JPH06275469A - 高分子固体電解質電気二重層コンデンサー - Google Patents
高分子固体電解質電気二重層コンデンサーInfo
- Publication number
- JPH06275469A JPH06275469A JP5101781A JP10178193A JPH06275469A JP H06275469 A JPH06275469 A JP H06275469A JP 5101781 A JP5101781 A JP 5101781A JP 10178193 A JP10178193 A JP 10178193A JP H06275469 A JPH06275469 A JP H06275469A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electric double
- solid electrolyte
- layer capacitor
- electrolyte
- double layer
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/13—Energy storage using capacitors
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- Electric Double-Layer Capacitors Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 アルキルアンモニウム塩などの電解質塩を充
分に溶解させることができ、しかも高い導電性を示す高
分子固体電解質を用いることにより、液漏れがなく、し
かも電解液を用いた系に匹敵する容量を持つ電気二重層
コンデンサーを提供する。 【構成】 ポリアクリロニトリル、またはポリエチレン
オキシド−グラフトポリメタクリル酸に、可塑剤として
非プロトン溶媒を加え、さらに電解質塩として、テトラ
アルキルアンモニウム塩を加えた高分子膜複合体を、対
接された分極性電極を持つ電気二重層コンデンサーの高
分子固体電解質に用いる。 【効果】 各種テトラアルキルアンモニウム塩を用いた
場合に高い伝導性を示す高分子固体電解質を、電気二重
層コンデンサーに用いる事により、液漏れの恐れがな
く、電解液を持つ同種のコンデンサーに匹敵する容量を
持つ系が構築できた。
分に溶解させることができ、しかも高い導電性を示す高
分子固体電解質を用いることにより、液漏れがなく、し
かも電解液を用いた系に匹敵する容量を持つ電気二重層
コンデンサーを提供する。 【構成】 ポリアクリロニトリル、またはポリエチレン
オキシド−グラフトポリメタクリル酸に、可塑剤として
非プロトン溶媒を加え、さらに電解質塩として、テトラ
アルキルアンモニウム塩を加えた高分子膜複合体を、対
接された分極性電極を持つ電気二重層コンデンサーの高
分子固体電解質に用いる。 【効果】 各種テトラアルキルアンモニウム塩を用いた
場合に高い伝導性を示す高分子固体電解質を、電気二重
層コンデンサーに用いる事により、液漏れの恐れがな
く、電解液を持つ同種のコンデンサーに匹敵する容量を
持つ系が構築できた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は高分子固体電解質電気
二重層コンデンサーに関するものである。この高分子固
体電解質電気二重層コンデンサーは、分極性電極と電解
質との界面に形成される電気二重層を利用した静電容量
の大きい特性を有するものである。これは、コンピュー
ターメモリーのバックアップ用、あるいは電池の補助電
源、として用いられるものであり、また電気自動車の電
源として高エネルギー密度の二次電池と組み合わせて用
いられるものである。
二重層コンデンサーに関するものである。この高分子固
体電解質電気二重層コンデンサーは、分極性電極と電解
質との界面に形成される電気二重層を利用した静電容量
の大きい特性を有するものである。これは、コンピュー
ターメモリーのバックアップ用、あるいは電池の補助電
源、として用いられるものであり、また電気自動車の電
源として高エネルギー密度の二次電池と組み合わせて用
いられるものである。
【0002】
【従来の技術】これまでのこの種の電気二重層コンデン
サーは、電解質塩としてのアルキルアンモニウム塩をγ
−ブチロラクトンなどの有機溶媒に溶解させたものを電
解液として用いたものが知られている。このアルキルア
