JPH06289132A - 自己位置計測式ソノブイ装置及びその位置算出システム - Google Patents

自己位置計測式ソノブイ装置及びその位置算出システム

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JPH06289132A
JPH06289132A JP5093798A JP9379893A JPH06289132A JP H06289132 A JPH06289132 A JP H06289132A JP 5093798 A JP5093798 A JP 5093798A JP 9379893 A JP9379893 A JP 9379893A JP H06289132 A JPH06289132 A JP H06289132A
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sonobuoy
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buoy
hydrophone
antenna
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JP5093798A
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Tadaatsu Tsutsui
忠温 筒井
Shigeharu Kawai
滋晴 河合
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Mitsubishi Precision Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Precision Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ソノブイ位置、ハイドロフォン深度を正確、
迅速に計測する。 【構成】 航空機等から投下される自己位置計測式ソノ
ブイ装置が目標音響情報等とともにソノブイ位置情報を
移動局等の情報処理装置へ無線送信し、地理的なソノブ
イ位置を得るとともに、天空指向式位置計測アンテナの
架台をジンバルで支え風波等が高いなどの悪条件下の海
洋環境においてもブイ位置情報を良好な状態で受信し、
地理的なブイ位置を正確かつ迅速に算出できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自己位置を計測する
自己位置計測式ソノブイ装置及びこの装置からの信号に
より位置を算出する位置算出システムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】
【従来の技術の構成】図5(a)は、従来のソノブイを
説明するための図である。この図5(a)において、1
1はセンサー筐体、51は水中目標、52はハイドロフ
ォン、53は海面、54は信号ケーブル、55はブイ
部、56は航空機である。
【0003】ブイ部55は、航空機56から投下され海
面53に浮上することができる構造となっていて、その
筐体内に、送受信装置を構成する電源部551、ソナー
装置を構成する送受信用信号処理部552及び送受信装
置を構成する送受信機部553を内蔵し、その上端には
送受信装置を構成する送受信アンテナ554を備える。
【0004】センサー筐体11はハイドロフォン52を
内蔵する。ハイドロフォン52は、音響センサー等(深
度センサーを除く。)で構成され、水中目標51及び水
中の生物・自然現象等(以下、「水中目標51等」とい
う。)を捜索・探知するためのものである。
【0005】このとき、ハイドロフォン52は、ソナー
装置がパッシブ・ソナー方式又はアクティブ・ソナー方
式により次のように作用する。
【0006】パッシブ・ソナー方式の場合には、ハイド
ロフォン52は、水中目標51等が発するパッシブ音響
情報の音響信号(ドップラー、周波数や音圧レベル等)
を受振し電気信号に変換し、これを信号ケーブル54を
介して送受信用信号処理部552へ送る。
【0007】ソナー装置がアクティブ・ソナー方式の場
合には、ハイドロフォン52は、送受信用信号処理部5
52から送られてきた電気パルス信号を受け、これを音
響パルス信号に変換し水中に発振するとともに、水中目
標51等から反射して戻ってきたアクティブ音響情報の
音響信号(ターゲット・ストレングスやドップラー等)
を受振し電気信号に変換し、これを信号ケーブル54を
介して送受信用信号処理部552へ送る。
【0008】なお、音響パルス信号の発振にかえてソノ
ブイの近くに音響発生器(発音弾)を投下させ、爆発音
が水中目標51等から反射して戻ってきた音響信号によ
り水中目標51等を捜索・探知するセミ・アクティブ・
ソナー方式の場合もある。
【0009】また、ハイドロフォン52は、ソノブイが
BT(水温)ブイの場合などのように音響センサーの代
わりに温度センサー(深度センサーを除く。)などのも
のもあり、ソノブイがBT(水温)ブイの場合のハイド
ロフォン52は、沈降しながら深度に応じて温度センサ
ーにより検知した環境音響情報(水温)を電気信号に変
換し、これを信号ケーブル54を介して送受信用信号処
理部552へ送る。
【0010】送受信装置の電源部551は、海面53に
ソノブイが着水の直後に作動状態となり、ソノブイの各
装置に電源を供給する。
【0011】ソナー装置の送受信用信号処理部552
は、ソナー装置の方式又はソノブイの構成により、以下
のように作用する。
【0012】ソナー装置がパッシブ・ソナー方式の場合
には、ハイドロフォン52から信号ケーブル54を介し
て送られてきたパッシブ音響情報の電気信号を受け、無
線送信に必要な信号処理を行い、これを送受信機部55
3へ送る。
【0013】ソナー装置がアクティブ・ソナー方式の場
合には、電気パルス信号を発信させ信号ケーブル54を
介してハイドロフォン52に送るとともに、ハイドロフ
ォン52から信号ケーブル54を介して送られてきたア
クティブ音響情報の電気信号を受け、無線送信に必要な
信号処理を行い、これを送受信機部553へ送る。
【0014】ソノブイがBT(水温)ブイなどの場合に
は、ハイドロフォン52から信号ケーブル54を介して
送られてきた環境音響情報(水温)の電気信号を受け、
無線送信に必要な信号処理を行い、これを送受信機部5
53へ送る。
【0015】なお、移動局等(航空機56又は艦船に搭
載されている移動局あるいは航空機56等を中継してあ
るいは中継しない陸上の固定局)の情報処理装置から、
音響パルス信号の発振等の「ソノブイの運用に関する指
令」が、無線送信されるものがあるが、その場合には、
送受信用信号処理部552は、その電波信号を送受信機
部553を介して電気信号として受け、これにより電気
パルス信号を発信し、これを信号ケーブル54を介して
ハイドロフォン52へ送る。
【0016】また、セミ・アクティブ・ソナー方式の場
合は、電気パルス信号を発信させる代わりに音響発生器
(発音弾)を使うこと以外はアクティブ・ソナー方式の
場合と同様である。
【0017】送受信装置の送受信機部553は、以下の
ような送受信の機能がある。
【0018】送信に関しては、送受信用信号処理部55
2から送られてきた目標音響情報等(パッシブ音響情
