JPH06282037A

JPH06282037A - 写真印画紙用支持体の製法

Info

Publication number: JPH06282037A
Application number: JP6677093A
Authority: JP
Inventors: Hiroaki Niwada; 博章庭田; Masayoshi Fukuzumi; 正芳福積
Original assignee: Mitsubishi Paper Mills Ltd
Current assignee: Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority date: 1993-03-25
Filing date: 1993-03-25
Publication date: 1994-10-07

Abstract

(57)【要約】【目的】本発明は、乳剤光沢が良く、かさの高い、かつ
梨地の少ない写真印画紙用支持体の製法を提供するもの
である。【構成】平均繊維長０.５ｍｍ〜０.７ｍｍのパルプを使
用した原紙に、弾性ロールと加熱された金属ロールのニ
ップよる熱ソフトカレンダー処理を行い、この原紙の両
面にポリオレフィン樹脂で被覆する。【効果】原紙面の微細な凹凸が少なく、かつ、かさの高
い、剛度の良好な原紙、さらには乳剤光沢感の高く、梨
地の少ない写真印画紙用支持体が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は写真印画紙用支持体の製
法に関するものである。さらに詳しくは、乳剤光沢が良
く、剛度があってかさの高い、かつ梨地の少ない写真印
画紙用支持体の製法に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】現在、写真印画紙用支持体は原紙の両面
にポリオレフィン樹脂を塗布した耐水性のある支持体が
主流となっている。耐水性印画紙には、その表面形状に
より種々のものがあるが、この中で最も用いられている
ものは「光沢面」と呼ばれる模様がなく極めて平滑な面
をもつ印画紙である。この「光沢面」は、現像処理をさ
れた後の乳剤面の光沢感が強く要求される。

【０００３】この光沢感は原紙面の微細な凹凸に支配さ
れる。つまり、原紙面の微細な凹凸はこれをポリオレフ
ィン樹脂層で被覆しても写真印画紙用支持体の表面に残
存し、この凹凸が光沢感を低下させる。

【０００４】また、「光沢面」にはポリオレフィン層に
直径１０〜１００μｍのピンホール状のくぼみが多数存
在する。この現象（梨地と呼ぶ）は、ポリオレフィン層
と塗布する際、原紙面が充分に平滑ではないため、ポリ
オレフィン層とクーリングロールの間に空気が巻き込ま
れ、逃げ場を失った空気がポリオレフィン層を押すこと
により生じる。つまり、原紙がより平坦であれば乳剤光
沢も良く、梨地も少なくなる。

【０００５】上記の問題を解決するために、湿紙段階で
は特開昭６４−２０５４１号公報に記載される、水分３
０〜５０％の湿紙を緊度プレスして平滑性を上げる方
法、あるいは、特開昭６４−５９２２９号公報に記載さ
れる、湿紙を加熱鏡面ドライヤーに密着乾燥させること
により平滑性を向上させる手段等が開示されている。ま
た、マシンカレンダー処理による方法や特公平１−４３
０７９号公報の様に熱カレンダーを使用する方法などが
おこなわれている。

【０００６】さらに、特開昭６４−５９２３０号公報に
は、金属ロール−金属ロールでカレンダー処理を行い、
次いで金属ロール−弾性ロール間カレンダー処理を行う
ことが開示されているが、同公報における金属ロール−
金属ロールはマシンカレンダーであり、金属ロール−弾
性ロールはスーパーカレンダーであることが記載されて
いる。即ち、同公報はマシンカレンダーとスーパーカレ
ンダーによる平滑性の向上を試みている。同公報には、
ソフトカレンダー処理については、また金属ロールが、
加熱金属ロールによってなされることは開示されていな
い。また、特開平２−２０３３３５号公報に金属ロール
−合成樹脂ロール間でカレンダー処理を行うことが開示
されているが、合成樹脂ロールの加熱のみであり金属ロ
ールの加熱は開示されていない。

【０００７】さらに、特開平４−１１０９３９号公報に
は、加熱された金属ロールと弾性ロールからなるソフト
カレンダー処理を行うことが開示されているが、乳剤光
沢を良くして、かつ剛度を低下することなく、かさの高
い写真印画紙用支持体を製造する方法に過ぎず、梨地の
発生を改善することはできない。

