JPH06285482A - 気液接触装置および気液接触システム - Google Patents
気液接触装置および気液接触システムInfo
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- JPH06285482A JPH06285482A JP7715993A JP7715993A JPH06285482A JP H06285482 A JPH06285482 A JP H06285482A JP 7715993 A JP7715993 A JP 7715993A JP 7715993 A JP7715993 A JP 7715993A JP H06285482 A JPH06285482 A JP H06285482A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 被処理水中に気体を効率良く溶解させて、気
液接触反応を効率良く行なうこと。 【構成】 流入部6aと流出部6bとを有する気液接触
槽6内に、気液接触ユニット7a,7bが装着されてい
る。気液接触ユニット7a,7bは中空状体8a,8b
を多数配置してなり、中空状体8a,8bは孔径1μm
以下の透過膜を中空支持体表面に設けて形成されてい
る。中空状体8a,8bは気体供給基材9a,9bに接
続され、気体供給基材9a,9bから中空状体8a,8
b内に気体が供給される。
液接触反応を効率良く行なうこと。 【構成】 流入部6aと流出部6bとを有する気液接触
槽6内に、気液接触ユニット7a,7bが装着されてい
る。気液接触ユニット7a,7bは中空状体8a,8b
を多数配置してなり、中空状体8a,8bは孔径1μm
以下の透過膜を中空支持体表面に設けて形成されてい
る。中空状体8a,8bは気体供給基材9a,9bに接
続され、気体供給基材9a,9bから中空状体8a,8
b内に気体が供給される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オゾン・酸素などの気
体を水などの液体に溶解し、水処理などの反応をさせる
ための気液接触装置および気液接触システムに関する。
体を水などの液体に溶解し、水処理などの反応をさせる
ための気液接触装置および気液接触システムに関する。
【0002】
【従来の技術】上下水道・一般産業などの水処理システ
ムにおいて、オゾン処理は重要な要素技術であり、オゾ
ンの気液接触システムにより水質汚濁物を酸化分解し、
脱色・脱臭・殺菌・鉄やマンガンなどの不溶化・有機物
の低分子化などの作用を行なっている。他方、好気性微
生物処理も普及度の高い水処理技術であるが、微生物の
代謝作用による水浄化中に酸素が消費されるため、酸素
の気液接触装置による溶存酸素の補給が不可欠となる。
ムにおいて、オゾン処理は重要な要素技術であり、オゾ
ンの気液接触システムにより水質汚濁物を酸化分解し、
脱色・脱臭・殺菌・鉄やマンガンなどの不溶化・有機物
の低分子化などの作用を行なっている。他方、好気性微
生物処理も普及度の高い水処理技術であるが、微生物の
代謝作用による水浄化中に酸素が消費されるため、酸素
の気液接触装置による溶存酸素の補給が不可欠となる。
【0003】図9に、従来の水道水を作成するための高
度浄水処理のオゾン気液接触装置の構成図を示す。気液
接触槽1内に被処理水が流入し、気液接触槽1の下部に
配設された散気管2にオゾンガス(実際にはオゾンと空
気の混合ガス)が送られる。そして散気管2からオゾン
ガスの気泡3が上昇し、この上昇気泡3と被処理水とが
気液接触してオゾンガスが水へ溶解し、オゾン反応が行
なわれる。気液接触槽1内に設けられた隔壁4,5によ
って、気液接触槽1内に形成される被処理水流の短絡流
が低減され、被処理水と上昇気泡3との気液接触を十分
に行なうことができる。この隔壁4,5は多い程良い
が、構造面と経済面から気液接触槽1を1〜3分割する
程度に、設けることが好ましい(図8は3分割の例を示
す)。
度浄水処理のオゾン気液接触装置の構成図を示す。気液
接触槽1内に被処理水が流入し、気液接触槽1の下部に
配設された散気管2にオゾンガス(実際にはオゾンと空
気の混合ガス)が送られる。そして散気管2からオゾン
ガスの気泡3が上昇し、この上昇気泡3と被処理水とが
気液接触してオゾンガスが水へ溶解し、オゾン反応が行
なわれる。気液接触槽1内に設けられた隔壁4,5によ
って、気液接触槽1内に形成される被処理水流の短絡流
が低減され、被処理水と上昇気泡3との気液接触を十分
に行なうことができる。この隔壁4,5は多い程良い
が、構造面と経済面から気液接触槽1を1〜3分割する
程度に、設けることが好ましい(図8は3分割の例を示
す)。
【0004】図9において散気管2として、50μm程
度の孔径を有するセラミックスが用いられる。この場
合、発生する気泡径は、数mmから5mm程度となる。この
程度の気泡径において、気泡上昇速度は25〜30cm/s
と大きくなるので、気液接触槽1の槽高を、例えばオゾ
ンガスの発生部の圧力から許容される最大値の5m程度
としても、気泡は20s程度しか水中に滞留しない。こ
のため未溶解のオゾンガスが水位レベル(WL)から排
オゾンガスとして大気中に排出され、その後排オゾン分
解塔(図示なし)へ導かれる。
度の孔径を有するセラミックスが用いられる。この場
合、発生する気泡径は、数mmから5mm程度となる。この
程度の気泡径において、気泡上昇速度は25〜30cm/s
と大きくなるので、気液接触槽1の槽高を、例えばオゾ
ンガスの発生部の圧力から許容される最大値の5m程度
としても、気泡は20s程度しか水中に滞留しない。こ
のため未溶解のオゾンガスが水位レベル(WL)から排
オゾンガスとして大気中に排出され、その後排オゾン分
解塔(図示なし)へ導かれる。
【0005】通常の排オゾンガスのオゾン濃度は、散気
管2に供給するオゾンガス濃度が20g/Nm3 、オゾ
ン注入率が2mg/lの場合で、4〜2g/Nm3 となり、
この排オゾンガス中のオゾンは全くむだなエネルギー消
費となる。
管2に供給するオゾンガス濃度が20g/Nm3 、オゾ
ン注入率が2mg/lの場合で、4〜2g/Nm3 となり、
この排オゾンガス中のオゾンは全くむだなエネルギー消
費となる。
【0006】水処理用の酸素の気液接触システムについ
ては、図9のオゾン気液接触システムのオゾンガスを、
酸素ガス(実際には空気が使用される)に置き換えるこ
とにより構成される。
ては、図9のオゾン気液接触システムのオゾンガスを、
酸素ガス(実際には空気が使用される)に置き換えるこ
とにより構成される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のように上昇気泡
3による気液接触では、排オゾンガスや排酸素ガスなど
のむだなエネルギー消費を生じる問題があり、これを最
小に抑えるためには気液接触槽1の高さを可能な限り高
くしなければならない。また、散気管2から発生する気
泡3中の気体濃度は、気泡3が気液接触槽1内を上昇移
動して気液接触する際低下するため、上方の気泡3は散
気管2から発生直後の気泡3よりその溶解速度が低下す
る。このため、十分な気液接触反応をさせるためには、
気液接触槽1を大きくして被処理液の気液接触時間を長
くする必要がある。
3による気液接触では、排オゾンガスや排酸素ガスなど
のむだなエネルギー消費を生じる問題があり、これを最
小に抑えるためには気液接触槽1の高さを可能な限り高
くしなければならない。また、散気管2から発生する気
泡3中の気体濃度は、気泡3が気液接触槽1内を上昇移
動して気液接触する際低下するため、上方の気泡3は散
気管2から発生直後の気泡3よりその溶解速度が低下す
る。このため、十分な気液接触反応をさせるためには、
気液接触槽1を大きくして被処理液の気液接触時間を長
くする必要がある。
【0008】本発明はこのような点を考慮してなされた
