JPH06277308A - 緊急降下脱出用ロープ - Google Patents
緊急降下脱出用ロープInfo
- Publication number
- JPH06277308A JPH06277308A JP9217793A JP9217793A JPH06277308A JP H06277308 A JPH06277308 A JP H06277308A JP 9217793 A JP9217793 A JP 9217793A JP 9217793 A JP9217793 A JP 9217793A JP H06277308 A JPH06277308 A JP H06277308A
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- JP
- Japan
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- rope
- band
- fixed
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- escape
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 低層又は中層住宅等に於ける火災、地震又は
爆発等の危険から身を守るための緊急時脱出降下用の緊
急降下脱出用ロープの提供。 【構成】 設置対象の高所から降下脱出可能な位置まで
の長さを備えたロープ1と、該ロープ1の一端に固定さ
れて使用者の身体を支持するためのバンド2と、降下開
始位置に固定されたフック掛け部に懸吊して、前記ロー
プ1を転動させるための滑車3と、前記ロープ1に固定
されたバンド2の上方に固定され、前記滑車3によって
折り返された側のロープ1を併せて挿入して使用者の操
作により該ロープ1に対して調整可能な制動力を付与す
る制動器4とで構成した緊急時降下脱出用ロープであ
る。
爆発等の危険から身を守るための緊急時脱出降下用の緊
急降下脱出用ロープの提供。 【構成】 設置対象の高所から降下脱出可能な位置まで
の長さを備えたロープ1と、該ロープ1の一端に固定さ
れて使用者の身体を支持するためのバンド2と、降下開
始位置に固定されたフック掛け部に懸吊して、前記ロー
プ1を転動させるための滑車3と、前記ロープ1に固定
されたバンド2の上方に固定され、前記滑車3によって
折り返された側のロープ1を併せて挿入して使用者の操
作により該ロープ1に対して調整可能な制動力を付与す
る制動器4とで構成した緊急時降下脱出用ロープであ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、火災、地震、爆発等の
緊急事態発生時に高所から降下・脱出するための緊急降
下脱出用ロープに関するものである。
緊急事態発生時に高所から降下・脱出するための緊急降
下脱出用ロープに関するものである。
【0002】
【従来の技術】高所からの緊急時脱出用設備としては、
避難梯子、脱出シュートなどが知られているが、高層ビ
ルに使用される本格的かつ高価なものが多い。しかしこ
のような高層建築物用の設備は、一般住宅やアパート等
の低層建築物には適合しないものが多い。
避難梯子、脱出シュートなどが知られているが、高層ビ
ルに使用される本格的かつ高価なものが多い。しかしこ
のような高層建築物用の設備は、一般住宅やアパート等
の低層建築物には適合しないものが多い。
【0003】高層建築物にあっては法規制や行政指導も
行き届いており、誘導燈、排煙機、避難階段又は脱出シ
ュートのような多くの安全設備が設置されている。しか
し、2階建てあるいは3階建て等の低層階建築物におけ
る対策は自己判断に委ねられている部分が多く、なんら
対策がとられていないことが多い。
行き届いており、誘導燈、排煙機、避難階段又は脱出シ
ュートのような多くの安全設備が設置されている。しか
し、2階建てあるいは3階建て等の低層階建築物におけ
る対策は自己判断に委ねられている部分が多く、なんら
対策がとられていないことが多い。
【0004】したがって、このような低層建物において
火災、地震又は爆発等の緊急事態が発生した際に、安全
かつ確実に脱出して身体生命の安全を確保するための緊
急避難設備が求められている。なお、このような設備は
緊急事態発生以前に予め設置しておく必要があり、一般
家庭やアパート等を対象とする場合には、設置費用が廉
