JPH06286699A - 展開トラス構造体 - Google Patents

展開トラス構造体

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JPH06286699A
JPH06286699A JP5096787A JP9678793A JPH06286699A JP H06286699 A JPH06286699 A JP H06286699A JP 5096787 A JP5096787 A JP 5096787A JP 9678793 A JP9678793 A JP 9678793A JP H06286699 A JPH06286699 A JP H06286699A
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rod
rod member
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Takayuki Kitamura
孝之 北村
Michihiro Natori
通弘 名取
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Abstract

(57)【要約】 【構成】ロッド部材2aの端部を接続機構3で接続した
トラス構造体。この接続機構はロッド部材の軸方向に嵌
合する嵌合部14と嵌合受部15を有し、これらを貫通
した可撓性のワイヤ18と、このワイヤに張力を与える
スプリング20を備えている。 【効果】嵌合部14を嵌合受部15から引き抜くと、ロ
ッド部材と接続機構とがワイヤのみで接続された状態と
なり、このロッド部材2aは任意の方向に回動自在とな
り、折畳まれる。また、伸展させる場合には、ワイヤの
張力によって嵌合部が嵌合受部に引き寄せられて嵌合さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、宇宙機の構造体等、折
畳み、伸展可能なトラス構造体に関する。さらに特定す
れば、本発明はトラス構造体を構成するロッド部材の端
部を接続する接続機構を改良した展開トラス構造体に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、宇宙機、宇宙ステーション等
の構造体として、折畳みおよび伸展可能なトラス構造体
が各種開発されている。このようなものは、一般に複数
のロッド部材の端部をヒンジ機構等で接続した構造をな
している。そして、これらのロッド部材をヒンジ機構の
部分で回動させ、このトラス構造体を折畳み、また所定
の形態に伸展するものである。
【0003】このようなトラス構造体は、一般にその伸
展状態の形態が複雑な場合が多く、また折畳み状態にお
いて、その占有容積が最小になるように設計される。こ
のため、このトラス構造体の折畳み、伸展の際に、この
ヒンジ機構まわりのロッド部材の回動軌跡が複雑にな
る。また、一般にこのヒンジ機構の部分には5〜6本の
ロッド部材が接続されるので、このヒンジ機構の構造が
極めて複雑になり、重量の増加を招き、また作動の信頼
性も低下するとともに、製作のコストも高くなる。さら
に、このようなトラス構造体は、伸展状態の形態が多数
種類のものを製作する必要があるが、この場合にトラス
の形態の種類ごとに異なるヒンジ機構を製作する必要が
あり、コストの増加を招く。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の事情に
基づいてなされたもので、ロッド部材の接続機構すなわ
ちヒンジ機構の部分に相当する部分の構造が簡単であ
り、軽量でかつ信頼性が高く、また製作コストを低減さ
せることができる展開トラス構造体を提供するものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】複数のロッド部材の端部
を接続する接続機構を備え、この接続機構は本体と、上
記のロッド部材の端部に形成された嵌合部と、上記の本
体に形成され上記の嵌合部がそのロッド部材の軸方向に