【０００８】しかしながら、マシンカレンダーや熱カレ
ンダーは金属ロール間に原紙を通し加圧処理をおこなう
ため、原紙面の大きなうねりの凹凸の凸部は処理され、
この凸部にある上記の微細な凹凸はなくなる。しかし上
記の大きなうねりの凹凸の凹部は処理されないため、こ
の凹部にある微細な凹凸はなくならない。また、大きな
うねりの凹凸が完全になくならないため、梨地はあまり
良化しない。この結果、写真印画紙の乳剤光沢にムラが
生じ全体の光沢感が上がらず、梨地のレベルは変わらな
い。

【０００９】この対策として、マシンカレンダーや熱カ
レンダーの線圧や温度を上げて原紙面の大きなうねりの
凹凸をつぶすことがおこなわれるが、このことにより原
紙のかさが減少し、剛度の低下が生じる。また、ポリオ
レフィン層を塗布する際の熱により、原紙の「もどり」
により凹凸が再現してしまうことがあるため、単純につ
ぶしただけでは梨地は良化しない。

【００１０】また、別な対策として、加熱された弾性ロ
ールと加熱されない金属ロールとの組合わせにより大き
なうねりの凹凸の中の凹部にある微細な凹凸を除去しよ
うと試みられているが、このような組合せでは微細な凹
凸を除去する効果が小さく、線圧をあげるため原紙のか
さが減少し剛度の低下が生じる。また加熱された弾性ロ
ールは弾性体の熱伝導率が金属よりも小さいため、原紙
の平滑性を上げるに充分な熱供給がされず処理速度の加
減に伴う迅速な加熱条件の安定化が得られない。

【００１１】

【発明が解決しようとする課題】本発明は写真印画紙の
光沢感を向上させ、かさの高い剛度の良好で、かつ梨地
の良好な写真印画紙用支持体を提供することを目的とす
るものである。

【００１２】

【課題を解決しようとするための手段】上記課題を解決
するために、本発明は、原紙の両面にポリオレフィン樹
脂被覆層を設けてなる写真印画紙用支持体の製法に於
て、平均繊維長が比較的短い０．５ｍｍ〜０．７ｍｍの
パルプを使用して抄造した原紙を、弾性ロールと加熱さ
れた金属ロールとからなる熱ソフトカレンダーで処理す
ることを特徴とする写真印画紙用支持体の製法である。

【００１３】現在、写真印画紙用支持体の原紙には特殊
な場合を除き、天然パルプが使用される。天然パルプは
その繊維長について分布をもっている。従って、紙はミ
クロ的に見た場合、単位体積当たりの繊維量にはかなり
のバラツキがあるため、密度は均一にはならない。紙を
抄紙機の多筒式ドライヤーで乾燥する場合、水分の蒸発
により紙は巾方向に収縮する。ミクロ的にみると、繊維
密度の高い部分はあまり収縮しないが、繊維密度の低い
部分はより収縮する、この収縮の差が原紙のうねりの凹
凸原因となる。天然パルプの繊維長のバラツキが広い
程、つまり長繊維が多い程、紙の繊維量密度のバラツキ
は大きくなる。従って長繊維の少ない、つまり平均繊維
長の短い天然パルプを使用することにより、より凹凸の
少ない紙を抄造することができる。

【００１４】すなわち、本発明は平均繊維長の短いパル
プを使用して抄造された原紙に、弾性ロールと加熱され
た金属ロールとからなる熱ソフトカレンダー処理をする
ことにより原紙面のうねりの凹凸と微細な凹凸が少な
く、かつ、かさの高い、剛度の良好な原紙、さらには乳
剤光沢感の高く、梨地の少ない写真印画紙用支持体を製
造するものである。本発明者らは、上記の特性を有する
原紙を製造するため、条件を検討したところ、平均繊維
長の範囲としては０．５ｍｍ〜０．７ｍｍであることが
判明した。平均繊維長が０．５ｍｍ未満では原紙の剛度
が低下する。また０．７ｍｍを超えると凹凸を減少させ
る効果が少ない。

