JPH06279219A - 金属イオンとゼオライト化合物による殺菌資材 - Google Patents
金属イオンとゼオライト化合物による殺菌資材Info
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- JPH06279219A JPH06279219A JP5093611A JP9361193A JPH06279219A JP H06279219 A JPH06279219 A JP H06279219A JP 5093611 A JP5093611 A JP 5093611A JP 9361193 A JP9361193 A JP 9361193A JP H06279219 A JPH06279219 A JP H06279219A
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- C05D—INORGANIC FERTILISERS NOT COVERED BY SUBCLASSES C05B, C05C; FERTILISERS PRODUCING CARBON DIOXIDE
- C05D9/00—Other inorganic fertilisers
- C05D9/02—Other inorganic fertilisers containing trace elements
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C05—FERTILISERS; MANUFACTURE THEREOF
- C05G—MIXTURES OF FERTILISERS COVERED INDIVIDUALLY BY DIFFERENT SUBCLASSES OF CLASS C05; MIXTURES OF ONE OR MORE FERTILISERS WITH MATERIALS NOT HAVING A SPECIFIC FERTILISING ACTIVITY, e.g. PESTICIDES, SOIL-CONDITIONERS, WETTING AGENTS; FERTILISERS CHARACTERISED BY THEIR FORM
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- C05G3/60—Biocides or preservatives, e.g. disinfectants, pesticides or herbicides; Pest repellants or attractants
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ゼオライトに低分子量化を行ったキトサンと
銅を結合若しくは錯体を形成させ、除放性の抗菌・抗カ
ビ資材を得る。 【構成】 分子量３２０以上２８，０００以下の低分子
量化キトサン又は／及び２．５−アンヒドロマンノース
又はキトオリゴ糖を０．５〜５％重量濃度に調節したキ
トサン水溶液に銅等の金属の０．００１〜５％重量をｐ
Ｈ３〜１０の範囲で錯体させる。これをアルコール類又
はエーテル類の液中に於いて水分を除去、乾燥させた抗
菌・抗カビ剤を得る。
銅を結合若しくは錯体を形成させ、除放性の抗菌・抗カ
ビ資材を得る。 【構成】 分子量３２０以上２８，０００以下の低分子
量化キトサン又は／及び２．５−アンヒドロマンノース
又はキトオリゴ糖を０．５〜５％重量濃度に調節したキ
トサン水溶液に銅等の金属の０．００１〜５％重量をｐ
Ｈ３〜１０の範囲で錯体させる。これをアルコール類又
はエーテル類の液中に於いて水分を除去、乾燥させた抗
菌・抗カビ剤を得る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は主として銅等の金属イ
オンとゼオライト化合物による主として農薬として好適
な殺菌資材に関する。
オンとゼオライト化合物による主として農薬として好適
な殺菌資材に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来ゼオライトは天然ゼオライト、人工
ゼオライトを問わずその吸着性や保肥力イオン交換能等
の性質を利用して単体で土壌改良材として使用され、あ
