JPH06281683A - インパルス電圧またはインパルス電流発生装置 - Google Patents

インパルス電圧またはインパルス電流発生装置

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JPH06281683A
JPH06281683A JP6667393A JP6667393A JPH06281683A JP H06281683 A JPH06281683 A JP H06281683A JP 6667393 A JP6667393 A JP 6667393A JP 6667393 A JP6667393 A JP 6667393A JP H06281683 A JPH06281683 A JP H06281683A
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JP
Japan
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impulse
voltage
impulse voltage
series
capacitor
Prior art date
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JP6667393A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Hirako
博 平子
Katsuhisa Yamada
勝久 山田
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NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】インパルス電圧を安定した条件で発生させるこ
とが可能なインパルス電圧発生装置を簡単な構成で提供
する。 【構成】所望の高電圧(すなわち、所望のインパルス電
圧の波高値)で充電された充電用コンデンサCは、複数
個直列に接続されたサイリスタ11と直列抵抗Rfと放
電抵抗Roと直列に接続される。そして、測定試料Sは
放電抵抗Roと並列に接続される。そのため、図示しな
いトリガパルス発生回路からのトリガパルスTGが各サ
イリスタ11のゲート端子に印加されると各サイリスタ
11はオンし、充電用コンデンサCに充電された高電圧
が、直列抵抗Rfを介して放電抵抗Roに印加される。
そのため、放電抵抗Roの両端に高電圧が発生し、その
高電圧がインパルス電圧として測定試料Sに印加され
る。サイリスタ11の個数は、インパルス電圧の波高値
CFに応じて適宜に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインパルス電圧またはイ
ンパルス電流発生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】送電線や発変電所の電力設備を破壊して
事故の原因となるものに、雷サージ電圧や開閉サージ電
圧がある。これら過電圧は種々の条件によって発生する
ため、その電圧値や電流値および波形は発生する状態に
よって様々である。しかしながら、碍子等の電力機器ま
たは電力設備の設計や試験には、前記過電圧の代表的な
波形を定めてそれを標準とし、設計や試験の指標とする
必要がある。そこで、雷サージ電圧を模擬した雷インパ
ルス電圧と開閉サージ電圧を想定した開閉インパルス電
圧とについて、それぞれ標準波形と準標準波形とが、波
頭長,波尾長,波高値によって規格化されている。
【0003】この雷または開閉インパルス電圧を人工的
に作るには、インパルス電圧発生装置が用いられる。以
下、雷インパルス電圧の発生を例にとって説明する。図
3に、雷インパルス電圧波形における規約波頭長Tf,
規約波尾長Tt,波高値CFの表示について示す。標準
雷インパルス電圧については、波頭長/波尾長が±1.2/
50 (μsec)に定められている。
【0004】図4に、従来のインパルス電圧発生装置の
回路図を示す。所望の高電圧(すなわち、所望のインパ
ルス電圧の波高値CF)で充電された充電用コンデンサ
Cは、始動ギャップGsと直列抵抗Rfと放電抵抗Ro
と直列に接続される。そして、測定試料Sは放電抵抗R
oと並列に接続される。そのため、始動ギャップGsに
始動パルスが印加されるとフラッシオーバーが発生し、
充電用コンデンサCに充電された高電圧が、直列抵抗R
fを介して放電抵抗Roに印加される。そのため、放電
抵抗Roの両端に高電圧が発生し、その高電圧(=波高
値CF)がインパルス電圧として測定試料Sに印加され
ることになる。
【0005】ここで、直列抵抗Rfは規約波頭長Tfを
設定するため、放電抵抗Roは規約波尾長Ttを設定す
るために用いられる。また、始動ギャップGsは炭酸ガ
スを充填した密閉容器10内に納められている。
【0006】尚、開閉インパルス電圧の発生について
も、図4に示すインパルス電圧発生装置によって雷イン
