JPH06279309A - インターフェロン処置非応答者に対するc型肝炎の処置剤 - Google Patents

インターフェロン処置非応答者に対するc型肝炎の処置剤

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JPH06279309A
JPH06279309A JP5331601A JP33160193A JPH06279309A JP H06279309 A JPH06279309 A JP H06279309A JP 5331601 A JP5331601 A JP 5331601A JP 33160193 A JP33160193 A JP 33160193A JP H06279309 A JPH06279309 A JP H06279309A
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ポール・ビー・クレティーン
Milton Mutchnick
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Wayne State University
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インターフェロン処置に非応答性であるC型
肝炎感染患者に対する医薬的処置剤を提供する。 【構成】 チモシンまたは免疫系強化チモシンフラグメ
ントの少なくとも1種を含有することを特徴とする、C
型肝炎ウイルスに感染した哺乳類であって、インターフ
ェロン単独の処置に非応答性であるものに投与される、
C型肝炎処置剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般に、C型肝炎感染
患者で、インターフェロン処置に非応答性であるものに
対する医薬的処置剤に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】C型
肝炎ウイルス(HCV)、即ち輸血後肝炎の大部分で原
因と見られる病原体が、最近、新しい血清学的アッセー
により明らかにされた(クオ,G.等、サイエンス(Sci
ence)、244巻、362−4頁(1989年))。給血者プールの質
の改善および最近の給血液試験の充実にも拘わらず、輸
血を受けた人々の間の急性感染の発病率の現状は、5な
いし10%である(アルター,H.J.、ヅッカーマン,
A.J.出版、ウイルス性肝炎および肝臓疾患、アレン
K.リス、ニューヨーク、1988年、537−42頁)。急性H
CV感染の患者の少なくとも半分(非A、非B肝炎(N
ANB)患者の約90%を占める)で慢性肝炎が発生
し、この内の少なくとも20%で肝硬変が発生する。こ
のことから、毎年合衆国で輸血を受けた約300万人の
内、約150,000人で急性C型肝炎が発生する事に
なる。これらの内少なくとも75,000人で慢性C型
肝炎が発生し、その中で15,000人以上で肝硬変が
発生する事になる。
【0003】輸血後肝炎患者の間では、約90%までが
HCV抗体に対して陽性である(デイビス,G.L.等、
ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン
(New England Journal of Medicine)、321巻、1501−6
頁(1989年))。散発性NANB肝炎(特に危険な要因は
ない)の患者もおそらく抗HCV抗体を持っているよう
である(クオ,G.等、サイエンス(Science)、244巻、
362−4頁(1989年))。C型肝炎にかかる患者の殆んどが
無症状または軽症であるのに、その約50%が変動する
血清トランスアミナーゼ異常および肝臓生検上の炎症性
損傷により慢性疾患状態に進行する事になる。ある見積
もりによると、肝硬変の発生はこの群の約20%に及ぶ
とされる(コレッツ,R.L.等、ガストロエンテロロジ
ー(Gastroenterology)、88巻、1251−4頁(1985年))。
【0004】HCV関連疾患の進行を中止または減速さ
せる目的で、近年、様々な薬剤の評価が行われて来た。
アシクロビアおよびコルチコステロイド(自己免疫活動
性慢性肝炎において有益である)の両方とも効果がない
(パパス,S.C.、ジャーナル・オブ・メディカル・ヴ
ァイロロジー(J.Med.Virol.)、15巻、1−9頁(1985
年);ストークス,P.等、ガストロエンテロロジー(Ga
stroenterology)、92巻、1783頁、要約(1987年))。
【0005】現在まで、α−インターフェロン(IF
A)は最も有望な候補と見られているが、必ずしもそれ