ンモニウム塩は、電気化学的に安定であり、電極表面へ
の電解質塩の物理的吸着により形成される電気二重層に
電荷を蓄積させるという目的には好適の物質である。従
って、これらの電解質塩を充分溶解せしめる有機溶媒と
してγ−ブチロラクトン等を用い、電解質を溶解させ電
解液として使用するのが常法であった。しかしながら、
従来の電気二重層コンデンサーは液体の電解液を用いて
いるため、長期使用に際しては液漏れの恐れがあり、長
期信頼性を確立するためにはシールを完全にせしめるた
めの構造が必要となり、重量自身も増大する結果とな
る。
サーは、電解質塩としてのアルキルアンモニウム塩をγ
−ブチロラクトンなどの有機溶媒に溶解させたものを電
解液として用いたものが知られている。このアルキルア
ンモニウム塩は、電気化学的に安定であり、電極表面へ
の電解質塩の物理的吸着により形成される電気二重層に
電荷を蓄積させるという目的には好適の物質である。従
って、これらの電解質塩を充分溶解せしめる有機溶媒と
してγ−ブチロラクトン等を用い、電解質を溶解させ電
解液として使用するのが常法であった。しかしながら、
従来の電気二重層コンデンサーは液体の電解液を用いて
いるため、長期使用に際しては液漏れの恐れがあり、長
期信頼性を確立するためにはシールを完全にせしめるた
めの構造が必要となり、重量自身も増大する結果とな
る。
【0003】有機電解液に代えて、固体電解質を用いる
ことにより液漏れが起こらない構造にでき、しかもセパ
レータも不要になると考えられるが、アルキルアンモニ
ウム塩などの電解質塩を充分に溶解させることができ、
しかも高い導電性を示す高分子固体電解質を選定するこ
とに難点があった。
ことにより液漏れが起こらない構造にでき、しかもセパ
レータも不要になると考えられるが、アルキルアンモニ
ウム塩などの電解質塩を充分に溶解させることができ、
しかも高い導電性を示す高分子固体電解質を選定するこ
とに難点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、アル
キルアンモニウム塩などの電解質塩を充分に溶解させる
ことができ、しかも高い導電性を示す高分子固体電解質
を作成し、これを用いることにより、液漏れがなく、セ
パレータを用いる必要がないため構造が簡単になり、し
かも電解液を用いた電気二重層コンデンサーに匹敵する
容量を持つ高分子固体電解質電気二重層コンデンサーを
提供することである。
キルアンモニウム塩などの電解質塩を充分に溶解させる
ことができ、しかも高い導電性を示す高分子固体電解質
を作成し、これを用いることにより、液漏れがなく、セ
パレータを用いる必要がないため構造が簡単になり、し
かも電解液を用いた電気二重層コンデンサーに匹敵する
容量を持つ高分子固体電解質電気二重層コンデンサーを
提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリアクリロ
ニトリル、またはポリエチレンオキシド−グラフトポリ
メタクリル酸に、可塑剤としてエチレンカーボネート、
プロピレンカーボネート、スルホラン、γ−ブチロラク
トンをそれぞれ単独で用いるか、あるいはこのうちの二
種の可塑剤を混合して用い、さらに電解質塩として、テ
トラエチルアンモニウムテトラフルオロボレート、テト
ラエチルアンモニウムパークロレート、またはテトラブ
チルアンモニウムパークロレートを加えて得られた高分
子膜複合体を、電気二重層コンデンサーの高分子固体電
解質に用いるものである。
ニトリル、またはポリエチレンオキシド−グラフトポリ
メタクリル酸に、可塑剤としてエチレンカーボネート、
プロピレンカーボネート、スルホラン、γ−ブチロラク
トンをそれぞれ単独で用いるか、あるいはこのうちの二
種の可塑剤を混合して用い、さらに電解質塩として、テ
トラエチルアンモニウムテトラフルオロボレート、テト
ラエチルアンモニウムパークロレート、またはテトラブ
チルアンモニウムパークロレートを加えて得られた高分
子膜複合体を、電気二重層コンデンサーの高分子固体電
解質に用いるものである。
【0006】
【作用】本発明における高分子膜複合体は、電解液に匹
敵する濃度の電解質塩を均一に溶解でき、液体成分が漏
れないことが判明し、室温で高い導電性を示すことが確
認された。さらにこれら高分子膜複合体をカーボン材料
不織布として用いた電極二枚によりはさみ、コンデンサ
ーとしての特性を検討したところ、極間電位1Vと2V
間での充放電容量試験において、電解液を用いたコンデ
ンサーに匹敵する性能を示した。