価である必要がある。
火災、地震又は爆発等の緊急事態が発生した際に、安全
かつ確実に脱出して身体生命の安全を確保するための緊
急避難設備が求められている。なお、このような設備は
緊急事態発生以前に予め設置しておく必要があり、一般
家庭やアパート等を対象とする場合には、設置費用が廉
価である必要がある。
【0005】一般住宅やアパート等も、特に都会では土
地の有効利用の観点から2階建て以上の家屋が多くなっ
ており、更に建築基準法の改正により、木造3階建て建
築も許容されるようになり、この種安全装置の需要は増
加する傾向にある。
地の有効利用の観点から2階建て以上の家屋が多くなっ
ており、更に建築基準法の改正により、木造3階建て建
築も許容されるようになり、この種安全装置の需要は増
加する傾向にある。
【0006】この種避難器具として、縄梯子や滑り棒の
ようなものもあるが、縄梯子は足元が不安定で、夜間の
火災のような咄嗟の場合にあっては使用上不安があり、
不慣れな者では使用できない。また、滑り棒はある程度
腕力のあるものでなければ使用できず、女性、子供又は
老人等にとっては不可能である。
ようなものもあるが、縄梯子は足元が不安定で、夜間の
火災のような咄嗟の場合にあっては使用上不安があり、
不慣れな者では使用できない。また、滑り棒はある程度
腕力のあるものでなければ使用できず、女性、子供又は
老人等にとっては不可能である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な従来技術の欠点を解消して、簡易かつ廉価であって高
い安全性をもって確実に使用することができる緊急降下
脱出用ロープを提供することを課題とする。
な従来技術の欠点を解消して、簡易かつ廉価であって高
い安全性をもって確実に使用することができる緊急降下
脱出用ロープを提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の構成の要旨とす
るところは、設置対象の高所から降下脱出可能な位置ま
での長さを備えたロープと、該ロープの一端に固定さ
れ、使用者の身体を支持するためのバンドと、高所に固
定されたフック掛け部に懸吊して、前記ロープを転動さ
せるための滑車と、前記ロープに固定されたバンドの上
方に配され、前記滑車によって折り返された側のロープ
を挿入して使用者の操作により前記ロープに対して調整
可能な制動力を付与する制動器と、で構成した緊急降下
脱出用ロープであり、これによって前記課題を解決する
ことができる。
るところは、設置対象の高所から降下脱出可能な位置ま
での長さを備えたロープと、該ロープの一端に固定さ
れ、使用者の身体を支持するためのバンドと、高所に固
定されたフック掛け部に懸吊して、前記ロープを転動さ
せるための滑車と、前記ロープに固定されたバンドの上
方に配され、前記滑車によって折り返された側のロープ
を挿入して使用者の操作により前記ロープに対して調整
可能な制動力を付与する制動器と、で構成した緊急降下
脱出用ロープであり、これによって前記課題を解決する
ことができる。
【0009】前記ロープの先端の身体支持用のバンド
は、小児や高齢者のためには、胸周りだけでなく両下肢
も支持可能な構造であるのが安全性確保の点から好まし
い。しかして、例えば、胸回り支持用のバンドと両脚の
各々支持する二つのバンドとを組み合わせた構造等を採
用することができる。またバンドそれ自体はフェルトな
どを用いて薄着の際の圧迫を和らげるようにするのが好
ましい。前記ロープの反対側端部付近には瘤を作って置
いて、降下の際に地上1メートル程度のところで滑車に
その瘤がぶつかって止まるようにして置くこととする。
は、小児や高齢者のためには、胸周りだけでなく両下肢
も支持可能な構造であるのが安全性確保の点から好まし
い。しかして、例えば、胸回り支持用のバンドと両脚の
各々支持する二つのバンドとを組み合わせた構造等を採
用することができる。またバンドそれ自体はフェルトな
どを用いて薄着の際の圧迫を和らげるようにするのが好
ましい。前記ロープの反対側端部付近には瘤を作って置
いて、降下の際に地上1メートル程度のところで滑車に
その瘤がぶつかって止まるようにして置くこととする。
【0010】前記ロープのバンドが固定されていない側
の自由端はリールに巻付けることとするのが降下の際に
ロープが絡んだり、瘤ができたりしないので都合が良
