユニット72は本発明の一部を形成するものではない
が、本発明の理解を助ける目的で簡単に説明する。この
電子式トリップ・ユニットは公知であり、例えば参考の
ため本願明細書に引用した米国特許第3,783,42
3号に開示されている。
【0022】電子式トリップ・ユニット72は負荷電流
を感知するため相ごとに設けた変流器74を含む。変流
器74はほぼドーナツ形に形成され、負荷側導体78の
周りに設けた複数の2次巻線76を含む。
【0023】負荷側導体78はほぼL字形を呈し、複数
の(図示しない)締付け手段でその一端を負荷側導体6
6と成形基部24に固定されている。負荷側導体78の
(図示しない)自由端は例えばモーターのような外部負
荷と接続するための負荷端子として働く。
【0024】主接点30が図2に示すような閉位置にあ
る場合、線側導体36から主接点30及びアーク接点4
0を通って負荷側導体66,78へ、さらに電気的負荷
へ負荷電流が流れる。負荷側導体78を流れる負荷電流
が変流器74の2次巻線76へ電流を誘導する。2次巻
線76を流れる電流は、所定の過電流レベルに応答して
回路遮断器20のトリップを起動させる電子式トリップ
・ユニット72内の(図示しない)過電流トリップ回路
へ流れる。詳しく説明すると、電子式トリップ・ユニッ
ト72はトリップ・バー80(図2−4)を含み、この
バーにはトリップ・レバー82が一体的に形成されてい
る。トリップ・レバー82は所定の過電流レベルに達す
ると(図示しない)磁束分流トリップ集合体と協働して
トリップ・バー80を(図2上)時針方向に回転させ
る。トリップ・バー80が回転すると、これと一体に形
成されたラッチ・レバー84がラッチ集合体86を解除
して回路遮断器20のトリップを可能にする。
【0025】ラッチ集合体86は、回路遮断器20が図
2に示す閉位置にある時及び図3に示す開位置にある
時、回路遮断器操作機構88をラッチする。ただし、過
電流状態では、電子式トリップ・ユニット72が、もっ
と具体的にはトリップ・バー80がラッチ集合体86を
解除して図4に示すように回路遮断器20がトリップで
きるようにする。
【0026】ラッチ集合体86は、枢動自在なロック・
プレート90、ラッチ・プレート92、ラッチ・レバー
94及び偏倚ばね96を含む。ロック・プレート90は
特に図25から明らかなように、互いに間隔を保つ1対
のサイド・プレート98に枢動自在に取り付けられ、ピ
ン100を介して操作機構88を支持するのに利用され
る。ラッチ・プレート92はその一端においてロック・
プレート90に結合されている。ロック・プレート90
の他端はサイド・プレート98内を円弧状に運動できる
ように取り付けられている。ロック・プレート90は詳
しくは後述するように、操作機構88の一部を形成する
クレードル104をラッチするための1対の互いに離隔
した切込み102を含む。偏倚ばね96はロック・プレ
ート90及びラッチ・プレート92を反時針方向に偏倚
させる。
【0027】ラッチ・レバー94はピン106を介して
一方のサイド・プレート98に枢動自在に取り付けてあ
り、(図示しない)ねじりばねによって反時針方向に偏
倚される。停止ピン108はラッチ・レバー94及びロ
ック・プレート90の回転を制限する。
【0028】ラッチ・レバー94にはこれと一体に上方
ラッチ面110及び下方ラッチ面112を形成してあ
る。下方ラッチ面112はロック・プレート90に形成
してある(図示しない)切り込みに嵌入してロック・プ
レート90及びラッチ・プレート92を図2及び3に示
すラッチ位置に維持する。上方ラッチ面110は電子式
トリップ・ユニット72が過電流状態を検知するとトリ
ップ・レバー80に形成したラッチ・レバー84と協働
して図4に示すようにクレードル104を解放する。ラ
ッチ集合体86のラッチ作用が除かれたら、回路遮断器
を図3に示す開位置にしてリセットしなければならな
い。
【0029】開離可能主接点30を開閉する操作機構8
8を設ける。操作機構88は1対の上方トグル・リンク
116(図2,3,4,6)、1対のトリップ・リンク
118(図1,5,7)及び絶縁リンク120(図5,
8,9)を有するトグル集合体114を含む。本発明の
一実施例では、上方トグル・リンク116をクロスバー
126(図2−4及び28)が嵌入する孔124を持っ
た不規則な形状の部材として形成する。上方トグル・リ
ンク116のそれぞれにピン130(図2−4)を介し
てクレードル104と機械的に結合させるためのノッチ
128をも設ける。詳しくは後述するように、クロスバ
ー126とハンドル・ヨーク134の間にばね押さえ1
36を介して操作ばね132(図2−4及び29)を挿
入する。
【0030】クレードル104は1対の対向する不規則
形状の部材として形成すればよい。各クレードル部材1
04の一端をピン106を介して各サイド・プレート9
8に枢動自在に取り付ける。クレードル部材104はラ
ッチ集合体86と協働することにより、電子式トリップ
・ユニット72による回路遮断器20のトリップを可能
にする。具体的には、クレードル部材104が図2に示
す位置に来ると、開離可能主接点30はハンドル・ヨー
ク130に固定された操作ハンドル140の制御下に作
用して回路遮断器20が図3に示す開位置になることを
可能にする。同様に回路遮断器20を閉位置にするのに
操作ハンドル140も利用できる。ただし、過電流が検
出されると、電子式トリップ・ユニット72がラッチ集
合体86を解除し、ラッチ集合体86がクレードル10
4を解放して、図4に示すように操作ばね132の作用
下に回路遮断器主接点30のトリップが可能となる。ク
レードル104をリセットするには、操作ハンドル14
0を開位置(図3)まで回転させてクレードル部材10
4がラッチ集合体86によってラッチされるようにす
る。クレードル部材104がラッチされたら、操作ハン
ドル140により主接点30を閉位置にする。
【0031】本発明の重要な特徴の1つは、高電流遮断
(HIC)集合体142(図5)にある。HIC集合体
142は分路70が発生する磁気反発力により、例えば
100,000アンペア以上の短絡電流のような比較的
大きい過電流の遮断を可能にする。HIC集合体142
はこのような状態において可動接点アーム58を操作機
構88との結合から解放することができる。本発明のH
IC集合体142は、本発明と共通の譲受人に譲渡され
た米国特許第4,891,618号に開示されているよ
うな公知のブロー・オープン機構に比べて種々の利点を
有する。即ち、このシステムでは枢動自在な接点アーム
はカム・ロール・ピン集合体を介して操作機構と機械的
に結合し、短絡電流のような比較的大きい過電流が発生
すると、枢動接点アームを負荷側導体と電気的に接続す
る可撓性分路が発生する比較的大きい磁気反発力の作用
下にカム・ロール・ピン集合体が可動接点アームを操作
機構から離脱させる。
【0032】上記米国特許に開示されているブロー・オ
ープン集合体にはいくつかの問題点がある。第1に、こ
のような集合体は回路遮断器内に広いスペースを必要と
する。1600/2000アンペアのフレーム・サイズ
の回路遮断器のような比較的大きいフレーム・サイズの
回路遮断器にはこの集合体は好適である。しかし、フレ
ーム・サイズが1200アンペアの回路遮断器のような
比較的小さいフレーム・サイズの回路遮断器の場合、こ
の集合体は利用可能なスペース以上の広いスペースが必
要となる。第2に、このような集合体は集合体がブロー
・オープンする過電流の大きさの変更のための較正が困
難である。即ち、上記米国特許に開示されている集合体
の場合、可動接点アーム集合体が操作機構から解除され
る電流はカム・ロール・ピン集合体に大きく左右され
る。さらに詳しく説明すると、カム・ロール・ピン集合
体は可動接点アーム集合体に形成されたカムに支持され
ているカム・ロール・ピンを介して可動主接点アームを
操作集合体と機械的に結合する。複数の偏倚ばねを利用
してカム・ロール・ピンを可動接点アーム集合体のカム
面と結合する。このような構成では、ブロー・オープン
電流がカムの相互関係や偏倚ばねの力に左右されるから
調整が比較的難しい。
【0033】本発明のHIC集合体142はこのような
問題を解決する。即ち、HIC集合体142はブロー・
オープン電流の調整を容易にする。また、HIC集合体
142は1200アンペア・フレーム・サイズ回路遮断
器のような比較的小さいフレーム・サイズを有する回路
遮断器にブロー・オープン機構を組み込むのに回路遮断
器.筺体内に広いスペースを必要としない。
【0034】HIC集合体142は絶縁リンク120
(図5,8,9)及び1対のトリップ・リンク118
(5,7)を含む。正常作動状態及び比較的低い過電流
状態において、トリップ・リンク118は可動接点アー
ム集合体58を操作機構88と結合させる。詳しく説明
すると、このような状態において、トリップ・リンク1
18は絶縁リンク120と結合し、上方トグル・リンク
116と共にトグル集合体114を形成し、このトグル
集合体114の作用により、操作ハンドル140の操作
による操作ばね132の制御下に回路遮断器を選択的に
図2に示す閉位置に、または図3に示す開位置にするこ
とができる。
【0035】比較的低い過電流状態では、トリップ・リ
ンク118は絶縁リンク120と結合関係のままであ
り、電子式トリップ・ユニット72により図4に示すよ
うに回路遮断器20をトリップすることができる。この
状態において、電子式トリップ・ユニット72がクレー
ドル104をラッチ集合体86のラッチ作用から解放
し、上述のような操作ばねの作用下に可動接点アーム5
8が上向きに回転できるようにする。
【0036】短絡電流状態のような比較的大きい過電流
状態では、HIC集合体142が操作機構88を可動接
点アーム集合体58との結合関係から解放し、電子式ト
リップ・ユニット72が反応する前に開離可能主接点3
0のブロー・オープン動作を可能にする。この状態にお
いて、分路70が発生する磁気反発力によりトリップ・
リンク118が絶縁リンク120との結合関係から解放
され、可動接点アーム集合体50が図10に示す位置へ
ブロー・オープンするのを可能にする。
【0037】トリップ・リンク118は特に図5及び7
から明らかであろう。図5に示すように、可動接点アー
ム集合体58の両側に1個ずつトリップ・リンク118
を枢動自在に連結してある。各トリップ・リンク118
は一端に突出するフィンガー部143を有する不規則形
状を呈する。突出フィンガー部143はトリップ・リン
ク118が絶縁リンク120と結合関係にある状態にお
いて絶縁リンク120と係合する。一端の近傍に設けた
孔144はピン146(図5,10)を介してトリップ
・リンク118を可動接点アーム集合体58に枢動自在
に取り付けることを可能にし、孔144から距離をおい
たもう1つの孔148は他のピン150を介してトリッ
プ・リンク118を絶縁リンク120に対して枢動自在
に連結することを可能にする。
【0038】トリップ・リンク118にはトリップ・リ
ンク118を絶縁リンク120に結合するための第3の
孔152を設ける。詳しくは、孔152は後述するよう
に絶縁リンク120の両端に設けたばね付きボール15
4(図11)を捕捉する戻り止めを形成する。ばね付き
戻り止めボール154及び孔152の設計が接点のブロ
ー・オープンが起こる電流の大きさを左右する。具体的
には、ブロー・オープンが起こる電流の大きさを調整す
るには戻り止めボールの直径及び/または孔152の直
径を変えればよい。ほかに、戻り止めボールに作用する
ばね力を調節してもよい。孔152を皿座ぐり及び面取
りしてもよい。このような実施態様ではブロー・オープ
ン電流を調整するのに面取り角度を調節すればよい。
【0039】絶縁リンク120は、円筒部156及び不
規則形状部158を含む絶縁材で形成されている。円筒
部156はクロスバー126を受容するための中心孔1
60を含む。不規則形状部158も特に図11から明ら
かなように偏倚ばね164及び戻り止めボール154を
受容するための孔162を含む。即ち、偏倚ばね164
を孔162に挿入し、その後戻り止めボール154を孔
