JPH0628933Y2 - モールド型電動機 - Google Patents

モールド型電動機

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JPH0628933Y2
JPH0628933Y2 JP12426589U JP12426589U JPH0628933Y2 JP H0628933 Y2 JPH0628933 Y2 JP H0628933Y2 JP 12426589 U JP12426589 U JP 12426589U JP 12426589 U JP12426589 U JP 12426589U JP H0628933 Y2 JPH0628933 Y2 JP H0628933Y2
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housing
wire
loop portion
bracket
screwing
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JP12426589U
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Inventor
眞一郎 入江
Original Assignee
株式会社芝浦製作所
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、固定子鉄心と巻線とが、樹脂を含むモールド
材料でモールドされたモールド型電動機に関する。
[従来の技術と考案が解決しようとする課題] 従来、小型で量産性に優れた電動機として、モールド型
電動機が知られている。第4図は、従来のモールド型電
動機を示す概略部分断面図であり、このモールド型電動
機は、通常、固定子鉄心(11)と、該固定子鉄心(11)に巻
回された巻線(12)と、固定子鉄心(11)及び巻線(12)全体
を一体化するハウジング(13)とを有している。
また上記ハウジング(13)内には回転軸(14)が配設されて
いると共に、この回転軸(14)には、前記固定子鉄心(11)
と所定のギャップをもって、回転子(15)が取付けられて
いる。また上記回転軸(14)は一対の軸受(16a)(16b)で支
持されていると共に、該ハウジング(13)の両側には、一
対のブラケット(17a)(17b)が固定されている。すなわ
ち、一対のブラケット(17a)(17b)のうち、一方のブラケ
ット(17a)は、その周縁部が埋設された状態でハウジン
グ(13)に固定されている。また他方のブラケット(17b)
には、所定箇所に螺合孔が穿設されており、この螺合孔
を通じてネジ等の螺合部材(18)をハウジング(13)に螺合
することにより、他方のブラケット(17b)をハウジング
(13)に固定している。
しかしながら、上記のようなブラケット(17b)の固定構
造では、ハウジング(13)が、エポキシ樹脂等の熱硬化性
樹脂を含むモールド材料で形成されているので、螺合部
材(18)用のネジ部をハウジング(13)に形成するのが困難
である。また螺合部材(18)用のネジ部をハウジング(13)
に形成したとしても、該ネジ部に螺合部材(18)を螺合す
ると、ハウジング(13)のネジ部が潰れるので、螺合部材
(18)ひいてはブラケット(17b)をハウジング(13)に強固
に固定するのが困難である。
一方、ブラケット(17b)をハウジング(13)に固定する方
法として、例えば、平座金の所定部をバーリング加工
し、該バーリング加工部に螺合部材を螺合する方法や、
ハウジングに、軟質金属等の中空筒体を埋設し、該中空
筒体に螺合部材を螺合する方法などが知られている。
しかしながら、前者の方法では、バーリング加工を必要
とするので、作業が煩雑化し、後者の方法では、軟質金
属等の中空筒体を、ハウジングに個別に埋設する必要が
あるので、モールド作業が煩雑化する。また平座金や中
空筒体の製造に際して、加工屑等が生成するので、材料
を有効に利用できない。
従って、本考案の目的は、モールド成形により形成され
たハウジングに対して、ブラケットを、容易に、しかも
確実かつ強固に固定できると共に、材料の無駄のないモ
ールド型電動機を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本考案は、固定子鉄心と巻線とを一体化するモールド型
ハウジングと、該ハウジングの両側に固定された一対の
ブラケットとを有する電動機において、上記一対のブラ
