JPH0628322U - ナット及びねじ部品 - Google Patents
ナット及びねじ部品Info
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- JPH0628322U JPH0628322U JP6368592U JP6368592U JPH0628322U JP H0628322 U JPH0628322 U JP H0628322U JP 6368592 U JP6368592 U JP 6368592U JP 6368592 U JP6368592 U JP 6368592U JP H0628322 U JPH0628322 U JP H0628322U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ナットの軸線をボルトの軸線に一致させて締
め付けることにより、フランクにかかる荷重を均一にし
て、保証荷重を保つことが可能なねじ部品と、この一部
を構成するナットとを提供すること。 【構成】 ナット11は、ねじ穴の座面側に内周面がナ
ット用ねじ部23の山の径に対応する丸穴状のおねじ案
内部16と、前記ねじ穴の頂面側に突設され且つ前記ね
じ穴の中心から先端部までの距離をナット用ねじ部23
の谷の径よりも短く設定したかしめ部15とを備え、ボ
ルト21は、ナット用ねじ部23の先端にナット用ねじ
部23と同軸状に設けられ且つ前記ねじ穴の中心からか
しめ部15の先端部までの距離に対応すると共にナット
11のねじ部長さよりも長い円柱状のめねじ案内部27
と、めねじ案内部27の先端側に設けられた円錐部26
とを備えたものである。
め付けることにより、フランクにかかる荷重を均一にし
て、保証荷重を保つことが可能なねじ部品と、この一部
を構成するナットとを提供すること。 【構成】 ナット11は、ねじ穴の座面側に内周面がナ
ット用ねじ部23の山の径に対応する丸穴状のおねじ案
内部16と、前記ねじ穴の頂面側に突設され且つ前記ね
じ穴の中心から先端部までの距離をナット用ねじ部23
の谷の径よりも短く設定したかしめ部15とを備え、ボ
ルト21は、ナット用ねじ部23の先端にナット用ねじ
部23と同軸状に設けられ且つ前記ねじ穴の中心からか
しめ部15の先端部までの距離に対応すると共にナット
11のねじ部長さよりも長い円柱状のめねじ案内部27
と、めねじ案内部27の先端側に設けられた円錐部26
とを備えたものである。
Description
【0001】
本考案は、ナット及びねじ部品に関するものである。
【0002】
機械産業をはじめとする、あらゆる工業分野において、めねじ部が形成された ナットと、このナットの前記めねじ部と螺合するおねじ部が形成されたボルトと で構成されるねじ部品は、基本的な要素として広く利用されている。特に、産業 機械等の製造工場においては、多種多様のねじ部品が多量に使用されているので 、作業の効率化を図るため、自動締め付け機等を使用して、これらねじ部品の取 り付けや締め付け等を合理化して行なっている。
【0003】 この際に使用される従来の一例であるナットの平面を表す図8と、その底面を 表す図9と、このIX-IX 線矢視を表す図10とに示すように、フランジ付き六角 ナット41(以下、これを単にナット41と略称する。)の座面には、円盤状の フランジ42が設けられ、めねじ部43の外形は、正六角形柱に形成され、ねじ 穴の頂面側と座面側とには、面取り部44が形成されている。そして、ナット4 1の頂面側には、かしめ部45が軸線側へ突出するように円周方向へ等間隔で形 成されており、このかしめ部45は、おねじに締め付けられた際にもどり止めと して機能するようになっている。
【0004】 また、前述の際に使用される従来の一例であるボルトの側面を表す図11に示 すように、円柱状の植込みボルト51(以下、これを単にボルト51と略称する 。)の一端部には、植込み用ねじ部52が形成され、他端部には、ナット用ねじ 部53が形成されている。この植込み用ねじ部52とナット用ねじ部53との間 には、取付板等を取り付ける円柱部54が設けられ、植込み用ねじ部52の端部 には、面取り部55が形成されている。そして、ナット用ねじ部53のねじ先に は、円錐部56が設けられており、めねじや取付板等を嵌合しやすくしている。
【0005】 従って、これらねじ部品を取り付ける際には、これらねじ部品を取り付けた状 態の縦断面を表す図6に示すように、基板31のねじ穴へボルト51の植込み用 ねじ部52を螺合し、このボルト51の外径に対応した穴があけられた取付板3 2と取付板33とを円錐部56から挿入して円柱部54に嵌め込む。そして、ナ ット41を円錐部56から挿入してナット用ねじ部53へ締め付けて、取付板3 2と取付板33とを基板31に固定するしくみとなっている。
【0006】
この際に、ナット41のねじ部がボルト51のナット用ねじ部53に規格通り 嵌合せず、ナット41の軸線がボルト51の軸線に一致しない状態で締め付けら れると、この取り付け状態の縦断面を表す図7に示すように、ナット41は、ボ ルト51に対して軸線が傾いて螺合されてしまう。よって、フランクには均一な 荷重がかからず偏荷重となり、これらねじ部品の保証荷重が保てないので、最終 製品の品質が満足できなくなってしまう。
【0007】
本考案は、常にナットの軸線をボルトの軸線に一致させて締め付けることによ り、フランクにかかる荷重を均一にして保証荷重を保つことが可能なねじ部品と 、この一部を構成するナットとを提供することを目的とする。
【0008】
第一番目の本考案によるナットは、ねじ穴の一端側に内周面がおねじの山の径 に対応した丸穴状のおねじ案内部が形成され且つ前記ねじ穴の他端側に前記おね じの谷の径よりも小径となるかしめ部が突設されたものである。
【0009】 第二番目の本考案によるねじ部品は、めねじ部が形成されたナットと、このナ ットの前記めねじ部と螺合するおねじ部が形成されたボルトとで構成されるねじ 部品であって、前記ナットはねじ穴の一端側に内周面が前記おねじの山の径に対 応する丸穴状のおねじ案内部と、前記ねじ穴の他端側に突設され且つ前記ねじ穴 の中心から先端部までの距離を前記おねじの谷の径よりも短く設定したかしめ部 とを備え、前記ボルトは前記おねじ部の先端に前記おねじ部と同軸状に設けられ 且つ前記ねじ穴の中心から前記かしめ部の先端部までの距離に対応すると共に前 記ナットのねじ部長さよりも長い円柱状のめねじ案内部と、前記めねじ案内部の 先端に設けられた円錐部とを備えることを特徴とするものである。
【0010】
第一番目の本考案では、ナットのおねじ案内部がおねじのねじ部の先端側に嵌 合することにより、ナットの傾きが矯正されるので、ナットの軸線は、おねじの 軸線に一致する。
【0011】 第二番目の本考案では、ボルトの円錐部によって、ナットのおねじ案内部の位 置が修正されると共に、ナットのおねじ案内部がボルトのめねじ案内部を介して ボルトのねじ部の先端側に導かれ、ナットのかしめ部がボルトのめねじ案内部に 導かれる。これにより、ナットのおねじ案内部がボルトのねじ部の先端側に嵌合 し、ナットのかしめ部がボルトのめねじ案内部に対応する結果、ナットの傾きが 矯正されて、ナットの軸線はボルトの軸線に一致する。
【0012】
本考案によるナットの一実施例であるフランジ付き六角ナットの平面を表す図 2と、その底面を表す図3と、そのIV-IV 線矢視を表す図4とに示すように、フ ランジ付き六角ナット11(以下、これを単にナット11と略称する。)の座面 には、円盤状のフランジ12が設けられ、めねじ部13の外形は、正六角形柱に 形成されている。このナット11の座面側のねじ穴には、内周面がおねじの山の 径に対応する丸穴状のおねじ案内部16が形成されている。そして、ねじ穴の頂 面側と、おねじ案内部16の両端部とには、面取り部14が形成されている。一 方、ナット11の頂面側には、かしめ部15が軸線側へ突出するように円周方向 へ等間隔で形成されており、このかしめ部15は、おねじに締め付けられた際に もどり止めとして機能するようになっている。
【0013】 また、本考案によるボルトの一実施例である植込みボルトの側面を表す図5に 示すように、円柱状の植込みボルト21(以下、これを単にボルト21と略称す る。)の一端部には、植込み用ねじ部22が形成され、他端部には、ナット用ね じ部23が形成されている。この植込み用ねじ部22とナット用ねじ部23との 間には、テーパ状に形成された円柱部24が設けられ、植込み用ねじ部22とナ ット用ねじ部23との両端部には、面取り部25が形成されている。そして、ナ ット用ねじ部23のねじ先には、前記ナット11のねじ穴の中心から、かしめ部 15の先端部までの距離に対応すると共に、ナット11のねじ部長さよりも長い 円柱状のめねじ案内部27が設けられている。このめねじ案内部27の先端には 、円錐部26が設けられており、めねじや取付板等を嵌合しやすくしている。
【0014】 従って、これらねじ部品を取り付ける際には、これらねじ部品を取り付けた状 態の縦断面を表す図1に示すように、基板31のねじ穴へボルト21の植込み用 ねじ部22を螺合し、このボルト21の外形に対応した穴があけられた取付板3 2と取付板33とを円錐部25から挿入して円柱部24に嵌め込む。そして、ナ ット11を円錐部25から挿入してナット用ねじ部23へ締め付けて、取付板3 2と取付板33とを基板31に固定するようになっている。
【0015】 ここで、ボルト21の円錐部がナット11のおねじ案内部16の位置を修正す ると共に、ナット11のおねじ案内部16は、ボルト21のめねじ案内部27を 介してナット用ねじ部23の先端側へ導かれ、ナット11のかしめ部15は、ボ ルト21のめねじ案内部27へ導かれるため、ナット11のおねじ案内部16と ボルト21のナット用ねじ部23の先端側が嵌合し、ナット11のかしめ部15 とボルト21のめねじ案内部27が対応するので、ナット11の軸線は、ボルト 21の軸線と一致した状態で規格通り締め付けられるしくみとなっている。
【0016】 なお、本実施例では、フランジ付き六角ナット11及び植込みボルト21を用 いたが、これに限らず、ナット及びボルトであれば、全く同様な効果を得ること ができる。また、本実施例では、かしめ部14を3箇所設けたが、これに限らず 、ボルトやナットの材質や大きさ及び締め付け力等に応じた適切な数や形状であ れば、全く同様な効果を得ることができる。
【0017】
第一番目の本考案のナットによると、ナットのおねじ案内部がおねじのねじ部 の先端側に嵌合するため、ナットの軸線は、おねじの軸線に一致した状態で締め 付けられる。よって、フランクにかかる荷重は均一となり、これらの保証荷重を 保つので、最終製品の品質低下を防止することができる。
【0018】 第二番目の本考案のねじ部品によると、ナットのおねじ案内部がボルトのねじ 部の先端側に嵌合し、ナットのかしめ部がボルトのめねじ案内部に対応するため 、ナットの軸線は、おねじの軸線に一致した状態で締め付けられる。よって、フ ランクにかかる荷重は均一となり、これらねじ部品の保証荷重を保つので、最終 製品の品質低下を防止することができる。
【図1】本考案による一実施例のねじ部品を取り付けた
状態の縦断面図である。
状態の縦断面図である。
【図2】本考案によるナットの一実施例の平面図であ
る。
る。
【図3】その底面図である。
【図4】そのIV-IV 線矢視図である。
【図5】本考案によるボルトの一実施例の側面図であ
る。
る。
【図6】従来のねじ部品を取り付けた状態の縦断面図で
ある。
ある。
【図7】その軸線がずれた場合に取り付けた状態の縦断
面図である。
面図である。
【図8】従来のナットの平面図である。
【図9】その底面図である。
【図10】そのX−X線矢視図である。
【図11】従来のボルトの側面図である。
11 フランジ付き六角ナット 12 フランジ 13 めねじ部 14 面取り部 15 かしめ部 16 おねじ案内部 21 植込みボルト 22 植込み用ねじ部 23 ナット用ねじ部 24 円柱部 25 面取り部 26 円錐部 27 めねじ案内部 31 基板 32 取付板 33 取付板
Claims (2)
- 【請求項1】 ねじ穴の一端側に内周面がおねじの山の
径に対応した丸穴状のおねじ案内部が形成され且つ前記
ねじ穴の他端側に前記おねじの谷の径よりも小径となる
かしめ部が突設されたナット。 - 【請求項2】 めねじ部が形成されたナットと、このナ
ットの前記めねじ部と螺合するおねじ部が形成されたボ
ルトとで構成されるねじ部品であって、前記ナットはね
じ穴の一端側に内周面が前記おねじの山の径に対応する
丸穴状のおねじ案内部と、前記ねじ穴の他端側に突設さ
れ且つ前記ねじ穴の中心から先端部までの距離を前記お
ねじの谷の径よりも短く設定したかしめ部とを備え、前
記ボルトは前記おねじ部の先端に前記おねじ部と同軸状
に設けられ且つ前記ねじ穴の中心から前記かしめ部の先
端部までの距離に対応すると共に前記ナットのねじ部長
さよりも長い円柱状のめねじ案内部と、前記めねじ案内
部の先端に設けられた円錐部とを備えることを特徴とす
るねじ部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992063685U JP2573629Y2 (ja) | 1992-09-11 | 1992-09-11 | ねじ部品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992063685U JP2573629Y2 (ja) | 1992-09-11 | 1992-09-11 | ねじ部品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0628322U true JPH0628322U (ja) | 1994-04-15 |
JP2573629Y2 JP2573629Y2 (ja) | 1998-06-04 |
Family
ID=13236479
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992063685U Expired - Fee Related JP2573629Y2 (ja) | 1992-09-11 | 1992-09-11 | ねじ部品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2573629Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001165256A (ja) * | 1999-12-10 | 2001-06-19 | Mitsubishi Motors Corp | ベルト式無段変速機の軸受け構造 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4822280U (ja) * | 1971-07-19 | 1973-03-14 | ||
JPS59190404A (ja) * | 1983-04-12 | 1984-10-29 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | ラジアルタ−ビン |
-
1992
- 1992-09-11 JP JP1992063685U patent/JP2573629Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4822280U (ja) * | 1971-07-19 | 1973-03-14 | ||
JPS59190404A (ja) * | 1983-04-12 | 1984-10-29 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | ラジアルタ−ビン |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001165256A (ja) * | 1999-12-10 | 2001-06-19 | Mitsubishi Motors Corp | ベルト式無段変速機の軸受け構造 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2573629Y2 (ja) | 1998-06-04 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19980210 |
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