JPH06284834A - 飼育動物用の吸尿粒子 - Google Patents

飼育動物用の吸尿粒子

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JPH06284834A
JPH06284834A JP19834592A JP19834592A JPH06284834A JP H06284834 A JPH06284834 A JP H06284834A JP 19834592 A JP19834592 A JP 19834592A JP 19834592 A JP19834592 A JP 19834592A JP H06284834 A JPH06284834 A JP H06284834A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 塊状化し易い吸尿粒子の提供 【構成】 吸尿粒子(1)を、パルプや木材の砕片から
なる核(2)と、この核を被覆するベントナイト層
(3)と、この層を被覆する水溶性高分子層(4)とに
よって構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は室内で飼育する小動
物、いわゆるペットの排尿・排便用敷材に用いる吸尿粒
子に関する。
【0002】
【従来の技術】ここで敷材とは、飼育小動物の便器はも
とより、飼育動物の飼育箱、巣箱、篭などの底面に敷設
するものを意味する。吸尿粒子とは、かかる敷材のうち
便器などに敷設しておき、排尿を吸収・保持するための
粒子である。また、飼育小動物とは、一般にペットとし
て飼育される猫や犬、その他の動物である。
【0003】ところで、このような吸尿粒子は、例えば
特開昭60−94042号、特開昭63−102618
号、特開平2−92223号公報などによって公知であ
る。特開昭60−94042号公報は繊維質の植物原料
と、結合剤と、鉱物質原料との混合物を造粒する技術に
ついて開示している。特開昭63−102618号公報
は製紙スラッジと吸収性ポリマ−とからなる粒状体の表
面にベントナイトを付着させる技術を開示している。ま
た、特開平2−92223号公報はパルプ系粒状物の表
面にカルボキシメチル化セルロ−ス(CMC)を被覆し
た粒状物について開示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】吸尿粒子が吸尿後に塊
状化するものであると、廃棄するときに取りまとめ易く
便利である。この点について前記公知技術を見ると、繊
維質原料と鉱物質原料とを混合・造粒する技術(特開昭
60−94042)では、造粒に先立ち両原料を十二分
に粉砕・混合する手間が必要である上に、得られた粒子
は吸尿後に塊状化することが難しく、廃棄するときに扱
いにくい。粒状体表面にベントナイトを付着させる技術
(特開昭63−102618)によれば、吸尿後の粒子
はベントナイトが粘着性を帯びるから塊状化することが
容易で廃棄するときに扱い易い。しかし、吸尿前のこの
粒子は、持ち運びの際にベントナイトが脱落、粉状化し
て土埃が発生するから、その意味において取り扱い易い
とはいい難い。しかも、この粒子の外観はベントナイト
に特有の灰黒色ないし褐色の粘土色であって、清潔感に
乏しいから室内で使用するには違和感がある。一方、パ
ルプ系粒状物の表面にCMCを被覆する技術(特開平2
−92223)によれば、この粒状物は白色に近いCM
Cに覆われて清潔感がある。また、尿の量が少ないと吸
尿したCMCが弱いながらも粘性を示し、粒状物が互い
に粘着し塊状化し得るのだが、尿の量が多いとCMCが
溶けて尿とともに敷材容器の底へ流れ落ちてしまい、粒
状物は塊状化することがない。
【0005】そこで、この発明は吸尿粒子の核の外側に
ベントナイト層と白色および有彩色のいずれかの色彩を
有する水溶性高分子層とを設け、見た目に清潔で、尿の
多少にかかわらず吸尿後には塊状化し易い吸尿粒子の提
供を課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
にこの発明が要旨とするところは、パルプおよび径が2
mm以下の木材の砕片のうち少なくともいずれか一方を
60重量%以上含む核と、この核を被覆するベントナイ
ト層と、このベントナイト層を被覆する白色および有彩
色のいずれかの色彩を有する水溶性高分子層によって飼
育用小動物用の吸尿粒子を構成することにある。
【0007】
【作用】上述のように構成した吸尿粒子は、最外層が白
色または有彩色の高分子層であって、見た目の清潔感が
得られるだけでなく、脆いベントナイト層を被覆し、こ
のベントナイトが脱落するのを防止している。吸尿量が
少ないときには、高分子層が吸水して粘着性を帯びるこ
とにより粒子が塊状化し、吸尿量が多く高分子層が流れ
落ちたときにはベントナイトが強い粘着力を発揮し、こ
のベントナイト層を介して粒子が塊状化する。吸尿粒子
が層状構造をとることにより、比重の軽いパルプと比重
の重いベントナイトとを混合するという難しい混合技術
が不要である。
【0008】
【実施例】この発明に係る吸尿粒子の詳細を添付の図面
に基づいて説明すると以下のとおりである。
【0009】図1は、この発明にかかる吸尿粒子1の模
式的断面図である。吸尿粒子1はパルプからなる核2、
この核を被覆するベントナイト層3、及びこの層3を被
覆するカルボキシメチル化セルロ−ス層4とで構成され
ている。このように構成した吸尿粒子1は、尿を吸収す
る前にあってはカルボキシメチル化セルロ−ス層4が比
較的強固な被覆となって、脆いベントナイト層3が脱落
するのを防ぎ、また空気中の水分によるパルプの吸湿を
防止している。粒子1の上に排尿があると、尿が層4、
3を浸透しパルプにまで達し、主としてここに保持され
る。吸尿してカルボキシメチル化セルロ−スはゲル化
し、弱いながら粘着性を帯びたり、溶けて流れ落ちたり
する。一方、ベントナイトは強い粘着力を帯びる。従っ
て、吸尿粒子1はカルボキシメチル化セルロ−スの粘着
力によるか、または、ベントナイト層3の粘着力により
互いにくっついて塊状となる。塊状の吸尿粒子1は、一
つの塊として簡単に廃棄することができる。
【0010】核2をつくるために使用するパルプはその
種類を特定しないが、木材を粉砕してつくる、いわゆる
粉砕パルプが好適である。また、このパルプに代えて、
製紙工程で排出されるスラッジを脱水・乾固して得られ
るパルプを60重量%以上含む乾固物を使用することが
できる。この乾固物は、パルプ以外に充填剤等の製紙用
原料を含むが、パルプ含量が60重量%以上であれば核
2の原料として使用可能である。さらに、径が2mm以
下の木材の砕片をパルプに代えて、または、パルプと混
合して使用することができる。この砕片の例には、製材
工場で発生する鋸屑がある。鋸屑は木材の種類にもよる
が、パルプ同様にセルロース繊維を豊富に含み、表面に
毛羽立ちが多く、吸水性・保水性に優れており、吸尿用
素材に好適である。
【0011】ベントナイトについては、その種類を限定
しないが、極力粒子の細かいものを使用する。
【0012】カルボキシメチル化セルロースは重合度5
0以上で、置換度0.6〜1.5のものを使用すると特
に高い吸水性が得られる。カルボキシメチル化セルロー
スは、可溶性デンプンやポリビニルアルコール等の水溶
性高分子に代えることが可能である。水溶性高分子は、
その使用目的の一つがベントナイトの色彩を隠蔽するこ
とにあるから白色および有彩色のいずれかの色彩を有す
るものを使用する。必要なら適宜の色彩に着色したうえ
で使用する。また、この水溶性高分子はベントナイト層
に対する被膜形成が可能であり、吸尿時にはその膜が粘
着性を帯びることが好ましい。
【0013】吸尿粒子1の平均粒径は2〜17mmであ
ることが一般的に好ましい。飼育動物によって最適粒径
は異なるが、たとえば猫の場合には粒径が2mmより小
さいと爪の中に入り込むことがある。粒径が17mmよ
り大きいと、吸尿量に余力を残して吸尿粒子を捨てる場
合が多くなり経済的ではない。
【0014】吸尿粒子1の組成は、重量比で核が30%
以上を占め、ベントナイトが20〜60%、カルボキシ
メチル化セルロ−ス等の水溶性高分子は10%以上でベ
ントナイトより少なくする。ただし、水溶性高分子につ
いてベントナイトの脱落防止を主目的とし、粒子1の外
観を多少犠牲にできるときには、その使用量の下限を1
0%から0.5%にまで下げることができる。カルボキ
シメチル化セルロ−スは、その使用量が多すぎると粒子
1の表面がべとべとするばかりで、粘着力が弱く、好ま
しくない。
【0015】吸尿粒子1は、湿潤状態の粉砕パルプや鋸
屑に振動を与えて粒状化した後に篩別し、これにベント
ナイトとカルボキシメチル化セルロ−ス等を順次まぶ
し、その後に乾燥処理してつくることができる。
【0016】また、スラッジを利用する一例としては、
スラッジから得た乾固物を粉砕した後、含水量60〜7
0%に調節し、またはスラッジから直接含水量60〜7
0%のパルプ混合物をつくり、これを押出機にかけて直