嵌合して固定される嵌合受部とを備えている。この嵌合
部はたとえば円錐状の凸部であり、また嵌合受部は円錐
形の凹部である。また、この嵌合部および上記の嵌合受
部を軸方向に貫通して挿通されたワイヤ等の可撓性の条
体と、この条体に張力を与え上記のロッド部材の嵌合部
が上記の本体の嵌合受部に軸方向に嵌合するように付勢
するスプリング等の付勢機構とが備えられている。
【0006】
【作用】上記のスプリング等の付勢機構の付勢力によっ
てワイヤ等の可撓性の条体に張力が与えられ、この張力
によって上記の嵌合部が嵌合受部内に引き寄せられ、こ
れらが嵌合する。
【0007】このようなトラス構造体を折畳む場合に
は、上記の嵌合部を嵌合受部から引き抜くと、これらは
ワイヤ等の可撓性の条体で連結されているだけの状態と
なり、このロッド部材は任意の方向に回動自在となり、
このトラス構造体が所定の形態に折畳まれる。
【0008】また、このトラス構造体を伸展させる場合
には、上記の折畳み状態にあるロッド部材の保持を解放
すると、上記の条体の張力によってこれらロッド部材の
端部の嵌合部が接続機構の本体の嵌合受部内に引き込ま
れて嵌合し、このトラス構造体は所定の形態に伸展され
る。宇宙空間等の重力の作用しない環境では、これらの
ロッド部材に外部からの補助的な力を作用させる必要は
なく、上記の条体の張力だけでロッド部材が所定の形態
に伸展される。
【0009】このトラス構造体は、構造が簡単であり、
軽量でかつ信頼性が高く、また製作のコストを低減でき
る。また、嵌合部を嵌合受部から引き抜いた状態では、
ロッド部材が任意の方向に回動可能となるので、複数種
類の形態のトラス構造体を製作する場合にも、この形態
ごとに異なる接続機構を製作する必要はなく、製作のコ
ストを一層低減することができる。
【0010】
【実施例】以下、図を参照して本発明の実施例を説明す
る。図1ないし図11には本発明の第1の実施例を示
す。この実施例のものは、宇宙ステーション等の構造体
に使用される展開トラス構造体であって、ビーム状すな
わち梁状の構造体である。この展開トラス構造体は、折
畳み状態でロケット等により宇宙軌道上に打ち上げら
れ、この宇宙軌道上で所定の形態に伸展され、上記の宇
宙ステーションの構造体の一部として使用される。
【0011】このトラス構造体1は、図1に示すよう
に、棒状をなす複数のロッド部材2a,2bの端部を、
接続機構3で結合してトラス状に組み合わせた構造をな
している。これらの接続機構3は、各ロッド部材2a,
2bの端部を所定の角度で固定することができるととも
に、これらのロッド部材2a,2bの端部を任意の方向
に回動させることもできるように構成されている。上記
のロッド部材2aは直線状に配列され、この梁状のトラ
ス構造体の3本の縦通材を構成し、またロッド部材2b
はこれらの3本の縦通材を連結する斜行材として配列さ
れている。そして、上記の斜行材を構成するロッド部材
2bの一本おきのロッド部材2bの中間部には、それぞ
れ折曲げ機構4が設けられている。そして、これらの折
曲げ機構4は、各ロッド部材2bの中間部を直線的に固
定できるとともに、この中間部を屈曲させることもでき
るように構成されている。
【0012】以上のようなトラス構造体1は、上記の各
ロッド部材2a,2bを接続機構3の部分で回動させ、
またロッド部材2bを折曲げ機構4の部分で屈曲させる
ことにより、小さい容積に折畳まれ、またロッド部材2
bの中間部分を直線状に伸展させることにより、図1に
示すような形態のトラス構造体に伸展される。
【0013】次に、このトラス構造体1を構成する各部
の構造について説明する。上記のロッド部材2a,2b
は、たとえば炭素繊維強化樹脂、アルミ合金等で形成さ
れたパイプ11から構成され、軽量でかつ高い強度およ
び剛性を有している。ロッド部材2aは、このビーム状
のトラス構造体1の軸方向に沿って配置され、このトラ
ス構造体1の縦通材を構成する。また、これらの縦通材
としてのロッド部材2aと交差するようにロッド部材2
bが配置され、これらはこのトラス構造体1の斜行材を
構成する。なお、この実施例では、これらのロッド部材