い。更に前記ロープに対して使用者の操作により制動力
を加える制動器については、その制動操作はできるだけ
簡単なものであるのが好ましい。例えば、ねじによって
押圧部材のロープに対する締め付け度合いを調整可能と
することができる。または、ばねで自動復帰するレバー
の操作によって制動操作が行なわれるようにすることも
できる。
の自由端はリールに巻付けることとするのが降下の際に
ロープが絡んだり、瘤ができたりしないので都合が良
い。更に前記ロープに対して使用者の操作により制動力
を加える制動器については、その制動操作はできるだけ
簡単なものであるのが好ましい。例えば、ねじによって
押圧部材のロープに対する締め付け度合いを調整可能と
することができる。または、ばねで自動復帰するレバー
の操作によって制動操作が行なわれるようにすることも
できる。
【0011】ところで本発明の緊急降下脱出用ロープ
は、柱や梁等の適宜構造材に固定されたフックに滑車を
懸吊して使用する。このようなフックは使用の可能性の
ある窓際等に予め固定しておく。脱出可能な位置が復数
あれば、それぞれの位置に取り付けておくことが望まし
い。若しくは滑車に構成するフックをバルコニーの手
摺、窓枠の敷居あるいは窓中間の柱等に係止できる形状
としておくこともできる。この場合は柱などに格別のフ
ックを固定しておく必要はない。なおこの器具は専用の
容器に納めておいて必要な時に容易に取り出せるように
しておくのが良い。
は、柱や梁等の適宜構造材に固定されたフックに滑車を
懸吊して使用する。このようなフックは使用の可能性の
ある窓際等に予め固定しておく。脱出可能な位置が復数
あれば、それぞれの位置に取り付けておくことが望まし
い。若しくは滑車に構成するフックをバルコニーの手
摺、窓枠の敷居あるいは窓中間の柱等に係止できる形状
としておくこともできる。この場合は柱などに格別のフ
ックを固定しておく必要はない。なおこの器具は専用の
容器に納めておいて必要な時に容易に取り出せるように
しておくのが良い。
【0012】
【作用】本発明は、以上のように構成したので、火災、
地震又は爆発等の緊急事態が発生した際に、予め固定さ
れているフック掛け部に滑車部分を懸吊し、使用者はロ
ープ先端のバンドによって身体を安全に固定する。その
後、制動器を操作しつつ窓、ベランダ又は庇等から身体
を乗り出し降下する。その間、身体を固定するバンドの
反対側のロープはリールから順次繰り出されるため、瘤
や結び目等の障害物が生成されず、宙吊りとなる事態が
防止される。
地震又は爆発等の緊急事態が発生した際に、予め固定さ
れているフック掛け部に滑車部分を懸吊し、使用者はロ
ープ先端のバンドによって身体を安全に固定する。その
後、制動器を操作しつつ窓、ベランダ又は庇等から身体
を乗り出し降下する。その間、身体を固定するバンドの
反対側のロープはリールから順次繰り出されるため、瘤
や結び目等の障害物が生成されず、宙吊りとなる事態が
防止される。
【0013】前記制動器の操作は簡単で、ねじ又はレバ
ーを適宜操作しながら降下速度を随時調整することがで
きる。なお、安全性確保の観点から、制動器から手を離
した際には、補助ブレーキにより減速される構造が好ま
しい。
ーを適宜操作しながら降下速度を随時調整することがで
きる。なお、安全性確保の観点から、制動器から手を離
した際には、補助ブレーキにより減速される構造が好ま
しい。
【0014】
【実施例】以下、添付図を参照しつつ本発明の実施例を
開示する。図1は、本発明の緊急降下脱出用ロープの全
体像を示す説明図である。ロープ1には、マニラロー
プ、綿ロープ又はナイロンロープ等適宜種類のロープを
採用することができる。なお長さは設置場所に応じて適
切に決定する。太さは、常人の体重および安全係数等か
ら考えて、100乃至150kg程度の荷重に耐えるも
のが必要となる。特に重量の大きいものが必要な場合に
はこれを配慮すべきである。
開示する。図1は、本発明の緊急降下脱出用ロープの全
体像を示す説明図である。ロープ1には、マニラロー
プ、綿ロープ又はナイロンロープ等適宜種類のロープを
採用することができる。なお長さは設置場所に応じて適
切に決定する。太さは、常人の体重および安全係数等か
ら考えて、100乃至150kg程度の荷重に耐えるも
のが必要となる。特に重量の大きいものが必要な場合に
はこれを配慮すべきである。
【0015】前記ロープ1の一端に取り付けられた環状
