JPH06274788A - ナンバープレート読み取り装置 - Google Patents
ナンバープレート読み取り装置Info
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- JPH06274788A JPH06274788A JP5062092A JP6209293A JPH06274788A JP H06274788 A JPH06274788 A JP H06274788A JP 5062092 A JP5062092 A JP 5062092A JP 6209293 A JP6209293 A JP 6209293A JP H06274788 A JPH06274788 A JP H06274788A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 文字の切出しや文字の認識処理が簡単とな
り、文字認識結果の不明や誤りを減少できると共に、撮
像条件が変更になっても簡単に対応できる。 【構成】 車線ゲートに侵入してくる車両を光センサ1
で検知し、撮像機3により車両の前面部を撮影してその
画像を画像メモリ5に格納する。この画像メモリ5に格
納された原画像は、車両を斜め前方から撮像することに
よって幾何学的歪みを生じているが、この幾何学的歪み
を撮像機3の設置条件で与えられるパラメータに従って
歪み補正回路8により補正する。制御部6及び画像演算
処理部7は、上記補正された画像よりナンバープレート
部分を切出すと共に、このプレート部分の画像から文字
の切出しを行ない、文字の各特徴量を組合わせて文字を
認識する。上記のように画像メモリ5に格納した画像の
歪みを補正することにより、その後の文字の切出し、認
識処理を簡易化して認識率を向上できる。
り、文字認識結果の不明や誤りを減少できると共に、撮
像条件が変更になっても簡単に対応できる。 【構成】 車線ゲートに侵入してくる車両を光センサ1
で検知し、撮像機3により車両の前面部を撮影してその
画像を画像メモリ5に格納する。この画像メモリ5に格
納された原画像は、車両を斜め前方から撮像することに
よって幾何学的歪みを生じているが、この幾何学的歪み
を撮像機3の設置条件で与えられるパラメータに従って
歪み補正回路8により補正する。制御部6及び画像演算
処理部7は、上記補正された画像よりナンバープレート
部分を切出すと共に、このプレート部分の画像から文字
の切出しを行ない、文字の各特徴量を組合わせて文字を
認識する。上記のように画像メモリ5に格納した画像の
歪みを補正することにより、その後の文字の切出し、認
識処理を簡易化して認識率を向上できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は有料道路の車種判別装置
に適用されるナンバープレート読み取り装置に関する。
に適用されるナンバープレート読み取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のナンバープレート読み取り装置
は、図10に示すように構成されている。同図において
101は一対の光センサで、車両105の侵入を検知す
る。102は撮像装置で、侵入してきた車両105の前
面部の画像を撮像する。103は画像処理装置で、撮像
機(カメラ)102で撮像した画像の中からナンバープ
レートを読み取る。104は車両侵入路で、ここに侵入
してきた車両105の画像が撮像機102により撮影さ
れる。
は、図10に示すように構成されている。同図において
101は一対の光センサで、車両105の侵入を検知す
る。102は撮像装置で、侵入してきた車両105の前
面部の画像を撮像する。103は画像処理装置で、撮像
機(カメラ)102で撮像した画像の中からナンバープ
レートを読み取る。104は車両侵入路で、ここに侵入
してきた車両105の画像が撮像機102により撮影さ
れる。
【0003】上記のように構成されたナンバープレート
読み取り装置は、車両侵入路104に車両105が侵入
してくると、光センサ101が遮光されて車両105が
検知され、光センサ101は画像処理装置103に対し
て車両検知信号を出力する。画像処理装置103は、車
両検知信号を受けると撮像機102に対して撮像指令を
出力する。撮像機102は、撮像指令を受けると車両侵
入路104に侵入してきた車両105の前面部を撮像
し、その画像信号を画像処理装置103に送る。画像処
理装置103は、撮像機102からの画像信号をA/D
(アナログ/デジタル)変換した後、車両105の前面
部の画像よりナンバープレート部分を読取り、そのナン
バープレート部の画像に対して各種の画像処理を施し、
ナンバープレート内の文字認識を行なう。この場合、図
11に示すように撮像機102は車両侵入方向に対して
斜め前方より撮像するため、撮像機102に取り込まれ
た原画像(図12(a))の実際の撮像範囲は、図12
(b)に示すように台形の範囲である。
読み取り装置は、車両侵入路104に車両105が侵入
してくると、光センサ101が遮光されて車両105が
検知され、光センサ101は画像処理装置103に対し
て車両検知信号を出力する。画像処理装置103は、車
両検知信号を受けると撮像機102に対して撮像指令を
出力する。撮像機102は、撮像指令を受けると車両侵
入路104に侵入してきた車両105の前面部を撮像
し、その画像信号を画像処理装置103に送る。画像処
理装置103は、撮像機102からの画像信号をA/D
(アナログ/デジタル)変換した後、車両105の前面
部の画像よりナンバープレート部分を読取り、そのナン
バープレート部の画像に対して各種の画像処理を施し、
ナンバープレート内の文字認識を行なう。この場合、図
11に示すように撮像機102は車両侵入方向に対して
斜め前方より撮像するため、撮像機102に取り込まれ
た原画像(図12(a))の実際の撮像範囲は、図12
(b)に示すように台形の範囲である。
【0004】従って、図13(b)に示すように被撮像
平面上では規則正しく並んでいるナンバープレート内の
文字も、画像処理装置103内に取り込まれた原画像上
では、本来長方形のナンバープレートは、図13(a)
に示すように台形になり、文字のピッチや大きさも撮像
