JPH0628706U - 毛細管現象を応用した免疫染色用補助プレート - Google Patents

毛細管現象を応用した免疫染色用補助プレート

Info

Publication number
JPH0628706U
JPH0628706U JP6157692U JP6157692U JPH0628706U JP H0628706 U JPH0628706 U JP H0628706U JP 6157692 U JP6157692 U JP 6157692U JP 6157692 U JP6157692 U JP 6157692U JP H0628706 U JPH0628706 U JP H0628706U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reagent
slide glass
slide
reagent dropping
dropping surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6157692U
Other languages
English (en)
Inventor
定仁 桑尾
英己 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP6157692U priority Critical patent/JPH0628706U/ja
Publication of JPH0628706U publication Critical patent/JPH0628706U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スライドガラスに付着させた切片を必要最少
限の量の試薬で染色する。 【構成】 1つの基板(1)上に同一高さ面内に試薬滴下
面(2)を区画形成し、隣合う試薬滴下面(2)(2)は溝
(3)で区画し、各試薬滴下面(2)の長軸方向の両端の外
側に、試薬滴下面(2)よりも微小高さ高い同一平面内に
スライドガラス搭載面(4)を形成している。 【作用及び効果】 各試薬滴下面(2)(2)にピペットに
よって試薬を1、2滴、滴下する。切片を付着させた複
数のスライドガラス(7)を保持したスライドガラスホル
ダー(6)を切片付着面を下にし、各スライドガラス(7)
がプレートの各試薬滴下面(2)に対応する様に基板(1)
に被せる。試薬滴下面(2)の上の試薬はスライドガラス
(7)が被さることによって試薬滴下面(2)とスライドガ
ラス(7)との間の微小間隙に拡がり、スライドガラス
(7)上の切片にムラなく浸透して染色できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はスライドガラスに付着させた切片を、検鏡し易い様に染色するための 補助プレートに関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】
スライドガラスに付着させた切片を染色するための試薬は極めて高価であり、 必要最少限の使用量で染色することが望ましい。 ところがこの染色作業は、スライドガラス上の切片の上にピペット等によって 試薬を滴下させて行なっているため、表面張力によって試薬は厚く盛り上がって 拡がらず、切片全体を染色するためには数滴、滴下しなければならない。
【0003】 切片を覆う試薬の厚みは規制されないため、染色ムラが生じて、各スライドガ ラス上の切片を均一に染色することは難しい。 切片を付着させたスライドガラスを試薬に浸けて免疫染色することも行われる が試薬の使用量は一層多くなる問題がある。 本考案は、試薬の使用量を可及的に少なくして、経済的に然もムラなく染色で きる切片染色用補助プレートを明らかにするものである。
【0004】
【課題を解決する手段】
本考案の染色補助プレートは、切片を付着させた複数枚の矩形のスライドガラ ス(7)を平行に且つ隣り合うスライドガラスの間を所定の間隙を介して同一平面 上に保持したスライドガラスホルダー(6)の、各スライドガラス(7)の切片を染 色するために用いる免疫染色用補助プレートであって、1つの基板(1)上に前記 スライドガラスホルダー(6)のスライドガラス(7)の配列に対応して同一高さ面 内に試薬滴下面(2)を区画形成し、隣合う試薬滴下面(2)(2)は溝(3)で仕切り 、各試薬滴下面(2)の長軸方向の両端の外側に試薬滴下面(2)よりも若干高い平 面内にスライドガラス搭載面(4)(4)を形成している。
【0005】
【作用及び効果】
各試薬滴下面(2)にピペット等によって試薬(8)を1、2滴、即ち、0.05〜0. 2cc滴下する。 切片を付着させた複数のスライドガラス(7)を保持したスライドガラスホルダ ー(6)を、切片付着面を下にして各スライドガラス(7)が基板(1)の各試薬滴下 面(2)に対応する様にプレートに被せ、各スライドガラス(7)の両端を基板(1) のスライドガラス搭載面(4)に載せて支持せしめる。
【0006】 スライドガラス搭載面(4)は試薬滴下面(2)よりも若干高くなっているため、 スライドガラス(7)と試薬滴下面(2)との間は、試薬滴下面(2)とスライドガラ ス搭載面(4)の微小段差分の間隙が生じる。
【0007】 試薬滴下面(2)の上の試薬(8)はスライドガラス(7)を被せれば、毛細管現象 によって試薬滴下面(2)上に拡がり、スライドガラス(7)上の切片にムラなく浸 透して染色できる。この試薬(8)の拡がりは、試薬滴下面(2)とスライドガラス (7)との間の空間幅の規制された中で生ずるから、液の厚さが固定化且つ量が一 定化され、均一に染色される。