ものであり、排オゾンガス量を低減し、かつ気泡接触槽
の高さを小さくすることができ、さらに気液接触反応を
効率的に行なうことができる気液接触装置および気液接
触システムを提供することを目的とする。
ものであり、排オゾンガス量を低減し、かつ気泡接触槽
の高さを小さくすることができ、さらに気液接触反応を
効率的に行なうことができる気液接触装置および気液接
触システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は流
入部と流出部とを有する気液接触槽と、この気液接触槽
内に装着された気液接触ユニットを備え、気液接触ユニ
ットは孔径1μm以下の透過膜を中空支持体表面に設け
てなる中空状体を有し、前記中空状体に、各中空状体内
に気体を供給する気体供給基材を接続したことを特徴と
する気液接触装置である。
入部と流出部とを有する気液接触槽と、この気液接触槽
内に装着された気液接触ユニットを備え、気液接触ユニ
ットは孔径1μm以下の透過膜を中空支持体表面に設け
てなる中空状体を有し、前記中空状体に、各中空状体内
に気体を供給する気体供給基材を接続したことを特徴と
する気液接触装置である。
【0010】請求項3記載の発明は、流入口と流出口と
を有する気液接触管と、この気液接触管内に装着された
気液接触ユニットとを備え、前記接触ユニットは孔径1
μm以下の透過膜を中空支持体表面に設けてなる中空状
体を有し、前記中空状体の内部および外部のうち、いず
れか一方に被処理水を、他方に気体を各々流入させたこ
とを特徴とする気液接触装置である。
を有する気液接触管と、この気液接触管内に装着された
気液接触ユニットとを備え、前記接触ユニットは孔径1
μm以下の透過膜を中空支持体表面に設けてなる中空状
体を有し、前記中空状体の内部および外部のうち、いず
れか一方に被処理水を、他方に気体を各々流入させたこ
とを特徴とする気液接触装置である。
【0011】請求項6記載の発明は、請求項1に記載の
気液接触システム、または請求項3に記載の気液接触装
置を複数並列に配置し、ガス発生部からの気体を流量調
整部を介して前記複数の気液接触装置に供給することを
特徴とする気液接触システムである。
気液接触システム、または請求項3に記載の気液接触装
置を複数並列に配置し、ガス発生部からの気体を流量調
整部を介して前記複数の気液接触装置に供給することを
特徴とする気液接触システムである。
【0012】
【作用】請求項1記載の発明によれば、流入部から被処
理水が気液接触槽内に流入する。
理水が気液接触槽内に流入する。
【0013】他方、気体供給基材から流入する気体は、
孔径1μm以下の中空状体の透過膜から被処理水側へ極
微細気泡となって流出して、気液接触が行なわれ、同時
に透過膜の孔を介して気液が直接接触する。気液接触が
行なわれた被処理水は、処理水となって流出部から流出
する。
孔径1μm以下の中空状体の透過膜から被処理水側へ極
微細気泡となって流出して、気液接触が行なわれ、同時
に透過膜の孔を介して気液が直接接触する。気液接触が
行なわれた被処理水は、処理水となって流出部から流出
する。
【0014】請求項3記載の発明によれば、流入口から
流入する被処理水は、孔径1μm以下の中空状体の透過
膜を介して気体と直接接触し、同時に気体は被処理水側
へ極微細気泡となって流出し気液接触が行なわれる。気
液接触が行なわれた被処理水は、流出口から流出する。
流入する被処理水は、孔径1μm以下の中空状体の透過
膜を介して気体と直接接触し、同時に気体は被処理水側
へ極微細気泡となって流出し気液接触が行なわれる。気
液接触が行なわれた被処理水は、流出口から流出する。
【0015】請求項6記載の発明によれば、ガス発生部
からの気体を流量調整部を介して複数の気液接触装置に
供給することにより、各気液接触装置へ気体を均等分配
することができる。
からの気体を流量調整部を介して複数の気液接触装置に
供給することにより、各気液接触装置へ気体を均等分配
することができる。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。基本的原理 まず、本発明の基本的原理について説明する。
て説明する。基本的原理 まず、本発明の基本的原理について説明する。
【0017】本発明による気液接触装置は、後述のよう
に、中空状体を有しており、この中空状体を介して気液
接触が行なわれる。図8(a)(b)に示すように、中
空状体8は中空支持体40の内面(図8(a))、また
は外面(図8(b))に小さな孔径を有する透過膜41
を設けて構成されている。中空支持体40の内面に透過
膜41を設けた場合は、中空状体8内部に液体が流れ、
中空状体8外部に気体が流れる。また中空支持体40の
外面に透過膜41を設けた場合は、中空状体8内部に気
体が流れ、中空状体8外部に気体が流れる。
に、中空状体を有しており、この中空状体を介して気液
接触が行なわれる。図8(a)(b)に示すように、中
空状体8は中空支持体40の内面(図8(a))、また
は外面(図8(b))に小さな孔径を有する透過膜41
を設けて構成されている。中空支持体40の内面に透過
膜41を設けた場合は、中空状体8内部に液体が流れ、
中空状体8外部に気体が流れる。また中空支持体40の
外面に透過膜41を設けた場合は、中空状体8内部に気
体が流れ、中空状体8外部に気体が流れる。
【0018】中空支持体40はセラミック無機質からな
り、透過膜41は有機膜からなっている。このうち透過
膜41の孔径は1μm以下となっており、この中空体8
内に被処理液より少し高い圧力でオゾン・酸素などの気
体を供給した場合、従来の散気管の上昇気泡径の1/1
0以下の極微細気泡が観察される。さらに0.2μm程
度の孔径の場合には、肉眼で発泡を観察することが困難
な程の極微細気泡となる。
り、透過膜41は有機膜からなっている。このうち透過
膜41の孔径は1μm以下となっており、この中空体8
内に被処理液より少し高い圧力でオゾン・酸素などの気
体を供給した場合、従来の散気管の上昇気泡径の1/1
0以下の極微細気泡が観察される。さらに0.2μm程
度の孔径の場合には、肉眼で発泡を観察することが困難
な程の極微細気泡となる。
【0019】発明者らは、この1μm程度の孔径の透過
膜41を有する中空状体8を利用し、オゾン及び酸素の
溶解性を調べ十分な気液接触特性が得られることを把握
した。また、とりわけ孔径が0.2μm程度の場合に、
より細かな極微細気泡を得ることができ、更に高い溶解
性を得ることができる。
膜41を有する中空状体8を利用し、オゾン及び酸素の
溶解性を調べ十分な気液接触特性が得られることを把握
した。また、とりわけ孔径が0.2μm程度の場合に、
より細かな極微細気泡を得ることができ、更に高い溶解
性を得ることができる。
【0020】一般に、気体の液中へ溶解速度式は(1)
式で表わされる。
式で表わされる。
【0021】 dc/dt=KL ・a(C* −C) ……(1) ここでKL :総括移動係数 a:単位体積当たりの気液接触面積 =S/V KL ・a=総括移動容量係数 C* :飽和溶存気体濃度 C:溶存気体濃度 である。
【0022】(1)式において、KL は主に気体の拡散
係数により決まり、温度一定下ではほぼ固定値となる。
またC* も温度一定下では固定値となるので、単位体積
当たりの気液接触面積aが気液接触反応を支配すること
になる。
係数により決まり、温度一定下ではほぼ固定値となる。
またC* も温度一定下では固定値となるので、単位体積
当たりの気液接触面積aが気液接触反応を支配すること
になる。
【0023】図9に示す従来の高度浄水処理のオゾンの
気液接触システムにおいて、KL は0.01cm・s-1、
KL ・aは0.001〜0.01s-1程度であるため、
単位体積当たりの気液接触面積aは0.1〜1cm-1の範
囲にあると想定される。
気液接触システムにおいて、KL は0.01cm・s-1、