162の両端に配置する。偏倚ばね164は戻り止めボ
ール154を外方へ偏倚させることにより、トリップ・
リンク120に抗して外向きの力を作用させる。
【0040】不規則形状部158もトリップ・リンク1
18の孔148と整列する孔166を含む。整列孔14
8,166にピン150を挿入することにより、絶縁リ
ンク120とトリップ・リンク118を互いに枢動自在
に連結する。
【0041】短絡状態のような比較的大きい過電流状態
において、分路72間に磁気反発力が発生する。この磁
気反発力は電子式トリップ・ユニット72が反応する前
に可動接点アーム集合体58に時針方向のモーメントを
作用させる。このような状況ではクロスバー126は動
かず、トリップ・リンク118を絶縁リンク120に対
して枢動させる。即ち、クロスバー126はこの状態で
不動であるから、可動接点アーム集合体58に作用する
時針方向モーメントによって戻り止めボール154が偏
倚ばね164の圧力に抗して内方へ押圧され、このため
トリップ・リンク118が絶縁リンク120に対して図
10に示す位置へ回転し、可動接点アーム58をブロー
・オープンさせる。
【0042】回路遮断器筺体22内にスペースを確保す
るため、複数のローラー170(図12−16)でハン
ドル・ヨーク134をサイド・プレート98に対して支
持する。ハンドル・ヨーク134をローラー170でサ
イド・プレート98上に支持することにより、ハンドル
・ヨーク134の仮想枢動軸線を維持しながら同じスペ
ースをクロスバー126のために利用できる。米国特許
第4,891,618号に開示されているような公知の
回路遮断器では、ハンドル・ヨークを、自由端を丸くし
た1対の垂下脚を画定するほぼU字形の部材として形成
している。この丸みのある自由端をハンドル・ヨークの
回転を可能にするためサイド・プレートに形成した切込
みに配置している。
【0043】ハンドル・ヨークのサイズ及び閉位置と開
位置との間の回転角度に鑑み、回路遮断器内のスペース
の大部分が必要になるから、他の部品をこのスペース内
に配置しようとしてもハンドル・ヨークにぶつかること
になる。従って、この公知の回路遮断器では、可動接点
アームと機械的に連動するクロスバー集合体をハンドル
・ヨークによって占有されるスペースから離して配置し
なければならない。例えば1600/2000アンペア
・フレーム・サイズのような比較的大きいフレーム・サ
イズの回路遮断器なら、成形基部内に上記のようなスペ
ースを確保できるが、1200アンペア・フレーム・サ
イズのような比較的小さいフレーム・サイズでは、回路
遮断器筺体内のスペースにかなりの制約がある。本発明
は、このように比較的小さいフレーム・サイズ、例えば
1200アンペアの回路遮断器に利用できる。スペース
を確保するため、ローラー170によってハンドル・ヨ
ーク134をサイド・プレート98に対して支持するこ
とにより、回路遮断器を作用させるのに必要なハンドル
・ヨーク134の仮想枢動軸線をほぼ一定に維持する。
同様に、ハンドル・ヨークの枢動軸線によって占められ
るスペース内にクロスバー126を配置することで筺体
内のスペースを節約することができる。
【0044】特に図12−15から明らかなように、回
路遮断器の操作機構88を支持するサイド・プレート9
8には湾曲面172を形成してあり、この湾曲面172
の半径Rは回路遮断器20がすべての機械的動作を達成
できるように設定されている。詳しくは、図12に示す
ように、湾曲面172の半径Rは仮想枢動軸線174を
画定する。図12及び13から明らかなように、仮想枢
動軸線174は筺体22内のスペースを節約するためク
ロスバー126が配置されているサイド・プレート98
の窓176に位置する。
【0045】特に図16から明らかなように、ハンドル
・ヨーク134は扁平な鋼板を図示の形状に押し抜き成
形したものである。ハンドル・ヨーク134はブリッジ
部176及び2本の垂下アーム部178を画定するほぼ
U字形を呈する。ブリッジ部176と垂下アーム部17
8の間にクレードル104及び上方トグル・リンク11
6の自由な移動を可能にするスロット180を設ける。
ブリッジ部176には操作ばね132のためのばね押さ
え136(図2−4)を受容する複数のスロット182
も形成してある。ばね押さえ136には端部間に孔18
8を有する突出アーム部186が形成されている。ばね
押さえ136をスロット182に挿入し、ばね押さえ1
36に設けた孔188がハンドル・ヨーク134のブリ
ッジ部176から上向きになるようにする。孔188に
ピン190を挿入することによりハンドル・ヨーク13
4を操作ばね132の一端に結合する。操作ばね132
の他端はクロスバー126と結合する。
【0046】ハンドル・ヨーク134の垂下アーム部1
78は、特に図12−15から明らかなようにサイド・
プレート98の湾曲面172の近傍に配置される。垂下
アーム部178のそれぞれに1対のノッチ192を設け
る。ノッチ192の長さはハンドル・ヨーク134がサ
イド・プレート98に形成された対向停止面193間の
行程の中点に来ると、各ノッチ192の長さが停止面1
93までの距離の半分となるように設定する。
【0047】これらのノッチ192はハンドル・ヨーク
134に対するローラー170の移動を可能にする。ノ
ッチ192はまた突起194,196及び198を画定
する。即ち、突起194及び198はハンドル・ヨーク
134の垂下アーム部178の各端に形成されている。
突起196は2つのノッチ192の中間に形成される。
突起194,196及び198はスリップの場合にハン
ドル・ヨーク134に対するローラー170の方向づけ
を容易にする。即ち、図13に示すように、回路遮断器
20が開位置にあると、ローラー170は左側突起19
4及び中央突起198の近傍に位置し、回路遮断器操作
ハンドル140が図5に示すように閉位置へ移動する
と、中央突起196及び右側突起198の対向側がハン
ドル・ローラー170と係合するまでローラー170が
反時針方向に回転する。即ち、ハンドル・ヨーク134
に対してハンドル・ローラー170がスリップした場
合、ハンドル・ヨーク134の垂下アーム部178のノ
ッチ192及び湾曲面172がハンドル・ヨーク134
に対するローラー170の位置を正しい向きにする。
【0048】端部突起194,198は回路遮断器の操
作ハンドル140に過剰な力が加わった場合にサイド・
プレート98の湾曲面172に対するハンドル・ヨーク
134の傾きを軽減する。この場合、端部突起194,
198はサイド・プレート98の湾曲面172に対する
ハンドル・ヨーク134の枢動軸を形成する。このよう
な状態では枢動軸が垂下アーム部178の端部に位置す
るため、閉位置または開位置にある操作ハンドルに過剰
な力が作用しても、ハンドル・ヨーク134をサイド・
プレート98に結合する操作ばね132の力がこれに対
抗してハンドル・ヨーク134の傾きを最小限に抑え
る。
【0049】特に図15から明らかなように、各ローラ
ー170にはピン192を形成してあり、ピン192の
両端にディスク194が固定されている。両ディスク1
94の内側面間のスペースはサイド・プレート98の幅
よりもやや大きく寸法設定してある。このように互いに
離隔した両ディスク194がサイド・プレート98を挟
み、サイド・プレート98に対してハンドル・ヨーク1
34を軸方向に安定させる。
【0050】遮断時に発生する導電性ガスからアーク接
点偏倚ばねを遮蔽する筺体200を設ける。詳しくは、
アーク接点アームの頂面と接点アーム・キャリアの底面
との間にばねを設けることによってアーク接点に接触圧
を与えるように構成するが、アーク接点は導電性ガスの
作用を受けやすく、その結果ばねが劣化してアーク接点
の誤動作を招き、アーク接点のみならず主接点にも損傷
を生ずるからである。
【0051】ばね筺体200(図2−5)は扁平な材料
片から形成され、一方の側面と頂面が開口しているほぼ
箱形である。ばね筺体200の一方の面201にはばね
筺体200及び偏倚ばね203を位置決めするための互
いに離隔した1対の孔202を形成してある。具体的に
は、特に図5から明らかなように、アーク接点アーム2
04には位置ぎめタブ206を設けてあり、これらの位
置ぎめタブ206をばね筺体200の孔202に挿入す
ることによりアーク接点204に対してばね筺体200
を位置ぎめすると共に、組立て後、アーク接点アーム2
04に対してばね筺体200が長手方向及び横断方向に
ずれるのを防止する。
【0052】ばね筺体200はアーク接点アーム204
とキャリア208の間に挟持される。図5に示すよう
に、キャリア208はL字形の自由端を有し、この自由
端に近いキャリア面の下側にタブ210が形成されてい
る。偏倚ばね203の一端はタブ210で支持され、他
端はアーク接点アーム204に形成した位置ぎめタブ2
06の付近に位置する。タブ206,210はばね押さ
えとして機能する。
【0053】クリンチ・ジョイント・アーカー集合体2
11を図17−19に示した。クリンチ・ジョイント・
アーカー集合体は公知の可動アーク接点に比していくつ
かの利点を有する。即ち、このような公知の可動アーク
接点は別々のアーク接点アームに支持され、アーク接点
アームは複数の主接点アームと組み合わされて積層接点
アーム集合体を形成する。アーク接点アームも主接点ア
ームも単一の枢動軸に枢動自在に取り付けられている。
アーク接点と主接点を装着するのに別々の接点アームを
利用することによって接点アーム集合体は回路遮断器筺
体内のスペースの比較的大きい部分を占有することにな
る。上記特許に開示されているような集合体は比較的大
きいフレーム・サイズには適しているが、1200アン
ペア・フレーム・サイズのような比較的小さいフレーム
・サイズには不向きである。
【0054】アーク接点は遮断時における回路遮断器筺
体内の温度上昇を抑えると共に主接点の摩耗を軽減す
る。即ち、アーク接点へ電流が流れるようにアーク接点
よりも早く主接点を開放することによってこの目的を達
成する。上記特許に開示されているような公知の回路遮
断器では、主接点よりもアーク接点の枢動半径を長く設
定するのが普通である。主接点間及びアーク接点間に接
触圧を発生させるため接点アーム集合体は通常ややオー
バートラベル位置、即ち過剰移動位置にまで枢動し、し
かも接点アームの所与の回転角に対して枢動半径に差が
あるため主接点とアーク接点とでは円弧状の移動量に差
があるから、接点アーム集合体の回転に伴なって主接点
がアーク接点よりも先に分離することになる。
【0055】クリンチ・ジョイント・アーカー集合体は
主接点とは異なる枢動軸にアーク接点を配置することに
よってアーク接点への電流移行を正しく制御し、偏倚ば
ねの効果と相俟ってアーク接点の分離よりも早く主接点
を完全に分離させることができる。主接点からアーク接
点へ従来よりも効率よく電流を移行させることによって
主接点の摩耗を極力軽減することができる。
【0056】クリンチ・ジョイント・アーカー集合体2
11の別の利点として、1対のアーク接点と複数の、例
えば6個の主接点を含む接点アーム集合体を、例えば米
国特許第4,891,638号に開示されているような
公知の接点アーム集合体よりも狭い回路遮断器筺体スペ
ース内に収納することができる。即ち、本発明のアーク
接点は、可動主接点を支持する接点アームに枢動自在に
連結したアーク接点アームに支持されている。アーク接
点アームを主接点アームに枢動自在に連結することによ
り、本発明の接点アーム集合体が回路遮断器筺体のスペ
ースに占める割合は比較的小さく、このため例えば12
00アンペア・フレーム・サイズのような比較的小さい
フレーム・サイズの回路遮断器に特に好適である。
【0057】図5及び図17−19に示すように、接点
アーム集合体58は複数の主接点アーム212,214
及び1対のアーク接点216から成る。詳しくは後述す
るように、主接点アーム214はクリンチ・ジョイント
集合体211を介してアーム接点アーム216に枢動自
在に連結することができる。特に図18から明らかなよ
うに、2本の主接点アーム214を主接点アーム212
