JPH0628034A - アクチュエータ - Google Patents

アクチュエータ

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JPH0628034A
JPH0628034A JP18013392A JP18013392A JPH0628034A JP H0628034 A JPH0628034 A JP H0628034A JP 18013392 A JP18013392 A JP 18013392A JP 18013392 A JP18013392 A JP 18013392A JP H0628034 A JPH0628034 A JP H0628034A
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茂和 永井
Masahiko Suzuki
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Abstract

(57)【要約】 【目的】アクチュエータの小型化および精度の高い制御
を行うことを目的とする。 【構成】外枠を構成するフレーム18と、前記フレーム
18に沿って変位するテーブル16と、メインモータお
よびサブモータからなる二つのインダクションモータ2
0a、20bと、前記インダクションモータ20a、2
0bの駆動力を前記テーブル16に伝達するボールねじ
シャフト12と、前記テーブル16の変位量を検出する
エンコーダ21と、前記エンコーダ21によって検出さ
れた変位量に基づき、前記インダクションモータ20
a、20bの夫々の駆動力を制御することにより、前記
テーブル16の移動位置または移動速度を制御するイン
バータモータコントローラ23とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、メインモータおよびサ
ブモータからなる駆動源として、インダクションモータ
を用いたアクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の直線型または回転型アクチュエー
タにおいて、構造部材に配設された移動体を変位させる
駆動源としてステッピングモータ、ACサーボモータ、
DCサーボモータ等が一般的に使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、アク
チュエータの高度な制御および精度の向上が強く求めら
れている一方で、小型化、低コスト化の要求が高まって
おり、両者を調和させる必要がある。前記観点から、ア
クチュエータの駆動源として、ステッピングモータ、A
Cサーボモータ、DCサーボモータ等を使用した場合、
以下のような問題がある。
【0004】例えば、ステッピングモータは、構造が比
較的簡単で安価であるが、その反面、オープンループで
フィードバック制御が困難であり、さらに、ステッピン
グモータ特有の振動が発生し、脱調する可能性が存在す
る。このため、ステッピングモータを駆動源としたアク
チュエータに対して、高度な制御を求めることは困難で
ある。
【0005】一方、ネオジウム−鉄系、サマリウム−コ
バルト系等の磁石を有する同期型のACサーボモータ、
ブラシレスDCサーボモータは、高度な制御が可能であ
る反面、前記磁石が重量物となり、高価で且つ壊れやす
く、構造が複雑になる欠点がある。また、前記サーボモ
ータの構造の複雑さは、製造コストが高くつくだけでな
く、メンテナンス性および信頼性を低下させる要因とな
りやすい。さらに、例えば、前記サーボモータをアクチ
ュエータの本体、構造部材またはガイド等に一体的に設
けた場合であっても、アクチュエータの全体構造が大き
くなり、前記要求を満たすことができない。
【0006】本発明は、前記問題点を解決するためにな
されたものであって、駆動源をメインモータ、サブモー
タの二つのモータに分割するとともに、前記メインモー
タ、サブモータにインダクションモータを使用すること
によって、アクチュエータの高度な制御、精度の向上、
小型化、および廉価なアクチュエータを提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、外枠を構成する構造部材に対して、駆
動源の作用下に変位する移動体が配設されたアクチュエ
ータであって、前記駆動源はメインモータである第1イ
ンダクションモータと、該メインモータを補助または制
御するサブモータである第2インダクションモータとを
有し、前記駆動源の駆動力を前記移動体に伝達する駆動
力伝達手段と、前記移動体の変位量を検出する変位量検
出手段と、前記変位量検出手段によって検出された変位
量に基づき、前記メインモータおよびサブモータの夫々
の駆動力を制御することにより、前記移動体の移動位置
または移動速度を制御する制御手段と、を備えることを
特徴とする。
【0008】
【作用】上記の本発明に係るアクチュエータでは、メイ
ンモータである第1インダクションモータとサブモータ
である第2インダクションモータの駆動作用下に、駆動
力伝達手段を介して、構造部材に配設された移動体を変
位させる。この場合、変位量検出手段は、前記移動体の
変位量を検出し、前記検出量を制御手段に入力すること
により、移動体の移動位置または移動速度を制御するこ
とができる。
【0009】
【実施例】次に、本発明に係るアクチュエータについて
好適な実施例を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳
細に説明する。
【0010】図1は第1の実施例に係るアクチュエータ
の斜視図、図2は図1に示すアクチュエータの一部を省
略した部分斜視図、図3は一部縦断面図、図4は制御ブ
ロック図である。
【0011】この第1の実施例に係るアクチュエータ1
0は、ボールねじシャフト12の回転作用下に直動ガイ
ド14に沿って変位するテーブル(移動体)16が長尺
なフレーム(構造部材)18内に配設されるとともに、
前記フレーム18内に夫々メインモータおよびサブモー
タからなる二つのインダクションモータ(以下、モータ
という)20a、20bが前記ボールねじシャフト12
の両端部に対向して配設されたものである。前記モータ
20a、20bは、変位量検出手段として機能するエン
コーダ21を介してインバータモータコントローラ(以
下、コントローラという)23によって制御される。
【0012】アクチュエータ10は、詳細には、外枠を
形成し開口部22を除く側面部に断面略T字型の溝部2
4が略平行に画成されたフレーム18と、前記フレーム
18の底部に配設された直動ガイド14と、前記直動ガ
イド14に沿って摺動し、例えば、無限循環ボールベア
リングまたは無限循環クロスローラベアリング、ニード
ルベアリング、もしくは生物的プロテインを応用したも
のからなるベアリング26と、前記ベアリング26に固
着され、ボールねじブッシュ28に嵌合するボールねじ
シャフト12の回転作用下に直線状に変位するテーブル
16と、前記ボールねじシャフト12の両端部に対向し
て配設され、前記ボールねじシャフト12の軸受を併用
するモータ20a、20bとを有する。前記テーブル1
6とボールねじブッシュ28との接合は、例えば、スイ
ーベルジョイント、オルダム継手等が好適である。
【0013】前記モータ20a、20bは、フレーム1
8が該モータ20a、20bのケーシングを兼用し、モ
ータ20a、20bの固定子30a、30bが直接フレ
ーム18に固着されている(図3参照)。前記ボールね
じシャフト12は、モータ20a、20bのモータシャ
フト32a、32bと一体的に形成され、該モータシャ
フト32a、32bにカゴ型回転子34a、34bが回
動自在に設けられている。前記カゴ型回転子34a、3
4bの両端部には夫々軸受35a、35bが設けられて
モータシャフト32a、32bを支持している。
【0014】この場合、図3に示すようにモータシャフ
ト32a、32bにカゴ型回転子34a、34bを直接
連結して一体化してもよいが、前記モータシャフト32
a、32bとボールねじシャフト12との同心精度が良
好なことから、モータシャフト32a、32bにボール
ねじシャフト12と同様なスプライン溝を画成し、カゴ
型回転子34a、34bを複数のボール36を介してス
プライン溝に取り付けてもよい(図5参照)。ここで、
つるまき状のスプライン溝にボール36を係合させる場
合には、両者の加工精度を向上させるためにボール36
の径を適宜選択するとよい。前記カゴ型回転子34bの
軸方向でカゴ型回転子34bの両端部には、スプライン
溝が画成されたモータシャフトの外周面に雄ねじ38が
設けられ、前記雄ねじ38を介してストッパ40a、4
0bを嵌合させ、該ストッパ40a、40bによりカゴ
型回転子34bを固定する。なお、前記スプライン溝が
画成されたモータシャフトの端部には、エンドストッパ
42が嵌合される。その他、ダイキャスト、真空ダイキ
ャスト等により一体的に成形されたカゴ型回転子を圧入
やカシメ、電子ビーム等の溶接によりボールねじシャフ
ト12と結合したり、さらには、ボールねじシャフト1
2にカゴ型回転子34a、34bをダイキャスト、真空
ダイキャスト等の方法により直接一体的に成形してもよ
い。
【0015】次に、ボールねじシャフト12の回転角度
の検出は、ボールねじシャフト12の一端部に設けられ
たエンコーダ21により行われる。前記エンコーダ21
は、アブソリュート型エンコーダまたは積算カウンタメ
モリによるアブソリュート信号出力一体エンコーダを用
いると好適であり、図示しないセンサ信号処理回路、シ
リアル信号発生回路等を有する。
【0016】モータ20aに近接して設けられるコント
ローラ23は、図4に示すように、その機能によりドラ
イバモジュール44、コントロールモジュール46、コ
ミュニケーションインタフェース48から構成される。
前記コミュニケーションインタフェース48と図示しな
い外部機器との接続は、コネクタ49a、49bを介し
て行われる。
【0017】前記ドライバモジュール44は、夫々のモ
ータ20a、20bを駆動するドライバ50a、50b
と、これらを統合的に制御するドライバコントローラ5
2と、両者を接続する分配器54とを有する。なお、前
記ドライバ50a、50bは、PWM、デジタル制御に
よるインバータ制御を行うものである。
【0018】コントロールモジュール46は、アクチュ
エータ動作プログラムを管理し、位置命令および速度命
令をドライバモジュール44に伝える。さらに、モータ
20a、20bおよびドライバモジュール44の各要素
からのフィードバック信号を監視するものである。
【0019】コミュニケーションインタフェース48
は、例えば、RS232C、RS422に代表されるシ
リアルインタフェースやGP−IB、BCD、セントロ