のバンド2は、その中に身体を入れ、両側では脇の下に
位置させるように装着するものである。したがって、人
体への過度の圧迫による悪影響を避けるために、表面が
軟質素材で包囲されていると都合がよい。
のバンド2は、その中に身体を入れ、両側では脇の下に
位置させるように装着するものである。したがって、人
体への過度の圧迫による悪影響を避けるために、表面が
軟質素材で包囲されていると都合がよい。
【0016】なお、バンドについては、上記バンド2に
代えて、脇の下を通過させる上半身用バンド及び両脚を
それぞれ挿入する二つの下肢用バンドを採用すれば信頼
性がより向上する。即ち、小児や老人に使用する場合に
は前記上半身用バンド及び下肢用バンドを装着すること
によってより安心できる構造となる。更に幼児用などで
は、袋状体とすることもできる。
代えて、脇の下を通過させる上半身用バンド及び両脚を
それぞれ挿入する二つの下肢用バンドを採用すれば信頼
性がより向上する。即ち、小児や老人に使用する場合に
は前記上半身用バンド及び下肢用バンドを装着すること
によってより安心できる構造となる。更に幼児用などで
は、袋状体とすることもできる。
【0017】図1の滑車3は定滑車として作動し、ロー
プ1の運動の向きを反転させている。また滑車3には、
フック31が結合してあり、予め固定されているフック
掛け部(図示せず)に掛けられる。なお、フック31に
は、バネで外側に付勢されたフック外れ止め片32を付
設して置けば、安全性が向上する。
プ1の運動の向きを反転させている。また滑車3には、
フック31が結合してあり、予め固定されているフック
掛け部(図示せず)に掛けられる。なお、フック31に
は、バネで外側に付勢されたフック外れ止め片32を付
設して置けば、安全性が向上する。
【0018】制動器4は、特に図2に示したように、ス
テンレス製のパイプ40中に滑車3によって反転されて
いるロープ1の両方が挿入されており、かつバンド2の
付いた側のロープ端部付近に固着されている。パイプ4
0のねじ41の開方向又は閉方向への回転によってロー
プ1への圧接度の変化する押圧部材42によりロープ1
を挟持している。
テンレス製のパイプ40中に滑車3によって反転されて
いるロープ1の両方が挿入されており、かつバンド2の
付いた側のロープ端部付近に固着されている。パイプ4
0のねじ41の開方向又は閉方向への回転によってロー
プ1への圧接度の変化する押圧部材42によりロープ1
を挟持している。
【0019】しかして前記ねじ41を開方向に回転させ
て圧接度を緩めると、下方自由端のロープ1は矢印43
のように上方に滑動し、前記バンド2及び制動器4の固
定された側、即ち、脱出降下者は、矢印44のように降
下する。この場合の降下速度は、制動器4に固定された
ロープ端部と、反対側の上昇するロープ間に生ずる摩擦
によって調整される。
て圧接度を緩めると、下方自由端のロープ1は矢印43
のように上方に滑動し、前記バンド2及び制動器4の固
定された側、即ち、脱出降下者は、矢印44のように降
下する。この場合の降下速度は、制動器4に固定された
ロープ端部と、反対側の上昇するロープ間に生ずる摩擦
によって調整される。
【0020】なお、制動器4は、ねじ41に代えて、レ
バーを押さえている間、制動力が弱まってロープ1が動
くようにし、手を離すと制動力が強まって減速するよう
に構成することができる。即ち、レバーを離した状態で
は停止するか、あるいはきわめて低速にまで減速するよ
うに構成することができ、こうして安全性を向上させる
ことができる。
バーを押さえている間、制動力が弱まってロープ1が動
くようにし、手を離すと制動力が強まって減速するよう
に構成することができる。即ち、レバーを離した状態で
は停止するか、あるいはきわめて低速にまで減速するよ
うに構成することができ、こうして安全性を向上させる
ことができる。
【0021】図1に示したように、ロープ1のバンド2
の付いた部分の反対側は端部から糸巻状のリール5に巻
かれている。その結果、脱出操作中に、ロープ1が、瘤
になったり、絡んだりする事態が回避され、確実な降下
が確保される。
の付いた部分の反対側は端部から糸巻状のリール5に巻
かれている。その結果、脱出操作中に、ロープ1が、瘤
になったり、絡んだりする事態が回避され、確実な降下
が確保される。
【0022】しかしてこの実施例の緊急用降下脱出ロー
