JPH06283923A - 空胴付折り返しスロットアンテナ - Google Patents
空胴付折り返しスロットアンテナInfo
- Publication number
- JPH06283923A JPH06283923A JP9253193A JP9253193A JPH06283923A JP H06283923 A JPH06283923 A JP H06283923A JP 9253193 A JP9253193 A JP 9253193A JP 9253193 A JP9253193 A JP 9253193A JP H06283923 A JPH06283923 A JP H06283923A
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- Japan
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 従来の空胴付スロットアンテナの欠点を改良
し、薄型かつ小型で、電波放射効率の良好な空胴付折り
返しスロットアンテナを提供することである。 【構成】 金属製空胴部1内には複数の誘電率の異なる
誘電体層2,3が階層状に充電されている。空胴部1の
一面1a上には折り返しスロットアンテナ部4が形成さ
れ、その上に誘電体層5が設けられている。スロットア
ンテナ部4の中央に給電部6が接続される。
し、薄型かつ小型で、電波放射効率の良好な空胴付折り
返しスロットアンテナを提供することである。 【構成】 金属製空胴部1内には複数の誘電率の異なる
誘電体層2,3が階層状に充電されている。空胴部1の
一面1a上には折り返しスロットアンテナ部4が形成さ
れ、その上に誘電体層5が設けられている。スロットア
ンテナ部4の中央に給電部6が接続される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車の埋込形アンテナ
等として好適な比較的小型の空胴付折り返しスロットア
ンテナに関する。
等として好適な比較的小型の空胴付折り返しスロットア
ンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の空胴付スロットアンテナはそのス
ロットの長さがその共振周波数の波長に対して0.5波
長程度である場合には、空胴の厚みが0.25波長程度
必要とされていた。また、直線状の0.5波長スロット
アンテナにおいては、そのスロットアンテナ中央部で測
定したインピーダンスの値が数百オーム程度になること
が良く知られていて、アンテナとして使用する際に50
オーム系の給電線路を使用して給電する場合に、給電点
を中央よりずらした位置とするオフセット給電法が用い
られている。
ロットの長さがその共振周波数の波長に対して0.5波
長程度である場合には、空胴の厚みが0.25波長程度
必要とされていた。また、直線状の0.5波長スロット
アンテナにおいては、そのスロットアンテナ中央部で測
定したインピーダンスの値が数百オーム程度になること
が良く知られていて、アンテナとして使用する際に50
オーム系の給電線路を使用して給電する場合に、給電点
を中央よりずらした位置とするオフセット給電法が用い
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしかかる給電法に
よると、直線状の0.5波長スロットアンテナにおける
使用可能周波数帯域の狭さからオフセット位置の微妙な
調整を強いられていた。また、上述したように従来の空
胴付スロットアンテナは高さが0.25波長程度の空胴
の高さを必要とし、占有容積の点でマイナス要因となっ
ている。
よると、直線状の0.5波長スロットアンテナにおける
使用可能周波数帯域の狭さからオフセット位置の微妙な
調整を強いられていた。また、上述したように従来の空
胴付スロットアンテナは高さが0.25波長程度の空胴
の高さを必要とし、占有容積の点でマイナス要因となっ
ている。
【0004】更に、直線状0.5波長スロットアンテナ
はそのインピーダンスが空胴共振器を取り付けることに
より単体使用の場合のアンテナインピーダンス(数百オ
ーム程度)にくらべ2倍程度に上昇し、スイッチングを
とるためのオフセット量が単体使用時のそれよりさらに
増加しオフセット位置の調整も一層微妙となってしまう
という問題がある。
はそのインピーダンスが空胴共振器を取り付けることに
より単体使用の場合のアンテナインピーダンス(数百オ
ーム程度)にくらべ2倍程度に上昇し、スイッチングを
とるためのオフセット量が単体使用時のそれよりさらに
増加しオフセット位置の調整も一層微妙となってしまう
という問題がある。
【0005】本発明の目的はかかる従来技術の問題点を
改良した空胴付折り返しスロットアンテナを提供するこ
とにある。