敵する濃度の電解質塩を均一に溶解でき、液体成分が漏
れないことが判明し、室温で高い導電性を示すことが確
認された。さらにこれら高分子膜複合体をカーボン材料
不織布として用いた電極二枚によりはさみ、コンデンサ
ーとしての特性を検討したところ、極間電位1Vと2V
間での充放電容量試験において、電解液を用いたコンデ
ンサーに匹敵する性能を示した。
【0007】
【比較例1】電解質塩としてのテトラエチルフルオロボ
レートを0.8moldm−3濃度でエチレンカーボネ
ートとスルホランの体積比1:1混合溶液に溶解し、伝
導度を測定しところ、298Kで4x10−3Scm
−1の伝導度を得た。この電解液を活性炭不織布にニッ
ケル網を集電体として溶着させた電極二枚ではさみ、極
間電位2Vから1V、電流1mAで充放電試験を行った
ところ、初回でみかけの電極表面積にたいし、0.40
Fcm−2の容量が得られた。
レートを0.8moldm−3濃度でエチレンカーボネ
ートとスルホランの体積比1:1混合溶液に溶解し、伝
導度を測定しところ、298Kで4x10−3Scm
−1の伝導度を得た。この電解液を活性炭不織布にニッ
ケル網を集電体として溶着させた電極二枚ではさみ、極
間電位2Vから1V、電流1mAで充放電試験を行った
ところ、初回でみかけの電極表面積にたいし、0.40
Fcm−2の容量が得られた。
【0008】
【実施例1】ポリアクリロニトリル0.88gに、電解
質塩を0.44g溶解した可塑剤溶液10mlを混合し
た。この液体を393K、40mmHg減圧下で2時間
乾燥させ、さらに2時間真空中で放置することにより高
分子膜複合体を得た。なお、一連の操作は乾燥アルゴン
雰囲気下で行った。ここで電解質塩としてテトラエチル
アンモニウムテトラフルオロボレートを用い、可塑剤に
プロピレンカーボネートを用いると、高分子膜複合体は
298Kで4x10−3Scm−1の伝導度を示した。
これを活性炭不織布にニッケル網を集電体として溶着さ
せた電極二枚ではさみ、極間電位2Vから1V、電流1
mAで充放電試験を行ったところ、初回でみかけの電極
表面積にたいし、0.60Fcm−2の容量が得られ
た。この高分子膜複合体は、フレキシブルであり、充放
電試験を行う前後いずれにおいても、液体成分の漏出は
何ら見られなかった。
質塩を0.44g溶解した可塑剤溶液10mlを混合し
た。この液体を393K、40mmHg減圧下で2時間
乾燥させ、さらに2時間真空中で放置することにより高
分子膜複合体を得た。なお、一連の操作は乾燥アルゴン
雰囲気下で行った。ここで電解質塩としてテトラエチル
アンモニウムテトラフルオロボレートを用い、可塑剤に
プロピレンカーボネートを用いると、高分子膜複合体は
298Kで4x10−3Scm−1の伝導度を示した。
これを活性炭不織布にニッケル網を集電体として溶着さ
せた電極二枚ではさみ、極間電位2Vから1V、電流1
mAで充放電試験を行ったところ、初回でみかけの電極
表面積にたいし、0.60Fcm−2の容量が得られ
た。この高分子膜複合体は、フレキシブルであり、充放
電試験を行う前後いずれにおいても、液体成分の漏出は
何ら見られなかった。
【0009】
【実施例2】目的高分子のプレポリマーとしてメトキシ
ポリ(エチレングリコール)モノメタクリレートとポリ
(エチレングリコール)ジメタクリレートをモル比3:
1で混合し、電解質塩を0.8moldm−3濃度で溶
解した可塑剤溶液をプレポリマー混合溶液に体積比1:
1で混合した。さらにここに光重合開始剤として2、2
−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノンを少量加
え、紫外光照射を行い、高分子膜複合体を得た。なお、
一連の操作は乾燥アルゴン雰囲気下で行った。ここで電
解質塩としてテトラエチルアンモニウムテトラフルオロ
ボレートを用い、可塑剤溶液にエチレンカーボネートと
スルホランの体積比1:1混合溶液を用いると、高分子
膜複合体は298Kで9x10−4Scm−1の伝導度
を示した。これを活性炭不織布にニッケル網を集電体と
して溶着させた電極二枚ではさみ、極間電位2Vから1
V、電流1mAで充放電試験を行ったところ、初回でみ
かけの電極表面積にたいし、0.38Fcm−2の容量
が得られた。この高分子膜複合体は、フレキシブルであ
り、充放電試験を行う前後いずれにおいても、液体成分
の漏出は何ら見られなかった。
ポリ(エチレングリコール)モノメタクリレートとポリ
(エチレングリコール)ジメタクリレートをモル比3:
