JPH06282845A - 光学式記録再生方法および光学式記録再生装置 - Google Patents

光学式記録再生方法および光学式記録再生装置

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JPH06282845A
JPH06282845A JP19343992A JP19343992A JPH06282845A JP H06282845 A JPH06282845 A JP H06282845A JP 19343992 A JP19343992 A JP 19343992A JP 19343992 A JP19343992 A JP 19343992A JP H06282845 A JPH06282845 A JP H06282845A
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data
circuit
pit
optical
track
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Minoru Hida
実 飛田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 タンジェンシャル方向の密度を高める,ま
た,ピット長が小さくなっても符号間干渉を受けずディ
スク転送レートを向上できるEXROM形光ディスク記
録再生方法とその装置を提供する。 【構成】 各トラックごとのピットデータを排他的論理
和をとりペアトラックを形成する光ディスク装置におい
て,レーザビームによるピット検出位置を隣接するピッ
トのエッジにして5値検出を行い,タンジェンシャル方
向の密度を高める。またペアトラックROMのデータを
互いに180度ずらした位置で記録し,各々のピットの
エッジ部の5値化された再生信号を通常の2倍のクロッ
クで検出して,和信号を用いて同時にペアトラックを検
出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ディスク装置などの光
学式記録再生装置とその記録再生方法に関するものであ
り,特に,ペアトラック式データ読みだし専用領域を有
する光学式記録媒体を用いた光学式記録再生装置とその
記録再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクの現在の製造上の制約から光
ディスクにおけるピットの大きさは,現在,0.9μm
程度必要であると言われており,タンジェンシャル方向
の密度を向上させることが難しいという観点から,光デ
ィスク内の隣接するトラックごとデータを多値化して記
録させ,読み出す方法が現在すでに提案されている。こ
の方法はペアトラック方法または排他的論理和(イクス
プルオア:EXOR)方法とも呼ばれ,この方法によれ
ば,光ディスクのラジアル方向に密度を増やすことがで
きる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,光ディ
スク内のペアトラックから読み出される信号の和信号を
使って光ディスクに記録されたデータを再生した場合,
トラック密度は2倍になるが,光ディスクの線密度が,
たとえば,0.9μm/ピットのままなので光ディスクか
ら読み出したデータの転送レートを上げることができな
いという問題がある。従来の半分のトラックを再生する
ために,ペアトラック方法を用いない従来のトラッキン
グ精度に比較して,ペアトラック方法では2倍の精度が
必要になるという問題がある。さらにペアトラック方法
では,2ビームカッティングまたは1ビームカッティン
グのいずれの場合においても,光ディスクの製造時に隣
接するトラックの情報を1トラック分保持しながらカッ
ティングしなくてはならないという問題がある。
【0004】光ディスク内の隣接するトラックから読み
出したデータを排他的論理和(EXOR)を演算したペ
アトラックは,光ディスクの製造上,ピット長が制限さ
れている場合には有効であるが,光ディスクの製造方法
の改善によってピット長の制限が小さくなった場合に
は,ペアトラック方法のようにピットの中心で検出を行
う方法では,符号間干渉の影響が無視できなくなるとい
う問題に遭遇する。
【0005】本発明は上述した問題を解決し,ピット長
が短くなっても符号間干渉の影響を受けずに,実質的に
記録密度を向上させ,データ転送レートを向上させうる
光学式記録再生方法とその装置を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決し,上述
した目的を達成するため,本発明の第1の形態によれ
ば,データ読みだし専用領域を有する光学式記録媒体の
上の隣接するトラックの情報ビットを排他的論理和を算
出しペアトラックとしてこれらの隣接する2つのトラッ
ク中心にビーム光を照射して検出した再生信号を多値化
し,元のデータを復号する光学式再生方法であって,検
出位置をピットエッジで行い,読みだしデータを識別す
る判定値として5値による識別を行うことを特徴とする
光学式データ再生方法が提供される。また本発明によれ
ば,上記光学式データ再生方法を実施する装置,すなわ
ち,データ読みだし専用領域を有する光学式記録媒体の
上の隣接するトラックの情報ビットを排他的論理和を算
出しペアトラックとしてこれらの隣接する2つのトラッ
ク中心にビーム光を照射して検出した再生信号を多値化
し,元のデータを復号する光学式再生装置であって,光
学式記録媒体に記録された検出位置をピットエッジで行
う手段と,光学的に検出した読みだしデータを識別する
判定値として5値による識別値を算出する手段と,この
5値識別データを用いて読み出したデータを復号する手
段を有することを特徴とする光学式データ再生装置が提
供される。
【0007】また本発明の第2の観点によれば,データ