【００１５】また、本発明におけるパルプは予め上記の
平均繊維長を持つものを使用してもかまわない。また上
記の平均繊維長以上のパルプでも、叩解等の処理をおこ
なうことで、上記の範囲に入ればかまわない。またその
処理は、パルプ単独に行ってかまわないし、諸薬品の混
合された後でもかまわない。また、パルプの種類は何れ
でもかまわない。さらには、天然、合成いずれのパルプ
でもかまわない。さらには、複数の種類のパルプを混合
して使用してもかまわない。この場合のパルプの処理
は、各種類のパルプ各々単独に処理してもかまわない
し、また、混合後に処理してもかまわない。

【００１６】さらに、上記パルプを用いた原紙に熱ソフ
トカレンダー処理をする条件として線圧１００〜２００
kg／ｃｍ、金属ロールの温度は８０℃以上、好ましくは
１００〜２００℃で処理することにより、目的の原紙を
製造しやすいことが明かとなった。この温度未満では原
紙が充分に平滑にならず、又２００℃を超えると原紙の
かさが減少し剛度が低下する傾向がある。また、本発明
において弾性ロールの硬度はＪＩＳＺ２２４６にしたが
って測定されたショアＤ硬度で８０度以下のものが好ま
しい。これ以上の硬度では、微細な凹凸を減少させるこ
とができず原紙のかさを減少させ、剛度の低下をまねく
傾向にある。つまり、本発明における熱ソフトカレンダ
ーは金属ロールと弾性ロールよりなるニップ部に原紙が
直角にはいり、かつスーパーカレンダーほどの設備を必
要とせず、かつかさを減少させず表面のみを処理するも
のである。

【００１７】さらに、本発明では金属ロールの表面粗さ
は０．３Ｓ以下が好ましい。表面粗さが上記以上である
場合は、そのロールの凹凸のパターンが原紙面に転写さ
れてしまい、乳剤光沢の低下をひきおこす。

【００１８】また、本発明において熱ソフトカレンダー
処理された原紙はＪＩＳＰ８１１９にしたがって測定さ
れたベック平滑度が３００秒以上であることが好まし
い。３００秒以下では原紙面の微細な凹凸が充分に小さ
くなっておらず、目的とする乳剤光沢が得られないため
である。

【００１９】本願発明における熱ソフトカレンダー処理
すべき位置は抄紙機のサイズプレス前でも良いし、また
サイズプレス後アフタードライヤーを通過した後に設置
されてもよい。通常アフタードライヤー後にはマシンカ
レンダーが設置され原紙が巻取られるが、該マシンカレ
ンダーに替えて行っても良いし、マシンカレンダーの前
かつ／また後に連結してもよい。また、抄紙機で巻取ら
れた原紙巻取りをオフマシンで処理してもよい。更に樹
脂被覆する工程において、ラミネーター直前で熱ソフト
カレンダー処理されるともどりが少なくより効果的であ
る。

【００２０】本願発明における熱ソフトカレンダーの金
属ロールは乳剤が塗布される側の原紙面に当てられる方
法が好ましい。しかし、場合によってはその反対でも良
い。また、本願発明の熱ソフトカレンダーを必要により
複数段処理にしても良く、この場合、原紙の同一面が金
属ロール面あるいは弾性ロール面だけに限定されて、処
理されるものではなく、同一面が金属ロール面の次に、
弾性ロール面が当たる様に、逐次複数回処理しても構わ
ない。なお、必要により加熱された金属ロールの他に、
本発明の特性を損なわない範囲で加熱された弾性ロール
と組合せても良い。

【００２１】また、走行する原紙はニップ圧に対して直
角に入ることが好ましい。本願発明において、熱ソフト
カレンダー処理される原紙の水分はほぼ紙として品質が
安定している最終水分であり、１２％以下、好ましくは
９％以下、更に好ましくは８％以下である。

【００２２】さらに、上記原紙の両面にポリオレフィン
樹脂被覆層を設けてなる写真印画紙用支持体の乳剤塗布
面の中心面平均粗さ（ＳＲａ）値が０．１４μ以下であ
ることが好ましい。上記ＳＲａ値は、写真印画紙支持体
の表面の、光沢に影響する微細な凹凸を表す指標であ
り、この値が０．１４μを超えると乳剤塗布面の凹凸が
大きいため、目的とする乳剤光沢が得られないためであ
る。なお、このＳＲａ値は、具体的には小坂研究所製三
次元表面粗さ計を使用し、下記の条件で測定されたもの
である。カットオフ０．８ｍｍＸ測定長さ２０．８ｍｍＹ送りピッチ０．５ｍｍ測定本数１６ｍｍ