が最終の答えではない(フーフネーグル,J.H.等、国
際シンポジウム:ウイルス性肝炎(1981年)、フィラデ
ルフィア、フランクリン・インスティテュート・プレ
ス、1982年、573−83頁;フーフネーグル,J.H.等、
ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン
(New England Journal ofMedicine)、315巻、1575−8
頁(1986年);トムソン,J.、ランセット(Lancet)、1
巻、539−41頁(1987年);キヨサワ,K.等、ヅッカー
マン,A.出版、ウイルス性肝炎および肝臓疾患、アレ
ン K.リス、ニューヨーク、1983年、895−7頁;フー
フネーグル,J.H.等、セミナーズ・イン・リバー・デ
ィシーズ(Sem.Liver Dis.)、9巻、259−263頁(1985
年))。インターフェロンは、他の抗原性刺激と同様ウイ
ルス感染への応答時に産生される宿主タンパク質であ
る。それらは、その抗原性と同様、起源となる細胞によ
り分類される。α−インターフェロンはリンパ芽球細
胞、β−インターフェロンは繊維芽細胞、γ−インター
フェロンはT細胞により産生される。各群のサブタイプ
は、抗原的/構造的特徴に基づく。各群の組換え型は、
開発されており、商業的に入手可能である。輸血後NA
NB肝炎でよく特徴付けられる10人の患者にIFAを
利用する試験的研究がフーフネーグル等により1986年に
報告された(フーフネーグル,J.H.等、ニュー・イン
グランド・ジャーナル・オブ・メディシン(New Englan
d Journal of Medicine)、315巻、1575−8頁(1986
年))。
【0006】この研究では、10人の患者の内8人で治
療開始1カ月以内にその血清アラニントランスアミナー
ゼ(ALT)レベルの改善が見られた。7人の患者には
1日に500万単位(100万単位:MU)、3人の患
者には1日に1MUから成るIFA治療を施した。全て
の被検体で、投与量を徐々に下げて1日に1MUにし、
最終的に隔日または3日毎の投与方法に切り替えた。次
に肝臓生検処置した3人の患者では、その試験片から肝
門部の炎症の程度および実質組織の肝炎性壊死の損失に
おいて著しい改善が見られた。副作用は、5MU/日投
与量で並の程度であり、1MU/日で事実上なくなっ
た。
【0007】よく報道される慢性HCV感染の患者の予
期、無作為化、二重盲式、プラシーボ制御試験における
組換えヒトインターフェロンαの効果は、最近実行され
るようになった(ディ・ビセグリー,A.M.等、ニュー
・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(New
England Journal of Medicine)、321巻、1506−10頁(1
989年))。41人の患者を試験し、そのうち37人は後
にHCVに対する抗体を持つことが分かった。21人の
患者に、インターフェロンα(2MU)を6カ月間週に
3回皮下的に与え、残り20人の患者にはプラシーボ
(偽薬)を与えた。平均血清ALTおよび肝臓の組織学的
特徴について、インターフェロンで処置した患者では充
分な改善が見られたが、プラシーボを与えた患者では改
善が見られなかった。インターフェロンで処置した10
人の患者(48%)では、完全な応答があり、治療中の
平均血清ALTの正常範囲までの低下として定義した。
他の3人では、50%以上平均ALTを低下した。
【0008】しかしながら処置終了後、血清ALTは、
たいてい処置前レベルに戻った。即ち、インターフェロ
ン治療の中断後6ないし12カ月で、依然正常値であっ
たのは2人(10%)だけであった。インターフエロン
α治療は、慢性C型肝炎の疾病活性を減少するには有益
であるとの結論が出されたが、有益な反応は、一過性で
あることがしばしばあり、副作用が現れることも知られ
ている。
【0009】もう1つのより広範な研究では、慢性C型
肝炎(NANB肝炎)の患者166人を必要に応じ、組
換えヒトα−IFAの3MUまたは1MUのいずれかで
週に3回24週間処置した。血清ALTレベルはインタ
ーフェロン3MUでの処置に応答した26人の患者の内
22人(85%)、および1MUでの処置に応答した1
6人の患者の内9人(56%)で完全に正常になった。
インターフェロン3MUを与えた患者では、小葉および
門脈周囲の炎症の緩解があり、組織学的改善が見られ
た。しかしながら、処置完了後、インターフェロン3M
Uで処置した患者の51%および1MUで処置した患者
の44%が6カ月以内に再発した(デイビス,G.L.
