JPH06285353A

JPH06285353A - 混合機及びその攪拌装置

Info

Publication number: JPH06285353A
Application number: JP7984393A
Authority: JP
Inventors: Michio Kawase; 道雄河瀬
Original assignee: KAWASE INDASUTORIII KK
Current assignee: KAWASE INDASUTORIII KK
Priority date: 1993-04-06
Filing date: 1993-04-06
Publication date: 1994-10-11
Anticipated expiration: 2016-06-18
Also published as: JP3177551B2

Abstract

(57)【要約】【構成】容器１は底壁２と、その底壁２上で高さ方向
Ａへ延びる周壁３とを有している。周壁３では、高さ方
向Ａへ伸縮可能な壁部３ａ，３ｂ内に中空部９が設けら
れ、この中空部９にエアポンプが接続されている。周壁
３上に攪拌モータ５が載設され、この攪拌モータ５によ
り回転する攪拌用回転軸６が底壁２へ向けて容器１内に
挿入されている。伸縮軸部１５では、その内部に中空部
１６が設けられ、この中空部１６にエアポンプが接続さ
れている。【効果】容器１の周壁３が高さ方向Ａへ伸縮するた
め、運搬や保管が大変便利になる。その場合、攪拌用回
転軸６も伸縮させれば、同回転軸６を攪拌モータ５に着
脱することなく容器１を伸縮でき、より一層便利にな
る。それらの具体的伸縮手段としては、容器１の周壁３
の中空部９や攪拌用回転軸６の伸縮軸部１５の中空部１
６に供給するエアの圧力変化を利用しているため、それ
らの伸縮を容易に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、例えば、土木建設現
場で各種水処理のために利用する混合機及びその攪拌装
置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、トンネルシールド工法では、シー
ルドを加圧するために泥水を利用する場合がある。この
泥水はトンネル内にある泥水混合機により攪拌された後
にシールドに供給されるようになっている。この泥水混
合機は固定容器内に各種攪拌手段を備えたものである。

【０００３】トンネル内は狭いため、このような泥水混
合機の固定容器としては、分割型のものも採用されてい
る。この分割型固定容器においては、上槽部と下槽部と
を備え、上下両槽部はそれぞれ周方向へ複数分割されて
いる。従って、使用時におけるトンネル内外への運搬や
不使用時における保管が大変便利になる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが、前述した従
来の分割型固定容器では、各分割槽がねじ締結されてい
るため、各分割槽の分解組立が大変面倒であった。

【０００５】本発明は攪拌手段を備えた混合機において
特にその容器の高さを容易に変更できるものを提供する
ことを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】後記する第一実施例の図
面（図１〜４）及び第二実施例の図面（図５，６）に示
すように、本発明にかかる混合機においては、容器１内
に攪拌手段Ｓを備え、この容器１は底壁２と、その底壁
２上で高さ方向Ａへ延びる周壁３とを有している。この
周壁３は高さ方向Ａへ伸縮可能になっている。例えばこ
の周壁３では、高さ方向Ａへ伸縮可能な壁部３ａ，３ｂ
内に中空部９が設けられ、この中空部９に流体供給手段
Ｆが接続されている。例えば前記攪拌手段Ｓでは、周壁
３上に攪拌モータ５が載設され、この攪拌モータ５によ
り回転する攪拌用回転軸６が底壁２へ向けて容器１内に
挿入されている。

【０００７】第二実施例の図面に示すように、この攪拌
用回転軸６にはその軸線方向Ｂへ伸縮可能な伸縮軸部１
５が設けられている。例えばこの伸縮軸部１５では、そ
の内部に中空部１６が設けられ、この中空部１６に流体
供給手段Ｆが接続されている。

【０００８】本発明は混合機用攪拌装置としても特徴を
有し、第二実施例の図面に示すような各種混合機に応用
できる。この攪拌装置においては、攪拌モータ５により
回転する攪拌用回転軸６にその軸線方向Ｂへ伸縮可能な
伸縮軸部１５が設けられ、中空部１６がこの伸縮軸部１
５内に設けられて流体供給手段Ｆに接続されている。

【０００９】

【作用】さて、上記混合機においてその使用時、エアが
流体供給手段Ｆから前記各中空部９，１６に供給される
と、周壁３及び攪拌用回転軸６が伸長して容器１の高さ
Ｈ１が最大になる。一方、不使用時このエアの供給が停
止されると、周壁３及び攪拌用回転軸６が収縮して容器
１の高さＨ２が最大になる。

【００１０】

【第一実施例】まず、本発明の第一実施例にかかる泥水
混合機を図１から図４を参照して説明する。

【００１１】円筒状の容器１は底壁２と周壁３とを有
し、この周壁３は底壁２の外周部全体上で高さ方向Ａへ
延設されている。この周壁３の上端部上には上縁板４が
取着されている。底壁２においては、図１（ａ）に示す
ように排出口２ａを設けてもよいが、図１（ｂ）に示す
ようにこのような排出口はなくてもよい。

【００１２】攪拌手段Ｓとしては、縦型のものを採用し
ている。すなわち、この上縁板４間の中央部で攪拌モー
タ５が支持板４ａ上に載設され、その出力軸５ａが底壁
２に向けて下方へ突出している。容器１内で攪拌用回転
軸６が出力軸５ａに対しこれと同一軸心上で継手７によ
り連結されている。この攪拌用回転軸６には攪拌羽根８
が取着されている。なお、図示しないが、継手７は出力
軸５ａと攪拌用回転軸６とを容易に着脱できる構造にな
っている。

【００１３】特に本実施例では、前記周壁３が可撓性ゴ
ムにより断面蛇腹状をなし、底壁２に対し直交する高さ
方向Ａへ伸縮し得るようになっている。この周壁３内に
は蛇腹状の内外両壁部３ａ，３ｂ間で中空部９が底壁２
と上縁板４との間にわたり形成されている。底壁２付近
で周壁３の下端部に複数の口部１０が取り付けられ、こ
の各口部１０は中空部９に連通している。図３に示すよ
うに、流体供給手段Ｆとして、この各口部１０にホース
１１が連結され、各ホース１１は方向切換弁１２を介し
てエアポンプ１３に接続されている。なお、１４はリリ
ーフ弁である。

【００１４】エアがエアポンプ１３から方向切換弁１２
と各ホース１１を通って各口部１０に供給されると、周
壁３内の中空部９のエア圧が上昇し、図１，２に示すよ
うに周壁３が高さ方向Ａへ伸長して容器１の高さＨ１が
最大になる。この時、周壁３と共に攪拌モータ５も上昇
する。この使用状態で、容器１内に攪拌用回転軸６を挿
入して攪拌モータ５の出力軸５ａに対し継手７により連
結する。そして、泥水を容器１内に入れ、攪拌モータ５
を駆動させると、攪拌用回転軸６が回転して攪拌羽根８
により容器１内の泥水が攪拌される。その攪拌後、泥水
はシールドに供給される。

【００１５】一方、不使用時にはまず攪拌用回転軸６を
継手７で攪拌モータ５の出力軸５ａから取り外す。そし
て、方向切換弁１２が切り換えられてエアポンプ１３か
ら中空部９へのエアの供給が停止されると、中空部９内
のエア圧が低くなり、図４に示すように周壁３が底壁２
側に収縮して容器１の高さＨ２が最小になる。従って、
泥水混合機が小型になり、使用時におけるトンネル内外
への運搬や不使用時における保管が大変便利になる。

【００１６】

【第二実施例】次に、本発明の第二実施例にかかる泥水
混合機を図５及び図６を参照して説明する。

【００１７】前記第一実施例では、攪拌用回転軸６が攪
拌モータ５の出力軸５ａに対し継手７により着脱可能に
連結され、容器１を伸縮させるたびにこの攪拌用回転軸
６を出力軸５ａに対し着脱しなければならず、その着脱
作業が面倒である。この第二実施例では、攪拌用回転軸
６の一部に伸縮軸部１５を備えている。この伸縮軸部１
５は断面蛇腹状の可撓性ゴムからなり、高さ方向Ａに沿
う軸線方向Ｂへ伸縮し得るようになっている。この伸縮
軸部１５内に中空部１６が形成されている。この伸縮軸
部１５には口部１７が中空部１６と連通するように取着
され、この口部１７に連結されたホース１８が前記方向
切換弁１２を介してエアポンプ１３に接続されている。
容器１内の底壁２上には支持台１９が取着され、攪拌用
回転軸６の下端部がこの支持台１９に対し回転可能に支
持されている。そして、エアは前記周壁３の中空部９に
供給されると同時にこの伸縮軸部１５の中空部１６にも
ホース１８及び口部１７を通して供給される。従って、
この伸縮軸部１５は周壁３と共に伸長又は収縮する。こ
の第二実施例では、前記第一実施例と比較して、周壁３
の伸縮時に攪拌用回転軸６を着脱する必要がない点で有
利である。

