JPH0628691Y2 - 鋼板の欠陥検出用センサの診断装置 - Google Patents

鋼板の欠陥検出用センサの診断装置

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JPH0628691Y2
JPH0628691Y2 JP10896088U JP10896088U JPH0628691Y2 JP H0628691 Y2 JPH0628691 Y2 JP H0628691Y2 JP 10896088 U JP10896088 U JP 10896088U JP 10896088 U JP10896088 U JP 10896088U JP H0628691 Y2 JPH0628691 Y2 JP H0628691Y2
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JP
Japan
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sensor
steel sheet
signal
defect
core
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JP10896088U
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静悦 三宮
重久 宮田
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Nippon Steel Corp
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Nippon Steel Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、走行中の鋼板の非金属介在物等の疵検出に好
適な欠陥検出センサの診断装置に関する。
〔従来の技術〕
鋼板の磁化すると疵部で漏洩磁束が発生するので、この
漏洩磁束を検知することにより鋼板の疵を検出すること
ができる。漏洩磁束を検知するため欠陥検出用センサの
すべての感度の均一化のため個々に信号を与えてシンク
ロスコープ等で個々に確認をしていたため多数センサ
(約500ヶ)を持つチェックは大変な作業と時間を要
した。
〔考案が解決しようとする課題〕
薄板製造設備などでは鋼板を1200mpmなどの高速で走行
させ、加減速も多いので、鋼板破断事故が発生しやす
く、鋼板が破断するとセンサ表面は強烈な掻きむしりや
機械的衝撃を受け、センサ及びコネクタが破損する恐れ
があり、センサの状態を確認する必要がある。
それ故本考案は、センサの状態つまり、回路の断線接触
不良等での感度の不均一な状態を自動的に判定表示をさ
せることにより検出センサ及びコネクタを容易に診断す
る装置を提供しようとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、漏洩磁束法による鋼板の欠陥検出用センサに
おいて、U字型のコアにコイルを巻装し、該コアの両脚
端をコイルより突出させ、該突出両脚端の間にテスト用
磁界を発生させるための電線を貫通させたセンサ素子を
複数個、共通のスペースバーに前記突出両端を挿入して
並べ、かゝるセンサ素子を複数個、各々のセンサ素子が
千鳥状になるように並設し、端面開放のケースに入れて
モールドしたセンサとその磁界発生用電線にテスト用模
擬信号を発生する回路と、各センサの増幅後の信号を各
々分離するゲートと各信号を取り込んで各センサの状態
を短時間に診断表示することを特徴とするものである。
〔実施例〕
図面を参照しながら説明すると、第1図は本考案に係る
欠陥検出センサの1要素を示し、1はコ字型のコアで1
枚の珪素鋼板を曲げて作られる。
2及び3はコア1の両脚に巻装されるコイルで、同じ巻
回数とされかつコア1を通る磁束の変化による誘起電圧
が和動する極性で直列に接続される。コア1の両脚の間
隔dは、検出すべき微小欠陥の長さ又は幅に合わせて微
小とする。第3図は、テスト用磁界を発生する電線14
の貫通状態を示し、第1図、第2図の14のように配置
されている。コア1はコイル2,3より長さLだけ突出
するようにし、この突出部分にテスト磁界発生用信号電
線14と非磁性のスペースバー4を挿入する。
コイル2,3を巻装したコア1つまりセンサ素子は多数
並設され、これらのコア1の両脚延長部にテスト磁界発
生用信号線14とスペースバー4が通り、第2図(a)の
如くなる。1a,1b,1c,……はコア1で、添字
a,b,c,……は相互を区別するものである。このよ
うな信号線14とスペースバー4を挿通したコイル巻装
コア1a,1b,……は2組設けられ、各々はコア位置
が千鳥状にずれるように置かれる。第2図(b)はこれを
示す図で、1a′,1b′,……14及び4′はもう一
方のコア、信号線14及びスペースバーであり、コア1
a′,1b′……は本例ではコア1a′,1b′……の