機102から遠い位置にあるものほど小さくなり、文字
の並びも傾いてくる。そのため画像処理装置103の各
処理では、この歪みを考慮する必要があり、撮像条件が
変更されると、画像処理中で使用される各種パラメータ
の変更が必要となる。
平面上では規則正しく並んでいるナンバープレート内の
文字も、画像処理装置103内に取り込まれた原画像上
では、本来長方形のナンバープレートは、図13(a)
に示すように台形になり、文字のピッチや大きさも撮像
機102から遠い位置にあるものほど小さくなり、文字
の並びも傾いてくる。そのため画像処理装置103の各
処理では、この歪みを考慮する必要があり、撮像条件が
変更されると、画像処理中で使用される各種パラメータ
の変更が必要となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記したように撮像機
102により撮像した画像上のナンバープレートは、図
11に示す撮像位置の関係上、台形に歪むため、ナンバ
ープレートの中から文字を切出す時、本来規格化されて
いるはずの文字の大きさや文字間のピッチが図13
(a)に示すように一定でなかったり、文字の並びが傾
いたりしているので、文字の切出し処理が複雑化して認
識の誤りや不明が増加し、撮像位置による原画像上での
ナンバープレートの歪みがナンバープレート読取りの認
識率に大きな影響を及ぼすという問題があった。また、
撮像機102の設置条件が変更されると、その度に文字
切出し処理及び文字認識処理の各種パラメータの調整が
必要であった。
102により撮像した画像上のナンバープレートは、図
11に示す撮像位置の関係上、台形に歪むため、ナンバ
ープレートの中から文字を切出す時、本来規格化されて
いるはずの文字の大きさや文字間のピッチが図13
(a)に示すように一定でなかったり、文字の並びが傾
いたりしているので、文字の切出し処理が複雑化して認
識の誤りや不明が増加し、撮像位置による原画像上での
ナンバープレートの歪みがナンバープレート読取りの認
識率に大きな影響を及ぼすという問題があった。また、
撮像機102の設置条件が変更されると、その度に文字
切出し処理及び文字認識処理の各種パラメータの調整が
必要であった。
【0006】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、文字の切出しや文字の認識処理が簡単となり、文字
認識結果の不明や誤りを減少できると共に、撮像距離や
撮像方向等の撮像条件が変更になっても簡単に対応する
ことができるナンバープレート読み取り装置を提供する
ことを目的とする。
で、文字の切出しや文字の認識処理が簡単となり、文字
認識結果の不明や誤りを減少できると共に、撮像距離や
撮像方向等の撮像条件が変更になっても簡単に対応する
ことができるナンバープレート読み取り装置を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るナンバープ
レート読み取り装置は、車両の前面部を斜め前方から撮
像する撮像機と、この撮像機により撮像された画像を記
憶する画像メモリと、この画像メモリに記憶された画像
データに対し、上記車両を斜め前方より撮像することに
より生ずる被写体の歪みを上記撮像機の設置条件で与え
られるパラメータに従って補正する補正手段と、この補
正手段により補正された画像データよりナンバープレー
トの部分を切出す手段と、この手段により切出されたナ
ンバープレート部の画像から文字を切出す文字切出し手
段と、この文字切り出し手段により切出された文字を認
識する認識手段とを具備したことを特徴とする。
レート読み取り装置は、車両の前面部を斜め前方から撮
像する撮像機と、この撮像機により撮像された画像を記
憶する画像メモリと、この画像メモリに記憶された画像
データに対し、上記車両を斜め前方より撮像することに
より生ずる被写体の歪みを上記撮像機の設置条件で与え
られるパラメータに従って補正する補正手段と、この補
正手段により補正された画像データよりナンバープレー
トの部分を切出す手段と、この手段により切出されたナ
ンバープレート部の画像から文字を切出す文字切出し手
段と、この文字切り出し手段により切出された文字を認
識する認識手段とを具備したことを特徴とする。
【0008】
【作用】所定の車線ゲートに車両が侵入してくると、車
線ゲート入口に設置されている光センサが遮光されて車
両の侵入が検知され、撮像機により車両の前面部が撮影
される。この撮像機により撮影された画像は、画像にデ
ジタル変換されて画像メモリに格納される。この画像メ
モリに格納された原画像は、車両を斜め前方から撮像す
ることによって幾何学的歪みを生じているが、この幾何
学的歪みを撮像機の設置条件で与えられるパラメータに
従って補正する。このパラメータは、ある一定の撮像機
設置条件の下では常に一定である。
線ゲート入口に設置されている光センサが遮光されて車
両の侵入が検知され、撮像機により車両の前面部が撮影
される。この撮像機により撮影された画像は、画像にデ
ジタル変換されて画像メモリに格納される。この画像メ
モリに格納された原画像は、車両を斜め前方から撮像す
ることによって幾何学的歪みを生じているが、この幾何
学的歪みを撮像機の設置条件で与えられるパラメータに
従って補正する。このパラメータは、ある一定の撮像機
設置条件の下では常に一定である。
【0009】そして、上記補正された画像よりプレート
部分を切出すと共に、このプレート部分の画像から文字
の切出しを行なう。このときナンバープレート部分の文
字の大きさや位置等は、上記の補正処理により本来の規
格化されものとなっているので、切出された文字の特徴
量は、その値の妥当性を確認することができる。そし
て、上記切出された文字の各特徴量を組合わせて、各文
字を順番に認識し、“特定文字である”または“不明で
ある”という結果を出力する。
部分を切出すと共に、このプレート部分の画像から文字
の切出しを行なう。このときナンバープレート部分の文
字の大きさや位置等は、上記の補正処理により本来の規
格化されものとなっているので、切出された文字の特徴
量は、その値の妥当性を確認することができる。そし
て、上記切出された文字の各特徴量を組合わせて、各文