等、ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディ
シン(New England Journal of Medicine)、321巻、150
1−06頁(1989年))。インターフェロン治療では、多く
のC型肝炎患者の疾病活性を制御するには24週の経過
が効果的であるが、処置中止後の再発は常であるとの結
論が出された。
【0010】慢性NANB肝炎患者における組換えヒト
α−IFNの多中心無作為制御試験が最近報告されてい
る(マルセリン,P.等、ヘパトロジー(Hepatology)、
13巻、393−97頁(1991年))。患者を処置しないか、ま
たは週に3回24週間α−インターフェロンを1ないし
3MU与えるか、無作為に指定した。45人の患者(7
5%)は、HCVに対する抗体に陽性であった。処置期
間24週の間、平均血清ALTレベルはいずれの処置群
でも減少したが、その減少は、3MU群においてのみ、
統計的に意義深いものであった。しかしながら、24週
で、正常ALTレベルを有する患者の割合は、3MU群
(39%)および1MU群(45%)で類似しており、
いずれも対照(0%)よりもかなり高かった。再現肝臓
生検試験片から、より多く投与した群では厳密な組織学
的変化において重要な減少が見られたが、投与量のより
低い群または対照では見られなかった。しかしながら、
処置後、いずれの処置群でも、平均ALTレベルは上昇
した。
【0011】48週で正常ALTレベルを有する患者の
割合は、3MU群では28%、1MU群では20%であ
った。血清ALTレベルおよび肝臓組織学的試験におけ
る改善を促すには、α−インターフェロン1MUを週に
3回24週間与えるよりも3MU投与する方が、優れて
いるとの結論が出された。しかしながら、インターフェ
ロンを中止した場合、応答者の約半分で疾病活性が再発
した。α−インターフェロンへの応答は、感染源または
患者の血清中の抗HCV抗体タイターの存在または不在
と相互関係を示さなかった。
【0012】それゆえに、α−インターフェロンがHC
V感染の過程に有益な効果を持つ一方、この効果が単に
一過性のものであることが頻繁にあることは明らかであ
る。それゆえに、患者のC型肝炎ウイルスの作用を永久
に撲滅するには新しいモダリティーが必要である。
【0013】胸腺、即ちチモシン類から誘導されるポリ
ペプチド免疫修飾剤のもう1つの類は、リンパ球の成熟
事象を刺激し、T細胞機能を増加し、および免疫欠損の
再構成を促進することが示されてきた(ロウ,T.L.
K.等、“チモシン類:構造、機能および治療的施
用”、チムス(Thymus)、6巻、27−42頁(1984年))。
【0014】チモシンフラクション5(TF−5)は、
初めゴールドシュタイン等により記載され(プロシーデ
ィング・オブ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエ
ンシィズ・USA(Proc.Nat'l Acad.Sci.(USA))、69
巻、1800−1803頁(1972年))、少なくとも40種のペプ
チド組成物を含有するウシ胸腺の部分的精製抽出物であ
り、そのうち20種は、均質または均質近くまで精製さ
れており、約0.6%のチモシンα−1(THNα1)を
含有する(ロウ,T.L.K.等、“チモシン類:構造、
機能および治療的施用”、チムス(Thymus)、6巻、27−4
2頁(1984年))。
【0015】当初TF−5から単離されたTHNα
1は、配列が決められ、化学的に合成されている(ウェ
ツェル,R.等、バイオケミストリー(Biochemistry)、
19巻、6096−6104頁(1980年))。その配列は、マウス、
子牛およびヒトで非常に一致している。THNα1は、
分子量3100を持つ28アミノ酸ポリペプチドであ
り、免疫系の調節時にTF−5と質的に類似の活性を示
している(ロウ,T.L.K.等、ジャーナル・オブ・バ
イオロジカル・ケミストリー(J.Biol.Chem)、254巻、9
81−6頁(1979年))。THNα1は、α−およびγ−イン
ターフェロン産生の刺激、マクロファージ遊走阻止因子
産生の増加、IL−2受容体を含むT細胞マーカーの発
現誘導およびT細胞ヘルパー細胞活性の向上などを含
む、強力な免疫学的活性を持つ(シュロフ,R.S.等、
リンパ球、アレン K.リス、ニューヨーク、1981年、1
91−215頁;ロウ,T.L.K.等、“チモシン類:構造、
機能および治療的施用”、チムス(Thymus)、6巻、27−4
3頁(1984年);コウタフ,N.M.等、イムノファーマシ
ー(Immunopharm.)、16巻、97−105頁(1988年))。
【0016】マウスでの研究により、免疫抑制マウスに