読みだし専用領域を有する光学式記録媒体の上の隣接す
るトラックの中心にビーム光を照射して検出した再生信
号を多値化し,元のデータを復号する光学式再生方法で
あって,隣接するトラックのピットパタ−ンの位相を1
80°ずらして記録しておき,かつ,2倍の周波数のク
ロックで再生した信号の変化を検出して,同時に隣接す
るトラック内の情報を検出することを特徴とする光学式
記録再生方法が提供される。また本発明によれば,上記
光学式記録再生方法を実施する装置,すなわち,データ
読みだし専用領域を有する光学式記録媒体の上の隣接す
るトラックの中心にビーム光を照射して検出した再生信
号を多値化し,元のデータを復号する光学式記録再生装
置であって,隣接するトラックのピットパタ−ンの位相
を180°ずらして記録する手段と,2倍の周波数のク
ロックで再生した信号の変化を検出して,同時に隣接す
るトラック内の情報を検出する手段とを有する光学式記
録再生装置が提供される。
【0008】
【作用】光学式記録媒体に形成された各トラックごとの
データで排他的論理和を算出し,ペアトラックを作る
際,その検出位置をピットエッジとすることにより5値
検出を行いタンジェンシャル方向の密度をつめる。つま
り,2ピット間の符号間干渉を利用してタンジェンシャ
ル方向の密度を上げて,記録容量を上げる。
【0009】また,ペアトラック内のデータを互いに1
80度ずらした位相で記録し,各々のエッジ部の多値化
された再生信号を,本来の2倍のクロックで検出するこ
とにより,和信号を用いて同時にペアトラックを検出す
る。
【0010】
【実施例】本発明の光学式記録再生装置とその方法の第
1実施例を述べる。図1は光学式記録再生装置の第1実
施例としてのサンプルサーボ方式の光ディスク装置の構
成図である。第1実施例は,光ディスクを各トラックご
とのデータで排他的論理和(EXOR)をとるようにペ
アトラックを形成し,その検出位置をピットエッジとす
ることにより多値,この例では,5値検出を行いタンジ
ェンシャル方向の密度をつめて,実質的に光ディスクの
記録密度を向上させる。
【0011】図1に示した光ディスク装置は,光ディス
ク2,この光ディスク2を回転させるスピンドルモータ
SMを制御するスピンドルモータ制御回路6,光ディス
ク2にレーザビームを照射するレーザ(またはレーザダ
イオード)LDを駆動するレーザドライバ回路4,光デ
ィスク2からの反射レーザ光を受光して信号変換を行う
フォトデテクタ(PD)・電流−電圧(I−V)変換素
子8,PD・I−V変換素子8の出力信号を増幅して和
信号RFおよびフォーカスエラー信号FEを出力するマ
トリクスアンプ10を有する。光ディスク2には上述し
たように,ペアトラックを形成するデータが記憶されて
いるが,その詳細については後述する。光ディスク装置
は,マトリクスアンプ10からのフォーカスエラー信号
FEに基づいてレーザビームのフォーカス位置を制御す
るフォーカスコントロール回路30を有する。光ディス
ク装置はまた,和信号RFを位相同期させてクロックC
LKを生成する位相同期回路12,この位相同期回路1
2の出力信号を反転させてクロックCLKを出力するイ
ンバータ14,このクロックCLKを変換タイミング信
号としてマトリクスアンプ10から出力された和信号R
Fをディジタル信号に変換するA/D変換回路18,こ
のA/D変換回路18の出力信号からトラックキングエ
ラー信号TEを演算するトラックキングエラー演算回路
26,トラックキングエラー信号TEにもとづいてトラ
ックキング制御を行うトラックキングコントロール回路
28を有する。さらに光ディスク装置は,インバータ1
4から出力されるクロックCLKから各種タイミング信
号を生成するタイミング信号発生回路16,A/D変換
回路18から出力されるディジタル和信号dRFをタイ
ミング信号発生回路16から出力される信号にもとづい
て4つのスレシュホールド値(しきい値)SHを決定す
るスレシュホールド決定回路24,クロックCLKをタ
イミングとしてA/D変換回路18から出力されるディ
ジタル和信号dRFをスレシュホールド決定回路24か
らのスレシュホールド値SHにもとづいて多値,この例
では5値の復号識別(判別)用の値を検出する多値検出
回路20,この多値検出回路20からの5値検出信号A
〜Eから光ディスク2に記憶されているデータを解読
(復号)するデータデコード回路22を有する。
【0012】本発明の実施例を詳述する前にペアトラッ
クについて述べる。図2は,従来のペアトラック読みだ
し専用領域(ROM)を有する光ディスク(EXRO
M)の記録または読みだしのフォーマットを示す。図2
において,白抜きのマークはピットが存在しない部分を
示し,斜線で示した部分にはピットが存在する。以下,
この表記を用いる。1つのデータは,隣接するピットパ
ターントラックに記録されたデータの組合せで規定さ
れ,これら隣接する記録データの排他的論理和で最終的
な読みだしデータが決定される。図2に示したように,
データ「1」はその排他的論理和が1になる図2(A)
に示した2つの形態で表すことができ,データ「0」は
その排他的論理和が0になる図2(B)に示した2つの
形態で表すことができる。図3は図2に示した記録形態
で記録されているデータが複数連続し,これらの隣接す
るトラックをレーザダイオードLDのビームスポットB
Sが走査する形態を示す図である。ビームスポットBS
の直径は隣接する2つのトラックを同時に走査可能な大
きさになっており,ビームスポットBSで同時に検出し
た隣接する2つのトラックの検出データから再生データ
を決定する。
【0013】図4は,このように光ディスク記録してい
るデータを読み出した時の再生波形のアイパターンを示
す。図4において,横軸はビーム位置を示し,縦軸はR
F出力を示す。このグラフは,開口数NA=0.55,
レーザビームの波長λ=780nm,ピット長さ=0.