報、アクティブ音響情報及び環境音響情報)の電気信号
を送受信アンテナ554を介して電波信号に変換し、こ
れを移動局等の情報処理装置へ無線送信する。
【0019】また、受信に関しては、移動局等から無線
送信されてきた「ソノブイの運用に関する指令」の電波
信号を送受信アンテナ554を介して受信し電気信号に
変換し、これを送受信用信号処理部552へ送る。
【0020】なお、「ソノブイの運用に関する指令」を
受信しないソノブイもあり、この場合には、ソノブイの
送受信装置は送信装置となり、553はソノブイ送信機
部、554は送信アンテナのみとなる。
【0021】図5(b)は従来の移動局等の情報処理装
置を説明するための図である。この図5(b)におい
て、21はデータ・リンクシステム、22は探知センサ
ー装置、23は航法装置、24はソノブイ投下管制装
置、25は指揮装置、57は送受信アンテナ、58はV
HF帯ソノブイ・チャンネル専用のFMのソノブイ送受
信機、及び59は情報処理部(従来型)である。
【0022】情報処理部(従来型)59はジェジベル記
録装置591、ソノブイ表示指示装置592、ジュリー
記録装置593、BT(水温)記録装置594及びソノ
ブイ方位測定機595から構成されている。
【0023】ソノブイ送受信機58は、以下のような送
受信の機能がある。
【0024】受信に関しては、ソノブイから無線送信さ
れてきた目標音響情報等の電波信号を送受信アンテナ5
7を介して受信し電気信号に変換し、これをデータ・リ
ンクシステム21へ送る。
【0025】送信に関しては、データ・リンクシステム
21から送られてきた「ソノブイの運用に関する指令」
の電気信号を受け、送受信アンテナ57を介して電波信
号に変換し、これをソノブイへ無線送信する。
【0026】データ・リンクシステム21は、移動局等
の情報処理装置の各装置間の信号の送受信・配分を行う
システムである。
【0027】ジェジベル記録装置591は、データ・リ
ンクシステム21から送られてきたパッシブ音響情報の
電気信号を受け、目標方位、ドップラー及び周波数等の
信号処理を行い、その処理結果を記録し、水中目標51
等を捜索・探知するとともに、水中目標51等を探知し
たソノブイ(以下、「探知ソノブイ」という。)並びに
目標方位、ドップラー及び周波数等(以下、「パッシブ
探知情報」という。)の電気信号をデータ・リンクシス
テム21へ送る。
【0028】ソノブイ表示指示装置592は、データ・
リンクシステム21から送られてきたアクティブ音響情
報の電気信号を受け、目標方位、目標距離、ターゲット
・ストレングス及びドップラー等の信号処理を行い、そ
の処理結果を表示し、水中目標51等を捜索・探知する
とともに、探知ソノブイ、目標方位、目標距離、ターゲ
ット・ストレングス及びドップラー等(以下、「アクテ
ィブ探知情報」という。)の電気信号をデータ・リンク
システム21へ送る。
【0029】なお、「ソノブイの運用に関する指令」を
ソノブイへ無線送信する場合は、この装置等からデータ
・リンクシステム21、ソノブイ送受信機58及び送受
信アンテナ57を介して行う。
【0030】ジュリー記録装置593は、データ・リン
クシステム21から送られてきたアクティブ音響情報の
電気信号を受け、目標距離等の信号処理を行い、その処
理結果を記録し、水中目標51等を捜索・探知するとと
もに、アクティブ探知情報(探知ソノブイ及び目標距離
等)の電気信号をデータ・リンクシステム21へ送る。
【0031】BT(水温)記録装置594は、データ・
リンクシステム21から送られてきた環境音響情報(B
T用のソノブイで検出された水温情報)の電気信号を受
け、ハイドロフォンの沈降速度に対応させて水温の信号
処理を行い、その結果を記録し、水中目標51等を捜索
・探知するのに必要な使用ソノブイ及び深度対水温等の
情報(以下、「海洋環境情報」という。)を得る。
【0032】ソノブイ方位測定機595は、ソノブイか
ら無線送信されてきた電波信号を受け、ソノブイの方向
を計測し、そして航空機56がソノブイの方向に飛行し
ソノブイの直上を通過時その方向が反転することにより
ソノブイ(ブイ部55)の位置(以下、「ブイ部55の
位置」という。)を計測し、ブイ部55の位置の情報
(以下、「ブイ位置情報」という。)の電気信号をデー
タ・リンクシステム21へ送る。
【0033】なお、情報処理部(従来型)59には、こ
のほかに図示しない雑音レベル指示器等を含む。
【0034】探知センサー装置22は、レーダ、ソナ
ー、マッド、IR(赤外線)センサー等から構成され、
水上目標及び水中目標51等の捜索・探知の状況を表示
又は記録し、これらに係る探知の情報(以下、「その他
の探知情報」という。)の電気信号をデータ・リンクシ
ステム21へ送る。
【0035】航法装置23は、データ・リンクシステム
21から送られてきた、航空機56等の飛行計画等の情
報(以下、「航空機等の飛行計画等情報」という。)の
電気信号を受け、それを情報処理し、表示し、航空機5
6等の地理的位置、針路、速力及び高度等を計測し、こ
れらに係る情報(以下、「航空機等の位置情報」とい
う。)の電気信号をデータ・リンクシステム21へ送
る。
【0036】ソノブイ投下管制装置24は、データ・リ
ンクシステム21から送られてきた、ソノブイ計画投下
位置情報の電気信号を受け、その位置上空においてソノ
ブイを投下し、その投下時のブイ位置情報の電気信号を
データ・リンクシステム21へ送る。
【0037】指揮装置25は、データ・リンクシステム
21から送られてきたパッシブ探知情報、アクティブ探
知情報、その他の探知情報、ブイ位置情報及び航空機等
の位置情報等の電気信号を受け、指揮管制通信情報シス
テムとして必要な情報処理を行い、水上目標及び水中目
標51等の位置情報、航空機等の飛行計画等情報及びソ
ノブイ計画投下位置情報等を表示し記録するとともに、
移動局等の情報処理装置の各装置に必要な情報の電気信
号をデータ・リンクシステム21へ送る。
【0038】
【従来の技術の動作の説明】図6(a),(b)は、前
述したように構成されたシステムにおいて、従来から航
空機で行われているソノブイ・オペレーションを例とし
て、説明するための図である。
【0039】図6(a),(b)において、53は海
面、56は航空機、61は空中投下中の状況にあるソノ
ブイ、62は着水の状況にあるソノブイ、63はアンテ
ナが展開した状況にあるソノブイ及び、64はオペレー
ション可能の状況にあるソノブイである。
【0040】航空機56は、図5(a)に示す水中目標
51等を捜索・探知するとき、ソノブイを敷設するため
複数個をソノブイ投下管制装置24から投下する。
【0041】投下されたソノブイ61は、海面53に着
水するときの衝撃を減ずるために装備されている羽根開
き竹とんぼ(Routor chutes)又はパラシュートによっ
て、落下速度が減速されている。
【0042】海面53に着水したソノブイ62は、着水
の直後に羽根開き竹とんぼ又はパラシュートが脱落し、
電源部551がパワーオンの状態になる。
【0043】海面53下に沈下したソノブイ63は、水
中でブイ部55から送受信アンテナ554が展開する。
【0044】ソノブイ64は、ブイ部55が浮上して送
受信アンテナ554が水面上に出るとまもなくブイ部5
5から信号ケーブル54が展張・沈降し、ハイドロフォ
ン52が信号ケーブル長により機械的に所定の深度に設