の両側に配置して積層接点アーム集合体58を形成す
る。
【0058】主接点アーク212(図20)及び214
(図21)のそれぞれに孔216を設け、これと整列す
るようにキャリア208に設けた孔218(図5)にピ
ン220を挿入することによって主接点アーム212,
214を枢動自在に連結することができる。
【0059】特に、図5から明らかなように、キャリア
208はさらに2対の整列孔220,222を形成した
不規則形状の部材であり、整列孔220はピン146を
介してキャリア218をトリップ・リンク118に枢動
自在に連結することを可能にし、整列孔222はピン2
23を介してキャリア218をブラケット60に枢動自
在に連結することを可能にする(図2−4)。
【0060】主接点アーム214(図21)は主接点ア
ーム212よりも長く、突出部228(図21)を画定
する。突出部228に孔230を設けることによってア
ーク接点アーム216を枢動自在に連結できるようにし
た。アーク接点アーム216はそれぞれ主接点アーム2
14の突出部228の近傍に配置される。アーク接点ア
ーム216の一端には孔232を形成してあり、この孔
は主接点アーム212の突出部228に設けた孔230
と整列させることができる。ピン234及び複数のばね
ウオッシャー236を含むクリンチ・ジョイント集合体
211(図18)を利用してアーク接点アーム216を
主接点アーム214の突出部228に連結する。クリン
チ・ジョイント集合体211を設けることによってアー
ク接点アーム216と主接点アーム214との摩擦を容
易に調節できる。
【0061】図17では回路遮断器20が閉位置にあ
り、この位置では主接点30もアーク接点40も閉じて
いる。トリップまたはブロー・オープンの状態ではクリ
ンチ・ジョイント集合体211によって主接点30をア
ーク接点40よりも先に比較的容易に開離させることが
できる。図19はトリップまたはブロー・オープン状態
が発生した直後の主接点30及びアーク接点40の位置
を示す。この状態で、接点アーム集合体58は可動接点
アーム集合体58を負荷側導体38に接続する可撓性分
路70の垂下脚間に発生する磁気反発力の作用で時針方
向に回転し始める。接点アーム集合体58が時針方向に
回転し始めるのに伴ない、主接点アーム212,214
は時針方向に枢動して主接点30を開離させる。
【0062】主接点アーム212,214の時針方向回
転に伴ない、ピン236によって画定されるクリンチ・
ジョイント枢動軸がアーク接点アーム216とキャリア
58の間に位置する偏倚ばね203の作用下にやや上方
へ移動し、アーク接点アーム216を反時針方向に枢動
させる。即ち、アーク接点アーム216を主接点アーム
212,214とは異なる枢動軸上に配置して2本のバ
ー・リンケージを形成し、且つ偏倚ばね203のばね圧
を利用することにより、集合体は遮断時において主接点
アーム212,214からアーク接点アーム216へ比
較的能率的に電流を移行させることになる。さらにま
た、アーク接点アーム216を主接点アーム214に対
して枢動自在としたことで、集合体は回路遮断器筺体2
2内の比較的狭いスペースを利用することになり、フレ
ーム・サイズの小さい回路遮断器に好適である。
【0063】例えば異常に大きい短絡電流を遮断する際
に主接点が溶着状態となっているのに回路遮断器操作ハ
ンドルが開位置にあるという事態を避けるため、ポジテ
ィブ・オフ・リンクを用いる。このような状態において
操作ハンドルが回路遮断器接点に現実に存在する状態を
反映するようにするためには、主接点が事実、溶着状態
にある時回路遮断器操作ハンドルが開位置になるのを防
ぐ機構を設ける必要があり、そのような機構は既に幾種
類も公知である。しかしながら、これらの機構は操作ハ
ンドルが開位置に来るのを阻止するだけであって、続い
てこれを閉位置へ戻すことはしない。また、操作ハンド
ルの移動を抑止するだけであって主接点の溶着状態を解
こうとはしない。
【0064】本発明のポジティブ・オフ機構はこの問題
を解決するものである。まず、本発明のポジティブ・オ
フ機構は、オペレーターが操作ハンドルに十分な力を加
えることによって主接点の溶着状態を破壊できるように
する。操作ハンドルに加わる力が不十分な場合、本発明
のポジティブ・オフ機構は操作ハンドルを閉位置に戻
す。
【0065】図23及び24に示すように、ポジティブ
・オフ機構は溶接ブラケット240及び上方トグル・リ
ンク242を含む。溶接ブラケット240はほぼU字形
部材であり、適当な締め具244でハンドル・ヨーク1
34に固定されている。本発明の上方トグル・リンク2
42は図19に示すようにほぼV字形のノッチ246を
施してあることを除けば公知のトグル・リンクと同様で
ある。
【0066】常態において本発明のポジティブ・オフ・
リンク242は回路遮断器20の動作に干渉しない。即
ち、回路遮断器20が開位置から閉位置へ移行する時に
は上方リンク242はハンドル・ヨーク134の後から
移動し、回路遮断器20が閉位置から開位置へ移動する
時にはハンドル・ヨーク134よりも前方を移動する。
しかし、接点溶着状態においては、ポジティブ・オフ・
リンク242を利用することによって溶着部の破壊を試
みることができ、もし成功しなければポジティブ・オフ
・リンク242が操作ハンドル140を閉位置へ戻す。
詳しくは、接点溶着状態において溶接ブラケット240
の自由端248がポジティブ・オフ・リンク242に設
けたV字形ノッチ246によって画定される停止面25
0と係合する。ポジティブ・オフ・インク242の停止
面250は操作機構88がオーバーセンター位置を通過
するまでハンドル・ヨーク134を停止させてトグル集
合体114のトグル動作を妨げるように位置設定されて
いる。
【0067】操作ハンドル140に十分な力が加わると
溶接ブラケット240の自由端248がポジティブ・オ
フ・リンク242に力を加えて溶着部の破壊を試みる。
もし溶着部を破壊できなければ、トグル集合体114は
オーバーセンター位置を越えて移動できないから、操作
ハンドル140が操作ばね132の作用下に閉位置に戻
される。
【0068】本発明のもう1つの重要な特徴は可逆相障
壁252(図27)に係わる。先に述べたように、回路
遮断器筺体は成形基部24及びこれと同じ広がりを有す
るカバー26を含む。成形基部24にはこれと一体に単
数または複数の側壁254を形成してあり、この側壁2
54は遮断時に発生する導電性ガスが回路遮断器筺体2
2内に相間または相/アース間障害を発生させるのを防
止する相間ガス障壁として作用する。側壁252は相間
ガス障壁として利用できるようにべた部材として形成さ
れるのが普通である。
【0069】図28に示す3相回路遮断器では成形基部
24内に2面の側壁254を設ける。これらの側壁25
4は筺体22の外端壁256と共に3相コンパートメン
ト257,258,260を画定する(図25)。操作
機構88は中央相コンパートメント258に配置され
る。操作機構88を取り付けると中央相コンパートメン
ト258内のスペースが狭くなるから、不足電圧リリー
ス機構263、補助接点集合体265など種々の回路遮
断器補助機構262を両外側相コンパートメント25
7,260に配置しなければならない。公知の補助機構
の1例として、本発明と共通の譲受人に譲渡され、参考
のため本願明細書中にその内容を引用している米国特許
第4,928,079号に補助スイッチが開示されてい
る。
【0070】不足電圧リリース機構263のような補助
機構262は例えば中央相コンパートメント258内の
機構、例えば回路遮断器操作ハンドル140または操作
機構88と連動させる必要があるから、一方の側壁25
4に開口部を設けねばならない。しかし、このような補
助機構262は必ずしもすべての回路遮断器20に設け
られるとは限らないから、従来は別の成形基部を用意し
ていた。即ち、補助機構262を含まない回路遮断器2
0では、開口部のない成形基部を別に用意し、不足電圧
リリース機構のような回路遮断器補助機構を必要とする
場合には、一方の側壁に開口部のある成形基部を用意し
て外側相コンパートメント及び中央相コンパートメント
に配置されている補助機構間の連動を可能にした。補助
機構が必要かどうかによって異なる成形基部を使用する
ことになれば回路遮断器のコストが増大する。本発明の
可逆相障壁252はこの問題を解決し、一方の側壁25
2に開口部264を設けた同じ成形基部を製造するだけ
で対応できる。この可逆相障壁252を開口部264に
設けることによって同じ成形基部を両方の場合に対応さ
せることができる。
【0071】図25−28に示す本発明の成形基部26
7は、図25及び26に示すように電子式トリップ・ユ
ニット72とクロスバー126の間に開口部264を形
成した側壁254を含む。開口部264の直ぐ下方には
その両側にトラック部材266が設けられ、このトラッ
ク部材266は本発明の可逆相障壁252の着脱を容易
にする。
【0072】可逆相障壁252を図27に示した。可逆
相障壁252は絶縁材から成り、矩形に近い形状を呈
し、その一端268にスロット270が形成されてい
る。可逆相障壁252の他端272にはスロットなどが
全く形成されていない。可逆相障壁252の幅はトラッ
ク部材266に対する着脱が迅速且つ容易に行なわれる
ように設定されている。
【0073】図25に示すように補助機構262を含ま
ないか、或いは外側相コンパートメント257または2
60に配置したトリップ・リンク120と連動可能な図
26に示す補助接点265のような補助機構を含む回路
遮断器20の場合、可逆相障壁252の端部268をト
ラック部材266の間に配置する。この状態では側壁2
52に形成されている開口部264が閉塞されて相間ガ
ス障壁を形成する。
【0074】補助接点263には、電子式トリップ・ユ
ニット72にこれと一体に形成されている互いに離隔し
たトラック部材276間に嵌入されるブラケット274
を設けるのが普通である。取付けを終わった状態で、補
助接点機構263の一部として形成されたアクチュエー
タ・アーム278が外側相コンパートメント257また
は260に設けたトリップ・リンク120の近傍に位置
してトリップ・リンク120との連動を可能にする。
【0075】図28に示す不足電圧リリース機構263
のような補助機構262が組み込まれる場合には、開口
部のない端部272が側壁252に形成されているトラ
ック部材266の間に位置するように可逆相障壁252
を反転させればよい。この状態では障壁252のスロッ
ト付き端部268が上方に位置し、スロット270が開
口部264と整列することによって中央相コンパートメ
ント258と外側相コンパートメント257との連通を
可能にする。図28から明らかなように、これによって
外側相コンパートメント257または260の負荷側に
配置される場合が多い不足電圧リリース機構263が中
央コンパートメント258と連通可能になる。具体的に
説明すると、不足電圧リリース機構263は常態で回路
遮断器操作ハンドル140と連動するほぼL字形のアク
チュエータ・アーム280(図28)を含む。スロット
270が開口部264と整列するように可逆障壁252
を取り付けることにより、アクチュエータ・アーム28
0の突出部282がスロット270に侵入して操作ハン
ドル140との連動を可能にする。
【0076】分路トリップ機構やベル・アラーム接点な
どのような回路遮断器補助機構262も公知である。当
業者ならば理解できるように、本発明はこれら各種の補
助機構を併用できる。これらの補助機構と回路遮断器と
の間の連動は公知技術の範囲内であり、本発明の一部を
形成するものではない。
【0077】図30−33に示すような線側導体30
0,302,304,306を設けて線側導体300,
302,304及び306と主接点及び/またはアーク
接点アーム212,204(図5)との間に逆電流ルー
プを形成し、短絡電流状態のような比較的高い過電流状
態において、公知の電子式または熱磁気式トリップ機構
よりも迅速に可動主接点34及び/または可動アーク接
点44をブロー・オープンさせるのに十分な磁気反発力
を発生させる。公知の電子式及び熱磁気式トリップ機構