パルス電圧の発生と同様に行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、インパルス
電圧の波高値CFを変更すると、それに応じて、始動ギ
ャップGsのギャップ長または密閉容器10内の炭酸ガ
スの圧力を調整する必要がある。
【0008】すなわち、始動ギャップGsのフラッシオ
ーバー電圧は、密閉容器10内の炭酸ガスの圧力が低い
ほど、または始動ギャップGsのギャップ長が小さいほ
ど低くなる。そこで、始動ギャップGsのギャップ長ま
たは密閉容器10内の炭酸ガス圧力のいずれか一方を調
整することにより、始動ギャップGsのフラッシオーバ
ー電圧を適宜に設定して、インパルス電圧の波高値CF
に対応するわけである。
【0009】しかしながら、始動ギャップGsのギャッ
プ長や密閉容器10内の炭酸ガス圧力を最適に調整する
のは難しく熟練を要する。また、その調整は、フラッシ
オーバーの発生により始動ギャップGsが汚れるに連れ
てフラッシオーバー電圧が高くなってゆくことを考慮し
て行う必要がある。さらに、始動ギャップGsの汚れを
除くために定期的なメインテナンスが欠かせなかった。
このように、始動ギャップGsの取扱は極めて難しかっ
た。
【0010】そのため、充電用コンデンサCに充電して
いる最中に、始動パルスを印加していないにも関わらず
始動ギャップGsにフラッシオーバーが発生する(一般
に、「自爆」と呼ばれる)という誤動作が起こりやすか
った。また、始動パルスを印加しているにも関わらず始
動ギャップGsにフラッシオーバーが発生しないという
誤動作が起こることも多かった。
【0011】また、多段で充電用コンデンサCを構成す
る場合、各段の始動ギャップGsが同時に放電しないの
で、波形の立ち上がりにオーバーシュートおよびリンギ
ングが発生するという問題があった。
【0012】このように、従来のインパルス電圧発生装
置では、始動ギャップGsを用いているために、インパ
ルス電圧を安定した条件で発生させることが難しいとい
う問題があった。
【0013】ところで、図4に示すインパルス電圧発生
装置から放電抵抗Roを省くと、充電用コンデンサCの
放電電流は、直列抵抗Rfを経由して全て測定試料Sに
流れることになる。従って、雷または開閉インパルス電
圧を人工的に作るインパルス電流発生装置として用いる
ことができる。このインパルス電流発生装置において
も、始動ギャップGsを用いているために、インパルス
電流を安定した条件で発生させることが難しいという問
題があった。
【0014】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、インパルス電圧または
インパルス電流を安定した条件で発生させることが可能
なインパルス電圧またはインパルス電流発生装置を簡単
な構成で提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するため、高電圧で充電された充電用コンデンサを放
電させることによって所望のインパルス電圧またはイン
パルス電流を発生させる装置において、充電用コンデン
サを半導体スイッチング素子を用いて放電させることを
その要旨とする。
【0016】
【作用】従って、本発明によれば、半導体スイッチング
素子のオン・オフ動作を制御することにより、充電用コ
ンデンサの放電を確実に制御することができるため、イ
ンパルス電圧またはインパルス電流を安定した条件で発
生させることが可能になる。
【0017】
【実施例】
(第1実施例)以下、本発明を具体化した第1実施例を
図面に従って説明する。
【0018】尚、本実施例において、図4に示す従来例
と同じ構成については説明の便宜上、符号を等しくして
ある。図1に、本実施例のインパルス電圧発生装置の回
路図を示す。
【0019】図1と図4との違いは、図4の始動ギャッ
プGsを、図1では複数個直列に接続された半導体スイ
ッチング素子としてのサイリスタ11に置き換えたこと
だけである。その他の構成について、図1と図4とは全
て同じである。
【0020】各サイリスタ11のゲート端子には、図示
しないトリガパルス発生回路からのトリガパルスTGが
印加されるようになっている。そのため、トリガパルス
TGが印加されると全サイリスタ11がオンし、充電用
コンデンサCに充電された高電圧(=波高値CF)が、
直列抵抗Rfを介して放電抵抗Roに印加される。その
ため、放電抵抗Roの両端に高電圧が発生し、その高電
圧(=波高値CF)がインパルス電圧として測定試料S
に印加されることになる。
【0021】ここで、サイリスタ11の個数は、インパ
ルス電圧の波高値CFに応じて適宜に設定する。すなわ
ち、インパルス電圧の波高値CF(一般に数百kV以
上)が、使用するサイリスタ11のブレーク・オーバー
電圧(現在市販されているサイリスタでは最大数十k
V)を越えないようにしておく。
【0022】このように、始動ギャップGsをサイリス
タ11に置き換えることにより、前記した始動ギャップ