るいは肥料や農薬に混合若しくは投与して使用されて多
大な効果を発揮することが知られている。また銅は動植
物に、微量成分として存在し、又は土壌中にも存在する
が、銅のキレート化物オキシン銅は菌類やカビ類の生体
内において酵素のＳＨ基の阻害効果について酸化、置
換、不溶化などの作用機序が知られ、生体内において
１：１キレートによるＳＨ阻害が報告されている。さら
にキトサンの植物に対する抗菌性、活性付与、成長促進
性等については例えば特表平２−５００７９６号公報等
によって知られている。
ゼオライトを問わずその吸着性や保肥力イオン交換能等
の性質を利用して単体で土壌改良材として使用され、あ
るいは肥料や農薬に混合若しくは投与して使用されて多
大な効果を発揮することが知られている。また銅は動植
物に、微量成分として存在し、又は土壌中にも存在する
が、銅のキレート化物オキシン銅は菌類やカビ類の生体
内において酵素のＳＨ基の阻害効果について酸化、置
換、不溶化などの作用機序が知られ、生体内において
１：１キレートによるＳＨ阻害が報告されている。さら
にキトサンの植物に対する抗菌性、活性付与、成長促進
性等については例えば特表平２−５００７９６号公報等
によって知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし銅を用いた農薬
資材は殆ど水系の資材であるため銅イオンの固定化が困
難で、土壌中に投与した場合地下水系に流亡し、水系の
二次汚染が問題となっていた。また従来一般に知られて
いるキトサンは分子量が大きいため植物に対する吸収
性、親和性が乏しく投与効果が少ないほか、ゼオライト
等の吸着物と混用しても吸着性が悪く土壌中での流出が
多く期待される施用効果が得られないという欠点があ
る。この発明はこれらの問題点を解決する農薬資材を提
供することを目的としている。
資材は殆ど水系の資材であるため銅イオンの固定化が困
難で、土壌中に投与した場合地下水系に流亡し、水系の
二次汚染が問題となっていた。また従来一般に知られて
いるキトサンは分子量が大きいため植物に対する吸収
性、親和性が乏しく投与効果が少ないほか、ゼオライト
等の吸着物と混用しても吸着性が悪く土壌中での流出が
多く期待される施用効果が得られないという欠点があ
る。この発明はこれらの問題点を解決する農薬資材を提
供することを目的としている。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ための本発明の資材は第１に分子量３２０以上２８，０
００以下の低分子量化キトサン又は／及び２．５−アン
ヒドロマンノース又はキトオリゴ糖に金属を錯体化する
か若しくは結合させて菌類・カビ類の増殖阻害を備えた
ことを特徴としている。第２の特徴は、上記第１の特徴
に加えて塩化銅をキトサンに対して重量比で０．１〜１
％の割合で反応又は錯体させてＳＨ基阻害性を具備させ
た点である。本発明の第３の特徴はクリノプチロライ
ト，モルデナイト又は人工によるゼオライトのいずれか
を担体としてキトオリゴ糖、２．５−アンヒドロマンノ
ース、低分子量化キトサンのいずれかに塩化銅換算で微
量濃度を錯体化するか若しくは結合させて除放性を備え
たことを特徴としている。さらに本発明はクリノプチロ
ライト，モルデナイト，又は人工によるゼオライトのい
ずれかを担体として分子量３２０以上２８，０００以下
の低分子量化キトサン又は／及び２．５−アンヒドロマ
ンノース又はキトオリゴ糖を固定化材として硫酸銅、塩
基性硫酸銅、塩基性硫酸産銅カルシウム、塩基性塩化
銅、水酸化第二銅、塩基性炭酸銅又は亜鉛化銅その他の
金属イオン化物を錯体化若しくは結合させて自然崩壊性
又は除放性又は土壌混和性を具備させたことを第４の特
徴としている。
ための本発明の資材は第１に分子量３２０以上２８，０
００以下の低分子量化キトサン又は／及び２．５−アン
ヒドロマンノース又はキトオリゴ糖に金属を錯体化する
か若しくは結合させて菌類・カビ類の増殖阻害を備えた
ことを特徴としている。第２の特徴は、上記第１の特徴
に加えて塩化銅をキトサンに対して重量比で０．１〜１
％の割合で反応又は錯体させてＳＨ基阻害性を具備させ
た点である。本発明の第３の特徴はクリノプチロライ
ト，モルデナイト又は人工によるゼオライトのいずれか