おいて、ナチュラルキラー細胞活性でのTHNα1およ
びインターフェロンの共同効果が示されている(フアヴ
ィリ,C.等、キャンサー・イムノロジー・アンド・イ
ムノセラピー(Cancer Immunol.Immunother.)、20巻、1
89−92頁(1985年))。TF−5およびTHNα1は、免
疫調整T細胞機能に影響を及ぼし、ヒトリンパ球による
インターフェロン−α、インターフェロン−γおよびイ
ンターロイキン−2の産生を促進し、インターロイキン
−2受容体発現を増加させることが出来る(マーシャ
ル,G.D.等、ジャーナル・オブ・イムノロジー、126
巻、741−4頁(1981年);マッチニック,M.G.等、ク
リニカル・イムノロジー・アンド・イムノパソロジー
(Clin.Immunol.Immunopathol.)、23巻、626−33頁(19
82年);ステイン,M.B.等、プロシーディング・オブ
・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンシィズ・U
SA(Proc.Nat'l Acad.Sci.(USA))、83巻、6107−6111
(1986年);セラテ,S.A.等、ジャーナル・オブ・イ
ムノロジー(J.Immunol.)、1939巻、2338−43頁(1987
年);バックスバニス,C.N.等、イムノファーマコロ
ジー(Immunopharm.)、13巻、133−41頁(1987年);お
よびスヴェデルスキー,L.P.、ヨーロピアン・ジャー
ナル・オブ・イムノロジー(Eur.J.Immunol.)、12巻、2
44−7頁(1982年))。
【0017】免疫不全患者または癌患者の主要なまたは
補助的治療としてのTF−5およびTHNα1の臨床的
試験では、これらの薬剤が免疫応答性を高め、特定のリ
ンパ球機能を増加することを示している。TF−5およ
び精製THNα1の臨床的試験は、何年間も進められて
来た。癌患者または免疫不全状態患者における初期の試
験は、奨励されて来たが、決定的なものではなかった
(ゴールドシュタイン,A.L.等、トランスプランテー
ション・プロシーディング(Transp.Proc.)、9巻、1141
頁(1977年);バレット,D.J.等、ジャーナル・オブ
・ペディアトリックス(J.Pediatr.)、97巻、61頁(198
0年);およびコーエン,M.H.等、ジャーナル・オブ・
アメリカン・メディカル・アソシエーション(J.Amer.M
ed.Assoc.)、241巻、1813−5頁(1979年))。
【0018】ノンスモール細胞(nonsmall cell)肺癌患
者の無作為試験において、THNα1の使用が記載され
ている。放射線治療が完了後、患者を週に2回または2
週間毎日、次に週に2回、THNα1投与量900μg
/m2で皮下的に処置する。THNα1の副作用として
は、3人の患者で注入部位が軽く炎症するだけであっ
た。これは、薬剤ロット(drug lot)に起因しており、担
体製品が原因であることもある。THNα1処置群のい
ずれもがプラシーボ群よりも、再発をまぬがれた生存者
および全体的な生存者が多く、放射線抑制免疫機能の何
等かの回復も見られた。これに関連するT−細胞数の増
加はなかった(シュロフ,R.S.等、ジャーナル・オブ
・バイオロジカル・リスポンス・モディファイアーズ
(J.Biol.Response Modifiers)、4巻、147−58頁(1985
年))。
【0019】最近のチモシンの二重盲式無作為試験は、
インフルエンザワクチンに対する応答を増加するという
成果で、初老の男性に行われて来た(グレーヴンスタイ
ン,S.等、ジャーナル・オブ・アメリカン・ゲリアト
リックス・サイエンス(JAGS)、37巻、1−8頁(1989
年))。患者はインフルエンザワクチンを受けた時点から
合成THNα1を週に2回皮下的に受けた。ワクチン後
6週で、薬剤を無作為に受けたこれらの患者は、対照よ
りも高レベルのインフルエンザ抗体を有した。非常に高
齢な患者(77−99歳)では、この違いが強調され
た。薬剤受容者に臨床的または生化学的毒性は見られな
かった。
【0020】チモシンがHCV以外の肝炎ウイルスによ
り引き起こされる感染に対して効果的で有り得るという
予備報告がある。ウイルス性肝炎の動物モデルにおい
て、ウッドチャックは、ウッドチャック肝炎ウイルスに
感染し、THNα1はウイルスDNA複製を抑制した
が、臨床パラメーターにおいて何等改善は生じなかった
(コルバ,B.E.等、ヘパトロジー(Hepatology)、12
巻、要約、880頁(1990年))。B型肝炎ウイルス(HB
V)により引き起こされる活動性慢性B型肝炎の患者の
試験的な臨床試験では、1年間、THNα1(患者5