径2〜10mm、長さ3〜10mmのペレットとし、続
いて含水量30〜40%にまで乾燥してからベントナイ
トとカルボキシメチル化セルロースを順次コーティング
し、最後に含水量10%以下にまで乾燥して吸尿粒子に
することができる。
【0017】
【発明の効果】この発明に係る吸尿粒子は、吸尿すると
カルボキシメチル化セルロース等の水溶性高分子または
ベントナイトを介して塊状化するから廃棄するときに扱
い易い。ベントナイトは水溶性高分子で被覆してあり、
脱落することがない。白色または有彩色の高分子層が最
外層にあって清潔感のある外観を作り出すことができる
から、この吸尿粒子は室内で使用しても違和感がない。
【0018】この吸尿粒子は層状構造であるから、従来
技術で要求された比重の軽いパルプと比重の重いベント
ナイトとを混合するという難しい混合技術が不要にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る吸尿粒子の断面図。
【符号の説明】
1 吸尿粒子 2 核 3 ベントナイト層 4 水溶性高分子層(カルボキシメチル化セルロ
−ス層)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年2月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 飼育動物用の吸尿粒子
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は室内で飼育する小動
物、いわゆるペットの排尿・排便用敷材に用いる吸尿粒
子に関する。
【0002】ここで敷材とは、飼育小動物の便器はもと
より、飼育小動物の飼育箱、巣箱、篭などの底面に敷設
するものを意味する。吸尿粒子とは、かかる敷材のうち
便器などに敷設しておき、排尿を吸収・保持するための
粒子である。また、飼育小動物とは、一般にペットとし
て飼育される猫や犬、その他の動物である。
【0003】
従来の技術前記吸尿粒子は、例えば特開昭60−9
4042号、特開昭63−102618号、特開平2−
92223号公報などによって公知である。特開昭60
−94042号公報は繊維質の植物原料と、結合剤と、
鉱物質原料との混合物を造粒する技術について開示して
いる。特開昭63−102618号公報は製紙スラッジ
と吸収性ポリマ−とからなる粒状体の表面にベントナイ
トを付着させる技術を開示している。また、特開平2−
92223号公報はパルプ系粒状物の表面にカルボキシ
メチル化セルロ−ス(CMC)を被覆した粒状物につい
て開示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】吸尿粒子が吸尿後に塊
状化するものであると、廃棄するときに取りまとめ易く
便利である。この点について前記公知技術を見ると、繊
維質原料と鉱物質原料とを混合・造粒する技術(特開昭
60−94042)では、造粒に先立ち両原料を十二分
に粉砕・混合する手間が必要である上に、得られた粒子
は吸尿後に塊状化することが難しく、廃棄するときに扱
いにくい。粒状体表面にベントナイトを付着させる技術
(特開昭63−102618)によれば、吸尿後の粒子
はベントナイトが粘着性を帯びるから塊状化することが
容易で廃棄するときに扱い易い。しかし、吸尿前のこの
粒子は、持ち運びの際にベントナイトが脱落、粉状化し
て土埃が発生するから、その意味において取り扱い易い
とはいい難い。しかも、この粒子の外観はベントナイト
に特有の灰黒色ないし褐色の粘土色であって、清潔感に
乏しいから室内で使用するには違和感がある。一方、パ
ルプ系粒状物の表面にCMCを被覆する技術(特開平2
−92223)によれば、この粒状物は白色に近いCM
Cに覆われて清潔感がある。また、尿の量が少ないと吸
尿したCMCが弱いながらも粘性を示し、粒状物が互い
に粘着し塊状化し得るのだが、尿の量が多いとCMCが
溶けて尿とともに敷材容器の底へ流れ落ちてしまい、粒
状物は塊状化することがない。
【0005】そこで、この発明は吸尿粒子の核の外側に
ベントナイト層と水溶性高分子層とを設け、見た目に清
潔で、尿の多少にかかわらず吸尿後には塊状化し易い吸
尿粒子の提供を課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
のこの発明の手段は、パルプおよび径が2mm以下の木
材の砕片のうち少なくともいずれか一方を60重量%以
上含む核と、この核を被覆するベントナイト層と、この
ベントナイト層を被覆する水溶性高分子層とによって飼
育小動物用の吸尿粒子を構成することにある。
【0007】
【作用】上述のように構成した吸尿粒子は、高分子層が
脆いベントナイト層を被覆し、このベントナイトが脱落
するのを防止している。吸尿量が少ないときには、高分
子層が吸水して粘着性を帯びることにより粒子が塊状化
し、吸尿量が多く高分子層が流れ落ちたときにはベント
ナイトが強い粘着力を発揮し、このベントナイト層を介
して粒子が塊状化する。吸尿粒子が層状構造をとること
により、比重の軽いパルプと比重の重いベントナイトと
を混合するという難しい混合技術が不要である。
【0008】
【実施例】この発明に係る吸尿粒子の詳細を添付の図
を参照して説明すると以下のとおりである。
【0009】図1は、この発明に係る吸尿粒子1の模式
的断面図である。吸尿粒子1はパルプからなる核2、
この核を被覆するベントナイト層3、及びこの層3を被
覆するカルボキシメチル化セルロ−ス層4とで構成され
ている。このように構成された吸尿粒子1は、尿を吸収
する前にあってはカルボキシメチル化セルロ−ス層4
が比較的強固な被膜となって、脆いベントナイト層3が
脱落するのを防ぎ、また空気中の水分によるパルプの吸
湿を防止している。粒子1の上に排尿があると、尿が層
4、3を浸透しパルプにまで達し、主としてここに保持
される。カルボキシメチル化セルロ−スは、吸尿すると
ゲル化し、弱いながら粘着性を帯びたり、溶けて流れ落
ちたりする。一方、ベントナイトは強い粘着力を帯び
る。従って、吸尿粒子1はカルボキシメチル化セルロ
−スの粘着力によるか、または、ベントナイト層3の粘
着力により互いにくっついて塊状となる。塊状の吸尿粒
子1は、一つの塊として簡単に廃棄することができる。
【0010】核2をつくるために使用するパルプとして
は、その種類を限定しないが、木材を粉砕してつくる、
いわゆる粉砕パルプが好適である。また、このパルプに
代えて、製紙工程で排出されるスラッジを脱水・乾固し
て得られるパルプを60重量%以上含む乾固物を使用す
ることができる。この乾固物は、パルプ以外に充填剤等
の製紙用原料を含むが、パルプ含量が60重量%以上で
あれば核2の原料として使用可能である。さらに、径
が2mm以下の木材の砕片をパルプに代えて、または、
パルプと混合して使用することができる。この砕片の例
には、製材工場で発生する鋸屑がある。鋸屑は木材の
種類にもよるが、パルプ同様にセルロース繊維を豊富に
含み、表面に毛羽立ちが多く、吸水性・保水性に優れて
おり、吸尿用素材に好適である。
【0011】ベントナイトについては、その種類を限定
しないが、極力粒子の細かいものを使用する。
【0012】カルボキシメチル化セルロースは重合度
50以上で、置換度0.6〜1.5のものを使用する
特に高い吸水性が得られる。カルボキシメチル化セ
ルロースは、可溶性デンプンやポリビニルアルコール等
の水溶性高分子に代えることが可能である。所要の色の
水溶性高分子を使用するとベントナイトの色を隠蔽する
ことができる。例えば、カルボキシメチル化セルロース
を使用すると白色の吸尿粒子が得られる。また、この水
溶性高分子はベントナイト層に対する被膜形成が可能
であり、吸尿時にはその膜が粘着性を帯びることが好ま
しい。
【0013】吸尿粒子1の平均粒径は2〜17mmであ
ることが一般的に好ましい。飼育動物によって最適粒径
は異なるが、たとえば猫の場合には粒径が2mmより小
さいと爪の中に入り込むことがある。粒径が17mmよ
り大きいと、吸尿量に余力を残して吸尿粒子を捨てる場
合が多くなり経済的ではない。
【0014】吸尿粒子1の組成は、重量比で核が30%
以上を占め、ベントナイトが20〜60%、カルボキシ
メチル化セルロ−ス等の水溶性高分子は10%以上でベ
ントナイトより少なくする。ただし、水溶性高分子につ
いてベントナイトの脱落防止を主目的とし、ベントナイ
トの色を完全に隠蔽しなくてもよいときには、その使用
量の下限を10%から0.5%にまで下げることができ
る。カルボキシメチル化セルロ−スは、その使用量が多
すぎると粒子1の表面がべとべとするばかりで、粘着力
が弱く、好ましくない。
【0015】吸尿粒子1をつくるには、湿潤状態の粉砕
パルプや鋸屑を比較的底の浅い容器に入れ、振動を与え
て粒状化する。さらに、篩別したのちベントナイトとカ
ルボキシメチル化セルロ−ス等を順次まぶし、最後に乾
燥処理すればよい
【0016】また、スラッジを利用する一例としては、
スラッジから得た乾固物を粉砕した後、含水量60〜7
0%に調節し、またはスラッジから直接含水量60〜7
0%のパルプ混合物をつくり、これを押出機にかけて直
径2〜10mm、長さ3〜10mmのペレットとし、続
いて含水量30〜40%にまで乾燥してからベントナイ
トとカルボキシメチル化セルロースを順次コーティング
し、最後に含水量10%以下にまで乾燥して吸尿粒子に
することができる。
【0017】表1は、平均粒径5〜10mmの各種組成
の吸尿粒子を下記の試験条件で比較評価した結果を示
す。 1.吸尿粒子の量 390ml 2.吸尿粒子の容器 500ml ガラスビーカ
3.吸尿粒子への尿の供給 実際の尿に代えて0.9%食塩水50mlを1ml/s
ecの割合でビーカー内に万遍なく散水する。 4.吸尿粒子の吸尿量 第3項によって散水した吸尿粒子をビーカーから取り出
し、粒子の重量増加分と散水前の重量との比を求める。
その比(R)がR>1、1≧R≧0.5、0.5>Rを
それぞれ優良、良、不良とする。 5.吸尿粒子の塊状化の程度 第3項によって散水した吸尿粒子を1分間放置後、ビー
カーからJIS25.4mm篩(ASTM 1インチメ
ッシュスクリーン)の上に取り出し、吸尿粒子の塊状化
の程度を目視によって判定する。吸尿粒子は、大きな塊
になることが好ましい。 6.吸尿粒子の粉状化の程度 第3項の散水前の吸尿粒子を直径5mmのガラス棒によ
り、120rpmで0.5分間撹拌し、ガラスビーカー
内面の汚れの度合を目視によって判定する。ビーカーの
汚れは軽度であることが好ましい。 7.吸尿粒子の白さの程度 目視によって判定し、カルボキシメチル化セルロースの
色(白)を優良とし、ベントナイトの色(灰黒色)また
はそれに近い色を不良とし、それらの中間にあたる灰色
を帯びた白を良とする。ベントナイトの色が隠蔽されて
いることが好ましい。
【0018】表1によって明らかなように、吸尿粒子は
パルプが60重量%であって、ベントナイトが30〜3
9重量%、カルボキシメチル化セルロースが1〜10重
量%のときに良い結果を示している。パルプが10重量
%と80重量%とでは良い結果が得られない。ベントナ
イトが80重量%を占めるときの吸尿粒子は、吸尿量率
が低く、また、カルボキシメチル化セルロースを含まな
い吸尿粒子は粉状化し易く、しかも、色が灰黒色にな
る。
【0019】
【表1】
【0020】
【発明の効果】この発明に係る吸尿粒子は、吸尿する
カルボキシメチル化セルロース等の水溶性高分子ま
たはベントナイトを介して塊状化するから廃棄すると
きに扱い易い。ベントナイトは水溶性高分子で被覆し
てあるから、脱落することがない。所要の色を有する水
溶性高分子を使用すれば、ベントナイトの色を隠蔽し、
好みの色の吸尿粒子をつくることができる。また、吸尿
粒子を尿の色が目立つ色にしておくと、排尿の有無の確
認が容易になる。その色としては白、またはそれに近い
色が好ましい。
【0021】この吸尿粒子は層状構造であるから、従
来技術で要求された比重の軽いパルプと比重の重いベン
トナイトとを混合するという難しい混合技術が不要にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る吸尿粒子の断面図。
【符号の説明】 1 吸尿粒子 2 核 3 ベントナイト層 4 水溶性高分子層(カルボキシメチル化セルロ
−ス層)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パルプおよび径が2mm以下の木材の砕片
    のうち少なくともいずれか一方を60重量%以上含む核
    と、この核を被覆するベントナイト層と、このベントナ
    イト層を被覆する白色および有彩色のいずれかの色彩を
    有する水溶性高分子層とからなることを特徴する飼育動
    物用の吸尿粒子。
  2. 【請求項2】前記水溶性高分子層がカルボキシメチル化
    セルロース層である請求項1記載の吸尿粒子。
JP19834592A 1991-07-24 1992-07-24 飼育動物用の吸尿粒子 Expired - Lifetime JPH0740844B2 (ja)

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EP0699385A1 (en) * 1994-08-23 1996-03-06 Uni-Charm Corporation Granular absorbent material for pet animal
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