JPH06280737A

JPH06280737A - 風車

Info

Publication number: JPH06280737A
Application number: JP6875193A
Authority: JP
Inventors: Kazuhiro Imai; 一博今井
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1993-03-26
Filing date: 1993-03-26
Publication date: 1994-10-04
Anticipated expiration: 2011-06-19
Also published as: JP2509511B2

Abstract

(57)【要約】【構成】垂直回転軸１の放射方向に複数の支軸２を設
け、これら支軸２の端部には、回動自在とすると共に垂
直状態にバランスを取るための重り５を上部に設けたブ
レード３をそれぞれ取り付け、さらにこれらブレード３
の風下面３ｂの下半部寄りに傾斜角αを有してフラップ
９を９０度以内の開放角で開閉自在に取り付けたものと
している。そして、前記ブレード３の形状を偏平円錐形
とすると共に、フラップ９の形状を半月形としている。
さらに、前記ブレード３の回動角を、風下に向かって垂
直状態から水平状態までの９０度としている。【効果】簡単な構造であるにもかかわらず、風エネル
ギーの変換効率が優れたものとなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、回転軸が地面に垂直
な垂直軸風車に関し、特に風エネルギーの変換効率に優
れた新規な構造の風車に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の垂直軸風車は、各種のも
のが発明されており、風エネルギーの変換効率を良くす
るために、ブレードの形状を工夫したり、ブレードにフ
ラップやダンパを設けるなど、様々な工夫がされてい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の風車では、風エネルギーの変換効率を良くするため
に、構造が複雑になったり、故障が頻繁に発生するとい
う課題を有していた。そこで、この発明は、簡単な構造
であるにもかかわらず、風エネルギーの変換効率に優れ
た風車を提供することを目的としてなされたものであ
る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】そのため、この発明の風
車は、垂直回転軸１の放射方向に複数の支軸２を設け、
これら支軸２の端部には、回動自在とすると共に垂直状
態にバランスを取るための重り５を上部に設けたブレー
ド３をそれぞれ取り付け、さらにこれらブレード３の風
下面３ｂの下半部寄りに傾斜角αを有してフラップ９を
９０度以内の開放角で開閉自在に取り付けたものとして
いる。そして、前記ブレード３の形状を偏平円錐形とす
ると共に、フラップ９の形状を半月形としている。さら
に、前記ブレード３の回動角を、風下に向かって垂直状
態から水平状態までの９０度としている。

【０００５】

【作用】この発明の風車は、垂直状態にあるブレード３
が風を受けるとこのブレード３が風下側に周回転して水
平状態になり、垂直回転軸１が回転し始める。そして、
一周回転し風上側に戻ってきたブレード３は、風下面３
ｂに取り付けたフラップ９が風を受け、このフラップ９
が開いて風の抵抗を受けるので、この抵抗により垂直状
態、または垂直状態に近い状態に戻り、風当たりの良い
状態となる。この状態で、ブレード３は、再び風を受け
て風下側に周回転し、一周回転して再び風上側に戻って
きたブレード４は、この周回転を繰り返し、垂直回転軸
１の回転を徐々に強めていく。

【０００６】

【実施例】以下、この発明の風車を、実施例として示し
た図面に基づいて詳細に説明する。図１はこの発明の風
車の一実施例を示す斜視図であり、垂直回転軸１の放射
方向に複数の支軸２を設け、これら支軸２の端部には、
偏平円錐形のブレード３をそれぞれ取り付けている。こ
のブレード３は、ベアリング４を介して回動自在とする
と共に、垂直状態にバランスを取るための重り５を上部
に設けている。なお、実施例では支軸２は４本としてい
るが、支軸２の本数は支軸２の長さやブレード３の大き
さなどによって変更されるものであり、４本に限定され
るものではない。