を担体としてキトオリゴ糖、２．５−アンヒドロマンノ
ース、低分子量化キトサンのいずれかに塩化銅換算で微
量濃度を錯体化するか若しくは結合させて除放性を備え
たことを特徴としている。さらに本発明はクリノプチロ
ライト，モルデナイト，又は人工によるゼオライトのい
ずれかを担体として分子量３２０以上２８，０００以下
の低分子量化キトサン又は／及び２．５−アンヒドロマ
ンノース又はキトオリゴ糖を固定化材として硫酸銅、塩
基性硫酸銅、塩基性硫酸産銅カルシウム、塩基性塩化
銅、水酸化第二銅、塩基性炭酸銅又は亜鉛化銅その他の
金属イオン化物を錯体化若しくは結合させて自然崩壊性
又は除放性又は土壌混和性を具備させたことを第４の特
徴としている。
【０００５】
【作用】ゼオライトは保肥能力があり土壌改良作用をす
るが、これはゼオライトにイオン交換、吸着能が存在す
る事によるものであり、植物の成育に必要なＮ，Ｐ，
Ｋ，Ｍｎ，Ｆｅを吸着する事に起因する。これらの物質
はII価、III価のイオン化物質であり、銅等の金属イオ
ンもＩ価、II価イオン化物質となるのでゼオライトへの
結合が行われるものと考えられる。
るが、これはゼオライトにイオン交換、吸着能が存在す
る事によるものであり、植物の成育に必要なＮ，Ｐ，
Ｋ，Ｍｎ，Ｆｅを吸着する事に起因する。これらの物質
はII価、III価のイオン化物質であり、銅等の金属イオ
ンもＩ価、II価イオン化物質となるのでゼオライトへの
結合が行われるものと考えられる。
【０００６】またキトサンのアミノ基も結合するものと
推察され、これらの銅その他の金属とキトサンの錯体は
カルボキシル基への錯体であるので、塩基性の環境で銅
等の金属とキトサンの錯体反応を行い、キトサンのアミ
ノ基とゼオライトの結合は溶媒の酸性側でのフリーとし
たキトサンのアミノ基との結合による。
推察され、これらの銅その他の金属とキトサンの錯体は
カルボキシル基への錯体であるので、塩基性の環境で銅
等の金属とキトサンの錯体反応を行い、キトサンのアミ
ノ基とゼオライトの結合は溶媒の酸性側でのフリーとし
たキトサンのアミノ基との結合による。
【０００７】一方、キトサンは単体ではＤ−グルコサミ
ンあたり７糖あたりの抗菌性があるが、抗カビについて
は、低分子量化した分子量４８，０００以下のものも抗
菌活性が存在する。特に低分子化したキトサンは、Ｃ−
２位にアミノ基をもち抗生物質のカナマイシン類と類似
した構造を持ち原核細胞の１６ｓリボソームＲＮＡに働
きリボソームの翻訳を特異的に阻害し、またリボザイム
の一つとして知られているグループ２のイントロン５′
側のエキソンの切り離しに働くグアノシンに働きスブラ
シイングを阻害するので、低分子化したキトサンは１６
ｓリボソームＲＮＡの高次構造を認識し働くものと考え
られ、この事は菌類やカビ類の増殖の阻害作用として期
待される。
ンあたり７糖あたりの抗菌性があるが、抗カビについて
は、低分子量化した分子量４８，０００以下のものも抗
菌活性が存在する。特に低分子化したキトサンは、Ｃ−
２位にアミノ基をもち抗生物質のカナマイシン類と類似
した構造を持ち原核細胞の１６ｓリボソームＲＮＡに働
きリボソームの翻訳を特異的に阻害し、またリボザイム
の一つとして知られているグループ２のイントロン５′
側のエキソンの切り離しに働くグアノシンに働きスブラ
シイングを阻害するので、低分子化したキトサンは１６
ｓリボソームＲＮＡの高次構造を認識し働くものと考え
られ、この事は菌類やカビ類の増殖の阻害作用として期
待される。
【０００８】キトオリゴ糖、２．５−アンヒドロマンノ
ース、低分子量化キトサンは、キチン質を構造物質とし
て持つ菌類やカビ類、昆虫類に対しても構成多糖のカル
ボキシル基及びヒドロキシル基に対してキトサンの分子
内のフリーアミノ基が結合するものと考えられ、これに
より菌類やカビ類、昆虫類の構成糖鎖の生体構築物質の
フィードバック現象が発現し、外殻表面のプロテオグリ
カンの低分子化を誘発させ、更にこれらの低分子化物で
あるオリゴ糖は菌類やカビ類、昆虫類の生体内に取り込
まれ遺伝子に付着して増殖機能を低下、停止させると考
えられる。
ース、低分子量化キトサンは、キチン質を構造物質とし
て持つ菌類やカビ類、昆虫類に対しても構成多糖のカル
ボキシル基及びヒドロキシル基に対してキトサンの分子