字を順番に認識し、“特定文字である”または“不明で
ある”という結果を出力する。
【0010】上記のように画像メモリに格納された画像
全体の幾何学的な歪みを撮像機の設置条件で与えられる
パラメータに従って補正することにより、その後の文字
の切出し及び認識処理を簡易化できると共に、認識率を
向上できる。また、撮像距離、撮像方向等の撮像位置が
変更になっても、撮像機の設置条件で決まる歪み補正の
パラメータを変更するだけでよく、きわめて容易に対応
することができる。
全体の幾何学的な歪みを撮像機の設置条件で与えられる
パラメータに従って補正することにより、その後の文字
の切出し及び認識処理を簡易化できると共に、認識率を
向上できる。また、撮像距離、撮像方向等の撮像位置が
変更になっても、撮像機の設置条件で決まる歪み補正の
パラメータを変更するだけでよく、きわめて容易に対応
することができる。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。図1は本発明の一実施例に係るナンバープレー
ト読み取り装置の機能ブロック図である。同図におい
て、1は光センサで、例えば有料道路の料金所ゲート車
線の入口に設置され、ゲートに侵入してきた車両が光セ
ンサ1を遮光することによって、車両のゲート車線内へ
の侵入を検知する。2はI/F回路で、光センサ1と制
御部間のインタフェースである。3は撮像機で、有料道
路の料金所ゲート車線に設置され、車両前面を撮像し、
その画像情報をアナログ映像信号として車両番号認識装
置に出力する。
明する。図1は本発明の一実施例に係るナンバープレー
ト読み取り装置の機能ブロック図である。同図におい
て、1は光センサで、例えば有料道路の料金所ゲート車
線の入口に設置され、ゲートに侵入してきた車両が光セ
ンサ1を遮光することによって、車両のゲート車線内へ
の侵入を検知する。2はI/F回路で、光センサ1と制
御部間のインタフェースである。3は撮像機で、有料道
路の料金所ゲート車線に設置され、車両前面を撮像し、
その画像情報をアナログ映像信号として車両番号認識装
置に出力する。
【0012】4は撮像機I/F回路で、撮像機3に対し
て撮像指令を出力し、撮像機3より出力される車両前面
部のアナログ映像信号をA/D変換して画像メモリ5に
格納する。5は画像メモリで、撮像機3によって撮像さ
れた処理の対象となる車両前面部の画像や、各種演算を
施された画像を格納する。6は制御部で、ナンバープレ
ート読取装置全体の制御、外部機器との入出力制御、プ
レート切出し処理、文字認識処理等を行なう。7は画像
演算処理部で、画像処理用の専用高速演算を行なう。8
は歪み補正回路で、車両を斜め前方から撮像することに
よって生じる幾何学的歪みを、撮像機3の設置条件で与
えられるパラメータに従って補正する。上記歪み補正回
路8による補正の度合い、即ちパラメータの値は、ある
一定のカメラ設置条件の下では常に一定である。上記I
/F回路2、撮像機I/F回路4、画像メモリ5、制御
部6、画像演算処理部7、歪み補正回路8によって画像
処理装置9が構成される。次に上記実施例の全体の処理
動作を図2のフローチャートを参照して説明する。 (A1 ):画像の取り込み
て撮像指令を出力し、撮像機3より出力される車両前面
部のアナログ映像信号をA/D変換して画像メモリ5に
格納する。5は画像メモリで、撮像機3によって撮像さ
れた処理の対象となる車両前面部の画像や、各種演算を
施された画像を格納する。6は制御部で、ナンバープレ
ート読取装置全体の制御、外部機器との入出力制御、プ
レート切出し処理、文字認識処理等を行なう。7は画像
演算処理部で、画像処理用の専用高速演算を行なう。8
は歪み補正回路で、車両を斜め前方から撮像することに
よって生じる幾何学的歪みを、撮像機3の設置条件で与
えられるパラメータに従って補正する。上記歪み補正回
路8による補正の度合い、即ちパラメータの値は、ある
一定のカメラ設置条件の下では常に一定である。上記I
/F回路2、撮像機I/F回路4、画像メモリ5、制御
部6、画像演算処理部7、歪み補正回路8によって画像
処理装置9が構成される。次に上記実施例の全体の処理
動作を図2のフローチャートを参照して説明する。 (A1 ):画像の取り込み
【0013】有料道路の料金所の車線ゲートに車両が侵
入してくると、車線ゲート入口に設置されている光セン
サ1が遮光されて車両の車線ゲート内への侵入が検知さ
れ、車両検知信号が画像処理装置9へ出力される。画像
処理装置9は、車両検知信号を受信すると、制御部6か
ら撮像機I/F回路4を通じて撮像機3へ撮像指令信号
を出力する。撮像機3は、撮像信号を受信すると、シャ
ッタ動作を行ない、その時点の車両前面部の画像を撮像
し、その画像信号を撮像機I/F回路4によりA/D変
換し、この変換されたデジタル多値画像を画像メモリ5
へ格納する。この格納された車両前面部のデジタル多値
画像(以下、これを原画像という)が、これより後の画
像処理の対象となる画像である。 (A2 ):画像の歪み補正
入してくると、車線ゲート入口に設置されている光セン
サ1が遮光されて車両の車線ゲート内への侵入が検知さ
れ、車両検知信号が画像処理装置9へ出力される。画像
処理装置9は、車両検知信号を受信すると、制御部6か
ら撮像機I/F回路4を通じて撮像機3へ撮像指令信号
を出力する。撮像機3は、撮像信号を受信すると、シャ
ッタ動作を行ない、その時点の車両前面部の画像を撮像
し、その画像信号を撮像機I/F回路4によりA/D変
換し、この変換されたデジタル多値画像を画像メモリ5
へ格納する。この格納された車両前面部のデジタル多値
画像(以下、これを原画像という)が、これより後の画
像処理の対象となる画像である。 (A2 ):画像の歪み補正
【0014】上記画像メモリ5に格納された原画像は、
車両を斜め前方から撮像することによって幾何学的歪み
を生じているが、この幾何学的歪みを歪み補正回路8が
撮像機3の設置条件で与えられるパラメータに従って補
正する。この歪み補正回路8による補正動作の詳細につ
いては後述する。 (A3 ):補正画像よりプレート枠を切出す 次に、上記(A2 )により補正された画像からナンバー
プレート枠の切出しを行なうが、この切出しの手順を図
3に示すフローチャートに従って説明する。 (B1 ):水平方向微分