は回路遮断器を引きはずすのに少なくとも1サイクルを
必要とする。これに対して本発明の線側導体300,3
02,304,306によって形成される逆電流ループ
は1サイクル以下で回路遮断器トリップすることができ
る。
【0078】製造及び設計上の制約から、比較的大型の
回路遮断器(即ち、定格600アンペア以上の回路遮断
器)に逆電流ループを使用することは知られていなかっ
た。逆電流ループを形成する公知の手段では、線側導体
にほぼU字形のスロットを形成することにより互いに離
隔した1対の垂下脚部と中央の半島状部を形成し、単一
の固定主接点を半島状部により支持させる。このような
構成では、線側端子から垂下脚部に沿った第1方向に電
流が流れ、垂下脚部を流れた電流は逆方向に半島状部
へ、さらには固定接点へ流れる。回路遮断器が閉位置に
ある間、半島状部を流れる電流の方向は可動主接点アー
ムを流れる電流とは逆である。短絡状態のような比較的
高レベルの過電流状態では互いに逆方向に流れる電流に
よって可動主接点アームと線側導体との間に磁気反発力
が発生して可動主接点アームをブロー・オープンさせ
る。例えば極ごとに1対の開離可能接点を有するような
回路遮断器には上記特許に開示されているような構成が
適しているが、極ごとに複数対の開離可能主接点を有す
る回路遮断器、例えば極ごとに6対以上の開離可能主接
点を有する回路遮断器20には不適当である。
【0079】即ち、比較的コンパクトな回路遮断器には
このようなU字形線側導体を収納するに十分なスペース
はない。しかも1200アンペアというような比較的高
い定格の回路遮断器の場合、線側導体を厚さ約1.59
cm(5/8インチ)の銅製導体で形成するのが普通で
ある。このような線形導体を損傷なしにU字形にするこ
とは不可能である。
【0080】上記線側導体36の代わりに使用される本
発明の線側導体300,302,304,306は比較
的コンパクトな限流回路遮断器に好適であると同時に、
極ごとに複数対の開離可能接点を有する場合にも好適な
線側導体の構成によってこの問題を解決する。逆電流ル
ープを形成する本発明の線側導体の種々の実施例と図3
0−33に示した。図30及び31は主接点アーム21
2とアーク接点アーム204(図5)の双方に逆電流ル
ープを形成する構成を示す。図32はアーク逆電流ルー
プを接点アーム204だけに形成して主接点アーム21
2には形成しない構成を示す。図33は逆電流ループを
主接点アーム212だけに形成してアーク接点アームに
は形成しない構成を示す。図30−33に示す構成はい
ずれも短絡状態のような比較的高い過電流状態において
回路遮断器の遮断時間を公知の電子式及び電気機械的ト
リップ装置よりも短縮することができる。
【0081】図30及び31の実施例では、主接点アー
ム212にもアーク接点アーム204(図5)にも逆電
流が形成される。この構成では、短絡状態のような比較
的高レベルの過電流状態において発生する磁気反発力が
上記可撓性分路70(図2−4)に発生する逆電流ルー
プにより発生する磁気反発力に加算されることになる。
【0082】図30に示すように、本発明の線側導体3
00は例えば銅のようなほぼ矩形の導電材で形成されて
いる。線側導体300の一端308は上記線側導体36
と同様に線側端子38として形成され、他端310(以
下“接触端”と呼ぶ)には、複数対の開離可能主接点3
4を有する回路遮断器に好適な細長い固定主接点312
及び1対または2対以上の開離可能アーク接点44を有
する回路遮断器に好適な細長い固定アーク接点314を
支持させる。細長い主接点312は溶接、ろう付けなど
によって線側導体300に固定する。細長いアーク接点
314はろう付けなどによって細長いプレート316に
固定したのち、さらにろう付け、溶接などによって線側
導体300にプレート316の一端を固定する。プレー
ト316の他端を別のプレート318に固定し、この別
のプレート318を(図示しない)締め具及び/または
ろう付けなどで線側導体300に固定する。
【0083】導体300の接触端310の主接点312
及びアーク接点314に近い位置に比較的長い脚部32
1及び短い脚部323を画定するほぼL字形の切欠き3
20を形成し、長い脚部321が長手方向軸線325と
ほぼ平行、短い脚部323が前記長手方向軸線325と
ほぼ直交になるようにする。L字形切欠き320を有す
る線側導体300を形成する方法は多様であり、いずれ
も本発明の範囲に含まれるものと考えられる。例えば、
鋳造することもできるし、複数の部分をまず形成してか
らろう付けなどで各部分を一体的に結合してもよい。
【0084】L字形切欠き320は可動主接点アーム2
12及び可動アーク接点アーム204(図5)に逆電流
ループを形成するため線側導体300を流れる電流の方
向を反転させる。これを詳しく説明すると、図30から
明らかなように、ほぼL字形の切欠き320は接触端3
10において互いに上下に離隔した2つの導体部分32
2,324を画定する。回路遮断器が図2に示すような
閉位置にある時、線側端子38からの電流は矢印326
方向に流れる。下方導体部分322を流れる電流の方向
は線側端子38から流れる電流の方向、即ち矢印328
の方向と同じであるが、上方導体部分324を流れる電
流の方向は逆、即ち矢印330の方向である。上方導体
部分324からの電流は細長い主接点312及び細長い
アーク接点314へ流れ、さらに可動主接点34及び可
動アーク接点44(図2)へ流れる。図2に示すよう
に、可動アーク接点アーム204及び可動主接点アーム
312を流れる電流の方向は矢印330で示す方向であ
る。
【0085】可動接点アーム204,212を流れる電
流の方向は線側導体300の上方導体部分324を流れ
る電流の方向とは逆であるから、線側導体300と可動
主接点アーム212及び可動アーク接点アーム204と
の間に磁気反発力が発生する。線側導体300及び可動
接点アーム204,212を流れる電流のレベルが例え
ば短絡電流のために十分高くなると、主接点アーム21
2及びアーク接点アーム204をブロー・オープンする
のに十分な磁気反発力が発生する。この磁気反発力は、
可動接点アーム204,212を上述した負荷側導体7
8と接続するのに利用されるほぼU字形の可撓性分路7
0(図2)に形成される逆電流ループが発生する磁気反
発力に加算される。
【0086】図30に示した線側導体の他の実施例で
は、図31に示すようなほぼ線形の鋸歯状切欠き332
によって線側導体に逆電流ループを形成する。即ち、線
側導体302の長手軸線325に対して所定角度で線側
導体302に切込み332を入れることによって線側部
分338と接触部分340を画定する。主接点312及
びアーク接点314は上述したのと同様に線側導体30
2に固定する。回路遮断器20が図2に示すように閉位
置にある時、線側端子38からの電流は矢印342の方
向に線側導体302の線側部分338に流れる。線側導
体302の接触部分340を流れる電流は逆方向、即ち
矢印344の方向に流れ、上述のように可動主接点アー
ム212及び可動アーク接点アーム204に逆電流ルー
プを形成する。
【0087】図32に示す実施例では可動アーク接点ア
ーム204にだけ逆電流ループが形成され、可動主接点
アーム212には形成されない。この実施例の場合、線
側導体304の上方導体部分348にほぼU字形のスロ
ット346を形成して、長手軸線325とほぼ平行な2
本の垂下脚部347と前記軸325とほぼ直交方向のブ
リッジ部349を画定する。スロット346は互いに離
隔してほぼ平行な垂下脚部352,352間に半島状部
350を形成する。上述した態様で垂下脚部352に複
数の固定主接点354を固定する。詳しくは、固定接点
354が両垂下脚部352に分割配分されて固定される
ことにより、例えば接点アーム212のような複数の可
動主接点アームに支持されている複数の可動主接点34
と対応する。同じく上述した態様で半島状部250に固
定アーク接点355を固定する。
【0088】線側端子38からの電流は、垂下脚部35
2に沿って固定主接点354へ矢印356の方向に流れ
る。矢印358で示すように電流は逆方向に半島状部3
50へ流れ、さらに固定アーク接点355へ流れる。半
島状部350の電流は逆方向にアーク接点アーム204
へ流れることにより、半島状部350と可動アーク接点
アーム204との間に逆電流ループを形成する。ただ
し、垂下脚部352を流れる電流の方向は可動主接点ア
ーム212を流れる電流の方向と同じであるから、可動
主接点アーム212に関しては逆電流ループは形成され
ない。
【0089】図33に示す実施例では、逆電流ループが
主接点アーム212にだけ形成されてアーク接点アーム
204には形成されない。この構成では補助的な磁気反
発力が発生してアーク接点アーム204よりも先に主接
点アーム212をブロー・オープンする。図33に示す
ように、線側導体306の互いに反対の縁部362,3
64に1つずつほぼL字形のノッチ360が形成され、
各ノッチは長手軸線325とほぼ平行な第1垂下脚部3
67及び長手軸線325とほぼ直交方向の第2垂下脚部
369を含む。ノッチ360は通路部370によって隔
てられた2つの主接点部366,368を画定する。線
側導体306の主接点部366,368に複数の主接点
372を固定すると共に、L字形ノッチ360から離し
て線側端子38寄りに上述した態様で線側導体306に
アーク接点374を固定する。
【0090】回路遮断器20が閉位置にある時、線側端
子38からの電流は矢印376の方向にアーク接点をな
がれる。電流はまた矢印378で示すように同じ方向に
通路部370を流れる。固定主接点372に流入する電
流は矢印380で示すように接点部366,368を流
れる電流の方向とは逆の方向に流れる。したがって線側
導体306の主接点部366,368を流れ電流の方向
は可動主接点アーム212を流れる電流の方向に対して
逆電流ループを形成し、アーク接点アーム204には逆
電流ループが形成されていないからアーク接点アーム2
04より先に可動主接点アーム212をブロー・オープ
ンするための補足磁気反発力を発生させる。
【0091】本発明の他の重要な特徴は接点アーム集合
体400(図34)、特に2片のキャリア集合体402
にある。本発明による2片のキャリア集合体402は主
接点30及びアーク接点40をブロー・オープンさせる
電流の大きさを図5に示す1片のキャリア208よりも
適切に制御し、上述したHIC集合体142を不要にす
る。この実施例では、トリップ・リンク118を絶縁リ
ンク120に固定する。図34に示すように、2片のキ
ャリア集合体402は内側キャリア404及び外側キャ
リア406を含み、両キャリアが枢動自在に連結されて
枢動軸407を画定する。2片のキャリア集合体402
では、比較的高い過電流状態において発生する磁気反発
力が枢動軸407を中心にトルクを発生させることによ
り、ブロー・オープンが起こる電流の大きさを、磁気反
発力の結果として発生するトルクを単一の軸周りに集中
させることが難しい上述の1片のキャリア208及びH
IC集合体142よりも適切に制御する。
【0092】本発明の接点アーム集合体400を図34
に詳細に示した。接点アーム集合体400は可動主接点
34を支持する複数の、例えば6本の主接点アーム40
8と、アーク接点44を支持する1対のアーク接点アー
ム410を含む。主接点アーム408(図35)及びア
ーク接点アーム410(図36)には外側キャリア40
6と枢動自在に連結されている内側キャリア404に接
点アーム408,410を枢動自在に連結するための孔
411を設けてある。特に図37−39から明らかなよ
うに、内側キャリア404は互いに離隔した2本の垂下
脚部412とブリッジ部414を画定するほぼU字形部
材から成り、垂下脚部412には整列孔416を設けて
あり、これらの整列孔416が主接点アーム408及び
アーク接点アーム410の枢動軸を画定する。即ち、主
接点アーム408及びアーク接点アーム410を、前記
孔411が垂下脚部412の孔416と整列するように
内側キャリア404の垂下脚部412間に配置する。次