ニクスパラレル等により代表されるパラレルインタフェ
ース等を介して、LAN56または外部のコントロー
ラ、PC、コンピュータ等やイーサーネット、トークン
リング、MAP、PC LAN、WAN、OSI等に代
表されるコミュニケイションとコントロールモジュール
46との相互通信を行うものである。
【0020】これらコントローラ23の各要素は、小型
化を実現するために一体的に構成してもよいし、あるい
は、各機能毎に分離可能とし多種類のアクチュエータと
の共有化を可能として汎用化と低コスト化を図ってもよ
い。例えば、コントロールモジュール46をASIC、
ワンチップマルチCPU、DSP等を用いてコントロー
ル機能のフルデジタル化を行い、高機能と低コストを両
立させてもよい。さらに、ソフトウェアを切り換えるこ
とにより、各種のインダクションモータ、ACサーボモ
ータ、DCサーボモータ、ステッピングモータに止まら
ず、空気圧アクチュエータ、エアバランサおよびそれら
の複合制御、エンドイフェクト、力制御、位置・速度制
御、XYZ、θ等の多軸制御、コンベア、リフタ等の装
置制御も可能とすることにより一層、高い機能と低コス
トを両立させることができる。この場合、被制御モータ
や対応インタフェース形式をインピーダンス、回路構成
等や、データキャリア技術を利用した識別メモリ、バー
コード、IDタグ等から判断して、自動的にソフトウェ
ア的に対応すれば、ネットワークやライン構築時に大幅
な省力化、インテリジェント化を図ることができる。ま
た、モータ等に対する電力供給線を利用して同時に信号
を伝達し、大幅な省配線を行ってもよい。アクチュエー
タの騒音対策として、アクティブノイズコントロールを
行ってもよい。
【0021】また、エンコーダ21およびコントローラ
23のケーシングはフレーム18と共有化されている。
なお、アクチュエータ10の構成上、前記ケーシングと
フレーム18とを分割してもよい。この場合、円形、多
角形のハメアイ、ピン等によって嵌合され、電気、信
号、バス、LAN、センサ等の結合もコネクタ等によっ
て行われ、ハメアイとコネクタを同時に行い、カシメや
電子ビーム等による溶接により固定する。あるいは、コ
ントローラ、モータ等の各々をモジュール化し、必要に
応じて付加、離脱させる構成にしてもよい。
【0022】アクチュエータ10のこれらの構成は、モ
ータ20a、20bの簡素な構造により実現されるもの
であり、該アクチュエータ10の構成を簡略化すること
により低コスト化、並びにコンパクト化を図ることがで
きる。
【0023】なお、直動ガイド14とボールねじシャフ
ト12による構成は、そのままカムフォロワや、ポリイ
ミド、テフロン、ナイロン、ポリアセタール等の低摩擦
自己潤滑性素材による滑りガイドとタイミングベルト、
ワイヤロープや孔開を有するパーフォレーションタイプ
のSUS301、304、430、63SK、リン銅、
ニッケル等による金属ベルトとの構成でも同様である。
【0024】また、インダクションモータを分割するこ
となく単独で用いて、アクチュエータ10の構造をさら
に簡略化してもよい。この場合、油圧、空気圧、電磁
力、ピエゾ素子、電気等によるブレーキにより、停止時
の保持特性を改善することが好ましい。ブレーキを構成
する素材は、CFRPやセラミックス等の耐熱性に優れ
たものが好ましい。
【0025】第1実施例に係るアクチュエータ10は、
基本的には以上のように構成され、次にその動作につい
て説明する。
【0026】メインモータ、サブモータからなる二個の
モータ20a、20bによる駆動力は、ボールねじシャ
フト12を介してボールねじブッシュ28に伝達され、
前記ボールねじシャフト12による回転運動が直線運動
に変換されてテーブル16を変位させる。
【0027】前記メインおよびサブのモータ20a、2
0bは、通常のテーブル16の駆動時には、互いに同一
方向に駆動力を発生する。このため、アクチュエータ1
0の出力は、二つのモータ20a、20bの和となる。
【0028】これに対して、テーブル16が変位してい
る際の減速時には、メイン、サブのモータ20a、20
bのうち、一方もしくは両方のモータが、誘導ブレーキ
として作動する。さらに、強力な減速を必要とする場合
には、積極的に両方のモータ20a、20bで減速方向
のトルクを発生させる必要がある。また、テーブル16
の停止時では、二つのモータ20a、20bに互いに逆
方向のトルクを発生させ、両者の差動力によりテーブル
16の停止保持を行い、高精度な位置決めをすることが
できる。
【0029】一方、回転型アクチュエータにインダクシ
ョンモータを設けた場合には、例えば、関節部分の一体
的な構造が可能となり、回転型アクチュエータの大幅な
小型化、軽量化を図ることができる。複数の関節を有す
る回転型アクチュエータやXYZ軸等の多軸アクチュエ
ータでは、被駆動部分の重量が位置決め、速度、加速度
に大きく影響し、比較的軽量なインダクションモータを
用いることにより、前記位置決め、速度、加速度等の制
御精度を向上させることが可能となる。
【0030】次に、動力伝達手段としてタイミングベル
ト90を用い、タイミングベルト用プーリとインダクシ
ョンモータとを一体化した第2実施例に係るアクチュエ
ータを図6乃至図11に示す。なお、以下に示す実施例
において、第1実施例と同一の構成要素には同一の参照
符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0031】アクチュエータ70は、図6に示すよう
に、構造部材を形成するフレーム72と、前記フレーム
72内に配設され、メインモータおよびサブモータであ
るプーリ一体型インダクションモータ(以下、モータと
いう)74a、74bを有する駆動機部76と、前記駆
動機部76をフレーム72内に連結するための連結プレ
ート78とから構成される。なお、前記駆動機部76を
制御するコントローラ23が前記モータ74aに近接し
て設けられる。
【0032】フレーム72は、例えば、Al、Mg等の
合金による軽金属または軸受鋼等の押し出しもしくは引
き抜き、金属、セラミックス等の射出成形、真空鋳造、
ロストワックスにより成形され、必要に応じて内壁面に
爆着によるクラッドを生成し表面硬化を得てもよい。フ
レーム72は、外側面のうち3面に他のフレーム、パネ
ル等を連設し、または配線等を施すための断面略T字型
の溝部24が夫々の側面に画成され、駆動機部76、コ
ントローラ23、および連結プレート78を収容する開
口部80を有する。また、前記開口部80が画成された
フレーム72の底部には、駆動機部76を連結し、固定
するための溝部82を有し、該溝部82の一部には連結
プレート78をフレーム72の開口部80より簡便に挿
入するための逃げ84が設けられている(図11参
照)。
【0033】駆動機部76は、ベースプレート86の両
端部にガイドレール88を間にしてモータ74a、74
bが夫々対向して配設され、さらに、所定距離離間する
前記両モータ74a、74bを懸架するタイミングベル
ト90と、前記タイミングベルト90を保持するベルト
ホルダ92と、前記ベルトホルダ92によってタイミン
グベルト90が保持され、該タイミングベルト90の回
動に伴って直線状に変位するテーブル94と、前記ガイ
ドレール88とテーブル94とを媒介するガイドブロッ
ク96とを有する。なお、ベースプレート86、モータ
74a、74bおよびガイドレール88の連結は、図示
しないねじを介して行われるが、ベースプレート86に
Tスロット等の溝を設け、Tボルト等を介して連結して
もよい。
【0034】ここで、前記ベースプレート86の両端部
に対向して配設されるモータ74a、74bについて説
明する。なお、前記モータ74a、74bは、夫々略同
一に構成されているので、一方のモータ74aのみを詳
細に説明し、他方のモータ74bの説明を省略する。
【0035】モータ74aは、図7〜図9に示すよう
に、基本的には、断面略コの字型の外枠98と、前記前
記外枠98に回動自在に取着される回転体100と、ね
じ102を介して前記回転体100を外枠98に固定す
るための固定部材104a、104bとから構成され
る。
【0036】前記回転体100は、開口部を有し略円柱
状を呈する第1ハウジング106と、前記開口部に連結
される円板状の第2ハウジング108により構成され
る。前記第1ハウジング106の外周部は、タイミング
ベルト90を駆動するための歯110と、タイミングベ
ルト90の脱落を防止するためのフランジ112、11
3と、光、磁気、CCD−PICKUP、レーザ等を介
してエンコーダセンサ115により回転角度を検出する
ためのエンコーダロータ114が設けられている。第1
ハウジング106の内側底部には、ベアリング固定用の
孔部(図示せず)が画成され、ベアリング116の外周
部が該孔部に固定される。さらに、第1ハウジング10
6の内周面には回転子118が設けられ、前記第1ハウ
ジング106内に固定軸120により軸支される固定子
122を囲繞する部位に固定されている。また、第2ハ
ウジング108の外周部には雄ねじ部126が形成さ
れ、前記第1ハウジング106の開口部に形成された雌
ねじ部124と嵌合することにより緊締される。
【0037】前記固定子122の配線は、固定軸120
の内部を介して固定軸120の端部から外部に導出され
る。一方、固定軸120の両側には突起部が設けられ、
クロスローラベアリング、アンギュラベアリング、Ex
−Cell−O型ベアリング、円錐コロベアリング等に
よる一対のベアリング116が対置される。また、固定
軸120の両端部は、断面形状が略正方形であり、後述
するモータのフレーム取り付けの際の回り止めの作用を
なす。
【0038】基本的に以上のように構成されたモータ7
4a、74bは、固定軸120の両端の略正方形断面部
分において、固定部材104a、104bを介して外枠
98に固定される。この結果、モータ74a、74bは
第1ハウジング106および第2ハウジング108の回
転により回動力が発生し、外周部の歯110を介してタ
イミングベルト90を駆動する。また、外枠98には、
エンコーダセンサ115が設けられ、第1ハウジング1
06の外周部のエンコーダロータ114と相まって回転
角度の検出を行う。
【0039】次に、前記連結プレート78およびベース
プレート86は、Al、Mg等の合金による軽金属また
は軸受鋼等の押し出しまたは引き抜き、金属やセラミッ
クス等の射出成形、真空鋳造、ロストワックスにより成
形されている。ベースプレート86は、その長手方向に
ガイドレール88を取り付ける際の位置決め用の溝部1
30が画成されている(図6参照)。なお、ベースプレ
ート86とガイドレール88は軸受鋼等により一体的に
成形し、ガイドレール摺動面を電界研磨、化学研磨等に
より研削してもよいし、あるいは、Al、Mg等の合金
による軽金属やセラミックス等を押し出し、引き抜き、
真空ダイキャスト、ロストワックス、金属射出成形、セ
ラミックス射出成形により成形し、ガイドレール摺動部
に軸受鋼等を接合してもよい。さらに、ベースプレート
86は、連結プレート78と連結するための取付用孔部
132が画成されている。
【0040】動力伝達部材であるタイミングベルト90
は、モータ74a、74bで発生した回動力をテーブル
94へ伝達する。他の動力伝達部材として、ハメアイ付
スチールベルト、チェン、およびワイヤロープ等を用い
てもよい。テーブル94の位置決めを正確に行う必要が
ある場合には、例えば、チェン等の同期伝達機構が好適
である。なお、図10に示すように、タイミングベルト
90は、モータ74a、74bの歯110と噛合するベ
ルト歯134を有するとともに、ベルト中央部にその長
手方向に沿った突条部136を設けることにより、タイ
ミングベルト90の蛇行を防止し、且つ、タイミングベ
ルト90の側面部の磨耗を防止する。例えば、タイミン
グベルト90をポリウレタンの材質で成形することによ
り、塵の発生を回避することも可能である。また、これ
らの動力伝達部材およびモータ74a、74b、直動ガ
イド等の運動部分の発塵については、構成要素をフレー
ム72に内蔵密閉し外部への塵の拡散を防止する。さら
に、積極的に真空引き抜き等により内部空気を特定外部
へ排出することにより、例えば、クリーンルーム内での
半導体等の製造および精密実験、遺伝子等の生物学的、
化学的実験等での使用に最適である。
【0041】テーブル94は、例えば、Al、Mg等の
合金による軽金属または軸受鋼等の押し出しまたは引き
抜き、金属やセラミックス等の材料による射出成形、真
空ダイキャスト、ロストワックス等の方法により成形さ
れる。前記テーブル94には、ワークを取り付けるため
のねじ穴138と、取り付け位置決め用の穴140とが
該テーブル94の両側面に設けられている。また、前記
テーブル94には、図示しない磁石が連結され、例え
ば、フレーム72の側面部に画成された断面略T字型の
溝部24にセンサを挿入し、該センサがその磁石の磁力
を検知してテーブル94の位置を検出することができ
る。このセンサは、単に、リミットスイッチとして機能
させてもよいし、直線磁気エンコーダ、直線光エンコー
ダ等によりさらに正確に位置検出を行い、位置・速度フ
ィードバック情報を得てもよい。この場合、第1実施例
のように駆動源であるモータ74a、74bの回転速度
等を検出するエンコーダ21を設ける必要がないばかり
でなく、フィードバックループ内にボールねじ、タイミ
ングベルト等の動力伝達系が含まれるために、位置およ
び速度の制御精度の向上を図ることができる。
【0042】タイミングベルト90をテーブル94に連
結する手段としては、タイミングベルト90の両端を該
タイミングベルト90のベルト歯134の形状に合わせ
て成形されたベルトホルダ92とともに、テーブル側面
にねじ、かしめ等を介して固定する。
【0043】ガイドレール88は、結合部材であるベー
スプレート86の上にボルト等で連結され、ボールおよ
び円筒ころ、クロスローラ等を用いて転がり案内として
ガイドブロック96がガイドレール88上を移動する。
直動ガイドとしては、転がり案内の他にガイドレール、
およびガイドブロックをポリイミド、テフロン、ナイロ
ン、ポリアセタール等の低摩擦自己潤滑性素材で成形
し、滑り案内としたプレーンガイドを用いてもよい。さ
らに、それらの合金、または樹脂等を用いてテーブル等
の移動体の一部、もしくは全体を成形したものを用いて
もよい。また、同様に、ガイドレール88と結合部材で
あるベースプレート86を一体的に成形してもよい。
【0044】モータ74a、74bとタイミングベルト
90等の動力伝達部材との接続は、一般的には、モータ
74a、74bの駆動軸に図示しないベルト駆動用プー
リを接続し、該ベルト駆動用プーリを介してモータ駆動
力をタイミングベルト90に伝達する方法がとられてい
る。しかしながら、モータ74a、74bの駆動軸にベ
ルト駆動用プーリを接続する方法は、モータ74a、7
4bおよびベルト駆動用プーリの全長を大きくし、フレ
ーム72からモータ74a、74bが突出してしまう不
都合がある。一方、モータ74a、74bをフレーム7
2の外側面より突出させることなく収納するためには、
モータ74a、74bとベルト駆動用プーリの回転軸と
の直交手段が必要となり、さらに構造が複雑化する。こ
のため、本実施例においては、モータ74a、74bを
インダクションモータとし、その簡素な構造を利用して
ベルト駆動用プーリと一体化し、駆動部分の小型化を実
現している。これにより、簡素な構造でモータ74a、
74bをフレーム72の外側面から突出させることなく
面一に形成し、該モータ74a、74bを収納してい
る。この場合、モータ74a、74bをフレーム72の
外側面より突出させて使用してもよいことは勿論であ
る。
【0045】なお、本実施例においても、メイン、サブ
からなる二つのモータ74a、74bの制御は、コント
ローラ23により行われ、前記第1実施例と同様にフレ
ーム72を重ねてもよいが、開口部80を有するフレー
ム72内部にブロック状に収納してもよい。また、コン
トローラ23の構成および作用は第1実施例と同様であ
るので、その詳細な説明を省略する。
【0046】図12乃至図14に第3の実施例を示す。
この第3の実施例に係るアクチュエータ150は、前記
第2実施例と同様に駆動力伝達手段としてタイミングベ
ルト90aを有し、プーリ一体型インダクションモータ
(以下、モータという)152a、152bを用いて動
力部の小型化を図ったものである。なお、前記第2実施
例と対応する構成要素には同一の参照符号にaを付し、
その詳細な説明を省略する。
【0047】アクチュエータ150は、構造部材を形成
するフレーム154と、モータ152a、152bの駆
動作用下にタイミングベルト90aを回動させることに
より変位するテーブル156を備える駆動機部157を
含む。
【0048】前記テーブル156は、Al、Mg等の合
金による軽金属または軸受鋼等の押し出しまたは引き抜
き、金属やセラミックス等の射出成形、真空鋳造、ロス
トワックスにより成形される。前記テーブル156の底
面部に略平行して設けられた直線ガイド軸受158、1
59は、一部が開口した中空円筒状に形成され、円筒内
面には二本のガイド軸160、161に摺接して無限循
環運動する鋼球を収めた複数本の通路が構成されてい
る。直動ガイド軸受158、159に代替して、ポリイ
ミド、テフロン、ナイロン、ポリアセタール等の低摩擦
自己潤滑性素材により成形したプレーンガイドを用いて
もよい。さらに、それらを用いてテーブル156等の一
部、若しくは全体を成形したものを用いてもよい。
【0049】また、モータ152a、152bは、図1
3に示すように、ねじ162を介して第1固定部材16
4および第2固定部材166に回転体100aが固設さ
れ、該第1固定部材164および第2固定部材166に
画成された凹部168、169により、回転体100a
の両端部の固定軸120a、120aを支持する。その
他の作用効果は、第1実施例と同様であるので、その詳
細な説明を省略する。
【0050】図15乃至図18に第4の実施例を示す。
第4の実施例に係るアクチュエータ170は、駆動力伝
達手段としてボールねじシャフト172を有し、インダ
クションモータ(以下、モータという)174a、17
4bを用いて動力部の小型化を図ったものである。な
お、第2実施例と対応する構成要素には同一の参照符号
にbを付し、その詳細な説明を省略する。
【0051】アクチュエータ170は、構造部材を形成
するフレーム176と、モータ174a、174bの駆
動作用下にボールねじシャフト172を回動させること
により変位するテーブル178を備える駆動機部180
とを含む。
【0052】前記駆動機部180は連結プレート182
を介して前記フレーム176の底部に固設され、前記連
結プレート182の上面にベースプレート184が連結
され、該ベースプレート184上にガイドレール186
が締結される。なお、前記ベースプレート184および
ガイドレール186は一体成形でもよい。
【0053】テーブル178はガイドレール186上を
直線状に移動する図示しないガイドブロック上に固定さ
れる。また、テーブル178にはボールねじナット18
8が固着され、該ボールねじナット188にボールねじ
シャフト172が嵌合することにより、モータ174
a、174bの回転駆動力を直線駆動力に変換してテー
ブル178を直線状に変位させることができる。なお、
前記ボールねじナット188の軸心はテーブル178の
高さを抑えるためにガイドレール186の軸心より偏心
させている。そのため、ボールねじシャフト172およ
びガイドレール186の軸心は共にアクチュエータ17
0の中心軸より離間して設けられている。
【0054】一般的に、ボールねじシャフト172とモ
ータ174a、174bの接続は、ボールねじシャフト
172の端部とモータ軸の端部とにオルダム継手、フレ
キシブル継手、ゴム等による自在継手等を介して行われ
る。また、第1の実施例に示したように、モータ20
a、20bを用いてボールねじシャフト172とモータ
軸とを一体化してもよい。しかし、ボールねじシャフト
172の軸心がアクチュエータ170の中心軸より離間
している場合、ボールねじシャフト172とモータ軸と
を同軸とするとモータ174a、174bがフレーム1
76の上面から突出してしまう。このような場合、モー
タ174a、174bがフレーム176からの突出をさ
けるために、通常、ボールねじシャフト172の軸心と
モータ軸の軸心とを離間させ、その両者を歯車を用いて
接続する方法が採られるが、この場合、動力部分の複雑
化を招いてしまうという問題がある。本実施例では、ボ
ールねじシャフト172の軸心とモータ軸との軸心を離
間させ、その両者をタイミングベルト190を用いて接
続し、前記第2および第3の実施例と同様にプーリ一体
型インダクションモータを用いて動力部分の大幅な小型
化、簡略化を実現している。
【0055】この場合、モータ174a、174bを保
持する固定部材166bは、図示しないベアリングによ
りボールねじシャフト172の軸端を保持している。ボ
ールねじシャフト172の軸端には被駆動用プーリ19
2が接続され、タイミングベルト190によりモータ1
74a、174bの回転駆動力が伝達される。なお、被
駆動用プーリ192はボールねじシャフト172と一体
的に成形してもよいことは言うまでもない。
【0056】実施例2乃至4におけるアクチュエータ7
0、150、170は、インダクションモータとその簡
単な構造を利用して駆動用プーリと一体化し、駆動部分
の小型化を実現してモータをフレームの外側面より突出
させることなく収容している。また、これらのアクチュ
エータ70、150、170は、工場等での製造ライン
等に組み込むことが可能となるよう外側に断面略T字型
の溝部24を有しており、さらに互換性があることか
ら、他のアクチュエータのフレームやパネル、保護金
網、手摺り等の取り付けに利用できるだけでなく、配線
や配管、さらには電磁弁、電磁弁付エゼクタユニットお
よびそれらのマニホールド等を固定することができる。
この結果、本アクチュエータ70、150、170のフ
レームを後述するアクチュエータの構造体を構築する構
造部材として使用することができ、従来のように取り付
けのための梁やパネル等を使用することなく、容易にア
クチュエータの構造体に組み込むことができる。また、
一旦構築したアクチュエータの構造体において、アクチ
ュエータ等の取り付け位置を変更する必要が生じた場
合、従来のアクチュエータでは梁の位置を変更したりパ
ネルに孔を開け直す等の作業が必要であったが、本アク
チュエータの場合は後述するように、締結部材の取付ボ
ルトを緩め、フレーム内を所要量だけ移動させた後、再
び取付ボルトを締め付けるだけでよいので、作業が簡略
化するだけでなく作業工数を削減することができる。さ
らに、トラブル等が生じた場合や保守点検の際には、ア
クチュエータをアクチュエータの構造体より簡便に取り
外すことができるので作業性が向上するだけでなく、別
のアクチュエータと交換して手早く作業を行うことがで
きる。さらにまた、一つの長尺なフレームに対して複数
のアクチュエータを組み込むことも可能であるので、該
アクチュエータのコンパクト化を図ることができる。
【0057】次に、本発明に係るアクチュエータおよび
エアバランサを複数個連結して組み立てたアクチュエー
タの構造体として使用する場合について説明する。
【0058】図19に示すように、第1の組立例に係る
アクチュエータの構造体200は、骨組みを形成する複
数の柱状部材(構造部材)202と、第1乃至第4アク
チュエータ204、206、208、210と、第2ア
クチュエータ206に併設されるエアバランサ(以下、
バランサという)212と、作業テーブル214と、ワ
ーク216と、ワーク収納ボックス218と、ワーク保
持プレート220と、移動体222、224、226、
228と、ワーク把持手段としての吸着用パッド230
が連結されたシリンダ232と、シリンダロッド234
が突出した状態のシリンダ236と、電動アクチュエー
タ用コントロールボックス238と、フィルタ・レギュ
レータ・ルブリケータコントローラ240と、図示しな
いコンプレッサ、除湿器、アフタークーラー等から構成
される。なお、図19中のアクチュエータ204、20
6、208、210は前記第1乃至第4実施例中のアク
チュエータと基本構成を同一とする。
【0059】また、図示しないコンプレッサ、除湿器、
アフタークーラー等は一体化して各アクチュエータ20
4、206、208、210のブロック内に挿入されて
いる。この場合、柱状部材内に一体化若しくは接続して
配線される。また、周知のコンプレッサ、スクロールコ
ンプレッサ等の吸器を用いて真空圧力を循環伝送して利
用することも可能である。なお、これらのコンプレッ
サ、除湿器、アフタークーラー、周知のコンプレッサ、
スクロールコンプレッサ等の吸器等は後述する各アクチ
ュエータのモータボックス、バルブユニット等に分散内
蔵してもよい。
【0060】第1アクチュエータ204は、その移動体
222の上面に取り付けられた第2アクチュエータ20
6とバランサ212を直線方向に移動するためのもので
あり、前記第1アクチュエータ204に直交して接続さ
れる第2アクチュエータ206および第2アクチュエー
タ206に併設されたバランサ212は、その移動体2
24に取り付けられた第3アクチュエータ208を鉛直
方向に移動するためのものである。さらに前記第2アク
チュエータ206および第2アクチュエータ206に併
設されたバランサ212に直交して接続される第3アク
チュエータ208の移動体226には、吸着用パッド2
30が連結されたシリンダ232が連接されている。ま
た、第4アクチュエータ210の移動体228には、シ
リンダ236が連接され、ワーク216の搬送、位置決
めに用いられる。なお、第1アクチュエータ204と柱
状部材202との連結部にはモータボックス242が、
第4アクチュエータ210と柱状部材202との連結部
にはバルブユニット244が夫々配設されている。勿
論、前記モータボックス242およびバルブユニット2
44は、例えば、第2アクチュエータ206に示すよう
に、上面からの突出を避けた面一の形状にしてもよいこ
とは言うまでもない。また、モータボックス242およ
びバルブユニット244に前記の電動アクチュエータ用
コントロールボックス238の一部を分散して内蔵させ
てもよい。
【0061】動作については、先ず第3アクチュエータ
208に連結されたシリンダ232に柱状部材202内
の流体通路を介して圧縮空気を供給する。前記圧縮空気
の供給により、シリンダ232のシリンダロッドが下方
に変位してワーク収納ボックス218内に配置されたワ
ーク216が吸着用パッド230により吸着される。再
び圧縮空気の供給によりシリンダロッドを上方に変位さ
せ、その状態を保持しながら第2アクチュエータ206
に併設されたバランサ212の移動体224を上方に移
動させ、第3アクチュエータ208を上方に移動させ
る。さらに、第1アクチュエータ204の移動体222
を縦軸方向に移動させ、前記第1アクチュエータ204
の移動体222に連結された第2アクチュエータ206
および該第2アクチュエータ206に併設されたバラン
サ212を移動させる。前記第1アクチュエータ204
および第3アクチュエータ208は、吸着用パッド23
0に吸着されたワーク216が所望の位置の上方に近接
した時に移動を休止し、第2アクチュエータ206およ
びそれに併設されたバランサ212の移動体224およ
びシリンダ232のシリンダロッドを下方に変位させ
て、ワーク216をワーク保持プレート220の穴部2
46に挿入する。このとき、第4アクチュエータ210
のシリンダロッド234を変位させて、ワーク216を
前記穴部246に位置決めすることができる。さらに、
第4アクチュエータ210はその移動体228およびシ
リンダ236により、作業テーブル214にワーク21
6を搬送することができる。なお、前記ワーク収納ボッ
クス218およびワーク保持プレート220は、作業テ
ーブル214上において、図示しない位置決め手段によ
り、位置決めされる。
【0062】ここで、前記柱状部材202およびアクチ
ュエータ204、206、208、210、バランサ2
12等を接続する連結手段について図20乃至図49を
用いて説明する。
【0063】図20および図21は、連結手段の第1実
施例を示し、図20(a)は柱状部材同士を連結した場
合の一部略正面図、図20(b)は前記図20(a)の
一部断面側面図、図21は分解斜視図である。
【0064】図20において、略同一に形成された柱状
部材248には、各側面の長さ方向に直線状の溝部25
0が画成されている。前記溝部250には、ねじ252
を介してねじ止めされるプレート254が摺動自在に配
設される。前記ねじ252の先端部256は、円錐状に
形成されている。前記柱状部材248の両端部の四隅角
部には空気、油、水等の流体の伝送路である流体通路2
58が貫通して形成されているとともに、略中心部には
スプリング260を介してボルト262を挿入するため
の孔部264が画成されている。このボルト262の頭
部266は、前記溝部250の断面形状に相応して形成
され、前記柱状部材248の一端側から略直交する方向
に指向して遊嵌される。また、前記ボルト262の中間
部にはV字型の溝268が切られ前記頭部266の反対
側にはスプリング受けとなる円形の凹部270が設けら
れている。そこで、前記柱状部材248同士を連結して
接続する際、一方の柱状部材248の一端側からプレー
ト254を溝部250に、スプリング260およびボル
ト262を孔部264にその長さ方向に指向して挿入す
るとともに、前記ボルト262の頭部266を柱状部材
248の一端部の溝部250と直交する方向に指向して
遊嵌する。続いてねじ252が溝部250を介して前記
プレート254にねじ込まれることにより、ボルト26
2を介して柱状部材248同士が略直角方向に連結固定
される。すなわち、図20(b)に示すように、前記ね
じ252の先端部256の傾斜面がボルト262のV字
型の溝268の傾斜面に当接することにより、前記ボル
ト262と一体化された頭部266が矢印A方向に変位
する。この頭部266の変位により、溝部250に遊嵌
されていた頭部266の裏側と前記溝部250とが当接
して柱状部材248が固定される。このようにして柱状
部材248同士を簡便に連結することが可能となり、柱
状部材248内の流体通路258を介して流体圧信号を
伝送することが可能となる。
【0065】次に、前記連結を解除して柱状部材248
を離間させる場合には、前記ねじ252を緩めることに
より、スプリング260の弾発力によってボルト262
が矢印B方向に変位する。前記ボルト262の変位によ
り、ボルト262の頭部266の裏側が溝部250から
離間して、再びボルト262の頭部266が溝部250
において遊嵌した状態となる。前記ボルト262の頭部
266の遊嵌により、一方の柱状部材248の溝部25
0から他方の柱状部材248に挿入されたボルト262
の頭部266が摺動可能となり、溝部250に沿って柱
状部材248を移動させることにより取り外すことが可
能となる。なお、前記連結手段の第1実施例として柱状
部材248同士を連結する場合について説明したが、柱
状部材248と前記アクチュエータ204、206、2
08、210若しくはバランサ212同士を連結する場
合においても同様であり、その詳細な説明を省略する。
【0066】次に、図22に示す連結手段の第2実施例
では、柱状部材272の一側面に平行した溝部250を
画成するとともに、前記溝部250に遊嵌される頭部2
76と一体化されたボルト278が二個配設されている
点で前記実施例と異なる。なお、連結手段の第2実施例
以下において前記第1実施例と略同一の構成要素には同
一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0067】続いて、図23および図24に示す連結手
段の第3および第4実施例では、例えば、夫々柱状部材
を略直交した三方向に連結している。図23に示す第3
の実施例では、図19に示した併設されたバランサ21
2と第2アクチュエータ206の各々の側面に連結手段
の第1実施例で示した柱状部材248を接続し、さらに
バランサ212と第2アクチュエータ206の各々のフ
レーム280、282に跨がり、柱状部材248に略直
交して柱状部材272をバランサ212と第2アクチュ
エータ206の各々のフレーム280、282の各底面
に平行した溝部250に対応するように2個のボルト2
62により接続している。なお、図24に示す連結手段
の第4実施例でも、前記と同様に、アクチュエータ28
4とバランサ212とを併設したものに夫々柱状部材2
48、286を連結しており、その詳細な説明を省略す
る。
【0068】次に、連結手段の第5実施例について図2
5乃至図27を用いて説明する。
【0069】図25は柱状部材および連結部材の斜視
図、図26は柱状部材に連結部材を連結した状態におけ
る一部断面図、図27は連結部材を介して柱状部材同士
を連結した状態を示す斜視図である。
【0070】図25において、柱状部材288の長手方
向に対し略鉛直に切断された切断端面に接続され、連結
手段として機能する接続用ブロック(以下、ブロックと
いう)290はダイカスト、精密鋳造、好適には真空ダ
イカスト、真空鋳造、ロストワックス法、押し出し、引
き抜き、金属粉末射出若しくはセラミックス等により成
形され、前記ブロック290が柱状部材288と接合す
る面の略中心部には略円柱状に形成された突出部292
が設けられている。この突出部292は、取り付けられ
る一方の柱状部材288の軸線方向中心部に画成され、
流体通路として機能する貫通孔294に嵌め合いの寸法
公差を持って嵌挿される。これにより、柱状部材288
の切断面が長手方向に対し鉛直に切断されていなくて
も、ブロックの突出部292は当接面に対し鉛直に画成
されており、柱状部材288の貫通孔294は長手方向
に対し平行に成形されているので柱状部材288の長手
方向に対しブロック290の当接面は鉛直に矯正される
ことになる。
【0071】前記ブロック290は、突出部292を囲
むように、各々対向して配置される爪部296a〜29
6dが設けられている。この爪部296a〜296dに
は、略円形の孔部298a〜298dが画成されてい
る。前記爪部296a〜296dは、柱状部材288の
断面略T字型の溝部300に挿入され、前記孔部298
a〜298dを介して止めねじ302を緊締することに
より、該止めねじ302が柱状部材288に画成された
溝部300の深部304に食い込み、弾性変形若しくは
塑性変形、好適には塑性変形することにより確実に連結
することができる。さらに、前記止めねじ302の嵌め
込み方向とは逆方向に、前記爪部296a〜296dの
先端部305が外側に拡がることにより、爪部296a
〜296dが前記溝部300と深部304との傾斜面に
食い込み、ブロック290の抜け止め効果をより確実に
得ることができる(図26参照)。このとき、止めねじ
302の締め込み量の違いによるブロック290のずれ
防止のために前記突出部292が貫通孔294に挿入さ
れ、さらに、ブロック290の端面に対向して付設され
る各々の爪部296a〜296dが柱状部材288の溝
部300の長手方向から挿入されて確実に位置決めする
ことができる。
【0072】柱状部材288に取り付けられたブロック
290に略T字形状を有するボルト部材306をスプリ
ング308と共に挿入し、該ボルト部材306の頭部3
10を接続したい相手方柱状部材288の長手方向側面
より挿入し、約90°回転させることにより抜け止め作
用を発揮させることができる。前記ボルト部材306
は、止めねじ312を締め込むことにより、スプリング
308の弾発力により回転したり、ぐらついたりするこ
となく柱状部材288にブロック290を確実かつ容易
に連結することができる(図26参照)。なお、連結さ
れた相手側柱状部材288からこれらのブロック290
を取り外す際、止めねじ312を緩めるとスプリング3
08の弾発力がボルト部材306を相手側柱状部材28
8から離間させる方向に作用し、容易に柱状部材288
を取り外して再構築することができる。
【0073】ここで、図28に示すように、前記ブロッ
ク290にボルト部材306の頭部310が連結された
柱状部材288の一部が塑性変形、若しくは弾性変形、
好適には、弾性変形する場合について説明する。ボルト
部材306がブロック290側に挿入される際、前記ボ
ルト部材306の頭部310の裏面部314が断面略T
字型の溝部300の平面部316に当接する。前記平面
部316の反対のブロック側に当接する面には、段部3
18が画成され、前記ボルト部材306の裏面部314
が溝部300の平面部316を押圧することにより角部
320がブロック290側に変形してブロック290に
嵌合する。
【0074】次に、図29および図30に示すように、
柱状部材288同士を連結する第6の実施例について説
明する。
【0075】柱状部材288の切断端面に4本の六角穴
付タッピンねじ322により取り付けられた矩形ブロッ
ク324の貫通孔326にボルト部材328とスプリン
グ330とを挿入し、止めねじ332を締め込むことに
より、一方の柱状部材288と他方の柱状部材288と
を簡便に連結することができる。なお、スプリング33
0の作用としては、連結の際にスプリング330の弾発
力に反し、ボルト部材328を挿入して押さえるため、
ボルト部材328の溝の位置が回転してずれたり、ぐら
ついたりすることを防止するとともに、連結後、再び止
めねじ332を締める際にボルト部材328が一方の柱
状部材288と他方の柱状部材288とを容易に離間さ
せる働きをする。
【0076】前記矩形ブロック324の四隅には、前記
六角穴付タッピンねじ322が嵌合する孔部334が画
成され、柱状部材288の端面の略中心部に画成されて
いる貫通孔294を圧縮空気等の各種流体通路として用
いる際、柱状部材288の端面に、追加工することが困
難なガスケット溝を予め矩形ブロック側に形成してお
き、シールすることにより、シート状のガスケットを使
用すると結合部の剛性低下、構造部材の連結時の寸法変
化等の問題を生じることなく柱状部材288内部の各種
流体の漏れを防ぎ、柱状部材288の端面の貫通孔29
4の開口部より流体の入出が可能となる。また、柱状部
材288と矩形ブロック324とさらに連結された柱状
部材288間にガスケット溝およびシール部材を設け、
複数の連結された柱状部材288間を流体通路としても
よい。
【0077】次に、複数の柱状部材336を連結して構
造体を組み立てた後、補強部材または他の柱状部材等を
取り付ける場合について説明する。
【0078】図31および図32に示すように、柱状部
材336の側面部に画成された断面略T字型の溝部30
0にボルト部材338を挿入する。この場合、前記ボル
ト部材338の頭部337の長辺部339を溝部300
の長手方向に沿って挿入した後、前記ボルト部材338
の頭部337を約90°回転させることにより回り止め
し、溝部300の所望の位置にボルト部材338を固定
する。このようにして、柱状部材336の側面部の溝部
300にボルト部材338を固定した後、図32に示す
ように、各連結部位に対応する形状の補強部材340、
341、342、343をナット部材344により緊締
することができる。従って、ボルト部材338および補
強部材340、341、342、343等を用いること
により、構築した構造体の強度結合を補強し、全体とし
ての剛性が上がり、アクチュエータ等を接続した使用時
の精度の低下を防止するのに加え、他の柱状部材336
等を連結することにより、設備の拡大等を簡便に行うこ
とができる。
【0079】次に、他の各種柱状部材の端面の側面図を
図33乃至図37に示す。
【0080】図33乃至図35は、所望の形状に組み立
てられた構造体に対して強度の荷重がかかる部位に用い
ると好適な柱状部材346、348、350を例示し、
図36および図37は、空間部を画成することにより、
一層軽量にした柱状部材352、354を例示してい
る。前記柱状部材346、348、350、352、3
54は、アルミニウム合金、マグネシウム合金、アルミ
ニウム、シリコン、マグネシウム合金等の軽金属の材質
から成形され、アルマイト、硬質アルマイト、チタンコ
ーティング、サーメット、PVD、CVD等の表面処理
を行うことにより、その機械的強度の向上および各種部
材の取り付け、または取り外しの際に付着する表面の傷
の軽減を図ることができる。また、塗装による着色、好
適には有色アルマイト処理による着色を行い、設備等の
識別や絶縁に利用してもよい。
【0081】なお、柱状部材には、レーザトリミング、
インクジェット等により、製造番号、年月日、品番、切
断長さ、製造業者名、販売会社、ユーザ等を符号化した
データ、例えば、バーコードをマーキングし、敷設時に
そのデータを搬送、加工、組立設備のコンピュータベー
スに登録し、例えば、CIM等の統合生産における設備
全体で所有する柱状部材およびアクチュエータ等を容易
に管理することができ、設備変更および増設する際に、
CIMのデータベースの一部として効率的に再構築する
ことが可能となる。
【0082】次に、連結手段の第7の実施例を図38お
よび図39に示す。なお、以下の実施例において第7実
施例と同一の構成要素には同一の参照符号を付し、その
詳細な説明は省略する。
【0083】図38において、柱状部材356を互いに
連結する場合、一方の柱状部材356の切断先端面に接
続用ブロック358を取着する。この接続用ブロック3
58は、柱状部材356の切断先端面の略中央の貫通孔
360に挿入され、複数のスリット362a〜362f
が刻設された突起部364を有する。前記スリット36
2a〜362fによって複数枚に分割された突起部36
4の先端部の外周面には爪部366a〜366fが設け
られ、前記突起部364に近接する四隅角部には連結用
凸部368が付設されている。一方、前記突起部364
の有する反対の側面には、先端部がテーパ部370から
なる断面略T字型のボルト部材372を挿入するための
孔部373が画成されている。接続用ブロック358の
上面部には、外周面に雄ねじ部が刻設された止めねじ3
74と嵌合する雌ねじ部376が設けられ、前記止めね
じ374の先端部はテーパ部378が形成され、前記ボ
ルト部材372に画成されたテーパ状の凹部380に係
合する。なお、前記柱状部材356の外周側面部には、
断面略T字型の溝部384が画成されている。
【0084】そこで、接続用ブロック358の前記連結
用凸部368を柱状部材356の四隅角部に画成された
孔部382に、前記突起部364を貫通孔360に各々
挿入して接続用ブロック358を該柱状部材356の切
断端面に装着する。次に、ボルト部材372のテーパ部
370が突起部364の先端部386の内周面に当接す
る(図39(a)参照)。なお、前記ボルト部材372
の頭部388は、他方の柱状部材356の溝部384に
係合させておく。続いて、接続用ブロック358の雌ね