人)またはTF−5(患者2人)で処置した患者は、血
清ALTの顕著な減少を示した。即ち、7人中6人の患
者が血清HBV DNAレベルの減少を示し、当初血清
B型肝炎表面抗原(HBsAg)に対し陽性であった6
人中5人の患者が引き続きこの抗原をクリアーした(マ
ッチニック,M.C.等、ヘパトロジー(Hepatology)、1
0巻、要約、575頁(1989年)。この要約では、チモシン
が他の肝炎ウイルスいずれかに対して効果的であるとの
提案はなされていない。
【0021】それゆえに、当技術において哺乳類のHC
V感染の処置に対する新しいモダリティーの重要な必要
性が残っており、本発明はこのモダリティーを開示する
ものである。
【0022】本発明は、C型肝炎ウイルスに感染した哺
乳類で、該哺乳類のC型肝炎感染がインターフェロンの
処置に非応答性である場合のHCVに対する処置モダリ
ティーである。この処置モダリティーは、哺乳類に1種
またはそれ以上のチモシン類を単独またはインターフェ
ロン治療との組合せで、免疫系強化投与量投与すること
を含んで成る。
【0023】故に、本発明の目的は、哺乳類における急
性または慢性HCV感染を生物学的応答修飾剤のチモシ
ン族の1種またはそれ以上で処置する組成および方法を
開示することである。
【0024】本発明のもう1つの目的は、チモシン類の
1種またはそれ以上およびインターフェロン類の1種ま
たはそれ以上を有する組合せ治療から成る、哺乳類にお
ける急性または慢性HCV感染を処置する組成および方
法を開示することである。
【0025】これらおよび他の目的は、本明細書の言及
により明らかになるであろう。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明は、哺乳類におけ
るHCV感染処置用新規モダリティーであり、哺乳類に
1種またはそれ以上のチモシン類を免疫応答を強化する
投与量で、単独または1種またはそれ以上のインターフ
ェロンの抗ウイルス性投与量と組み合わせて投与するこ
とから成る。
【0027】“チモシン類”の用語は、胸腺で自然に生
じるか、または化学的または組換え手段により製造され
る免疫系強化ポリペプチドのいずれかまたは全て、もし
くはこれらのポリペプチドの幾つかに由来するフラグメ
ントを意味する。“哺乳類”の用語は、C型肝炎感染の
処置を必要とするヒトおよび動物の患者を含む哺乳類被
検体を意味する。“哺乳類”および“被検体”は、互換
的に用いられる。
【0028】HCV感染処置に適切なチモシン製剤は、
TF−5、THNα1およびそのフラグメント、例えば
C−末端4−28および15−28フラグメント、およ
びN−末端1−8、1−14および1−20フラグメン
トを含む。これらは、カリフォルニア州、フォスターシ
ティのアルファ−1バイオメディカルズ・インコーポレ
イテッドから得ることも出来る。
【0029】被検体、例えばヒトの患者は、適切な期
間、適切な間隔でチモシンを皮下注射または点滴により
受けることが可能である。チモシンはC型肝炎ウイルス
に感染した哺乳類にC型肝炎ウイルスのイン・ビボでの
非活性化を助長または促進する量で投与される。TF−
5のようなチモシンの免疫系強化量の医薬的投与単位
は、医薬的に許容され得る担体中、約900から約12
00mg/m2体表面積で有り得る。THNα1のようなチ
モシンの免疫系強化量またはそのフラグメントの免疫系
強化量の医薬的投薬単位は、医薬的に許容され得る担体
中、約900から約1200μg/m2体表面積で有り得
る。マンニトールおよびリン酸緩衝液を含有するチモシ
ン類またはフラグメント類の凍結乾燥製剤を、調剤に先
立って希釈液に溶解する。希釈液中のチモシン類は、冷
蔵庫に保存した場合、少なくとも6カ月は安定を保つは
ずである。チモシン溶液を1ml投与量バイアル中に調剤
するには都合が良い。一月当たり約8バイアル必要とす
る患者もある。
【0030】典型的なヒトの患者には、THNα1また
はそれ由来のフラグメントの約1500ないし1700
μgを週に2回(例えば、月曜日と木曜日)皮下注射す
る投与方法が都合良い。投薬量および処置期間は変更可
能であり、被検体のチモシン類に対する臨床的応答によ
り決定することが出来る。
【0031】疾病の進行および薬剤処置に対するその応
答は、以下の臨床実験および実験室的所見により示され
ることもある。上昇する血清アラニンアミノトランスフ
ェラーゼ(ALT)およびアスパラギン酸アミノトランス
フェラーゼ(AST)は、非制御C型肝炎において起こる
ことが知られており、処置に対する完全な応答は、一般
にこれら血清酵素、特にALTの正常化として定義され
ている(デイビス,G.L.等、ニュー・イングランド・
ジャーナル・オブ・メディシン(New EnglandJournal o