KL ・aは0.001〜0.01s-1程度であるため、
単位体積当たりの気液接触面積aは0.1〜1cm-1の範
囲にあると想定される。
【0024】一方、単位体積当たりの気液接触面積a
と、気泡径あるいは気泡の上昇速度との関係は、(2)
式及び(3)式で表わされる。
と、気泡径あるいは気泡の上昇速度との関係は、(2)
式及び(3)式で表わされる。
【0025】 a=φ(6/d) ……(2) ここでφ:ホールドアップ(単位液体積当たりの気体体
積) d:気泡径 φ=v/U ……(3) v:単位平面積当たりの送気量 U:気泡の上昇速度 (2)式と(3)式とからわかるように、送気量を一定
とした場合、気泡径と気泡の上昇速度が小さい程、aが
大きくなり有効な気液接触ができる。
積) d:気泡径 φ=v/U ……(3) v:単位平面積当たりの送気量 U:気泡の上昇速度 (2)式と(3)式とからわかるように、送気量を一定
とした場合、気泡径と気泡の上昇速度が小さい程、aが
大きくなり有効な気液接触ができる。
【0026】本発明において、気泡径は従来の気泡径の
1/10以下となり、気泡の上昇速度も従来気泡の1/
10以下に小さくなる。このため、(2)式及び(3)
式から求められる本発明の単位体積当たりの気液接触面
積aは、従来のaの100倍以上になり、大きな効果が
期待される。
1/10以下となり、気泡の上昇速度も従来気泡の1/
10以下に小さくなる。このため、(2)式及び(3)
式から求められる本発明の単位体積当たりの気液接触面
積aは、従来のaの100倍以上になり、大きな効果が
期待される。
【0027】ところで、本発明において、中空状体8の
透過膜41の孔径が小さくなる程、発泡による気液接触
よりも透過膜の孔を介した直接の気液接触が行なわれて
いる可能性が高いと予想される。このため0.数μm以
下の孔径での気液接触面積は、中空状体8の透過膜41
の孔径から計算した方が安全と考えられる。この観点か
ら本発明における中空状体8の気液接触面積sと体積V
との比、すなわち単位体積当たりの気液接触面積=aを
求めると、中空状体8の透過膜41の開孔率30%、気
液接触槽1(図1)への充填率30%、中空状体8の外
径Dの場合、a=0.36/Dとなる。このためD=
3.6〜0.36cmとすると、a=0.1〜1cm-1とな
る。Dをさらに小さくすることにより、aはより大きく
なり気液接触性能がより改善される。
透過膜41の孔径が小さくなる程、発泡による気液接触
よりも透過膜の孔を介した直接の気液接触が行なわれて
いる可能性が高いと予想される。このため0.数μm以
下の孔径での気液接触面積は、中空状体8の透過膜41
の孔径から計算した方が安全と考えられる。この観点か
ら本発明における中空状体8の気液接触面積sと体積V
との比、すなわち単位体積当たりの気液接触面積=aを
求めると、中空状体8の透過膜41の開孔率30%、気
液接触槽1(図1)への充填率30%、中空状体8の外
径Dの場合、a=0.36/Dとなる。このためD=
3.6〜0.36cmとすると、a=0.1〜1cm-1とな
る。Dをさらに小さくすることにより、aはより大きく
なり気液接触性能がより改善される。
【0028】このような透過膜41の孔を介した直接の
気液接触では、従来の上昇気泡にみられる気泡中の気体
濃度の低下がほとんどなく、気液接触ユニットに供給す
る高濃度の気体によって気液接触反応が進行する。この
ため、より高効率に気液接触反応を行なうことができ、
気液接触槽が高さ制限を受けることも少なくなる。
気液接触では、従来の上昇気泡にみられる気泡中の気体
濃度の低下がほとんどなく、気液接触ユニットに供給す
る高濃度の気体によって気液接触反応が進行する。この
ため、より高効率に気液接触反応を行なうことができ、
気液接触槽が高さ制限を受けることも少なくなる。
【0029】実際には、中空状体8の透過膜41の孔径
に応じて、上昇する極微細気泡と孔を介した直接の気液
接触が同時進行し、従来の上昇気泡による気液接触方法
よりも高効率の気液接触が行なわれる。本発明の場合、
極微細気泡は上昇速度が小さいため、被処理水流に有効
に滞留し、排オゾンが少なくなる。
に応じて、上昇する極微細気泡と孔を介した直接の気液
接触が同時進行し、従来の上昇気泡による気液接触方法
よりも高効率の気液接触が行なわれる。本発明の場合、
極微細気泡は上昇速度が小さいため、被処理水流に有効
に滞留し、排オゾンが少なくなる。
【0030】本発明の気液接触装置としては、後述のよ
うに開放形気液接触槽及び密閉形気液接触管のいずれを
有していても良い。気液接触槽または気液接触管内に発
生する極微細気泡は、上昇速度が遅く、またこの極微細
気泡を気液接触ユニット7,14が取り囲むように構成
されているので、極微細気泡は液流に伴なって移動す
る。このため従来の上昇気泡より大きな気液接触時間を
保つことができる。
うに開放形気液接触槽及び密閉形気液接触管のいずれを
有していても良い。気液接触槽または気液接触管内に発
生する極微細気泡は、上昇速度が遅く、またこの極微細
気泡を気液接触ユニット7,14が取り囲むように構成
されているので、極微細気泡は液流に伴なって移動す
る。このため従来の上昇気泡より大きな気液接触時間を
保つことができる。
【0031】なお、発明において、極微細気泡は移動に
伴ない互いに衝突し合い、気泡径が大きくなることがあ
り、この場合は、気液接触槽での気泡の液面上への放散
や、気液接触管での気泡溜りによる液流に対する背圧や
圧力変動を生じることが考えられる。その際、開放形の
気液接触槽の上方に液中に埋没するとともに高さ勾配を
有するカバー部材を設けることにより、気液接触槽の上
方に集まる気泡をそのまま大気に開放せず、液中の流れ
方向にできるだけ維持しながら移動させることができ、
これにより気体損失を低減させることができる。
伴ない互いに衝突し合い、気泡径が大きくなることがあ
り、この場合は、気液接触槽での気泡の液面上への放散
や、気液接触管での気泡溜りによる液流に対する背圧や
圧力変動を生じることが考えられる。その際、開放形の
気液接触槽の上方に液中に埋没するとともに高さ勾配を
有するカバー部材を設けることにより、気液接触槽の上
方に集まる気泡をそのまま大気に開放せず、液中の流れ
方向にできるだけ維持しながら移動させることができ、
これにより気体損失を低減させることができる。
【0032】密閉形気液接触管では、開放形のような気
泡の液面上への放散はないが、気液接触管の構造や据付
状況により気泡溜りの問題が生じることがある。この場
合、気液接触管を据付基材により液流の流下方向に向か
って高さ勾配を有するよう据付けることにより、気泡を
簡単に気液接触管外へ追い出すことができる。また、密
閉形気液接触管は、液体の流れ方向に沿って気液接触を
行なうことができ、また気液接触ユニット7,14を有
する複数の気液接触管を連結することができる。
泡の液面上への放散はないが、気液接触管の構造や据付
状況により気泡溜りの問題が生じることがある。この場
合、気液接触管を据付基材により液流の流下方向に向か
って高さ勾配を有するよう据付けることにより、気泡を
簡単に気液接触管外へ追い出すことができる。また、密
閉形気液接触管は、液体の流れ方向に沿って気液接触を
行なうことができ、また気液接触ユニット7,14を有
する複数の気液接触管を連結することができる。
【0033】なお据付状況によっては気液接触管に高さ
勾配を設けることができないことがあり、この場合は気
液接触管の上端部、あるいはこれに隣接した部分に脱気
部を配設することにより、複数の気液接触管を連結し
て、有効な気液接触をすることができる。
勾配を設けることができないことがあり、この場合は気
液接触管の上端部、あるいはこれに隣接した部分に脱気
部を配設することにより、複数の気液接触管を連結し
て、有効な気液接触をすることができる。