【００２３】

【作用】弾性ロールと加熱された金属ロールから構成さ
れる熱ソフトカレンダー処理において、ニップ時、原紙
は弾性ロールと同じ堅さになるまで加圧されるが、それ
以上の圧力では、原紙は潰されることなく弾性ロールが
変形する。言い換えれば、ニップ初期の加圧により、原
紙の大きなうねりの凹凸がある程度小さくなり、さら
に、大きなうねりの凹凸が潰しきれずに原紙に残ってい
るにもかかわらず、ニップ圧は均一に掛かるため、原紙
表面の大きなうねりの凹凸に存在している微細な凹凸を
減少させることができる。このとき、本願発明の平均繊
維長０.５〜０.７ｍｍのパルプを用いて抄造された原紙
を、弾性ロールと加熱された金属ロールから構成される
熱ソフトカレンダー処理を行うことにより、密度がより
均一であるためロールと同じ堅さにつぶすまでに使われ
るエネルギーが少なくなる。従って加圧と加熱を少なく
することにより、初期の原紙の剛度を維持しつつ加熱さ
れた平滑な金属ロール表面上で、アイロン掛け効果によ
り、表面の微細な凹凸を効率よくつぶし全体にかさの高
い平滑な原紙が得られ、その後に樹脂被覆し、乳剤塗布
し、写真印画紙とした際の光沢感も良好となる。

【００２４】

【実施例】以下、実施例によって本発明をさらに詳しく
説明するが、本発明は、実施例に限定されるものではな
い。まず、始めに評価方法を説明する。（平滑度）ＪＩＳＰ８１１９に従って、原紙のベック平
滑度を測定した。（剛度）ＪＩＳＰ８１２５に従って、樹脂被覆紙のテー
バー剛度を測定した。この値が１７．５以下では実用上
問題がある。（ＳＲａ値）樹脂被覆紙において乳剤を塗布する面の表
面粗さを、小坂研究所製三次元表面粗さ計を使用し、下
記の条件で測定されたものである。ＳＲａ値において、
０.１５μｍ以上あると、印画紙となった際のプリント
表面の目視による光沢感がかなり劣り、製品上の高品質
さが失われる。カットオフ０．８ｍｍＸ測定長さ２０．８ｍｍＹ送りピッチ０．５ｍｍ測定本数１６ｍｍ（梨地）写真印画紙用支持体の表面を光学顕微鏡(×１
０)により観察し、単位面積当たりの直径１０μｍ以上
ピンホールの個数をカウントして、その個数により０〜
３.５のグレード付けを行う。グレード０はピンホール
が確認できない良好なレベルで、グレード２.５以上は
不可とする。（写像性）得られた樹脂被覆紙に、カラー乳剤を塗布し
て印画紙試料を作成し、現像処理後のカラー印画紙をス
ガ試験機製写像性測定器を用いて、下記条件にて測定さ
れたものである。写像性の値は、印画紙プリント面の目
視光沢感に相関する。写像性において、この値が高けれ
ば目視光沢感がよく、逆にこの値が低ければ目視光沢感
は悪くなる。ここで、写像性が６８％より低くなると、
目視による光沢感がかなり劣り、高光沢な表面性が維持
できず、明かな有意差を有し、高品質さが失われる。スリット幅２mm