車両を斜め前方から撮像することによって幾何学的歪み
を生じているが、この幾何学的歪みを歪み補正回路8が
撮像機3の設置条件で与えられるパラメータに従って補
正する。この歪み補正回路8による補正動作の詳細につ
いては後述する。 (A3 ):補正画像よりプレート枠を切出す 次に、上記(A2 )により補正された画像からナンバー
プレート枠の切出しを行なうが、この切出しの手順を図
3に示すフローチャートに従って説明する。 (B1 ):水平方向微分
【0015】画像メモリ5に格納された画像は、画像演
算処理部7へ入力され、水平方向微分がなされる。つま
り、隣り合う画像の濃度差が求められ、その絶対値が出
力される。 (B2 ):2値化
算処理部7へ入力され、水平方向微分がなされる。つま
り、隣り合う画像の濃度差が求められ、その絶対値が出
力される。 (B2 ):2値化
【0016】上記(B1 )で生成された微分画素は、画
像演算処理部7において、所定の閾値で2値化される。
つまり、閾値よりも大きい濃度差を持つ点を“1”と
し、他を“0”とする。 (B3 ):特徴抽出
像演算処理部7において、所定の閾値で2値化される。
つまり、閾値よりも大きい濃度差を持つ点を“1”と
し、他を“0”とする。 (B3 ):特徴抽出
【0017】画像中のナンバープレート部分では、文字
と地の濃度差が大きいために、微分を施すと、高い値を
とる点が多数出現する。従って、2値化によって“1”
となる点が多くなる。プレートの存在位置の推定は、こ
の“1”となった点の集まり方に注目して行なわれる。
そのために画像演算処理部7では、画像上の各点におい
て、その近傍(水平方向)に存在する“1”の数をその
点の情報とする(この段階での画像を「特徴画像」とす
る)。 (B4 ):画像圧縮
と地の濃度差が大きいために、微分を施すと、高い値を
とる点が多数出現する。従って、2値化によって“1”
となる点が多くなる。プレートの存在位置の推定は、こ
の“1”となった点の集まり方に注目して行なわれる。
そのために画像演算処理部7では、画像上の各点におい
て、その近傍(水平方向)に存在する“1”の数をその
点の情報とする(この段階での画像を「特徴画像」とす
る)。 (B4 ):画像圧縮
【0018】次に特徴画像を単位画像(例えば16画素
(水平)×1画素)に分割し、それぞれの単位の画素の
中から最大値を代表点として抽出する。つまり、圧縮さ
れる訳である。また、圧縮は、「最大値を抽出する」方
法で行なわれるため、プレート部分で特徴量が損なわれ
ることはない。 (B5 ):2値化
(水平)×1画素)に分割し、それぞれの単位の画素の
中から最大値を代表点として抽出する。つまり、圧縮さ
れる訳である。また、圧縮は、「最大値を抽出する」方
法で行なわれるため、プレート部分で特徴量が損なわれ
ることはない。 (B5 ):2値化
【0019】圧縮された特徴画像は、所定の閾値で2値
化される。“1”となる点は、“近傍に高濃度の点が多
数存在する”を意味する。すなわち、プレートの一部で
ある可能性が高いことを示す。 (B6 ):プレート存在位置推定
化される。“1”となる点は、“近傍に高濃度の点が多
数存在する”を意味する。すなわち、プレートの一部で
ある可能性が高いことを示す。 (B6 ):プレート存在位置推定
【0020】これまでは、プレートの水平方向の特徴に
注目して抽出を行なったが、次の段階ではこの抽出され
た部分の垂直方向の並びに注目してプレート存在位置を
推定する。同処理は画像演算処理部7で行なわれる。 (B7 ):プレート枠切出し 次に制御部6は、以上の処理結果に基づいてプレート枠
の切出しを行なう。 (A4 ):ナンバープレート部の画像より文字を切出す 上記のようにして切出されたナンバープレートの画像を
使用して、文字の高さや幅といったような特徴量を再計
算する。
注目して抽出を行なったが、次の段階ではこの抽出され
た部分の垂直方向の並びに注目してプレート存在位置を
推定する。同処理は画像演算処理部7で行なわれる。 (B7 ):プレート枠切出し 次に制御部6は、以上の処理結果に基づいてプレート枠
の切出しを行なう。 (A4 ):ナンバープレート部の画像より文字を切出す 上記のようにして切出されたナンバープレートの画像を
使用して、文字の高さや幅といったような特徴量を再計
算する。
【0021】ナンバープレート部分における文字の大き
さや位置等は、上記(A2 )の歪み補正処理により、本
来の規格化されたものとなっているので、計算されるべ
き特徴量の値は容易に推定でき、ナンバープレート部分
の画像より切出された文字の特徴量は、その値の妥当性
を確認することができる。 (A5 ):文字を認識する 上記(A4 )で計算された各特徴量を組合わせて、各文
字を順番に認識し、“特定文字である”または“不明で
ある”という結果を出力する。
さや位置等は、上記(A2 )の歪み補正処理により、本
来の規格化されたものとなっているので、計算されるべ
き特徴量の値は容易に推定でき、ナンバープレート部分
の画像より切出された文字の特徴量は、その値の妥当性
を確認することができる。 (A5 ):文字を認識する 上記(A4 )で計算された各特徴量を組合わせて、各文
字を順番に認識し、“特定文字である”または“不明で
ある”という結果を出力する。
【0022】次に歪み補正回路8による補正動作につい
て説明する。図4に示すように撮像機3と撮像平面との
位置関係が既知であることを利用して、斜め方向から撮
像することで生じる遠近法的な歪みを次のようにして補
正する。図4は画像歪み補正パラメータを示すもので、
(a)は垂直方向パラメータ、(b)は水平方向パラメ
ータである。また、図4において、Hは被撮像平面Aの
高さ(mm)、Wは被撮像平面Aの幅(mm)、αは撮
像機3の水平方向の振り角、βは撮像機3の垂直方向の
振り角、aは水平画角の1/2、bは垂直画角の1/
2、fは光軸中心Bの撮像機3から被撮像平面Aまでの
距離である。
て説明する。図4に示すように撮像機3と撮像平面との
位置関係が既知であることを利用して、斜め方向から撮
像することで生じる遠近法的な歪みを次のようにして補
正する。図4は画像歪み補正パラメータを示すもので、
(a)は垂直方向パラメータ、(b)は水平方向パラメ
ータである。また、図4において、Hは被撮像平面Aの
高さ(mm)、Wは被撮像平面Aの幅(mm)、αは撮
像機3の水平方向の振り角、βは撮像機3の垂直方向の
振り角、aは水平画角の1/2、bは垂直画角の1/
2、fは光軸中心Bの撮像機3から被撮像平面Aまでの
距離である。
【0023】(1) 図5に示すように2つの座標系θ−X
YZ系、θ−X′Y′Z′系において、θ−XYZ系か
らθ−X′Y′Z′系への変換を行なう。ここでθ−X
YZ系とは、撮像機3の設置位置を原点θ、Y軸を鉛直
方向、X軸を道路横断方向、Z軸を車線と平行にとった
空間固定座標であり、θ−X′Y′Z′系とはθ−XY
Z系においてθZ′軸が撮像機3の光軸中心となるよう
に、撮像機3をY軸回りにα(RAD)回転して道路側
に向け、X′軸β(RAD)回転上向きに向けたもので
ある。この時の変換式を次式(1)に示す。
YZ系、θ−X′Y′Z′系において、θ−XYZ系か
らθ−X′Y′Z′系への変換を行なう。ここでθ−X
YZ系とは、撮像機3の設置位置を原点θ、Y軸を鉛直
方向、X軸を道路横断方向、Z軸を車線と平行にとった
空間固定座標であり、θ−X′Y′Z′系とはθ−XY
Z系においてθZ′軸が撮像機3の光軸中心となるよう
に、撮像機3をY軸回りにα(RAD)回転して道路側
に向け、X′軸β(RAD)回転上向きに向けたもので
ある。この時の変換式を次式(1)に示す。
【0024】
【数1】
【0025】(2) θ−X′Y′Z′系から原点θをθ
Z′軸に沿ってfだけ平行移動した撮像機画像の平面を
θ′−x′y′とする座標θ′−x′y′系への変換を
行なう。θ−X′Y′Z′系の平面θ′−x′y′に対
する射影は、次式(2)で表すことができる。 [x′,y′,z′]=[X′*(f/Z′),Y′*(f/Z′),0] …(2)
Z′軸に沿ってfだけ平行移動した撮像機画像の平面を
θ′−x′y′とする座標θ′−x′y′系への変換を
行なう。θ−X′Y′Z′系の平面θ′−x′y′に対
する射影は、次式(2)で表すことができる。 [x′,y′,z′]=[X′*(f/Z′),Y′*(f/Z′),0] …(2)
【0026】(3) θ′−x′y′z′系をデジタル画像
の表示系θ″−IX・IY系変換する。まず、図4に示
すように撮像機3の水平方向の画角を2a(RAD)、
垂直方向の画角を2b(RAD)とし、原画像1画面有
効サイズを縦isx(画素)×横isy(画素)とする
と、画素の分解能(gx ,gy )は、 gx =2f・tan a/isx gy =2f・tan b/isy …(3) となり、更に、
の表示系θ″−IX・IY系変換する。まず、図4に示
すように撮像機3の水平方向の画角を2a(RAD)、
垂直方向の画角を2b(RAD)とし、原画像1画面有
効サイズを縦isx(画素)×横isy(画素)とする
と、画素の分解能(gx ,gy )は、 gx =2f・tan a/isx gy =2f・tan b/isy …(3) となり、更に、
【0027】
【数2】 が得られる。[isx/2,isy/2]は、原点θ′
を撮像平面の左上θ″に持ってくるためのオフセットで
ある。上記(2),(3)式を(4)式へ代入すると、 IX=(1+X′/(Z′・tan a)・isx/2 IY=(1+Y′/(Z′・tan b)・isy/2 …(5) となる。上記(1),(5)式を撮像平面全体に適用す
ることにより、遠近方的な歪みを補正する。以上より、
空間固定座標系θ−XYZをデジタル画像表示系θ″−
IX,IYへ変換する式は、(1)式を(5)式に代入
した次式となる。 IX={1+(Xcos α−Ysin β)/((Xsin α・cos β−Ysin β +Zcos α・cos β)tan a}isx/2 IY={1+(Xsin β・cos β+Ycos β+Zcos α・sin β) /((Zsin α・cos β−Ysin β +Zcos α・cos β)tan b}isy/2 …(6) 但し、α,β,Zは、撮像機3の設置位置によって決定
されるパラメータ(固定値)であり、a,b,isx,
isyは、撮像機3とその映像信号をD/A変換する回
路によって決定される固定値である。
を撮像平面の左上θ″に持ってくるためのオフセットで
ある。上記(2),(3)式を(4)式へ代入すると、 IX=(1+X′/(Z′・tan a)・isx/2 IY=(1+Y′/(Z′・tan b)・isy/2 …(5) となる。上記(1),(5)式を撮像平面全体に適用す
ることにより、遠近方的な歪みを補正する。以上より、
空間固定座標系θ−XYZをデジタル画像表示系θ″−
IX,IYへ変換する式は、(1)式を(5)式に代入
した次式となる。 IX={1+(Xcos α−Ysin β)/((Xsin α・cos β−Ysin β +Zcos α・cos β)tan a}isx/2 IY={1+(Xsin β・cos β+Ycos β+Zcos α・sin β) /((Zsin α・cos β−Ysin β +Zcos α・cos β)tan b}isy/2 …(6) 但し、α,β,Zは、撮像機3の設置位置によって決定
されるパラメータ(固定値)であり、a,b,isx,
isyは、撮像機3とその映像信号をD/A変換する回
路によって決定される固定値である。
【0028】上記(6)式より、θ−XYZ系のXY平
面の任意の座標に対するθ″IX,IY系の座標が一意
に表示されるので、θ−XYZ系のXY平面を縦is
x,横isyの格子に分けて、その各点に対するθ″−
IX,IY系の座標の画素値をその格子の画素値として
座標変換すれば、画像の遠近法的な歪みを補正すること
ができる。ここで、 A=(sin α・cos β・tan a+cos α)・(isx/
2) B=(−sin β・tan a−sin β)・(isx/2) C=cos α・cos β・tan a・(isx/2) D=sin α・cos β・tan a E=−sin β・tan a F=cos α・cos β・tan a G=(sin α・cos βtan b+sin β・cos β)・(i
