JPH06288316A - 燃料・水噴射装置 - Google Patents

燃料・水噴射装置

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JPH06288316A
JPH06288316A JP5095166A JP9516693A JPH06288316A JP H06288316 A JPH06288316 A JP H06288316A JP 5095166 A JP5095166 A JP 5095166A JP 9516693 A JP9516693 A JP 9516693A JP H06288316 A JPH06288316 A JP H06288316A
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禎範 永江
Yozo Tosa
陽三 土佐
Hiroaki Miyano
弥明 宮野
Junichi Hara
順一 原
Shinji Yasueda
信次 安枝
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    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B3/00Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
    • F02B3/06Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition

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  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、給水圧力PW 及び作動油圧
力PL が規定値に達し、且つ注水量の設定が的確である
とことを確認してから注水ユニット300を作動させる
ことにより、安定した水注入と燃料・水噴射を実現し得
るディーゼル機関の燃料・水噴射装置を提供するにあ
る。 【構成】 本発明の燃料・水噴射装置は、水供給源とな
る水タンク201から燃料噴射弁40に通じる管路に設
けられた給水ポンプ202、逆止弁203,204、給
水圧力検出器206と、スプール302のストローク長
さで注水量が規制され、且つ作動油切替弁306の機能
により注水の時期が制御されるアクチュエータ301が
設けられた注水ユニット300と、作動油の圧送源とな
る作動油のタンク101,ポンプ102、圧力検出器1
03と、これら各要素の動作を制御するコントローラ4
00とを有してなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディーゼル機関の燃料・
水噴射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディーゼル機関の排ガス中のNOx を低
減し、且つ黒煙排出の抑制や燃料消費率の低減を同時に
達成する手段として、ひとつの燃料噴射弁から燃料と水
を燃焼室内に噴射し燃焼させる手段が有効であり、燃料
噴射弁内への注水装置として特願平04−163944
号にその構成が示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来技術による装置においては、次のような問題点が
指摘されている。即ち、燃料・水噴射装置が適用される
ディーゼル機関では毎分数百回転以上で運転されるもの
が多く、1サイクルに要する時間も100ミリ秒程度と
極めて短い。この間の燃料噴射ポンプから燃料の吐出が
行われていない期間中に燃料噴射弁の水路内に必要量の
水の注入を完了させるためには、燃料・水噴射装置にお
ける注水ユニットの給水圧力及び作動油圧力が規定の圧
力に達している必要がある。給水圧力及び作動油圧力が
必要にして且つ充分な圧力に達していないときに注水ユ
ニットを作動させて水の注入を行うと注水量が少なくな
り不均衡を生じる。このことは水と共に層状となって噴
射される燃料の量にも不均衡を招くことであり、機関の
出力が変動し安定した運転が不能となる。
【0004】本発明の目的は前記問題点を解決し、注水
ユニットへ送出される給水及び作動油の圧力が規定の圧
力に達し、且つ注水量の設定が的確であることが確認さ
れて後に注水ユニットを作動させることにより、安定し
た水の注入と燃料・水噴射を実現し得る燃料・水噴射装
置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の燃料・水噴射装