f Medicine)、321巻、1501−6頁(1989年))ので、チモ
シン類処置の進歩を、都合の良いことに、この技術認識
試験を例えば一連の多彩な分析機器で行うことにより以
下に示す。
【0032】HCVに対する抗体を有する被検体を評価
するもう1つの方法(C型肝炎の被検体全てがHCVに
たいする抗体を持っているのではない−ウェイナー,
A.J.等、ランセット(Lancet)、335巻、1−3頁、(19
90年))は、被検体の血清をこれらの抗体のタイターにつ
いて定期的に試験することである。抗HCV抗体は、目
下、利用可能なC 100−3試験(クオ,G.等、サイ
エンス(Science)、244巻、362−4頁(1989年))、エリ
サ(Elisa)試験(ニュージャージー州、ラリタンのオル
ト・ディアグノスティック・システムズ)または組換え
アッセー(カリフォルニア州、エメリービルのキロン・
コーポレイション、RIBA−1およびRIBA−2)
により試験することがある。幾つかの適切な試験を用い
ることもある。
【0033】薬剤処置への応答時の被検体のHCV複製
の過程を追跡するために、HCVRNAを、例えば、H
CVゲノムのNS3およびNS4非構造遺伝子領域由来
の2セットのプライマーを用いるネステド・ポリメラー
ゼ・チェーン・リアクション(PCR)アッセーにより
血清試料で測定することもある(ファルシ,P.等、ニ
ュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン
(New England Journal of Medicine)、325巻、98−104
頁(1991年);ウルリッチ,P.P.等、ジャーナル・オ
ブ・クリニカル・インベスティゲーション(J.Clin.Inv
est.)、86巻、1609−14頁(1990年))。他の処置の過程
を追跡するにふさわしい実験室的試験は、以下実施例1
に挙げている。
【0034】チモシン治療をインターフェロン治療と組
み合わせて用いることもあり、それによりインターフェ
ロンの抗ウイルス作用とチモシンの免疫系強化作用を結
合させる。現在使用されているインターフェロン投与量
で向上した応答速度は、特にこれらのタンパク質をより
多く投与しても副作用を限定する投与量であることに鑑
みて、有益であると思われる。この概念から派生するも
のとして、インターフェロン単独で必要となるよりも低
い投与量でインターフェロン足すチモシンと比較出来る
効力を達成する能力である。
【0035】この組合せ療法では、1種またはそれ以上
のインターフェロン(例えば、ニュージャージー州、ケ
ニルワースのシェリング−プラウ、組換えインターフェ
ロンα−2b、イントロン−A)を被検体、例えばヒト
に1MUから3MUの範囲の投与量で、好ましくはTH
Nα1を含む1種またはそれ以上のチモシン類の投与量
約900ないし1200μg/m2体表面積と共に、また
は連続して投与する。
【0036】上の例は組換えインターフェロンα−2b
に関して述べているが、組換えまたは自然に生じるα
−、β−およびγ−インターフェロンのような他の抗H
CV作用性インターフェロンも本発明では有利に使用さ
れることがある。
【0037】この組合せ投与量は、変更可能であり、被
検体の臨床条件に依存するものである。被検体が好まし
い投薬量レベルに対し不応である場合、望ましくない副
作用が生じる限界まで増加させる場合もある。典型的な
例では、週に5回注射し、被検体により受容可能な応答
が認められるまで続ける。
【0038】組合せ治療の有効性を測定する試験は、チ
モシン単独処置の場合に上記したものと同様で有り得
る。加えて、肝臓生検試料の組織学的試験も第二に主要
な基準として評価の対象に用いることもある。ノデル,
R.G.等(ヘパトロジー(hepatology)、1巻、431−5頁
(1981年))の組織学的活性指標(肝門部炎症、断片的ま
たは架橋状壊死、小葉創傷および繊維症)は、疾病活性
のスコア法を提供するものである。
【0039】以下の実施例は、本発明を単に説明するだ
けのものであり、本明細書で述べた発明の領域を限定す
るものとして解釈されるものではない。
【0040】実施例1 注射可能な処方の調製 各1mlの医薬的投薬単位を以下の表1に示した成分から
調製する。
【表1】 表1 活性成分 量/ml チモシンα−1 0.0016g 非活性成分 マンニトール,U.S.P.(米国薬局方) 0.050g リン酸ナトリウム二塩基性,7水和物,U.S.P. 0.002g リン酸ナトリウム一塩基性,1水和物,U.S.P. 0.0005g リン酸ナトリウム二塩基性,2mg/ml溶液 リン酸ナトリウム一塩基性,0.5mg/ml溶液 注射用水,U.S.P.