sy/2) H=(−sin β・tan b+cos )β・(isy/2) I=cos α・cos β・tan b・(isy/2) J=sin α・cos β・tan b K=−sin β・tan b L=cos α・cos β・tan b とすると、(6)式より IX=(A・X+B・Y+C)/(D・X+E・Y+F) IY=(G・X+H・Y+I)/(J・X+K・Y+L) …(7) 但し、A,B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,
Lは固定値である。
面の任意の座標に対するθ″IX,IY系の座標が一意
に表示されるので、θ−XYZ系のXY平面を縦is
x,横isyの格子に分けて、その各点に対するθ″−
IX,IY系の座標の画素値をその格子の画素値として
座標変換すれば、画像の遠近法的な歪みを補正すること
ができる。ここで、 A=(sin α・cos β・tan a+cos α)・(isx/
2) B=(−sin β・tan a−sin β)・(isx/2) C=cos α・cos β・tan a・(isx/2) D=sin α・cos β・tan a E=−sin β・tan a F=cos α・cos β・tan a G=(sin α・cos βtan b+sin β・cos β)・(i
sy/2) H=(−sin β・tan b+cos )β・(isy/2) I=cos α・cos β・tan b・(isy/2) J=sin α・cos β・tan b K=−sin β・tan b L=cos α・cos β・tan b とすると、(6)式より IX=(A・X+B・Y+C)/(D・X+E・Y+F) IY=(G・X+H・Y+I)/(J・X+K・Y+L) …(7) 但し、A,B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,
Lは固定値である。
【0029】上記図4に示したように、車両を斜め前方
から撮像するために生じる遠近法的な画像の歪みを補正
するためのパラメータは既知のものであるので、原画像
の歪みを補正でき、その後の文字の切出し、認識処理を
簡易化することができる。次に上記の補正処理を行なう
具体的な回路構成について説明する。図6は、上記画像
メモリ5の入出力回路の一例を示すブロック図である。
図7は、図6に示した画像メモリ入出力回路の動作を示
すタイミングチャートである。
から撮像するために生じる遠近法的な画像の歪みを補正
するためのパラメータは既知のものであるので、原画像
の歪みを補正でき、その後の文字の切出し、認識処理を
簡易化することができる。次に上記の補正処理を行なう
具体的な回路構成について説明する。図6は、上記画像
メモリ5の入出力回路の一例を示すブロック図である。
図7は、図6に示した画像メモリ入出力回路の動作を示
すタイミングチャートである。
【0030】図6において、リードアドレス発生回路1
1は、演算器への出力データのリードアドレス31(R
A0 ,RA1 ,RA2 ,…)をクロック30に同期して
発生し、アドレスセレクタ13へ出力する。ライトアド
レス発生回路12は、演算器からの入力データのライト
アドレス32(WA0 ,WA1 ,WA2 ,…)をクロッ
ク30に同期して発生し、アドレスセレクタ13へ出力
する。リード/ライト制御回路14は、画像メモリ5の
リード信号34、ライト信号35及びリード/ライト切
換え信号36を発生する。このリード/ライト切換え信
号36は、1クロックサイクルの前半で“H”(ハ
イ)、後半で“L”(ロウ)となり、これによの画像メ
モリ5は、1クロックサイクルの前半でライト動作、後
半でリード動作を行なう。
1は、演算器への出力データのリードアドレス31(R
A0 ,RA1 ,RA2 ,…)をクロック30に同期して
発生し、アドレスセレクタ13へ出力する。ライトアド
レス発生回路12は、演算器からの入力データのライト
アドレス32(WA0 ,WA1 ,WA2 ,…)をクロッ
ク30に同期して発生し、アドレスセレクタ13へ出力
する。リード/ライト制御回路14は、画像メモリ5の
リード信号34、ライト信号35及びリード/ライト切
換え信号36を発生する。このリード/ライト切換え信
号36は、1クロックサイクルの前半で“H”(ハ
イ)、後半で“L”(ロウ)となり、これによの画像メ
モリ5は、1クロックサイクルの前半でライト動作、後
半でリード動作を行なう。
【0031】アドレスセレクタ13は、リード/ライト
切換え信号36が“L”のときには、リードアドレス3
1を、また、切換え信号36が“H”の時にはライトア
ドレス32を画像メモリアドレスバス33に出力する。
切換え信号36が“L”のときには、リードアドレス3
1を、また、切換え信号36が“H”の時にはライトア
ドレス32を画像メモリアドレスバス33に出力する。
【0032】データ切換え回路18は、リード/ライト
切換え信号36が“L”のときには、画像メモリデータ
バス39上のリードデータRD0 ,RD1 ,RD2 ,…
をデータ出力用フリップフロップ21へ出力する。ま
た、切換え信号36が“H”の時には、演算器からの入
力データ38(WD0 ,WD1 ,WD2 ,…)を画像メ
モリデータバス39へ出力する。
切換え信号36が“L”のときには、画像メモリデータ
バス39上のリードデータRD0 ,RD1 ,RD2 ,…
をデータ出力用フリップフロップ21へ出力する。ま
た、切換え信号36が“H”の時には、演算器からの入
力データ38(WD0 ,WD1 ,WD2 ,…)を画像メ
モリデータバス39へ出力する。
【0033】上記フリップフロップ21は、画像メモリ
5から送られてきたデータRD0 ,RD1 ,RD2 ,…
をクロック30に同期させ、出力データ37として演算
器へ送出する。
5から送られてきたデータRD0 ,RD1 ,RD2 ,…
をクロック30に同期させ、出力データ37として演算
器へ送出する。
【0034】上記ライトアドレス発生回路12は、図8
に示す通常のラスタスキャンを行なうようにライトアド
レスを発生し、リードアドレス発生回路11は上記
(7)式に示す演算を実行してアドレスを発生すること
により、撮像機3の設置位置による画像歪みを補正す
る。
に示す通常のラスタスキャンを行なうようにライトアド
レスを発生し、リードアドレス発生回路11は上記
(7)式に示す演算を実行してアドレスを発生すること