定され、ソノブイがオペレーション可能な状態になる。
【0045】また、BT(水温)ブイの場合のハイドロ
フォン深度は、ハイドロフォン52(温度センサー)の
沈降速度により算出される。
【0046】図6(c)は、ソノブイの敷設パターンの
例を説明するための図である。図6(c)において、5
6は航空機であり、65は航空機56の現在までの飛行
コースであり実線で示され、66はソノブイ(ブイ部5
5)の投下位置(ブイ位置情報)であり黒丸で示され、
67は航空機56の今後の計画飛行コースであり点線で
示され、68は今後のソノブイ計画投下位置であり白丸
で示される。
【0047】なお、航空機の代わりに、艦船等からロケ
ット等によりソノブイを発射し敷設する場合もある。
【0048】航空機56は、あらかじめ計画された海域
又は水中目標51等を捜索もしくは探知したい海域でソ
ノブイを敷設した後、これらの海域上空において、図5
(b)で示す情報処理部(従来型)59を使用してソノ
ブイの送受信アンテナ554から送信されてきた目標音
響情報等及びブイ位置情報の電波信号をモニターするこ
とにより、図5(a)で示す水中目標51等を捜索・探
知する。
【0049】なお、敷設されたソノブイを更新する場合
及び正確なブイ位置を確認する場合は、その都度、ソノ
ブイ方位測定機595を使用してブイ位置の直上を通過
して行う。また、この敷設のパターンは、水中の音波伝
播の状況、捜索の状況や水中目標51等の行動予測等に
よって変化する。
【0050】水中目標51等の位置を求める場合は、次
のとおりである。
【0051】指揮装置25などを使用して、ある時機に
計測したブイ位置から所要の時機のブイ位置を算出し、
ソノブイ位置から方位及び距離により水中目標51等の
位置を求める。
【0052】水中の音波伝播の状況を把握するための海
洋環境情報(深度対水温)を求める場合は次のとおりで
ある。
【0053】所要の時機にBT(水温)ブイを投下し、
BT(水温)記録装置594を使用して、ハイドロフォ
ン52の沈降速度に対応させて海洋環境情報(深度対水
温)を計測する。
【0054】
【発明が解決しようとする課題】図6に示すように航空
機56等からソノブイを敷設する場合、航空機56等に
搭載している航法装置23を使用してソノブイ計画投下
位置68を算出しているが、飛行針路、速力、高度、ソ
ノブイ落下秒時、風向・風速等に誤差があり、ブイ部5
5の投下位置(着水点)66すなわちブイ位置にはソノ
ブイ計画投下位置68に対し位置誤差が生ずる。
【0055】また、ソノブイが敷設された後、風波、海
潮流等の影響によりブイ位置が時々刻々と変化し、実際
のブイ位置には投下位置66に対し位置誤差が生じる。
特に、電池の性能が向上しソノブイのオペレーション時
間が長時間に及ぶにもかかわらず、位置誤差が長時間に
わたって累積してしまう。
【0056】さらに、図7(a),(b)に示すよう
に、風浪、海潮流等の影響によりハイドロフォン52の
位置(以下、「ハイドロフォン位置」という。また、そ
の情報を「ハイドロフォン位置情報」という。)は、ブ
イ位置に対して位置誤差が生じる。
【0057】これらのソノブイの位置誤差は、図5
(b)に示す情報処理部(従来型)59によるブイ位置
からの水中目標51等の位置算出に大きな誤差を生じさ
せる。
【0058】ブイ位置情報の精度を向上させるため、従
来の航空機56等では、ブイ部55から発信される電波
をソノブイ方位測定機595により受信しブイ部55の
方位を計測し、そしてブイ部55の方向へ飛行しブイ部
55の直上付近でその方位が反転することによりその時
点の個々のブイ位置を把握する。
【0059】このように、ブイ位置はいずれも方位情報
のみであること及び一時機には一つのブイ位置しか計測
できないこと、さらにはハイドロフォン位置は計測でき
ないことから、ソノブイの位置の正確な把握は困難であ
り、しかも航空機の任意の位置及び時機においてソノブ
イの位置の迅速な把握はできない。
【0060】これらの手段の外に、航空機等に装備され
ているレーダが考えられるが、風波の影響とソノブイの
形状等から、ブイ位置の計測は困難である。
【0061】また、その他DME(Distance Measuring
Equipment:距離測定装置)等の電波航法装置のソノブ
イへの搭載も考えられるが、システムが大きくかつ高価
となる。
【0062】しかもこの場合でも、ブイ位置とハイドロ
フォン位置の位置誤差は残ることになる。以下、ブイ位
置とハイドロフォン位置を「ソノブイ位置」、その情報
を「ソノブイ位置情報」という。
【0063】また、ハイドロフォンの深度(以下、「ハ
イドロフォン深度」という。また、その情報を「ハイド
ロフォン深度情報」という。)は、信号ケーブル長によ
り機械的に設定され、またハイドロフォンの沈降速度に
より計測されるため、ケーブルの伸縮性、ハイドロフォ
ンの沈降速度及び海潮流等の誤差要因により、正確な深
度の把握は困難である。このため、海洋環境情報の正確
かつ迅速な把握は困難である。
【0064】この発明は、従来装置の問題点であるソノ
ブイ位置並びにハイドロフォン深度を正確かつ迅速に計
測できないことから生じた不具合を解消するために、な
されたものである。
【0065】
【課題を解決するための手段】上記目的のため本発明に
係る自己位置計測式ソノブイ装置は、飛行体から発射さ
れるソノブイ装置であって、自己の位置を計測してソノ
ブイ位置情報を送出する自己位置計測装置と、水中目標
の目標音響情報又は水中の環境音響情報の少なくとも一
方を検出して送出するソナー装置と、前記自己位置計測
装置からのソノブイ位置情報とソナー装置からの目標音
響情報及び環境音響情報とを移動局又は固定局に無線送
信する送受信装置とを備えものである。
【0066】このとき、自己位置計測装置は、ブイ部に
搭載される天空指向式位置計測用アンテナと、前記天空
指向式位置計測用アンテナで受信した位置計測用信号か
らブイ部の位置を計測する位置計測部と、センサー筐体
の深度を計測する深度計測部と、センサー筐体のブイ部
からの方位及びブイ部から降ろした垂線からの傾度を計
測する方位・傾度計測部とを有し、これら計測した情報
をソノブイ位置情報として得、ソナー装置は、センサー
筐体に搭載されて水中目標のアクティブ音響情報もしく
はパッシブ音響情報としての目標音響情報又は水中の環
境音響情報の少なくとも一方を送出するハイドロフォン
と、前記ハイドロフォンからの情報を伝送する信号ケー
ブルと、ブイ部に搭載され前記信号ケーブルからの情報
を無線伝送用に処理して目標音響情報及び環境音響情報
を得る信号処理部とを有し、送受信装置は、前記自己位
置計測装置からのソノブイ位置情報と、前記ソナー装置
の信号処理部からの目標音響情報及び環境音響情報とを
移動局又は固定局に無線送信するものである。
【0067】上記の構成において、天空指向式位置計測
用アンテナで受信した位置計測用信号を位置計測部に伝
送する防水用アンテナ信号ケーブルを備えるとともに、
天空指向式位置計測用アンテナは、アンテナ架台の上面
に取り付けられ、アンテナ架台は、下方に安定錘を備え
るとともに、互いに直交した2軸のジンバル軸及び2重
構造の外側及び内側の2つのジンバルによって支えら
れ、内側ジンバルは、下方に安定錘を備えるとともに、
内側ジンバル及び外側ジンバルは、アンテナ架台及び内