【００２５】（実施例１〜１５及び比較例１〜１０）Ｌ
ＢＫＰ５０重量部、ＬＢＳＰ５０重量部に配合したパル
プを濾水度２９０ｍｌ、平均繊維長が表１に示す様にＤ
ＤＲにて叩解し、これに下記の抄紙薬品を加え、１７０
ｇ／ｍ²の原紙を抄造した。この原紙を硬度Ｈｓ８４
度、粗さ０．３ｓの加熱された金属ロールとショアＤ硬
度８０度のエラグラス製の弾性ロールよりなる熱ソフト
カレンダーで表１に示す条件で処理を行った。カチオン化澱分３重量％ポリアクリルアミド樹脂０．２重量％ポリエピクロルヒドリン樹脂０．３重量％アルキルケテンダイマー樹脂０．３重量％この熱ソフトカレンダー処理を行った原紙にコロナ放電
処理を施した後、その表側面には二酸化チタンを１３重
量％含むＭＩ４．５、密度０．９１８の低密度ポリエチ
レンを、裏面には顔料を含まないＭＩ６．７、密度０．
９６６の高密度ポリエチレン５０重量部、ＭＩ３．５、
密度０．９２６の低密度ポリエチレン５０重量部がらな
るポリエチレンを３２０℃で３０μの厚さになるように
押し出しコーティングを施し、１５℃のクーリングロー
ルに４０ｋｇ／ｃｍの線圧で押し付け、写真印画紙用支
持体を得た。得られた支持体にカラー乳剤を１４μ塗布
した写真印画紙を作成し、その評価結果を表１に示し
た。

【００２６】

【表１】

【００２７】（実施例１５〜１６及び比較例１１）実施
例８と同様のパルプ平均繊維長、パルプ配合、薬品配
合、坪量の原紙を抄造し、表２に示した条件以外は実施
例８の条件で、弾性ロールと加熱された金属ロールのニ
ップよる熱ソフトカレンダー処理を行った。この熱ソフ
トカレンダー処理を行った原紙に実施例１〜１４と同様
の条件で写真印画紙を作成し、その評価結果を表２に示
した。

【００２８】

【表２】

【００２９】（実施例１７及び比較例１２〜１３）実施
例８と同様のパルプ平均繊維長、パルプ配合、薬品配
合、坪量の原紙を抄造し、表３に示す条件以外は、実施
例８の条件で熱ソフトカレンダー処理を行った。この熱
ソフトカレンダー処理を行った原紙に実施例１〜１４と
同様の条件で写真印画紙を作成し、その評価結果を表３
に示した。

【００３０】

【表３】

【００３１】（実施例１８〜２１および比較例１４〜１
７）実施例１１〜１５と及び実施例１〜５と同様のパル
プ配合、薬品配合、坪量の原紙を抄造し、表４に示す条
件以外は実施例４および実施例１０の条件で熱ソフトカ
レンダー処理を行った。この熱ソフトカレンダー処理を
行った原紙に実施例１〜１４と同様の条件で写真印画紙
を作成し、その評価結果を表４に示した。

【００３２】

【表４】

【００３３】

【発明の効果】実施例に見られる様に平均繊維長０．５
ｍｍ〜０．７ｍｍのパルプを使用した原紙に、弾性ロー
ルと加熱された金属ロールのニップよる熱ソフトカレン
ダー処理を行うことで原紙面の微細な凹凸が少なく、か
つ、かさの高い、剛度の良好な原紙、さらには乳剤光沢
感の高く、梨地の少ない写真印画紙用支持体が得られ
る。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】原紙の両面にポリオレフィン樹脂層を設
けてなる写真印画紙用支持体の製法において、平均繊維
長が０．５mm〜０．７mmであるパルプを使用して抄造し
た原紙に、弾性ロールと加熱された金属ロールからなる
熱ソフトカレンダー処理を行うことを特徴とする写真印
画紙用支持体の製法。
【請求項２】金属ロールと弾性ロールの線圧が１００
〜２００ｋｇ／ｃｍであることを特徴とする請求項１記
載の写真印画紙用支持体の製法。
【請求項３】金属ロールの温度が８０℃〜２００℃で
あることを特徴とする請求項１または２記載の写真印画
紙用支持体の製法。
【請求項４】弾性ロールの硬度がショアＤ８０度以下
であることを特徴とする請求項１または２記載の写真印
画紙用支持体の製法。
【請求項５】金属ロールの表面粗さが０．３ｓ以下で
あることを特徴とする請求項１，２または３記載の写真
印画紙用支持体の製法。
【請求項６】原紙の両面にポリオレフィン樹脂層を形
成した写真印画紙支持体において乳剤塗布面側の中心面
平均粗さ（ＳＲａ）値が、０．１４μ以下であることを
特徴とする請求項１，２，３，４または５記載の写真印
画紙用支持体の製法。