2a,2bはいずれも同じ構造のものである。
【0014】また、前記の接続部材3は図2および図3
に示すように構成されている。たとえば、この接続機構
3は本体12を備えており、図2に示すように、たとえ
ばこの本体12に6本のロッド部材2a,2bの端部が
接続されている。
【0015】この本体12は、たとえばアルミ合金のブ
ロックで形成されている。また、上記の各ロッド部材2
a,2bの端部には、嵌合部材13が取り付けられてい
る。これらの嵌合部材13はたとえばアルミ合金で形成
され、その先端部にはたとえば円錐凸状の嵌合部14が
形成されている。
【0016】また、上記の本体12には、このトラス構
造物1が伸展状態になった場合の各ロッド部材2a,2
bの角度に対応した方向に、それぞれ嵌合受部15が形
成されている。これらの嵌合受部15は、上記のロッド
部材2a,2bの嵌合部14の形状に対応した形状の円
錐形の凹部である。したがって、これらのロッド部材2
a,2bの嵌合部14が上記の本体12の嵌合受部15
内に軸方向に嵌合することにより、これらのロッド部材
2a,2bはこの本体12に対して、嵌合受部15の角
度に対応した所定の角度で回動不能に固定される。な
お、この実施例の場合、上記のロッド部材のうちの一本
のロッド部材の端部は、上記の本体12に直接固定され
ている。
【0017】また、本体12および上記の嵌合部材13
には、上記の嵌合受部15および嵌合部14の中心軸線
に沿って、それぞれ挿通孔16,17が形成されてい
る。そして、これらの挿通孔16,17には、可撓性の
条体、たとえば細いワイヤ18が挿通されている。そし
て、このワイヤ18の一端部は、上記の本体12に取り
付けられている。
【0018】また、上記のロッド部材2a,2bのパイ
プ11内には、摺動部材19が摺動自在に収容されてい
る。そして、上記のワイヤ18の他端部はこの摺動部材
19に取り付けられている。また、このロッド部材2
a,2bのパイプ11内には、圧縮コイルスプリング2
0が設けられている。そして、このスプリング20によ
って、上記の摺動部材19が嵌合部材13から離反する
ように付勢されている。したがって、このスプリング2
0によって、上記のワイヤ18に張力が与えられ、この
ワイヤ18はこのパイプ11内に引き込まれるように付
勢されている。
【0019】したがって、図3に示すように、ロッド部
材2aをこのスプリング20の付勢力に抗して引くこと
により、上記の嵌合部14が接続機構の本体12の嵌合
受部15から抜け、このロッド部材2aと本体12とは
可撓性のワイヤ18を介して接続された状態となる。こ
の状態では、上記のロッド部材2a,2bはこの本体1
2に対して任意の方向に回動自在となる。また、このロ
ッド部材2a,2bを回動させた状態から解放すると、
このロッド部材2a,2bの端部は上記のスプリング2
0によるワイヤ18の張力によって本体12の嵌合受部
15内に引き込まれ、嵌合部14がこの嵌合受部15内
に嵌合し、このロッド部材2a,2bがこの本体12に
対して所定の方向に固定される。
【0020】また、前記の折曲げ機構4は、基本的には
前記の接続機構3と同様の構造のもので、たとえば図4
に示すように構成されている。すなわち、このロッド部
材2bのパイプ11は、中間部で半分づつに切断されて
おり、この切断部の一方の端部には、嵌合部材13が取
り付けられている。また、この切断部の他方の端部に
は、前記の接続機構3の本体に相当する受部材21が設
けられ、この受部材21には円錐形の嵌合受部22が形
成されている。また、前記の接続部材3と同様の構成の
ワイヤ18,摺動部材19,スプリング20等が設けら
れ、この図4中、前記の接続機構3と対応する部分には
同じ符号を付してその説明は省略する。
【0021】以上のように構成されたトラス構造体1
は、前記の接続機構3において、各ロッド部材2a,2
bの端部の嵌合部14を嵌合受部15から引き抜いてこ
れらロッド部材の端部を回動自在とし、また各ロッド部
材2a,2bの中間部の折曲げ機構4の嵌合部14を嵌
合受部15から引き抜いてこれらロッド部材の中間部を