【0034】また気液接触ユニットの中空状体の気液の
流れ状態として、中空状体8内部を液流路とする場合
は、中空状体8の外側から気体が供給され、中空状体8
内部から気体が供給される場合は中空状体8間の外部が
液流路となる。開放形気液接触槽では後者の場合のみで
あるが、密閉形気液接触管での両者の形態が可能であ
る。具体的構成 以下、本発明の具体的構成について述べる。図1は本発
明による気液接触装置の第1の実施例を示す図である。
流れ状態として、中空状体8内部を液流路とする場合
は、中空状体8の外側から気体が供給され、中空状体8
内部から気体が供給される場合は中空状体8間の外部が
液流路となる。開放形気液接触槽では後者の場合のみで
あるが、密閉形気液接触管での両者の形態が可能であ
る。具体的構成 以下、本発明の具体的構成について述べる。図1は本発
明による気液接触装置の第1の実施例を示す図である。
【0035】図1において、開放形気液接触槽6は流入
部6aと流出部6bとを有し、この気液接触槽6内の水
中に、気液接触ユニット7aおよび7bが装着されてい
る。気液接触ユニット7aは、中空支持体40の外面に
孔径1μm以下の透過膜41を設けてなる中空状体8a
を垂直に多数の配置してなり、中空状体8aの上下端は
基材9aに固定されている(図1および図8参照)。す
なわち中空状体8aは、図8(b)に示す中空状体8と
同様の構成となっている。中空状体8aの中空内部は水
封的に基材9aと連通し、この基材9aはオゾンのガス
発生部31(図7参照)に連通する2本のガス管路10
aに接続されている。
部6aと流出部6bとを有し、この気液接触槽6内の水
中に、気液接触ユニット7aおよび7bが装着されてい
る。気液接触ユニット7aは、中空支持体40の外面に
孔径1μm以下の透過膜41を設けてなる中空状体8a
を垂直に多数の配置してなり、中空状体8aの上下端は
基材9aに固定されている(図1および図8参照)。す
なわち中空状体8aは、図8(b)に示す中空状体8と
同様の構成となっている。中空状体8aの中空内部は水
封的に基材9aと連通し、この基材9aはオゾンのガス
発生部31(図7参照)に連通する2本のガス管路10
aに接続されている。
【0036】中空状体8aは一般的に分離膜として用い
られるセラミックス製中空支持体40と有機材料の透過
膜41とを有している。中空状体8の外径は一般に数cm
から0.数mm程度まで自由に選択でき、中空状体8の気
液接触槽6への充填率と合せて、所要の気液接触面積や
水流抵抗から決定される。
られるセラミックス製中空支持体40と有機材料の透過
膜41とを有している。中空状体8の外径は一般に数cm
から0.数mm程度まで自由に選択でき、中空状体8の気
液接触槽6への充填率と合せて、所要の気液接触面積や
水流抵抗から決定される。
【0037】気液接触ユニット7aにおいて、中空状体
8aの上端部の基材9aに対応して2本のガス管路10
aと10aが接続されているが、これに限定することな
く、ガス管路10a基材9aを通して中空状体8aの中
空内部へオゾンガスが供給できればガス管路の数は何本
でもよい。基材9aとガス管路10aとの接続点は、可
能な限り各中空状体8aへのオゾンガス流が均等化され
る位置にすることが望ましい。
8aの上端部の基材9aに対応して2本のガス管路10
aと10aが接続されているが、これに限定することな
く、ガス管路10a基材9aを通して中空状体8aの中
空内部へオゾンガスが供給できればガス管路の数は何本
でもよい。基材9aとガス管路10aとの接続点は、可
能な限り各中空状体8aへのオゾンガス流が均等化され
る位置にすることが望ましい。
【0038】気液接触ユニット7aでは中空状体8aを
垂直方向に配列したが、水平方向に配置してもよい。こ
の場合の一例を気液接触ユニット7bとして示す。気液
接触ユニット7bにおいて、中空状体8aと同一構造の
中空状体8bが水平方向に配置され、基材9bに固定さ
れる。また図1において、各基材9bに、2本のガス管
路10b,10bが接続されている。
垂直方向に配列したが、水平方向に配置してもよい。こ
の場合の一例を気液接触ユニット7bとして示す。気液
接触ユニット7bにおいて、中空状体8aと同一構造の
中空状体8bが水平方向に配置され、基材9bに固定さ
れる。また図1において、各基材9bに、2本のガス管
路10b,10bが接続されている。
【0039】中空状体の配列は、垂直方向および水平方
向の場合にその構造が容易となるが、水流との接触を良
好に維持できれば、種々の形態にすることができる。
向の場合にその構造が容易となるが、水流との接触を良
好に維持できれば、種々の形態にすることができる。
【0040】気液接触槽6内に4つの気液接触ユニット
7a,7bを装着した例を示したが、小形の気液接触槽
6では単一の気液接触ユニットのみを装着してもよい。
また気液接触槽6の規模に応じて複数の気液接触ユニッ
ト7a,7bを種々組合せることができる。また、複数
の気液接触ユニット7a,7bのガス管路10a,10
bを個別に気液接触槽6外に取出すことなく、気液接触
ユニット7a,7bのガス管路10a,10bを適当な
組合せで連結することにより、ガス管路10a,10b
の本数を低減できる。
7a,7bを装着した例を示したが、小形の気液接触槽
6では単一の気液接触ユニットのみを装着してもよい。
また気液接触槽6の規模に応じて複数の気液接触ユニッ
ト7a,7bを種々組合せることができる。また、複数
の気液接触ユニット7a,7bのガス管路10a,10
bを個別に気液接触槽6外に取出すことなく、気液接触
ユニット7a,7bのガス管路10a,10bを適当な
組合せで連結することにより、ガス管路10a,10b
の本数を低減できる。
【0041】次にこのような構成からなる本実施例の作
用について説明する。図1に示すように、気液接触槽6
の流入部6aから被処理水が流入し、気液接触槽6内で
処理された処理水は流出部6bから流出する。この間、
オゾン発生部31からガス管路10a,10bへ流入す
るオゾンガスが、基材9a,9bを介して中空状体8
a,8b内へ供給され、その後未使用のオゾンガスはガ
ス管路10a,10bからオゾン発生部31側へ戻され
る。
用について説明する。図1に示すように、気液接触槽6
の流入部6aから被処理水が流入し、気液接触槽6内で
処理された処理水は流出部6bから流出する。この間、
オゾン発生部31からガス管路10a,10bへ流入す
るオゾンガスが、基材9a,9bを介して中空状体8
a,8b内へ供給され、その後未使用のオゾンガスはガ
ス管路10a,10bからオゾン発生部31側へ戻され
る。
【0042】中空状体8a,8b内のオゾンガスは被処
理水より高圧となっており、透過膜の孔から極微細気泡
となって被処理水側へ流出し、被処理水中を上昇して被
処理水と接触する。同時に、前述のように透過膜41を
介してオゾンガスと被処理水との間で気液の直接接触が
行なわれ、このようにして、被処理水とオゾンガスとの
間で効率的な気液接触が行なわれる。
理水より高圧となっており、透過膜の孔から極微細気泡
となって被処理水側へ流出し、被処理水中を上昇して被
処理水と接触する。同時に、前述のように透過膜41を
介してオゾンガスと被処理水との間で気液の直接接触が
行なわれ、このようにして、被処理水とオゾンガスとの
間で効率的な気液接触が行なわれる。
【0043】被処理水との間で接触が完了した使用済オ
ゾンガスは、気液接触槽6から排オゾンガスとして外部
へ排出される。
ゾンガスは、気液接触槽6から排オゾンガスとして外部
へ排出される。
【0044】図1において、気液接触槽6内に4つの接
触ユニット7a,7bを高さ方向及び流れ方向に区分し
て配置することにより、気液接触槽6内の各部分の気液
接触状態に応じたオゾンガスの供給が可能になる。例え
ば気液接触槽6内において、流入部6a側より流出部6
b側に向ってオゾンガスの供給量を低下させ、オゾンガ
