JPH0627812Y2

JPH0627812Y2 - 内燃機関における吸気装置

Info

Publication number: JPH0627812Y2
Application number: JP2798588U
Authority: JP
Inventors: 和徳石井
Original assignee: Aisan Industry Co Ltd
Current assignee: Aisan Industry Co Ltd
Priority date: 1988-03-01
Filing date: 1988-03-01
Publication date: 1994-07-27
Anticipated expiration: 2003-03-01
Also published as: JPH01131863U

Description

【考案の詳細な説明】イ．考案の目的イ−１．産業上の利用分野本考案は内燃機関における吸気装置に関する。

イ−２．従来技術従来、内燃機関における吸気制御バルブとして、例えば
４気筒の場合に、第１及び第２バルブを開閉制御する第
１のバルブシャフトと、第３及び第４バルブを開閉制御
する第２のバルブシャフトとを、相互に分割形成し、こ
れを第２番気筒と第３番気筒の中間で連結して、連動さ
せるようにしたものがある。このようなものにおいて、
バルブシャフトの連結部から吸気が漏出するのを防止す
るシール方法として、そのバルブシャフトと吸気装置本
体との間にオイルシールを介在したものがある。しか
し、このオイルシールによるシール方法によると、オイ
ルシールの圧縮介在によりバルブシャフトの回転抵抗が
大きくなりその円滑な作動が阻害される上にオイルシー
ルの劣化により吸気の漏れが発生しやすい。そのため、
オイルシールを使用することなくシールする方法とし
て、例えば第７図に示す如く、両バルブシャフト(1)(2)
の相互の連結部において、吸気装置本体(3)におけるシ
リンダヘッド(4)への取付面に、その前面より袋状凹部
(5)を形成し、該袋状凹部(5)内で両バルブシャフト(1)
(2)を連結した後、その吸気装置本体(3)をシリンダヘッ
ド(4)に対し、ガスケット(6)を介して取り付けることに
より、前記袋状凹部(5)を閉塞して両バルブシャフト(1)
(2)の連通部をシールするようにしたものが実開昭５８
−１６７７３１号公報に開示されている。

イ−３．本考案が解決しようとする問題点しかし前記の如く袋状凹部(5)をシリンダヘッド(4)によ
り閉塞するものにおいては、シリンダヘッド(4)に、第
８図に示す如く、前記袋状凹部(5)を閉塞するためのシ
ール面（Ａ）が必要であるため、そのシール面（Ａ）部
に肉厚が必要になってその分だけシリンダヘッドの重量
が重くなり、また該シール面（Ａ）の加工も必要となり
工数が多くなる。更に、吸気制御バルブにおける漏れ流
量の測定時には、一々袋状凹部(5)を閉塞するか、吸気
装置本体をシリンダヘッド(4)に完全に組付けて行なわ
なければならず、その作業が面倒で非能率的であり、か
つ、吸気装置本体(3)を部品として組付けた状態での保
証のみならず、シリンダヘッド(4)に組付けた状態にお
ける連結部の漏れ防止を保証しなければならない問題が
ある。

そこで本考案は、オイルシールを使用することなく、か
つ前記の問題点を解決する吸気装置を提供することを目
的とするものである。

ロ．考案の構成ロ−１．問題点を解決するための手段本考案は前記の問題点を解決するために、吸気装置本体
の各吸気ポート内に設けた吸気制御バルブを保持するバ
ルブシャフトを分割し、これを吸気装置本体内で連結す
るものにおいて、前記連結部における吸気装置本体に、
一端が吸気マニホールドへの取付面以外の面に開口する
袋状凹部を形成し、該袋状凹部の開口端を閉塞部材で閉
塞するようにしたことを特徴とするものである。