【0041】実施例2 ヒト患者におけるC型肝炎感染のチモシンおよびインタ
ーフェロン処置 活動性慢性C型肝炎(CAHC)の成人の患者を無作為
に1群当たり患者約40人の4つの研究群に分ける。選
択基準は、(1)患者が成人であること(最低でも18
歳)、(2)実験室で行う試験で、少なくとも正常の上限
の2倍以上の値で処置するのに先立ち、少なくとも6カ
月で血清ALTが上昇すること、(3)患者が2度の機会
および確認の試験でHCV抗体に対し陽性を示すこと、
および(4)処置3カ月内に肝臓生検が慢性活性肝炎と一
致する病状を示すことである。
【0042】除外基準は、(1)他の抗ウイルス性または
免疫抑制薬物の最近の使用、(2)血友病、妊娠またはH
IV感染、若しくは処置進行の完了を妨げる他の深刻な
病気、(3)A型またはB型肝炎、α−1抗トリプシン欠
乏、ウィルソン病、およびヘモクロマトーシスを含む他
の種類の肝臓疾患があってはならない、(4)自己免疫マ
ーカー(ANA、ASMA、AMA、抗−LKMI)が
無く、あるとしてもタイターが<1:40であるべきで
ある、(5)白血球欠乏(<3,000)、(6)低好中球絶
対数(<1,000)、(7)低血小板(<75,000)、
(8)低Hb(<11g/dL)、(9)高ビリルビン(>4mg
/dL)、および(10)低血清アルブミン(3g/dL)であ
る。
【0043】無作為に分けた4群の第一の群には、イン
ターフェロン、好ましくはインターフェロンα−2bを
月曜日、水曜日および金曜日に300万単位(3MU)
の投与量で皮下的に与え、火曜日および土曜日にプラシ
ーボを与える。第二の群には、インターフェロンを同じ
投与量/予定で、更にチモシン、好ましくはTHNα1
を火曜日および土曜日に900μg/m2の投与量で皮下
的に与える。第3の群には、チモシンだけを同じ投与量
/予定で与える。第4の群には、最初にプラシーボ処置
を与えるが、その後この群を無作為に3つの処置群に分
けることが出来る。インターフェロンおよびチモシン
は、組み換え型であり得る。
【0044】副作用を監視する期間中、患者を約1週間
入院させながら処置を始める。
【0045】外来患者の追跡調査は、最初の2週間は1
週間隔で、次に2カ月間2週間隔で、次に処置期間を思
い起こさせるために月毎に行った。訪問毎に、以下の実
験室的試験を行った。即ち、CBC、血小板数、特異形
態およびESR、ALT、AST、GGT、アルカリホ
スファターゼ、ビリルビン、ビリルビン/アルブミン総
量およびHCV抗体である。血清γ−グロブリン、TS
H、ANAおよびASMAは月間隔で評価される。
【0046】細胞毒性を臨床バラメーターおよび実験質
的パラメーターの両方を用いて進行中の基準で監視す
る。最初の6カ月の処置が完了して1カ月以内に、患者
は上記ノデル等に準ずる病理学的試験のために肝臓生検
を受ける。このシステムは、無症候性CAHの患者にお
ける組織学的活性の数値的得点システムを提供するもの
である。
【0047】同時に、対照患者を無作為に3つの群に分
け、彼らが依然、追跡肝臓生検上のCAHを有し、この
研究の1大肢は6カ月での分析で、非常に重大な陽性ま
たは陰性結果を示すものではないと仮定して、3種の処
置モダリティーの1つに付す。
【0048】処置群の患者は、続いて疾病が再発するか
評価されるが、これはALTレベルの上昇により立証さ
れるものである。最初の6カ月処置期間で応答を示した
が、その後疾病が再発した患者には、更に治療を与え
る。
【0049】可能ならば、付加的な血清試験または組織
試験を行う。インターフェロンおよびチモシンに対する
抗体の評価、肝臓生検試料中のC型肝炎ゲノムセグメン
トのポリメラーゼ・チェーン・リアクション(PCR)増
幅および抗C型肝炎血清タイターの量的評価などであ
る。
【0050】実施例3 処置プロトコールは、インターフェロンを2MUのレベ
ルで用い、チモシンを1050μg/m2で用いる以外は
実施例2と同様である。
【0051】実施例4 処置プロトコールは、インターフェロンを1MUおよび
チモシンを1200μg/m2で用いる以外は実施例3と
同様である。
【0052】実施例5 データの分析 治療に対する応答の基準として主要なものが2つあり、
処置期間最後までのALTレベルの正常化(部分的応答
を初期ALTの少なくとも50%の減少として定義する
場合がある)、および上記ノデル等の組織学的活性指標