9μm,ピット幅=0.5μm,ピット深さ=λ/4に
おけるアイパターン特性を示す。従来の読みだしタイミ
ングは,図4におけるビーム位置=0.0μm,つま
り,ピットの中心位置において行う。このビーム位置に
おいては,アイパターンは3箇所に分離されている。上
述したように,ピット決定時に排他的論理和をとるの
で,アイパターンのハイレベルとローレベルとがデータ
「0」を意味し,アイパターンの中間(ミドル)レベル
がデータ「1」を示す。図2に示したように,データが
「1」のときは片側のトラックにしかピットがないので
アイパターンはミドルレベルになり,データが「0」の
ときは隣接する両方のトラックにピットがないか両方共
にピットがあるのでアイパターンはローレベルまたはハ
イレベルになる。
【0014】図4に示したアイパターン特性は,ピット
長が0.9μmであるから符号間干渉の影響は ほとん
どなくアイパターンは明瞭に3値に分かれているが,光
ディスクの製造の進歩によってさらにピット長が短い光
ディスクが製造可能になり,ピット長がさらに小さくな
った場合,同じ直径のビームスポットBSを用いたとき
両脇のピットが同時に見えてしまい,アイパターンがつ
ぶれていき,ビーム位置=0.0において検出したとき
明瞭に3値に分離できなくなる。
【0015】そこで,図4に示したビーム位置がほぼ
0.45μm,つまり,ピット間のエッジ部におけるア
イパターンを考察すると,RF出力レベルは5値に分離
されている。排他的論理和の演算においては,2ピット
の組み合わせでレベルが決定されるため,外乱として考
えられる符号間干渉は,ビーム位置=0.45μmにお
いて検出すると,上記ビーム位置=0.0μmの場合に
比較して2倍離れたピットからの影響になる。
【0016】図6を参照してさらに考察する。図6
(A)は図2および図3に示した従来のピット構成とそ
のビームスポットBSによるその読みだし位置を図解し
た図であり,図6(B)は本発明の第1実施例における
第1の例としてのピットの構成とそのビームスポットB
Sの読みだし位置を図解する図であり,図6(C)は本
発明の第1実施例における第2例としてのピットの構成
とそのビームスポットBSの読みだし位置を図解する図
である。図6(A)に図解した従来の検出位置でビーム
スポットBSの直径の大きさがピット長以下であれば符
号間干渉はない。図6(B)に示したように,ビームス
ポットBSが隣接する4つのピットのエッジの位置に位
置するときに読みだしを行うと,関係のあるピットの距
離は2倍に伸びている。この特性を逆に見ると,図6
(C)に図解したように,ピット長を,図6(A)およ
び(B)に図解したピット長半分にしても,原理的には
なんら問題が起こらない。
【0017】本発明はこの特性に着目して,検出位置を
ピットエッジで行い5値による再生データの検出(識
別)を行う。本発明の検出位置は図4に示したピットの
エッジ位置に対応するビーム位置=0.45μmであ
る。この位置においては,RF出力レベルは5値に分か
れるが,ビーム内のピットの見える組み合せによって,
図7に示すように,5つの値A〜Eをとることになる。
図7において,ビームスポットBS内のピットは,判り
やすいように,きれいに4等分して示している。たとえ
ば,最上段のビームスポットBS内には1つのピットも
検出されず最も明るく,最下段のビームスポットBS内
には4つのピットが検出されていて最も暗い。
【0018】これらの5値A〜Eを決定するためのスレ
シュホールド値SHとしては,図8に示すように,識別
パターンをあらかじめ各セクターの先頭に記録してお
き,5値の和信号の再生レベルをサンプリングすること
で求める。つまり,ピットのエッジ部分におけるリファ
レンス・イネーブル信号REFENAまたはEA 〜EE
と,タイミングT1〜T6におけるサンプリングクロッ
クとを基準にして,隣接するトラックのピットパターン
を読み取り,それぞれのサンプリングクロック・タイミ
ングT1〜T6における和信号RFT1〜RFT6を求め,
これらのサンプリングした和信号の再生レベルデータR
T1〜RFT6から,4つのスレシュホールド値SHED,
SHDC,SHCB,SHBAを求める。これらの4つのスレ
シュホールド値SHED, SHDC,SHCB,SHBAは下記
式1〜式4に示す簡単な演算で求めることができる。
【0019】これらのスレシュホールド値SHED, SH
DC,SHCB,SHBAから和信号RFTN(TN=T1〜T
6)が下記のいずれかの条件に当てはまるかによって5
値(レベル)の識別レベルを検出(決定)する。 表−1識別レベル 判定論理 第1のレベル(Aレベル) RFTN<SHBA 第2のレベル(Bレベル) SHBA≦RFTN<SHCB 第3のレベル(Cレベル) SHCB≦RFTN<SHDC 第4のレベル(Dレベル) SHDC≦RFTN<SHED 第5のレベル(Eレベル) SHED≦RFTN
【0020】次に,これらの5値の識別レベルから最終
的な再生情報ビットに変換(復号))する方法について
述べる。図7に示したピットのパターンと,図2および
図3に示したデータ「1」と,データ「0」の時のピッ
トの定義から 図7に示したビットデータ(0,1)の
情報ビットが元のデータであることが判る。この内容を
見ると,下記のようになっていることが判る。 Aレベルでは情報ビットは,(0,0) Bレベルでは情報ビットは,(0,1)あるいは(1,
0) Cレベルでは情報ビットは,(1,1)あるいは(0,
0) Dレベルでは情報ビットは,(0,1)あるいは(1,
0) Eレベルでは情報ビットは,(0,0) つまり,AレベルおよびEレベルでは情報ビットは
「0」のままであり,Cレベルでは前の状態が連続し,
BレベルおよびDレベルでは反転したことを意味する。
図9はこの遷移状態を図解した図である。
【0021】より具体的な例を述べる。 前のトラックデータを 001101001, 復号したいトラックデータを 101001110 とすると,この場合,図10に示すように, RFレベルはBBBDCBCCD となり,図9に示した手順に従ってデコードしていくと