1で混合し、電解質塩を0.8moldm−3濃度で溶
解した可塑剤溶液をプレポリマー混合溶液に体積比1:
1で混合した。さらにここに光重合開始剤として2、2
−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノンを少量加
え、紫外光照射を行い、高分子膜複合体を得た。なお、
一連の操作は乾燥アルゴン雰囲気下で行った。ここで電
解質塩としてテトラエチルアンモニウムテトラフルオロ
ボレートを用い、可塑剤溶液にエチレンカーボネートと
スルホランの体積比1:1混合溶液を用いると、高分子
膜複合体は298Kで9x10−4Scm−1の伝導度
を示した。これを活性炭不織布にニッケル網を集電体と
して溶着させた電極二枚ではさみ、極間電位2Vから1
V、電流1mAで充放電試験を行ったところ、初回でみ
かけの電極表面積にたいし、0.38Fcm−2の容量
が得られた。この高分子膜複合体は、フレキシブルであ
り、充放電試験を行う前後いずれにおいても、液体成分
の漏出は何ら見られなかった。
【0010】
【実施例3】実施例2の方法で高分子膜複合体を調製、
ならびに特性を評価した。但しここでは電解質塩として
テトラエチルアンモニウムパークロレートを用いた。こ
の場合、298Kにおける伝導度は6x10−4Scm
−1であった。コンデンサーとしての容量は0.30F
cm−2であった。この高分子膜複合体は、フレキシブ
ルであり、充放電試験を行う前後いずれにおいても、液
体成分の漏出は何ら見られなかった。
ならびに特性を評価した。但しここでは電解質塩として
テトラエチルアンモニウムパークロレートを用いた。こ
の場合、298Kにおける伝導度は6x10−4Scm
−1であった。コンデンサーとしての容量は0.30F
cm−2であった。この高分子膜複合体は、フレキシブ
ルであり、充放電試験を行う前後いずれにおいても、液
体成分の漏出は何ら見られなかった。
【0011】
【実施例4】実施例2の方法で高分子膜複合体を調製、
ならびに特性を評価した。但しここでは電解質塩として
テトラブチルアンモニウムパークロレートを用いた。こ
の場合、298Kにおける伝導度は5x10−4Scm
−1であった。コンデンサーとしての容量は0.06F
cm−2であった。この高分子膜複合体は、フレキシブ
ルであり、充放電試験を行う前後いずれにおいても、液
体成分の漏出は何ら見られなかった。
ならびに特性を評価した。但しここでは電解質塩として
テトラブチルアンモニウムパークロレートを用いた。こ
の場合、298Kにおける伝導度は5x10−4Scm
−1であった。コンデンサーとしての容量は0.06F
cm−2であった。この高分子膜複合体は、フレキシブ
ルであり、充放電試験を行う前後いずれにおいても、液
体成分の漏出は何ら見られなかった。
【0012】
【実施例5】実施例2の方法で高分子膜複合体を調製、
ならびに特性を評価した。但しここでは電解質塩として
テトラエチルアンモニウムテトラフルオロボレートを用
い、可塑剤としてプロピレンカーボネートを用いた。こ
の場合、298Kにおける伝導度は3x10−3Scm
−1であった。コンデンサーとしての容量は0.42F
cm−2であった。この高分子膜複合体は、フレキシブ
ルであり、充放電試験を行う前後いずれにおいても、液
体成分の漏出は何ら見られなかった。
ならびに特性を評価した。但しここでは電解質塩として
テトラエチルアンモニウムテトラフルオロボレートを用
い、可塑剤としてプロピレンカーボネートを用いた。こ
の場合、298Kにおける伝導度は3x10−3Scm
−1であった。コンデンサーとしての容量は0.42F
cm−2であった。この高分子膜複合体は、フレキシブ
ルであり、充放電試験を行う前後いずれにおいても、液
体成分の漏出は何ら見られなかった。
【0013】
【実施例6】実施例2の方法で高分子膜複合体を調製、
ならびに特性を評価した。但しここでは電解質塩として
テトラエチルアンモニウムパークロレートを用い、可塑
剤としてプロピレンカーボネートを用いた。この場合、
298Kにおける伝導度は2x10−3Scm−1であ
った。コンデンサーとしての容量は0.31Fcm−2
であった。この高分子膜複合体は、フレキシブルであ
り、充放電試験を行う前後いずれにおいても、液体成分
の漏出は何ら見られなかった。
ならびに特性を評価した。但しここでは電解質塩として
テトラエチルアンモニウムパークロレートを用い、可塑
剤としてプロピレンカーボネートを用いた。この場合、