Gsに起因する問題を全て解消することができる。その
結果、インパルス電圧を安定した条件で発生させること
が可能になる。
【0023】(第2実施例)次に、本発明を具体化した
第2実施例を図面に従って説明する。尚、本実施例にお
いて、図1に示す第1実施例と同じ構成については符号
を等しくしてその詳細な説明を省略する。
【0024】図2に、本実施例のインパルス電圧発生装
置の回路図を示す。図2と図1との違いは、図2の複数
のサイリスタ11を、図1では1つのサイリスタ11お
よび各コンデンサ12a.12bに置き換えたことだけ
である。その他の構成について、図1と図2とは全て同
じである。
【0025】図2に示すように、サイリスタ11とコン
デンサ12aとは並列に接続され、サイリスタ11とコ
ンデンサ12bとは直列に接続されている。ここで、各
コンデンサ12a,12bの静電容量は、使用するサイ
リスタ11のブレーク・オーバー電圧に合わせて適宜に
設定する。すなわち、コンデンサ12aは静電容量の大
きなものを、反対にコンデンサ12bは静電容量の小さ
なものを用いる。すると、インパルス電圧の波高値CF
に対して、コンデンサ12aの両端(すなわち、サイリ
スタ11のアノード・カソード間)にかかる分担電圧は
小さくなり、コンデンサ12bの両端にかかる分担電圧
は大きくなる。つまり、コンデンサ12aの両端にかか
る分担電圧がサイリスタ11のブレーク・オーバー電圧
を越えないように、各コンデンサ12a,12bの静電
容量を設定しておく。
【0026】本実施例のインパルス電圧の発生作用につ
いては、第1実施例と同じであるため説明を省略する。
このように本実施例においても第1実施例と同様に、始
動ギャップGsをサイリスタ11に置き換えることによ
り、前記した始動ギャップGsに起因する問題を全て解
消することができる。その結果、インパルス電圧を安定
した条件で発生させることが可能になる。
【0027】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、以下のように具体化してもよい。 1)インパルス電流発生装置に利用する。
【0028】すなわち、図1または図2に示すインパル
ス電圧発生装置から放電抵抗Roを省くと、充電用コン
デンサCの放電電流は直列抵抗Rfを経由して全て測定
試料Sに流れることになり、インパルス電流発生装置と
して用いることができる。このインパルス電流発生装置
においても、前記した始動ギャップGsに起因する問題
を全て解消することができる。その結果、インパルス電
流を安定した条件で発生させることが可能になる。
【0029】2)第2実施例において、各コンデンサ1
2a,12bを、酸化亜鉛等のバリスタ素子から構成さ
れるアレスタ(避雷器)に置き換える。すなわち、アレ
スタの静電容量が極めて大きいことを利用し、アレスタ
を本来の避雷器としてではなくコンデンサとして使用す
るわけである。
【0030】3)サイリスタ11を、IGBT(Insula
ted Gate Bipolar Transistor )やSIT(Static Ind
uction Transistor )等の高耐圧の半導体スイッチング
素子に置き換える。
【0031】4)1つだけの充電用コンデンサCを用い
るインパルス電圧・電流発生装置だけでなく、多数の充
電用コンデンサCを並列に充電して直列に放電させる多
段式マルクス回路を使用するインパルス電圧・電流発生
装置に利用する。
【0032】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、イ
ンパルス電圧またはインパルス電流を安定した条件で発
生させることが可能なインパルス電圧またはインパルス
電流発生装置を簡単な構成で提供することができる優れ
た効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した第1実施例のインパルス電
圧発生装置の回路図である。
【図2】本発明を具体化した第2実施例のインパルス電
圧発生装置の回路図である。
【図3】雷インパルス電圧波形を示す波形図である。
【図4】従来のインパルス電圧発生装置の回路図であ
る。
【符号の説明】
C…充電用コンデンサ、11…サイリスタ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高電圧で充電された充電用コンデンサ
    (C)を放電させることによって所望のインパルス電圧
    またはインパルス電流を発生させる装置において、 前記充電用コンデンサ(C)を半導体スイッチング素子
    (11)を用いて放電させることを特徴とするインパル
    ス電圧またはインパルス電流発生装置。
JP6667393A 1993-03-25 1993-03-25 インパルス電圧またはインパルス電流発生装置 Pending JPH06281683A (ja)

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