スの消費量が低下する下流側において、むだな排オゾン
ガス量を低減させることができる。また、気液接触槽6
の上部の気液接触ユニット7bへのオゾンガス供給量を
下部の気液接触ユニット7aより低下させ、液面真近で
放散される排オゾンガスの量を低減させることもでき
る。気液接触ユニット7a,7bの中空状体8a,8b
は、被処理水の混合あるいは整流作用があり、従来の大
形気液接触槽1(図9参照)では避けられなかった被処
理水の短絡流の発生を防ぐことができる。
触ユニット7a,7bを高さ方向及び流れ方向に区分し
て配置することにより、気液接触槽6内の各部分の気液
接触状態に応じたオゾンガスの供給が可能になる。例え
ば気液接触槽6内において、流入部6a側より流出部6
b側に向ってオゾンガスの供給量を低下させ、オゾンガ
スの消費量が低下する下流側において、むだな排オゾン
ガス量を低減させることができる。また、気液接触槽6
の上部の気液接触ユニット7bへのオゾンガス供給量を
下部の気液接触ユニット7aより低下させ、液面真近で
放散される排オゾンガスの量を低減させることもでき
る。気液接触ユニット7a,7bの中空状体8a,8b
は、被処理水の混合あるいは整流作用があり、従来の大
形気液接触槽1(図9参照)では避けられなかった被処
理水の短絡流の発生を防ぐことができる。
【0045】次に図2により、本発明による気液接触装
置の第2の実施例について説明する。
置の第2の実施例について説明する。
【0046】図2において、流入部11aおよび流出部
11bを有する気液接触槽11内に気液接触ユニット7
a,7bが装着されている。この気液接触ユニット7
a,7bは図1に示す気液接触ユニットと同様の構成と
なっている。気液接触槽11の上部に、カバー部材12
が配設されている。このカバー部材12は流入部11a
において液中に埋没し、流出部11bにおいて液面(W
L)より高くなるような勾配を有している。
11bを有する気液接触槽11内に気液接触ユニット7
a,7bが装着されている。この気液接触ユニット7
a,7bは図1に示す気液接触ユニットと同様の構成と
なっている。気液接触槽11の上部に、カバー部材12
が配設されている。このカバー部材12は流入部11a
において液中に埋没し、流出部11bにおいて液面(W
L)より高くなるような勾配を有している。
【0047】このカバー部材12は水封及びガス封がで
きる構造材料となっており、気液接触ユニット7a,7
bが装着される部分を部分的に密閉する構造となってい
るが、カバー部材12をシートや薄板状の材料を用いて
半密閉的に簡単に布設し、気液接触ユニット7a,7b
の保守点検作業を容易にしてもよい。
きる構造材料となっており、気液接触ユニット7a,7
bが装着される部分を部分的に密閉する構造となってい
るが、カバー部材12をシートや薄板状の材料を用いて
半密閉的に簡単に布設し、気液接触ユニット7a,7b
の保守点検作業を容易にしてもよい。
【0048】図2において、カバー部材12を設けるこ
とにより、気液接触ユニット7a,7bから流出するオ
ゾンガスを直接大気に放散することなく、気液接触槽1
1の液中上部に保持して可能な限り気液接触反応に関与
させることができる。これによって、むだな排オゾンガ
スを低減させることができる。またオゾンガスの気泡は
カバー部材12の勾配に沿って、被処理水流と共に下流
側へ移動し、気液接触槽11の流出部11bで稀薄な排
オゾンガスとなる。
とにより、気液接触ユニット7a,7bから流出するオ
ゾンガスを直接大気に放散することなく、気液接触槽1
1の液中上部に保持して可能な限り気液接触反応に関与
させることができる。これによって、むだな排オゾンガ
スを低減させることができる。またオゾンガスの気泡は
カバー部材12の勾配に沿って、被処理水流と共に下流
側へ移動し、気液接触槽11の流出部11bで稀薄な排
オゾンガスとなる。
【0049】次に図3(a)(b)により、本発明によ
る気液接触装置の第3の実施例について説明する。この
うち、図3(a)は気液接触システムの外形図、図3
(b)は気液接触ユニットの斜視図である。図3
(a),(b)において、流入口13aと流出口13b
とを有する密閉形の気液接触管13内に気液接触ユニッ
ト14が装着されている。気液接触ユニット14は、図
8(a)に示す中空状体8と同一構造の多数の中空状体
15を一対の支持基材16に固定して構成されている。
また被処理水が中空状体15の中空内部を流れるよう
に、支持基材16に固定された中空状体15の中空内部
は、気液接触管13の流入口13aおよび流出口13b
に開口している。さらに中空状体15の外面と気液接触
管13内面と支持基材16とで囲まれた空間は水封空間
となっており、この水封空間にオゾンガスを供給するた
め、気液接触管13にガス管路17が単数あるいは複数
接続されている。
る気液接触装置の第3の実施例について説明する。この
うち、図3(a)は気液接触システムの外形図、図3
(b)は気液接触ユニットの斜視図である。図3
(a),(b)において、流入口13aと流出口13b
とを有する密閉形の気液接触管13内に気液接触ユニッ
ト14が装着されている。気液接触ユニット14は、図
8(a)に示す中空状体8と同一構造の多数の中空状体
15を一対の支持基材16に固定して構成されている。
また被処理水が中空状体15の中空内部を流れるよう
に、支持基材16に固定された中空状体15の中空内部
は、気液接触管13の流入口13aおよび流出口13b
に開口している。さらに中空状体15の外面と気液接触
管13内面と支持基材16とで囲まれた空間は水封空間
となっており、この水封空間にオゾンガスを供給するた
め、気液接触管13にガス管路17が単数あるいは複数
接続されている。
【0050】なお、中空状体15として、その内部に被
処理水を流す外圧形のものを示したが(図8(a)参
照)、中空状体15として内部にオゾンガスを供給し、
その外部に被処理水を流す内圧形の中空状体8と同一構
造のものを用いてもよい(図8(b))。この場合、図
1に示す気液接触システムと同様、中空状体外部に被処
理水が流れる。そして図3(a)(b)の支持基材16
にガス管路17が接続され、支持基材16はオゾンガス
を供給する図1に示す基材9と同様の機能を有する。
処理水を流す外圧形のものを示したが(図8(a)参
照)、中空状体15として内部にオゾンガスを供給し、
その外部に被処理水を流す内圧形の中空状体8と同一構
造のものを用いてもよい(図8(b))。この場合、図
1に示す気液接触システムと同様、中空状体外部に被処
理水が流れる。そして図3(a)(b)の支持基材16
にガス管路17が接続され、支持基材16はオゾンガス
を供給する図1に示す基材9と同様の機能を有する。
【0051】本発明による密閉形の気液接触管13で
は、従来の気液接触槽1よりオゾンガスの発泡を少なく
することができ、より微細な気泡を発生させて水流と共
に移動することができる。図3(a)(b)において気
液接触管13に泡溜りが生じないよう、その部分をスペ
ーサ等の部材で覆うか、泡抜けのすき間を設けることも
できる。また図3(a)(b)に示す気液接触管13は
円形断面状のもので最も実用性の高いものであるが、こ
の形状に限定されるものではない。
は、従来の気液接触槽1よりオゾンガスの発泡を少なく
することができ、より微細な気泡を発生させて水流と共
に移動することができる。図3(a)(b)において気
液接触管13に泡溜りが生じないよう、その部分をスペ
ーサ等の部材で覆うか、泡抜けのすき間を設けることも
できる。また図3(a)(b)に示す気液接触管13は
円形断面状のもので最も実用性の高いものであるが、こ
の形状に限定されるものではない。
【0052】次にこのような構成からなる本実施例の作
用について図3(a)(b)により説明する。まず、内
部を被処理水が流れる外圧形中空状体15の場合、気液