298Kにおける伝導度は2x10−3Scm−1であ
った。コンデンサーとしての容量は0.31Fcm−2
であった。この高分子膜複合体は、フレキシブルであ
り、充放電試験を行う前後いずれにおいても、液体成分
の漏出は何ら見られなかった。
【0014】
【実施例7】実施例2の方法で高分子膜複合体を調製、
ならびに特性を評価した。但しここでは電解質塩として
テトラブチルアンモニウムパークロレートを用い、可塑
剤としてプロピレンカーボネートを用いた。この場合、
298Kにおける伝導度は1x10−3Scm−1であ
った。コンデンサーとしての容量は0.21Fcm−2
であった。この高分子膜複合体は、フレキシブルであ
り、充放電試験を行う前後いずれにおいても、液体成分
の漏出は何ら見られなかった。
ならびに特性を評価した。但しここでは電解質塩として
テトラブチルアンモニウムパークロレートを用い、可塑
剤としてプロピレンカーボネートを用いた。この場合、
298Kにおける伝導度は1x10−3Scm−1であ
った。コンデンサーとしての容量は0.21Fcm−2
であった。この高分子膜複合体は、フレキシブルであ
り、充放電試験を行う前後いずれにおいても、液体成分
の漏出は何ら見られなかった。
【0015】
【実施例8】実施例5に挙げた高分子膜複合体を調製、
ならびに特性を評価した。但しここではコンデンサーと
しての容量試験において電流を0.5mAとした。この
場合、容量は0.60Fcm−2であった。この高分子
膜複合体は、フレキシブルであり、充放電試験を行う前
後いずれにおいても、液体成分の漏出は何ら見られなか
った。
ならびに特性を評価した。但しここではコンデンサーと
しての容量試験において電流を0.5mAとした。この
場合、容量は0.60Fcm−2であった。この高分子
膜複合体は、フレキシブルであり、充放電試験を行う前
後いずれにおいても、液体成分の漏出は何ら見られなか
った。
【0016】
【発明の効果】以上のように、各種テトラアルキルアン
モニウム塩を用いた場合に高い伝導性を示す高分子固体
電解質を、電気二重層コンデンサーの電解質に用いる事
により、電解液を持つ同種のコンデンサーに匹敵する容
量を持つ系が構築できる事が判明した。実施例に挙げた
ように電解質塩としてはテトラフルオロボレート、可塑
剤としては、プロピレンカーボネートがより望ましい事
がわかった。また、充放電に際しての電流密度が低いと
容量がより増大する事もわかった。これらのコンデンサ
ーは液漏れの恐れがないため、長期使用に際しての信頼
性が高く、その効果は大きい。
モニウム塩を用いた場合に高い伝導性を示す高分子固体
電解質を、電気二重層コンデンサーの電解質に用いる事
により、電解液を持つ同種のコンデンサーに匹敵する容
量を持つ系が構築できる事が判明した。実施例に挙げた
ように電解質塩としてはテトラフルオロボレート、可塑
剤としては、プロピレンカーボネートがより望ましい事
がわかった。また、充放電に際しての電流密度が低いと
容量がより増大する事もわかった。これらのコンデンサ
ーは液漏れの恐れがないため、長期使用に際しての信頼
性が高く、その効果は大きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松田 好晴 山口県宇部市南小羽山町1−11−10 (72)発明者 森田 昌行 山口県宇部市東小羽山町4−8−43 (72)発明者 石川 正司 山口県宇部市上野中町1−34−404 (72)発明者 伊原 光男 山口県宇部市上野中町9−19−202
Claims (5)
- 【請求項1】電解質塩ならびに可塑剤としての有機溶媒
を含む、高分子固体電解質の両面に対接された分極性電
極からなる高分子固体電解質電気二重層コンデンサー。 - 【請求項2】前記電解質塩は、テトラエチルアンモニウ
ムテトラフルオロボレート、テトラエチルアンモニウム
パークロレート、またはテトラブチルアンモニウムパー
クロレートからなる請求項第1項記載の高分子固体電解
質電気二重層コンデンサー。 - 【請求項3】前記可塑剤は、エチレンカーボネート、プ
ロピレンカーボネート、スルホラン、γ−ブチロラクト
ン等の非プロトン溶媒をそれぞれ単独で用いるか、ある
いはこのうちの二種の可塑剤を混合して用いた請求項第
1項記載の高分子固体電解質電気二重層コンデンサー。 - 【請求項4】前記高分子固体電解質は、ポリアクリロニ
トリル、またはポリエチレンオキシド−グラフトポリメ
タクリル酸メチルを用いた請求項第1項記載の高分子固