【0008】 この様に、試薬滴下面(2)上で表面張力によって丸く盛り上がった試薬の粒を 、毛細管現象を利用してスライドガラス(7)によって押し潰して拡げるため、1 、2滴、即ち0.05〜0.2ccの少ない量で効果的に切片を効果的に且つ経済的に染 色できる。 試薬(8)が試薬滴下面(2)からはみ出る程に拡がっても、隣り合う試薬滴下面 (2)(2)は溝(3)によって区画されているため、隣り合う試薬滴下面(2)(2)に 跨がって試薬が拡がることは防止され、従って隣り合うスライドガラス(7)(7) の切片が混じり合うおそれはない。又、切片にスライドガラス(7)が被さること により、切片の乾燥防止に効果がある。
【0009】
【実施例】
図4は、公知のスライドガラスホルダー(6)を示しており、図5に示す如く、 一対の長方形の枠体(61)(62)に複数枚、実施例では5枚のスライドガラス(7)を 同一平面内にて所定の間隔を介して平行状態に挟んで構成される。 枠体(61)(62)は各スライドガラス(7)の長軸方向の両端部を挟んで支持するも のであって、一方の枠体(61)の4隅には突起(63)が突設されており、他方の枠体 (62)には該突起(63)が着脱可能に嵌まる受け穴(図示せず)が開設され、両者を嵌 合してスライドガラスホルダー(6)を構成する。
【0010】 本考案の免疫染色用補助プレートは、1つの基板(1)上に前記スライドガラス ホルダー(6)のスライドガラス(7)の配置に対応して同一高さ面内に試薬滴下面 (2)を区画形成している。 基板(1)はスライドガラスホルダー(6)の枠体(61)内に納まる略矩形に形成さ れ、基板(1)の長軸方向ち直交して縦長の試薬滴下面(2)(2)が平行に並んで形 成されている。試薬載せ面(2)の長軸方向の幅は切片の大きさにより異なるが45 mm以下とすることが望ましい。
【0011】 各試薬滴下面(2)(2)は同一高さ平面上にあり、隣り合う試薬滴下面(2)
(2) は縦溝(3)によって区画されている。 各試薬滴下面(2)の長軸方向の両端の外側にスライドガラス搭載用台部(42)が 形成され、各試薬滴下面(2)と台部(42)の間には基板(1)の長軸方向に平行な横 溝(5)(5)が開設されている。 台部(42)はスライドガラス搭載面(4)と同一平面上に有り、各台部(42)に厚 み50μmの粘着テープ(41)を貼着して、スライドガラス搭載面(4)を形成して いる。
【0012】 然して、各試薬滴下面(2)(2)にピペット等によって試薬を1、2滴、即ち、 0.05〜0.2cc滴下する。切片(図示せず)を付着させた複数のスライドガラス(7) を保持したスライドガラスホルダー(6)を切片付着面を下にして、各スライドガ ラス(7)が基板(1)の各試薬滴下面(2)に対応する様に基板(1)に被せ、各スラ イドガラス(7)の両端を基板(1)のスライドガラス搭載面(4)に載せて支持せし める。
【0013】 試薬滴下面(2)とスライドガラス搭載面(4)とでは、スライドガラス搭載面( 4)の方が若干高くなっており、スライドガラス(7)と試薬滴下面(2)との間は 試薬滴下面(2)とスライドガラス搭載面(4)の微小段差分の間隙が生じている。 試薬滴下面(2)の上の試薬はスライドガラス(7)を被せれば、毛細管現象にて 試薬滴下面(2)上に拡がり、スライドガラス(7)上の切片にムラなく浸透して染 色できる。この試薬の拡がりは、試薬滴下面(2)とスライドガラス(7)との規制 された空隙で生ずるから、液の厚さが固定化且つ液量が一定化され、均一に染色 される。
【0014】 この様に、試薬滴下面(2)上で表面張力によって丸く盛り上がった試薬の粒を 、スライドガラス(7)によって押し潰し、毛細管現象にて試薬滴下面(2)上に拡 がらせるため、1、2滴、即ち0.05〜0.2ccの少ない量で効果的に切片を染色で き、試薬の使用量を可及的に少なくできる。 試薬が試薬滴下面(2)からはみ出る程に拡がっても、隣り合う試薬滴下面(2) (2)は溝(3)によって区画されているため、隣り合う試薬滴下面(2)(2)に跨が って試薬が拡がることは防止され、従って隣り合うスライドガラス(7)(7)の試 薬が混じり合うおそれはない。
【0015】 又、切片にスライドガラス(7)が被さることにより、切片の乾燥防止に効果が あり、更に、平行横溝(5)の存在によってスライドガラス(7)の基板(1)からの 剥離を容易ならしめることができる。
【0016】 染色が終れば、基板(1)からスライドガラスホルダー(6)を外し、核の染色、 透徹、封入後各スライドガラス(7)にカバーガラス(図示せず)を被せて、検鏡ス ライドが完成される。
【0017】 尚、本考案の実施に際して、基板(1)のスライドガラス搭載面(4)は試薬滴下 面(2)と同じ高さの台部(42)に粘着テープ(41)を貼着して形成することに限定さ れることはなく、試薬滴下面(2)を鏡面研磨して台部(42)よりも僅かに低くして も良い等、実施例の構成に限定されることなく、実用新案登録請求の範囲内で種 々の変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】切片染色用プレートの斜面図である。
【図2】図1A−A線に沿う断面図である。
【図3】同上にスライドガラスを載せた状態の斜面図で
ある。
【図4】スライドガラスホルダーの斜面図である。
【図5】スライドガラスホルダーの分解斜面図である。
【符号の説明】
(1) 基板 (2) 試薬滴下面 (3) 溝 (4) スライドガラス搭載面 (5) 溝 (6) スライドガラスホルダー (7) スライドガラス