置は、1個の燃料噴射弁40から燃料と水を同じ時期に
燃焼室内に噴射するディーゼル機関の燃料・水噴射装置
において、燃料噴射ポンプ3の燃料吐出部に配設された
逆止調圧弁7と、燃料噴射弁内の油路と水路の連通路3
0と合流部31及び水路逆止弁13と、水供給源となる
水タンク201から注水ユニット300及び燃料噴射弁
40に通じる水の管路に設けられた給水ポンプ202、
給水逆止弁203、注水逆止弁204及び給水圧力検出
器206と、アクチュエータ301及び作動油切替弁3
06によって構成される注水ユニット300と、前記作
動油切替弁を介してアクチュエータ内のスプール302
の背面への作動油の圧送源となる作動油タンク101、
作動油ポンプ102及び作動油圧力検出器103と、エ
ンジンの作動状況に関連する信号及び給水圧力と作動油
圧力の信号を入力し注水量を規制する信号と注水時期を
規制する信号を注水ユニットに出力するコントローラ4
00とを有してなり、給水圧力及び作動油圧力が規定値
に達し、且つアクチュエータ301のスプール302の
ストローク長さSで規制される注水量が的確であるとコ
ントローラ400で確認された後に、燃料噴射ポンプか
ら燃料の吐出が行われていない時期に燃料噴射弁の油路
内に注水して燃料と水による層状液柱を形成することを
特徴とする。
【0006】
【作用】本発明では前記のように構成され機能するが、
水の注入を制御するためのブロック図を図2に示し、そ
の作用について説明する。コントローラ400内に組込
まれた給水圧力記憶部と作動油圧力記憶部には、燃料噴
射弁40内の水路への水注入の条件、即ち作動油切替弁
306の駆動条件として給水圧力の範囲及び作動油圧力
の範囲についてのデータが記憶されている。なお、給水
圧力検出器206及び作動油圧力検出器103によって
検出された信号と前記2つの記憶部に入力されているデ
ータを比較して、検出された圧力値の適否を判定する給
水圧力比較器及び作動油圧力比較器があり、給水と作動
油の圧力が必要且つ充分な条件を満足していると判定さ
れたとき、注水量設定器により注水ユニット300内に
設けられているアクチュエータ301のスプール302
の行程長さS、換言すれば注水量の規制に相当するスプ
ール用ストッパ303の位置が演算され、ストッパ位置
調整器501に出力される。また、前記注水量設定器で
の演算に際してはエンジンの作動状況についての情報と
してエンジンの回転数検出器及び負荷検出器によって検
出された信号が演算データとして注水量設定器に入力さ
れる。
【0007】ストッパ位置調整器501からの指示信号
によりストッパ303の位置が設定されると、ストッパ
位置検出器305から注水量設定器に入力した信号値と
設定器での指示値とが比較され、指示値と一致する設定
であると判定されると、作動油切替弁駆動タイミング設
定器により作動油切替弁駆動のタイミングが演算され
る。この演算には、演算データとして前記エンジン回転
数検出器からの回転数信号、TDC検出器からのTDC
信号、クランク角検出器からのクランク角信号が入力さ
れる。この演算により作動油切替弁駆動装置502に信
号が出力され注水ユニット300内に配設された作動油
切替弁306が駆動され、アクチュエータ301を介し
て燃料噴射弁40内の水路に水の注入が行われる。
【0008】
【実施例】図1に本発明の実施例に係る燃料・水噴射装
置の構成図を示し、図2に図1におけるコントローラの
構成のブロック図を示した。図1,2を参照してその構
成について説明する。図において、1は燃料タンク、2
は燃料供給ポンプ、3は燃料噴射ポンプ、4はプランジ
ャ、5はバレル、6は吐出弁、7は逆止調圧弁、8は燃
料噴射管である。9は燃料噴射弁本体、10は噴口、1
1は針弁、12は油溜り、13は水路逆止弁、14は針
弁用付勢ばね、21は噴射弁内水路、22は噴射弁内油
路、30は前記の水路と油路の連通路、31は注入した
水と燃料の合流部、40は燃料と水を噴射する燃料噴射
弁である。101は作動油タンク、102は作動油ポン
プ、103は作動油圧力検出器で検出された信号はコン
トローラ400へ出力する。201は水タンク、202
は給水ポンプ、203は給水ポンプへの逆流を抑止する
給水逆止弁、204は次に述べる注水ユニット300内
のアクチュエータ301への逆流を抑止する注水逆止
弁、205は水注入管、206は給水圧力検出器であ
る。
【0009】300は注水ユニットで次の各要素により
構成されている。301はアクチュエータで、そのシリ
ンダ内には油密にシールされ摺動可能なスプール302
が挿入されている。303はスプール302のストッパ