初期値を「0」であると仮定しておけば, デコード結果:101001110 となり元通りのデータに復号される。
【0022】図1に示した光ディスク装置は上述した方
法に従って信号処理を行う。レーザドライバ回路4によ
って駆動されたレーザダイオードLDから出射されたレ
ーザビームが光ディスク2で光ディスクで反射されPD
・I−V変換素子8に入射する。PD・I−V変換素子
8はその反射光を受光して,その大きさに比例した電流
信号に変換する。さらにPD・I−V変換素子8におい
て,検出電流はI−V変換によって電圧に変えられてマ
トリクスアンプ10に印加される。PD・I−V変換素
子8からの検出信号はマトリクスアンプ10において,
周知の方法に従って和信号RFおよびフォーカスエラー
信号FEが算出される。フォーカスエラー信号FEはフ
ォーカスコントロール回路30に入力され,フォーカス
コントロール回路30はレーザダイオードLDの前方に
配設された対物レンズ(図示せず)の位置を制御して光
ディスク2に対してレーザダイオードLDからのビーム
の焦点を合わせる。
【0023】マトリクスアンプ10で算出された和信号
RFは位相同期回路12へ入力され,位相同期回路12
において,クロックピット間をM個に分周するクロック
を発生する。位相同期回路12で発生したクロックはイ
ンバータ14で反転される。分周率Mとしては,たとえ
ば,AMO−IフォーマットではM=200である。こ
のクロックCLKは,A/D変換回路18,タイミング
信号発生回路16,多値検出回路20,データデコード
回路22,スレシュホールド決定回路24に印加され
て,光ディスク装置の基準クロックとして使用される。
アナログ形式の和信号RFはさらにA/D変換回路18
に印加され,インバータ14からのクロックCLKをサ
ンプリングクロックとして,A/D変換回路18におい
てディジタル値に変換されてディジタル和信号dRFが
得られる。このディジタル和信号dRFは,多値検出回
路20,スレシュホールド決定回路24およびトラック
キングエラー演算回路26に印加される。トラックキン
グエラー演算回路26において,図14に図解したよう
に,トラッキングピットの振巾の差をD/A変換してア
ナログ信号に戻す。そして,トラックキングコントロー
ル回路28においてビームのラジアル方向の制御を行な
う。
【0024】図11は,式1〜式4に示した演算を図8
に示した動作方法で実行してスレシュホールド値SH
ED, SHDC,SHCB,SHBAを決定するスレシュホール
ド決定回路24の回路を示す。スレシュホールド決定回
路24は,5個のレジスタ241〜245と,4個の加
算回路246〜249と,4個の割り算回路(または1
/2乗算回路)250〜253で構成されている。レジ
スタ241〜245には,A/D変換回路18からディ
ジタル和信号dRF,リファレンス・イネーブル信号E
A 〜EE (またはREFENA),および,クロックC
LKが入力されており,図8に示したタイミングで,A
/D変換回路18からのディジタル和信号dRFをそれ
ぞれ対応するクロックタイミングT1〜T6でホールド
して,それぞれのタイミングにおける和信号RFT1〜R
T5を出力する。加算回路246と割り算回路250と
で式4の演算を行ってスレシュホールド値SHBAを算出
する。加算回路247と割り算回路251とで式3の演
算を行ってスレシュホールド値SHCBを算出する。加算
回路248と割り算回路252とで式2の演算を行って
スレシュホールド値SHDCを算出する。加算回路249
と割り算回路253とで式1の演算を行ってスレシュホ
ールド値SHEDを算出する。このようにした算出された
スレシュホールド値SHED, SHDC,SHCB,SHBA
多値検出回路20に印加される。
【0025】多値検出回路20は表−1に示した識別論
理に基づいて5値の識別を行う。図12に多値検出回路
20の回路構成を示す。多値検出回路20は,4個の比
較回路201〜204と,4個のインバータ205〜2
07,211と,3個のANDゲート208〜210か
ら構成されている。比較回路201〜204にはA/D
変換回路18から和信号RFT1〜RFT5が入力されてお
り,それぞれスレシュホールド決定回路24からのスレ
シュホールド値SHED, SHDC,SHCB,SHBAとの大
小比較を行う。比較回路201は,スレシュホールド値
SHBAがディジタル和信号dRFTNよりも大きいときハ
イレベルの第1の多値信号Aを出力する。比較回路20
1の出力がハイレベルのとき,インバータ205を介し
て反転信号をANDゲート208に入力して,次の多値
信号Bが出力されることを禁止する。比較回路202
は,スレシュホールド値SHCBがディジタルの和信号d
RFTNよりも大きいときハイレベルの出力信号を出力す
る。こたのハイレベルの出力信号はANDゲート208
に印加され,この場合ローレベルである比較回路201
の信号がインバータ205で反転された信号との論理積
によってハイレベルの多値信号Bが出力される。比較回
路202の出力がハイレベルとなったときインバータ2
06を介して多値信号Cの出力を禁止する。以下,同様
に,多値信号C,D,Eが識別(検出)される。このよ
うにして識別された5値信号A〜Eがデータデコード回
路22に印加されて,再生データが出力される。
【0026】図13にデータデコード回路22の回路構
成を示す。データデコード回路22は図9および図10
に示した処理手順に基づいて再生データ(情報ビット)
を復号する。データデコード回路22は,NORゲート
221,222,インバータ223,セレクタ224,
レジスタ225,シフトレジスタ226から構成されて
いる。まず,基準となるピットが形成されている1セグ
メントの先頭において,つまり,実際のデータ領域の始
まる寸前に,タイミング信号発生回路16から初期化信
号INITが出力されて,レジスタ225が初期化され
る。その後,レジスタ225とシフトレジスタ226と
はクロックCLKに応答して動作する。第3の5値レベ
ル信号Cがセレクタ224に印加されるとこのセレクタ
内のスイッチSW2を付勢し,第1の多値レベル信号A
または第5の多値レベル信号Eがハイレベルのときセレ