間にくるように置かれ、テスト磁界発生用信号線は、片
方の端で接続され、他方からパルス状又はサインウエー
ブ状の信号電流が供給される。
このように並べられたコア等は、第4図に示すように両
端面開放の非磁性ケース5に挿入され、樹脂6などを注
入されてモールドされ、一体に固められる。その後端面
(検出面)を研削して平坦化し、全てのセンサのコア1
の端面が露出し、鋼板面と均一な微小間隙を介して対向
可能とされる。
こうしてなるセンサ10を用いて欠陥検出は例えば第5
図に示すようにして行なう。11は非磁性中空ロール、
12は補助ロールで、これらは図示のように走行する鋼
板Sを上下から抑え、その位置を一定にする。こうして
位置一定にすればセンサ10の端面を鋼板Sの表面と微
小間隙を介して対向させることが容易になる。図示しな
いがセンサ10は、空気などの流体を噴出して鋼板Sと
の間に間隙を作る流体浮上ボートに取付けるとよい。中
空ロール11の内部には鋼板Sの磁化装置13を収容す
る。ロール11,12は鋼板Sの移動で回転するが、磁
化装置13は回転せず、図示状態を保つ。即ちこの磁化
装置は鋼板幅方向に延びる一対の平行なN極とS極を持
ち、これらのN,S極は鋼板長さ方向に並ぶので、該鋼
板を長さ方向に磁化する。磁化する範囲は勿論、該N,
S極が存在する鋼板幅方向及び長さ方向領域とその近傍
である。
このような磁化をすると第3図の疵DFはその長き方向
の両端がN,S極となり、外部に漏洩磁束を生じる。こ
の漏洩磁束はセンサ10のコア1aまたは1a′等に直
下にきたとき、U字形の該コアを通り、このときコイル
2a,3a等に電圧を誘起し、これが欠陥検出信号とな
る。コア1a,1a′,……を千鳥配置にすると、鋼板
幅方向全体に亘ってコア1a,1a′,……のいずれか
が存在することになり、疵が鋼板の何処にあっても検出
可能になる。
第6図はテスト信号線を使ってセンサを診断する構成を
示すものである。テスト用模擬信号発生回路21からテ
スト信号線14にパルス状又はサイン状の電流を供給し
て全センサ1に模擬欠陥信号を均一に発生させておき、
各センサの信号を増幅器22で増幅後センサセレクト回
路23で1ヶづつ順次セレクトし、集合回路24を通
し、欠陥処理回路25へ渡す一方、診断用A/Dコンバ
ータ26に渡し、その信号を演算装置27で信号処理を
行い、その出力をCRT表示器28及びハードコピー2
9で出力させ、そのデータ30から全センサを高速に診
断処理するものである。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案によれば、漏洩磁束検出法に
よる鋼板欠陥検出用センサの診断装置としてきわめて多
数のセンサを短時間に判定が出来る装置を供給すること
が出来、製品検査の品質保証精度を向上することが出来
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るセンサ素子の構造とテスト磁界発
生用信号線を示す斜視図、 第2図はセンサ素子と信号線の配列状態を説明する図で
(a)は側面図、(b)は端面図、 第3図はセンサ素子のコアと信号線の説明図、第4図は
センサ素子群をモールドした状態を示す斜視図、 第5図は欠陥検出部の説明図、 第6図は診断信号処理の全体を示すブロック図である。 図で20は磁界発生用信号線、21は同信号発生回路、
22は増幅回路、23はセンサセレクト回路、24は信
号集合回路、25は欠陥信号処理回路、26は診断用A
/Dコンバータ、27は演算処理装置、28は表示用C
RT、29はハードコピー、30は診断データ表示例を
示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】漏洩磁束法による鋼板の欠陥検出用センサ
    において、 U字型のコアにコイルを巻装し、該コアの両脚端をコイ
    ルより突出させ、該突出両脚端の間にテスト用磁界を発
    生させる電線を貫通させたセンサ素子を複数個、共通の
    スペースバーに前記突出両端を挿入して並べ、かゝるセ
    ンサ素子群を複数個、各々のセンサ素子が千鳥状になる
    ように並設し、端面開放のケースに入れてモールドした
    センサとその磁界発生用電線にテスト用模擬信号を発生
    する回路と、各センサの増幅後の信号を各々分離するゲ
    ートと各信号を取り込んで診断処理をするようにしてな
    ることを特徴とする鋼板の欠陥検出用センサの診断装
    置。
JP10896088U 1988-08-19 1988-08-19 鋼板の欠陥検出用センサの診断装置 Expired - Lifetime JPH0628691Y2 (ja)

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JPH0230051U JPH0230051U (ja) 1990-02-26
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