いで孔416,411にピン420を挿入することによ
り、内側キャリア404に対して主接点アーム408及
びアーク接点アーム410を枢動自在に取り付ける。
【0093】詳しくは後述するように、接点ばね集合体
422はピン420を中心に反時針方向トルク(図3
4)を作用させる。主接点アーム408及びアーク接点
アーム410の反時針方向回動量を制限するため停止ピ
ン424を設ける。具体的には内側キャリア404の垂
下脚部412に整列孔426を設け、この整列孔42
6、及び主接点アーム408とアーク接点アーム410
に形成してあるノッチ428(図35,36)に停止ピ
ン424が受容されるように構成する。このように構成
すれば、常態において停止ピン424は接点ばね集合体
422によってピボット・ピン420に加えられる反時
針方向トルクを制限する。詳しくは後述するように、接
点ばね集合体422は接点間に接触圧を発生させるた
め、閉位置において接点アーム集合体400がややオー
バートラベルするのを許容する。
【0094】内側キャリアを外側キャリアに枢着するた
め、内側キャリアの垂下脚部412には整列孔430が
設けられている。外側キャリア406は図40及び41
に示すように垂下脚部432及びブリッジ部434を画
定するほぼU字形部材から成り、垂下脚432には内側
キャリア404に設けた孔430と整列させることので
きる孔436を形成してある。垂下脚部432の内側4
41に突起440を形成することにより内側キャリア4
04と外側キャリア406の間に隙間を設けることがで
きる。外側キャリア406の孔436及び内側キャリア
404の孔430にピン442(図34)を挿通するこ
とにより両キャリアを枢動自在に連結する。内側キャリ
ア404に対する主接点アーム408及びアーク接点ア
ーム410の枢動を妨げないようにするためには、ピン
442が内側キャリア404の内面を越えて突出しては
ならない。
【0095】垂下脚部432には整列孔444,446
も形成する。整列孔444は複数のピン449を介して
絶縁リンク120に連結されているトリップ・リンク1
18をピン448(図34)を介して垂下脚部432に
枢動自在に連結することを可能にし、整列孔446は同
様にピン450を介して外側キャリア406をL字形ブ
ラケット60に枢動自在に連結することを可能にする。
【0096】ばね付きカム集合体452は、十分な磁気
反発力が発生しない限り内側キャリア404が外側キャ
リア406に対して枢動しないように2片のキャリア集
合体402を偏倚させる。ばね付きカム集合体452は
内側キャリア404の垂下脚部412に形成したカム面
451と協働する。ばね付きカム集合体452は外側キ
ャリア406のブリッジ部434に設けた互いに離隔し
た孔453(図34,40)を介して外側キャリア40
6に固定する。外側キャリア406の垂下脚部432に
はさらに1対の整列スロット454を設け、後述するよ
うにばね付きカム集合体452の一部を形成するカム・
ローラ集合体455(図50)がこの整列スロット45
4に受容されるようにする。2片のキャリア集合体40
2の作用をばね付きカム集合体452との関連において
以下に説明する。
【0097】接点ばね集合体422は、ピン420に対
して主接点アーム408及びアーク接点アーム410を
(図34上)反時針方向に偏倚させる。接点ばね集合体
422は接点ばね筺体460(図43)及び複数の偏倚
ばね462(図42)を含む。接点ばね集合体422は
偏倚ばね462を従来の構成に比すれば低温の回路遮断
器領域に位置するのを可能にする。図5の場合には、偏
倚ばねが主接点アーム212及びアーク接点アーム20
4の接点端寄りで、ピン220によって画定される枢動
軸の左に位置する。このような構成では、接点開離の際
に偏倚ばねが比較的多量の熱にさらされる。そこで、図
5の例ではアーク接点アーム偏倚ばねを熱による損傷か
ら保護するために筺体200を設けている。
【0098】図5に示す実施例では、主接点アーム偏倚
ばねをアーク接点アーム偏倚ばね203よりも右に配置
しているが、それでも主接点アーム偏倚ばねを枢動軸の
左(図2)に配置しなければならないことに変わりはな
い。従って、主接点アーム偏倚ばねをアーク接点アーム
偏倚ばね203よりも熱の作用を受けることの少ない領
域に配置してはいるが、主接点アーム偏倚ばねは接点開
離時に発生する熱による損傷を受け易い。接点ばね集合
体422は主接点アーム408の偏倚ばねとアーク接点
アーム410の偏倚ばねを接点アーム枢動軸420(図
42)の反対側に配置することでこの問題を解決する。
接点ばね集合体422をこの位置に設けることによっ
て、偏倚ばね462は図5に示した偏倚ばねよりも熱の
影響が少ない領域に位置し、損傷の可能性も少ない。
【0099】接点ばね筺体460は複数の孔464を有
する細長い矩形部材として絶縁材から形成されている。
孔464には2つの機能がある。第1に、孔464は図
42に示すように偏倚ばね462の底部を保持するばね
押さえとして機能し、第2には内側キャリア404に対
してばね筺体460を位置ぎめする機能を果たす。これ
を詳しく説明すると、ばね筺体460は内側キャリア4
04のブリッジ部414により支持される。内側キャリ
アのブリッジ部414には複数の互いに離隔した突起4
66(図37,39)を設けてあり、これがばね筺体4
60の孔464に嵌入する。孔464を偏倚ばね462
の直径よりもやや大きく形成することにより、内側キャ
リア404の突起466(図36,39)及びブリッジ
部414を利用して偏倚ばね462の底部を保持すると
同時に接点ばね筺体460をも保持して、内側キャリア
404に対する筺体460のずれを防止することができ
る。偏倚ばね462の頂部はU字形ノッチ467(図3
5,36)によって拘束される。
【0100】動作について説明すると、偏倚ばね462
は主接点アーム480とアーク接点アーム410の両方
に対してほぼ上向きの力を与える。この上向きの力によ
り枢動軸線420の周りにトルクが発生する。これらの
接点が図42で示す閉位置にある時、主接点アーム48
0とアーク接点アーム410とが僅かにオーバートラベ
ルするが、これは操作機構88により生じるものであり
アーク接点44と主接点34との間に接触圧を発生させ
る。さらに詳細に説明すると、図42に関して、操作機
構88が主接点アーム408とアーク接点410とを停
止ピン424から僅かに離隔させる。偏倚ばね462に
より接点アーム408,410に上向きの力が加わり、
これにより枢動軸線420の周りに反時針方向のトルク
が作用して、回路遮断器が閉位置にあるとき主接点34
とアーク接点44に接触圧または接触力が生じる。トリ
ップ・モード時または回路遮断器20を手動で開くと
き、主接点アーム408とアーク接点アーム410とが
一旦開き始めると、接点アーム408及び410のノッ
チ428が停止ピン424と係合するまで偏倚ばね46
2が接点アーム408,410を枢動軸線420を中心
として枢動させる。
【0101】本発明のもう1つの重要な特徴はばね付き
カム集合体452に関する。このばね付きカム集合体4
52は2片のキャリア集合体402と協働して、電流が
所定のレベルになると主接点アーム408及びアーク接
点アーム410を確実にブロー・オープンさせる。詳し
くは、このばね付きカム集合体452は主接点アーム4
08及びアーク接点アーム410を含む内側キャリア4
04を、集合体が通常の負荷時において外側キャリア4
06と共に作動するように付勢する。回路遮断器20を
流れる電流がたとえば短絡状態のように所定のレベルを
越えると、十分な磁気反発力が発生し、これがばね付き
カム集合体452により与えられる偏倚力に抗して作用
しこの偏倚力を克服する結果、内側キャリア404、主
接点アーム408及びアーク接点アーム410が外側キ
ャリア406から解放されブロー・オープンする。
【0102】ばね付きカム集合体452により偏倚力を
迅速且つ容易に調整できる。ばね付きカム集合体452
は、カムばね筺体470(図47)及び所定の偏倚力を
与える複数の偏倚ばね472(図44,46)を含む。
ばね付きカム集合体452により必要とされる偏倚力は
回路遮断器20内で発生される磁気反発力に依存する。
この実施例では、磁気反発力が主として可撓性分路70
により発生される。かかる実施例では、ばね付きカム集
合体452により与えられる偏倚力は、所定の過電流た
とえば短絡電流に応答して可撓性分路70が発生する磁
気反発力の関数である。本発明のさらに別の実施例で
は、可動接点アーム408及び/または410と線側導
体300,302,304,306との間に逆電流ルー
プが形成される。これらの実施例では、ばね付きカム集
合体452の偏倚力は可撓性分路70によるだけでな
く、線側導体300,302,304,306と可動接
点アーム408,410との間に形成される逆電流ルー
プが所定の過電流レベルで発生する磁気反発力の関数で
ある。偏倚力は、筺体470内に配置する偏倚ばね47
2の数を調節するか或いは偏倚ばね472のばね特性を
調整するかにより調節可能である。さらに、後述するよ
うに、内側キャリア404に形成したカム面451を用
いてばね付きカム集合体452により与えられるばね力
を調整することも可能である。
【0103】ばね付きカム集合体452の動作は図4
4,45,46を参照するとよく理解できる。図44で
は回路遮断器20は閉位置にある。この位置では、内側
キャリア404はばね付きカム集合体452を介して外
側キャリア406と機械的に結合した状態にある。詳し
くは、内側キャリア404上のカム面451と、ばね付
きカム集合体452の一部を形成するカム・ローラ集合
体455とは共に、電流が短絡レベルのような所定の高
レベルよりも低い時内側キャリア404と外側キャリア
406との間を機械的に結合する。
【0104】図44に示す閉位置では、カム・ローラ集
合体455は偏倚ばね472の作用下にカム面451に
力を加える。ばね付きカム集合体452が上述したよう
に外側キャリア406に結合されているため、偏倚ばね
472及びカム・ローラ集合体455により与えられる
偏倚力の作用により内側キャリア404と外側キャリア
406とが機械的に結合される。電流が短絡レベルのよ
うな所定のレベルより低い状態にあるかぎり、内側キャ
リア404は、たとえ回路遮断器20が図45に示す開
位置にあっても外側キャリア406と機械的に結合され
た状態にとどまる。トリップ・リンク118が外側キャ
リア406と枢動自在に連結されているため、操作ハン
ドル140が図45で示す開位置に移行すると、外側キ
ャリア406と内側キャリア404とが上述したと同じ
ように操作機構88により一緒に開位置へ移行する。
【0105】回路遮断器の電流が十分に高いレベルに到
達すると、発生する磁気反発力が枢動軸線420を中心
とする時針方向のトルクを作用させる。この時針方向の
トルクによりカム面74がカム・ローラ集合体455に
力を加え、これにより偏倚ばね472が圧縮される。偏
倚ばね472が圧縮されるにつれて、内側キャリア40
4は枢動軸線420を中心として枢動することにより主
接点アーム408とアーク接点アーム410とを図46
に示すようにブロー・オープンさせる。ブロー・オープ
ン時、外側キャリア406は閉位置と同じ位置にある。
ブロー・オープンの後で回路遮断器をリセットするに
は、操作ハンドル140を図45で示す開位置へ回動さ
せた後、図44で示す閉位置にする。
【0106】カムばね筺体470を図47−49に示
す。カムばね筺体470は電気絶縁材で不規則形状に成
形された部材である。カムばね筺体470の一部はその
長手方向軸476にほぼ平行に細長いスロット474が
設けてある。このスロット474のほぼ横断方向に複数
の孔484が形成してある。これらの孔484は偏倚ば
ね472を受容するためにある。さらに、外側キャリア
406の孔453(図40)と整列させる孔473が設
けられ、これによりカムばね筺体470を適当な締め具
(図示せず)により外側キャリア406のブリッジ部分
434に剛性的に固定できる。カムばね筺体472には