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切片を付着させた複数枚の矩形のスライ
    ドガラス(7)を平行に且つ隣り合うスライドガラスの間
    を所定の間隙を介して同一平面上に保持したスライドガ
    ラスホルダー(6)の、各スライドガラス(7)の切片を染
    色するために用いる切片染色用補助プレートであって、
    1つの基板(1)上に前記スライドガラスホルダー(6)の
    スライドガラス(7)の配列に対応して同一高さ面内に試
    薬滴下面(2)を区画形成し、隣合う試薬滴下面(2)(2)
    は溝(3)で仕切り、各試薬滴下面(2)の長軸方向の両端
    の外側に試薬滴下面(2)よりも若干高い平面内にスライ
    ドガラス搭載面(4)(4)を形成している免疫染色用補助
    プレート。
JP6157692U 1992-09-01 1992-09-01 毛細管現象を応用した免疫染色用補助プレート Pending JPH0628706U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6157692U JPH0628706U (ja) 1992-09-01 1992-09-01 毛細管現象を応用した免疫染色用補助プレート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6157692U JPH0628706U (ja) 1992-09-01 1992-09-01 毛細管現象を応用した免疫染色用補助プレート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0628706U true JPH0628706U (ja) 1994-04-15

Family

ID=13175094

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6157692U Pending JPH0628706U (ja) 1992-09-01 1992-09-01 毛細管現象を応用した免疫染色用補助プレート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0628706U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006153644A (ja) * 2004-11-29 2006-06-15 Toshiba Corp 光導波路基板用キャリア
CN115773920A (zh) * 2021-09-06 2023-03-10 南京泰立瑞信息科技有限公司 一种低损耗、自动化的切片样本染色方法和系统

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006153644A (ja) * 2004-11-29 2006-06-15 Toshiba Corp 光導波路基板用キャリア
JP4550562B2 (ja) * 2004-11-29 2010-09-22 株式会社東芝 光導波路基板用キャリア
CN115773920A (zh) * 2021-09-06 2023-03-10 南京泰立瑞信息科技有限公司 一种低损耗、自动化的切片样本染色方法和系统
CN115773920B (zh) * 2021-09-06 2024-04-19 南京泰立瑞信息科技有限公司 一种低损耗、自动化的切片样本染色方法和系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4334879A (en) Sample applicator
EP0348006B2 (en) Liquid transport device and diagnostic assay device
TWI252944B (en) Flat panel display device
US5512157A (en) Electrophoresis plate
CA2012291A1 (en) Assay element
CA2031515A1 (en) Devices for Use in Chemical Test Procedures
EP0210071B1 (en) Microscope inspection slide
GB1104627A (en) Improvements in or relating to biological preparations
US4339241A (en) Apparatus and method for simultaneously mixing specimens for performing microanalyses
EP0371513A3 (en) Device and method for assay of liquid sample
DE69323821D1 (de) Trockene Immunoassay-Elemente mit einer getrennten Absorbierungsschicht
JPH0628706U (ja) 毛細管現象を応用した免疫染色用補助プレート
DE3585212D1 (de) Fluessigkristallzelle.
US4116637A (en) Blood serum applicator
DE69221795T2 (de) Vorrichtung zum Aufstreichen von einer/oder mehreren Reagenzien auf ein Gel
US3432424A (en) Immunoelectrophoresis antiserum strips
US3413842A (en) Thin-layer chromatographic developing apparatus
US3318451A (en) Thin-layer chromatographic chamber and support device
KR20140020740A (ko) 흡착정반
CN210803003U (zh) 一种液体或固液混合物取样器
US20020134681A1 (en) Precast gel and tray combination for submerged gel electrophoresis
JPH0320760Y2 (ja)
US3375929A (en) Chromatographic device
CN110285999B (zh) 一种固液混合物取样器及其取样方法
Keii et al. Role of Grinding of Titanium Trichloride in Natta's Polymerization

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19960820