(HAI)により決定される組織学的改善である。
【0053】この分析では、実際のスコアで試料当たり
1から22の範囲を与える。対のデータはウィルコクソ
ン対合試料検定を用いて分析することが出来る。加え
て、試料をCAHの穏やかなもの、適度なもの、逆のも
のに分類することが出来、カイ(CHi)二乗統計分析を
用いて、改善の度合いを評価した。
【0054】生命表分析を用いて、ALTレベルの正常
化に関して、軽減および再発の状態を評価する。他の連
続的に変化するものは、学生のt検定を用いて分析す
る。二分するデータは、それが適切であるようにカイ
(CHi)二乗またはフィッシャーの正確な試験に付す。
【0055】パワー分析(power analysis)を行い、予
想した違いを示すために各試験群で多くの患者を測定し
た。パワー分析はα=0.05のパワー0.80を用いて
ANOVAを適用し、先行研究の平均ALTレベルおよ
びそれらの分散と合わせて、各試験群において21人な
いし52人の患者が平均ALT差15IU/Lを示す必
要があると見積もった。3ないし5%の患者が省かれる
予想されるので、6カ月後対照群の処置を計算に入れ
て、群当たり患者40人が到達した。
【0056】実施例6 C型肝炎処置用のチモシンα−1の効果は、以前α−イ
ンターフェロンに対し非応答者であった2人のC型肝炎
患者で示された。これら2人の患者はα−IFN200
万単位を週に3回投与する間、週に2回チモシンα−1
の1mgを皮下注射して処置された。チモシンα−1処置
6カ月後、両方の患者で50%の血清アラニントランス
アミナーゼ(ALT)減少が見られ、それによりチモシ
ンα−1の効果が示された。上記処置した他の6人のC
型肝炎患者は、6カ月後、処置に対し“完全な応答”を
示し、血清ALTレベルが正常まで下がった。上記処置
した更に3人のC型肝炎患者では、6カ月後血清ALT
レベルが50%減少した。上記処置した更に6人のC型
肝炎患者では、十分応答せず、6カ月後血清ALTの域
値50%減少を達成しなかった。
フロントページの続き (71)出願人 594001166 ザ・ボード・オブ・ガバナーズ・オブ・ウ ェイン・ステイト・ユニバーシティ The Board of Govern ors of Wayne State University アメリカ合衆国48202ミシガン州デトロイ ト、ウェイン・ステイト・ユニバーシティ (番地の表示なし) (72)発明者 ポール・ビー・クレティーン アメリカ合衆国20852メリーランド州ロッ クビル、グロスベナー・プレイス10201番 (72)発明者 ミルトン・マッチニック アメリカ合衆国48322ミシガン州ウエス ト・ブルームフィールド、チャールズ・ド ライブ6051番

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チモシンまたは免疫系強化チモシンフラ
    グメントの少なくとも1種を含有することを特徴とす
    る、C型肝炎ウイルスに感染した哺乳類であって、イン
    ターフェロン単独の処置に非応答性であるものに投与さ
    れる、C型肝炎処置剤。
  2. 【請求項2】 哺乳類がヒトである、請求項1記載の処
    置剤。
  3. 【請求項3】 チモシンがチモシンフラクション5、チ
    モシンα−1およびそれらのフラグメントから成る群か
    ら選択されたものであり、その免疫系強化投与量を投与
    する、請求項1または2記載の処置剤。
  4. 【請求項4】 チモシンがチモシンフラクション5であ
    って、これが約900ないし1200mg/m2体表面積の
    投与量で投与される、請求項1または2記載の処置剤。
  5. 【請求項5】 チモシンがチモシンα−1またはそのフ
    ラグメントであって、これが約900ないし1200μ
    g/m2体表面積の投与量で投与される、請求項1または
    2記載の処置剤。
  6. 【請求項6】 チモシンがチモシンα−1であって、こ
    れが約1500ないし1700μgの投与量で投与され
    る、請求項1または2記載の処置剤。
JP5331601A 1993-03-05 1993-12-27 インターフェロン処置非応答者に対するc型肝炎の処置剤 Pending JPH06279309A (ja)

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