ノッチ486も形成してある。図44−46に最もよく
示されるように、ノッチ486は機械的支持ピン488
上に乗って(図44−46)その集合体にさらに付加的
な支持を与える。
【0107】カム・ローラ集合体455は細長いスロッ
ト474内に配置される。偏倚ばね472の一端がカム
・ローラ集合体455と接触関係におかれる。偏倚ばね
472のもう一方の端部は外側キャリア406のブリッ
ジ部分434と接触状態におかれる。カム・ローラ集合
体455は図50に最もよく示されている。カム・ロー
ラ集合体455はピン490、中央スリーブ492及び
2つの外側スリーブ494を含む。中央スリーブ492
及び外側スリーブ494はピン490の直径よりも僅か
に大きい直径を持つように形成してある。さらに、中央
スリーブ492と外側スリーブ494の長さの合計はピ
ン490の長さよりも僅かに小さい。
【0108】カム・ローラ集合体455は外側スリーブ
494が中央スリーブ492に関して独立に回転できる
ようにする。詳しくは、外側スリーブ494は外側キャ
リア406に形成したスロット454(図41,44,
45,46)内に受容されている。中央スリーブ492
はカム従動体として作用し、内側キャリア404の後部
に形成したカム面451と係合する。
【0109】本発明のさらに別の重要な特徴は成形した
相間ガス障壁500に関する。かかる相間ガス障壁を用
いて回路遮断時に損傷が生じないようにする。さらに詳
しく説明すると、主接点が開離すると回路遮断器内にイ
オン化ガスが発生する。このガスは導電性であるため、
相と相の間或いは相とアースの間に導電路を形成して短
絡状態が発生することがある。したがって、このガスを
分離状態にして消弧手段を通過させ回路遮断器の外に排
出することが知られている。
【0110】かかるイオン化ガスを分離状態にするた
め、多極回路遮断器内の各極を1または2以上の相コン
パートメントを画定する内部側壁で分割する。しかしな
がら、多極回路遮断器では、クロスバーがすべての極を
連結するのが普通であるため、側壁にクロスバーを貫通
させる種々の孔が設けてある。クロスバーと内部側壁の
孔との間の空間を密封するため、相間ガス障壁を普通用
いる。図51に示した相間ガス障壁502のような公知
の相間ガス障壁はプラスチックを打ち抜き加工により形
成し、中央の孔504が絶縁リンク120のような絶縁
スリーブを受容する。絶縁リンク120と孔504との
界面505の周りにゴム・セメントを付着させてほぼ気
密な状態を得るのが普通である。
【0111】相間ガス障壁502のような公知の相間ガ
ス障壁には幾つかの問題点がある。第1に、孔504と
絶縁リンク120との界面505において一様な品質の
密封状態を得る方法が存在しない。詳しくは、この密封
の品質は組立工の経験に依る。比較的経験の浅い組立工
が心ならずもその界面505を完全密封し忘れることが
ある。第2に、かかる相間ガス障壁502はかかる極集
合体を回路遮断器筺体内に取り付ける前にその極集合体
に組み込むのが普通である。したがって、極集合体を回
路遮断器筺体内に取り付ける時この相間ガス障壁502
の位置がずれることが知られており、相間ガス障壁をク
ロスバーに整列させるようにする再調整が必要となり、
またおそらく界面505の再密封が必要となるであろ
う。
【0112】本発明による相間ガス障壁500は、絶縁
リンク122に関する界面の密封を不要にするだけでな
く、組立時にずれが起こる可能性をたとえゼロにできな
くても最少限に抑える、絶縁リンク120と整列可能な
構造を提供することによってこれらの問題を解決する。
さらに詳説するため、まず本発明の相間ガス障壁500
を図52−55に示す。図52及び53は3極回路遮断
器の外側極に用いる相間ガス障壁500の実施例であ
る。図54は4極回路遮断器の外側極に用いる相間ガス
障壁500の実施例である。
【0113】図52及び53を参照して、本発明による
相間ガス障壁500はプラスチック材で成形してあり、
ほぼ中央の孔508を有する不規則形状のプレート部分
506を有する。スリーブ部分510が孔508に関し
同心的な位置に置かれ、軸方向で外側に且つ外側極の側
部512を画定するプレート部分506の一方の側から
ほぼ垂直に延びる。相間ガス障壁500の反対側が中央
極側514である。中央孔508を補強するため、同心
ボス513を設ける。この同心ボス513は図52に示
すように相間ガス障壁500の中央極側514に設けら
れている。
【0114】クロスバー126と相間ガス障壁500の
界面を密封するため、中央孔508の直径をクロスバー
126の直径よりも僅かに大きくしてそれらがほぼ嵌合
するようにする。クロスバー126と相間ガス障壁50
0との間にこのよう嵌合状態を形成するため、公知の回
路遮断器のように例えばゴム・セメントにより界面51
6を密封する必要はない。したがって、本発明による相
間ガス障壁500はクロスバー126に関し界面505
にほぼ一様且つ一定の密封状態を与え、これは回路遮断
器の組立工の経験に左右されない。
【0115】スリーブ部分510の内径は外側極の絶縁
リンク120の円筒部156(図9)とほぼ同じ直径に
するのが普通である。相間ガス障壁500を外側極の絶
縁リンク120に整列させるには、スリーブ部分510
の一端の口部520に隣接してスロット515を形成す
る。スロット515は外側絶縁リンク120の円筒部1
56から軸方向で外側に延びるタブ522を受容する。
スロット515とタブ522により、絶縁リンク120
に関し相間ガス障壁500を半径方向に容易に整列でき
る。かかる構成によると、組立時相間ガス障壁504の
はずれを最少限に抑えることができる。
【0116】本発明のさらに別の重要な特徴は、組立時
相間ガス障壁500の軸方向不整列状態を最少限に抑え
ることができる。詳しくは、相間ガス障壁500を、プ
レート部分506の面がクロスバー126の軸にほぼ垂
直になるように整列させる必要がある。相間ガス障壁5
02のようなほぼ扁平な公知の設計では、相間ガス障壁
502の面は組立時クロスバーの軸にほぼ垂直な軸に関
して斜めになることが多い。組立時相間ガス障壁502
がこのような不整列状態になるのは、障壁502がその
中央孔504だけで支持されているためである。本発明
による相間ガス障壁500は、相間ガス障壁504を外
側極絶縁リンク120の円筒部156に対して比較的固
定された状態で接触させるスリーブ部分510を提供す
ることによりこの難点を最少限に抑える。
【0117】図55に示すように、3極回路遮断器には
相間ガス障壁500が2個設けられている。図示のごと
く、スリーブ部分510は絶縁リンク120のタブ52
2がスリーブ部分510のスロット515に受容され
た、外側極の絶縁材リンク120の円筒部156に係合
した状態にある。クロスバー126の延長端部526は
中央孔508内に受容されて集合体を形成する。この集
合体をその後、回路遮断器筺体22の成形基部24内に
配置する。
【0118】図56に示すように、成形基部24の内側
側壁254には切欠き528が形成されている。このよ
うな切欠き528は予想されるすべての動作状態の下で
クロスバーが運動できるように形成してある。プレート
部分506はクロスバー126のこのように予想される
すべての位置で切欠き528を閉じるような形状を有す
る。側壁254には、相間ガス障壁504だけでなくほ
ぼ扁平な絶縁材532を受容するための凹部530が形
成されている。
【0119】本発明の別の実施例を図54に示す。相間
ガス障壁534は4極回路遮断器の2つの外側極の間で
相間ガスを隔離するために用いられる。図63に示す4
極回路遮断器は極コンパートメント536,538,5
40,542を有する。極コンパートメント538は操
作機構88を収容する。極コンパートメント536及び
540は極コンパートメント538と隣接している。極
コンパートメント542は極コンパートメント538か
らさらに離れたところにある。相間ガス障壁534は極
コンパートメント540と542の間に配置される。こ
の実施例では、相間ガス障壁534はプレート部分54
4とそのプレート部分544の両側から軸方向外側に延
びる2つのスリーブ部分546とより成る。この例で
は、相間ガス障壁は極コンパートメント540と542
の間の絶縁リンク120と係合する。相間ガス障壁53
4はまた、上述した例と同じように絶縁リンク120に
対する障壁534の半径方向の整列を容易にするスロッ
ト548を含む。
【0120】定格プラグ集合体は当該技術分野において
公知である。かかる定格プラグ集合体は電子式トリップ
・ユニットと協働して回路遮断器のトリップ定格を決定
する。詳しく説明すると、当該技術分野において公知の
ように、電子式トリップ・ユニットはある範囲にわたり
トリップ値を変えられるようになっている。公知の定格
プラグ集合体はプリント回路板に取り付けた抵抗を含
み、この抵抗はその値により決定される所定のトリップ
値を与えるように電子式トリップ・ユニットに挿入され
る。
【0121】かかる定格プラグ集合体は、電子式トリッ
プ・ユニットに比較的迅速且つ容易に着脱できるモジュ
ラー型集合体として形成されている。回路遮断器が閉位
置にある時定格プラグ集合体を電子式トリップ・ユニッ
トから外れないようにするため、また定格プラグ集合体
を取り外した回路遮断器を閉成できないようにするた
め、その集合体は電子式トリップ・ユニット、特にその
トリップ・バーと機械的インターロックの関係にある。
詳しく説明すると、かかる定格プラグ集合体は一端に作
動面を、またその反対端にスロット付きヘッドを有する
細長いばね付きプランジャを備えるのが普通である。そ
の作動面は電子式トリップ・ユニットのカムと協働し
て、トリップ・バーがトリップ位置にないかぎり定格プ
ラグ集合体が外れないようにする。その作動面はカムと
協働して、定格プラグ集合体が電子式トリップ・ユニッ
トから取り外されるとトリップ・バーをリセットできな
いようにする。
【0122】さらに、定格プラグ集合体は回路遮断器を
手動でトリップすれば電子式トリップ・ユニットから取
り外せるようになっている。詳しくは、ばね付きプラン
ジャの端部に形成したスロット付きヘッドにより、作動
面がトリップ・バーと係合し且つトリップ・バーがトリ
ップ位置へ回転できるようにする。回路遮断器が一旦ト
リップされると、ばね付きプランジャは取り外し位置へ
回転可能であり、この位置で定格プラグ集合体を電子式
トリップ・ユニットから取り外すことができる。
【0123】短絡状態を含む全ての動作状態のもとで回
路遮断器を確実に適正作動させるため、ばね付きプラン
ジャを定格プラグ集合体に関し拘束する手段を設けるこ
とが知られている。詳しく説明すると、短絡状態のよう
な比較的高い過電流が流れるとき、定格プラグの背後に
は比較的高いガス圧が発生する。この高いガス圧により
ばね付きプランジャが定格プラグ集合体から変位するの
を阻止するため、これまで2片のプランジャが用いられ
てきた。例えば、図57は2片のプランジャ550を有
する公知の定格プラグ集合体を示す。
【0124】この定格プラグ集合体550は一端554
が開いた矩形筺体552を有し、開いた端部554とは
反対側の表面558には孔556が形成されている。定
格プラグ集合体550はさらにプリント回路板560を
備えるが、この回路板には抵抗562と定格プラグ集合
体550を電子式トリップ・ユニットに接続するための
端子564とが設けられている。プリント回路板560
は孔556と整列する孔(図示せず)を有する。
【0125】2片のプランジャ集合体568は定格プラ
グ集合体550に関して拘束されるような構成である。
詳しく説明すると、プランジャ集合体568の第1部分
570は一端に拡大ヘッド574を形成した細長い軸5
72を有する。プランジャの第2部分576はほぼ円筒
状の中空部分578であり、一端に作動面として作用す
る拡大部分580が設けられている。プランジャの第1
部分570の軸572は、筺体552に形成された孔5
56とプリント回路板560の孔、そしてプリント回路
板560の保護に用いる絶縁部材569に形成された孔
(図示せず)に受容される。軸572の直径は孔55