【０００７】前記ブレード３は、例えば図２に示したよ
うに、支軸２に遊嵌した筒体６に支棒７を介して垂下さ
せると共に、この筒体６の前面上半部から後面下半部に
かけて対向して形成した長孔８、８に前記支棒７を貫通
させることにより、９０度の回動角に調節して前記支軸
２の端部に回動自在に取り付けている。さらに、前記ブ
レード３は、円錐面を風上面３ａとしており、底面を風
下面３ｂとしている。そして、前記風下面３ｂの下半部
寄りに、傾斜角αを有して半月形のフラップ９を９０度
以内の開放角で開閉自在に取り付けている。前記傾斜角
αは、０〜９０度の範囲で実施可能であるが、４５度が
風を受けやすい角度となるので好ましい。

【０００８】前記フラップ９は、例えば図４に示したよ
うに、ブレード３の内面に設けた掛体１０の孔１０ａ
に、フラップ９の内面に設けた弓状鉤体１１を挿通する
ことにより、９０度以内の開放角に規制することができ
る。このように構成された風車は、風を受けると回転し
始めるが、これを一つのブレード４の動きを追って、以
下に説明する。

【０００９】先ず、図５に示したように、垂直状態にあ
るブレード３が矢印方向から風を受けるとブレード３が
傾斜すると共に垂直回転軸１が回転を始め、ブレード３
は（ａ）位置から（ｂ）位置まで周回転する。そして、
この傾斜状態にあるブレード３がさらに風を受け、水平
状態になって（ｃ）位置から（ｇ）位置まで周回転す
る。さらに、（ｇ）位置まで周回転したブレード３は、
風下面３ｂに取り付けたフラップ９が風を受け、このフ
ラップ９が開いて風の抵抗を受けるので、この抵抗によ
り（ｈ）位置まで周回転したとき傾斜状態になる。なお
さらに、元の（ａ）位置まで周回転し一周回転したとき
垂直状態、または垂直状態に近い状態に戻される。そし
て、再び、この状態でブレード３は、風を受けて前記し
たのと同様に（ａ）位置から（ａ）位置までの周回転を
繰り返し、前記垂直回転軸１の回転を徐々に強めてい
く。

【００１０】

【発明の効果】この発明の風車は、以上に述べたように
構成されているので、簡単な構造であるにもかかわら
ず、風エネルギーの変換効率が優れたものとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の風車の斜視図である。

【図２】この発明の風車に係るブレードの支軸への取り
付け状態を示す斜視図である。

【図３】この発明の風車に係るブレードの支軸への取り
付け状態を示す部分断面図である。

【図４】この発明の風車に係るフラップのブレードへの
取り付け状態を示す説明図である。

【図５】この発明の風車に係るブレードが周回転する状
態を示す説明図である。

【図６】この発明の風車に係るブレードの図４中（ａ）
の状態を示す側面図である。

【図７】この発明の風車に係るブレードの図４中（ｂ）
の状態を示す側面図である。

【図８】この発明の風車に係るブレードの図４中（ｃ）
の状態を示す側面図である。

【図９】この発明の風車に係るブレードの図４中（ｄ）
の状態を示す側面図である。

【図１０】この発明の風車に係るブレードの図４中
（ｅ）の状態を示す側面図である。

【図１１】この発明の風車に係るブレードの図４中
（ｆ）の状態を示す側面図である。

【図１２】この発明の風車に係るブレードの図４中
（ｇ）の状態を示す側面図である。

【図１３】この発明の風車に係るブレードの図４中
（ｈ）の状態を示す側面図である。

【符号の説明】

１垂直回転軸２支軸３ブレード３ｂ風下面５重り６フラップ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】垂直回転軸（１）の放射方向に複数の支
軸（２）を設け、これら支軸（２）の端部には、回動自
在とすると共に垂直状態にバランスを取るための重り
（５）を上部に設けたブレード（３）をそれぞれ取り付
け、さらにこれらブレード（３）の風下面（３ｂ）の下
半部寄りに傾斜角（α）を有してフラップ（９）を９０
度以内の開放角で開閉自在に取り付けたことを特徴とす
る風車。
【請求項２】前記ブレード（３）の形状を偏平円錐形
とすると共に、フラップ（９）の形状を半月形としたこ
とを特徴とする請求項１記載の風車。
【請求項３】前記ブレード（３）の回動角を、風下に
向かって垂直状態から水平状態までの９０度としたこと
を特徴とする請求項１記載の風車。