プの使用法はおおよそ以下のようになる。前記滑車3の
フック31を予め用意されているフック掛け部(図示せ
ず)に掛ける。その後、バンド2に身体を装入し、両側
を脇の下に入れて使用者の身体を支持する。
プの使用法はおおよそ以下のようになる。前記滑車3の
フック31を予め用意されているフック掛け部(図示せ
ず)に掛ける。その後、バンド2に身体を装入し、両側
を脇の下に入れて使用者の身体を支持する。
【0023】このような準備が完了した状態で、ロープ
1のリール5側端を窓あるいはベランダ等から降下脱出
しようとする側に投げろす。ついで使用者は、制動器4
のねじ41を操作しつつ降下を開始する。
1のリール5側端を窓あるいはベランダ等から降下脱出
しようとする側に投げろす。ついで使用者は、制動器4
のねじ41を操作しつつ降下を開始する。
【0024】この場合、制動器4にリール5を介して送
り込まれるロープ1には、瘤その他の通過を妨害するも
のは生じない。その結果、安全かつ迅速な降下脱出が可
能となる。
り込まれるロープ1には、瘤その他の通過を妨害するも
のは生じない。その結果、安全かつ迅速な降下脱出が可
能となる。
【0025】後続者は、ロープ1を引いてバンド2部分
を持ち上げ、再び上記と同様の操作によって降下脱出す
ればよい。
を持ち上げ、再び上記と同様の操作によって降下脱出す
ればよい。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、緊急降下脱出用ロープ
を簡易かつ廉価に構成できるため、少ない経済的負担で
設置することができる。この緊急降下脱出用ロープを使
用することにより、安全確実に降下脱出することができ
る。また、ロープ長を伸ばすことにより、より高い階に
対しても容易に対応することができる。
を簡易かつ廉価に構成できるため、少ない経済的負担で
設置することができる。この緊急降下脱出用ロープを使
用することにより、安全確実に降下脱出することができ
る。また、ロープ長を伸ばすことにより、より高い階に
対しても容易に対応することができる。
【図1】本発明の一実施例の緊急降下脱出用ロープの全
体構成を示す説明図。
体構成を示す説明図。
【図2】図1の制動器の詳細を示す拡大断面説明図。
1 ロープ 2 バンド 3 滑車 4 制動器 5 リール
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】前記ロープの先端の身体支持用のバンド
は、小児や高齢者のためには、胸周りだけでなく両下肢
も支持可能な構造であるのが安全性確保の点から好まし
い。しかして、例えば、胸回り支持用のバンドと両脚の
各々支持する二つのバンドとを組み合わせた構造等を採
用することができる。またバンドそれ自体はフェルトな
どを用いて薄着の際の圧迫を和らげるようにするのが好
ましい。前記ロープの反対側端部付近には瘤を作って置
いて、降下の際に地上1メートル程度のところで制動器
の下端にその瘤がぶつかって止まるようにして置くこと
とする。
は、小児や高齢者のためには、胸周りだけでなく両下肢
も支持可能な構造であるのが安全性確保の点から好まし
い。しかして、例えば、胸回り支持用のバンドと両脚の
各々支持する二つのバンドとを組み合わせた構造等を採
用することができる。またバンドそれ自体はフェルトな
どを用いて薄着の際の圧迫を和らげるようにするのが好
ましい。前記ロープの反対側端部付近には瘤を作って置
いて、降下の際に地上1メートル程度のところで制動器
の下端にその瘤がぶつかって止まるようにして置くこと
とする。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】前記ロープのバンドが固定されていない側
の自由端はリールに巻付けることとすれば、降下の際に
引き上げられるロープが絡みあったり、瘤ができたりし
ないので、それらが、制動器の下端にぶつかったり詰ま
ったりして降下不能になるような問題が生ぜず、都合が
良い。更に前記ロープに対して使用者の操作により制動
力を加える制動器については、その制動操作はできるだ
け簡単なものであるのが好ましい。例えば、ねじによっ
て押圧部材のロープに対する締め付け度合いを調整可能
とすることができる。または、ばねで自動復帰するレバ
ーの操作によって制動操作が行なわれるようにすること
もできる。
の自由端はリールに巻付けることとすれば、降下の際に