接触管13の流入口13aから流入する被処理水が、中
空状体15の中空内部を流れる。そしてガス管路17か
ら供給されるオゾンガスは、気液接触管13内面と中空
状体15外面との間の空間に充満し、被処理水より高圧
となっているため中空状体15の透過膜41(図8参
照)を介して中空状体15の中空内部に流入し、ここで
気液接触が行なわれる。上述のようにガス管路17から
供給されるオゾンガス圧力は被処理水の圧力より高く設
定されるので、中空状体15の中空内部にのみ被処理水
が保持され、この被処理水は溶解したオゾンガスと共に
流下する。この中空状体15の中空内部をできる限り細
く、かつ円形断面状にしておくことにより、より均一性
が維持され、気泡の発生があっても、泡溜りが生じにく
い。したがって、気液接触管13を複数連結し、所要の
気液接触を達成することが容易となる。
用について図3(a)(b)により説明する。まず、内
部を被処理水が流れる外圧形中空状体15の場合、気液
接触管13の流入口13aから流入する被処理水が、中
空状体15の中空内部を流れる。そしてガス管路17か
ら供給されるオゾンガスは、気液接触管13内面と中空
状体15外面との間の空間に充満し、被処理水より高圧
となっているため中空状体15の透過膜41(図8参
照)を介して中空状体15の中空内部に流入し、ここで
気液接触が行なわれる。上述のようにガス管路17から
供給されるオゾンガス圧力は被処理水の圧力より高く設
定されるので、中空状体15の中空内部にのみ被処理水
が保持され、この被処理水は溶解したオゾンガスと共に
流下する。この中空状体15の中空内部をできる限り細
く、かつ円形断面状にしておくことにより、より均一性
が維持され、気泡の発生があっても、泡溜りが生じにく
い。したがって、気液接触管13を複数連結し、所要の
気液接触を達成することが容易となる。
【0053】以上は中空状体15が外圧形で使用する場
合である。次に内部をオゾンガスが流れる内圧形中空状
体15の場合は、被処理水とオゾンガスの流路が外圧形
中空状体15と逆になる。両者の基本的作用は同じであ
るが、内圧形中空状体15の場合、被処理水流路が気液
接触管13の内面と中空状体15の外面との間の空間と
なるため、中空状体15の外径を外圧形の場合より小さ
くでき、気液接触面積を大きくできる。
合である。次に内部をオゾンガスが流れる内圧形中空状
体15の場合は、被処理水とオゾンガスの流路が外圧形
中空状体15と逆になる。両者の基本的作用は同じであ
るが、内圧形中空状体15の場合、被処理水流路が気液
接触管13の内面と中空状体15の外面との間の空間と
なるため、中空状体15の外径を外圧形の場合より小さ
くでき、気液接触面積を大きくできる。
【0054】次に、図4により本発明による気液接触装
置の第4の実施例について説明する。
置の第4の実施例について説明する。
【0055】図4において密閉形の気液接触管18が据
付基材19a,19bにより支持され、気液接触管18
が接続部材20を介して開放形滞留槽21に接続されて
いる。据付基材19aと19bは、各々高さが異なり、
気液接触管18は、流入口18aから流出口18bに向
って上昇するよう配置されている。
付基材19a,19bにより支持され、気液接触管18
が接続部材20を介して開放形滞留槽21に接続されて
いる。据付基材19aと19bは、各々高さが異なり、
気液接触管18は、流入口18aから流出口18bに向
って上昇するよう配置されている。
【0056】なお、気液接触管18は、図3に示す気液
接触管13と同様の構造となっており、気液接触管18
内には外圧形または内圧形の中空状体15からなる気液
接触ユニット14が装着されている(図3参照)。
接触管13と同様の構造となっており、気液接触管18
内には外圧形または内圧形の中空状体15からなる気液
接触ユニット14が装着されている(図3参照)。
【0057】図4に示すように、密閉形の気液接触管1
8が高さの異なる据付基材19a,19bにより高さ勾
配をつけて据付られると、気泡が流入口18aから流入
する被処理水の流れに沿って上昇移動し、その後流出口
18bに向い開放式の滞留槽21へ放出される。このた
め、簡単で効果的に泡溜りを防止することができる。
8が高さの異なる据付基材19a,19bにより高さ勾
配をつけて据付られると、気泡が流入口18aから流入
する被処理水の流れに沿って上昇移動し、その後流出口
18bに向い開放式の滞留槽21へ放出される。このた
め、簡単で効果的に泡溜りを防止することができる。
【0058】次に、図5により本発明による気液接触装
置の第5の実施例について説明する。
置の第5の実施例について説明する。
【0059】図5において、気液接触管18が複数直列
に接続され、各気液接触管18は高さの等しい据付基材
22で略水平に支持されている。図5に示す気液接触管
18は、図4に示す気液接触管18と同一構造のもので
あり、この場合、気液接触管18内には被処理水の流速
等により泡溜り対策が講じられている。
に接続され、各気液接触管18は高さの等しい据付基材
22で略水平に支持されている。図5に示す気液接触管
18は、図4に示す気液接触管18と同一構造のもので
あり、この場合、気液接触管18内には被処理水の流速
等により泡溜り対策が講じられている。
【0060】図5において、気液接触管18が複数直列
に接続されているので、被処理水の流れ方向の空間を有
効に利用できる。
に接続されているので、被処理水の流れ方向の空間を有
効に利用できる。
【0061】次に、図6により本発明による気液接触装
置の第6の実施例について説明する。
置の第6の実施例について説明する。
【0062】図6は密閉形の複数の気液接触管18を、
高位置から低位置に直列に接続する場合の例を示してい
る。高位置の気液接触管18は接続部材24と曲り部材
25により低位置の気液接触管18に接続される。
高位置から低位置に直列に接続する場合の例を示してい
る。高位置の気液接触管18は接続部材24と曲り部材
25により低位置の気液接触管18に接続される。
【0063】図6に示す気液接触管18は、図4に示す
気液接触管18と同一構造のものである。曲り部材25
の上部には内部に気泡溜り空間を有する脱気部26aが
設けられ、脱気部26aの上方及び下方に、水位検出セ
ンサ27が収納されている。脱気部26aの上方に、開
閉弁28と流量調整弁29が取付けられた排オゾンライ
ン38が接続されている。水位検出センサ27からの信
号は、水位計30により開閉弁28の開閉信号に変換さ
れるようになっている。本発明では、脱気部26a、水
位計30、開閉弁28、および流量調整弁29から脱気
装置26が構成されている。
気液接触管18と同一構造のものである。曲り部材25
の上部には内部に気泡溜り空間を有する脱気部26aが
設けられ、脱気部26aの上方及び下方に、水位検出セ
ンサ27が収納されている。脱気部26aの上方に、開
閉弁28と流量調整弁29が取付けられた排オゾンライ
ン38が接続されている。水位検出センサ27からの信
号は、水位計30により開閉弁28の開閉信号に変換さ
れるようになっている。本発明では、脱気部26a、水
位計30、開閉弁28、および流量調整弁29から脱気
装置26が構成されている。
【0064】図6において、密閉形の複数の気液接触管
18が高位置から低位置に接続されるため、各々の気液
接触管18で泡溜り対策がなされていても、曲り部材2
5上部に泡溜りが生じることが考えられる。このような
泡溜りの障害を軽減するため、脱気部26aで集泡させ
る。そして、集泡による被処理水の水位低下を水位計3
0の水位検出センサ27で検出し、水位が所定レベル以
下となったら開閉弁28を開き、流量調整弁29で設定
された所定流量で稀薄オゾンガスを排オゾンライン38
へ放出する。
18が高位置から低位置に接続されるため、各々の気液
接触管18で泡溜り対策がなされていても、曲り部材2