ケットのうち、一方のブラケットが、ハウジングと一体
にモールドされていると共に、他方のブラケットが、ル
ープ部を有し、ハウジングに埋設された環状の線材と、
上記ループ部に螺合された螺合部材とでハウジングに固
定されているモールド型電動機により、上記課題を解決
するものである。
[作用] 本考案によれば、ハウジングの両側に固定される一対の
ブラケットのうち、一方のブラケットは、モールド状態
で、ハウジングと一体化しているので、ハウジングとの
結合力が大きい。
また他方のブラケットは、ハウジングに埋設された環状
の線材で形成されたループ部に、螺合部材を螺合するこ
とにより、ハウジングに固定されているので、ブラケッ
トとハウジングとの結合力が大きい。すなわち、ループ
部を有する環状の線材がハウジングに埋設され、一体化
しているだけでなく、線材とハウジングとの接触面積が
大きい。また線材のループ部により螺合部材用のネジ部
を確保できる。従って、環状線材とハウジングとの接合
強度を高めた状態で、螺合部材によりブラケットをハウ
ジングに固定できる。
さらに、巻回操作により、螺合部材が螺合されるループ
部を1つの線材で形成できる。また1つの線材を複数回
巻回することにより、螺旋状ループ部を形成できるの
で、螺合部材の螺合部位の長さに適合したループ部を容
易に形成できる。このように、螺合部材と螺合するルー
プ部を1つの線材で形成できるので、線材を有効に利用
できる。
[実施例] 以下に、添付図面に基づいて本考案をより詳細に説明す
る。
第1図は、本考案の一実施例を示す概略部分断面図、第
2図は、第1図に示す実施例の概略側面図、第3図は、
ループ部を有する線材を示す斜視図である。このモール
ド型電動機は、固定子鉄心(1)と、該固定子鉄心(1)に巻
回された巻線(2)と、固定子鉄心(1)及び巻線(2)全体を
一体化するハウジング(3)とを有している。このハウジ
ング(3)は、不飽和ポリエステル樹脂などの合成樹脂を
含むモールド材料を用いてモールド成形することにより
形成されている。
上記ハウジング(3)内には、回転軸(4)が配されていると
共に、該回転軸(4)には、所定のギャップをもって、固
定子鉄心(1)に対して相対回転可能な回転子(5)が取付け
られている。上記回転軸(4)は、一対の軸受(6a)(6b)で
回転可能に支持されている。また一対の軸受(6a)(6b)の
うち一方の軸受(6a)は、ハウジング(3)とモールド状態
で一体化していると共に、他方の軸受(6b)は、ブラケッ
ト(7b)の嵌合部で嵌合している。
上記ハウジング(3)の両側には、一対のブラケット(7a)
(7b)が取付けられている。この一対のブラケット(7a)(7
b)のうち、一方のブラケット(7a)は、その周縁部が前記
ハウジング(3)に埋設された状態で、ハウジング(3)に一
体に固定されている。また他方のブラケット(7b)は、ハ
ウジング(3)に埋設された環状の線材(8)のループ部(9)
に螺合部材(10)を螺合することにより、ハウジング(3)
に一体に固定されている。より詳細には、第2図及び第
3図に示されるように、上記螺合部材(10)が螺合される
ループ部(9)は、1つの線材(8)を、ブラケット(7b)に形
成された螺合孔に対応する所定箇所で複数回巻回するこ
とにより螺旋状に形成されており、線材(8)は全体とし
て環状に形成されている。なお、上記線材(8)は、ルー
プ部(9)にピンを挿入した状態で、前記固定子鉄心(1)及
び巻線(2)と共にモールド成形することにより、ハウジ
ング(3)に埋設できる。
このようなループ部(9)を有する線材(8)を用いると、線
材(8)とハウジング(3)との接合強度を高めた状態で、ブ
ラケット(7b)をハウジング(3)に強固に固定できる。す
なわち、螺旋状ループ部(9)には、通常、凹凸部や間隙
部が形成されるので、ループ部(9)とハウジング(3)との
接触面積を大きくでき、接合強度を高めることができ
る。しかも、ループ部(9)のみが独立してハウジング(3)
に埋設されているのとは異なり、環状に形成された1つ
の線材(8)全体がハウジング(3)に埋設されて一体化して
いるので、ハウジング(3)と線材(8)との接合強度をより
一層高めることができる。さらに、ハウジング(3)に埋
設された線材(8)のループ部(9)に螺合部材(10)を螺合す
る際、ハウジング(3)と螺合部材(10)との間に介在する
ループ部(9)で、螺合部材(10)のネジ部を確保できる。
