JPH06286586A - 車両用緊急ブレーキ - Google Patents

車両用緊急ブレーキ

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Publication number
JPH06286586A
JPH06286586A JP7442493A JP7442493A JPH06286586A JP H06286586 A JPH06286586 A JP H06286586A JP 7442493 A JP7442493 A JP 7442493A JP 7442493 A JP7442493 A JP 7442493A JP H06286586 A JPH06286586 A JP H06286586A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
braking force
air bag
running
brake
Prior art date
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Pending
Application number
JP7442493A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichiro Tomioka
愼一郎 富岡
Kimio Shimizu
君夫 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Yokohama Rubber Co Ltd filed Critical Yokohama Rubber Co Ltd
Priority to JP7442493A priority Critical patent/JPH06286586A/ja
Publication of JPH06286586A publication Critical patent/JPH06286586A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速車両の緊急停止時に、車両に対して応答
性良く制動力が働き、確実に、しかも車両の走行機能に
支障を与えず車両を停止させることが出来る車両用緊急
ブレーキを提供する。 【構成】 エアーバッグ等の制動力部材6は、通常走行
時には、車両5のルーフ7の部分に折り畳んで格納さ
れ、その装着方法としては、車両5のルーフ部分におけ
るフレーム8にボルト9等を介して下端側が固定されて
いる。前記、エアーバックのインフレートする方式は、
既反応に応えるため、従来公知の車に搭載されている形
式のものと同様方式、即ち、衝撃力を感知して火薬を着
火させ、チッソガスによって瞬時に袋体を膨張させるも
の、または旅客機で使用されているエスケープスライド
で適用している高圧ボンベ方式を使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両用緊急ブレーキ
にかかわり、更に詳しくは、例えば、時速500Km程度
のリニアモーターカー等の緊急停止に使用される車両用
緊急ブレーキに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より高速度で飛行する航空機1等に
は、図9に示すように、その後尾部2にゴム製の空力抵
抗部材であるパラシュート3を設けたり、または図10
に示すように、板状の板エアブレーキ4を設け、駆動系
のブレーキであるディスクブレーキと併用し制御力を増
加させて停車させている。また、電車等の車両にあって
は、緊急停止時等では、電磁方式にて駆動系に制動力を
与えて停止させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなパラシュ
ート3や板エアブレーキ4等は、高速で飛行する航空機
1では大きい制動力を得ることが出来ることから有利で
あるが、このようなパラシュート3を設ける方式を高速
電車等に適用することは困難である。即ち、高速電車等
では、そのパラシュート3が開いた時に、抗力により強
大なぶれが生じて電柱などにまきつく可能性があり、ま
して電車が直進中ではなくカーブを切っている時は、そ
の慣性力も加わるためパラシュート3の横ゆれは増大し
て、危険となる問題がある。
【0004】また、図10に示す板状の板エアブレーキ
4を高速電車等に適用する場合には、その板に剛性が要
求されるため、その材質が金属或いは、FRPにしても
適度の板厚が求められ重量増につながると言う問題があ
る。またこの場合には、板は金属のロッドで支える方式
になるため、上記に併せて重量が増加し、また、この板
の大きさが分制動力になるが、その大きさ分嵩が増し収
納性に支障が生ずると言う問題がある。
【0005】また車両の緊急停車の目的は、人命に直接