5上部に泡溜りが生じることが考えられる。このような
泡溜りの障害を軽減するため、脱気部26aで集泡させ
る。そして、集泡による被処理水の水位低下を水位計3
0の水位検出センサ27で検出し、水位が所定レベル以
下となったら開閉弁28を開き、流量調整弁29で設定
された所定流量で稀薄オゾンガスを排オゾンライン38
へ放出する。
【0065】なお脱気部26aを曲り部材25上端のみ
ならず、気液接触管18の上端部に設けてもよい。脱気
部26aを各所に配置することにより、密閉形気液接触
管18の据付高さ位置を変更することができる。
ならず、気液接触管18の上端部に設けてもよい。脱気
部26aを各所に配置することにより、密閉形気液接触
管18の据付高さ位置を変更することができる。
【0066】次に、図7により本発明による気液接触シ
ステムの実施例について説明する。図7において符号3
2は、本発明による気液接触装置を示し、この気液接触
装置32は図1に示す気液接触槽6を有するタイプ、ま
たは図3に示す気液接触管13を有するタイプのいずれ
であってもよい。
ステムの実施例について説明する。図7において符号3
2は、本発明による気液接触装置を示し、この気液接触
装置32は図1に示す気液接触槽6を有するタイプ、ま
たは図3に示す気液接触管13を有するタイプのいずれ
であってもよい。
【0067】図7においてオゾンのガス発生部31は、
本発明による気液接触装置32にオゾンガスを供給する
オゾンガスの供給源となるもので、オゾンのガス発生器
33と、分配部34と、流量調整部35と、送気部36
とを有している。
本発明による気液接触装置32にオゾンガスを供給する
オゾンガスの供給源となるもので、オゾンのガス発生器
33と、分配部34と、流量調整部35と、送気部36
とを有している。
【0068】本発明による気液接触システム32は複数
設けられることがあり、図7において、気液接触装置3
2は2個設けられている。
設けられることがあり、図7において、気液接触装置3
2は2個設けられている。
【0069】図7(a)は各気液接触装置32へのオゾ
ンガスのガス供給口が1つの場合を示し、ガス発生器3
3で空気又は酸素から発生したオゾンガスは分配部34
で2系統に分岐される。そして2系統に分岐されたオゾ
ンガスは、流量調整部35を経て各々の気液接触装置3
2へ流入する。
ンガスのガス供給口が1つの場合を示し、ガス発生器3
3で空気又は酸素から発生したオゾンガスは分配部34
で2系統に分岐される。そして2系統に分岐されたオゾ
ンガスは、流量調整部35を経て各々の気液接触装置3
2へ流入する。
【0070】図7(a)において、単一の気液接触装置
32の単一ガス供給口からオゾンガスが気液接触装置3
2の各中空状体8a,8b,15に供給される。このオ
ゾンガスのガス供給口の位置は、各中空状体8a,8
b,15に均等にオゾンガスが供給されるよう設定され
ることが望ましいが、本実施例では多数配設された各中
空状体8a,8b,15から消費される最小限のオゾン
ガスをガス発生部31から供給すれば良い。従来の数少
ない散気管から多量の気泡を発生するものに比べ、オゾ
ンガス供給面積当たりのオゾンガスの送気量が小さくな
るので、気液接触装置32内の各中空状体8a,8b,
15へオゾンガスを均等配分することが従来より容易に
できる。
32の単一ガス供給口からオゾンガスが気液接触装置3
2の各中空状体8a,8b,15に供給される。このオ
ゾンガスのガス供給口の位置は、各中空状体8a,8
b,15に均等にオゾンガスが供給されるよう設定され
ることが望ましいが、本実施例では多数配設された各中
空状体8a,8b,15から消費される最小限のオゾン
ガスをガス発生部31から供給すれば良い。従来の数少
ない散気管から多量の気泡を発生するものに比べ、オゾ
ンガス供給面積当たりのオゾンガスの送気量が小さくな
るので、気液接触装置32内の各中空状体8a,8b,
15へオゾンガスを均等配分することが従来より容易に
できる。
【0071】図7(b)は各気液接触装置32へのオゾ
ンのガス供給口が複数(図では2個)の場合を示し、気
液接触装置32の複数個所に同時にオゾンガスが供給さ
れるようになっている。
ンのガス供給口が複数(図では2個)の場合を示し、気
液接触装置32の複数個所に同時にオゾンガスが供給さ
れるようになっている。
【0072】図7(b)において、各気液接触装置32
へ複数のガス供給口からオゾンガスが供給でき、気液接
触システム32内でのオゾンの区分供給が容易となる。
このため、気液接触装置32の構造的制約から単一のガ
ス供給口ではオゾンガスの均等配分がしにくい場合や、
オゾンガスの供給・消費量が小さく、オゾンガスの供給
ラインにオゾンの濃度勾配が生ずるなどの場合に、これ
らを軽減することができる。
へ複数のガス供給口からオゾンガスが供給でき、気液接
触システム32内でのオゾンの区分供給が容易となる。
このため、気液接触装置32の構造的制約から単一のガ
ス供給口ではオゾンガスの均等配分がしにくい場合や、
オゾンガスの供給・消費量が小さく、オゾンガスの供給
ラインにオゾンの濃度勾配が生ずるなどの場合に、これ
らを軽減することができる。
【0073】図7(c)は各気液接触装置32にオゾン
のガス供給口とガス排出口を設けた場合を示し、送気部
36のポンプなどでオゾンガスを増圧し、ガスの供給口
から気液接触装置32に流入する。次に気液接触装置3
2のガス排出口から流量調整部35を経てオゾンが流
れ、分配部34と気液接触装置32間にオゾンのガス循
環路を形成している。
のガス供給口とガス排出口を設けた場合を示し、送気部
36のポンプなどでオゾンガスを増圧し、ガスの供給口
から気液接触装置32に流入する。次に気液接触装置3
2のガス排出口から流量調整部35を経てオゾンが流
れ、分配部34と気液接触装置32間にオゾンのガス循
環路を形成している。
【0074】図7(c)において、気液接触システム3
2で供給・消費されるオゾンガスの流れに加えて、送気
部36で増圧したエネルギーにより気液接触装置32の
ガス供給口からガス排出口へオゾンガスが流れ分配部3
4に至る。このようにオゾンガスの循環流路が形成され
るので、分配部34でのオゾン濃度が所定値になるよう
に制御することにより、気液接触装置32へのオゾン濃
度の低下を防止して効率的なオゾンの供給を行なうこと
ができる。
2で供給・消費されるオゾンガスの流れに加えて、送気
部36で増圧したエネルギーにより気液接触装置32の
ガス供給口からガス排出口へオゾンガスが流れ分配部3
4に至る。このようにオゾンガスの循環流路が形成され
るので、分配部34でのオゾン濃度が所定値になるよう
に制御することにより、気液接触装置32へのオゾン濃
度の低下を防止して効率的なオゾンの供給を行なうこと
ができる。
【0075】図7(d)は送気部36が2系統でなく1
系統に簡略化されて設けられ、各気液接触装置32のガ
ス供給口が互いに連結されている。
系統に簡略化されて設けられ、各気液接触装置32のガ
ス供給口が互いに連結されている。
【0076】図7(d)において、図7(c)に示す複
数の気液接触装置32のそれぞれのガス供給口を共有す
ることにより、送気部36の共有化と共に構成の簡略化
を図ることができる。また図7(c)に示す例と同様
に、各気液接触装置32毎に流量調整部35によりオゾ
ンの送気量を変えることができる。
数の気液接触装置32のそれぞれのガス供給口を共有す
ることにより、送気部36の共有化と共に構成の簡略化
を図ることができる。また図7(c)に示す例と同様
に、各気液接触装置32毎に流量調整部35によりオゾ
ンの送気量を変えることができる。
【0077】上記各実施例では、高度浄水処理における
オゾンの気液接触システムについて説明したが、下水の
高度処理や産業排水処理などの水処理分野だけでなく、
オゾンとの気液接触反応を必要とする化学工業などの分