クタ224内のスイッチSW3を付勢し,第2の多値レ
ベル信号Bまたは第4の多値レベル信号Dがハイレベル
のときセレクタ224内のスイッチSW1を付勢する。
セレクタ224の第2入力端子IN2にはレジスタ22
5の保持データが印加され,第1入力端子IN1にはイ
ンバータ223で反転させてレジスタ225のデータが
印加され,第3端子IN3は接地されている。セレクタ
224で選択されたデータがレジスタ225に保持さ
れ,その保持データがシフトレジスタ226に出力され
て情報ビットとして出力される。
【0027】上記動作を詳細に述べる。第1の5値レベ
ル信号Aまたは第5の5値レベル信号Eがハイレベルの
時はセレクタ224内のスイッチSW3が選択されて第
3入力端子IN3が接地されるから,セレクタ224の
出力は「0」となる。この動作は,図9の最上段と最下
段に示した手順に対応する動作である。したがって,セ
レクタ224からデータ「0」が出力されて,レジスタ
225に保持される。第2の5値レベル信号Bまたは第
4の5値レベル信号Dがハイレベルのときは,スイッチ
SW1が選択されて,レジスタ225に保持されている
1つ前の位置の値を反転したデータがセレクタ224か
ら出力される。この動作は,図9の上から2段目と下か
ら2段目に示した手順に対応する動作である。したがっ
て,セレクタ224から前回のデータを反転したデータ
「0」が出力されて,レジスタ225に保持される。第
3の5値レベル信号Cがハイレベルのときは,スイッチ
SW2が選択されて,レジスタ225に保持されている
前のデータと同じデータがセレクタ224から出力さ
れ,レジスタ225において保持される。レジスタ22
5は初期化信号INITによって「0」にクリアされて
いるが,以下,上述したセレクタ224からのデータを
保持していく。この出力データはシリアルなので,シフ
トレジスタ226に入力し,まとめて8ビットRD0 〜
7の再生データとして出力する。
【0028】このようにして,図10を参照して述べた
ように,情報ビットが復号できる。このように本発明の
第1実施例によれば,2ピット間の符号間干渉を利用し
ているので,原理的には従来の方法の2倍までタンジェ
ンシャル方向の密度を向上させることが可能となる。つ
まり,同じ大きさの光ディスク2を用いた場合でも,記
録容量を上げることができる。
【0029】以上に例示した実施例においては,情報ビ
ットをNRZのままピットとして記録しているが,NR
ZI,1−7,2−7等のコーディングを行なっても良
い。上述した実施例においては,図9に示したように,
データの変化パターンに交差状態で規定されるものを含
んでいることからエラー伝搬を起こす可能性がある。そ
こで,情報ビットをあらかじめNRZI化してから,排
他的論理和を求めて,エラー伝搬を防止することができ
る。
【0030】また上述した実施例においては,4つのス
レシュホールド値SHED, SHDC,SHCB,SHBAを決
定するために用いたリファレンスパターンは各5値レベ
ル信号A〜Eを含んでいるパターンであれば,どんなパ
ターンでもかまわない。この実施例においては,1回の
みのサンプリングになっているが,欠陥(ディフェク
ト)等の影響を考えると複数回記録してあるデータをを
ディフェクトチェックを行なった後,平均化して信頼性
を向上させて用いることもできる。
【0031】本発明の光学式記録再生装置とその方法の
第2実施例として,第1実施例と同じ,サンプルサーボ
方式の光ディスク装置を例示して述べる。図15に光デ
ィスク装置の構成を示す。この光ディスク装置は,図1
に示した光ディスク装置とほぼ同様の構成を有するが,
タイミング信号発生回路16,多値検出回路30,デー
タデコード回路32,スレシュホールド決定回路34に
関連する部分が図1に示した光ディスク装置とは異な
る。その詳細については後述する。
【0032】まず,光ディスク2のデータ記録フォーマ
ットについて述べる。データの記録手順は,第1実施例
と同様に,ペアトラックを交互に情報ビットの「1」か
「0」であるかによってピットを作っていき,互いの位
置は180°位相がずれるように配置していく。しかし
ながら,この実施例においては,図16に示すように,
たとえば,情報ビットの偶数ビットをトラック(N−T
P(1/4))の位置に記録する。また,情報ビットの
奇数ビットをトラック(N+TP(1/4))の位置
に,つまり,トラック(N−TP(1/4))に対して
180°位相が遅れた位置に記録する。ここで,Nは従
来のトラック番号を示す値で,TPはトラックピッチを
示す。光ディスク2の全体における配置としては,たと
えば,図17に示すような配置となる。
【0033】このように光ディスク2に記録されたデー
タの検出方法について述べる。レーザダイオードLDか
ら出射されるレーザビームは,光ディスク2の隣接する
トラックのセンタを通過するため,各ピットのエッジを
通過する時の和信号の出力は上述したように,0.9μ
m/ピット程度の密度では符号間干渉はほとんどなく,
5値出力となる。その組み合わせは,図18に示したよ
うになり,ビームスポットBS内に見えるピットの数に
よってA〜Eの5ケの値を取ることになる。これらの5
値の検出方法としては,たとえば,図19に示したパタ
−ンをあらかじめセクタの先頭に記録しておき,それぞ
れ5値の和信号再生レベルをサンプリングして,第1実
施例と同様,4つのスレシュホールド値SHED,S
DC,SHCB,SHDAを決定する。
【0034】これらのスレシュホールド値SHED,SH
DC,SHCB,SHDAは,サンプリングタイミングT5,
T9,T10,T11,T12における和信号RFT5
RFT9,RFT10 ,RFT11 ,RFT12 を用いて,式1
〜式4と同様,下記の簡単な式5〜式8で求めることが
できる。
【0035】これらのスレシュホールド値SHED,SH
DC,SHCB,SHDAから和信号RFTNは,表−1に示し
た識別論理のいずれの条件に当てはまるかによって5値
の識別用レベルA〜Eが決定できる。つまり,下記判別
