JPH06288515A - バーナ装置 - Google Patents
バーナ装置Info
- Publication number
- JPH06288515A JPH06288515A JP5108682A JP10868293A JPH06288515A JP H06288515 A JPH06288515 A JP H06288515A JP 5108682 A JP5108682 A JP 5108682A JP 10868293 A JP10868293 A JP 10868293A JP H06288515 A JPH06288515 A JP H06288515A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- combustion cylinder
- cylindrical case
- combustion
- secondary air
- passage
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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- Gas Burners (AREA)
- Pre-Mixing And Non-Premixing Gas Burner (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 バーナ装置の二次空気流に偏流を与えて，Ｎ
Ｏｘの発生量を低減する。 【構成】 バーナ装置は，加熱炉１内へ突出する円筒状
ケース２内に半径方向間隔をおいて同心的に設けられる
燃焼筒３と，この燃焼筒３の中心軸線に沿つて延びかつ
この燃焼筒の後部範囲へ開口するメインバーナ６と，こ
のメインバーナ６と円筒状ケース２との間に形成されて
燃焼筒３に連通する現状の空気供給通路１３と，燃焼筒
３と円筒状ケース２との間に形成されて環状空気供給通
路１３に連通する環状の二次空気通路１６と，燃焼筒３
の後部範囲においてこの環状二次空気通路１６の一部の
円弧範囲をふさぐ遮蔽体１５とを備えている。
Ｏｘの発生量を低減する。 【構成】 バーナ装置は，加熱炉１内へ突出する円筒状
ケース２内に半径方向間隔をおいて同心的に設けられる
燃焼筒３と，この燃焼筒３の中心軸線に沿つて延びかつ
この燃焼筒の後部範囲へ開口するメインバーナ６と，こ
のメインバーナ６と円筒状ケース２との間に形成されて
燃焼筒３に連通する現状の空気供給通路１３と，燃焼筒
３と円筒状ケース２との間に形成されて環状空気供給通
路１３に連通する環状の二次空気通路１６と，燃焼筒３
の後部範囲においてこの環状二次空気通路１６の一部の
円弧範囲をふさぐ遮蔽体１５とを備えている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は，加熱炉内へ突出する円
筒状ケース内に半径方向間隔をおいて同心的に設けられ
る燃焼筒と，この燃焼筒の中心軸線に沿つて延びかつ燃
焼筒の後部範囲へ開口するメインバーナと，このメイン
バーナと円筒状ケースとの間に形成されて燃焼筒に連通
する環状の空気供給通路と，燃焼筒と円筒状ケースとの
間に形成されて環状空気供給通路に連通する環状の二次
空気通路とを備えている，バーナ装置に関する。
筒状ケース内に半径方向間隔をおいて同心的に設けられ
る燃焼筒と，この燃焼筒の中心軸線に沿つて延びかつ燃
焼筒の後部範囲へ開口するメインバーナと，このメイン
バーナと円筒状ケースとの間に形成されて燃焼筒に連通
する環状の空気供給通路と，燃焼筒と円筒状ケースとの
間に形成されて環状空気供給通路に連通する環状の二次
空気通路とを備えている，バーナ装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】このようなバーナ装置は特公昭６３−６
３８０６号公報から公知であり，二次空気通路を通る二
次空気流をバーナ装置の中心軸線に関して非対称な流れ
（偏流）とすることによつて，ＮＯｘの発生量を低減す
る。このため燃焼筒の先端に，二次空気通路内へ突出す
る遮蔽板を設けるか，燃焼筒を円筒状ケース内に偏心し
て設けている。しかしながら燃焼筒の先端が絞られてノ
ズルを形成いる前者の場合，遮蔽板を設けることは不可
能であり，また遮蔽板が高温にさらされて変形したり焼
損するおそれがある。後者の場合，偏心支持するための
構造が複雑になつてしまう。
３８０６号公報から公知であり，二次空気通路を通る二
次空気流をバーナ装置の中心軸線に関して非対称な流れ
（偏流）とすることによつて，ＮＯｘの発生量を低減す
る。このため燃焼筒の先端に，二次空気通路内へ突出す
る遮蔽板を設けるか，燃焼筒を円筒状ケース内に偏心し
て設けている。しかしながら燃焼筒の先端が絞られてノ
ズルを形成いる前者の場合，遮蔽板を設けることは不可
能であり，また遮蔽板が高温にさらされて変形したり焼
損するおそれがある。後者の場合，偏心支持するための
構造が複雑になつてしまう。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は，簡単
な構造で二次空気に偏流を与えることができるバーナ装
置を提供することである。
な構造で二次空気に偏流を与えることができるバーナ装
置を提供することである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
本発明によれば，環状二次空気通路に，一部の円弧範囲
をふさぐ遮蔽体が設けられている。
本発明によれば，環状二次空気通路に，一部の円弧範囲
をふさぐ遮蔽体が設けられている。
【０００５】
【発明の効果】本発明によれば環状二次空気通路が，遮
蔽体によりその一部の円弧範囲をふさがれるので，二次
空気に偏流を与え，この偏心により燃焼筒のノズルの先
端で濃淡二次燃焼を行わせて，ＮＯｘの発生量を低減す
ることができる。また遮蔽体は二次空気通路に設けられ
て二次空気により冷却されるので，変形したり焼損する
おそれもない。しかもこの遮蔽体は重量を受ける金具と
して構成されるので，燃焼筒を円筒状ケースに支える機
能も兼ねることができる。
蔽体によりその一部の円弧範囲をふさがれるので，二次
空気に偏流を与え，この偏心により燃焼筒のノズルの先
端で濃淡二次燃焼を行わせて，ＮＯｘの発生量を低減す
ることができる。また遮蔽体は二次空気通路に設けられ
て二次空気により冷却されるので，変形したり焼損する
おそれもない。しかもこの遮蔽体は重量を受ける金具と
して構成されるので，燃焼筒を円筒状ケースに支える機
能も兼ねることができる。
【０００６】
【実施例】蓄熱式バーナ装置の例を示す図１において，
加熱炉１内へ突出してラジアントチユーブの端部に接続
される円筒状ケース２により半径方向間隔をおいて同心
的に包囲される燃焼筒３は，金属又はセラミックスから
成り，その周壁に分布して複数の穴４を持ち，その先端
は絞られてノズル５を形成している。燃焼筒３の中心軸
線に沿つてメインバーナ６が炉壁を貫通して，燃焼筒３
の後部範囲へ開口し，その先端はノズル７を持ち，ノズ
ルチツプを形成している。このメインバーナ６の炉外に
ある後部範囲には，燃料ガス接続口８を介して燃料ガス
が供給される。偏心してメインバーナ６に対して平行に
パイロツトバーナ９が延びている。円筒状ケース２の後
方に続いてこれに対して同軸的に炉外へ延びる空気案内
筒１０は，燃焼用空気接続口１１を持つ空気供給室１２
へ開口している。メインバーナ６と空気案内筒１０との
間に形成される環状空気供給通路１３には，軸線に沿つ
て複数の環状蓄熱体１４が設けられている。これらの蓄
熱体１４は，例えばセラミツクスから成り約１ｍｍの軸
線方向細孔を多数持つている。穴４を持つ燃焼筒３の範
囲の周りには，半径方向間隔をおいてセラミツクス製の
保護筒２０が設けられている。燃焼筒３と円筒状ケース
２との間に形成される環状の二次空気通路１６は，環状
空気通路１３に連通している。燃焼筒３の後部範囲にお
いて，この二次空気通路１６は，一部の円弧状範囲例え
ば全断面積の３０〜４０％を円弧状遮蔽体１５（図２）
によりふさがれている。この遮蔽体１５は，燃焼筒３を
円筒状ケース２内に支持する受け金具としても役立つ。
燃焼筒３の後端を閉鎖する端壁２２には，穴２３が設け
られて，燃焼筒３を空気供給通路１３に連通している。
なおこの端壁２２は，これを貫通するメインバーナ６及
びパイロツトバーナ９の先端の支持にも役立つ。
加熱炉１内へ突出してラジアントチユーブの端部に接続
される円筒状ケース２により半径方向間隔をおいて同心
的に包囲される燃焼筒３は，金属又はセラミックスから
成り，その周壁に分布して複数の穴４を持ち，その先端
は絞られてノズル５を形成している。燃焼筒３の中心軸
線に沿つてメインバーナ６が炉壁を貫通して，燃焼筒３
の後部範囲へ開口し，その先端はノズル７を持ち，ノズ
ルチツプを形成している。このメインバーナ６の炉外に
ある後部範囲には，燃料ガス接続口８を介して燃料ガス
が供給される。偏心してメインバーナ６に対して平行に
パイロツトバーナ９が延びている。円筒状ケース２の後
方に続いてこれに対して同軸的に炉外へ延びる空気案内
筒１０は，燃焼用空気接続口１１を持つ空気供給室１２
へ開口している。メインバーナ６と空気案内筒１０との
間に形成される環状空気供給通路１３には，軸線に沿つ
て複数の環状蓄熱体１４が設けられている。これらの蓄
熱体１４は，例えばセラミツクスから成り約１ｍｍの軸
線方向細孔を多数持つている。穴４を持つ燃焼筒３の範
囲の周りには，半径方向間隔をおいてセラミツクス製の
保護筒２０が設けられている。燃焼筒３と円筒状ケース
２との間に形成される環状の二次空気通路１６は，環状
空気通路１３に連通している。燃焼筒３の後部範囲にお
いて，この二次空気通路１６は，一部の円弧状範囲例え
ば全断面積の３０〜４０％を円弧状遮蔽体１５（図２）
によりふさがれている。この遮蔽体１５は，燃焼筒３を
円筒状ケース２内に支持する受け金具としても役立つ。
燃焼筒３の後端を閉鎖する端壁２２には，穴２３が設け
られて，燃焼筒３を空気供給通路１３に連通している。
なおこの端壁２２は，これを貫通するメインバーナ６及
びパイロツトバーナ９の先端の支持にも役立つ。
【０００７】蓄熱式バーナ装置は蓄熱動作から燃焼動作
に移るものとする。燃料接続口８から供給されてメイン
バーナ６のノズル７から噴出する燃料ガスは，空気接続
口１１から空気供給室１２を経て空気案内筒１０内の蓄
熱体１４を通る間に予熱されかつ空気供給通路１３から
燃焼筒３へ入る一次空気により，パイロツトバーナ９を
介して安定した一次燃焼を行う。一次燃焼ガスの一部
は，燃焼筒３の穴４を通つて，燃焼筒３と保護筒２０と
の間の環状空間へ噴出し，二次空気通路１６から供給さ
れる二次空気により一次燃焼し，この一次燃焼ガスを含
む二次空気は，燃焼筒３のノズル５から噴出する一次燃
焼ガスを二次燃焼させる。
に移るものとする。燃料接続口８から供給されてメイン
バーナ６のノズル７から噴出する燃料ガスは，空気接続
口１１から空気供給室１２を経て空気案内筒１０内の蓄
熱体１４を通る間に予熱されかつ空気供給通路１３から
燃焼筒３へ入る一次空気により，パイロツトバーナ９を
介して安定した一次燃焼を行う。一次燃焼ガスの一部
は，燃焼筒３の穴４を通つて，燃焼筒３と保護筒２０と
の間の環状空間へ噴出し，二次空気通路１６から供給さ
れる二次空気により一次燃焼し，この一次燃焼ガスを含
む二次空気は，燃焼筒３のノズル５から噴出する一次燃
焼ガスを二次燃焼させる。
【０００８】この場合，二次空気通路１６には遮蔽体１
５が存在するので，この個所では，穴４から出て保護筒
２０と燃焼筒３の間へ達する一次燃焼ガスの二次燃焼は
起らない。これに対し遮蔽体１５の存在しない個所で
は，穴４から出た一次燃焼ガスの二次燃焼が行われる。
こうして部分燃焼が行われ，ＮＯｘの発生量が低減され
る。
５が存在するので，この個所では，穴４から出て保護筒
２０と燃焼筒３の間へ達する一次燃焼ガスの二次燃焼は
起らない。これに対し遮蔽体１５の存在しない個所で
は，穴４から出た一次燃焼ガスの二次燃焼が行われる。
こうして部分燃焼が行われ，ＮＯｘの発生量が低減され
る。
【０００９】更に重要なことは，図３に示すように，燃
焼筒のノズル５から出た一次燃焼ガスがここで二次燃焼
する際遮蔽体１５の作用によつて，空気濃度の大きい区
域Ｘと燃料濃度の大きい区域Ｙとが生ずることである。
従つて燃焼筒３の先端に続く範囲で，ノズル５から出た
一次燃焼ガスが濃淡燃焼し，ＮＯｘの発生量が低減され
る。こうしてＮＯｘ発生量を３０ｐｐｍに低減すること
が可能となる。
焼筒のノズル５から出た一次燃焼ガスがここで二次燃焼
する際遮蔽体１５の作用によつて，空気濃度の大きい区
域Ｘと燃料濃度の大きい区域Ｙとが生ずることである。
従つて燃焼筒３の先端に続く範囲で，ノズル５から出た
一次燃焼ガスが濃淡燃焼し，ＮＯｘの発生量が低減され
る。こうしてＮＯｘ発生量を３０ｐｐｍに低減すること
が可能となる。
【図１】本発明によるバーナ装置の中央軸線に沿う断面
図である。
図である。
【図２】遮蔽体のある二次空気通路の正面図である。
【図３】バーナ装置の燃焼を説明するための図である。