により、撮像機3の設置位置による画像歪みを補正す
る。
【0035】図9は上記リードアドレス発生回路11に
おけるX座標系のアドレス発生部について示したもので
ある。このリードアドレス発生回路11は、レジスタ4
1a〜41f、乗算器42〜45、加算器46,47、
除算器48により構成される。レジスタ41a〜41f
は、それぞれCPUにより初期設定されるもので、レジ
スタ41aの出力が乗算器42、レジスタ41bの出力
が乗算器43、レジスタ41dの出力が乗算器44、レ
ジスタ41eの出力が乗算器45に出力される。また、
乗算器42,44にはXアドレスが入力され、乗算器4
3,45にはYアドレスが入力される。上記Xアドレス
及びYアドレスは、ライトアドレス発生回路12で発生
するアドレスに対応した画像のX,Y座標である。
おけるX座標系のアドレス発生部について示したもので
ある。このリードアドレス発生回路11は、レジスタ4
1a〜41f、乗算器42〜45、加算器46,47、
除算器48により構成される。レジスタ41a〜41f
は、それぞれCPUにより初期設定されるもので、レジ
スタ41aの出力が乗算器42、レジスタ41bの出力
が乗算器43、レジスタ41dの出力が乗算器44、レ
ジスタ41eの出力が乗算器45に出力される。また、
乗算器42,44にはXアドレスが入力され、乗算器4
3,45にはYアドレスが入力される。上記Xアドレス
及びYアドレスは、ライトアドレス発生回路12で発生
するアドレスに対応した画像のX,Y座標である。
【0036】そして、乗算器42,43の乗算結果及び
レジスタ41cの保持データが加算器46に入力され、
乗算器44,45の乗算結果及びレジスタ41fの保持
データが加算器47に入力される。加算器46,47
は、各入力データを加算して除算器48に出力する。除
算器48は、加算器46,47の加算結果を除算演算
し、その結果をリードアドレスIXとする。この場合の
リードアドレスIXは、リードアドレスに対応する画像
のX座標を示している。
レジスタ41cの保持データが加算器46に入力され、
乗算器44,45の乗算結果及びレジスタ41fの保持
データが加算器47に入力される。加算器46,47
は、各入力データを加算して除算器48に出力する。除
算器48は、加算器46,47の加算結果を除算演算
し、その結果をリードアドレスIXとする。この場合の
リードアドレスIXは、リードアドレスに対応する画像
のX座標を示している。
【0037】また、リードアドレス発生回路11は、図
9に示した回路と同様に構成されたY座標系のアドレス
発生部を備え、図9の場合と同様にしてリードアドレス
IYを得ている。この場合のリードアドレスIYは、リ
ードアドレスに対応する画像のY座標を示している。上
記のようにしてリード画像の座標IX,IYが得られ、
リードアドレスを発生することができる。
9に示した回路と同様に構成されたY座標系のアドレス
発生部を備え、図9の場合と同様にしてリードアドレス
IYを得ている。この場合のリードアドレスIYは、リ
ードアドレスに対応する画像のY座標を示している。上
記のようにしてリード画像の座標IX,IYが得られ、
リードアドレスを発生することができる。
【0038】なお、上記実施例では、画像メモリ5に格
納した原画像を歪み補正した後、プレート部分の切出し
を行なった場合について示したが、その他、画像メモリ
5に格納した原画像に対して先にプレート部分の切出し
を行ない、その後、このプレート部分の画像に対して歪
み補正を行なうようにしても良い。このように歪み補正
の前にナンバープレート部分の切出しを行なった場合に
は、歪み補正の領域が小さくなり、処理の高速化を図る
ことができる。また、本発明は、有料道路の車種判別装
置に適用される他、駐車場システム、入出門管理システ
ムなどに適用し得るものである。
納した原画像を歪み補正した後、プレート部分の切出し
を行なった場合について示したが、その他、画像メモリ
5に格納した原画像に対して先にプレート部分の切出し
を行ない、その後、このプレート部分の画像に対して歪
み補正を行なうようにしても良い。このように歪み補正
の前にナンバープレート部分の切出しを行なった場合に
は、歪み補正の領域が小さくなり、処理の高速化を図る
ことができる。また、本発明は、有料道路の車種判別装
置に適用される他、駐車場システム、入出門管理システ
ムなどに適用し得るものである。
【0039】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、車
両の前面を斜め前方から撮像することによって生じる画
像全体の幾何学的な歪みを撮像機の設置条件で与えられ
るパラメータに従って補正し、歪みのない本来の規格化
されたナンバープレートから文字を切出して認識するよ
うにしたので、文字の切出し及び認識処理を簡易化でき
ると共に、認識結果の不明や誤りを減少でき、結果とし
てナンバープレートの認識率を向上することができる。
また、撮像距離、撮像方向等の撮像位置が変更になって
も、撮像機の設置条件で決まる歪み補正のパラメータを
変更するだけでよく、きわめて容易に対応することがで
きる。
両の前面を斜め前方から撮像することによって生じる画
像全体の幾何学的な歪みを撮像機の設置条件で与えられ
るパラメータに従って補正し、歪みのない本来の規格化
されたナンバープレートから文字を切出して認識するよ
うにしたので、文字の切出し及び認識処理を簡易化でき
ると共に、認識結果の不明や誤りを減少でき、結果とし
てナンバープレートの認識率を向上することができる。
また、撮像距離、撮像方向等の撮像位置が変更になって
も、撮像機の設置条件で決まる歪み補正のパラメータを
変更するだけでよく、きわめて容易に対応することがで
きる。
【図1】本発明の一実施例に係るナンバープレート読み
取り装置の構成を示すブロック図。
取り装置の構成を示すブロック図。
【図2】同実施例に係る車両番号認識処理を示すフロー
チャート。
チャート。
【図3】同実施例に係るプレート切出し処理を示すフロ
ーチャート。
ーチャート。
【図4】同実施例に係る画像歪み補正パラメータを示す
図。
図。
【図5】同実施例に係る歪み補正処理で使用する座標系
を示す図。
を示す図。