内のフリーアミノ基が結合するものと考えられ、これに
より菌類やカビ類、昆虫類の構成糖鎖の生体構築物質の
フィードバック現象が発現し、外殻表面のプロテオグリ
カンの低分子化を誘発させ、更にこれらの低分子化物で
あるオリゴ糖は菌類やカビ類、昆虫類の生体内に取り込
まれ遺伝子に付着して増殖機能を低下、停止させると考
えられる。
【０００９】ヒトや動物・植物にはキチン質がないので
害がなく菌類やカビ類、昆虫類のようなキチン質を生体
構築物質として持つものに特異的に働くものと推察され
る。
害がなく菌類やカビ類、昆虫類のようなキチン質を生体
構築物質として持つものに特異的に働くものと推察され
る。
【００１０】
【実施例】以下本発明の実施例につき詳述すると、先ず
発明では、イオン交換能をもつゼオライトの表面及び構
造内にキトオリゴ糖、２．５−アンヒドロマンノース、
低分子量化キトサンを媒体として使用してキトサンの官
能基に銅イオンを錯体化若しくは結合させ、これらを固
定化し、土壌ｐＨ及び植物の分泌する有機酸により徐々
に銅イオンを解離させる。
発明では、イオン交換能をもつゼオライトの表面及び構
造内にキトオリゴ糖、２．５−アンヒドロマンノース、
低分子量化キトサンを媒体として使用してキトサンの官
能基に銅イオンを錯体化若しくは結合させ、これらを固
定化し、土壌ｐＨ及び植物の分泌する有機酸により徐々
に銅イオンを解離させる。
【００１１】これらの銅イオンを摂取した菌類、カビ類
は生体内の酢酸からクエン酸生成の合成経路が阻害され
増殖が阻害される。そして農薬資材として使用されるゼ
オライトとしてはクリノプチロライト（秋田県産）、モ
ルデナイト（島根県産）又は人工ゼオライト等を用い、
これらを目的資材の用途に応じて施用し易い粒度に粒砕
・分級して純水で洗浄し、狭窄物を除去して熱乾燥を施
したものを使用し、キトオリゴ糖、２．５−アンヒドロ
マンノース、低分子量化キトサンは、０．０１〜５％重
量濃度の水溶液を使用し、ｐＨ８．５に調整する。
は生体内の酢酸からクエン酸生成の合成経路が阻害され
増殖が阻害される。そして農薬資材として使用されるゼ
オライトとしてはクリノプチロライト（秋田県産）、モ
ルデナイト（島根県産）又は人工ゼオライト等を用い、
これらを目的資材の用途に応じて施用し易い粒度に粒砕
・分級して純水で洗浄し、狭窄物を除去して熱乾燥を施
したものを使用し、キトオリゴ糖、２．５−アンヒドロ
マンノース、低分子量化キトサンは、０．０１〜５％重
量濃度の水溶液を使用し、ｐＨ８．５に調整する。
【００１２】硫酸銅、塩基性硫酸銅、塩基性硫酸産銅カ
ルシウム、塩基性塩化銅、水酸化第二銅、塩基性炭酸
銅、亜鉛化銅、銀などの１Ｂ類に分類される金属元素類
及び関連化合物、クロム等の６Ａ類に分類される金属元
素類、ホウ素、ホウ酸、過ホウ素酸、アルミニウムなど
３Ｂ類に分類される半金属類は、全ての無機酸又は有機
酸の単独又は２種類以上の混合液を用いて、ｐＨ５〜
６．５の水溶液とし、前述のゼオライト及びキトサン水
溶液に混合し常温で反応させる。上記のうちゼオライト
に銅の錯体若しくは結合した物は、緑色又は青色の呈色
を行い、これらの化合物が形成された事が確認できる。
これら溶液中のゼオライトの錯体化合物を取り出し、ア
ルコール類又はエーテル類浸漬する。この場合銅の錯体
したゼオライトと同量以上である事が好ましく、これら
錯体物中及び担体に付着する水分を除去し乾燥する。
ルシウム、塩基性塩化銅、水酸化第二銅、塩基性炭酸
銅、亜鉛化銅、銀などの１Ｂ類に分類される金属元素類
及び関連化合物、クロム等の６Ａ類に分類される金属元
素類、ホウ素、ホウ酸、過ホウ素酸、アルミニウムなど
３Ｂ類に分類される半金属類は、全ての無機酸又は有機
酸の単独又は２種類以上の混合液を用いて、ｐＨ５〜
６．５の水溶液とし、前述のゼオライト及びキトサン水
溶液に混合し常温で反応させる。上記のうちゼオライト
に銅の錯体若しくは結合した物は、緑色又は青色の呈色
を行い、これらの化合物が形成された事が確認できる。
これら溶液中のゼオライトの錯体化合物を取り出し、ア
ルコール類又はエーテル類浸漬する。この場合銅の錯体
したゼオライトと同量以上である事が好ましく、これら
錯体物中及び担体に付着する水分を除去し乾燥する。
【００１３】キトサンは生体に対して親和性があり、高
電解質で分量的には、１５〜５万程度分子量のものが市
販されているが、これらのものをキチナーゼ・キトサナ
ーゼ等の酵素・無機・有機溶媒により低分子化を行い、
細胞壁・細胞膜を透過できる大きさに分子鎖を切断し、
分子内に存在する官能基Ｃ−２位のアミノ基、Ｃ−３位
のヒドロキシル基、Ｃ−５位のカルボキシル基の任意の
官能基へ銅イオンを錯体、若しくは結合させる事で除放
性と微生物生体のＳＨ基阻害を行わせるものである。ま
た銅は、植物・動物の生体には微量成分として存在し、
又土壌中にも存在するが菌類・カビ類の生体内に取り込
まれるとＳＨ酵素に対して阻害を行う。
電解質で分量的には、１５〜５万程度分子量のものが市
販されているが、これらのものをキチナーゼ・キトサナ
ーゼ等の酵素・無機・有機溶媒により低分子化を行い、
細胞壁・細胞膜を透過できる大きさに分子鎖を切断し、
分子内に存在する官能基Ｃ−２位のアミノ基、Ｃ−３位
のヒドロキシル基、Ｃ−５位のカルボキシル基の任意の
官能基へ銅イオンを錯体、若しくは結合させる事で除放
性と微生物生体のＳＨ基阻害を行わせるものである。ま
た銅は、植物・動物の生体には微量成分として存在し、
又土壌中にも存在するが菌類・カビ類の生体内に取り込
まれるとＳＨ酵素に対して阻害を行う。
【００１４】さらに詳しくはクリプトチロライトゼオラ
イト３００ｍｌを、純水９００ｍｌで撹拌浸透して狭窄
物を除去し、１２０℃３時間乾燥させてシリカゲル上で
保管する。クリプトチロライトゼオライト３００ｍｌ、
純水４５０ｍｌに対して２２．５グラムの分子量３２０
以上２８，０００以下の低分子量化キトサン又は／及び
２．５−アンヒドロマンノース又はキトオリゴ糖のヘテ
ロ糖を混合して５％濃度とし室温下で２時間静置した。
この時の溶液のｐＨ７．２、溶液は薄い赤色を呈した。
この溶液に塩化第二銅を９０ｍｇ添加し、ｐＨ６．５と
した時の反応色は青色から緑色に変化し、錯体と結合の
反応が進んでいる事を確認する。次に、ｐＨの安定の為
に１ＮのＨＣｌを使用してｐＨ５．５に調整し、一晩室
温下で安定させた。
イト３００ｍｌを、純水９００ｍｌで撹拌浸透して狭窄
物を除去し、１２０℃３時間乾燥させてシリカゲル上で
保管する。クリプトチロライトゼオライト３００ｍｌ、
純水４５０ｍｌに対して２２．５グラムの分子量３２０
以上２８，０００以下の低分子量化キトサン又は／及び
２．５−アンヒドロマンノース又はキトオリゴ糖のヘテ
ロ糖を混合して５％濃度とし室温下で２時間静置した。
この時の溶液のｐＨ７．２、溶液は薄い赤色を呈した。
この溶液に塩化第二銅を９０ｍｇ添加し、ｐＨ６．５と
した時の反応色は青色から緑色に変化し、錯体と結合の
反応が進んでいる事を確認する。次に、ｐＨの安定の為
に１ＮのＨＣｌを使用してｐＨ５．５に調整し、一晩室
温下で安定させた。
【００１５】本実施例においては、クリプトチロライト
ゼオライトは、白色から緑色へと着色変化して、錯体化
若しくは結合が認められたので、溶液を完全に除去しエ
タノール９００ｍｌに浸漬し、水分の完全な除去と乾燥
の促進を行った。また本実施例におけるキトサンとは、
特開平２−４１０３１号，特開平５−６５３０２号公報
に示されるもののほか、特開平１−１０４１５８号，特
開平２−１５２９０４号公報に示す方法で得られたもの
を用いることが可能である。
ゼオライトは、白色から緑色へと着色変化して、錯体化
若しくは結合が認められたので、溶液を完全に除去しエ
タノール９００ｍｌに浸漬し、水分の完全な除去と乾燥
の促進を行った。また本実施例におけるキトサンとは、
特開平２−４１０３１号，特開平５−６５３０２号公報
に示されるもののほか、特開平１−１０４１５８号，特
開平２−１５２９０４号公報に示す方法で得られたもの
を用いることが可能である。
【００１６】次に請求項２に記載した農薬資材を用いて
各種病原菌に対する抗菌実験の結果を表１に示す。本実
験における被検体Ａ〜Ｄの菌名（株菌），菌分類と
（イ）病名及び病原菌付着主体，（ロ）菌の採取又は保
管場所は以下に示す通りである。 Ａ．リゾクトニア ソラーニ［Ｒｈｉｚｏｃｔｏｎｉａ
ｓｏｌａｎｉ，ＡＧ−２−２］ （イ）ラージパッチ（こうらい芝） （ロ）富士国際カントリークラブ（静岡県） Ｂ．リゾクトニア ソラーニ［同上］ （イ）ラージパッチ（こうらい芝） （ロ）久山カントリークラブ（福岡県） Ｃ．リゾクトニア ソラーニ［ＡＧ−１（１Ａ）］ （イ）ブラウンパッチ（ベントグラス） （ロ）関西グリーン研究所保存 Ｄ．カーブラリア シップ（Ｃｕｒｖｌａｒｉａ ｓｐ
ｐ） ※胞子形状をしない菌で接種試験では最も病原性が高
い。 （イ）葉枯病（こうらい芝） （ロ）東日本グリーン研究所保存 Ｅ．カーブラリア シップ （イ）葉枯病（こうらい芝） （ロ）大宝塚カントリークラブ（兵庫県） 上記株菌に対する培地及び培養条件は次の通りである。 （培地）コントロール（基礎培地）ｐＨ５ 麦芽エキス２０ｇ，ペプトン１ｇ，ブドウ糖２０ｇ，蒸
留水１リットル シャーレに基礎培地を固め、その上に滅菌した本資材を
０．２ｇ及び２ｇまき、更にその上に薄く（本資材と病
原菌が接触できる程度に）基礎培地を固める。 （培養）前培養したプレートから直径５ｍｍコルクボー
ラーでコロニーを抜き取り、検査プレートの中央に置
く。２５℃でコロニーが充分成育するまで培養し、コン
トロールとの面積比較で抗菌性を見た。
各種病原菌に対する抗菌実験の結果を表１に示す。本実
験における被検体Ａ〜Ｄの菌名（株菌），菌分類と
（イ）病名及び病原菌付着主体，（ロ）菌の採取又は保
管場所は以下に示す通りである。 Ａ．リゾクトニア ソラーニ［Ｒｈｉｚｏｃｔｏｎｉａ
ｓｏｌａｎｉ，ＡＧ−２−２］ （イ）ラージパッチ（こうらい芝） （ロ）富士国際カントリークラブ（静岡県） Ｂ．リゾクトニア ソラーニ［同上］ （イ）ラージパッチ（こうらい芝） （ロ）久山カントリークラブ（福岡県） Ｃ．リゾクトニア ソラーニ［ＡＧ−１（１Ａ）］ （イ）ブラウンパッチ（ベントグラス） （ロ）関西グリーン研究所保存 Ｄ．カーブラリア シップ（Ｃｕｒｖｌａｒｉａ ｓｐ
ｐ） ※胞子形状をしない菌で接種試験では最も病原性が高
い。 （イ）葉枯病（こうらい芝） （ロ）東日本グリーン研究所保存 Ｅ．カーブラリア シップ （イ）葉枯病（こうらい芝） （ロ）大宝塚カントリークラブ（兵庫県） 上記株菌に対する培地及び培養条件は次の通りである。 （培地）コントロール（基礎培地）ｐＨ５ 麦芽エキス２０ｇ，ペプトン１ｇ，ブドウ糖２０ｇ，蒸
留水１リットル シャーレに基礎培地を固め、その上に滅菌した本資材を
０．２ｇ及び２ｇまき、更にその上に薄く（本資材と病
原菌が接触できる程度に）基礎培地を固める。 （培養）前培養したプレートから直径５ｍｍコルクボー
ラーでコロニーを抜き取り、検査プレートの中央に置
く。２５℃でコロニーが充分成育するまで培養し、コン
トロールとの面積比較で抗菌性を見た。
【００１７】
【表１】
【００１８】なお上記実験の他、異なる場所で採取した
こうらい芝の春はげ症に係る２核のリゾクトニア（Ｃｅ
ｒａｔｏｂａｓｉｄｉｕｍ ｃｏｒｎｉｇｅｒｕｍ，Ａ
Ｇ−Ｑ）につき同一条件で培養実験を行ったが、いずれ
も胞子の形成がなく培養が不可能であった。
こうらい芝の春はげ症に係る２核のリゾクトニア（Ｃｅ
ｒａｔｏｂａｓｉｄｉｕｍ ｃｏｒｎｉｇｅｒｕｍ，Ａ
Ｇ−Ｑ）につき同一条件で培養実験を行ったが、いずれ
も胞子の形成がなく培養が不可能であった。
【００１９】上記表１からあきらかなように資材０．２
ｇではその成果不十分な部分又はばらつきがあるが、２
ｇ用いたものでは十分な抗菌性が認められる。
ｇではその成果不十分な部分又はばらつきがあるが、２
ｇ用いたものでは十分な抗菌性が認められる。
【００２０】
【発明の効果】以上の如く構成される本発明の資材にお
いては、銅等の金属イオンは菌類やカビ類にとっては一
種の消化毒であり、生体内に取り込まれるとこれらのＦ
ｅ２＋依存性酵素のアコニターゼに作用してＴＣＡ回路
の進行を阻止するので、菌類やカビ類の増殖を阻害す
る。
いては、銅等の金属イオンは菌類やカビ類にとっては一
種の消化毒であり、生体内に取り込まれるとこれらのＦ
ｅ２＋依存性酵素のアコニターゼに作用してＴＣＡ回路
の進行を阻止するので、菌類やカビ類の増殖を阻害す
る。
【００２１】一方、ゼオライトは一般に土壌に撒布した
場合約２年間で粘土化して崩壊、活性基が失われるが、
保肥力が強く農業用資材としても有用である。解離した
キトサン及び銅イオンは徐々に土壌分解され、銅等の金
属イオン化物は、植物の微量要素として摂取され、キト
サンは放線菌により分解摂取されるとともに植物の生理
糖としても摂取されるので土壌中への残留性がない。
場合約２年間で粘土化して崩壊、活性基が失われるが、
保肥力が強く農業用資材としても有用である。解離した
キトサン及び銅イオンは徐々に土壌分解され、銅等の金
属イオン化物は、植物の微量要素として摂取され、キト
サンは放線菌により分解摂取されるとともに植物の生理
糖としても摂取されるので土壌中への残留性がない。
【００２２】これら機能を兼ね備えたゼオライトは、植
物栽培用土壌混和物として菌類・カビ類の静菌に働き、
他の土壌、例えばイネ苗箱用土、芝の目土、プランタン
の鉢用土、ハウス栽培の連作防除用土、苗木栽培防菌用
土などとして有用であり、微粉末化されたゼオライト
は、家屋内の防菌・防カビ剤・防臭剤としての資材とし
ても応用できる。
物栽培用土壌混和物として菌類・カビ類の静菌に働き、
他の土壌、例えばイネ苗箱用土、芝の目土、プランタン
の鉢用土、ハウス栽培の連作防除用土、苗木栽培防菌用
土などとして有用であり、微粉末化されたゼオライト
は、家屋内の防菌・防カビ剤・防臭剤としての資材とし
ても応用できる。
Claims (4)
- 【請求項１】 分子量３２０以上２８，０００以下の低
分子量化キトサン又は／及び２．５−アンヒドロマンノ
ース又はキトオリゴ糖に金属を錯体化するか若しくは結
合させて菌類・カビ類の増殖阻害を備えた金属イオンと
ゼオライト化合物による殺菌資材。 - 【請求項２】 塩化銅をキトサンに対して重量比で０．
１〜１％の割合で反応又は錯体させてＳＨ基阻害性を具
備させた請求項１の金属イオンとゼオライト化合物によ
る殺菌資材。 - 【請求項３】 クリノプチロライト，モルデナイト又は
人工によるゼオライトのいずれかを担体としてキトオリ
ゴ糖、２．５−アンヒドロマンノース、低分子量化キト
サンのいずれかに塩化銅換算で微量濃度を錯体化するか
若しくは結合させて除放性を備えた金属イオンとゼオラ
イト化合物による殺菌資材。 - 【請求項４】 クリノプチロライト，モルデナイト，又
は人工によるゼオライトのいずれかを担体として分子量
３２０以上２８，０００以下の低分子量化キトサン又は
／及び２．５−アンヒドロマンノース又はキトオリゴ糖
を固定化材として硫酸銅、塩基性硫酸銅、塩基性硫酸産
銅カルシウム、塩基性塩化銅、水酸化第二銅、塩基性炭
酸銅又は亜鉛化銅その他の金属イオン化物を錯体化若し
くは結合させて自然崩壊性又は除放性又は土壌混和性を
具備させた金属イオンとゼオライト化合物による殺菌性
資材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5093611A JP2969316B2 (ja) | 1993-03-29 | 1993-03-29 | 金属イオンとゼオライト化合物による殺菌資材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5093611A JP2969316B2 (ja) | 1993-03-29 | 1993-03-29 | 金属イオンとゼオライト化合物による殺菌資材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06279219A true JPH06279219A (ja) | 1994-10-04 |
| JP2969316B2 JP2969316B2 (ja) | 1999-11-02 |
Family
ID=14087130
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5093611A Expired - Fee Related JP2969316B2 (ja) | 1993-03-29 | 1993-03-29 | 金属イオンとゼオライト化合物による殺菌資材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2969316B2 (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08113674A (ja) * | 1994-10-17 | 1996-05-07 | Meiwa Kogyo Kk | 防藻防腐体 |
| WO2000032041A3 (en) * | 1998-11-24 | 2000-10-05 | Safescience Inc | Chitosan metal complexes and method controlling microbial growth on plants using same |
| GB2419588A (en) * | 2003-06-19 | 2006-05-03 | Univ Sogang Corp | Process for preparing porous hybrid comprising zeolite and chitosan and porous hybrid prepared thereby |
| CN107320488A (zh) * | 2017-07-06 | 2017-11-07 | 中国科学院兰州化学物理研究所盱眙凹土应用技术研发中心 | 一种壳寡糖/ZnO/凹凸棒石纳米复合抗菌剂的制备方法 |
| CN107805154A (zh) * | 2017-09-28 | 2018-03-16 | 青岛科光生物技术有限公司 | 一种海藻酸壳寡糖螯合中微量元素生物技术水溶肥及其制备方法 |
| CN108101687A (zh) * | 2017-11-27 | 2018-06-01 | 来安县金桃生态农业有限公司 | 一种桃树种植用抗菌防霉改性有机肥 |
| CN109279956A (zh) * | 2018-10-24 | 2019-01-29 | 江苏辉丰生物技术有限公司 | 含有氨基寡糖素和硫酸钾钙镁的肥料组合物 |
| CN110240722A (zh) * | 2019-06-29 | 2019-09-17 | 华南理工大学 | 一种荷载小麦醇溶蛋白/纳米银的壳聚糖复合抗菌膜及其制备方法 |
-
1993
- 1993-03-29 JP JP5093611A patent/JP2969316B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| GB2419588A (en) * | 2003-06-19 | 2006-05-03 | Univ Sogang Corp | Process for preparing porous hybrid comprising zeolite and chitosan and porous hybrid prepared thereby |
| GB2419588B (en) * | 2003-06-19 | 2008-02-20 | Univ Sogang Corp | Process for preparing porous hybrid comprising zeolite and chitosan |
| CN107320488A (zh) * | 2017-07-06 | 2017-11-07 | 中国科学院兰州化学物理研究所盱眙凹土应用技术研发中心 | 一种壳寡糖/ZnO/凹凸棒石纳米复合抗菌剂的制备方法 |
| CN107320488B (zh) * | 2017-07-06 | 2019-11-19 | 中国科学院兰州化学物理研究所盱眙凹土应用技术研发中心 | 一种壳寡糖/ZnO/凹凸棒石纳米复合抗菌剂的制备方法 |
| CN107805154A (zh) * | 2017-09-28 | 2018-03-16 | 青岛科光生物技术有限公司 | 一种海藻酸壳寡糖螯合中微量元素生物技术水溶肥及其制备方法 |
| CN108101687A (zh) * | 2017-11-27 | 2018-06-01 | 来安县金桃生态农业有限公司 | 一种桃树种植用抗菌防霉改性有机肥 |
| CN109279956A (zh) * | 2018-10-24 | 2019-01-29 | 江苏辉丰生物技术有限公司 | 含有氨基寡糖素和硫酸钾钙镁的肥料组合物 |
| CN110240722A (zh) * | 2019-06-29 | 2019-09-17 | 华南理工大学 | 一种荷载小麦醇溶蛋白/纳米银的壳聚糖复合抗菌膜及其制备方法 |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2969316B2 (ja) | 1999-11-02 |
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