野にも適用できる。また、オゾンを酸素(実際には空気
でもよい)に置き換えれば、酸素の気液接触システムが
構成され、これも水処理、化学工業などに実用すること
ができる。
オゾンの気液接触システムについて説明したが、下水の
高度処理や産業排水処理などの水処理分野だけでなく、
オゾンとの気液接触反応を必要とする化学工業などの分
野にも適用できる。また、オゾンを酸素(実際には空気
でもよい)に置き換えれば、酸素の気液接触システムが
構成され、これも水処理、化学工業などに実用すること
ができる。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1および請
求項3に記載の発明によれば、孔径1μm以下の中空状
体の透過膜を介して気体と液体が直接接触し、同時に気
体が極微細気泡となって被処理水中へ流出するので、液
体中に気体を効率良く溶解させることができる。このた
め、装置全体をコンパクトに、かつ排ガス量を少なく押
えることができる。
求項3に記載の発明によれば、孔径1μm以下の中空状
体の透過膜を介して気体と液体が直接接触し、同時に気
体が極微細気泡となって被処理水中へ流出するので、液
体中に気体を効率良く溶解させることができる。このた
め、装置全体をコンパクトに、かつ排ガス量を少なく押
えることができる。
【0079】また、請求項6に記載の発明によれば、各
気液接触装置へ気体を均等分配することができるので、
複数の気液接触装置を有する気液接触システム全体の気
液接触反応を効率良く行なうことができる。
気液接触装置へ気体を均等分配することができるので、
複数の気液接触装置を有する気液接触システム全体の気
液接触反応を効率良く行なうことができる。
【図1】本発明による気液接触装置の第1の実施例を示
す側面図。
す側面図。
【図2】本発明による気液接触装置の第2の実施例を示
す側面図。
す側面図。
【図3】本発明による気液接触装置の第3の実施例を示
す側面図。
す側面図。
【図4】本発明による気液接触装置の第4の実施例を示
す側面図。
す側面図。
【図5】本発明による気液接触装置の第5の実施例を示
す側面図。
す側面図。
【図6】本発明による気液接触装置の第6の実施例を示
す側面図。
す側面図。
【図7】本発明による気液接触システムの実施例を示す
図。
図。
【図8】中空状体の構造を示す側断面図。
【図9】従来の気液接触装置を示す図。
6 気液接触槽 6a 流入部 6b 流出部 7a,7b 気液接触ユニット 8a,8b 中空状体 9a,9b 基材 11 気液接触槽 12 カバー部材 13 気液接触管 14 気液接触ユニット 15 中空状体 16 支持基材 18 気液接触管 26 脱気装置 31 ガス発生部 32 気液接触ユニット 33 ガス発生部 34 分配部
Claims (6)
- 【請求項1】流入部と流出部とを有する気液接触槽と、
この気液接触槽内に装着された気液接触ユニットとを備
え、気液接触ユニットは孔径1μm以下の透過膜を中空
支持体表面に設けてなる中空状体を有し、前記中空状体
に各中空状体内に気体を供給する気体供給基材を接続し
たことを特徴とする気液接触装置。 - 【請求項2】気液接触槽に、流入部において被処理水の
液中に埋没し、流出部側に向って上昇して流出部におい
て液上に出るカバー部材を設けたことを特徴とする請求
項1記載の気液接触装置。 - 【請求項3】流入口と流出口とを有する気液接触管と、
この気液接触管内に装着された気液接触ユニットとを備
え、前記接触ユニットは孔径1μm以下の透過膜を中空
支持体表面に設けてなる中空状体を有し、前記中空状体
の内部および外部のうち、いずれか一方に被処理水を、
他方に気体を各々流入させたことを特徴とする気液接触
装置。 - 【請求項4】気液接触管は流入口から流出口に向って上
昇するよう配置されていることを特徴とする請求項3記
載の気液接触装置。 - 【請求項5】気液接触管に脱気装置を設けたことを特徴
とする請求項3記載の気液接触装置。 - 【請求項6】請求項1に記載の気液接触システム、また
は請求項3に記載の気液接触装置を複数並列に配置し、
ガス発生部からの気体を流量調整部を介して前記複数の
気液接触装置に供給することを特徴とする気液接触シス
テム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7715993A JPH06285482A (ja) | 1993-04-02 | 1993-04-02 | 気液接触装置および気液接触システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7715993A JPH06285482A (ja) | 1993-04-02 | 1993-04-02 | 気液接触装置および気液接触システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06285482A true JPH06285482A (ja) | 1994-10-11 |
Family
ID=13626021
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7715993A Pending JPH06285482A (ja) | 1993-04-02 | 1993-04-02 | 気液接触装置および気液接触システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06285482A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010195645A (ja) * | 2009-02-26 | 2010-09-09 | Ihi Corp | オゾンハイドレートカプセル及びその利用方法 |
JP2014018781A (ja) * | 2012-07-23 | 2014-02-03 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | 膜処理装置の薬液循環の制御装置 |
JP2016073937A (ja) * | 2014-10-07 | 2016-05-12 | 三菱化学株式会社 | 多管式分離膜モジュール及び液体処理方法 |
WO2018021254A1 (ja) * | 2016-07-28 | 2018-02-01 | トヨタ紡織株式会社 | マイクロバブル発生装置及びこれを備える冷却水循環システム |
-
1993
- 1993-04-02 JP JP7715993A patent/JPH06285482A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010195645A (ja) * | 2009-02-26 | 2010-09-09 | Ihi Corp | オゾンハイドレートカプセル及びその利用方法 |
JP2014018781A (ja) * | 2012-07-23 | 2014-02-03 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | 膜処理装置の薬液循環の制御装置 |
JP2016073937A (ja) * | 2014-10-07 | 2016-05-12 | 三菱化学株式会社 | 多管式分離膜モジュール及び液体処理方法 |
WO2018021254A1 (ja) * | 2016-07-28 | 2018-02-01 | トヨタ紡織株式会社 | マイクロバブル発生装置及びこれを備える冷却水循環システム |
JP2018015726A (ja) * | 2016-07-28 | 2018-02-01 | トヨタ紡織株式会社 | マイクロバブル発生装置及びこれを備える冷却水循環システム |
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