１ 加熱炉 ２ 円筒状ケース ３ 燃焼筒 ６ メインバーナ １３ 空気供給通路 １５ 遮蔽体 １６ 二次空気通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 由利 壽康 東京都中央区築地４丁目１番17号株式会社 オツトー内 (72)発明者 中西 克之 岡山県倉敷市水島川崎通１丁目（番地な し）川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 中川 二彦 岡山県倉敷市水島川崎通１丁目（番地な し）川崎製鉄株式会社水島製鉄所内
Claims (2)
- 【請求項１】 加熱炉（１）内へ突出する円筒状ケース
（２）内に半径方向間隔をおいて同心的に設けられる燃
焼筒（３）と，この燃焼筒（３）の中心軸線に沿つて延
びかつこの燃焼筒の後部範囲へ開口するメインバーナ
（６）と，このメインバーナ（６）と円筒状ケース
（２）との間に形成されて燃焼筒（３）に連通する環状
の空気供給通路（１３）と，燃焼筒（３）と円筒状ケー
ス（２）との間に形成されて環状空気供給通路（１３）
に連通する環状の二次空気通路（１６）と，燃焼筒
（３）の後部範囲においてこの環状二次空気通路（１
６）の一部の円弧範囲をふさぐ遮蔽体（１５）とを備え
ている，バーナ装置。 - 【請求項２】 遮蔽体（１５）が，燃焼筒（３）の後部
範囲を円筒状ケース（２）内に支える受け金具としても
用いられることを特徴とする，請求項１に記載のバーナ
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10868293A JP3220768B2 (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | バーナ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10868293A JP3220768B2 (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | バーナ装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06288515A true JPH06288515A (ja) | 1994-10-11 |
| JP3220768B2 JP3220768B2 (ja) | 2001-10-22 |
Family
ID=14491003
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10868293A Expired - Fee Related JP3220768B2 (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | バーナ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3220768B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6125078B1 (ja) * | 2016-05-10 | 2017-05-10 | 中外炉工業株式会社 | ラジアントチューブバーナー |
-
1993
- 1993-03-31 JP JP10868293A patent/JP3220768B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6125078B1 (ja) * | 2016-05-10 | 2017-05-10 | 中外炉工業株式会社 | ラジアントチューブバーナー |
| JP2017203569A (ja) * | 2016-05-10 | 2017-11-16 | 中外炉工業株式会社 | ラジアントチューブバーナー |
| CN107614976A (zh) * | 2016-05-10 | 2018-01-19 | 中外炉工业株式会社 | 辐射管燃烧器 |
| TWI623706B (zh) * | 2016-05-10 | 2018-05-11 | 中外爐工業股份有限公司 | 輻射管燃燒器 |
| CN107614976B (zh) * | 2016-05-10 | 2019-03-08 | 中外炉工业株式会社 | 辐射管燃烧器 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3220768B2 (ja) | 2001-10-22 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |