JP3285385B2 - 吸着パッド - Google Patents

吸着パッド

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JP3285385B2
JP3285385B2 JP19885292A JP19885292A JP3285385B2 JP 3285385 B2 JP3285385 B2 JP 3285385B2 JP 19885292 A JP19885292 A JP 19885292A JP 19885292 A JP19885292 A JP 19885292A JP 3285385 B2 JP3285385 B2 JP 3285385B2
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茂和 永井
修三 桜井
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エスエムシー株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、コンパクトデ
ィスク等の孔部を有するワークを吸着し、任意の場所に
搬送するための吸着パッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば、薄板状のワークを搬
送するために吸着パッドが使用されている。この種の吸
着パッドは、パッド本体と一体に連設されたスカート部
を備え、前記スカート部をワークに当接させ、負圧を発
生させることでワークの吸着搬送を行う。このような吸
着パッドが、例えば、実開昭61−169541号、実
開昭62−172582号に開示されている。
【0003】これらの吸着パッドは、ワークの孔部周縁
部に当接する第1パッド部と、前記第1パッド部の外周
部からワークに当接する第2パッド部とからなり、前記
第1および第2パッド部間に負圧を発生させることでワ
ークの吸着を行うものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記の従来
技術では、別体に構成された第1および第2パッド部を
組み立てることで吸着パッドを製作している。この場
合、ワークを確実に吸着するためには、前記第1および
第2パッド部の相互の位置関係を高精度に設定しなけれ
ばならず、従って、組立精度が要求されることになる。
【0005】また、パッド部は、ワークに指向して徐々
に薄肉となる可撓性部材によって形成されているため、
真空吸着源を作動させた吸着時には、各パッド部が変形
することになる。この場合、前記真空吸着源による吸着
力が変動すると、ワークに対する吸着パッドの位置も変
動するため、正確な位置決めが困難となる不都合があ
る。
【0006】本発明は、以上のような不都合を解消する
ためになされたものであって、第1および第2パッド部
の相対的位置関係を高精度に設定することができ、ワー
クを好適に吸着することができ、また、吸着時における
位置決め精度を高めることのできる吸着パッドを提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、孔部を有するワークを吸着搬送する装
置に設けられる吸着パッドにおいて、真空発生装置に連
通する空気吸引通路が穿設されたアダプタと、前記アダ
プタに保持され、前記ワークに当接する内周側の第1パ
ッド部と外周側の第2パッド部とが一体に形成された保
持部材とを備え、前記第1パッド部は、前記ワークの孔
部の周囲に当接し、前記第2パッド部は、前記第1パッ
ド部の外周部から前記ワークに当接し、前記第1パッド
部のワークに対する当接面は、前記第2パッド部のワー
クに対する当接面よりもワーク側に突出して形成され、
前記第1パッド部および第2パッド部のワークに当接す
る面の平面部の周縁部に薄肉状の第1スカート部と第2
スカート部がそれぞれ形成され、さらに前記第1スカー
ト部および第2スカート部は、それぞれ、一方が他方側
に向かって相互に突出するように形成され、前記空気吸
引通路は、前記第1パッド部と前記第2パッド部との間
に画成される空間に連通することを特徴とする。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【作用】係る構成を有する本発明の吸着パッドは、第1
パッド部と第2パッド部とが一体に成形されることによ
り、パッド部の相対的な位置関係が高精度に設定され
る。
【0012】また、ワークの吸着時において、第1パッ
ド部のスカート部は第2パッド部側に変形し、第2パッ
ド部のスカート部は、第1パッド部側に変形するため、
これらのパッド部をワークの狭い範囲の吸着部に当接す
ることができる。
【0013】さらに、ワークの吸着時において、負圧は
各スカート部によって保持され、また、ワークに対する
保持部材の位置は平面部によって規制されるため、ワー
クと保持部材との位置関係が高精度に設定される。
【0014】さらにまた、第1パッド部のワークに対す
る当接面は、第2パッド部のワークに対する当接面より
もワーク側に突出して形成されることにより、段差を有
するワークを吸着することができる。
【0015】
【実施例】本発明の吸着パッドについて好適な実施例を
挙げ、図1乃至図6を参照しながら以下詳細に説明す
る。
【0016】図1は、本実施例の吸着パッドの縦断面図
を示し、図2は、本実施例の吸着パッドのA−A線断面
図を示す。図3は、図1のB部の拡大図を示す。
【0017】図1において、参照符号10は、吸着パッ
ドを示す。該吸着パッド10は、基本的にアダプタ12
と保持部材14とから構成されている。該アダプタ12
には、図示しない真空発生装置に連通する空気吸引孔1
6が軸心方向に途中まで穿設され、また、この空気吸引
孔16に略直交して2つの水平孔18a、18bが連通
している。また、前記アダプタ12の外周部には、環状
溝部20が形成されている。
【0018】一方、保持部材14の上端部には、前記環
状溝部20に嵌合する環状突部22が形成されている。
保持部材14は、第1パッド部14aと、前記環状突部
22が形成され、第1パッド部14aの外周部を囲繞す
る第2パッド部14bとから構成される。第1および第
2パッド部14a、14bは、一体に形成されており、
これらの間には、複数の縦孔24a〜24dが形成され
ている。前記縦孔24a〜24dは、上端部において空
間26を介してアダプタ12の水平孔18a、18bに
連通し、下端部において第1および第2パッド部14
a、14b間の環状空間28に連通する。
【0019】前記第1パッド部14aの下端部には、ワ
ークWの第1段差面30aに当接する実質的に変形しな
い平面部32aと、この平面部32aの外周縁部に沿っ
て設けられる変形容易なスカート部(第1スカート部)
34aとが形成される。また、前記第2パッド部14b
の下端部には、ワークWの第2段差面30bに当接する
実質的に変形しない平面部32bと、この平面部32b
の内周縁部に沿って設けられる変形容易なスカート部
(第2スカート部)34bとが形成される。
【0020】なお、ワークWの第1段差面30aは、第
2段差面30bに対して凹状に形成されているととも
に、その中央部に孔部36が設けられている。そして、
第1パッド部14aは、ワークWの第1および第2段差
面30a、30b間の段差に対応して第1パッド部14
bよりも突出して形成されている。
【0021】以上に説明した吸着パッド10は、図4に
示される構造体40に適用することができる。
【0022】前記構造体40は、直線的に延在する構造
部材42と、移動体44を有し、前記構造部材42に連
結されるアクチュエータ構造体46a〜46cとから構
成される。
【0023】図5は、アクチュエータ構造体46a〜4
6cの斜視図を示す。該アクチュエータ構造体46a〜
46cは、基本的に外枠を構成する構造部材42と、エ
ンコーダを有するステッピッグモータ、超音波モータ等
からなるモータ48と、ボールねじ50と、移動体44
等からなる移動部材52とから構成される。該構造部材
42は、内側の底部に2本のレール状の溝部54、内側
の両側面に凹部56、外側面に凹部58が夫々形成され
ている。
【0024】前記移動部材52には、さらに、駆動源と
しての前記モータ48による回転駆動力をボールねじ5
0に伝達するケーシング部60と、板状のボールねじ支
持部62とが配置されている。
【0025】前記アクチュエータ構造体46a上には、
バルブブロック、エゼクタ、フィルタ、真空圧力検出部
等で構成されたバルブユニット64が配設され、このア
クチュエータ構造体46aの移動体44には、アクチュ
エータ構造体46bが装着される。アクチュエータ構造
体46bの移動体44には、シリンダ66が装着されて
おり、このシリンダ66のシリンダロッド68には本実
施例の吸着パッド10が取着されている。吸着パッド1
0の下方向には、作業テーブル70が配設されており、
前記作業テーブル70上にはワークWが載置されてい
る。
【0026】一方、前記アクチュエータ構造体46cは
複数の移動体44を有しており、ワーク搬送手段を構成
している。アクチュエータ構造体46cにはアクチュエ
ータ用コントローラボックス72と付属機器用コントロ
ーラボックス74とを備えており、該アクチュエータ用
コントローラボックス72には構造体40のシステムと
のシーケンス制御用プログラムがセットされている。ま
た、該付属機器用コントローラボックス74には、前記
バルブユニット64内の真空圧力検出部からの信号が送
出される。
【0027】次に、以上のように構成された本実施例の
吸着パッド10の作用効果について説明する。
【0028】先ず、図4に示す構造体40において、前
記アクチュエータ構造体46a、46bが駆動されるこ
とで移動体44が所定のワークW上に移動し、次いで、
前記シリンダ66が駆動されることで吸着パッド10が
当該ワークWに指向して下降する。この場合、前記第1
パッド部14aの下端部がワークWの第1段差面30a
に当接し、また、前記第2パッド部14bの下端部がワ
ークWの第2段差面30bに当接する。そこで、吸着パ
ッド10をさらに下降させると、第1パッド部14aの
スカート部34aが変形し、同様に、第2パッド部14
bのスカート部34bが変形し、前記スカート部34
a、34bがそれぞれ第1段差面30a、第2段差面3
0bに当接した時点で吸着パッド10の下降動作が停止
する(図6参照) 。この状態で図示しない真空吸着源を
作動させると、空気吸引孔16、水平孔18a、18
b、空間26を介して縦孔24a〜24dに負圧が発生
し、これによりワークWが吸着される。
【0029】ここで、第1パッド部14aと第2パッド
部14bとは一体に成形されているため、その段差H
(図3参照) をワークWの第1段差面30aと第2段差
面30bの段差に正確に一致させて設定することができ
る。従って、各第1パッド部14a、第2パッド部14
bの下端部は確実にワークWに当接する。また、スカー
ト部34a、34bは第1段差面30a、第2段差面3
0bに密着状態にある。さらに、吸着時においてスカー
ト部34aは第2パッド部14b側に変形し、スカート
部34bは第1パッド部14a側に変形するため、例え
ば、第1段差面30a、第2段差面30bの吸着部分の
範囲Cが狭いような場合であっても、その一部が平面部
32a、32bにはみ出してリークが生じる等の不具合
は生じない。この結果、ワークWは確実に吸着されるこ
とになる。
【0030】ワークWを吸着すると、吸着パッド10は
シリンダ66の作用下に上昇した後、アクチュエータ構
造体46bによってアクチュエータ構造体46c上まで
ワークWを搬送し、所定の移動体44上にワークWを載
置する。この場合、吸着パッド10は、図6に示すよう
に変形しない第1パッド部14a、第2パッド部14b
の平面部32a、32bがワークWに当接した状態とな
っているため、吸着パッド10に対してワークWが正確
に位置決めされることになる。従って、このような状態
で保持されたワークWは、アクチュエータ構造体46c
の移動体44上の所定位置に高精度に載置されることに
なる。続いて、アクチュエータ構造体46cによりワー
クWは所望の場所まで搬送される。
【0031】次に、本発明に係る吸着パッド10を利用
した別の構造体の組立例を図7に示す。
【0032】図7に示すように、構造体200は、骨組
みを形成する複数の柱状部材(構造部材)202と、第
1乃至第4アクチュエータ構造体204、206、20
8、210と、第2アクチュエータ構造体206に併設
されるエアバランサ(以下、バランサという)212
と、作業テーブル214と、ワーク216と、ワーク保
持プレート218と、移動体220、222、224、
226と、ワーク吸着手段としての吸着パッド228が
連結されたシリンダ230と、シリンダロッド232が
突出した状態のシリンダ234と、アクチュエータ用コ
ントローラボックス236と、付属機器用コントローラ
ボックス238と、図示しないコンプレッサ、除湿器、
アフタークーラー等から構成される。なお、図7中のア
クチュエータ構造体204、206、208、210は
前記実施例中のアクチュエータ構造体46a〜46cと
基本構成を略同一とする。
【0033】また、図示しないコンプレッサ、除湿器、
アフタークーラー等は一体化して各アクチュエータ構造
体204、206、208、210のブロック内に挿入
されている。この場合、柱状部材202内に一体化若し
くは接続して配線される。また、周知のコンプレッサ、
スクロールコンプレッサ等の吸器を用いて真空圧力を循
環伝送して利用することも可能である。なお、これらの
コンプレッサ、除湿器、アフタークーラー、周知のコン
プレッサ、スクロールコンプレッサ等の吸器等は後述す
る各アクチュエータ構造体のモータボックス、バルブユ
ニット等に分散して内蔵してもよい。
【0034】第1アクチュエータ構造体204は、その
移動体220の上面に取り付けられた第2アクチュエー
タ構造体206とバランサ212を直線方向に移動する
ためのものであり、前記第1アクチュエータ構造体20
4に直交して接続される第2アクチュエータ構造体20
6および第2アクチュエータ構造体206に併設された
バランサ212は、その移動体224に取り付けられた
第3アクチュエータ構造体208を鉛直方向に移動する
ためのものである。さらに前記第2アクチュエータ構造
体206および第2アクチュエータ構造体206に併設
されたバランサ212に直交して接続される第3アクチ
ュエータ構造体208の移動体224には、吸着パッド
228が連結されたシリンダ230が連接されている。
また、第4アクチュエータ構造体210の移動体226
には、シリンダ234が連接され、ワーク216の搬
送、位置決めに用いられる。なお、第1アクチュエータ
構造体204と柱状部材202との連結部にはモータボ
ックス240が、第4アクチュエータ構造体210と柱
状部材202との連結部にはバルブユニット242が夫
々配設されている。勿論、前記モータボックス240お
よびバルブユニット242は、例えば、第2アクチュエ
ータ構造体206に示すように、上面からの突出を避け
た面一の形状にしてもよいことは言うまでもない。ま
た、モータボックス240およびバルブユニット242
に前記のアクチュエータ用コントローラボックス236
の一部を分散して内蔵させてもよい。
【0035】動作については、先ず第3アクチュエータ
構造体208に連結されたシリンダ230に柱状部材2
02内の流体通路を介して圧縮空気を供給する。前記圧
縮空気の供給によりシリンダ230のシリンダロッド2
32が下方に変位して、ワーク216が吸着パッド22
8により吸着される。再び圧縮空気の供給によりシリン
ダロッド232を上方に変位させ、その状態を保持しな
がら第2アクチュエータ構造体206に併設されたバラ
ンサ212の移動体222を上方に移動させ、第3アク
チュエータ構造体208を上方に移動させる。さらに、
第1アクチュエータ構造体204の移動体220を縦軸
方向に移動させ、前記第1アクチュエータ構造体204
の移動体220に連結された第2アクチュエータ構造体
206および該第2アクチュエータ構造体206に併設
されたバランサ212を移動させる。前記第1アクチュ
エータ構造体204および第3アクチュエータ構造体2
08は、吸着パッド228に吸着されたワーク216が
所望の位置の上方に近接した時に移動を休止し、第2ア
クチュエータ構造体206およびそれに併設されたバラ
ンサ212の移動体222およびシリンダ230のシリ
ンダロッド232を下方に変位させて、ワーク216を
ワーク保持プレート218の穴部244に挿入する。こ
のとき、第4アクチュエータ構造体210のシリンダロ
ッド232を変位させて、ワーク216を前記穴部24
4に位置決めすることができる。さらに、第4アクチュ
エータ構造体210はその移動体226およびシリンダ
234により、作業テーブル214にワーク216を搬
送することができる。なお、ワーク保持プレート218
は、作業テーブル214上において、図示しない位置決
め手段により、位置決めされる。
【0036】ここで、前記柱状部材202およびアクチ
ュエータ構造体204、206、208、210、バラ
ンサ212等を接続する連結手段について図8乃至図3
7を用いて説明する。
【0037】図8および図9は、連結手段の第1の実施
例を示し、図8(a)は柱状部材同士を連結した場合の
一部略正面図、図8(b)は前記図8(a)の一部断面
側面図、図9は分解斜視図である。
【0038】図8において、略同一に形成された柱状部
材248には、各側面の長さ方向に直線状の溝部250
が画成されている。前記溝部250には、ねじ252を
介してねじ止めされるプレート254が摺動自在に配設
される。前記ねじ252の先端部256は、円錐状に形
成されている。前記柱状部材248の両端部の四隅角部
には空気、油、水等の流体の伝送路である流体通路25
8が貫通して形成されているとともに、略中心部にはス
プリング260を介してボルト262を挿入するための
孔部264が画成されている。このボルト262の頭部
266は、前記溝部250の断面形状に相応して形成さ
れ、前記柱状部材248の一端側から略直交する方向に
指向して遊嵌される。また、前記ボルト262の中間部
にはV字型の溝268が切られ前記頭部266の反対側
にはスプリング受けとなる円形の凹部270が設けられ
ている。
【0039】そこで、前記柱状部材248同士を連結し
て接続する際、一方の柱状部材248の一端側からプレ
ート254を溝部250に、スプリング260およびボ
ルト262を孔部264にその長さ方向に指向して挿入
するとともに、前記ボルト262の頭部266を柱状部
材248の一端部の溝部250と直交する方向に指向し
て遊嵌する。続いてねじ252が溝部250を介して前
記プレート254にねじ込まれることにより、ボルト2
62を介して柱状部材248同士が略直角方向に連結固
定される。すなわち、図8(b)に示すように、前記ね
じ252の先端部256の傾斜面がボルト262のV字
型の溝268の傾斜面に当接することにより、前記ボル
ト262と一体化された頭部266が矢印A方向に変位
する。この頭部266の変位により、溝部250に遊嵌
されていた頭部266の裏側と前記溝部250とが当接
して柱状部材248が固定される。このようにして柱状
部材248同士を簡便に連結することが可能となり、柱
状部材248内の流体通路258を介して流体圧信号を
伝送することが可能となる。
【0040】次に、前記連結を解除して柱状部材248
を離間させる場合には、前記ねじ252を緩めることに
より、スプリング260の弾発力によってボルト262
が矢印B方向に変位する。前記ボルト262の変位によ
り、ボルト262の頭部266の裏側が溝部250から
離間して、再びボルト262の頭部266が溝部250
において遊嵌した状態となる。前記ボルト262の頭部
266の遊嵌により、一方の柱状部材248の溝部25
0から他方の柱状部材248に挿入されたボルト262
の頭部266が摺動可能となり、溝部250に沿って柱
状部材248を移動させることにより取り外すことが可
能となる。なお、前記連結手段の第1の実施例として柱
状部材248同士を連結する場合について説明したが、
柱状部材248と前記アクチュエータ構造体204、2
06、208、210若しくはバランサ212同士を連
結する場合においても同様であり、その詳細な説明を省
略する。
【0041】次に、図10に示す連結手段の第2の実施
例では、柱状部材272の一側面に平行した溝部250
を画成するとともに、前記溝部250に遊嵌される頭部
276と一体化されたボルト278が二個配設されてい
る点で前記実施例と異なる。なお、連結手段の第2の実
施例以下において前記第1の実施例と略同一の構成要素
には同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略す
る。
【0042】続いて、図11および図12に示す連結手
段の第3および第4の実施例では、例えば、夫々柱状部
材248を略直交した三方向に連結している。図11に
示す第3の実施例では、図7に示した併設されたバラン
サ212と第2アクチュエータ構造体206の各々の側
面に連結手段の第1の実施例で示した柱状部材248を
接続し、さらにバランサ212と第2アクチュエータ構
造体206の各々のフレーム280、282に跨がり、
柱状部材248に略直交して柱状部材272をバランサ
212と第2アクチュエータ構造体206の各々のフレ
ーム280、282の各底面に平行した溝部250に対
応するように2個のボルト262により接続している。
なお、図12に示す連結手段の第4の実施例でも、前記
と同様に、アクチュエータ移動体284とバランサ21
2とを併設したものに夫々柱状部材248、286を連
結しており、その詳細な説明を省略する。
【0043】次に、連結手段の第5の実施例について図
13乃至図15を用いて説明する。
【0044】図13は柱状部材および連結部材の斜視
図、図14は柱状部材に連結部材を連結した状態におけ
る一部断面図、図15は連結部材を介して柱状部材同士
を連結した状態を示す斜視図である。
【0045】図13において、柱状部材288の長手方
向に対し略鉛直に切断された切断端面に接続され、連結
手段として機能する接続用ブロック(以下、ブロックと
いう)290はダイカスト、精密鋳造、好適には真空ダ
イカスト、真空鋳造、ロストワックス法、押し出し、引
き抜き、金属粉末射出若しくはセラミックス等により成
形され、前記ブロック290が柱状部材288と接合す
る面の略中心部には略円柱状に形成された突出部292
が設けられている。この突出部292は、取り付けられ
る一方の柱状部材288の軸線方向中心部に画成され、
流体通路として機能する貫通孔294に嵌め合いの寸法
公差を持って嵌挿される。これにより、柱状部材288
の切断面が長手方向に対し鉛直に切断されていなくて
も、ブロックの突出部292は当接面に対し鉛直に画成
されており、柱状部材288の貫通孔294は長手方向
に対し平行に成形されているので柱状部材288の長手
方向に対しブロック290の当接面は鉛直に矯正される
ことになる。
【0046】前記ブロック290は、突出部292を囲
むように、各々対向して配置される爪部296a〜29
6dが設けられている。この爪部296a〜296dに
は、略円形の孔部298a〜298dが画成されてい
る。前記爪部296a〜296dは、柱状部材288の
断面略T字型の溝部300に挿入され、前記孔部298
a〜298dを介して止めねじ302を緊締することに
より、該止めねじ302が柱状部材288に画成された
溝部300の深部304に食い込み、弾性変形若しくは
塑性変形、好適には塑性変形することにより確実に連結
することができる。さらに、前記止めねじ302の嵌め
込み方向とは逆方向に、前記爪部296a〜296dの
先端部305が外側に拡がることにより、爪部296a
〜296dが前記溝部300と深部304との傾斜面に
食い込み、ブロック290の抜け止め効果をより確実に
得ることができる(図14参照)。このとき、止めねじ
302の締め込み量の違いによるブロック290のずれ
防止のために前記突出部292が貫通孔294に挿入さ
れ、さらに、ブロック290の端面に対向して付設され
る各々の爪部296a〜296dが柱状部材288の溝
部300の長手方向から挿入されて確実に位置決めする
ことができる。
【0047】柱状部材288に取り付けられたブロック
290に略T字形状を有するボルト部材306をスプリ
ング308と共に挿入し、該ボルト部材306の頭部3
10を接続したい相手方柱状部材288の長手方向側面
より挿入し、約90°回転させることにより抜け止め作
用を発揮させることができる。前記ボルト部材306
は、止めねじ312を締め込むことにより、スプリング
308の弾発力により回転したり、ぐらついたりするこ
となく柱状部材288にブロック290を確実かつ容易
に連結することができる(図14参照)。なお、連結さ
れた相手側柱状部材288からこれらのブロック290
を取り外す際、止めねじ312を緩めるとスプリング3
08の弾発力がボルト部材306を相手側柱状部材28
8から離間させる方向に作用し、容易に柱状部材288
を取り外して再構築することができる。
【0048】ここで、図16に示すように、前記ブロッ
ク290にボルト部材306の頭部310が連結された
柱状部材288の一部が塑性変形、若しくは弾性変形、
好適には、弾性変形する場合について説明する。ボルト
部材306がブロック290側に挿入される際、前記ボ
ルト部材306の頭部310の裏面部314が断面略T
字型の溝部300の平面部316に当接する。前記平面
部316の反対のブロック側に当接する面には、段部3
18が画成され、前記ボルト部材306の裏面部314
が溝部300の平面部316を押圧することにより角部
320がブロック290側に変形してブロック290に
嵌合する。
【0049】次に、図17および図18に示すように、
柱状部材288同士を連結する第6の実施例について説
明する。
【0050】柱状部材288の切断端面に4本の六角穴
付タッピンねじ322により取り付けられた矩形ブロッ
ク324の貫通孔326にボルト部材328とスプリン
グ330とを挿入し、止めねじ332を締め込むことに
より、一方の柱状部材288と他方の柱状部材288と
を簡便に連結することができる。なお、スプリング33
0の作用としては、連結の際にスプリング330の弾発
力に反し、ボルト部材328を挿入して押さえるため、
ボルト部材328の溝の位置が回転してずれたり、ぐら
ついたりすることを防止するとともに、連結後、再び止
めねじ332を締める際にボルト部材328が一方の柱
状部材288と他方の柱状部材288とを容易に離間さ
せる働きをする。
【0051】前記矩形ブロック324の四隅には、前記
六角穴付タッピンねじ322が嵌合する孔部334が画
成され、柱状部材288の端面の略中心部に画成されて
いる貫通孔294を圧縮空気等の各種流体通路として用
いる際、柱状部材288の端面に、追加工することが困
難なガスケット溝を予め矩形ブロック324側に形成し
ておき、シールすることにより、シート状のガスケット
を使用すると結合部の剛性低下、構造部材の連結時の寸
法変化等の問題を生じることなく柱状部材288内部の
各種流体の漏れを防ぎ、柱状部材288の端面の貫通孔
294の開口部より流体の入出が可能となる。また、柱
状部材288と矩形ブロック324とさらに連結された
柱状部材288間にガスケット溝およびシール部材を設
け、複数の連結された柱状部材288間を流体通路とし
てもよい。
【0052】次に、複数の柱状部材336を連結して構
造体を組み立てた後、補強部材または他の柱状部材等を
取り付ける場合について説明する。
【0053】図19および図20に示すように、柱状部
材336の側面部に画成された断面略T字型の溝部30
0にボルト部材338を挿入する。この場合、前記ボル
ト部材338の頭部337の長辺部339を溝部300
の長手方向に沿って挿入した後、前記ボルト部材338
の頭部337を約90°回転させることにより回り止め
し、溝部300の所望の位置にボルト部材338を固定
する。このようにして、柱状部材336の側面部の溝部
300にボルト部材338を固定した後、図20に示す
ように、各連結部位に対応する形状の補強部材340、
341、342、343をナット部材344により緊締
することができる。従って、ボルト部材338および補
強部材340、341、342、343等を用いること
により、構築した構造体の強度結合を補強し、全体とし
ての剛性が上がり、アクチュエータ構造体等を接続した
使用時の精度の低下を防止するのに加え、他の柱状部材
336等を連結することにより、設備の拡大等を簡便に
行うことができる。
【0054】次に、他の各種柱状部材の端面の側面図を
図21乃至図25に示す。
【0055】図21乃至図23は、所望の形状に組み立
てられた構造体に対して強度の荷重がかかる部位に用い
ると好適な柱状部材346、348、350を例示し、
図24および図25は、空間部を画成することにより、
一層軽量にした柱状部材352、354を例示してい
る。前記柱状部材346、348、350、352、3
54は、アルミニウム合金、マグネシウム合金、アルミ
ニウム−シリコン合金、マグネシウム−シリコン合金、
アルミニウム−マグネシウム−シリコン合金等の各種の
軽金属材料から成形され、アルマイト、硬質アルマイ
ト、チタンコーティング、サーメット、PVD、CV
、導電陽極酸化処理膜(例えば、タフコート、メタル
コート、フッ素コート) 等の表面処理を行うことによ
り、その機械的強度の向上、耐摩耗性の向上、および
各種部材の取り付けまたは取り外しの際に付着する表面
の傷の軽減を図ることができる。また、塗装による着
色、好適には有色アルマイト処理による着色を行い、設
備等の識別や絶縁に利用してもよい。
【0056】なお、柱状部材には、レーザトリミング、
インクジェット等により、製造番号、年月日、品番、切
断長さ、製造業者名、販売会社、ユーザ等を符号化した
データ、例えば、バーコードをマーキングし、敷設時に
そのデータを搬送、加工、組立設備のコンピュータベー
スに登録し、例えば、CIM等の統合生産における設備
全体で所有する柱状部材およびアクチュエータ構造体等
を容易に管理することができ、設備変更および増設する
際に、CIMのデータベースの一部として効率的に再構
築することが可能となる。
【0057】次に、連結手段の第7の実施例を図26お
よび図27に示す。なお、以下の実施例において第7の
実施例と同一の構成要素には同一の参照符号を付し、そ
の詳細な説明は省略する。
【0058】図26において、柱状部材356を互いに
連結する場合、一方の柱状部材356の切断先端面に接
続用ブロック358を取着する。この接続用ブロック3
58は、柱状部材356の切断先端面の略中央の貫通孔
360に挿入され、複数のスリット362a〜362f
が刻設された突起部364を有する。前記スリット36
2a〜362fによって複数枚に分割された突起部36
4の先端部の外周面には爪部366a〜366fが設け
られ、前記突起部364に近接する四隅角部には連結用
凸部368が付設されている。一方、前記突起部364
の有する反対の側面には、先端部がテーパ部370から
なる断面略T字型のボルト部材372を挿入するための
孔部373が画成されている。接続用ブロック358の
上面部には、外周面に雄ねじ部が刻設された止めねじ3
74と嵌合する雌ねじ部376が設けられ、前記止めね
じ374の先端部はテーパ部378が形成され、前記ボ
ルト部材372に画成されたテーパ状の凹部380に係
合する。なお、前記柱状部材356の外周側面部には、
断面略T字型の溝部384が画成されている。
【0059】そこで、接続用ブロック358の前記連結
用凸部368を柱状部材356の四隅角部に画成された
孔部382に、前記突起部364を貫通孔360に各々
挿入して接続用ブロック358を該柱状部材356の切
断端面に装着する。次に、ボルト部材372のテーパ部
370が突起部364の先端部386の内周面に当接す
る(図27(a)参照)。なお、前記ボルト部材372
の頭部388は、他方の柱状部材356の溝部384に
係合させておく。続いて、接続用ブロック358の雌ね
じ部376に止めねじ374の先端部がボルト部材37
2の凹部380の傾斜面を押圧し、ボルト部材372は
矢印A方向に変位する。前記ボルト部材372が矢印A
方向に変位することにより、該ボルト部材372の頭部
388が一方の柱状部材356を他方の柱状部材356
の軸心方向に引張して両者が連結される。その際、ボル
ト部材372の先端部のテーパ部370が突起部364
の先端部386を外周側に指向して押し開くように作用
するため、該突起部364の先端部386の外周面に刻
設された爪部366a〜366fが貫通孔360の内周
面に食い込み、脱抜を防止する働きをする。このように
して、一方の柱状部材356と他方の柱状部材356と
を簡易に連結することができる。
【0060】次に、連結手段の第8の実施例を図28お
よび図29に示す。
【0061】この第8の実施例において、前記第7の実
施例と異なる点は、接続用ブロック358の突起部36
4の先端部外周面に爪部366a〜366fを設ける代
わりにCリング390を嵌着し、該Cリング390の外
周面に所定間隔離間して先鋭な爪部392を刻設してい
る点である。このように、爪部392を有するCリング
390を突起部364の先端部に装着することにより、
柱状部材356同士を一旦連結した後、両者を分離する
際には、ボルト部材372を脱抜することにより、弾性
変形して拡径していたCリング390が縮径して元の状
態に復帰して簡易に柱状部材356同士を離間させるこ
とができるという利点がある。なお、その他の構成およ
び連結の際の動作については前記実施例と同様であるの
でその詳細な説明を省略する。
【0062】次に、連結手段の第9の実施例を図30お
よび図31に示す。
【0063】本実施例に係る柱状部材394は、外周面
に形成された断面略T字型の溝部396の入口部に該柱
状部材394の長手方向に延在し対向する線状溝398
が画成され、前記溝部396の底部に断面略長円状の貫
通孔400を設け、柱状部材394の軸心に沿って設け
られる貫通孔402と直交して連通するように形成され
ている。この貫通孔400には保持部材404が挿入さ
れ、前記保持部材404は下部に第1かさ歯車406が
一体化して連結され、上部にCリング408を装着する
ための環状溝410が画成され、上面部に断面略六角形
の孔部412が画成されている。一方、柱状部材394
の切断部端面の貫通孔402の入口近傍には、雌ねじ部
414が形成され、該貫通孔402にボルト部材416
が嵌入される。このボルト部材416は、図30に示す
ように、前記保持部材404の第1かさ歯車406と噛
合する第2かさ歯車418と、前記貫通孔402の雌ね
じ部414と嵌合する雄ねじ部420と、連結される他
方の柱状部材394の溝部396に係合する頭部422
とが一体的に形成されている。
【0064】そこで、一方の柱状部材394と他方の柱
状部材394とを連結する際には、一方の柱状部材39
4の溝部396にボルト部材416の頭部422を係合
させ、該ボルト部材416を他方の柱状部材394の貫
通孔402内に嵌入する。続いて、他方の柱状部材39
4の溝部396に画成された長円状の貫通孔400から
保持部材404を挿入し、前記溝部396の入口部に画
成された線状溝398に保持部材404の環状溝410
に嵌着されたCリング408を装着して該保持部材40
4の脱抜を防止する(図31(a)参照)。そして、前
記保持部材404の上面に画成された断面略六角形の孔
部412に、例えば、六角レンチ等により該保持部材4
04を所定の方向に回転させる。前記保持部材404の
回転により該保持部材404の下部に一体化された第1
かさ歯車406が回転し、前記第1かさ歯車406と噛
合する第2かさ歯車418も回転する。前記第2かさ歯
車418の回転により、ボルト部材416は矢印A方向
にねじ込まれ、一方の柱状部材394を他方の柱状部材
394の軸心方向に引張する(図31(b)参照)。こ
のようにして、柱状部材394同士を簡易に連結するこ
とができるとともに、前記実施例のように単に止めねじ
の先端部とボルト部材の凹部傾斜面との接触により締め
付けることに比較して、第1、第2かさ歯車406、4
18を介することにより、弱い締め付けトルクで確実に
柱状部材394同士を連結することが可能となる。ま
た、振動や衝撃による連結部の緩み等が軽減される利点
がある。
【0065】次に、図32に示す断面形状の柱状部材4
24の中心部に画成された貫通孔426を利用し、搬
送、加工、組立等の各種設備に用いる場合について説明
する。
【0066】図33に示すように、柱状部材424の貫
通孔426の内壁面には、4箇所の溝部428が画成さ
れており、この溝部428に係合する部位に凸部を有す
る透孔部材430を前記貫通孔426内に挿入する。こ
の透孔部材430は、例えば、樹脂、アルミニウム、マ
グネシウム合金等により押し出し成形され、該透孔部材
430の管内には各々分割された複数の孔部432a〜
432dが画成されている。前記孔部432a〜432
dには、夫々配線434、同軸・光ファイバケーブル4
36、エア配管438、液状流体管路440等が設けら
れている。従って、外観の美化、孔部432a〜432
d内で各配線・配管等の絡まり防止、各配線・配管の途
中での漏れまたは断線等があった場合に他の部材等に影
響を及ぼすことがない等の利点がある。
【0067】また、図34に示すように、貫通孔426
の内壁面をコーティングすることにより、マイクロウェ
ーブ等のエネルギ伝達路442として利用することがで
きる。
【0068】さらに、図35に示すように、ボールスプ
ライン444を用い、柱状部材424自体がスプライン
ナット446に対して相対的に移動する移動体として用
いてもよい。この場合、スプラインナット446の取り
付け方法は、予め加工された溝部にピン部材448を挿
入し、このピン部材448を柱状部材424との軸の回
り止めとし、さらに止めねじ450を外側面からねじ込
むことにより、スプラインナット446の抜けを防止す
ることができる。
【0069】次に、連結手段の第10の実施例を図36
に示す。この第10の実施例では、略断面T字型の溝部
を有する柱状部材を用いて構築された搬送装置、加工、
組立等の各種設備に容易に取り付けることが可能なシリ
ンダ取り付けブロックについて説明する。
【0070】図36に示すように、ヘッド側にインロー
となる凹部452を有し、四隅角部の貫通孔454が締
めねじ加工の施してある空気圧シリンダ456は、従来
において、例えば、ブラケット、ボルト等により各種設
備に取り付けられている。そこで、この空気圧シリンダ
456に接続用ブロック458を連結し、前記接続用ブ
ロック458の四隅角部に画成された貫通孔460にボ
ルト461を挿入して両者を連結することができる。前
記連結に際し、接続用ブロック458に画成された円形
状の凸部464が空気圧シリンダの円形状の凹部452
に挿入され位置決めされる。空気圧シリンダ456に接
続用ブロック458を連結後、断面略T字型のボルト部
材462を接続用ブロック458の孔部466に挿入
し、止めねじ468を介して容易に前記ボルト部材46
2を締め付けたり、または緩めたりすることができる。
なお、前記空気圧シリンダ456および接続用ブロック
458はダイカスト、精密鋳造、好適には真空ダイカス
ト、真空鋳造、ロストワックス法、押し出し、引き抜
き、金属粉末射出若しくはセラミックス等により成形さ
れる。
【0071】次に、連結手段の第11の実施例を図37
に示す。この第11の実施例は、異なる種類の柱状部材
470、472同士を連結するとともに、前記一方の柱
状部材472に電磁弁474を搭載した真空エゼクタシ
ステム475を連結する場合について説明する。
【0072】図37(b)は柱状部材472の側面図を
示し、取付用貫通孔476、流体通路用貫通孔478お
よび略断面T字型の溝部480を有する柱状部材472
に対し、ガスケット等によりシールされた接続用ブロッ
ク482を介して、他方の柱状部材470に連結する。
各種設備に用いられる柱状部材472に電磁弁474、
真空エゼクタシステム475等の空気圧機器を配設した
い場合、一方の柱状部材472の外側面に空気取り出し
用の横穴加工を行うことにより、該柱状部材472に電
磁弁474を搭載した真空エゼクタシステム475を連
結する。柱状部材472の開放面に雌ねじ加工を施し、
そこから圧縮空気の供給、排気等の配管を行うことによ
り、一方の柱状部材472をマニホールドブロックと同
様に使用することが可能である。前記圧縮空気の供給、
排気は、流体通路用貫通孔478を介して行うことがで
きる。なお、柱状部材472および電磁弁474、真空
エゼクタシステム475はダイカスト、精密鋳造、好適
には真空ダイカスト、真空鋳造、ロストワックス法、押
し出し、引き抜き、金属粉末射出若しくはセラミックス
等により成形され、場合により一体的に構成される。
【0073】このように、構造体に係る連結手段では、
柱状部材、エアバランサ、アクチュエータ等の端部断面
を四角形、六角形等の多角形状に形成することにより、
側面数を増加させることが可能である。また、円形若し
くは略円形であってもよいことは勿論である。そこで、
前記側面に所望の溝部を画成し、前記溝部にボルトを遊
嵌させ、ねじ止めすることにより多方向に簡便に連結す
ることが可能となる。
【0074】本組立例に係る構造体においては、種々に
アクチュエータ構造体等を組み立て、複数のアクチュエ
ータ構造体およびエアバランサを配置してワークを搬送
する場合について説明したが、このような組立例に限定
されるものではなく、その他の複数の柱状部材およびア
クチュエータ等を使用して種々の組み合わせにより構造
体を形成し、前記構造体により上下四方自在にワークを
搬送することが可能となる。
【0075】次に、図7と同様な別の構造体の組立例を
図38に示す。なお、図中において図7と同一の構成要
素には同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略す
る。
【0076】図38の構造体484は、作業工程に応じ
て、第1セクション486と、前記第1セクション48
6に並設される第2セクション488とから基本的に構
成され、該第1セクション486にベルトコンベア49
0が並設されている。
【0077】第1セクション486には、アクチュエー
タ構造体492の一端部に該アクチュエータ構造体49
2の上面と面一に配設されたモータボックス494およ
び表示部を有するコントローラ496が設けられてい
る。このモータボックス494およびコントローラ49
6は、これらが配設されるアクチュエータ構造体492
の上面と面一に形成することにより、他の部材に取り付
ける際の互換性を有するとともに、形状がコンパクトで
あるためスペースの有効利用を図ることができる。従っ
て、図中に示す他のモータボックス240等において
も、配設されたアクチュエータ構造体210の上面と面
一に形成することが可能である。
【0078】一方、前記第2セクション488は、アク
チュエータ構造体に併設されたバランサが夫々対向して
立設され、前記併設されたアクチュエータ構造体49
8、500およびバランサ502、504の移動体に
は、アクチュエータ構造体506の両端部が夫々連結さ
れる。前記アクチュエータ構造体506は前記アクチュ
エータ構造体498、500およびバランサ502、5
04に対して夫々略直交するとともに、略水平状態を保
持して連結される。前記アクチュエータ構造体506の
移動体508にはアクチュエータ構造体208が連結さ
れ、前記アクチュエータ構造体208の移動体224に
はロッドの先端部に吸着パッド510が接続されたシリ
ンダ230が連結されている。前記第1セクション48
6と第2セクション488とが連結される部位およびそ
の長手方向に指向してアクチュエータ構造体210、2
10が連設され、前記アクチュエータの移動体220、
226には夫々位置決め用のシリンダロッド232、2
32を有するシリンダ234、234が連結されてい
る。
【0079】ところで、前記第1セクション486と連
設してベルトコンベア490が設けられ、その連設部位
には、制御システムの入出力装置としての機能を有する
プログラミングキーボード514、516が設けられて
いる。このプログラミングキーボード514、516
は、柱状部材202に対して着脱自在に取着され、本構
造体484内に組み入れられた各種機器、具体的には各
種アクチュエータ構造体206、208、210、49
2、498、500、バランサ212、502、50
4、シリンダ230、234、吸着パッド510、およ
びベルトコンベア490等を後述する制御システムによ
り統括的に管理することができる。なお、前記制御シス
テムを構成する各種コントローラ、プロセッサ、およ
び、例えば、光信号、電気信号、流体圧信号等からなる
各種信号の伝達回路並びに無線信号の送・受信回路は、
夫々アクチュエータ構造体206、208、210、4
92、498、500および柱状部材202の内部に収
納される。
【0080】次に、前記構造体484が全体において複
数の工程を有し、独立した生産ラインとして機能する場
合について説明する。
【0081】図39に示すように、倉庫522より無人
車524を介してベルトコンベア490を介して図示し
ないIDモジュールを備えた部品パレット525が搬送
される。この部品パレット525は、前記構造体484
の第1セクション486に搬入され、所定の工程が施さ
れる。なお、ワーク216にも同様にIDモジュールが
備えられているものとする。その後、図示しない搬送手
段を介して前記部品パレット525を第2セクション4
88に搬入する。該第2セクション488においては、
所定の工程が施された後、所定の生産ラインの全工程を
終えてさらに他の工程に搬送される。
【0082】一方、前記構造体484の各セクション4
86、488が独立した生産ラインとして機能する場合
について説明する。
【0083】図38、図39において、アクチュエータ
構造体492はアクチュエータコントローラ1により、
アクチュエータ構造体208、シリンダ230および吸
着パッド510はアクチュエータコントローラ2によ
り、アクチュエータ構造体206およびバランサ212
はバランサコントローラ1により夫々制御される。さら
に、アクチュエータコントローラ1、2およびバランサ
コントローラ1は、夫々マルチバス526を介して多軸
コントローラ1に接続され、一つの作業単位として統合
的に制御される。また、アクチュエータ構造体210お
よびシリンダ234は、アクチュエータコントローラ3
により制御され、マルチバス528を介して多軸コント
ローラ2に接続され、一つの作業単位として統合的に制
御される。
【0084】このように、構造体484における第1セ
クション486の統合的制御は、電気信号、光信号、無
線通信等を利用したLANにより多軸コントローラ1、
多軸コントローラ2に接続された管理用マイクロプロセ
ッサ1を介して行われる。
【0085】構造体484における第2セクション48
8において、前記と同様に、アクチュエータ構造体50
6はアクチュエータコントローラ4により、アクチュエ
ータ構造体208、シリンダ230および吸着パッド5
10はアクチュエータコントローラ5により、アクチュ
エータ構造体210およびシリンダ234はアクチュエ
ータコントローラ6により、アクチュエータ構造体49
8およびバランサ502はバランサコントローラ2によ
り、アクチュエータ構造体500およびバランサ504
はバランサコントローラ3により夫々制御される。さら
に、バランサコントローラ2およびバランサコントロー
ラ3は、アクチュエータ構造体506を水平状態に保持
しながら略鉛直方向に移動させるために夫々ローカルコ
ントローラ530に接続され、統合同期制御が行われ
る。前記アクチュエータコントローラ4、5およびロー
カルコントローラ530は、夫々マルチバス532を介
して多軸コントローラ3に接続され、一つの作業単位と
して統合的に制御される。従って、第2セクション48
8における統合的制御も、電気信号、光信号、無線通信
を利用したLANにより多軸コントローラ3、4に接続
された管理用マイクロプロセッサ2により行われる。な
お、これらのアクチュエータコントローラ1〜6は、夫
々バランサコントローラとして機能することも可能であ
り、一方、バランサコントローラ1〜3は、アクチュエ
ータコントローラとして機能することも可能である。
【0086】次に、ベルトコンベア490は、ベルトコ
ンベア用コントローラ534により制御され、無人車5
24および倉庫522は夫々図示しない制御装置、制御
システム等により制御される。
【0087】管理用マイクロプロセッサ1および2、ベ
ルトコンベア用コントローラ534、および無人車52
4、倉庫522の各制御装置(図示せず)は、夫々電気
信号、光信号、無線通信等を利用したLANによりネッ
トワーク化されており、相互に自由に情報を伝達するこ
とができ、このため、独立した生産ラインとしての構造
体484の統合的な制御システムを構成することができ
る。
【0088】上記した制御系の構成は、システム全体の
統合的制御が特定のホストコンピュータに依存し、その
ノードを通して各制御機器を制御する中央集中型制御系
を構成している。この中央集中型制御系は多くの利点を
有する反面、ホストコンピュータのダウンによりネット
ワーク全体がダウンしたり、ノードや制御機器の変更や
追加に対して大規模な制御アプリケーションプログラム
を変更しなければならない等の欠点が存在する。そこ
で、制御系の各制御装置、制御単位は自己を制御する制
御アプリケーションプログラムを持ち、互いに通信し合
って作動し、ホストコンピュータを必要としないLON
(Local Operating Network )による分散型知的制御系
としてもよい。分散型知的制御系では、各ノードに分散
している制御アプリケーションプログラムはシンプルな
構造を持ち、ネットワークやノード制御機器の追加や変
更に柔軟に対応できる(特公平3−504066号並
びに特公平3−505642号参照)。
【0089】前記LANネットワークには、同様の生産
ラインとしての構造体484の制御システムに止まら
ず、他の生産、管理、情報、通信、制御システムが接続
されて、より大規模な統合生産管理システムが構築され
る。例えば、LANネットワークにFA、CIMに見ら
れるような上位の経営コンピュータとして働く生産管理
コンピュータ536を接続し、さらに大規模な統合生産
システムのネットワークの一部としてもよい。この場
合、CIMにより管理された工程、発注システムに応じ
て発注、工程管理、組立、加工、搬送手順とそれに伴う
各アクチュエータ、センサ、パレット、ロボット、制御
装置等の制御対象を上記工程に従って作動させるように
適宜プログラム手順若しくはプログラム編集をリアルタ
イムで行う。
【0090】これらのシステムのユーザインタフェース
としては、図38に示すようなプログラミングキーボー
ド514、516等の入出力装置538が用意されてい
る。これらの入出力装置538は、RS232C、RS
422C等の汎用インタフェースや電気信号、光同軸通
信、無線信号等によるLANおよびマルチバス、インサ
ーネット、トークンリングにより自在に各コントロー
ラ、プロセッサ、コンピュータ等に接続することができ
る。また、上位のCIMコンピュータやコントローラ、
プロセッサ等に接続可能な入出力装置540または汎用
インタフェースが用意されている。この場合、コントロ
ールプログラムの編集、作成、変更、ダウンロード、ア
ップロード、入出力等の作用全体を上位のCIMコンピ
ュータだけに止まらず、各コントローラ、プロセッサ、
コンピュータ等で行うことが可能である。さらに、任意
のコントローラ、プロセッサ、コンピュータにアクセス
することが可能である。この場合、前記マルチバス、L
ANを介して通信を行なってもよいが、夫々すべてのコ
ントローラ、プロセッサ、コンピュータを互いにネット
ワークにより直接的に連結してもよい。また、ソフトウ
エア的に仮想ネットワークにより直接的に連結してもよ
い。これにより、作業現場における全体の制御、管理情
報の監視、操作が可能となり、作業性のみならず、各作
業、工程単位におけるシステム全体の統合性を保存した
独立個別制御が可能となる。これは、システム全体の柔
軟性を高めることとなり、システム変更、保守、多品種
少量生産に非常に有効である。
【0091】ところで、これらのコントローラ、プロセ
ッサ、コンピュータは、上記マルチバス、LANを介し
て通信を行ってもよいが、各々全てのコントローラ、プ
ロセッサ、コンピュータを互いにネットワークにより直
接的に連結してもよい。また、ソフトウエア的に仮想ネ
ットワークを設けてもよい。さらには、上位コンピュー
タ、下位コンピュータ、PC、ローカルコントローラも
UNIXやミニコン、マイコンのOSにより統合しても
よい。マッキントッシュの如くスプレッシュボードのウ
インドウによりオフジェクトアーキテクチャによる実行
でもよい。Graphic/二次元/ソリッドモデリン
グ、例えば、SDRC社のIdeasやIBM社のCA
DAM、DB2、CAIIA社のCAE、AUTOCA
D社のDXT等のCAD/CAM/CAE/LAデータ
構造を利用し、コンカレントエンジニアリングとして設
計・開発シミュレーションを行ってもよい。この場合、
マン・マシンインタフェース(MMI)としてバーチャ
ルリアリティ技術を活用すると有効である。
【0092】また、システムのユーザインタフェースと
してバーチャルリアリティ技術を導入してもよい。この
場合、システム認識の補助として実存の生産システムや
ネットワーク、部品、発注状況等を仮想空間として提供
してもよいが、さらに進んで現実の工場設備、FAシス
テムの構成、配置に拘らず使用者(システム構成者、プ
ログラマ、生産計画者、保守管理者等)に応じた仮想認
識システムを提供し、作業性、理解を助ける。これによ
り、認識されるシステムと現実構成システムの分離が可
能となり現実構成システムを使用者の能力に合わせる必
要がなく、例えば、単一の現実構成システムを同時に複
数の仮想認識システムとして認識して運用する、現実構
成システムをハードウエア的な変更なしに仮想認識シス
テムの変更により変更可能とする、現実構成システムを
時間的に細分化して運用する(タイムシアリング)、現
実構成システムを空間的に細分化して運用する(マルチ
レイヤ)等のように、空間的、時間的に使用者の認識限
界を越えたシステム運用が可能となる。なお、このシス
テムは現実構成システムを統合管理制御するシステム
(GOD)と、それらを仮想認識システムに翻訳し使用
者に提供するシステム(DEVIL)とにより構成され
る。
【0093】これらCIM管理のもとに規格化された構
造体484の生産システムにおいて、ワーク216をそ
の構成要素である規格化された構造体484およびアク
チュエータ構造体206、208、210、492、4
98、500、吸着パッド510、シリンダ230、2
34に代替して、生産システム自身を自ら形成、保守す
る自己再生CIMシステム(Artificial-Life CIM:
ALCIM)としてもよい。さらには最低単位のALC
IMシステムから生産ラインや工場全体は言うに及ばず
地域的工場群生産にまで自己増殖してもよい。これらの
技術は将来的な遺伝子技術の発展により生物学的な構成
とすることも可能である。この場合、例えば、一粒の超
DNA/RNAによる種子から生産システムや工場にま
で自己増殖してもよい。完全な自己増殖生産システム
(Artificial-Life ManufacturingSystem:ALMS)
は工場、流通の他、医療、一般家庭、さらには原子力、
真空、スーパクリーンルーム等の特殊環境、極地、厳寒
地、深海、宇宙空間、惑星等、生存環境が極端に厳しい
地域の開発に大いに有効である。また、限定された単一
環境に複数の生産目的を有するALMSを配置し、互い
にシステム規模、能力、効率を統合させ単一環境単位規
模での要求能力、環境条件等に応じた最適の複合ALM
Sを構築することが可能である。この場合、自己増殖、
自己改造、さらには突然変位的なシステム変更等の能力
を継続的に持たせれば、堪えず変化する要求能力、環境
条件に最大限適応した単一環境単位の複合ALMSを育
成することが可能である。これらシステム競合による最
適化の概念は、例えばAI等、自己改変能力を持たせた
システムに対しても有効であり、ALMSに限らずシス
テム管理ソフトウエア、ネットワーク順位、製造ライン
構築、製造順位、工程分割・構築等の最適化に有効であ
る。一方、システム競合による最適化の概念は、さら
に、独立制御性を有する複数のシステムの競合によるC
IMシステムの運用の可能性を暗示している。この場
合、CIMシステムは具体的な集中制御系を備えておら
ず、システム全体の統合的な運用はシステム全体を構成
する全ての独立制御システムの総意により運用されるこ
とになる。これら統合意志は具体的には特定の独立制御
システムにより取りまとめられてもよいし、ハードウエ
ア的視点における分散された集中制御系としてシステム
全体を構成する全ての独立制御システムの特定部分が各
々有機的にリンクし機能してもよい。このような状況下
で各独立制御システムの要求や任務の重要性を加味して
統合意志の決定を行えば、常に最適な全体制御が可能と
なる。
【0094】
【発明の効果】本発明の吸着パッドは、以下の効果を奏
する。
【0095】本発明の吸着パッドは、第1および第2パ
ッド部が一体に成形されているので、各パッド部同士の
位置関係を正確に設定することができる。従って、各パ
ッド部が孔部を有するワークに対して確実に当接し、確
実な吸着作業を行うことができる。なお、保持部材の組
立を必要とせず、部品点数を減少することができるた
め、作業工程も減少する。
【0096】また、各パッド部のスカート部が相互のパ
ッド部側に変形するように設けられているため、ワーク
の吸着時に、スカート部の拡がりによる吸着不良が発生
することがない。
【0097】また、パッド部には、ワークに当接して変
形するスカート部と、変形しない平面部とが形成されて
いるため、ワークの吸着作用は前記スカート部によって
確保される一方、当該吸着パッドとワークとの位置関係
が変形しない前記平面部によって正確に設定されること
になる。この結果、ワークの高精度な位置決めが実現で
きる。
【0098】さらに、段差を有するワークの吸着も確実
に行われ、しかも、予めその段差の高さと幅とに合わせ
て吸着パッドを製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る吸着パッドの吸着前の状態を示す
縦断面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB部の拡大図である。
【図4】本発明に係る吸着パッドが適用される構造体の
斜視図である。
【図5】図4に示す構造体に使用されるアクチュエータ
構造体の斜視図である。
【図6】本発明に係る吸着パッドの吸着時の状態を示す
縦断面図である。
【図7】本発明に係る吸着パッドが適用される構造体の
斜視図である。
【図8】アクチュエータおよび柱状部材等を連結する連
結手段の第1の実施例を示す説明図である。
【図9】連結手段の第1の実施例を示す斜視図である。
【図10】連結手段の第2の実施例を示す一部断面図で
ある。
【図11】連結手段の第3の実施例を示す一部断面図で
ある。
【図12】連結手段の第4の実施例を示す一部断面図で
ある。
【図13】連結手段の第5の実施例を示す斜視図であ
る。
【図14】図13に示す連結手段の連結状態を示す一部
断面図である。
【図15】連結手段の第5の実施例を示す斜視図であ
る。
【図16】図13に示す連結手段の連結状態を示す説明
図である。
【図17】連結手段の第6の実施例を示す斜視図であ
る。
【図18】図17に示す連結手段の連結状態を示す一部
断面図である。
【図19】補強部材を取り付ける場合の斜視図である。
【図20】補強部材を取り付けた状態を示す斜視図であ
る。
【図21】柱状部材の端面の側面図である。
【図22】柱状部材の端面の側面図である。
【図23】柱状部材の端面の側面図である。
【図24】柱状部材の端面の側面図である。
【図25】柱状部材の端面の側面図である。
【図26】連結手段の第7の実施例を示す斜視図であ
る。
【図27】図26に示す連結手段の連結状態を示す説明
図である。
【図28】連結手段の第8の実施例を示す斜視図であ
る。
【図29】図28に示す連結手段の連結状態を示す説明
図である。
【図30】連結手段の第9の実施例を示す斜視図であ
る。
【図31】図30に示す連結手段の連結状態を示す説明
図である。
【図32】柱状部材の貫通孔を示す断面図である。
【図33】柱状部材の貫通孔を示す一部断面図である。
【図34】柱状部材の貫通孔を示す断面図である。
【図35】柱状部材の貫通孔を示す一部断面図である。
【図36】連結手段の第10の実施例を示す斜視図であ
る。
【図37】連結手段の第11の実施例を示す斜視図であ
る。
【図38】本発明に係る吸着パッドが適用される構造体
の斜視図である。
【図39】図38に示すアクチュエータの構造体の動作
を示すブロック図である。
【符合の説明】
10、228、510…吸着パッド 12…アダプタ 14…保持部材 14a…第1パッド部 14b…第2パッド部 16…空気吸引孔 18a、18b…水平孔 20…環状溝部 22…環状突部 24a〜24d…縦孔 26…空間 28…環状空間 32a、32b…平面部 34a、34b…スカート部 40、200、484…構造体 42、202…構造部材(柱状部材) 44、220、222、224、226…移動体 46a〜46c、204、206、208、210…ア
クチュエータ構造体 492、498、500…アクチュエータ構造体
フロントページの続き (72)発明者 塩見 裕幸 茨城県筑波郡谷和原村絹の台4−2−2 エスエムシー株式会社 筑波技術セン ター内 (56)参考文献 実開 昭59−140191(JP,U) 実開 平4−28983(JP,U) 実開 平4−28985(JP,U) 実開 昭61−59275(JP,U) 実開 昭62−172582(JP,U) 実公 平7−44468(JP,Y2) 実公 昭63−12947(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B25J 15/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】孔部を有するワークを吸着搬送する装置に
    設けられる吸着パッドにおいて、 真空発生装置に連通する空気吸引通路が穿設されたアダ
    プタと、 前記アダプタに保持され、前記ワークに当接する内周側
    第1パッド部と外周側の第2パッド部とが一体に形成
    された保持部材とを備え、 前記第1パッド部は、前記ワークの孔部の周囲に当接
    し、前記第2パッド部は、前記第1パッド部の外周部か
    ら前記ワークに当接し、前記第1パッド部のワークに対
    する当接面は、前記第2パッド部のワークに対する当接
    面よりもワーク側に突出して形成され、前記第1パッド
    部および第2パッド部のワークに当接する面の平面部の
    周縁部に薄肉状の第1スカート部と第2スカート部がそ
    れぞれ形成され、さらに前記第1スカート部および第2
    スカート部は、それぞれ、一方が他方側に向かって相互
    に突出するように形成され、前記空気吸引通路は、前記
    第1パッド部と前記第2パッド部との間に画成される空
    間に連通することを特徴とする吸着パッド。
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