体電解質電気二重層コンデンサー。 - 【請求項5】前記分極性電極は、カーボン不織布もしく
は活性炭化カーボン不織布等の布状カーボン材料を主体
とした電極材料からなる請求項第1項記載の高分子固体
電解質電気二重層コンデンサー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5101781A JPH06275469A (ja) | 1993-03-23 | 1993-03-23 | 高分子固体電解質電気二重層コンデンサー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5101781A JPH06275469A (ja) | 1993-03-23 | 1993-03-23 | 高分子固体電解質電気二重層コンデンサー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06275469A true JPH06275469A (ja) | 1994-09-30 |
Family
ID=14309741
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5101781A Pending JPH06275469A (ja) | 1993-03-23 | 1993-03-23 | 高分子固体電解質電気二重層コンデンサー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06275469A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5777428A (en) * | 1994-10-07 | 1998-07-07 | Maxwell Energy Products, Inc. | Aluminum-carbon composite electrode |
US5862035A (en) * | 1994-10-07 | 1999-01-19 | Maxwell Energy Products, Inc. | Multi-electrode double layer capacitor having single electrolyte seal and aluminum-impregnated carbon cloth electrodes |
US5909356A (en) * | 1996-09-13 | 1999-06-01 | Tdk Corporation | Solid state electric double layer capacitor |
WO1999059173A1 (fr) * | 1998-05-12 | 1999-11-18 | Mitsubishi Rayon Co., Ltd. | Condensateur electrique double couche et procede de fabrication associe |
US6233135B1 (en) | 1994-10-07 | 2001-05-15 | Maxwell Energy Products, Inc. | Multi-electrode double layer capacitor having single electrolyte seal and aluminum-impregnated carbon cloth electrodes |
US6449139B1 (en) | 1999-08-18 | 2002-09-10 | Maxwell Electronic Components Group, Inc. | Multi-electrode double layer capacitor having hermetic electrolyte seal |
US6631074B2 (en) | 2000-05-12 | 2003-10-07 | Maxwell Technologies, Inc. | Electrochemical double layer capacitor having carbon powder electrodes |
-
1993
- 1993-03-23 JP JP5101781A patent/JPH06275469A/ja active Pending
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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