従って、線材(8)のループ部(9)に螺合部材(10)を螺合す
ることにより、ブラケット(7b)をハウジング(3)に強固
に固定できる。
しかも、螺合部材(10)が螺合されるループ部(9)を1つ
の線材(8)で形成できると共に、1つの線材(8)を所定箇
所で複数回巻回することにより、螺合部材(10)の螺合部
位の長さに適合した螺旋状ループ部(9)を容易に形成で
きるので、1つの線材(8)をブラケット(7b)の固定用部
材として、有効に利用でき、材料の無駄がなく、経済的
である。
なお、螺合部材の螺合作業を円滑に行なうため、線材の
ループ部には螺旋状溝が形成されていてもよい。また線
材が軟質材料であるときは、ループ部に螺旋状溝を形成
する必要はない。線材の断面形状は、特に制限されず、
例えば、断面円状、多角形状などであってもよい。
ループ部は、前記のように、1つの線材を所定箇所での
み複数回巻回することにより、螺旋状に形成してもよ
く、巻数1のループ部を複数箇所で順次形成し、全体と
して螺旋状で環状の線材を形成してもよい。また巻数1
のループ部を有する複数の環状線材を、ループ部を互い
に位置合せして積層した状態でハウジングに埋設しても
よい。
なお、ループ部の巻数は、螺合部材の長さ及び線材の径
等に応じて適宜設定できる。
環状の線材は、全体として環状に形成されていればよ
く、閉環していてもよく、開環していてもよい。また螺
合部材をループ部へ容易に螺合するため、線材のうち少
なくともループ部は、ハウジングの表層部に埋設されて
いるのが好ましい。
本考案は、ハウジングの両側に固定されたブラケットを
有する種々のモールド型電動機に適用できる。
[考案の効果] 以上のように、本考案によれば、一対のブラケットのう
ち、一方のブラケットが、ハウジングとのモールドによ
り固定されていると共に、他方のブラケットが、ハウジ
ングに埋設された1つの線材のループ部に、螺合部材を
螺合することにより、ハウジングに固定されているの
で、モールド成形により形成されたハウジングに対し
て、ブラケットを容易に、しかも確実かつ強固に固定で
きる。また螺合部材と螺合するループ部を1つの線材で
形成できるので、線材を有効に利用でき、材料の無駄が
ない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す概略部分断面図、 第2図は第1図に示す実施例の概略側面図、 第3図はループ部を有する線材を示す斜視図、 第4図は従来のモールド型電動機を示す概略部分断面図
である。 (1)……固定子鉄心、(2)……巻線、(3)……ハウジン
グ、(4)……回転軸、(5)……回転子、(7a)(7b)……ブラ
ケット、(8)……線材、(9)……ループ部、(10)……螺合
部材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定子鉄心と巻線とを一体化するモールド
    型ハウジングと、該ハウジングの両側に固定された一対
    のブラケットとを有する電動機において、上記一対のブ
    ラケットのうち、一方のブラケットが、ハウジングと一
    体にモールドされていると共に、他方のブラケットが、
    ループ部を有し、ハウジングに埋設された環状の線材
    と、上記ループ部に螺合された螺合部材とでハウジング
    に固定されていることを特徴とするモールド型電動機。
JP12426589U 1989-10-23 1989-10-23 モールド型電動機 Expired - Lifetime JPH0628933Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP12426589U JPH0628933Y2 (ja) 1989-10-23 1989-10-23 モールド型電動機

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Publication Number Publication Date
JPH0363053U JPH0363053U (ja) 1991-06-20
JPH0628933Y2 true JPH0628933Y2 (ja) 1994-08-03

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ID=31672197

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