折曲げ自在とする。そして、これらのロッド部材を折曲
げてこのトラス構造体1を所定の折畳み状態とする。
【0022】そして、このトラス構造体を折畳み状態に
保持し、宇宙軌道上に打ち上げる。そして、使用時に
は、この折畳み状態のトラス構造体の保持を解放する。
これによって、各ロッド部材2a,2bは、ワイヤ18
の張力によって各嵌合部14が嵌合受部15内に引き込
まれて嵌合し、またロッド部材2bの中間部の折曲げ機
構4が直線状に固定され、また各ロッド部材2a,2b
の端部は接続機構3によって所定の角度に固定され、図
1に示すようにビーム状のトラス構造体に伸展される。
【0023】このトラス構造物1の折畳み、伸展の場合
に、上記の接続機構3および折曲げ機構4の部分では、
これらロッド部材2a,2bを任意の方向に回動または
折曲げ自在であり、したがって、これらロッド部材の折
畳み、伸展が容易であり、また回動軌跡等に相当の誤差
があっても許容され、引っ掛かり等がないので信頼性も
高い。なお、宇宙軌道上では、重力がほとんど作用しな
いので、上記のスプリング20の付勢力だけでこのトラ
ス構造体を伸展させることが可能である。
【0024】また、上記の実施例のトラス構造体1の基
本的な構成、およびその伸展の状態を図5ないし図11
を参照して説明する。
【0025】まず、図5および図6を参照してこのトラ
ス構造体1の基本的な構成を説明する。図5には、図1
と同様のトラス構造体1を立てた状態を示す。このトラ
ス構造体1は、6本のロッド部材2a.2bと、4個の
接続機構3で構成された四面体の単位構造体を複数組み
合わせた構造である。すなわち、図6には、図5のトラ
ス構造体1の下部を3個の単位構造体30に分解した状
態を示す。これらの3個の単位構造体30は、いずれも
同じ形状の四面体の形状をなしている。そして、この四
面体の各辺に相当する位置にそれぞれロッド部材2a,
2bが配置され、またこの四面体の各頂点に相当する位
置に接続機構3が配置されている。
【0026】そして、これらの四面体状の単位構造体3
0は、隣接する単位構造体30とその一面を共有するよ
うに組合わされている。すなわち、図6中で、ハッチン
グを施した面が隣接する単位構造体30で共有する面で
ある。この図6では、理解を容易にするために、この共
有する面を構成するロッド部材および接続機構を重複し
て描いてあるが、実際にトラス構造物として構成された
場合には、図6の2b´、3´で示すロッド部材および
接続機構は存在しない。
【0027】また、図7にはこのトラス構造体1を折畳
んだ状態を示す。この図7の上半分の部分が折畳んだ状
態のものであり、下半分に伸展した状態を示す。斜行材
を構成するロッド部材2bの半分は、その中間部の折曲
げ機構の部分で180°折曲げられ、これら折り曲げら
れたロッド部材2bと他のロッド部材2a,2bは互い
に平行になるように折畳まれる。
【0028】また、この折畳み状態から伸展させる場合
には、折畳み状態に保持されているロッド部材2a,2
bを一斉に解放すると、これらのロッド部材2a,2b
が絡まることがあるので、端部のロッド部材から一本ず
つ解放してゆくことが好ましい。
【0029】上記のように、折畳み状態のロッド部材を
伸展させてゆく過程を図8ないし図11を参照して説明
する。このトラス構造体1は、折畳んだ状態で、たとえ
ば円筒状の収納容器31内に収容され、端部のロッド部
材から1本ずつその保持が解放されてゆくように構成さ
れている。また、これらの図では、トラス構造物の下部
分がすでに伸展されている状態を示す。
【0030】図8では、一本のロッド部材2bが解放さ
れた状態を示す。このロッド部材2bは、その中間部の
折曲げ機構の部分で約180°折曲げられた状態であ
る。次に、図9および図10に示すように、このロッド
部材2bは順次直線状に伸展されてゆく。そして、最終
的に図11に示すように、このロッド部材2bは直線状
に伸展される。この状態では、折曲げ機構4において嵌
合部14が嵌合受部15に嵌合して固定され、また接続
機構3においても嵌合部14が嵌合受部15に嵌合して
所定の角度に固定される。したがって、この状態で図1
1にハッチングを施して示す面を囲むロッド部材がすべ
て固定される。以上のような過程を繰り返し、ロッド部
材を1本ずつ伸展させてゆき、図1に示すようなトラス
構造体1に伸展される。なお、上記ではこのトラス構造
体が伸展される場合を説明したが、このトラス構造体を
折畳む場合には、上記と逆の過程をおこなう。
【0031】なお、本発明は上記の第1の実施例には限
定されない。たとえば、図12および図13には、本発
明の第2の実施例のトラス構造体に使用される接続機構
40を示す。この接続機構40は、本体41を備えてい
る。また、ロッド部材2aの端部には、取付部材42が
設けられている。そして、この取付部材42の先端部に
は、逆テーパ状の嵌合部43が形成されている。また、
上記の本体41には、嵌合孔47が形成され、この嵌合
孔47の縁部内周面はテーパ状に形成されている。そし
て、この嵌合孔47内にはコレットチャック44が設け
られている。このコレットチャック44の内周面は、上
記の嵌合部43に嵌合するような逆テーパ状に形成さ
れ、また周壁部には複数のスリットが形成され、このコ
レットチャック44が弾性的に拡径し、上記の嵌合部4
3と嵌合する。
【0032】また、上記の嵌合部43の外周を囲んで、
円筒状のロックスリーブ45が軸方向に摺動自在に設け
られている。そして、このロックスリーブ45の内周面
はわずかにテーパ状に形成され、この内周面が上記のコ
レットチャック44の外周面に軸方向に嵌合し、このコ
レットチヤック44が弾性的に拡径するのを防止するよ
うに構成されている。また、このロックスリーブ45の
先端部の外周面はテーパ状に形成されている。このロッ
クスリーブ45は、スプリング46によってこの嵌合部
43の先端部に向けて移動するように付勢されている。
【0033】なお、この接続機構40は、前述の実施例
のものと同様にワイヤ18、摺動部材19、スプリング
20等を備えており、この図12および図13中、第1
の実施例の接続機構と対応する部分には同じ符号を付
し、その説明は省略する。
【0034】この第2の実施例のものは、スプリング2
0によってワイヤ18に張力が与えられ、このワイヤの
張力によってロッド部材2aの嵌合部43が本体41の
コレットチヤック44内に引き込まれ、嵌合する。この
場合、最初に嵌合部43によってコレットチャック44
が弾性的に拡径されるので、上記のロックスリーブ45
はこのコレットチャック44の先端面に当接してスプリ
ング46を圧縮させながら後退する。そして、この嵌合
部43がこのコレットチヤック44に完全に嵌合する
と、このコレットチヤック44が弾性力によって縮径す
るので、このロックスリーブ45が前進し、このコレッ
トチャック44の外周面に嵌合し、このコレットチャッ
ク44を拡径不能とする。したがって、このコレットチ
ヤック44は嵌合部43を嵌合した状態で解放不能にロ
ックされる。なお、このロック状態において、上記の嵌
合部43に荷重が作用して上記のコレットチヤック44
を拡径させようとする力が作用した場合に、この力でロ
ックスリーブ45が弾性変形で拡径してコレットチヤッ
ク44がこのロックスリーブ45とともに拡径してしま
う可能性があるが、このロックスリーブ45の先端部の
外周面は上記の嵌合孔47の内周面に密着嵌合している
ので、このロックスリーブ45は弾性的に拡径すること
がなく、上記のような不具合が防止されてロック作用が
確実になる。
【0035】なお、上記のような機構は、接続機構に限
らず、ロッド部材の中間部を折曲げ自在に接続する折曲
げ機構にも適用することができる。
【0036】さらに、本発明は上記の実施例にも限定さ
れない。上記の実施例では、ビーム状のトラス構造体に
ついて説明したが、本発明は図14ないし図17に示す
ような面状のトラス構造体を構成することもできる。
【0037】すなわち、この実施例のものは、前記の実
施例と同様に、四面体を構成する6本のロッド部材と4
個の接続機構で第1の単位構造体を構成する。そして、
複数のこれら第1の単位構造体を隣接する第1の単位構