改良した空胴付折り返しスロットアンテナを提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、空胴部を構成する導体壁の一側面に1つ
もしくは複数のスロットを形成させた空胴付折り返しス
ロットアンテナにおいて、上記空胴部に誘電率の異なる
複数の誘電体層を積層させ、かつ上記スロットを形成す
る導体壁の空胴でない側に誘電体層を形成させたことを
要旨とする。
め、本発明は、空胴部を構成する導体壁の一側面に1つ
もしくは複数のスロットを形成させた空胴付折り返しス
ロットアンテナにおいて、上記空胴部に誘電率の異なる
複数の誘電体層を積層させ、かつ上記スロットを形成す
る導体壁の空胴でない側に誘電体層を形成させたことを
要旨とする。
【0007】
【作用】スロットアンテナの空胴内部に異なる誘電率の
誘電体層が階層状に構成されていると共に空胴でない側
に誘電体層を設けて、折り返しスロットアンテナとして
いるので、薄型のスロットアンテナとすることができ、
また誘電体が階層構造をなしているから誘電率の変化が
緩やかで電波放射効率が良好である。
誘電体層が階層状に構成されていると共に空胴でない側
に誘電体層を設けて、折り返しスロットアンテナとして
いるので、薄型のスロットアンテナとすることができ、
また誘電体が階層構造をなしているから誘電率の変化が
緩やかで電波放射効率が良好である。
【0008】
【実施例】以下図面に示す本発明の実施例を説明する。
図1は本発明による空胴付折り返しスロットアンテナの
一実施例である。同図において、1は金属製直方体空胴
部、2,3は該空胴部内に形成された誘電率の異なる誘
電体層、4は折り返しスロットアンテナ部、5は誘電体
層、6は給電部である。
図1は本発明による空胴付折り返しスロットアンテナの
一実施例である。同図において、1は金属製直方体空胴
部、2,3は該空胴部内に形成された誘電率の異なる誘
電体層、4は折り返しスロットアンテナ部、5は誘電体
層、6は給電部である。
【0009】この実施例において、例えば、空胴部1の
各辺の長さはL3=0.5波長〜0.6波長、L4=
0.5波長〜0.6波長、h1=0.02波長〜0.0
4波長で、この空胴部1の一方の面1aの中央に寸法L
1,L2,W1,W2,W3,W4,W5の折り返しス
ロットアンテナ部4が構成される。そして空胴部1の内
部には複数の誘電体層2,3が、その高さ寸法WI,W
IIIが0.01波長〜0.02波長となるように充填さ
れ、また上記面1a上には誘電体層5が高さ寸法W1=
0.01波長〜0.02波長となるように取り付けられ
ている。
各辺の長さはL3=0.5波長〜0.6波長、L4=
0.5波長〜0.6波長、h1=0.02波長〜0.0
4波長で、この空胴部1の一方の面1aの中央に寸法L
1,L2,W1,W2,W3,W4,W5の折り返しス
ロットアンテナ部4が構成される。そして空胴部1の内
部には複数の誘電体層2,3が、その高さ寸法WI,W
IIIが0.01波長〜0.02波長となるように充填さ
れ、また上記面1a上には誘電体層5が高さ寸法W1=
0.01波長〜0.02波長となるように取り付けられ
ている。
【0010】図2は上述した実施例を、1.9GHz帯域
で使用する場合の具体例を示す。同図において、金属製
空胴部1は、L3=90mm、L4=90mm、h1=3.
2mmの大きさで、折り返しスロットアンテナ部4は、L
1=0.4波長〜0.6波長、L2=0.3波長〜0.
5波長、W1=0.01波長〜0.03波長、W2=
0.03波長〜0.07波長、W3=0.01波長〜
0.02波長、W4=0.01波長〜0.02波長、W
5=0.01波長〜0.02波長の寸法となっている。
で使用する場合の具体例を示す。同図において、金属製
空胴部1は、L3=90mm、L4=90mm、h1=3.
2mmの大きさで、折り返しスロットアンテナ部4は、L
1=0.4波長〜0.6波長、L2=0.3波長〜0.
5波長、W1=0.01波長〜0.03波長、W2=
0.03波長〜0.07波長、W3=0.01波長〜
0.02波長、W4=0.01波長〜0.02波長、W
5=0.01波長〜0.02波長の寸法となっている。
【0011】また、空胴部1内には、誘電体層2(比誘
電率εII:1、高さ寸法hII:1.6mm)と誘電体層3
(比誘電率εIII:4.4〜4.8、高さ寸法hIII:
1.6mm)とが高さ方向に層をなすように充填される。
電率εII:1、高さ寸法hII:1.6mm)と誘電体層3
(比誘電率εIII:4.4〜4.8、高さ寸法hIII:
1.6mm)とが高さ方向に層をなすように充填される。
【0012】また、空胴部1のスロットアンテナ形成面
1a上には誘電体層5(比誘電率εI:4.4〜4.
8、高さ寸法hI:1.6mm)が取り付けられている。
1a上には誘電体層5(比誘電率εI:4.4〜4.
8、高さ寸法hI:1.6mm)が取り付けられている。
【0013】以上のような構成により折り返しスロット
アンテナ部4は、1.9GHz帯域において、中央部付近
に給電部6を設けることが可能となり、しかもアンテナ
の厚みは約5mmとなる薄型かつ小型で、調整の容易なも
のとなる。
アンテナ部4は、1.9GHz帯域において、中央部付近
に給電部6を設けることが可能となり、しかもアンテナ
の厚みは約5mmとなる薄型かつ小型で、調整の容易なも
のとなる。
【0014】図3は図2のアンテナのアンテナインピー
ダンス特性、図4はそのアンテナ指向特性を示す。
ダンス特性、図4はそのアンテナ指向特性を示す。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明の空胴付折り
返しスロットアンテナによれば、その空胴部内部におい
て異なる誘電率の複数の誘電体層を適当な厚みで、階層
状に構成すると共に空胴部の一面に適当な寸法の折り返
しスロットアンテナを構成してその上に誘電体層を設け
たので、全体としての厚みが0.03波長〜0.06波
長となるような薄型スロットアンテナを実現できる。例
えば、1GHzでは約13mm、2GHzでは約6mmの厚さの
空胴付スロットアンテナを得ることができ、取り付けに
際して制約の少ない薄型のアンテナとなし得る。
返しスロットアンテナによれば、その空胴部内部におい
て異なる誘電率の複数の誘電体層を適当な厚みで、階層
状に構成すると共に空胴部の一面に適当な寸法の折り返
しスロットアンテナを構成してその上に誘電体層を設け
たので、全体としての厚みが0.03波長〜0.06波
長となるような薄型スロットアンテナを実現できる。例
えば、1GHzでは約13mm、2GHzでは約6mmの厚さの
空胴付スロットアンテナを得ることができ、取り付けに
際して制約の少ない薄型のアンテナとなし得る。
【0016】また従来では空胴共振器内部に、誘電体を
単一媒質として充填しているので、スロット部分では共
振器内部と自由空間で誘電率が大きく不連続となるため
にアンテナの特性が劣化してしまう。しかし本発明では
前述したように空胴部内の誘電体を階層構造としている
ので、誘電率の変化を緩やかにすることができ、電波放
射効率が向上する。
単一媒質として充填しているので、スロット部分では共
振器内部と自由空間で誘電率が大きく不連続となるため
にアンテナの特性が劣化してしまう。しかし本発明では
前述したように空胴部内の誘電体を階層構造としている
ので、誘電率の変化を緩やかにすることができ、電波放
射効率が向上する。
【図1】本発明の一実施例を示す概略図である。
【図2】図1の実施例の具体例を示す概略図である。
【図3】図2の具体例のアンテナインピーダンス特性図
である。
である。
【図4】図2の具体例のアンテナ指向特性図である。
1 金属製空胴部 2,3,5 誘電体層 4 スロットアンテナ部 6 給電部
Claims (1)
- 【請求項1】 空胴部を構成する導体壁の一側面に1つ
もしくは複数のスロットを形成させた空胴付折り返しス
ロットアンテナにおいて、上記空胴部に誘電率の異なる
複数の誘電体層を積層させ、かつ上記スロットを形成す
る導体壁の空胴でない側に誘電体層を形成させたことを
特徴とする空胴付折り返しスロットアンテナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9253193A JP2811269B2 (ja) | 1993-03-26 | 1993-03-26 | 空胴付折り返しスロットアンテナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9253193A JP2811269B2 (ja) | 1993-03-26 | 1993-03-26 | 空胴付折り返しスロットアンテナ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06283923A true JPH06283923A (ja) | 1994-10-07 |
JP2811269B2 JP2811269B2 (ja) | 1998-10-15 |
Family
ID=14056948
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9253193A Expired - Fee Related JP2811269B2 (ja) | 1993-03-26 | 1993-03-26 | 空胴付折り返しスロットアンテナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2811269B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0818848A2 (de) * | 1996-07-12 | 1998-01-14 | Daimler-Benz Aktiengesellschaft | Aktive Empfangsantenne |
JP2004336180A (ja) * | 2003-04-30 | 2004-11-25 | Nissei Electric Co Ltd | 多周波アンテナ素子および多周波アンテナ |
WO2010056773A2 (en) * | 2008-11-11 | 2010-05-20 | Spectrum Control, Inc. | Antenna with high k backing material |
CN111602292A (zh) * | 2018-02-13 | 2020-08-28 | 株式会社友华 | 天线装置 |
-
1993
- 1993-03-26 JP JP9253193A patent/JP2811269B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0818848A2 (de) * | 1996-07-12 | 1998-01-14 | Daimler-Benz Aktiengesellschaft | Aktive Empfangsantenne |
US5905471A (en) * | 1996-07-12 | 1999-05-18 | Daimler-Benz Aktiengesellschaft | Active receiving antenna |
EP0818848A3 (de) * | 1996-07-12 | 2000-01-12 | DaimlerChrysler AG | Aktive Empfangsantenne |
JP2004336180A (ja) * | 2003-04-30 | 2004-11-25 | Nissei Electric Co Ltd | 多周波アンテナ素子および多周波アンテナ |
WO2010056773A2 (en) * | 2008-11-11 | 2010-05-20 | Spectrum Control, Inc. | Antenna with high k backing material |
WO2010056773A3 (en) * | 2008-11-11 | 2010-08-26 | Spectrum Control, Inc. | Antenna with high k backing material |
CN111602292A (zh) * | 2018-02-13 | 2020-08-28 | 株式会社友华 | 天线装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2811269B2 (ja) | 1998-10-15 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |