JPH06288695A - 冷却塔 - Google Patents

冷却塔

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JPH06288695A
JPH06288695A JP7570893A JP7570893A JPH06288695A JP H06288695 A JPH06288695 A JP H06288695A JP 7570893 A JP7570893 A JP 7570893A JP 7570893 A JP7570893 A JP 7570893A JP H06288695 A JPH06288695 A JP H06288695A
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cooling tower
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Masaru Shirasaki
勝 白崎
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 乾湿混合型充填材のユニットを複数段積層し
た直交流白煙防止型の冷却塔において、熱交換効率の低
下を最小限に抑えて冷却塔本体を大型化することなく、
白煙の発生を確実に防止する。 【構成】 冷却塔1の各乾湿混合型充填材ユニット2
1,22,23,24,25における乾式部と湿式部の
比率(乾湿比)を、各段の湿式部の出口空気の状態値と
外気気象条件とから求められる所要の白煙防止能力に応
じて設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷却塔に関し、詳しく
は、乾式部と湿式部とを組合わせた乾湿混合型充填材の
ユニットを、上下複数段に配設した直交流白煙防止型の
冷却塔に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、冷却塔の排気口から白煙を発生
させると、外気を汚染しているように誤認されたり、火
事等と見間違えられるおそれがあるため、近年、冷却塔
から白煙を発生させないように種々の工夫がなされてい
る。例えば、直交流型冷却塔においては、積層型湿式充
填材の一部に空気専用通路、いわゆる乾式部を設けた乾
湿混合型充填材を用いることにより、冷却塔の排気口か
ら排出される空気の湿度を下げ、白煙の発生を防止する
ことができる(特開平3−75459号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、充填材
の全段に上記乾湿混合型充填材を用いると、乾式部を通
過する風量が増加して全体の熱交換効率が低下するた
め、冷却塔本体が大型化する不都合があった。また、充
填材を多段に積層し、最上段のみに乾湿混合型充填材の
ユニットを設けた場合は、流下水温の高い部分にだけ乾
式部が存在するので、熱交換能力が低下することはほと
んどないが、最上段の乾式部を通過した乾燥空気と、2
段目以下の充填材ユニットからの高湿度の空気とを十分
に混合させることは困難であり、したがって、白煙の発
生を完全に防止することはできなかった。
【0004】そこで本発明は、熱交換効率の低下を最小
限に抑えて冷却塔本体を大型化することなく、白煙の発
生を確実に防止することができる冷却塔を提供すること
を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明の冷却塔は、乾湿混合型充填材のユニットを複
数段積層した直交流白煙防止型の冷却塔において、各段
の出口空気の状態値と、外気気象条件とから求められる
所要の白煙防止能力に応じて、各段の乾湿混合型充填材
のユニットにおける乾式部と湿式部との比率を設定した
ことを特徴としている。
【0006】
【作 用】上記構成によれば、各段の乾湿混合型充填材
のユニットの状態に応じて乾湿比を設定するので、各段
毎に有効に白煙の発生を防止することができ、排気口か
らの白煙の発生を確実に防止できる。
【0007】
【実施例】以下、本発明を、図面に示す実施例に基づい
てさらに詳細に説明する。図1及び図2は、本発明の第
1実施例を示すもので、図1は開放式の直交流型冷却塔
の概略を示す縦断面図、図2は開放式における乾湿混合
型充填材の説明図、図3は乾式部と湿式部の比率を設定
する手順を説明するための湿り空気線図である。図4及
び図5は、本発明の第2実施例を示すもので、図4は密
閉式の直交流型冷却塔の概略を示す縦断面図、図5は密
閉式における乾湿混合型充填材のユニットを示す斜視図
である。
【0008】まず、図1に示す開放式の直交流型冷却塔
1は、充填材2の上部に設けた散水部3から冷却水を充
填材2に散布するとともに、上部中央の排気口4に設け
たファン5により両側面の空気取入口6から空気を取入
れ、この空気と冷却水とを直接接触させて冷却水を冷却
するものである。したがって、冷却水の温度は、充填材
2の上部が高く、下部では低くなっている。
【0009】本実施例に示す冷却塔1の充填材2は、乾
湿混合型充填材のユニットを上下に5段積層したもので
あって、各ユニット21,22,23,24,25に
は、図2にその一部を示すように、複数の板状の湿式部
2aと、乾式部(空気専用通路)2bとがそれぞれ所定
の比率で設けられている。
【0010】上述のような開放式の直交流型冷却塔1の
空気の流れを調べると、図1に破線で示すように、それ
ぞれの段の充填材ユニット21〜25を通過した空気
は、ファン5の部分でほとんど混合することなくファン
5を介して排気口4からそのまま排出されている。すな
わち、上段の充填材ユニット21の空気は排気口4の周
辺部を通って排出され、下段の充填材ユニット25の空
気は排気口4の中央部から排出されている。