造体が一つの辺すなわち一本のロッド部材を共有するよ
うに配置して第2の単位構造体を構成し、この第2の単
位構造体を組み合わせて面状のトラス構造体を構成する
ものである。
【0038】図14には一つの第2の単位構造体51を
示す。この第2の単位構造体51は、4個の四面体状の
第1の単位構造体50a,50b,50c,50dから
構成されている。すなわち、図中で黒く塗って示したロ
ッド部材で構成されるのが第1の単位構造体50a、ハ
ッチングを施して示したロッド部材で構成されるのが第
1のロッド部材50b、多数のドッドを付して示したロ
ッド部材で構成されるのが第1の単位構造体50c、ク
ロスハッチングを施して示したロッド部材で構成される
のが第1の単位構造体50dである。そして、ロッド部
材2cは第1の単位構造体50aと50bとで共有さ
れ、またロッド部材2dは第1の単位構造体50aと5
0cとで共有され、さらにロッド部材2eは第1の単位
構造体50aと50dで共有されている。なお、ロッド
部材2fは、この第2の単位構造体51が他の第2の単
位構造体と組合わされて面状のトラス構造体を構成する
場合の隣接する他の第2の単位構造体と共有されるロッ
ド部材である。
【0039】このように構成された第2の単位構造体5
1は、図14中の面52aと、接続機構3aに接続され
る複数のロッド部材で形成される面とが互いに平行にな
る。したがって、このような第2の単位構造体51を表
裏を互いに逆にして組み合わせると、面状のトラス構造
体が構成される。なお、この実施例のものは、接続機構
3やロッド部材の中間の折曲げ機構は前述のものと同様
であり、図15に示すように、前述の実施例の場合と同
様に折畳むことができる。
【0040】図16および図17には、このような第2
の単位構造体を組み合わせて構成した面状のトラス構造
体を示し、図16は斜視図、図17は平面図である。こ
れらの図中で、一つの第2の単位構造体51を構成する
ロッド部材は黒く塗って示す。このものは、このような
第2の単位構造体51の表裏を逆にして組み合わせてあ
るので、隣接する第2の単位構造体の間では第1の単位
構造体を共有しているものである。
【0041】なお、本発明は上記の各実施例には限定さ
れない。たとえば、本発明のトラス構造体は、上記の実
施例のような形態のトラス構造体に限らず、その他の任
意の形態のトラス構造体を構成することが可能である。
また、単純な形態のトラス構造体を構成する場合には、
ロッド部材の中間部の折曲げ機構を省略することもでき
る。さらに、本発明は宇宙機や宇宙ステーションの構造
体に限らず、その他の目的に使用される伸展、折畳み可
能なトラス構造体にも適用できることはもちろんであ
る。
【0042】
【発明の効果】上述の如く本発明は、ロッド部材の端部
を接合する接続機構の嵌合部を嵌合受部から引き抜く
と、ロッド部材が任意の方向に回動自在となる。したが
って、この接続機構の構造は簡単であり、軽量で低コス
トで製作することができる。また、ロッド部材の回動方
向が任意であるので、各種の形態のトラス構造体を構成
する場合にも、この接続機構を共用することができ、一
層のコスト低減が達成することができる。さらに、回動
方向が任意であるので、ロッド部材の折畳み、伸展の際
の回動軌跡の自由度が高く、引っ掛かり等が防止される
ので信頼性も高い。また、可撓性の条体の張力によっ
て、嵌合部が自動的に嵌合受部に嵌合されるので、この
トラス構造体を伸展させるための機構を大幅に簡略化す
ることができる等、その効果は大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例のビーム状のトラス構造体の斜視
図。
【図2】接続機構の部分を拡大して示す斜視図。
【図3】接続機構の部分を一部断面で示す斜視図。
【図4】折曲げ機構の部分の縦断面図。
【図5】第1の実施例のビーム状のトラス構造体を立て
た状態の斜視図。
【図6】図5のトラス構造体を構成する単位構造体を分
離して示した斜視図。
【図7】第1の実施例のトラス構造体の一部を折畳んだ
状態の斜視図。