【００１８】前記各実施例以外にも次のように構成して
もよい。（イ）周壁３の中空部９や伸縮軸部１５の中空部１６に
供給する流体としては、エアの代わりに水を利用する。

【００１９】（ロ）前述した各実施例では攪拌用回転軸
６の軸線が底壁２に対し直交する縦型のものを示した
が、その他の攪拌手段Ｓとしては、例えば、攪拌用回転
軸が底壁上でこれに沿う横型のものや、容器１内で水流
を噴射して攪拌する噴射水流型のものや、底壁２上に設
置された攪拌羽根が回転する形式のもの等を採用する。

【００２０】（ハ）前述した各実施例では容器１が円筒
状になっているが、容器の平面形状を各種形状に変更す
る。

【００２１】

【発明の効果】本発明にかかる混合機によれば、容器１
の周壁３が高さ方向Ａへ伸縮するため、運搬や保管が大
変便利になる。その場合、容器１上にある攪拌モータ５
により回転する容器１内の攪拌用回転軸６も伸縮させれ
ば、同回転軸６を攪拌モータ５に対し着脱することなく
容器１を伸縮でき、より一層便利になる。それらの具体
的伸縮手段としては、容器１の周壁３の中空部９や攪拌
用回転軸６の伸縮軸部１５の中空部１６に供給する流体
の圧力変化を利用しているため、それらの伸縮を容易に
行うことができる。また、このような伸縮軸部１５を有
する攪拌装置によれば、各種混合機の小型化に役立つ。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ）は第一実施例にかかる泥水混合機におい
てその容器が伸長した状態を示す正面図であり、（ｂ）
はその別例を示す部分正面図である。

【図２】同じく縦断面図である。

【図３】（ａ）は図１の平面図であり、（ｂ）は（ａ）
に示す周壁の各口部に接続するエア回路図である。

【図４】第一実施例にかかる泥水混合機においてその容
器が収縮した状態を示す縦断面図である。

【図５】第二実施例にかかる泥水混合機においてその容
器が伸長した状態を示す縦断面図である。

【図６】同じく収縮した状態を示す縦断面図である。

【符号の説明】

１…容器、２…底壁、３…周壁、５…攪拌モータ、６…
攪拌用回転軸、８…攪拌羽根、９…中空部、１３…エア
ポンプ、１５…伸縮軸部、１６…中空部、Ｈ１…容器最
大高さ、Ｈ２…容器最小高さ、Ａ…高さ方向、Ｂ…軸線
方向、Ｓ…攪拌手段、Ｆ…流体供給手段。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】底壁（２）と、その底壁（２）上で高さ
方向（Ａ）へ延びる周壁（３）とを有する容器（１）内
に攪拌手段（Ｓ）を備えた混合機において、前記周壁（３）を高さ方向（Ａ）へ伸縮可能にしたこと
を特徴とする混合機。
【請求項２】底壁（２）と、その底壁（２）上で高さ
方向（Ａ）へ延びる周壁（３）とを有する容器（１）内
に攪拌手段（Ｓ）を備えた混合機において、前記周壁（３）には高さ方向（Ａ）へ伸縮可能な壁部
（３ａ，３ｂ）を設けるとともに、この壁部（３ａ，３
ｂ）内に中空部（９）を設け、この中空部（９）に流体
供給手段（Ｆ）を接続したことを特徴とする混合機。
【請求項３】請求項１又は請求項２における攪拌手段
（Ｓ）は、周壁（３）上に載設した攪拌モータ（５）に
より回転する攪拌用回転軸（６）を底壁（２）へ向けて
容器（１）内に挿入したものであって、この攪拌用回転
軸（６）にはその軸線方向（Ｂ）へ伸縮可能な伸縮軸部
（１５）を設けたことを特徴とする混合機。
【請求項４】請求項３において、伸縮軸部（１５）内
に中空部（１６）を設け、この中空部（１６）に流体供
給手段（Ｆ）を接続したことを特徴とする混合機。
【請求項５】攪拌モータ（５）により回転する攪拌用
回転軸（６）にはその軸線方向（Ｂ）へ伸縮可能な伸縮
軸部（１５）を設けるとともに、この伸縮軸部（１５）
内に中空部（１６）を設け、この中空部（１６）に流体
供給手段（Ｆ）を接続したことを特徴とする混合機用攪
拌装置。