で、ストッパ位置設定器304によりその設定位置を調
節することができる。305はストッパ位置検出器、3
06は作動油切替弁で2ポートの電磁スプール弁が使用
されている。400は燃料噴射弁40内への水注入の量
や時期を制御するコントローラで、入力する信号として
次の7個がある。エンジン回転数信号、エンジン負
荷信号、TDC信号、クランク角信号、給水圧力
信号、作動油圧力信号、ストッパ位置検出信号。5
01はストッパ位置調整器、502は作動油切替弁駆動
装置で、これらの調整器と駆動装置への制御信号はコン
トローラ400から出力される。
【0010】次にその作用について説明する。機関は燃
料のみの噴射によって始動し定常的運転状態になり、燃
料・水噴射による運転が可能な状態になったとき、給水
ポンプ202及び作動油ポンプ102が運転される。こ
のとき給水圧力PW は給水圧力検出器206によって、
また作動油圧力PL は作動油圧力検出器103によって
検出され、検出された信号はコントローラ400へ入力
される。コントローラ400にはエンジン回転数信号及
びエンジン負荷信号がエンジンの作動状況についての情
報として入力され、前記給水圧力PW 及び作動油圧力P
L が規定圧力に達していると比較回路で判定されたと
き、演算回路でエンジンの作動状況に的確に対応する注
水量が算出される。前記の算出注水量は、注水ユニット
300のアクチュエータ301に挿入されるスプール3
02の行程長さSを規制するストッパ303の位置で設
定される。従って注水量の算出結果からストッパ303
の位置が演算され、ストッパ位置調整器501に出力さ
れる。
【0011】ストッパ位置調整器501からの指示信号
によりストッパ位置設定器304を介してストッパ30
3の位置が設定される。このストッパ位置はストッパ位
置検出器305の出力としてコントローラ400にフィ
ードバックされ、比較・判定回路で前記演算結果による
設定位置と比較され、実際の注水量が算出注水量と一致
することを確認する。前述のようにして、給水圧力
W 、作動油圧力PL 及び注水量について必要且つ充分
な条件が満足されいると、コントローラ400に入力さ
れるエンジン回転数信号、TDC信号、クランク角信号
により作動油切替弁306の作動タイミングが演算さ
れ、作動油切替弁駆動装置502を介して作動油切替弁
306を作動させる。
【0012】ここで給水圧力PW 、作動油圧力PL 、給
水逆止弁203の開弁圧PS 、注水逆止弁13,204
の開弁圧PP 、逆止調圧弁7の開弁圧PR 、針弁11の
開弁圧PO の各圧力の間には次の関係がある。 PS <PW <PL R <PP <PO 給水ポンプ202で給水圧力PW まで加圧された水は開
弁圧PS の給水逆止弁203を開弁して、注水ニット3
00内のアクチュエータ301のスプール302とスト
ッパ303の間の空間部分に供給されており、コントロ
ーラ400からの指示信号により作動油切替弁306が
作動し、作動油ポンプ102で圧力PLまで加圧された
作動油がスプール302の背面に作用する。作動油圧力
L は給水圧力PW より高いので前記空間部に供給され
ていた水はスプール302で加圧されてアクチュエータ
301から押し出され、給水逆止弁203を閉じ、開弁
圧PP の注水逆止弁204及び13を開弁し燃料噴射弁
40内の水路21へ注入される。水路21から注入され
た水は連通路30から合流部31を経て燃料噴射弁40
内の油路22へ流入し、この流入した水によって油路2
2及び噴射管8内の燃料は燃料噴射ポンプ3側に押し戻
され、開弁圧PR の逆止調圧弁7を押しあけて噴射ポン
プ3内に戻される。
【0013】スプール302は所定水量の吐出を完了す
るとストッパ303に当接する。続いて作動油切替弁3
06として使用されている電磁スプール弁の励磁が解放
されると、スプール302の背面に作用していた圧力P
L の作動油は切替弁306の排出側流路を通って作動油
タンク101へ排出され、スプール302はその前面に
流入する給水の圧力PW によってもとの位置に復帰し次
のサイクルを持つことになる。前述した燃料噴射弁40
内への注水は燃料噴射ポンプ3から燃料の吐出がなされ
ていない時期に行われる。注水が完了した時点で噴射弁
の油路22内には、下流部の油溜り12から合流部31
の下部までは前サイクルの残留燃料、その上流部に注入
された水、さらにその上流側には注入水で押し戻された
燃料があり、燃料と水による成層液柱が形成されてい
る。
【0014】燃料噴射時期になると図示しないカムによ
り燃料噴射ポンプ3のプランジャ4を押し上げてバレル
5内の燃料を加圧し、吐出弁6を開弁させ燃料噴射管8
を介して燃料噴射弁40内の油路22内に燃料が圧送さ
れる。燃料の圧力が開弁圧PO の針弁11に作用しその
力がばね14の付勢力以上になると針弁11が開き、噴
口10から油溜り12部分残留燃料、続いて油路22内
まで注入された水、その後さらに注入水の上流側の燃料
の順で燃料と水が燃焼室へ噴射され、1サイクルの燃料
・水噴射が完了する。
【0015】注水に際して給水圧力PW 及び作動油圧力
L が規定値に達していることが必須の条件であり、た
とえば給水圧力PW が不充分であると、スプール302
が所定時間内に完全に復帰できないのでスプール302
のストロークが短くなって注水量が不足することにな
る。また作動油圧力PL が低いと、スプール302がス
トッパ303に当接できず注水量が不足する。注水量の
変動は噴射される燃料の量の変動を招き、機関の出力は
変動し安定した運転が不能となる。従って安定した水注
入を実現させるため、給水圧力PW 及び作動油圧力PL
を検出し、あらかじめ記憶部に入力してある規定値と比
較して的確であることの確認をして後に水の注入を開始
するコントローラ400と注水ユニット300とを有す
ることを特徴とする。
【0016】
【発明の効果】本発明では、給水圧力PW 及び作動油圧
力PL が規定値に達していることを確認してから水の注
水を行うことにより、注水ユニット300のアクチュエ
ータ301のスプール302のストローク長さで規定さ
れる安定した水の注入量が確保される。これにより毎サ
イクル噴射される燃料の量も一定となり、燃料・水噴射
による安定した運転が可能となる。従ってNOx や黒煙
の排出が少ないディーゼル燃焼を実現し、燃料消費率の
良好なエンジンを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る燃料・水噴射装置の構成
図。
【図2】図1におけるコントローラの構成を示すブロッ
ク図。
【符号の説明】
3…燃料噴射ポンプ、7…逆止調圧弁、13…水路逆止
弁、30…連通路、31…合流部、40…燃料噴射弁、
101…作動油タンク、102…作動油ポンプ、103
…作動油圧力検出器、201…水タンク、202…給水
ポンプ、203…給水逆止弁、204…注水逆止弁、2
06…給水圧力検出器、300…注水ユニット、301
…アクチュエータ、302…スプール、306…作動油
切替弁、400…コントローラ。
フロントページの続き (72)発明者 原 順一 神奈川県横浜市中区錦町12番地 三菱重工 業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 安枝 信次 神奈川県横浜市中区錦町12番地 三菱重工 業株式会社横浜製作所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1個の燃料噴射弁(40)から燃料と水
    を同じ時期に燃焼室内に噴射するディーゼル機関の燃料
    ・水噴射装置において、燃料噴射ポンプ(3)の燃料吐
    出部に配設された逆止調圧弁(7)と、燃料噴射弁内の
    油路と水路の連通路(30)と合流部(31)及び水路
    逆止弁(13)と、水供給源となる水タンク(201)
    から注水ユニット(300)及び燃料噴射弁(40)に
    通じる水の管路に設けられた給水ポンプ(202)、給
    水逆止弁(203)、注水逆止弁(204)及び給水圧
    力検出器(206)と、アクチュエータ(301)及び
    作動油切替弁(306)によって構成される注水ユニッ
    ト(300)と、前記作動油切替弁を介してアクチュエ
    ータ内のスプール(302)の背面への作動油の圧送源
    となる作動油タンク(101)、作動油ポンプ(10
    2)及び作動油圧力検出器(103)と、エンジンの作
    動状況に関連する信号及び給水圧力と作動油圧力の信号
    を入力し注水量を規制する信号と注水時期を規制する信
    号を注水ユニットに出力するコントローラ(400)と
    を有してなり、給水圧力及び作動油圧力が規定値に達
    し、且つアクチュエータ(301)のスプール(30
    2)のストローク長さ(S)で規制される注水量が的確
    であるとコントローラ(400)で確認された後に、燃
    料噴射ポンプから燃料の吐出が行われていない時期に燃
    料噴射弁の油路内に注水して燃料と水による層状液柱を
    形成することを特徴とする燃料・水噴射装置。
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