論理に基づく。識別レベル 判別論理 第1の値(Aレベル) RFTN<SHBA 第2の値(Bレベル) SHBA≦RFTN<SHCB 第3の値(Cレベル) SHCB≦RFTN<SHDC 第4の値(Dレベル) SHDC≦RFTN<SHED 第5の値(Eレベル) SHED≦RFTN
【0036】次に,これらの5つ値からペアトラックの
両ビットを検出する方法について述べる。これは,2個
の連続するクロックによってサンプリングされた和信号
のレベルA〜Eの組み合わせを用いる。まず,ペアトラ
ックのピットの組み合せをすべて考えると,図20に示
すようになる。図20から明らかなように,情報ビット
(0,1)の場合である「CC」として検出される場合
と,情報ビット(1,0)の場合の「CC」として検出
される時を除いて,すべて異なった和信号レベルの組み
合わせである。また,上記「CC」の場合は,情報ビッ
トが(0,1)または(1,0)ょいずれかであり,か
つ,前のビット(偶数ビットなら1つ前の偶数ビット,
奇数ビットなら1つ前の奇数ビット)と同じパターンを
繰り返したことを意味する。したがって,前の偶数ビッ
トと奇数ビットをそのままコピーすれば良いことにな
る。
【0037】しかし,問題になるのは,検出の一番最初
にこのパターンが現れた場合には,(0,1)であるか
(1,0)であるかの区別ができないことである。そこ
で,必ず, データの先頭をビット「1」から始めるよう
に,ダミービットを記録しておくことにより,この問題
を解決することができる。これらの処理を情報ビット列
の検出としてわかり易いように表すと,図21に示した
ようになる。このように,情報ビットが 01010011011100 と与えられた時に,先頭にダミービットとして「1」を
加え記録すると,図21に示すピットパターンとなる。
これらの隣接するトラックにあるピットの中心をビーム
スポットBSが通過すると,再生信号は CCCCCBBDDCDEDBAA とそれぞれ,5値として検出できる。これらを2つずつ
の組み合わせとして, CC,CC,CB,BD,DC,DE,DB,AA として取り出し,図20に示した論理を参照してデコー
ドすると,それぞれ, (1 0),(1 0),(1 0),(0 1),(1 0),(1 1),(1 0),(0 0) として,デコードビット組として表わせる。
【0038】もともと情報ビット列を偶数奇数ビットに
分けてペアトラックに記録したので,これらをもとの順
にならべると 1,0,1,0,1,0,0,1,1,0,1,1,1,0,0,0 となる。先頭はダミービットであり,最後はペアクロッ
クの数を合わせるために加えられたものなので,先頭ダ
ミービットを取り外すと 01010011011100 となり,もとの情報ビットに復号できる。ここで,最初
のCCが(10)となっているのは,CCは(10),
(01)のどちらでも取れるがダミービットが必ず
「1」であるというルールから,(10)が選択され
る。
【0039】図15を参照して,第2実施例の光ディス
ク装置の動作とその詳細回路構成および動作を述べる。
図15に示した光ディスク装置において,レーザダイオ
ードLD,光ディスク2,レーザドライバ回路4,スピ
ンドルモータ制御回路6,PD・I−V変換素子8,マ
トリクスアンプ10,フォーカスコントロール回路3
0,A/D変換回路18,トラックキングエラー演算回
路26,トラックキングコントロール回路28に関連す
る動作は,図1を参照して述べた動作と同じである。マ
トリクスアンプ10から和信号RFが出力され,A/D
変換回路18からディジタル和信号dRFが出力され
る。位相同期回路12はクロックピット間をM個に分周
するクロックを発生する。たとえば,AMO−1フォー
マットではM=200である。
【0040】A/D変換回路18におけるディジタルの
和信号dRFは,4つのスレシュホールド値SHED,
DC,SHCB,SHBAを算出するためのクロックタイミ
ングである,上記式5〜式8,および,図19に示した
タイミングでサンプリングした値である。図22にスレ
シュホールド決定回路34の回路構成を示す。このスレ
シュホールド決定回路34の回路構成は,図11に示し
た回路構成と同じであり,5個のレジスタ341〜34
5,4個の加算回路346〜349,3個の割り算回路
350〜353で構成されている。図11に示したスレ
シュホールド決定回路24と図22に示したスレシュホ
ールド決定回路34との相違は,レジスタ341〜34
5に印加される信号成分,つまり,A/D変換回路18
からのディジタル和信号dRFの印加とリファレンス・
イネーブル信号とが異なるだけである。スレシュホール
ド決定回路34は,式5〜式8に示した演算を行って,
スレシュホールド値SHED, SHDC,SHCB,SHBA
決定する。つまり,スレシュホールド決定回路34は,
図23に示すように,サンプリングしたディジタル和信
号dRFをリファレンスの記録されているタイミングT
12,T11,T10,T9,T5でサンプリングし,
式5〜式8に規定したように,加算および平均処理を行
って,スレシュホールド値SHED, SHDC,SHCB,S
BAを求める。
【0041】これらのスレシュホールド値SHED, SH
DC,SHCB,SHBAは多値検出回路40に印加されて,
A/D変換回路18から印加されているディジタル和信
号dRFから5値識別レベルを検出するのに用いられ
る。図24は多値検出回路30Aの回路構成を示す。多
値検出回路30AはA/D変換回路18から出力される
ディジタル和信号dRFと,スレシュホールド値SH
ED, SHDC,SHCB,SHBAとを比較して,ディジタル
和信号dRFの振巾レベルがA〜Eのどの範囲にあるか
を判断する。多値検出回路30Aは,4個の比較回路3
01〜304,4個のインバータ305〜308,3個
のANDゲート309〜311を有している。これらの
回路構成は,図12に示した多値検出回路20と同じで
ある。多値検出回路30Aはさらに,第1のデコーダ3
12,レジスタ313,314,第2のデコーダ31
5,レジスタ316を有している。判別値A〜Eのレベ
ルは5値なので,この5値を第1のデコーダ312で3
ビットに解読し,レジスタ313,314に保持する。