【0011】このように、各段の充填材ユニット21〜
25を通過した空気は、それぞれ独立した形で排出され
るため、白煙の発生を確実に防止するためには、各段の
充填材ユニット21〜25におけるそれぞれの通過空気
の温度及び湿度を特定の範囲に設定する必要がある。す
なわち、各段それぞれの出口空気の状態値と外気気象条
件とから求められる所要の白煙防止能力に応じて、各段
毎に乾式部2bと湿式部2aの比率(乾湿比)を設定す
る必要がある。
【0012】次に、各段の充填材ユニット21〜25に
おける乾湿比を設定する手順を説明する。まず、一般的
な冷却塔において、外気温を0℃,相対湿度を80%と
したときの各段の湿式部2a部分の出口空気(相対湿度
100%)の温度とエンタルピーとを試算してみると、
下記の表1に示すようになる。
【0013】
【表1】 上記結果に基づき、各段の乾湿比を設定する。すなわ
ち、図3に示す湿り空気線図上に外気の状態を表す点
A、各段の湿式部の出口空気の状態を表す点B1〜B
5、各段の乾式部を通過して冷却水により加熱された空
気の状態を表す点C1〜C5をとり、排気口4の出口部
における所要の外気条件に対する白煙防止能力が一定と
なる比率、例えば最上段の充填材ユニット21における
相対湿度が90%になる点D1を設定すると、各段にお
いてはD2〜D5の点となり、各段における乾湿比を、
それぞれ線分BD/CDの長さの比とすることにより、
白煙の発生を防止できる。したがって、図2にも示すよ
うに、上段ほど乾式部2bの数を多くし、下段では乾式
部2bを少なくすることによって、それぞれの充填材ユ
ニット21〜25において白煙の発生を防止しながら効
率のよい熱交換を行うことができる。
【0014】図4及び図5に示す密閉式の直交流型冷却
塔11は、上述の開放式のものと略同様に構成されてい
るが、冷却すべきプロセス水は、各充填材ユニット21
〜25の間に配設されたプロセス水管7を流れており、
該プロセス水管7を介してプロセス水を冷却する散布水
は、ポンプ8により塔下部から塔上部に循環している。
したがって、上記開放式の直交流型冷却塔1の場合とは
異なり、密閉式の場合の出口空気の状態値は、散布水温
とプロセス水の温度に影響される。すなわち、密閉式の
場合、散布水の温度は、散布水が塔下部から塔上部に循
環していることから、最上段の充填材ユニット21部分
と最下段の充填材ユニット25部分とで略等しくなり、
中段部で高くなる傾向にある。
【0015】例えば、前記同様の条件で、この密閉式の
直交流型冷却塔11の各充填材ユニット21〜25にお
ける湿式部の出口空気の温度及びエンタルピーを試算す
ると、下記の表2に示すようになる。
【0016】
【表2】 表2から明らかなように、このような密閉式の冷却塔1
1の場合は、各段の白煙防止能力が略一定となるよう
に、上段及び下段の乾湿比に比べて中段の乾湿比を高く
することにより、白煙を防止できることがわかる。
【0017】なお、乾湿比の設定は、冷却塔自体の構
成、例えば塔の大きさ,充填材ユニットの積層段数,1
ユニットの大きさなどの他、冷却塔が置かれる地域の外
気の条件や水温等に基づいて行われるが、基本的には、
開放式の場合には上段の乾式部を多くし、密閉式の場合
には中段の乾式部を多くすればよい。また、充填材ユニ
ットの製作方法、例えば乾式部の形状や構成は、傘板方
式,溶接方式等任意であり、特に限定されるものではな
いが、各ユニットにおける乾式部の設置間隔は、できる
だけ等間隔にすることが望ましい。
【0018】
【発明の効果】本発明は以上のように、乾湿混合型充填
材のユニットを複数段積層した直交流白煙防止型の冷却
塔において、各段の充填材ユニットにおける乾湿比を、
各段の出口空気の状態値と外気気象条件とから求められ
る所要の白煙防止能力に応じて設定するので、白煙の発
生を確実に防止することができる。また、白煙防止の必
要能力に応じた最少限の乾式風量が得られれば良いの
で、無駄な風量がなくなり、熱交換効率の低下を最小限
に抑えることができ、冷却塔の小型化が図れるととも
に、送風機の所要動力も低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 開放式の直交流型冷却塔の概略を示す縦断面
図である。
【図2】 開放式における乾湿混合型充填材の説明図で
ある。
【図3】 乾式部と湿式部の比率を設定する手順を説明
するための湿り空気線図である。
【図4】 密閉式の直交流型冷却塔の概略を示す縦断面
図である。
【図5】 密閉式における乾湿混合型充填材のユニット
部分を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…開放式の直交流型冷却塔、2…充填材、2a…湿式
部、2b…乾式部、21,22,23,24,25…充
填材ユニット、3…散水部、4…排気口、5…ファン、
6…空気取入口、7…プロセス水管、8…ポンプ、11
…密閉式の直交流型冷却塔

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乾湿混合型充填材のユニットを複数段積
    層した直交流白煙防止型の冷却塔において、各段の出口
    空気の状態値と、外気気象条件とから求められる所要の
    白煙防止能力に応じて、各段の乾湿混合型充填材のユニ
    ットにおける乾式部と湿式部との比率を設定したことを
    特徴とする冷却塔。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102052858A (zh) * 2009-10-30 2011-05-11 京仁机械株式会社 防白烟冷却塔

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