ロ−２．実施例第１図乃至第３図において、(7)は吸気装置本体で、そ
の後部にシリンダヘッド(8)への取付面(9)が形成され、
その前部に吸気マニホールドへの取付面(10)が形成され
ている。該吸気装置本体(7)内には、一端が前記吸気マ
ニホールドへの取付面(10)に開口し、他端が前記シリン
ダヘッド(8)への取付面(9)に開口する吸気ポートが４本
(11a)〜(11d)形成されている。更に該吸気装置本体(7)
には、前記第１、第２吸気ポート(11a)(11b)を貫通する
第１吸気バルブシャフト(12)が、また第３、第４吸気ポ
ート(11c)(11d)が貫通する第２吸気バルブシャフト(13)
が夫々回転可能に具備されている。また、第２、第３吸
気ポート(11b)(11c)の中間部における吸気装置本体(7)
には、吸気マニホールドへの取付面(10)側に開口する袋
状凹部(14)が、第２図に示す如く、その底部が前記吸気
バルブシャフト(12)(13)の軸部より奥に位置するように
して形成されている。

そして、前記分割された両吸気バルブシャフト(12)(13)
の相互の連結端部を、前記袋状凹部(14)内に突出させ
て、該袋状凹部(14)を作業用穴として、コネクタ(15)で
連結する。この連結後、その袋状凹部(14)の開口端を、
これに盲プラグよりなる閉塞部材(16)を圧入して閉塞す
る。前記連結された両吸気バルブシャフト(12)(13)に
は、各吸気ポート(11a)〜(11d)を開閉する吸気制御バル
ブ(17a)〜(17d)が固設され、これらは、一方の吸気バル
ブシャフト(12)に連設されたアクチュエータ(18)によっ
て開閉制御される。第４図は吸気マニホールド(8)の前
面形状を示すもので、その吸気ポート(25a)〜(25d)にお
ける第２、第３吸気ポート(25b)(25c)の中間部には切欠
部(25e)が形成されている。

尚、前記袋状凹部(14)を閉塞する方法としては、第５図
に示す如く、袋状凹部(14)の開口部にテーパ状の雌ねじ
(14a)を刻設し、閉塞部材(24)にテーパ状の雄ねじ(24a)
を刻設して、該閉塞部材(24)を取脱可能に螺着するよう
にしてもよい。また第６図に示す如く、吸気装置本体
(7)に取付用雌ねじ穴(19)を形成し、シール用プレート
(20)を、ガスケット(21)を介して袋状凹部(14)の開口部
に充当し、ボルト(22)を取付穴(23)を通じて雌ねじ穴(1
9)に螺合して、シール用プレート(20)で閉塞するように
してもよい。

ハ．考案の効果以上のように本考案によれば、両バルブシャフトの連結
部における袋状凹部(14)を、吸気マニホールド(25)とは
別個の閉塞部材で閉塞するようにしたので、吸気マニホ
ールド(25)に第９図に示すような、袋状凹部(14)を閉塞
するためのシール面（Ａ）部を必要としない。そのた
め、該シール面（Ａ）部の吸気マニホールドを切欠して
吸気マニホールドをその分だけ軽量にすることができる
上に、該シール面（Ａ）部における面加工が不必要にな
り工数を軽減できる。更に、吸気制御バルブの漏れ流量
の測定時には、吸気装置本体を一々吸気マニホールドへ
組付けることなく、吸気装置本体のみの単体で測定で
き、従来に比べてその作業が容易かつ能率的に行なえる
上に、吸気装置本体を吸気マニホールドへ組付けた後の
連結部での吸気漏れ防止を保証しなくてもよい特長があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は本考案の実施例を示すもので、第１
図は吸気装置本体の平面図、第２図は第１図におけるII
−II線拡大側断面図、第３図は吸気装置本体の正面図、
第４図は吸気マニホールドにおける取付面の正面図であ
る。第５図及び第６図は本考案の他の２実施例を示す各
分離側断面図、第７図は従来装置の平断面図、第８図は
従来のシリンダヘッドにおける取付面の正面図、第９図
は従来の吸気マニホールドにおける取付面の正面図であ
る。 (7)……吸気装置本体 (11a)〜(11d)……吸気ポート (14)……袋状凹部 (16)……閉塞部材

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】吸気装置本体の各吸気ポート内に設けた吸
気制御バルブを保持するバルブシャフトを分割し、これ
を吸気装置本体内で連結するものにおいて、前記連結部
における吸気装置本体に、一端が吸気マニホールドへの
取付面以外の面に開口する袋状凹部を形成し、該袋状凹
部の開口端を閉塞部材で閉塞するようにしたことを特徴
とする内燃機関における吸気装置。