【図6】同実施例に係る画像メモリ入出力回路の一例を
示すブロック図。
示すブロック図。
【図7】図6に示した画像メモリ入出力回路の動作を示
すタイミングチャート。
すタイミングチャート。
【図8】図6におけるライトアドレス発生回路のラスタ
スキャンを行なうためのライトアドレス発生動作を説明
する図。
スキャンを行なうためのライトアドレス発生動作を説明
する図。
【図9】図6におけるリードアドレス発生回路の構成を
示すブロック図。
示すブロック図。
【図10】ナンバープレート読み取り装置の一般的な構
成を示す図。
成を示す図。
【図11】図10における撮像機と被撮像平面の位置関
係を示す図。
係を示す図。
【図12】図10における撮像範囲と撮像機の取込み画
像の関係を示す図。
像の関係を示す図。
【図13】図10の撮像機により取込んだ原画像上にお
けるナンバープレートの歪みを示す図。
けるナンバープレートの歪みを示す図。
1…光センサ、2…I/F回路、3…撮像機、4…撮像
機I/F回路、5…画像メモリ、6…制御部、7…画像
演算処理部、8…歪み補正回路、9…画像処理装置、1
1…リードアドレス発生回路、12…ライトアドレス発
生回路、13…アドレスセレクタ、14…リード/ライ
ト制御回路、18…データ切換え回路、21…フリップ
フロップ、30…クロック、31…リードアドレス、3
2…ライトアドレス、33…画像メモリアドレスバス、
34…リード信号、35…ライト信号、36…リード/
ライト切換え信号、37…出力データ、38…入力デー
タ、39…画像メモリデータバス、41a〜41e…レ
ジスタ、42〜45…乗算器、46,47…加算器、4
8…除算器。
機I/F回路、5…画像メモリ、6…制御部、7…画像
演算処理部、8…歪み補正回路、9…画像処理装置、1
1…リードアドレス発生回路、12…ライトアドレス発
生回路、13…アドレスセレクタ、14…リード/ライ
ト制御回路、18…データ切換え回路、21…フリップ
フロップ、30…クロック、31…リードアドレス、3
2…ライトアドレス、33…画像メモリアドレスバス、
34…リード信号、35…ライト信号、36…リード/
ライト切換え信号、37…出力データ、38…入力デー
タ、39…画像メモリデータバス、41a〜41e…レ
ジスタ、42〜45…乗算器、46,47…加算器、4
8…除算器。
Claims (2)
- 【請求項1】 車両の前面部を斜め前方から撮像する撮
像機と、この撮像機により撮像された画像を記憶する画
像メモリと、 この画像メモリに記憶された画像データに対し、上記車
両を斜め前方より撮像することにより生ずる被写体の歪
みを上記撮像機の設置条件で与えられるパラメータに従
って補正する補正手段と、 この補正手段により補正された画像データよりナンバー
プレートの部分を切出す手段と、 この手段により切出されたナンバープレート部の画像か
ら文字を切出す文字切出し手段と、 この文字切り出し手段により切出された文字を認識する
認識手段とを具備したことを特徴とするナンバープレー
ト読み取り装置。 - 【請求項2】 車両の前面部を斜め前方から撮像する撮
像機と、 この撮像機により撮像された画像を記憶する画像メモリ
と、 この画像メモリに記憶された画像データよりナンバープ
レートの部分を切出す手段と、 上記車両を斜め前方より撮像することにより生ずる被写
体の歪みを上記撮像機の設置条件で与えられるパラメー
タに従って補正する補正手段と、 この補正手段により補正されたナンバープレート部の画
像から文字を切出す文字切り出し手段と、 この文字切出し手段により切出された文字を認識する認
識手段とを具備したことを特徴とするナンバープレート
読み取り装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06209293A JP3244850B2 (ja) | 1993-03-22 | 1993-03-22 | ナンバープレート読み取り装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06209293A JP3244850B2 (ja) | 1993-03-22 | 1993-03-22 | ナンバープレート読み取り装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06274788A true JPH06274788A (ja) | 1994-09-30 |
JP3244850B2 JP3244850B2 (ja) | 2002-01-07 |
Family
ID=13190069
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06209293A Expired - Fee Related JP3244850B2 (ja) | 1993-03-22 | 1993-03-22 | ナンバープレート読み取り装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3244850B2 (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JPH08320990A (ja) * | 1995-05-26 | 1996-12-03 | Japan Radio Co Ltd | 車番読み取り装置 |
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-
1993
- 1993-03-22 JP JP06209293A patent/JP3244850B2/ja not_active Expired - Fee Related
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WO2005031252A1 (ja) * | 2003-09-25 | 2005-04-07 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | 3次元形状検出装置、3次元形状検出システム、及び、3次元形状検出プログラム |
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