2個直列にレジスタ313,314を設けている理由
は,これらの情報が2つずつペアとして意味をもってい
るため,ペアとして保持するためである。現在のクロッ
クの情報と1クロック前の情報とペアで,第2のデコー
ダ315に入力し,図20に示した15種類の信号,つ
まり4ビットで表わされる信号に変換される。その結果
は,レジスタ316にクロックCLKに応じたタイミン
グで保持される。またレジスタ316にはペアクロック
タイミング信号PCTSIGが印加され,保持されたデ
ータをこのペアクロックタイミング信号PCTSIGの
タイミングでペアの組み合わせを決め,出力信号PD 0
〜3 として出力する。
【0042】多値検出回路30Aからの出力信号PD 0
〜3 は,データデコード回路32に印加される。データ
デコード回路32は,第3のデコーダ321,セレクタ
322,レジスタ323,および,シフトレジスタ32
4で構成されている。多値検出回路40から出力された
信号PD 0〜3 信号は,図20に示したCCパターンを
除いて一意的に決定され,第3のデコーダ321によっ
て2ビットの情報ビットに変換される。また,第3のデ
コーダ321でCCパターンである信号を出力し,この
信号がアクティブである時は,次段のセレクタ322に
よって1つ前の情報ビットを選択するようにする。ま
た,このCCパターン信号とセグメントの先頭を示すタ
イミング信号発生回路16からの初期化信号INITが
同時に発生した場合,データデコード回路32からペア
ビット(10)を発生するようにする。これらの2ビッ
トデータをペアクロックタイミング信号PCTSIGに
合わせて,シフトレジスタ324によって8ビット化
し,再生データRD 0〜7 としてデータデコード回路3
2から出力する。
【0043】上述した第2実施例においては,トラック
(N−TP(1/2))のデータピットをトラック(N
+TP(1/2))のデコーダピットに比較して180
°位相が進んだ形で表現したが,図26に示すように,
位相を逆転させてもかまわない。また第1実施例におい
ても述べたように,第2実施例においても情報ビットを
NRZのままピットとして記録しているが,NRZI,
1−7,2−7等のコーディングを行なっても良い。そ
の理由は上述した第1実施例に記述において述べたこと
と同様である。さらにスレシュホールド値SHED, SH
DC,SHCB,SHBAを決定するために用いたリファレン
スパターンは,それぞれレベルA〜Eを含んでいるパタ
ーンであれば,どのようなパターンでもよい。また,第
2実施例においても,1回のみのサンプリングになって
いるが,ディフェクト等の影響を考えると複数回記録し
てあるデータをディフェクトチェックを行った後,平均
化して用いることもできる。
【0044】上述した第1および第2の実施例はいずれ
も,再生のときの動作を中心に述べたが,光ディスクに
データを書き込む(記録する)ときも,上述した原理に
したがって,書き込み動作を行うことができる。したが
って,本発明は再生用光ディスク装置およびその方法に
限らず,記録用光ディスク装置,さらには記録・再生を
行う光学式記録再生装置およびこれらの方法にも適用で
きる。光学式記録媒体として,上述した例はいずれも,
光ディスクについて例示したが,本発明はペアトラック
を用いるその他の光学式記録媒体にも適用できる。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば,2ピット間の符号間干
渉を利用しているので,原理的には従来の2倍までタン
ジェンシャル方向の密度を上げる事ができる。つまり,
光学式記録媒体の大きさを代えずに記録容量を大きくす
ることができる。また本発明によれば,光ディスクの製
造上ピット長が制限されていても,データ転送レートを
2倍にすることができる。さらに本発明によれば,和信
号のみで記録データを再生できるので,その再生処理方
法が簡単であるから,簡単な回路構成の電気(電子)回
路で実現でき,また電気回路数が少なく,S/Nも良
い。また本発明においてはトラッキング精度は従来のま
まで上述した効果を得ることができる。またさらに本発
明によれば,ディスクの2ビームカッティング時に大き
なメモリを使わずに簡単にピット信号を発生できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学式記録再生装置の第1実施例とし
て光ディスク装置の構成図である。
【図2】光ディスクにおける基本的なデータ記憶・読み
だし形態を示す図である。
【図3】光ディスクデータ記憶・読みだし形態の1例を
示す図である。
【図4】本発明の実施例および従来の光ディスクに記憶
したデータを読み出した時のアイパターンと,このアイ
パターンにもとづくデータ再生方法を説明するグラフで
ある。
【図5】図4に示したピット読みだしを行うアイパター
ンを生成する光ディスクのトラックのグルーブ(溝)の
関係を示す図である。
【図6】光ディスクにおけるトラックの構成とデータの
読みだしタイミングを図解する図であり,図6(A)は
従来のもの,図6(B)は本発明の第1実施例の第1例
によるもの,図6(C)は本発明の第1実施例の第2例
によるものである。
【図7】図6に示した本発明の第1実施例におけるピッ
ト配列とそのピット読み取り動作を示す図である。
【図8】本発明の第1実施例のスレシュホールド決定回
路におけるスレシュホールド値の決定方法を示す図であ
る。
【図9】本発明の第1実施例のデータデコード回路の復
号処理方法を示す図である。
【図10】本発明の第1実施例における復号処理を示す
図である。
【図11】図1に示した光ディスク装置内のスレシュホ
ールド決定回路の回路構成図である。
【図12】図1に示した光ディスク装置内の多値検出回
路の構成図である。
【図13】図1に示した光ディスク装置内のデータデコ
ード回路の構成図である。
【図14】本発明の第1実施例におけるトラックキング
エラー信号にもとづくトラックキング制御とトラックキ
ングピットの関係を図解した図である。
【図15】本発明の光学式記録再生装置の第2実施例と
しての光ディスク装置の構成図である。
【図16】本発明の第2実施例の光ディスクにおけるデ
ィスク記憶・読みだしトラックピット構成を示す図であ
る。
【図17】図16に示したトラックピット構成を広い範
囲にわたって示した図である。
【図18】本発明の第2実施例におけるピット配列とそ
のピット読み取り動作を示す図である。
【図19】本発明の第2実施例のスレシュホールド値を
決定する処理を示す図である。
【図20】本発明の第2実施例のペアトラック信号識別
を説明する図である。
【図21】本発明の第2実施例における情報復号処理方
法を示す図である。
【図22】図15に示した光ディスク装置内のスレシュ
ホールド決定回路の構成図である。
【図23】図22に示したスレシュホールド決定回路に
おける動作を示す図である。
【図24】図15に示した光ディスク装置内の多値検出
回路の構成図である。
【図25】図15に示した光ディスク装置内のデータデ
コード回路の構成図である。
【図26】本発明の光学式記録再生装置の第2実施例の
変形例としてのデータ記録パターンを示す図である。
【符号の説明】
2・・光ディスク 4・・レーザドライバ回路 6・・スピンドルモータ制御回路 8・・PD・I−V変換素子 10・・マトリクスアンプ 12・・位相同期回路 14・・インバータ 16・・タイミング信号発生回路 18・・A/D変換回路 20・・第1の多値検出回路 22・・第1のデータデコード回路 24・・第1のスレシュホールド決定回路 26・・トラックキングエラー演算回路 28・・トラックキングコントロール回路 30・・フォーカスコントロール回路 32・・第2のデータデコード回路 34・・第2のスレシュホールド決定回路 30A・・第2の多値検出回路 LD・・レーザ(レーザダイオード) SM・・スピンドルモータ INIT・・初期化信号 EA 〜Ed (REFENA)・・リファレンス・イネー
ブル信号 SHED, SHDC,SHCB,SHBA(SH)・・スレシュ
ホールド値 CLK・・クロック PCTSIG・・ペアクロックタイミング信号 RF・・和信号
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年11月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【図3】
【図1】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図14】
【図26】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図16】
【図15】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図22】
【図21】
【図23】
【図25】
【図24】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】データ読みだし専用領域を有する光学式記
    録媒体の上の隣接するトラックの情報ビットを排他的論
    理和を算出しペアトラックとしてこれらの隣接する2つ
    のトラック中心にビーム光を照射して検出した再生信号
    を多値化し,元のデータを復号する光学式再生方法であ
    って,検出位置をピットエッジで行い,読みだしデータ
    を識別する判定値として5値による識別を行うことを特
    徴とする光学式データ再生方法。
  2. 【請求項2】データ読みだし専用領域を有する光学式記
    録媒体の上の隣接するトラックの情報ビットを排他的論
    理和を算出しペアトラックとしてこれらの隣接する2つ
    のトラック中心にビーム光を照射して検出した再生信号
    を多値化し,元のデータを復号する光学式再生装置であ
    って,光学式記録媒体に記録された検出位置をピットエ
    ッジで行う手段と,光学的に検出した読みだしデータを
    識別する判定値として5値による識別値を算出する手段
    と,この5値識別データを用いて読み出したデータを復
    号する手段を有することを特徴とする光学式データ再生
    装置。
  3. 【請求項3】データ読みだし専用領域を有する光学式記
    録媒体の上の隣接するトラックの中心にビーム光を照射
    して検出した再生信号を多値化し,元のデータを復号す
    る光学式再生方法であって,隣接するトラックのピット
    パタ−ンの位相を180°ずらして記録しておき,か
    つ,2倍の周波数のクロックで再生した信号の変化を検
    出して,同時に隣接するトラック内の情報を検出するこ
    とを特徴とする光学式記録再生方法。
  4. 【請求項4】データ読みだし専用領域を有する光学式記
    録媒体の上の隣接するトラックの中心にビーム光を照射
    して検出した再生信号を多値化し,元のデータを復号す
    る光学式記録再生装置であって,隣接するトラックのピ
    ットパタ−ンの位相を180°ずらして記録する手段
    と,2倍の周波数のクロックで再生した信号の変化を検
    出して,同時に隣接するトラック内の情報を検出する手
    段とを有する光学式記録再生装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000010043A (ko) * 1998-07-29 2000-02-15 구자홍 광기록매체의 재생 방법 및 장치
US6567368B1 (en) 1998-06-13 2003-05-20 Lg Electronics Inc. Optical recording medium and method and apparatus of reproducing the same
KR100488446B1 (ko) * 1997-02-15 2005-08-04 엘지전자 주식회사 광디스크의 기록장치
JP4565116B2 (ja) * 2005-09-26 2010-10-20 独立行政法人産業技術総合研究所 光ディスクの再生方法

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