側ジンバルの回転を制止する回転防止用ストッパーを有
するものである。
【0068】さらに、自己位置計測式ソノブイ装置の位
置算出システムは、上記のいずれかの構成の自己位置計
測式ソノブイ装置の送受信装置から電波信号として送信
された、ソノブイ位置情報と、目標音響情報又は環境音
響情報とを、受信して信号処理とするとともに、水中目
標の地理的な位置を算出する情報処理装置を移動局又は
固定局に備えたものである。
【0069】
【作用】自己位置計測装置は、外部から受信した情報か
ら、ブイ部の位置の計測、ハイドロフォン深度及びハイ
ドロフォン方位・傾度の計測をして、これらをソノブイ
位置情報とする。ソナー装置は、水中目標の目標音響情
報又は水中の環境音響情報の少なくとも一方を検出して
送出する。そして、送受信装置は、前記自己位置計測装
置からのソノブイ位置情報とソナー装置からの目標音響
情報及び環境音響情報とを移動局又は固定局に無線送信
する。
【0070】自己位置計測装置がブイ部の位置を計測す
るため、天空指向式位置計測用アンテナは位置計測用信
号を受信して位置計測部に信号を伝送する。また、ハイ
ドロフォン深度及びハイドロフォン方位・傾度を計測す
るため、深度計測部をセンサー筐体に搭載してその深度
を計測するとともに、方位・傾度計測部をセンサー筐体
に搭載してソノブイ部からの方位及びブイ部から降ろし
た垂線からの傾度を計測する。
【0071】ソナー装置は、センサー筐体内のハイドロ
フォンにより水中目標の目標音響情報又は水中の環境音
響情報の少なくとも一方を検出して送出し、この情報を
信号ケーブルでブイ部の信号処理部に伝送し、これを受
けた信号処理部で無線伝送用に処理する。
【0072】このとき、ソナー装置がアクティブ・ソナ
ー方式の場合は、ハイドロフォンから水中目標のアクテ
ィブ音響情報を得、パッシブ・ソナー方式の場合は水中
目標のパッシブ音響情報を得る。
【0073】また、ソナー装置がBT(水温)ブイの場
合は、ハイドロフォンは、沈降しながら深度に応じて温
度センサーにより検知した環境音響情報(水温)を電気
信号に変換し、これを信号ケーブルを介して信号処理部
へ送る。
【0074】天空指向式位置計測用アンテナには、防水
用アンテナ信号ケーブルが接続され、位置計測用信号を
位置計測部に伝送する。天空指向式位置計測用アンテナ
は、アンテナ架台の上面に取り付けられ、アンテナ架台
は、互いに直交した2軸のジンバル軸及び2重構造の外
側及び内側の2つのジンバルによって支えられる。アン
テナ架台及び内側ジンバルの各々の下方には安定錘が備
えられ、2組のジンバル軸、2つのジンバル及び2つの
安定錘の働きにより、波等による動揺があっても天空指
向式位置計測アンテナを水平状態に維持する。内側ジン
バル及び外側ジンバルの回転防止ストッパーは、アンテ
ナ架台と内側ジンバルがある程度の回転例えば90度以
上使用とすると接触してその回転を制止し、防水用アン
テナ信号ケーブルの捩れによる損傷を防止する。
【0075】移動局又は固定局の情報処理装置は、自己
位置計測式ソノブイ装置の送受信装置から電波信号とし
て送信された、ソノブイ位置情報と、目標音響情報又は
環境音響情報とを、受信して信号処理とするとともに、
水中目標の地理的な位置を算出する。
【0076】
【実施例】この発明の一実施例を図1、図2、図3、図
4、図6及び図7を用いて、詳細に説明する。
【0077】
【構成の説明】図1はこの発明に関する自己位置計測式
ソノブイ装置の構成図である。図1において、11はセ
ンサー筐体、51は水中目標、52はハイドロフォン、
53は海面、54は信号ケーブル、55はブイ部、及び
56は航空機である。
【0078】センサー筐体11は、ハイドロフォン52
を内蔵するとともに、自己位置計測装置を構成する深度
計測部111及び方位・傾度計測部112を内蔵する。
【0079】ブイ部55は、その筐体内に送受信装置を
構成する電源部551、ソナー装置を構成する送受信用
信号処理部552、自己位置計測装置を構成する位置計
測部13、及び送受信装置を構成する送受信機部553
を内蔵し、その上端には自己位置計測装置を構成する天
空指向式位置計測用アンテナ12(この一例ではGPS
アンテナ)及び送受信装置を構成する送受信アンテナ5
54を備える。なお、ブイ部55は航空機56等から投
下され海面53に浮上している。
【0080】ハイドロフォン52は、水中目標51等を
捜索・探知するための音響センサーなど(深度センサー
を除く。)である。
【0081】このとき、ハイドロフォン52は、ソナー
装置がパッシブ・ソナー方式又はアクティブ・ソナー方
式により次のように作用する。
【0082】パッシブ・ソナー方式の場合には、ハイド
ロフォン52は、水中目標51等が発するパッシブ音響
情報の音響信号(ドップラー、周波数や音圧レベル等)
を受振し電気信号に変換し、これを信号ケーブル54を
介して送受信用信号処理部552へ送る。
【0083】ソナー装置がアクティブ・ソナー方式の場
合には、ハイドロフォン52は、送受信用信号処理部5
52から送られてきた電気パルス信号を受け、これを音
響パルス信号に変換し水中に発振するとともに、水中目
標51等から反射して戻ってきたアクティブ音響情報の
音響信号(ターゲット・ストレングスやドップラー等)
を受振し電気信号に変換し、これを信号ケーブル54を
介して送受信用信号処理部552へ送る。
【0084】なお、音響パルス信号の発振にかえてソノ
ブイの近くに音響発生器(発音弾)を投下させ、爆発音
が水中目標51等から反射して戻ってきた音響信号によ
り水中目標51等を捜索・探知するセミ・アクティブ・
ソナー方式の場合もある。
【0085】また、ハイドロフォン52は、ソノブイが
BT(水温)ブイの場合などのように音響センサーの代
わりに温度センサー(深度センサーを除く。)などのも
のもあり、ソノブイがBT(水温)ブイの場合のハイド
ロフォン52は、沈降しながら深度に応じて温度センサ
ーにより検知した環境音響情報(水温)を電気信号に変
換し(深度は深度計測部111で計測される。)、これ
を信号ケーブル54を介して送受信用信号処理部552
へ送る。
【0086】深度計測部111は、深度センサーにより
ハイドロフォン深度を計測し、ハイドロフォン深度情報
の電気信号を送受信用信号処理部552へ送る。
【0087】方位・傾度計測部112は、ジャイロ又は
加速度計によりハイドロフォン52の方位・傾度(以
下、「ハイドロフォン方位・傾度」という。)を計測
し、ハイドロフォン方位・傾度情報の電気信号を送受信
用信号処理部552へ送る。以下、ハイドロフォン52
がブイ部55の真下の位置から偏位した場合その方位を
「ハイドロフォン方位」、ハイドロフォン52が傾いた
場合その傾きを「ハイドロフォン傾度」並びにそれらの
情報をそれぞれ「ハイドロフォン方位情報」、「ハイド
ロフォン傾度情報」という。
【0088】位置計測部13は、衛星又は電波航法援助
施設から無線送信されてきた位置情報の電波信号を天空
指向式位置計測用アンテナ12を介して受信し電気信号
に変換し、内蔵するGPS(Global Positioning Syste
m)又は電波航法装置等によりブイ位置を計測し、ブイ
位置情報の電気信号を送受信機部553へ送る。この例
では、既に実用化されているGPS用アンテナ及びGP
S用自己位置計測装置の場合を示す。
【0089】送受信装置の電源部551は、海面53に
ソノブイが着水の直後に作動状態となり、ソノブイの各
装置に電源を供給する。
【0090】ソナー装置の送受信用信号処理部552
は、ソナー装置の方式又はソノブイの構成により、以下
のように作用する。
【0091】ソナー装置がパッシブ・ソナー方式の場合
には、ハイドロフォン52から信号ケーブル54を介し
て送られてきたパッシブ音響情報の電気信号を受けると
ともに、自己位置計測装置(深度計測部111、方位・
傾度計測部112及び位置計測部13)から送られてき
たソノブイ位置情報(ブイ位置情報、ハイドロフォン深
度情報及びハイドロフォン方位・傾度情報)の電気信号
とを受け、無線送信に必要な信号処理を行い、これを送
受信機部553へ送る。
【0092】ソナー装置がアクティブ・ソナー方式の場
合には、電気パルス信号を発信させ信号ケーブル54を
介してハイドロフォン52に送り、ハイドロフォン52
から信号ケーブル54を介して送られてきたアクティブ
音響情報の電気信号を受けるとともに、自己位置計測装
置から送られてきたソノブイ位置情報の電気信号とを受
け、無線送信に必要な信号処理を行い、これらを送受信
機部553へ送る。
【0093】なお、移動局等(航空機56又は艦船に搭
載されている移動局あるいは航空機56等を中継してあ
るいは中継しない陸上の固定局)の情報処理装置から、
音響パルス信号の発振等の「ソノブイの運用に関する指
令」が、無線送信されるものがあるが、その場合には、
送受信用信号処理部552は、その電波信号を送受信機
部553を介して電気信号として受け、これにより電気
パルス信号を発信し、これを信号ケーブル54を介して
ハイドロフォン52へ送る。
【0094】また、セミ・アクティブ・ソナー方式の場
合は、電気パルス信号を発信させる代わりに音響発生器
(発音弾)を使うこと以外はアクティブ・ソナー方式の
場合と同様である。
【0095】送受信装置の送受信機部553は、以下の
ような送受信の機能がある。
【0096】送信に関しては、送受信用信号処理部55
2から送られてきた目標音響情報等(パッシブ音響情
報、アクティブ音響情報及び環境音響情報)の電気信号
と、ソノブイ位置情報の電気信号とを、送受信アンテナ
554を介して電波信号に変換し、これを移動局等の情
報処理装置へ無線送信する。
【0097】また、受信に関しては、移動局等から無線
送信されてきた「ソノブイの運用に関する指令」の電波
信号を送受信アンテナ554を介して受信し電気信号に
変換し、これを送受信用信号処理部552へ送る。
【0098】なお、「ソノブイの運用に関する指令」を
受信しないソノブイもあり、この場合には、ソノブイの
送受信装置は送信装置、553はソノブイ送信機部、5
54は送信アンテナのみとなる。
【0099】図2はこの発明に関する移動局等の情報処
理装置のブロック図である。図2において、21はデー
タ・リンクシステム、22は探知センサー装置、23は
航法装置、24はソノブイ投下管制装置、25は指揮装
置、26は情報処理部(追加)、57は送受信アンテ
ナ、58はソノブイ送受信機、及び59は情報処理部
(従来型)である。
【0100】情報処理部(追加)26は、ソノブイ地理
位置解析部261及び海洋環境データ評価部262から
構成されている。
【0101】情報処理部(従来型)59は、ジェジベル
記録装置591、ソノブイ表示指示装置592、ジュリ
ー記録装置593、BT(水温)記録装置594及びソ
ノブイ方位測定機595から構成されている。
【0102】ソノブイ送受信機58は、以下のような送
受信の機能がある。
【0103】受信に関しては、ソノブイから無線送信さ
れてきた目標音響情報等(パッシブ音響情報、アクティ
ブ音響情報及び環境音響情報)の電波信号と、ソノブイ
位置情報(ブイ位置情報、ハイドロフォン深度情報及び
ハイドロフォン方位・傾度情報)の電波信号とを、送受
信アンテナ57を介して受信し、電気信号に変換し、こ
れをデータ・リンクシステム21へ送る。
【0104】送信に関しては、データ・リンクシステム
21から送られてきた「ソノブイの運用に関する指令」
の電気信号を受け、送受信アンテナ57を介して電波信
号に変換し、これらをソノブイへ無線送信する。
【0105】データ・リンクシステム21は、移動局等
の情報処理装置の各装置間の信号の送受信・配分を行う
システムである。
【0106】情報処理部(追加)26のソノブイ地理位
置解析部261は、時々刻々、データ・リンクシステム
21から送られてきたソノブイ位置情報(ブイ位置情
報、ハイドロフォン深度情報及びハイドロフォン方位・
傾度情報)の電気信号を受け、次のように、ソノブイ位
置(ブイ位置及びハイドロフォン位置)を時系列的に解
析処理し、ソノブイ位置情報の電気信号を、時々刻々、
データ・リンクシステム21へ送る。
【0107】時系列的解析処理は次のとおりである。
【0108】 ブイ位置情報を解析し、ブイ位置を算
出する。
【0109】 ブイ位置と、ハイドロフォン深度情報
及びハイドロフォン方位・傾度情報を解析した結果とか
ら、ハイドロフォン位置を算出する(算出要領は後述す
る。)。
【0110】情報処理部(追加)26の海洋環境データ
評価部262は、データ・リンクシステム21から送ら
れてきた地理的なソノブイ位置情報(ブイ位置情報、ハ
イドロフォン位置情報及びハイドロフォン深度情報)と
環境音響情報(水温等)の電気信号を受け、その信号処
理を行い、地理的なソノブイ位置と深度対水温等データ
(海洋環境情報)を算出するとともに、深度対水温等デ
ータから音波伝播情報を算出し、その電気信号をデータ
・リンクシステム21へ送る。
【0111】ジェジベル記録装置591は、データ・リ
ンクシステム21から送られてきたパッシブ音響情報の
電気信号を受け、目標方位、ドップラー及び周波数等の
信号処理を行い、その処理結果を記録し、水中目標51
等を捜索・探知するとともに、パッシブ探知情報の電気
信号をデータ・リンクシステム21へ送る。
【0112】ソノブイ表示指示装置592は、データ・
リンクシステム21から送られてきたアクティブ音響情
報の電気信号を受け、目標方位、目標距離、ターゲット
・ストレングス及びドップラー等の信号処理を行い、そ
の処理結果を表示し、水中目標51等を捜索・探知する
とともに、アクティブ探知情報の電気信号をデータ・リ
ンクシステム21へ送る。
【0113】なお、「ソノブイの運用に関する指令」を
ソノブイへ無線送信する場合は、この装置等からデータ
・リンクシステム21、ソノブイ送受信機58及び送受
信アンテナ57を介して行う。
【0114】ジュリー記録装置593は、データ・リン
クシステム21から送られてきたアクティブ音響情報の
電気信号を受け、目標距離等の信号処理を行い、その処
理結果を記録し、水中目標51等を捜索・探知するとと
もに、アクティブ探知情報(探知ソノブイ及び目標距離
等)の電気信号をデータ・リンクシステム21へ送る。
【0115】BT(水温)記録装置594は、データ・
リンクシステム21から送られてきた地理的なソノブイ
位置と深度対水温等データの電気信号を受け、その信号
処理結果を記録し、地理的なソノブイ位置と海洋環境情
報を得る。
【0116】ソノブイ方位測定機595は、ソノブイか
ら無線送信されてきた電波信号を受け、ソノブイの方向
を計測し、そして航空機56がソノブイの方向に飛行し
ソノブイの直上を通過時その方向が反転することにより
ソノブイ位置を把握する。なお、この発明により、この
機器は取り外すことも可能となる。
【0117】なお、情報処理部(従来型)59には、こ
のほかに図示しない雑音レベル指示器等を含む。
【0118】探知センサー装置22は、レーダ、ソナ
ー、マッド、IR(赤外線)センサー等から構成され、
水上目標及び水中目標51等の捜索・探知の状況を表示
又は記録し、「その他の探知情報」の電気信号をデータ
・リンクシステム21へ送る。
【0119】航法装置23は、データ・リンクシステム
21から送られてきた航空機等の飛行計画等情報の電気
信号を受け、それを情報処理し、表示し、航空機56等
の地理的位置、針路、速力及び高度等を計測し、航空機
等の位置情報の電気信号をデータ・リンクシステム21
へ送る。
【0120】ソノブイ投下管制装置24は、データ・リ
ンクシステム21から送られてきたソノブイ計画投下位
置情報の電気信号を受け、その位置上空においてソノブ
イを投下し、その投下時のブイ位置情報の電気信号をデ
ータ・リンクシステム21へ送る。
【0121】指揮装置25は、データ・リンクシステム
21から送られてきたパッシブ探知情報、アクティブ探
知情報、その他の探知情報、時々刻々のソノブイ位置情
報、音波伝播情報及び航空機等の位置情報等の電気信号
を受け、指揮管制通信情報システムとして必要な情報処
理を行い、水上目標及び水中目標51等の位置情報、航
空機等の飛行計画等情報及びソノブイ計画投下位置情報
などを表示し記録するとともに、移動局等の情報処理装
置の各装置に必要な情報の電気信号をデータ・リンクシ
ステム21へ送る。
【0122】図3は、この発明に関する自己位置計測式
ソノブイ装置の自己位置計測装置の位置計測部13の位
置計測原理を、一例としてGPSの場合により、説明す
るための図である。図3(a)において、31は各衛
星、32は各衛星31から放送されるメッセージ(電
波)、33はGPSによる位置計測方程式、及び34は
自己位置計測式ソノブイ装置(ブイ部55にある天空指
向式位置計測用アンテナ12)である。
【0123】各衛星31は、衛星1、衛星2、衛星3及
び衛星4等がある。
【0124】各衛星31からの電波の諸元は、例えば、
キャリア周波数L1は1575.42MHz、同L2は
1227.6MHz、C/Aコードは1.023MH
z、Pコードは10.23MHz、メッセージ32は5
0bps及び受信電力レベルは−160〜−166dB
Wである。
【0125】位置計測方程式は次の数1〜数4のとおり
である。
【0126】
【数1】 ((x−x12+(y−y12+(z−z121/2
T=R1
【0127】
【数2】 ((x−x22+(y−y22+(z−z221/2
T=R2
【0128】
【数3】 ((x−x32+(y−y32+(z−z321/2
T=R3
【0129】
【数4】 ((x−x42+(y−y42+(z−z421/2
T=R4
【0130】ここで、x,y,zはユーザ位置すなわち
自己位置計測式ソノブイ装置34(ブイ部55にある天
空指向式位置計測用アンテナ12)位置の座標(未知
数)、xi,yi,zi(i=1,2,3,4…)は衛星
31位置の座標(既知、メッセージの中に含まれる)、
Tはユーザ・クロック誤差(未知数)、及び、R1
2,R3,R4は各衛星〜ユーザ位置の間の近似距離
(計算値)である。
【0131】位置計測原理は、衛星31〜ユーザ(自己
位置計測式ソノブイ装置34)位置間の直線距離を計測
することからスタートする。そして位置の算出は、この
方程式33を解くことになる。
【0132】図3(b)は、GPSの位置計測原理の理
解を深めるための参考図であり、ここではこの原理を3
個の衛星を使った2次元位置計測の例で説明する。
【0133】この図3(b)において、31は各衛星す
なわち衛星1、衛星2及び衛星3、34はユーザ位置、
35はc・Δt(=T)、Δtはユーザのクロック誤
差、cは光速度、36は各衛星31までの距離を半径と
した円の交点、及び37はユーザ・クロック誤差を考慮
しない場合の各衛星31までの距離を半径とした円の交
点である。
【0134】ユーザ位置34は、ユーザ・クロック誤差
Δtがなければ、2個の衛星31までの距離を半径とし
た円の交点36に決まってしまう。しかし、実際にはユ
ーザクロック誤差Δtがあるため、衛星31までの距離
がc・Δtだけずれた交点37となる。
【0135】交点37は、3個の衛星を用いて3個の円
を描くと、有限な面積を持った三角形(図の斜線部分)
となり、一点には交わらない。
【0136】したがって、Δtを補正して、三角形の面
積を最小まで収斂させることにより最終位置データを求
め、これらから交点36を算出しユーザ位置34を決定
することとなる。
【0137】図4は、この発明に関する自己位置計測式
ソノブイ装置の自己位置計測装置の天空指向式位置計測
用アンテナ12を、一例としてGPSの場合により、説
明するための図である。
【0138】図4(a)において、11はセンサー筐
体、12aは固定式位置計測用アンテナ、12はこの発
明に関する天空指向式位置計測用アンテナ、41は波、
54は信号ケーブル、及び55は波41等に揺られなが
ら海面に浮上しているブイ部である。
【0139】波41のため、ブイ部55が傾いた場合、
天空指向式位置計測用アンテナ12は、アンテナ面を水
平に維持することができるため、ブイ部55に固定され
ている固定式位置計測用アンテナ12aに比して、各衛
星31からの電波を受信することが容易となり、ブイ位
置の精度を向上させることができる。
【0140】図4(b)は、この発明に関する天空指向
式位置計測用アンテナ12部分の外観図であり、12は
天空指向式位置計測用アンテナ、121は内側ジンバル
軸、122は内側ジンバル、123は外側ジンバル軸、
124は外側ジンバル、125は内側安定錘、126は
外側安定錘、127は防水用アンテナ信号ケーブル、1
28は回転防止用ストッパー、及び129はアンテナ架
台である。
【0141】天空指向式位置計測用アンテナ12は、ア
ンテナ架台129の上面に取り付けられている。
【0142】アンテナ架台129は、180度に等分さ
れた2本の内側ジンバル軸121により内側ジンバル1
22と接続され、かつその下部に内側安定錘125が取
り付けられているため、自由に回転(前後)運動ができ
るようになっている。
【0143】内側ジンバル122は、内側ジンバル軸1
21に対して90度ずれた位置で外側ジンバル軸123
により外側ジンバル124と接続され、かつその下部に
外側安定錘126が取り付けられているため、自由に回
転(左右)運動ができるようになっている。
【0144】外側ジンバル124は、ブイ部55に固定
されている。
【0145】内側ジンバル軸121及び外側ジンバル軸
123の接続部分はそれぞれ摩擦の少ない装置(一例と
して、ベアリング)により構成される。
【0146】したがって、天空指向式位置計測用アンテ
ナ12は、波41等により揺れても、前後左右に自由に
回転し、そのアンテナ面を水平に維持することができ
る。
【0147】防水用アンテナ信号ケーブル127は、位
置情報に関する電気信号を天空指向式位置計測用アンテ
ナ12から位置計測部13に送るための防水用のケーブ
ルであり、天空指向式位置計測用アンテナ12からアン
テナ架台129、内側ジンバル軸121、内側ジンバル
122、外側ジンバル軸123、外側ジンバル124及
び送受信アンテナ554の内側を通り位置計測部13に
接続される。
【0148】回転防止用ストッパー128は、急激に波
等をかぶった場合、天空指向式位置計測用アンテナ12
等を前後左右に90度以上回転させないこと及び防水用
アンテナ信号ケーブル127に捩れを生じさせないこと
のために、内側ジンバル122及び外側ジンバル124
の上端内側にそれぞれ2か所に設けられたストッパーで
ある。この回転防止用ストッパー128は、衝撃を緩和
させることができる材質(一例としてスプリング、ゴム
等)で構成される。
【0149】なお、この天空指向式位置計測用アンテナ
12は、アンテナ架台の上面に、この図4(b)の例で
はGPS受信用アンテナが取り付けられている場合を説
明しているが、電波航法装置等によりブイ位置を計測す
る場合にはGPS受信用アンテナに代えて当該電波航法
用のアンテナを取り付ける。
【0150】天空指向式位置計測用アンテナ12に関す
る装置は、構造が簡単であり、軽量、小形、安価に製造
でき、また、風波等が高いなど悪条件下の海洋環境にも
適用できる装置である。なお、天空指向式位置計測用ア
ンテナ12が波等をかぶった場合などには、位置情報に
関するデータの信頼性を評価し、ソフトウェアでGPS
による位置の精度を向上させることもできる。
【0151】次に地理的なハイドロフォンの位置すなわ
ちハイドロフォン位置を算出する要領について説明す
る。
【0152】風等や海潮流等の影響がなければハイドロ
フォン52はブイ部55の真下に位置することから、地
理的なハイドロフォン位置はブイ位置と同一である。し
かし、実際には、数5に風圧抵抗算出式として示す風の
影響や数6に流圧抵抗算出式として示す海潮流の影響の
ため、一般的にはハイドロフォン位置はブイ位置の真下
ではなく偏位している。
【0153】
【数5】 Ra=K・A・V2
【0154】ここで、Raは風圧力(kg)、Kは抵抗
係数、Aはブイ部55の水線以上の正面投影面積
(m2)、Vは風速(m/sec)(ブイ部55と空気
の相対速度)である。
【0155】
【数6】 Rf=K・S・V2
【0156】ここで、Rfは摩擦抵抗(kg)、Kは抵
抗係数、Sは浸水部の正面投影面積(m2)、Vは海潮
流等の流速(m/sec)である。
【0157】このため、自己位置計測装置の深度計測部
111及び方位・傾度計測部112で計測された計測値
データ並びに信号ケーブル54の実際の長さを使って、
より正確なハイドロフォン位置を算出する必要がある。
【0158】図7はハイドロフォン位置(ハイドロフォ
ン52の位置)のブイ位置からの偏位量算出要領を説明
するための図であり、52はハイドロフォン、αはハイ
ドロフォン方位角、βはハイドロフォン傾度、γはハイ
ドロフォン52の偏位距離、dはハイドロフォン深度、
53は海面、54は信号ケーブル、aは信号ケーブル5
4の長さ、55はブイ部である。
【0159】信号ケーブル54の長さaは実際の物理的
な長さから、ブイ部55からのハイドロフォン方位角α
及びハイドロフォン傾度βは方位・傾度計測部112か
らの計測値により、また、ハイドロフォン深度dは深度
計測部111からの計測値により、それぞれ既知である
ので、ハイドロフォン位置はブイ位置から方位角α及び
偏位距離γの位置にあることになる。
【0160】偏位距離γの算出式は数7のとおりであ
る。
【0161】
【数7】γ=a・sinβ、γ=d・tanβ 又は γ
=(a2−d21/2
【0162】なお、さらにハイドロフォン位置の位置精
度を向上させたいときは、信号ケーブル54に生じる
「垂れ」を懸垂線方程式により補正し算出することもで
きる。
【0163】
【使用例】以下、航空機が自己位置計測式ソノブイ装置
を用いて行うソノブイ・オペレーションを例として説明
する。
【0164】図1のような水中目標51等を捜索・探知
するときは、前述した図6(a)と同様に、航空機56
は、ソノブイを敷設するため複数個をソノブイ投下管制
装置24から投下する。
【0165】図6(a)のように、投下されたソノブイ
61は、海面53に着水するときの衝撃を減ずるために
装備されている羽根開き竹とんぼ(Routor chutes)又
はパラシュートによって、落下速度が減速されている。
【0166】海面53に着水したソノブイ62は、着水
の直後に羽根開き竹とんぼ又はパラシュートが脱落し、
電源部551がパワーオンの状態になる。
【0167】海面53下に沈下したソノブイ63は、水
中でブイ部55から送受信アンテナ554が展開する。
【0168】ソノブイ64は、ブイ部55が浮上して送
受信アンテナ554が水面上に出るとまもなくブイ部5
5から信号ケーブル54が展張・沈降し、ハイドロフォ
ン52が信号ケーブル長により機械的に所定の深度に設
定され、ソノブイがオペレーション可能な状態になる。
【0169】また、BT(水温)ブイの場合のハイドロ
フォン深度は、ハイドロフォン52(温度センサー)の
沈降深度に応じて深度計測部111(深度センサー)に
より計測される。
【0170】図6(c)は、ソノブイの敷設パターンの
例を説明するための図である。図6(c)において、5
6は航空機であり、65は航空機56の現在までの飛行
コースであり実線で示され、66はソノブイ(ブイ部5
5)の投下位置(ブイ位置情報)であり黒丸で示され、
67は航空機56の今後の計画飛行コースであり点線で
示され、68は今後のソノブイ計画投下位置であり白丸
で示される。
【0171】なお、航空機の代わりに、艦船等からロケ
ット等によりソノブイを発射し敷設する場合もある。
【0172】航空機56は、あらかじめ計画された海域
又は水中目標51等を捜索もしくは探知したい海域でソ
ノブイを敷設した後、これらの海域上空において、図2
で示す情報処理部(従来型)59及び情報処理部(追
加)26を使用してソノブイの送受信アンテナ554か
ら送信されてきた目標音響情報等及びブイ位置情報の電
波信号をモニターすることにより、水中目標51等を捜
索・探知する。
【0173】なお、作動不良などのソノブイの敷設換え
を行う場合はソノブイ方位測定機595等を使用してブ
イ位置の直上を飛行しなければならない(ただし、ロケ
ット等によりソノブイの敷設換えを行う場合はその直上
を飛行する必要はない。)が、時々刻々のブイ位置を確
認する場合は任意の飛行位置において常時ソノブイ地理
位置解析部261を使用して行える。
【0174】また、この敷設のソノブイ・パターンは、
水中の音波伝播の状況、捜索の状況や水中目標51等の
行動予測等によって変化する。
【0175】水中目標51等の位置を求める場合は、次
のとおりである。
【0176】指揮装置25などを使用して、所要の時機
のブイ位置からハイドロフォン位置を求め、そのハイド
ロフォン位置からの方位及び距離により水中目標51等
の位置を求める。
【0177】水中の音波伝播の状況を把握するための海
洋環境情報(深度対水温)を求める場合は次のとおりで
ある。
【0178】所要の時機にBT(水温)ブイを投下し、
海洋環境評価部262及びBT(水温)記録装置594
などを使用して、ハイドロフォン深度情報及び環境音響
情報(水温)などを信号処理し正確な海洋環境情報(深