引き上げられるロープが絡みあったり、瘤ができたりし
ないので、それらが、制動器の下端にぶつかったり詰ま
ったりして降下不能になるような問題が生ぜず、都合が
良い。更に前記ロープに対して使用者の操作により制動
力を加える制動器については、その制動操作はできるだ
け簡単なものであるのが好ましい。例えば、ねじによっ
て押圧部材のロープに対する締め付け度合いを調整可能
とすることができる。または、ばねで自動復帰するレバ
ーの操作によって制動操作が行なわれるようにすること
もできる。
Claims (4)
- 【請求項1】 設置対象の高所から降下脱出可能な位置
までの長さを備えたロープと、 該ロープの一端に固定され、使用者の身体を支持するた
めのバンドと、 高所に固定されたフック掛け部に懸吊して、前記ロープ
を転動させるための滑車と、 前記ロープに固定されたバンドの上方に配され、前記滑
車によって折り返された側のロープを挿入して使用者の
操作により前記ロープに対して調整可能な制動力を付与
する制動器と、 で構成した緊急降下脱出用ロープ。 - 【請求項2】 前記ロープのバンドが固定されていない
側の自由端をリールに巻付けた請求項1の緊急降下脱出
用ロープ。 - 【請求項3】 前記ロープに対して使用者の操作により
制動力を加える制動器の制動操作が、ねじによる押圧部
材に対する締め付け度合いによって調整可能とした請求
項1又は2の緊急降下脱出用ロープ。 - 【請求項4】 前記ロープに対して使用者の操作により
制動力を加える制動器の制動操作が、ばねで自動復帰す
るレバーの操作によって行なわれることとした請求項1
又は2の緊急降下脱出用ロープ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9217793A JPH06277308A (ja) | 1993-03-26 | 1993-03-26 | 緊急降下脱出用ロープ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9217793A JPH06277308A (ja) | 1993-03-26 | 1993-03-26 | 緊急降下脱出用ロープ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06277308A true JPH06277308A (ja) | 1994-10-04 |
Family
ID=14047157
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9217793A Pending JPH06277308A (ja) | 1993-03-26 | 1993-03-26 | 緊急降下脱出用ロープ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06277308A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1317047C (zh) * | 2002-12-19 | 2007-05-23 | 玉森辉久 | 高层建筑物用避难用具构造及避难方法 |
US20120285770A1 (en) * | 2011-05-10 | 2012-11-15 | Checkmate Limited | Fall arrest apparatus |
CN103638608A (zh) * | 2013-11-12 | 2014-03-19 | 俞关清 | 高楼救生缓降器 |
-
1993
- 1993-03-26 JP JP9217793A patent/JPH06277308A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1317047C (zh) * | 2002-12-19 | 2007-05-23 | 玉森辉久 | 高层建筑物用避难用具构造及避难方法 |
US20120285770A1 (en) * | 2011-05-10 | 2012-11-15 | Checkmate Limited | Fall arrest apparatus |
CN103638608A (zh) * | 2013-11-12 | 2014-03-19 | 俞关清 | 高楼救生缓降器 |
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