かかわることなので、要求される停車システムとして
は、緊急停止時の応答性が良いことが望ましい。この発
明は、かかる従来の課題に着目して案出されたもので、
高速車両の緊急停止時に、車両に対して応答性良く制動
力が働き、確実に、しかも車両の走行機能に支障を与え
ず車両を停止させることが出来る車両用緊急ブレーキを
提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するため、車両の両側面及び上面に、緊急ブレーキ時
に車両の外側面から外方向に膨出して車両に制動力を付
与する制動力部材を設けことを要旨とするものである。
【0007】
【発明の作用】この発明は上記のように構成され、車両
に搭乗する運転士が危険等を感知して緊急ブレーキを操
作した際、これと連動してエアーバッグ等の制動力部材
が車両の外側面から外方向に膨出して車両に制動力を付
与し、車両に搭載されているディスクブレーキの制動力
に加えて制動力部材の制動力により、車両を緊急停止さ
せることが出来るものである。
【0008】
【発明の実施例】以下、添付図面に基づき、この発明の
実施例を説明する。図1は、リニアモーターカー等の高
速で走行する車両5に、この発明にかかるエアーバッグ
等の制動力部材6を格納した状態を示す側面図、図2は
図1のAーA矢視断面図、図3は制動力部材6が作動し
て、車両5の外側面から外方向に膨出し、車両5に制動
力を付与している状態を示す側面図、図4は図3のBー
B矢視断面図を示している。
【0009】前記、エアーバッグ等の制動力部材6は、
通常走行時には、図5及び図6に示すように、車両5の
ルーフ7の部分に折り畳んで格納され、その装着方法と
しては、図7に示すように、車両5のルーフ部分におけ
るフレーム8にボルト9等を介して下端側が固定されて
いる。また、制動力部材6が車両5の外側面から外方向
に膨出して車両5に制動力を付与する際、制動力部材6
が風の抵抗で車両5の後方に倒れるのを防止させるため
に、図3に示すように、制動力部材6の前面と車両5と
の間に紐等の倒れ防止部材10を介在させることが好ま
しい。
【0010】前記、エアーバックのインフレートする方
式は、既反応に応えるため、従来公知の車に搭載されて
いる形式のものと同様方式、即ち、衝撃力を感知して火
薬を着火させ、チッソガスによって瞬時に袋体を膨張さ
せるもの、または旅客機で使用されているエスケープス
ライドで適用している高圧ボンベ方式を使用する。ま
た、ここでこのエアーバックはインフレートした後、そ
の状態を保つためそのゴムは一体物で加硫したものや、
織布にシリコンをコーティングした可撓性を有するもの
を適用する。なお、インフレート時の大きさはトンネル
及び電車通過周辺建物の大きさを考慮した寸法に対応さ
せる。
【0011】次に、この発明の実施例におけるエアーバ
ック方式のブレーキについては、図8のブロック図に示
すように、車両5に搭乗する運転士が危険等を感知して
(ステップ(1) )、緊急ブレーキを操作した際(ステッ
プ(2) )、車両に搭載されているディスクブレーキが作
動し車両5 に制動力を付与する(ステップ(3) )。また
これと連動して、エアーバッグ等の制動力部材6が火薬
の着火によるチッソガスや、高圧ガス等により膨張して
車両の外側面から外方向に膨出し(ステップ(4) )、車
両5に制動力を付与し、車両5を緊急停止させることが
出来るものである(ステップ(5) )。
【0012】このように、運転士の停車指示から作動ま
で瞬時に実施されることは、自動車でのエアーバッグ方
式による緊急停止の実績により可能である。また、重量
については、板−板エアブレーキのその板と単純に比較
すれば、その大きさ (面積) と同じとすれば以下の式に
より、数倍軽いことが判る。 W=ρ・S・T (1) Wは、重量 ρは、比重 Sは、面積 Tは、板厚 ここで、エアーバック (自動車のもの適用) のゴムの比
重=1,板厚=1mm板の材質が、アルミの場合比重=
2.7,FRPの場合比重=2,板厚は、アルミ、FR
Pの場合両方とも最低でも倍以上の2mm以上は必要 (ハ
ニカルパネル構造の場合、板厚は、減少するがそのコア
分増量するのでイコールと考える。) で、上記(1)式
に上記条件を当てはめた時、エアーバックと比較しアル
ミの場合は、5. 4倍、FRPの場合、4倍重くなる。
【0013】またエアーバック方式は、インフレートさ
せ面積を確保するためたたんだ状態では極めてコンパク
トであり収納性に富むことは、自動車等で実績済みであ
る。なお制動力は、インフレートしたエアーバックによ
り断面積が増大し、その分元の断面積比率分、比例増大
する。以下計算式参照。 ここで制動力は総荷重Pであり、Pを増大させれば制動
力も増大される。
【0014】Cp:抗力係数、p:空気密度、V:風
速、S:基準面積 ここで抗力係数は、その電車自体の特有係数であり、エ