度対水温)を求める。
【0179】
【転用例】この発明の自己位置計測式ソノブイ装置は、
潜水艦の捜索・探知を主な目的とする目標音響情報等収
集用のソーナ装置の代わりに、同様な目的のための目標
放射能情報、目標レーザ情報、目標の内部波情報など収
集用の放射能探知装置、レーザ探知装置、内部波探知装
置などに転用できる。
【0180】また、他の目的のための水上及び水中の環
境情報など収集用の波浪計測装置、雨量計測装置並びに
その他の装置に転用することができる。
【0181】ソナー装置のハイドロフォンについては、
垂直ラインアレイ(Vertical LineArray)方式又は水平
ラインアレイ(Horizontal Line Array)方式などにす
ることもできる。
【0182】また、ハイドロフォンは、音波探知(音圧
−電圧(電流)変換)方式の代わりに、オプティカル・
ファイバ(音圧−光屈折率変換)方式にすることもでき
る。
【0183】
【発明の効果】この発明の自己位置計測式ソノブイ装置
は、ソノブイ位置(ブイ位置及びハイドロフォン位置)
並びにハイドロフォン深度を正確かつ迅速に計測できる
ことから、このソノブイにより潜水艦等の水中目標等を
捜索・探知するオペレーションを行う場合、より正確か
つ迅速な水中音波伝播の状況が把握でき、それにより効
果的かつ効率的な捜索等計画の立案ができるとともに、
潜水艦等の水中目標等の正確かつ迅速な地理的位置を把
握することができる。
【0184】また、ソノブイのアンテナからの電波到達
範囲内では、艦船等においても直接にソノブイ位置を正
確かつ迅速に計測できることから、ロケットによるソノ
ブイ敷設ができることもあり、航空機がいなくてもソノ
ブイによるオペレーションの実施が容易になる。
【0185】このことによりソノブイの使用に関連した
オペレーション及びその指揮管制通信情報システムの効
果的かつ効率的な運用に寄与するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に関する自己位置計測式ソノブイ装置
の構成図である。
【図2】この発明に関する移動局等の情報処理装置のブ
ロック図である。
【図3】この発明に関する自己位置計測式ソノブイ装置
の自己位置計測装置の位置計測部の位置計測原理を説明
するための図である。
【図4】この発明に関する自己位置計測式ソノブイ装置
の自己位置計測装置の天空指向式位置計測用アンテナを
説明するための図である。
【図5】従来のソノブイ及び移動局等の情報処理装置を
説明するための図である。
【図6】航空機で行われるソノブイ・オペレーションの
例を説明するための図である。
【図7】ハイドロフォン位置のブイ位置からの偏位量算
出要領を説明するための図である。
【符号の説明】
11 センサー筐体 111 深度計測部 112 方位・傾度計測部 12 天空指向式位置計測用アンテナ 121 内側ジンバル軸 122 内側ジンバル 123 外側ジンバル軸 124 外側ジンバル 125 内側安定錘 126 外側安定錘 127 防水用アンテナ信号ケーブル 128 回転防止用ストッパー 129 アンテナ架台 21 データ・リンクシステム 22 探知センサー装置 23 航法装置 24 ソノブイ投下管制装置 25 指揮装置 26 情報処理部(追加) 261 ソノブイ地理位置解析部 262 海洋環境データ評価部 51 水中目標 52 ハイドロフォン 53 海面 54 信号ケーブル 55 ブイ部 551 電源部 552 送受信用信号処理部 553 送受信機部 554 送受信アンテナ 56 航空機 57 送受信アンテナ 58 ソノブイ送受信機 59 情報処理部(従来型) 591 ジェジベル記録装置 592 ソノブイ表示指示装置 593 ジュリー記録装置 594 BT(水温)記録装置 595 ソノブイ方位測定機

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 飛行体から発射されるソノブイ装置であ
    って、 自己の位置を計測してソノブイ位置情報を送出する自己
    位置計測装置と、 水中目標の目標音響情報又は水中の環境音響情報の少な
    くとも一方を検出して送出するソナー装置と、 前記自己位置計測装置からのソノブイ位置情報とソナー
    装置からの目標音響情報及び環境音響情報とを移動局又
    は固定局に無線送信する送受信装置とを備えたことを特
    徴とする自己位置計測式ソノブイ装置。
  2. 【請求項2】 自己位置計測装置と、ソナー装置と、送
    受信装置とを備え飛行体から発射されるソノブイ装置で
    あって、 自己位置計測装置は、ブイ部に搭載される天空指向式位
    置計測用アンテナと、前記天空指向式位置計測用アンテ
    ナで受信した位置計測用信号からブイ部の位置を計測す
    る位置計測部と、センサー筐体の深度を計測する深度計
    測部と、センサー筐体のブイ部からの方位及びブイ部か
    ら降ろした垂線からの傾度を計測する方位・傾度計測部
    とを有し、これら計測した情報をソノブイ位置情報とし
    て得、 ソナー装置は、センサー筐体に搭載されて水中目標のア
    クティブ音響情報もしくはパッシブ音響情報としての目
    標音響情報又は水中の環境音響情報の少なくとも一方を
    送出するハイドロフォンと、前記ハイドロフォンからの
    情報を伝送する信号ケーブルと、ブイ部に搭載され前記
    信号ケーブルからの情報を無線伝送用に処理して目標音
    響情報及び環境音響情報を得る信号処理部とを有し、 送受信装置は、前記自己位置計測装置からのソノブイ位
    置情報と、前記ソナー装置の信号処理部からの目標音響
    情報及び環境音響情報とを移動局又は固定局に無線送信
    することを特徴とする自己位置計測式ソノブイ装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のソノブイ装置におい
    て、 天空指向式位置計測用アンテナで受信した位置計測用信
    号を位置計測部に伝送する防水用アンテナ信号ケーブル
    を備えるとともに、 天空指向式位置計測用アンテナは、アンテナ架台の上面
    に取り付けられ、 アンテナ架台は、下方に安定錘を備えるとともに、互い
    に直交した2軸のジンバル軸及び2重構造の外側及び内
    側の2つのジンバルによって支えられ、 内側ジンバルは、下方に安定錘を備えるとともに、内側
    ジンバル及び外側ジンバルは、アンテナ架台及び内側ジ
    ンバルの回転を制止する回転防止ストッパーを有するこ
    とを特徴とする自己位置計測式ソノブイ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2又は請求項3のい
    ずれか一に記載の自己位置計測式ソノブイ装置の送受信
    装置から電波信号として送信された、ソノブイ位置情報
    と、目標音響情報又は環境音響情報とを、受信して信号
    処理とするとともに、水中目標の地理的な位置を算出す
    る情報処理装置を移動局又は固定局に備えたことを特徴
    とする自己位置計測式ソノブイ装置の位置算出システ
    ム。
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