6、566の直径よりも僅かに小さいため、この軸57
2は孔566、及びプリント回路板560、絶縁プレー
ト569に形成した孔に受容される。プランジャの第2
部分576の円筒部578の内径は軸572の直径より
も僅かに大きい。軸572の外径はプリント回路板56
0及び絶縁プレート569の孔の直径よりも僅かに大き
い。中空の円筒部578は、プリント回路板560、絶
縁プレート569及びプランジャの第1部分510を組
立ると、軸572の自由端582を受容する。中空の円
筒部578を延長軸572に固定することにより、プラ
ンジャ集合体568を定格プラグ集合体550に関し拘
束することができる。
【0126】かかる設計に付随する問題点の1つは、軸
572と中空円筒部578との間の接合部が短絡状態の
ような比較的高い過電流状態のもとで定格プラグ集合体
550の背後で発生する比較的高いガス圧による力に耐
える必要があることである。定格プラグ集合体550の
ような公知の定格プラグ集合体では、2つのプランジャ
部分570、576をプランジャ集合体568の長手方
向軸を横断する向きのピン586でピン止めしている。
かかる接合部は作用の点では合格であるが、製造上比較
的高価で時間がかかるという問題がある。
【0127】定格プラグ集合体600は、集合体に関し
拘束される1片のプランジャを提供することによりこの
問題を解決する。詳しく説明すると、図58−60を参
照して、定格プラグ集合体600は、頂部表面606及
び4つの側面608を画定し一端610が開いた矩形の
筺体604を有する。一体的に形成された円筒部612
は頂部表面606からその開放端部610の方へ延び
る。図59及び60に最もよく示されるように、円筒部
612にはその自由端616に一対の弓形肩部614が
形成されており、これにより筺体604の長手方向軸6
20にほぼ平行なほぼ矩形のスロット618が画定され
る。
【0128】頂部表面606には円筒部612と同心的
な弓形スロット622が形成されている。詳しくは後述
するように、この弓形スロット622は定格プラグ集合
体600の作動位置及び取り外し位置を画定する。
【0129】定格プラグ集合体600はまたプリント回
路板624を有する。このプリント回路板624は抵抗
626(これは調整可能な場合もある)と、定格プラグ
集合体600を電子式トリップ・ユニット72へプラグ
接続するだけでなく抵抗626と端子628の間に適当
な相互接続手段を与える複数の端子628(図61、6
2)を支持する。プリント回路板624は、筺体604
内に受容されるほぼ矩形の部材として形成され、円筒部
612と整列する円形孔630を有する。
【0130】例えば絶縁材で形成したプレート632
は、比較的高い過電流を遮断するとき回路遮断器内で発
生するイオン化ガスがプリント回路板624を損傷しな
いようにする保護作用を有する。このプレート632に
は長手方向軸620をほぼ横断する向きのほぼ矩形の孔
634が形成されている。プレート632の矩形孔63
4と互いに垂直な向きの矩形スロット618とが1片の
プランジャ602を定格プラグ集合体600に関し拘束
するように働く。
【0131】1片のプランジャ602は細長い軸636
を有し、その一端にヘッド638が、また反対端に作動
部640が形成してある。ヘッド638にはほぼ矩形の
スロット642と半径方向延長部644が形成してあ
る。半径方向延長部644は筺体604の頂部表面60
6に形成した弓形スロット622内に受容されるため、
プランジャ602を図61に示す作動位置と図62に示
す取り外し位置との間で回転できる。
【0132】作動部640は2つの弓形側部646が一
体的に形成された矩形部材である。弓形側部646の半
径は、円筒部612及びプリント回路板624に形成し
た円形孔630の半径よりも僅かに小さい値に選択して
ある。さらに、2つの互いに反対の弓形側部646間の
直径は、組立時作動部を円筒部612の自由端616に
形成したスロット618内に受容させることができるよ
うにそのスロットの長さよりも僅かに小さい値に選ばれ
ている。
【0133】軸636の両側には一対の半径方向延長部
648(図58)が形成されている。これらの半径方向
延長部648は弓形側部646と半径方向に整列してい
る。半径方向延長部648は円筒部612の自由端61
6に形成したスロット618及びプレート632に形成
したスロット634と協働して、プランジャ602を定
格プラグ集合体600に関し拘束する。詳しく説明する
と、図61及び62を参照して、この半径方向延長部6
44は、筺体604に関しプランジャ602を拘束する
ように作用する図62に示した作動位置においてスロッ
ト618をほぼ横断する方向に、また取り外し位置にお
いてこのスロット618にほぼ平行に向いている。
【0134】軸636の周りに偏倚ばね650を設けて
ある。この偏倚ばね650は定格プラグ集合体600が
作動位置にあるとき1片のプランジャ602を上方に付
勢する。
【0135】集合体を一緒に固定するため、筺体604
には中央孔654を持つ一体的に形成された複数のスタ
ンド・オフ652が設けてある。プリント回路板624
及びプレート632にもスタンド・オフ652に形成し
た孔654と整列する孔656が設けられている。リベ
ット658のような締め具を用いて集合体を一緒に固定
する。
【0136】定格プラグ集合体600は偏倚ばね650
をプランジャ602の周りに配置することにより組立
る。次に、プリント回路板624を筺体604のスタン
ド・オフ652上に置く。本発明による1片のプランジ
ャ602を筺体604の円筒部612とプリント回路板
624の円形孔630に挿入する。次に、1片のプラン
ジャ602をほぼ1/4回転させる。次いで、障壁プレ
ート632をプリント回路板に関して位置決めし、リベ
ット658により集合体を一緒に固定する。
【0137】図63は4極回路遮断器700を示す。回
路遮断器700は277ボルトの照明システムに用いら
れる。4極回路遮断器700は極コンパートメント53
6、538、540、542を有する。図示のごとく、
操作機構88は極コンパートメント538に作動可能な
状態で配置されている。クロスバー126は各極コンパ
ートメント536、538、540、542のトリップ
・リンク118及び絶縁リンク120を介して極コンパ
ートメント536、540、542に作動的に結合され
ている。
【0138】かかるクロスバーは完全な剛体ではなく、
撓み易い。4極回路遮断器のような例には種々の不平衡
な負荷によりクロスバーが撓むという問題があるが、こ
の問題は操作機構から離れるにつれて次第に深刻にな
る。さらに、回路遮断器にかかる不平衡な負荷により操
作機構88もある程度撓んだり曲がったりする。極コン
パートメント542のような遠隔の極コンパートメント
においてクロスバーが撓んだり、また操作機構88が撓
むため、回路遮断器が閉位置にある時、遠隔極コンパー
トメント542内の開離可能な主接点34間の接触力は
極コンパートメント536内の開離可能な主接点間の接
触力に比べて小さいことが知られている。
【0139】本発明は、外側極コンパートメント542
にクロスバーの端部を案内するカム・プレート702を
設けることによりこの問題を解決する。さらに、回路遮
断器20の絶縁能力に問題がないようにするためクロス
バーをセグメント化して互いに隔離する。さらに詳しく
説明すると、図64に示すように、4極回路遮断器70
0に用いられるクロスバー126の通常の長さと比較す
ると短いクロスバー704を用いる。さらに、クロスバ
ー延長部706を用いる。クロスバー704とクロスバ
ー延長部706は、それらの端部が離隔しそれらの間に
所定量の絶縁材が介在するように改造型絶縁リンク70
8内に埋め込まれている。クロスバー延長部706の一
部はこの改造型絶縁リンク708から軸方向で外側に突
出してカム従動体710を形成する。後述するように、
このカム従動体710はカム・プレート702と協働し
て4極回路遮断器700のクロスバーの撓みを補償す
る。
【0140】図64からよくわかるように、カム・プレ
ート702はこの改造型型絶縁リンク708と成形基部
24の一部を形成する外側壁部714の内側表面712
との間に位置する。カム・プレート702には、回路遮
断器20の予想される全ての作動状態のもとでクロスバ
ーが自由に運動できるようにする不規則形状の孔716
が形成されている。この不規則形状の孔716にはカム
面を形成するニー718がある。このカム面の寸法、形
状、特にその傾きは、適当な結果を得るためシステムの
選択特性に入念にマッチさせる必要がある。
【0141】カム面718は、回路遮断器が閉位置にあ
る時、遠隔極コンパートメント542内の開離可能な主
接点34を十分な接触力で接触させるため、クロスバー
をその閉路行程の終り近くで上方に曲げることによりこ
のクロスバーの撓みを補償する。詳しく説明すると、図
66を参照して、閉路時におけるクロスバーの運動範囲
を弧720で示す。閉路行程の始動部分では、クロスバ
ーはその通常の経路を辿る。クロスバーが閉路行程の終
端(例えばクロスバー延長部706がカム面718と係
合する位置)に到達すると、クロスバー704は上方に
撓む。この上方への撓みは調整可能であり、遠隔極コン
パートメント542内の接点34間の接触力を適当な値
になるようにする。詳説すると、遠隔極コンパートメン
ト542内の開離可能な接点34間の接触力は部分的
に、固定主接点に関するクロスバーの垂直方向位置に依
存する。回路遮断器が閉位置にある時接点34間に接触
圧を発生させるには、クロスバーとキャリア集合体40
2(図34)を接点アーム408と410との間の接点
ばね462(図42)が僅かに圧縮状態となる位置に移
行させる必要がある。公知の4極回路遮断器では、クロ
スバーがほぼ上方に撓むことによってキャリア集合体4
02のオーバートラベルが減少し、これにより遠隔極コ
ンパートメント542内の接点34の接触圧が減少す
る。カム・プレート702によると、この上方への撓み
を制御できると同時に外側極コンパートメント542内
の接点34間の接触圧を適当な値にすることが可能とな
る。
【0142】上述したように、カム・プレート702は
クロスバーの常態における運動を変更する。回路遮断器
20を適正に作動させるには、トリップ動作時クロスバ
ーの通常の移動経路を変える必要がある。詳しく説明す
ると、トリップ時、クロスバーの通常移動経路はカム・
プレート702とぶつかる。クロスバーが完全な剛体で
あるなら、回路遮断器20のトリップ動作が阻止され
る。しかしながら、クロスバーが可撓体であり、またト
リップ動作時操作機構88が撓むため、システムに柔軟
性が与えられ、かくしてクロスバー延長部706がカム
面718から離れてその通常移動経路に戻るまでの限ら
れた有効作動部分においてカム面718に追従する。
【0143】トリップ動作に比較的高い信頼性を与える
には、トリップ動作の開始時におけるクロスバーの移動
経路を変える必要がある。詳しく説明すると、トリップ
動作時、操作機構88のリンケージは通常の移動経路を
辿るため、図68に示すようなキッカー・アーム724
をもつ改造型クレードル104(図2)を提供する。図
示のごとく、このクレードル722は上述したクレード
ル104(図2)と似ているが、別にキッカー・アーム
724を有する。このキッカー・アーム724は、トリ
ップ動作の開始時におけるクレードルの運動を変化させ
てその運動が妨げられないようにすると共にカム面に追
従することによりクロスバーの撓み量を制限するように
働く。図67に示すように、弧726はトリップ時遠隔
極コンパートメント542内のクロスバー延長部706
が辿る変更移動経路を示す。弧728は、極コンパート
メント538内のクロスバー704のトリップ作動の開
始時における変更移動経路を示す。クロスバー704の
運動をその柔軟性により制御することによってトリップ
動作を高い信頼度で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は成形ケース型回路遮断器の斜視図であ
る。