アーバック作動前後 (インフレート直後) は不変と仮定
する。また、空気密度は電車走行時大気中であること
で、エアーバック作動前後 (インフレート直後) では、
風速も、時速 500km以上でエアーバック作動前後 (イン
フレート直後) では、不変と仮定する。エアーバックが
インフレート前の断面積をS、インフレート後をS′と
すれば、 エアーバックがインフレート前の総荷重をP、インフレ
ート後をP′とする。上記(3)式よりPとP′の関係
はP′=αPになる。従ってインフレート後の総荷重
は、インフレート増加面積比分 (上記α分) 増加する。
【0015】以上のように、エアーバッグ等の制動力部
材6を車両5に搭載させて緊急停止時に従来のディスク
ブレーキと併用させて使用することにより、車両5の緊
急停止時には、確実に車両5を停止させることが出来、
また重量も軽く、格納に極めて便利である。なお、上記
の実施例では、制動力部材6としてエアーバッグを使用
したが、繊維強化プラスチック等のプレートを緊急停止
時に車両5の外側面から外方向に突出させて車両に制動
力を付与することも可能である。
【0016】
【発明の効果】この発明は、上記のように車両の両側面
及び上面に、緊急ブレーキ時に車両の外側面から外方向
に膨出して車両に制動力を付与する制動力部材を設けた
ので、高速車両の緊急停止時に、車両に対して応答性良
く制動力が働き、確実に、しかも車両の走行機能に支障
を与えず車両を停止させることが出来る効果があり、ま
た高速車両が緊急停止する際は、電柱などの発車通過周
辺建物への接触はなくなり安全であり、更に軽量でコン
パクトに構成出来るので、車両の駆動に関する消費エネ
ルギーを軽減出来る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】リニアモーターカー等の高速で走行する車両
に、この発明にかかる制動力部材を格納した状態を示す
側面図である。
【図2】図1のAーA矢視断面図である。
【図3】制動力部材が作動して、車両の外側面から外方
向に膨出し、車両に制動力を付与している状態を示す側
面図である。
【図4】図3のBーB矢視断面図である。
【図5】制動力部材であるエアーバッグを格納している
状態を示す斜視図である。
【図6】図5のCーC矢視断面図である。
【図7】図6のX部におけるエアーバッグの取付け部の
断面図である。
【図8】この発明の作用工程を示すブロック図である。
【図9】従来の飛行機にパラシュートを用いて制動停止
状態を示す説明図である。
【図10】従来の飛行機に板状の板エアブレーキを取付
けて制動させている状態を示す説明図である。
【符号の説明】
5 車両 6 制動力部材 7 ルーフ 8 フレーム 9 ボルト 10 倒れ防止部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の両側面及び上面に、緊急ブレーキ
    時に車両の外側面から外方向に膨出して車両に制動力を
    付与する制動力部材を設けことを特徴とする車両用緊急
    ブレーキ。
JP7442493A 1993-03-31 1993-03-31 車両用緊急ブレーキ Pending JPH06286586A (ja)

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JP7442493A JPH06286586A (ja) 1993-03-31 1993-03-31 車両用緊急ブレーキ

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JP7442493A JPH06286586A (ja) 1993-03-31 1993-03-31 車両用緊急ブレーキ

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10393081B4 (de) * 2002-10-08 2007-01-18 Advics Co., Ltd., Kariya Hybridfahrzeugrutschstoppvorrichtung
US7213687B2 (en) 2002-10-04 2007-05-08 Advics Co., Ltd. Emergency braking apparatus for vehicle
GB2495983A (en) * 2011-10-28 2013-05-01 Gordon Murray Design Ltd Emergency braking system for a wheeled land vehicle that changes the aerodynamic characteristics of the vehicle

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