じ部376に止めねじ374の先端部がボルト部材37
2の凹部380の傾斜面を押圧し、ボルト部材372は
矢印A方向に変位する。前記ボルト部材372が矢印A
方向に変位することにより、該ボルト部材372の頭部
388が一方の柱状部材356を他方の柱状部材356
の軸心方向に引張して両者が連結される。その際、ボル
ト部材372の先端部のテーパ部370が突起部364
の先端部386を外周側に指向して押し開くように作用
するため、該突起部364の先端部386の外周面に刻
設された爪部366a〜366fが貫通孔360の内周
面に食い込み、脱抜を防止する働きをする。このように
して、一方の柱状部材356と他方の柱状部材356と
を簡易に連結することができる。
【0085】次に、連結手段の第8の実施例を図40お
よび図41に示す。
【0086】この第8実施例において、前記第7実施例
と異なる点は、接続用ブロック358の突起部364の
先端部外周面に爪部366a〜366fを設ける代わり
にCリング390を嵌着し、該Cリング390の外周面
に所定間隔離間して先鋭な爪部392を刻設している点
である。このように、爪部392を有するCリング39
0を突起部364の先端部に装着することにより、柱状
部材356同士を一旦連結した後、両者を分離する際に
は、ボルト部材372を脱抜することにより、弾性変形
して拡径していたCリング390が縮径して元の状態に
復帰して簡易に柱状部材356同士を離間させることが
できるという利点がある。なお、その他の構成および連
結の際の動作については前記実施例と同様であるのでそ
の詳細な説明を省略する。
【0087】次に、連結手段の第9の実施例を図42お
よび図43に示す。
【0088】本実施例に係る柱状部材394は、外周面
に形成された断面略T字型の溝部396の入口部に該柱
状部材394の長手方向に延在し対向する線状溝398
が画成され、前記溝部396の底部に断面略長円状の貫
通孔400を設け、柱状部材394の軸心に沿って設け
られる貫通孔402と直交して連通するように形成され
ている。この貫通孔400には保持部材404が挿入さ
れ、前記保持部材404は下部に第1かさ歯車406が
一体化して連結され、上部にCリング408を装着する
ための環状溝410が画成され、上面部に断面略六角形
の孔部412が画成されている。一方、柱状部材394
の切断部端面の貫通孔402の入口近傍には、雌ねじ部
414が形成され、該貫通孔402にボルト部材416
が嵌入される。このボルト部材416は、図42に示す
ように、前記保持部材404の第1かさ歯車406と噛
合する第2かさ歯車418と、前記貫通孔402の雌ね
じ部414と嵌合する雄ねじ部420と、連結される他
方の柱状部材394の溝部396に係合する頭部422
とが一体的に形成されている。
【0089】そこで、一方の柱状部材394と他方の柱
状部材394とを連結する際には、一方の柱状部材39
4の溝部396にボルト部材416の頭部422を係合
させ、該ボルト部材416を他方の柱状部材394の貫
通孔402内に嵌入する。続いて、他方の柱状部材39
4の溝部396に画成された長円状の貫通孔400から
保持部材404を挿入し、前記溝部396の入口部に画
成された線状溝398に保持部材404の環状溝410
に嵌着されたCリング408を装着して該保持部材40
4の脱抜を防止する(図43(a)参照)。そして、前
記保持部材404の上面に画成された断面略六角形の孔
部412に、例えば、六角レンチ等により該保持部材4
04を所定の方向に回転させる。前記保持部材404の
回転により該保持部材404の下部に一体化された第1
かさ歯車406が回転し、前記第1かさ歯車406と噛
合する第2かさ歯車418も回転する。前記第2かさ歯
車418の回転により、ボルト部材416は矢印A方向
にねじ込まれ、一方の柱状部材394を他方の柱状部材
394の軸心方向に引張する(図43(b)参照)。こ
のようにして、柱状部材394同士を簡易に連結するこ
とができるとともに、前記実施例のように単に止めねじ
の先端部とボルト部材の凹部傾斜面との接触により締め
付けることに比較して、第1、第2かさ歯車406、4
18を介することにより、弱い締め付けトルクで確実に
柱状部材394同士を連結することが可能となる。ま
た、振動や衝撃による連結部の緩み等が軽減される利点
がある。
【0090】次に、図44に示す断面形状の柱状部材4
24の中心部に画成された貫通孔426を利用し、搬
送、加工、組立等の各種設備に用いる場合について説明
する。
【0091】図45に示すように、柱状部材424の貫
通孔426の内壁面には、4箇所の溝部428が画成さ
れており、この溝部428に係合する部位に凸部を有す
る透孔部材430を前記貫通孔426内に挿入する。こ
の透孔部材430は、例えば、樹脂、アルミニウム、マ
グネシウム合金等により押し出し成形され、該透孔部材
430の管内には各々分割された複数の孔部432a〜
432dが画成されている。前記孔部432a〜432
dには、夫々配線434、同軸・光ファイバケーブル4
36、エア配管438、液状流体管路440等が設けら
れている。従って、外観の美化、孔部432a〜432
d内で各配線・配管等の絡まり防止、各配線・配管の途
中での漏れまたは断線等があった場合に他の部材等に影
響を及ぼすことがない等の利点がある。
【0092】また、図46に示すように、貫通孔426
の内壁面をコーティングすることにより、マイクロウェ
ーブ等のエネルギ伝達路442として利用することがで
きる。
【0093】さらに、図47に示すように、ボールスプ
ライン444を用い、柱状部材424自体がスプライン
ナット446に対して相対的に移動する移動体として用
いてもよい。この場合、スプラインナット446の取り
付け方法は、予め加工された溝部にピン部材448を挿
入し、このピン部材448を柱状部材424との軸の回
り止めとし、さらに止めねじ450を外側面からねじ込
むことにより、スプラインナット446の抜けを防止す
ることができる。
【0094】次に、連結手段の第10の実施例を図48
に示す。この第10実施例では、略断面T字型の溝部を
有する柱状部材を用いて構築された搬送装置、加工、組
立等の各種設備に容易に取り付けることが可能なシリン
ダ取り付けブロックについて説明する。
【0095】図48に示すように、ヘッド側にインロー
となる凹部452を有し、四隅角部の貫通孔454が締
めねじ加工の施してある空気圧シリンダ456は、従来
において、例えば、ブラケット、ボルト等により各種設
備に取り付けられている。
【0096】そこで、この空気圧シリンダ456に接続
用ブロック458を連結し、前記接続用ブロック458
の四隅角部に画成された貫通孔460にボルト461を
挿入して両者を連結することができる。前記連結に際
し、接続用ブロック458に画成された円形状の凸部4
64が空気圧シリンダの円形状の凹部452に挿入され
位置決めされる。空気圧シリンダ456に接続用ブロッ
ク458を連結後、断面略T字型のボルト部材462を
接続用ブロック458の孔部466に挿入し、止めねじ
468を介して容易に前記ボルト部材462を締め付け
たり、または緩めたりすることができる。なお、前記空
気圧シリンダ456および接続用ブロック458はダイ
カスト、精密鋳造、好適には真空ダイカスト、真空鋳
造、ロストワックス法、押し出し、引き抜き、金属粉末
射出若しくはセラミックス等により成形される。
【0097】次に、連結手段の第11の実施例を図49
に示す。この第11実施例は、異なる種類の柱状部材4
70、472同士を連結するとともに、前記一方の柱状
部材472に電磁弁474を搭載した真空エゼクタシス
テム475を連結する場合について説明する。
【0098】図49(b)は柱状部材472の側面図を
示し、取付用貫通孔476、流体通路用貫通孔478お
よび略断面T字型の溝部480を有する柱状部材472
に対し、ガスケット等によりシールされた接続用ブロッ
ク482を介して、他方の柱状部材470に連結する。
各種設備に用いられる柱状部材472に電磁弁474、
真空エゼクタシステム475等の空気圧機器を配設した
い場合、一方の柱状部材472の外側面に空気取り出し
用の横穴加工を行うことにより、該柱状部材472に電
磁弁474を搭載した真空エゼクタシステム475を連
結する。柱状部材472の開放面に雌ねじ加工を施し、
そこから圧縮空気の供給、排気等の配管を行うことによ
り、一方の柱状部材472をマニホールドブロックと同
様に使用することが可能である。前記圧縮空気の供給、
排気は、流体通路用貫通孔478を介して行うことがで
きる。なお、柱状部材472および電磁弁474、真空
エゼクタシステム475はダイカスト、精密鋳造、好適
には真空ダイカスト、真空鋳造、ロストワックス法、押
し出し、引き抜き、金属粉末射出若しくはセラミックス
等により成形され、場合により一体的に構成される。
【0099】このように、アクチュエータの構造体に係
る連結手段では、柱状部材、エアバランサ、アクチュエ
ータ等の端部断面を四角形、六角形等の多角形状に形成
することにより、側面数を増加させることが可能であ
る。また、円形若しくは略円形であってもよいことは勿
論である。そこで、前記側面に所望の溝部を画成し、前
記溝部にボルトを遊嵌させ、ねじ止めすることにより多
方向に簡便に連結することが可能となる。
【0100】本組立例に係るアクチュエータの構造体に
おいては、種々にアクチュエータの構造体を組み立て、
複数のアクチュエータおよびエアバランサを配置してワ
ークを搬送する場合について説明したが、このような組
立例に限定されるものではなく、その他の複数の柱状部
材およびアクチュエータ等を使用して種々の組み合わせ
によりアクチュエータの構造体を形成し、前記構造体に
より上下四方自在にワークを搬送することが可能とな
る。
【0101】次に、図19と同様なアクチュエータの構
造体の第2の組立例を図50に示す。なお、図中におい
て図19と同一の構成要素には同一の参照符号を付し、
その詳細な説明を省略する。
【0102】図50のアクチュエータ構造体484は、
作業工程に応じて、第1セクション486と、前記第1
セクション486に並設される第2セクション488と
から基本的に構成され、該第1セクション486にベル
トコンベア490が並設されている。
【0103】第1セクション486には、アクチュエー
タ492の一端部に該アクチュエータ492の上面と面
一に配設されたモータボックス494および表示部を有
するコントローラ496が設けられている。このモータ
ボックス494およびコントローラ496は、これらが
配設されるアクチュエータ492の上面と面一に形成す
ることにより、他の部材に取り付ける際の互換性を有す
るとともに、形状がコンパクトであるためスペースの有
効利用を図ることができる。従って、図中に示す他のモ
ータボックス242等においても、配設されたアクチュ
エータ210の上面と面一に形成することが可能であ
る。
【0104】一方、前記第2セクション488は、アク
チュエータに併設されたバランサが夫々対向して立設さ
れ、前記併設されたアクチュエータ498、500およ
びバランサ502、504の移動体には、アクチュエー
タ506の両端部が夫々連結される。前記アクチュエー
タ506は前記アクチュエータ498、500およびバ
ランサ502、504に対して夫々略直交するととも
に、略水平状態を保持して連結される。前記アクチュエ
ータ506の移動体508にはアクチュエータ208が
連結され、前記アクチュエータ208の移動体226に
はロッドの先端部にメカニカルハンド510が接続され
たシリンダ512が連結されている。前記第1セクショ
ン486と第2セクション488とが連結される部位お
よびその長手方向に指向してアクチュエータ210、2
10が連設され、前記アクチュエータの移動体228、
228には夫々位置決め用のシリンダロッド234、2
34を有するシリンダ236、236が連結されてい
る。
【0105】ところで、前記第1セクション486と連
設してベルトコンベア490が設けられ、その連設部位
には、制御システムの入出力装置としての機能を有する
プログラミングキーボード514、516が設けられて
いる。このプログラミングキーボード514、516
は、柱状部材202に対して着脱自在に取着され、本構
造体484内に組み入れられた各種機器、具体的には各
種アクチュエータ210、206、208、492、4
98、500、バランサ212、502、504、シリ
ンダ232、236、512、メカニカルハンド51
0、およびベルトコンベア490等を後述する制御シス
テムにより統括的に管理することができる。なお、前記
制御システムを構成する各種コントローラ、プロセッ
サ、および、例えば、光信号、電気信号、流体圧信号等
からなる各種信号の伝達回路並びに無線信号の送・受信
回路は、夫々アクチュエータ210、206、208、
492、498、500および柱状部材202の内部に
収納される。
【0106】また、図51は、第1セクション486の
アクチュエータ208を他のアクチュエータ518に代
替したものである。なお、参照符号520は移動体を示
す。
【0107】次に、前記アクチュエータの構造体484
が全体において複数の工程を有し、独立した生産ライン
として機能する場合について説明する。
【0108】図52に示すように、倉庫522より無人
車524を介してベルトコンベア490を介して図示し
ないIDモジュールを備えた部品パレット525が搬送
される。この部品パレット525は、前記構造体484
の第1セクション486に搬入され、所定の工程が施さ
れる。なお、ワーク216にも同様にIDモジュールが
備えられているものとする。その後、図示しない搬送手
段を介して前記部品パレット526を第2セクション4
88に搬入する。該第2セクション488においては、
所定の工程が施された後、所定の生産ラインの全工程を
終えてさらに他の工程に搬送される。
【0109】一方、前記アクチュエータの構造体484
の各セクション486、488が独立した生産ラインと
して機能する場合について説明する。
【0110】図50、図52において、アクチュエータ
492はアクチュエータコントローラ1により、アクチ
ュエータ208、シリンダ232および吸着用パッド2
30はアクチュエータコントローラ2により、アクチュ
エータ206およびバランサ212はバランサコントロ
ーラ1により夫々制御される。さらに、アクチュエータ
コントローラ1、2およびバランサコントローラ1は、
夫々マルチバス526を介して多軸コントローラ1に接
続され、一つの作業単位として統合的に制御される。ま
た、アクチュエータ210およびシリンダ236は、ア
クチュエータコントローラ3により制御され、マルチバ
ス528を介して多軸コントローラ2に接続され、一つ
の作業単位として統合的に制御される。
【0111】このように、構造体484における第1セ
クション486の統合的制御は、電気信号、光信号、無
線通信等を利用したLANにより多軸コントローラ1、
多軸コントローラ2に接続された管理用マイクロプロセ
ッサ1を介して行われる。
【0112】構造体484における第2セクション48
8において、前記と同様に、アクチュエータ506はア
クチュエータコントローラ4により、アクチュエータ2
08、シリンダ512およびメカニカルハンド510は
アクチュエータコントローラ5により、アクチュエータ
210およびシリンダ236はアクチュエータコントロ
ーラ6により、アクチュエータ498およびバランサ5
02はバランサコントローラ2により、アクチュエータ
500およびバランサ504はバランサコントローラ3
により夫々制御される。さらに、バランサコントローラ
2およびバランサコントローラ3は、アクチュエータ5
06を水平状態に保持しながら略鉛直方向に移動させる
ために夫々ローカルコントローラ530に接続され、統
合同期制御が行われる。前記アクチュエータコントロー
ラ4、5およびローカルコントローラ530は、夫々マ
ルチバス532を介して多軸コントローラ3に接続さ
れ、一つの作業単位として統合的に制御される。従っ
て、第2セクション488における統合的制御も、電気
信号、光信号、無線通信を利用したLANにより多軸コ
ントローラ3、4に接続された管理用マイクロプロセッ
サ2により行われる。なお、これらのアクチュエータコ
ントローラ1〜6は、夫々バランサコントローラとして
機能することも可能であり、一方、バランサコントロー
ラ1〜3は、アクチュエータコントローラとして機能す
ることも可能である。 次に、ベルトコンベア490
は、ベルトコンベア用コントローラ534により制御さ
れ、無人車524および倉庫522は夫々図示しない制
御装置、制御システム等により制御される。
【0113】管理用マイクロプロセッサ1および2、ベ
ルトコンベア用コントローラ534、および無人車52
4、倉庫522の各制御装置(図示せず)は、夫々電気
信号、光信号、無線通信等を利用したLANによりネッ
トワーク化されており、相互に自由に情報を伝達するこ
とができ、このため、独立した生産ラインとしてのアク
チュエータの構造体484の統合的な制御システムを構
成することができる。
【0114】上記した制御系の構成は、システム全体の
統合的制御が特定のホストコンピュータに依存し、その
ノードを通して各制御機器を制御する中央集中型制御系
を構成している。この中央集中型制御系は多くの利点を
有する反面、ホストコンピュータのダウンによりネット
ワーク全体がダウンしたり、ノードや制御機器の変更や
追加に対して大規模な制御アプリケーションプログラム
を変更しなければならない等の欠点が存在する。そこ
で、制御系の各制御装置、制御単位は自己を制御する制
御アプリケーションプログラムを持ち、互いに通信し合
って作動し、ホストコンピュータを必要としないLON
(Local Operating Network )による分散型知的制御系
としてもよい。分散型知的制御系では、各ノードに分散
している制御アプリケーションプログラムはシンプルな
構造を持ち、ネットワークやノード制御機器の追加や変
更に柔軟に対応できる(特公平3−504066号並び
に特公平3−505642号参照)。
【0115】前記LANネットワークには、同様の生産
ラインとしてのアクチュエータの構造体484の制御シ
ステムに止まらず、他の生産、管理、情報、通信、制御
システムが接続されて、より大規模な統合生産管理シス
テムが構築される。例えば、LANネットワークにF
A、CIMに見られるような上位の経営コンピュータと
して働く生産管理コンピュータ536を接続し、さらに
大規模な統合生産システムのネットワークの一部として
もよい。この場合、CIMにより管理された工程、発注
システムに応じて発注、工程管理、組立、加工、搬送手
順とそれに伴う各アクチュエータ、センサ、パレット、
ロボット、制御装置等の制御対象を上記工程に従って作
動させるように適宜プログラム手順若しくはプログラム
編集をリアルタイムで行う。
【0116】これらのシステムのユーザインタフェース
としては、図50に示すようなプログラミングキーボー
ド514、516等の入出力装置538が用意されてい
る。これらの入出力装置538は、RS232C、RS
422C等の汎用インタフェースや電気信号、光同軸通
信、無線信号等によるLANおよびマルチバス、インサ
ーネット、トークンリングにより自在に各コントロー
ラ、プロセッサ、コンピュータ等に接続することができ
る。また、上位のCIMコンピュータやコントローラ、
プロセッサ等に接続可能な入出力装置540または汎用
インタフェースが用意されている。この場合、コントロ
ールプログラムの編集、作成、変更、ダウンロード、ア
ップロード、入出力等の作用全体を上位のCIMコンピ
ュータだけに止まらず、各コントローラ、プロセッサ、
コンピュータ等で行うことが可能である。さらに、任意
のコントローラ、プロセッサ、コンピュータにアクセス
することが可能である。この場合、前記マルチバス、L
ANを介して通信を行なってもよいが、夫々すべてのコ
ントローラ、プロセッサ、コンピュータを互いにネット
ワークにより直接的に連結してもよい。また、ソフトウ
エア的に仮想ネットワークにより直接的に連結してもよ
い。これにより、作業現場における全体の制御、管理情
報の監視、操作が可能となり、作業性のみならず、各作
業、工程単位におけるシステム全体の統合性を保存した
独立個別制御が可能となる。これは、システム全体の柔
軟性を高めることとなり、システム変更、保守、多品種
少量生産に非常に有効である。
【0117】ところで、これらのコントローラ、プロセ
ッサ、コンピュータは、上記マルチバス、LANを介し
て通信を行ってもよいが、各々全てのコントローラ、プ
ロセッサ、コンピュータを互いにネットワークにより直
接的に連結してもよい。また、ソフトウエア的に仮想ネ
ットワークを設けてもよい。さらには、上位コンピュー
タ、下位コンピュータ、PC、ローカルコントローラも
UNIXやミニコン、マイコンのOSにより統合しても
よい。マッキントッシュの如くスプレッシュボードのウ
インドウによりオフジェクトアーキテクチャによる実行
でもよい。Graphic/二次元/ソリッドモデリン
グ、例えば、SDRC社のIdeasやIBM社のCA
DAM、DB2、CAIIA社のCAE、AUTOCA
D社のDXT等のCAD/CAM/CAE/LAデータ
構造を利用し、コンカレントエンジニアリングとして設
計・開発シミュレーションを行ってもよい。この場合、
マン・マシンインタフェース(MMI)としてバーチャ
ルリアリティ技術を活用すると有効である。
【0118】また、システムのユーザインタフェースと
してバーチャルリアリティを導入してもよい。この場
合、システム認識の補助として実存の生産システムやネ
ットワーク、部品、発注状況等を仮想空間として提供し
てもよいが、さらに進んで現実の工場設備、FAシステ
ムの構成、配置に拘らず使用者(システム構成者、プロ
グラマ、生産計画者、保守管理者等)に応じた仮想認識
システムを提供し、作業性、理解を助ける。これによ
り、認識されるシステムと現実構成システムの分離が可
能となり現実構成システムを使用者の能力に合わせる必
要がなく、例えば、単一の現実構成システムを同時に複
数の仮想認識システムとして認識して運用する、現実構
成システムをハードウエア的な変更なしに仮想認識シス
テムの変更により変更可能とする、現実構成システムを
時間的に細分化して運用する(タイムシアリング)、現
実構成システムを空間的に細分化して運用する(マルチ
レイヤ)等のように、空間的、時間的に使用者の認識限
界を越えたシステム運用が可能となる。なお、このシス
テムは現実構成システムを統合管理制御するシステム
(GOD)と、それらを仮想認識システムに翻訳し使用
者に提供するシステム(DEVIL)とにより構成され
る。これらCIM管理のもとに規格化されたアクチュエ
ータの構造体484の生産システムにおいて、ワーク2
16をその構成要素である規格化された構造体484お
よびアクチュエータ210、206、208、492、
498、500、吸着用パッド230、メカニカルハン
ド510、シリンダ232、236、512に代替し
て、生産システム自身を自ら形成、保守する自己再生C
IMシステム(Artificial-Life CIM:ALCIM)
としてもよい。さらには最低単位のALCIMシステム
から生産ラインや工場全体は言うに及ばず地域的工場群
生産にまで自己増殖してもよい。これらの技術は将来的
な遺伝子技術の発展により生物学的な構成とすることも
可能である。この場合、例えば、一粒の超DNA/RN
Aによる種子から生産システムや工場にまで自己増殖し
てもよい。完全な自己増殖生産システム(Artificial-L
ife Manufacturing System:ALMS)は工場、流通の
他、医療、一般家庭、さらには原子力、真空、スーパク
リーンルーム等の特殊環境、極地、厳寒地、深海、宇宙
空間、惑星等、生存環境が極端に厳しい地域の開発に大
いに有効である。また、限定された単一環境に複数の生
産目的を有するALMSを配置し、互いにシステム規
模、能力、効率を統合させ単一環境単位規模での要求能
力、環境条件等に応じた最適の複合ALMSを構築する
ことが可能である。この場合、自己増殖、自己改造、さ
らには突然変位的なシステム変更等の能力を継続的に持
たせれば、堪えず変化する要求能力、環境条件に最大限
適応した単一環境単位の複合ALMSを育成することが
可能である。これらシステム競合による最適化の概念
は、例えばAI等、自己改変能力を持たせたシステムに
対しても有効であり、ALMSに限らずシステム管理ソ
フトウエア、ネットワーク順位、製造ライン構築、製造
順位、工程分割・構築等の最適化に有効である。一方、
システム競合による最適化の概念は、さらに、独立制御
性を有する複数のシステムの競合によるCIMシステム
の運用の可能性を暗示している。この場合、CIMシス
テムは具体的な集中制御系を備えておらず、システム全
体の統合的な運用はシステム全体を構成する全ての独立
制御システムの総意により運用されることになる。これ
ら統合意志は具体的には特定の独立制御システムにより
取りまとめられてもよいし、ハードウエア的視点におけ
る分散された集中制御系としてシステム全体を構成する
全ての独立制御システムの特定部分が各々有機的にリン
クし機能してもよい。このような状況下で各独立制御シ
ステムの要求や任務の重要性を加味して統合意志の決定
を行えば、常に最適な全体制御が可能となる。
【0119】
【発明の効果】本発明に係るアクチュエータによれば、
以下の効果が得られる。
【0120】すなわち、駆動源としてメインモータであ
る第1インダクションモータとサブモータである第2イ
ンダクションモータとを用いることにより、アクチュエ
ータの小型化、コンパクト化を図ることができる。ま
た、駆動源を前記第1インダクションモータと第2イン
ダクションモータとに分割することにより、制御手段は
変位量検出手段によって検出された変位量に基づき前記
第1および第2インダクションモータの夫々の駆動力を
制御することが可能となり、この結果、より高度な制御
を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るアクチュエータの
斜視図である。
【図2】図1に示すアクチュエータの一部省略斜視図で
ある。
【図3】図1に示すアクチュエータの一部断面図であ
る。
【図4】図1に示すアクチュエータの動作を示すブロッ
ク図である。
【図5】図1に示すアクチュエータの端部の一部断面図
である。
【図6】本発明の第2の実施例に係るアクチュエータの
分解斜視図である。
【図7】プーリ一体型インダクションモータの分解斜視
図である。
【図8】プーリ一体型インダクションモータの分解斜視
図である。
【図9】プーリ一体型インダクションモータの断面図で
ある。
【図10】タイミングベルトとプーリ一体型インダクシ
ョンモータとの関係を示す斜視図である。
【図11】フレームに連結プレートを挿入する状態を示
す説明図である。
【図12】本発明の第3の実施例に係るアクチュエータ
の分解斜視図である。
【図13】プーリ一体型インダクションモータの分解斜
視図である。
【図14】プーリ一体型インダクションモータの分解斜
視図である。
【図15】本発明の第4の実施例に係るアクチュエータ
の分解斜視図である。
【図16】図15に示すアクチュエータに配設されるイ
ンダクションモータの分解斜視図である。
【図17】図15に示すアクチュエータに配設されるイ
ンダクションモータの分解斜視図である。
【図18】図15に示すアクチュエータに配設されるイ
ンダクションモータの分解斜視図である。
【図19】アクチュエータの構造体の第1の組立例であ
る。
【図20】アクチュエータおよび柱状部材等を連結する
連結手段の第1の実施例を示す説明図である。
【図21】連結手段の第1実施例を示す斜視図である。
【図22】連結手段の第2の実施例を示す一部断面図で
ある。
【図23】連結手段の第3の実施例を示す一部断面図で
ある。
【図24】連結手段の第4の実施例を示す一部断面図で
ある。
【図25】連結手段の第5の実施例を示す斜視図であ
る。
【図26】図25に示す連結手段の連結状態を示す一部
断面図である。
【図27】連結手段の第5の実施例を示す斜視図であ
る。
【図28】図25に示す連結手段の連結状態を示す説明
図である。
【図29】連結手段の第6の実施例を示す斜視図であ
る。
【図30】図29に示す連結手段の連結状態を示す一部
断面図である。
【図31】補強部材を取り付ける場合の斜視図である。
【図32】補強部材を取り付けた状態を示す斜視図であ
る。
【図33】柱状部材の端面の側面図である。
【図34】柱状部材の端面の側面図である。
【図35】柱状部材の端面の側面図である。
【図36】柱状部材の端面の側面図である。
【図37】柱状部材の端面の側面図である。
【図38】連結手段の第7の実施例を示す斜視図であ
る。
【図39】図38に示す連結手段の連結状態を示す説明
図である。
【図40】連結手段の第8の実施例を示す斜視図であ
る。
【図41】図40に示す連結手段の連結状態を示す説明
図である。
【図42】連結手段の第9の実施例を示す斜視図であ
る。
【図43】図42に示す連結手段の連結状態を示す説明
図である。
【図44】柱状部材の貫通孔を示す断面図である。
【図45】柱状部材の貫通孔を示す一部断面図である。
【図46】柱状部材の貫通孔を示す断面図である。
【図47】柱状部材の貫通孔を示す一部断面図である。
【図48】連結手段の第10の実施例を示す斜視図であ
る。
【図49】連結手段の第11の実施例を示す斜視図であ
る。
【図50】アクチュエータの構造体の第2の組立例を示
す斜視図である。
【図51】図50に示すアクチュエータの構造体の部分
斜視図である。
【図52】図50に示すアクチュエータの構造体の動作
を示すブロック図である。
【符号の説明】
10…アクチュエータ 12…ボールねじシャフト 16…テーブル 18…フレーム 20a、20b…インダクションモータ 21…エンコーダ 23…インバータモータコントローラ
【手続補正書】
【提出日】平成4年7月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0114
【補正方法】変更
【補正内容】
【0114】上記した制御系の構成は、システム全体の
統合的制御が特定のホストコンピュータに依存し、その
ノードを通して各制御機器を制御する中央集中型制御系
を構成している。この中央集中型制御系は多くの利点を
有する反面、ホストコンピュータのダウンによりネット
ワーク全体がダウンしたり、ノードや制御機器の変更や
追加に対して大規模な制御アプリケーションプログラム
を変更しなければならない等の欠点が存在する。そこ
で、制御系の各制御装置、制御単位は自己を制御する制
御アプリケーションプログラムを持ち、互いに通信し合
って作動し、ホストコンピュータを必要としないLON
(Local Operating Network)
による分散型知的制御系としてもよい。分散型知的制御
系では、各ノードに分散している制御アプリケーション
プログラムはシンプルな構造を持ち、ネットワークやノ
ード制御機器の追加や変更に柔軟に対応できる(特公
平3−504066号並びに特公平3−505642
号参照)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外枠を構成する構造部材に対して、駆動源
    の作用下に変位する移動体が配設されたアクチュエータ
    であって、 前記駆動源はメインモータである第1インダクションモ
    ータと、該メインモータを補助または制御するサブモー
    タである第2インダクションモータとを有し、 前記駆動源の駆動力を前記移動体に伝達する駆動力伝達
    手段と、 前記移動体の変位量を検出する変位量検出手段と、 前記変位量検出手段によって検出された変位量に基づ
    き、前記メインモータおよびサブモータの夫々の駆動力
    を制御することにより、前記移動体の移動位置または移
    動速度を制御する制御手段と、 を備えることを特徴とするアクチュエータ。
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