【図2】図2は図1の線2−2に沿う断面図であり、閉
位置にある回路遮断器を示す。
【図3】図3は開位置にある回路遮断器を示す図2と同
様な断面図である。
【図4】図4はトリップ位置にある回路遮断器を示す図
2と同様な断面図である。
【図5】図5は可動接点アーム集合体、HIC集合体及
びアーク接点ばね筺体の展開斜視図である。
【図6】図6は上方トグル・リンクの立面図である。
【図7】図7はトリップ・リンクの立面図である。
【図8】図8は図5の線8−8に沿う断面図であり、絶
縁リンクを示す。
【図9】図9は図8に示した絶縁リンクの図5の線9−
9に沿う端面図である。
【図10】図10は図2と同様な図であり、回路遮断器
がブロー・オープン位置にある状態を示す。
【図11】図11は図10の線11−11に沿う部分断
面図である。
【図12】図12は図2と同様な単純化した部分断面図
であり、回路遮断器が閉位置にある時のハンドル・ヨー
ク・ローラを示す。
【図13】図13は図12と同様な図で、回路遮断器が
開位置にある状態を示す。
【図14】図14は回路遮断器が閉位置にある時のロー
ラ・ピンとハンドル・ヨークの関係を示す図12と同様
な図である。
【図15】図15は図2の線15−15に沿う部分断面
図である。
【図16】図16は本発明によるハンドル・ヨークの斜
視図である。
【図17】図17は図2と同様な断面図であり、回路遮
断器が閉位置にある時のクリンチ・ジョイント・アーク
接点集合体を示す。
【図18】図18は図17の線18−18に沿う断面図
である。
【図19】図19は主接点が開離した状態を示す図17
と同様な図であるが、アーク接点は閉位置にある。
【図20】図20は主接点アームの立面図である。
【図21】図21はアーク接点アームに枢着される別の
主接点アームの立面図である。
【図22】図22はアーク接点アームの立面図である。
【図23】図23はポジティブ・オフ・リンクを示す図
2と同様な図である。
【図24】図24は溶接ブラケットの立面図である。
【図25】図25は第1位置の可逆相隔壁を示す回路遮
断器の部分斜視図である。
【図26】図26は第2位置の可逆相隔壁を示す図25
と同様な図である。
【図27】図27は補助接点スイッチを一部取り除いた
可逆相隔壁の斜視図である。
【図28】図28は不足電圧リリース機構を取り付けた
回路遮断器の部分斜視図である。
【図29】図29は図1の線29−29に沿う端部断面
図である。
【図30】図30は線側導体の斜視図である。
【図31】図31は図30に示した線側導体の別の実施
例である。
【図32】図32は図30に示した線側導体のさらに別
の実施例である。
【図33】図33は図30に示した線側導体のさらに別
の実施例である。
【図34】図34は接点アーム集合体の展開斜視図であ
る。
【図35】図35は主接点アームの立面図である。
【図36】図36はアーク接点アームの立面図である。
【図37】図37は内側キャリアの平面図である。
【図38】図38は図37に示した内側キャリアの側立
面図である。
【図39】図39は図37に示した内側キャリアの前立
面図である。
【図40】図40は外側キャリアの平面図である。
【図41】図41は図40に示した外側キャリアの立面
図である。
【図42】図42は接点アーム集合体の部分立面図であ
り、接点ばね集合体を示す。
【図43】図43は接点ばね集合体の一部を構成する筺
体の斜視図である。
【図44】図44は閉位置にある回路遮断器の部分立面
図である。
【図45】図45は開位置にある回路遮断器を示す図4
4と同様な図である。
【図46】図46はブロー・オープン位置にある回路遮
断器の図44と同様な図である。
【図47】図47はカムばね筺体の斜視図である。
【図48】図48は図47に示したカムばね筺体の端立
面図である。
【図49】図49は図47に示すカムばね筺体の前立面
図である。
【図50】図50はカム・ローラ集合体の展開斜視図で
ある。
【図51】図51は従来技術の相間ガス障壁の立面図で
ある。
【図52】図52は相間ガス障壁の立面図である。
【図53】図53は図52に示した相間ガス障壁の平面
図である。
【図54】図54は図52に示した相間ガス障壁の別の
実施例の平面図である。
【図55】図55は3極回路遮断器の各極の部分斜視図
であり、相間ガス障壁を外側極集合体に取り付ける態様
を示す。
【図56】図56は回路遮断器内の側壁の部分斜視図で
あり、相間ガス障壁を含む極集合体を成形筺体に取り付
ける態様を示す。
【図57】図57は従来技術の定格プラグ集合体の展開
斜視図である。
【図58】図58は定格プラグ集合体の展開図である。
【図59】図59は定格プラグ集合体の筺体の底面図で
ある。
【図60】図60は図59に示した筺体の側立面図であ
る。
【図61】図61は作動位置にある定格プラグ集合体の
底面図である。
【図62】図62は図61と同様な図であるが、取り外
し位置にある状態を示す。
【図63】図63は4極回路遮断器の平面図である。
【図64】図64はクロスバー集合体及びカム・プレー
トの部分断面図である。
【図65】図65はカム・プレートの立面図である。
【図66】図66は閉路時におけるクロスバーの移動経
路を示す部分立面図である。
【図67】図67はトリップ動作時におけるクロスバー
の移動経路を示す図66と同様な図である。
【図68】図68は改造型クレードルの立面図である。
【符号の説明】
30 主接点 40 アーク接点 58 主接点アーム集合体 72 電子式トリップ・ユニット 74 変流器 88 操作機構 118 トリップ・リンク 120 絶縁リンク 142 HIC集合体 200 ばね筺体 203 偏倚ばね 204 アーク接点アーム 252 可逆相障壁 300、302、304、306 線側導体 404 内側キャリア 406 外側キャリア 402 2片のキャリア集合体 452 ばね付きカム集合体 460 接点ばね筺体 462 接点ばね 470 カムばね筺体 500 相間ガス障壁 600 定格プラグ集合体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ダグラス チャールス マークス アメリカ合衆国 ペンシルベニア州 トラ フォード ウィルコックス ロード 277 (72)発明者 リチャード エドウィン ホワイト サー ド アメリカ合衆国 ペンシルベニア州 ブラ イトン タウンシップ メイプル ドライ ブ 204 (72)発明者 アンドリュウ ジェームス メイル アメリカ合衆国 ペンシルベニア州 エク スポート モリス ストリート 16 (72)発明者 ユン−コ ニッキイ チエン アメリカ合衆国 ペンシルベニア州 マリ スビル オールド ウィリアム ペン ハ イウェイ 4350 (72)発明者 スティーブン キャステライン アメリカ合衆国 ペンシルベニア州 スウ ィックリイ フェリイ ストリート 330 (72)発明者 ウィリアム エルスワース ビッテイ ジ ュニア アメリカ合衆国 ペンシルベニア州 ビー バー ピー オー ボックス 44 (72)発明者 アルフレッド ユージン メイアー アメリカ合衆国 ペンシルベニア州 ビー バー フォールズ ディロン ストリート 128 (72)発明者 ジョン グレゴリイ サルバテイ アメリカ合衆国 ペンシルベニア州 ビー バー フォールズ ハイランド アベニュ ー 921

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形筐体と、各対が可動主接点及び前記
    可動主接点と協働して固定主接点部を形成する協働手段
    を含む、前記筐体内に装着された複数対の開離自在の主
    接点と、前記可動主接点を支持し、回転自在に取り付け
    られ、閉位置、開位置、トリップ位置及びブロー・オー
    プン位置を有する複数の可動接点アームと、前記複数の
    可動接点アームと作動的に結合されて閉位置、開位置及
    びトリップ位置を画定する、前記複数の可動接点アーム
    の動作を制御する操作機構と、前記固定主接点部を支持
    し、その一端近傍に接点部を画定し、反対端に線側端子
    を形成するほぼ扁平な線側導体とから成り、前記線側導
    体は遮断器が閉位置にある時前記協働手段を流れる電流
    の方向を線側端子からの電流方向とは逆にする反転手段
    を含み、前記線側導体を長手方向軸線及び横断方向軸線
    を画定するほぼ扁平な矩形部材として形成したことを特
    徴とする成形ケース型回路遮断器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の回路遮断器において、
    前記協働手段が前記複数の可動主接点と協働して複数の
    開離可能な主接点対を形成するように前記線側導体に固
    定されている少なくとも単一の細長い接点を含むことを
    特徴とする回路遮断器。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の回路遮断器において、
    各対が固定アーク接点及び可動アーク接点を画定する1
    対または2対以上のアーク接点と;前記可動アーク接点
    を支持する1個または2個以上の可動アーク接点アーム
    とを含み、前記アーク接点アームが前記操作機構及び前
    記固定アーク接点を前記線側導体に対して剛性的に支持
    する手段と作動的に結合されていることを特徴とする回
    路遮断器。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の回路遮断器において、
    前記固定アーク接点を、前記1個または2個以上の可動
    アーク接点アームと協働して1対または2対以上のアー
    ク接点を形成する単一の細長い接点として形成したこと
    を特徴とする回路遮断器。
  5. 【請求項5】 請求項1から4までのいずれかに記載の
    回路遮断器において、前記線側導体が前記接点部を流れ
    る電流の方向を前記線側端子からの電流の方向とは逆に
    するための所定数の切欠きを含むことを特徴とする回路
    遮断器。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の回路遮断器において、
    前記所定数が1であり、前記切欠きが線形であり、短い
    脚部と長い脚部を画定するほぼL字形に形成されている
    ことを特徴とする回路遮断器。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の回路遮断器において、
    切欠きの前記短い脚部が線形導体の前記長手方向軸線に
    対してほぼ垂直であることを特徴とする回路遮断器。
  8. 【請求項8】 請求項6または7に記載の回路遮断器に
    おいて、前記長い脚部が線側導体の前記長手方向軸線と
    ほぼ平行であることを特徴とする回路遮断器。
  9. 【請求項9】 請求項6に記載の回路遮断器において、
    前記線形切欠きが線側導体の前記長手方向軸線に対して
    所定の角度だけ傾斜していることを特徴とする回路遮断
    器。
  10. 【請求項10】 請求項3に記載の回路遮断器におい
    て、前記操作機構及び前記線側導体に対して前記固定ア
    ーク接点を剛性的に支持する手段と作動的に結合された
    前記アーク接点アームと、前記1個または2個以上の固
    定アーク接点を前記線側導体の前記接点部内に設けたこ
    とを特徴とする回路遮断器。
  11. 【請求項11】 請求項3から10までのいずれかに記
    載の回路遮断器において、回路遮断器が閉位置に来ると
    前記アーク接点へ流れる電流の方向が前記協働手段へ流
    れる電流の方向とは逆になるように前記アーク接点を前
    記接点部の近傍に設けたことを特徴とする回路遮断器。
JP4304392A 1991-10-18 1992-10-19 成形ケース型限流回路遮断器 Pending JPH0628962A (ja)

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