【図8】第1の実施例のトラス構造体の伸展過程を示す
斜視図。
【図9】第1の実施例のトラス構造体の伸展過程を示す
斜視図。
【図10】第1の実施例のトラス構造体の伸展過程を示
す斜視図。
【図11】第1の実施例のトラス構造体の伸展過程を示
す斜視図。
【図12】第2の実施例の接続機構の部分を一部断面で
示す斜視図。
【図13】図12の接続機構の接続状態の斜視図。
【図14】第3の実施例の面状のトラス構造体を構成す
る第2の単位構造体の斜視図。
【図15】図14の第2の単位構造体を折畳んだ状態の
斜視図。
【図16】第3の実施例の面状のトラス構造体の斜視
図。
【図17】第3の実施例の面状のトラス構造体の平面
図。
【符号の説明】
2a,2b,2c,2d,2e,2f…ロッド部材 3…接続機構 4…折曲げ機構 12…本体 14…嵌合部 15…嵌合受部 18…可撓性の条体 20…スプリング 43…嵌合部 44…コレットチヤック 45…ロックスリーブ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の棒状のロッド部材と、これらのロ
    ッド部材の端部を接続する接続機構とを備えた伸展、折
    畳み可能なトラス構造体において、 上記の接続機構は本体と、上記のロッド部材の端部に形
    成された嵌合部と、上記の本体に形成され上記の嵌合部
    がそのロッド部材の軸方向に嵌合して固定される嵌合受
    部と、上記の嵌合部および上記の嵌合受部を軸方向に貫
    通して挿通された可撓性の条体と、この条体に張力を与
    え上記のロッド部材の嵌合部が上記の本体の嵌合受部に
    軸方向に嵌合するように付勢する付勢機構とを具備した
    ことを特徴とする展開トラス構造体。
  2. 【請求項2】 前記の嵌合部は円錐状の突状のものであ
    り、また前記の嵌合受部は円錐状の凹状のものであり、
    これらの嵌合部および嵌合受部の中心にはこれらの軸方
    向に沿って挿通孔が形成され、前記の条体はこれらの挿
    通孔内に挿通され、この条体の一端部は前記の付勢機構
    の本体に固定され、また上記のロッド部材内にはスプリ
    ングが収容されており、上記の条体の他端部はこのスプ
    リングに接続され、このスプリングの付勢力によって上
    記の条体に張力が与えられていることを特徴とする請求
    項1の展開トラス構造体。
  3. 【請求項3】 前記の接続機構は、前記の嵌合部と嵌合
    受部とを嵌合した状態にロックするロック機構が設けら
    れているものであることを特徴とする請求項1の展開ト
    ラス構造体。
  4. 【請求項4】 前記のロッド部材の中間部には、このロ
    ッド部材を折り曲げ可能とする折曲げ機構が設けられて
    いるものであることを特徴とする請求項1の展開トラス
    構造体。
  5. 【請求項5】 前記のロッド部材は、四面体の各辺を構
    成するように配置され、また前記の接続部材は上記の四
    面体の各頂点を構成する位置に配置され、この四面体を
    構成する複数のロッド部材と接続機構とで単位構造体が
    構成され、これら複数の単位構造体が隣接する単位構造
    体の上記の四面体の一つの面を構成するロッド部材を共
    有するように組み合わされてビーム状のトラス構造物を
    構成していることを特徴とする請求項1の展開トラス構
    造体。
  6. 【請求項6】 前記のロッド部材は、四面体の各辺を構
    成するように配置され、また前記の接続部材は上記の四
    面体の各頂点を構成する位置に配置され、この四面体を
    構成する複数のロッド部材と接続機構とで単位構造体が
    構成され、これら複数の単位構造体が隣接する単位構造
    体の上記の四面体の一つの辺を構成するロッド部材を共
    有するように組み合わされて面状のトラス構造物を構成
    していることを特徴とする請求項1の展開トラス構造
    体。
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