JPH06274649A - 画像合成装置 - Google Patents

画像合成装置

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JPH06274649A
JPH06274649A JP6234293A JP6234293A JPH06274649A JP H06274649 A JPH06274649 A JP H06274649A JP 6234293 A JP6234293 A JP 6234293A JP 6234293 A JP6234293 A JP 6234293A JP H06274649 A JPH06274649 A JP H06274649A
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JP
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projective
texture image
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JP6234293A
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Moritaka Arai
盛孝 荒井
Naoki Kawai
直樹 河合
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 原画像に貼り込んだテクスチャ画像と、その
他の原画像領域の間に違和感のない自然な奥行感のある
合成画像を作成する。 【構成】 画像入力装置10で原画像と、該原画像と合
成するテクスチャ画像とを入力し、画像領域指定装置1
2で、原画像の貼込領域と、テクスチャ画像の使用領域
を、それぞれ座標上の頂点を入力することにより指定
し、画像合成装置14で、画像入力装置10及び画像領
域指定装置12からデータを読み込み、そのデータを基
にテクスチャ画像の使用領域に対して、射影的正規化座
標を求める座標変換とは逆の射影的正規化逆変換を施し
てパース付けを行い、パース付けされたテクスチャ画像
を貼込領域に貼り込んで画像合成を行い、作成された合
成画像を画像合成装置14から画像出力装置16に出力
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像合成装置、特に、
例えばプレゼンテーション画像の制作、電子製版等にお
いて、原画像にテクスチャ画像を貼り込んで画像合成を
行う際、合成後のテクスチャ画像に原画像と整合がとれ
た自然な奥行感を与えることができる画像合成装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば、プレゼンテーション画像の制作
や電子製版等において、原画像にテクスチャ画像を貼り
込んで画像合成を行う際、その原画像が透視的描画法に
より作成され、遠近感(perspective )が与えられてい
る場合には、原画像の貼込領域に対して貼り込むテクス
チャ画像に遠近感(以下、パースとも言う)を与えるた
めの歪みをかけずに該テクスチャ画像の貼り込みを行う
と、貼り込んだテクスチャ画像に奥行感がないため、得
られる合成画像では、貼り込んだ領域と、その他の領域
の間に、奥行感の不整合(パースのかかりの相違)によ
る違和感が生じる。
【0003】このような違和感を解消するためにテクス
チャ画像に歪みをかける方法としては、地理情報処理で
用いられる計測座標から正規化座標を求める変換を逆に
実行する透視変換(以下、正規化逆変換と言う)があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記正
規化逆変換には以下の問題がある。今、図18(A)に
示すように、縦に平行な2辺を持った台形にとった原画
像の貼込領域(パース指定領域)Dに、同図(B)に示
す格子状のテクスチャ画像Tを貼り込むために、該テク
スチャ画像Tにパース付けをする場合を考える。
【0005】図18(B)のテクスチャ画像Tに対する
パース付けを、上記正規化逆変換で行うと、図19に示
すように縦方向には貼込領域の縦方向(上下方向)の長
さに対応してテスクチャの歪みをかけることができる
が、横方向(左右方向)は等間隔のままであるため、こ
れを見た場合に手前の方が縮んだ印象を浮け、自然な奥
行感が得られない。
【0006】本発明は、前記従来の問題点を解決するべ
くなされたもので、原画像の対象領域に貼り込んだテク
スチャ画像と、原画像のその他の領域の間で、違和感の
ない自然な奥行感のある合成画像を制作することができ
る画像合成装置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、原画像を入力
する手段と、テクスチャ画像を入力する手段と、原画像
にテクスチャ画像を貼り込む貼込領域を指定する手段
と、原画像の貼込領域に対応するテクスチャ画像の使用
領域を指定する手段と、原画像の貼込領域にテクスチャ
画像の使用領域を合成する画像合成手段とを備えた画像
合成装置において、画像合成手段が、テクスチャ画像の
使用領域に対して射影的正規化逆変換を施す機能を備え
た構成とすることにより、前記課題を達成したものであ
る。
【0008】本発明は、又、前記画像合成装置におい
て、画像合成手段が、上記機能に加えて、原画像の貼込
領域に、少なくとも1つの窓領域を有するマスクを設定
する機能を備えたものである。
【0009】
【作用】本発明においては、画像合成手段が、テクスチ
ャ画像の使用領域に対して、以下に詳述する射影的正規
化逆変換を施す機能を備えているようにしたので、貼り
込まれたテクスチャ画像とその他の領域の間に、違和感
のない自然な奥行感のある合成画像を作成することが可
能となる。
【0010】上記射影的正規化逆変換を説明するにあた
り、初めにその基になる射影的正規化座標変換について
説明する。なお、この座標変換については、例えば、
「計算幾何学と地理情報処理」bit 別冊 共立出版(1
986)伊理正夫監修/腰塚武志編集、及び「数値情報
の基礎知識」(1981)建設省国土地理院地図情報室
編に詳説されている。
【0011】射影的正規化座標変換は、航空写真の補正
等に適した座標変換であり、以下の特徴を有する。今、
四角形P1、P2、P3、P4の内部にP点があるとし
た場合、P1( x1 , y1 )をP1′(0,0)、P2
( x2 , y2 )をP2′(0,1)、P3( x3
y3 )をP3′(1,1)、P4( x4 , y4 )をP
4′(1,0)に移すような射影変換によってP(x ,
y )が移る点をP′(α,β)とするとき、この座標
(α,β)を射影的正規化座標と呼び、この座標を求め
るための射影変換を射影的正規化座標変換と定義する。
【0012】Pi とPi ′(i =1,2,4)を対応付
ける射影変換は次の(1)式、(2)式で表わされる。
【0013】 x − x1 ={(1+c )( x4 − x1 )α+(1+d )( x2 − x1 )β} ÷(1+ cα+ dβ) ………(1) y − y1 ={(1+c )( y4 − y1 )α+(1+d )( y2 − y1 )β} ÷(1+ cα+ dβ) ………(2)
【0014】ここで、α=β=1のときに、x = x3
y = y3 となるようにc 、d を定めると次の(3)式、
(4)式となる。
【0015】
【数1】
【0016】 Δ1 =( x4 − x3 )( y2 − y3 )−( y4 − y3 )( x2 − x3 ) ………(4)
【0017】前記(1)式、(2)式を(α,β)につ
いて解くと、次の(5)式、(6)式となる。
【0018】
【数2】
【0019】 Δ2 ={ x4 − x1 −c (x − x4 )}{ y2 − y1 −d (y − y2 )} −{ y4 − y1 −c (y − y4 )}{ x2 − x1 −d (x − x2 )} ………(6)
【0020】即ち、P(x ,y )の射影的正規化座標
(α,β)は、(3)式、(4)式によってc 、d を求
め、次いで(5)式、(6)式によって(α,β)を計
算することにより求めることができる。
【0021】前記(3)式から明らかなように、c 、d
は四角形P1、P2、P3、P4によって決まり、それ
が平行四辺形のときにはc =d =0となる。
【0022】1つの四辺形P1、P2、P3、P4を固
定して、多くのP(x ,y )の射影的正規化座標を求め
るときには、c 、d は予め計算しておくことができる。
【0023】本発明に適用される射影的正規化逆変換
は、上述した射影的正規化座標変換を逆に利用し、正規
化されている画像から歪みがかかった画像を得るための
座標変換である。
【0024】即ち、この射影的正規化逆変換は、正規化
されたパラメータα、β(0≦α≦1)、(0≦β≦
1)で表わされる座標値(α,β)が、任意の形状の四
辺形のどの位置に対応するかを以下のように求めるもの
である。
【0025】今、図1に示すような四辺形を考え、上記
正規化座標値(α,β)を射影的正規化逆変換して得ら
れる逆変換座標値(x ,y )は、前記(1)式、(2)
式から次の(7)式、(8)式として求められる。
【0026】 x = x1 +{(1+c )( x4 − x1 )α+(1+d )( x2 − x1 )β} ÷(1+ cα+ dβ) ………(7) y = y1 +{(1+c )( y4 − y1 )α+(1+d )( y2 − y1 )β} ÷(1+ cα+ dβ) ………(8)
【0027】上記(7)式、(8)式において、c 、d
は、射影的正規化座標変換の場合と同様に前記(3)
式、(4)式で与えられる。
【0028】上述した射影的正規化逆変換を、前記図1
8(A)に示したパース指定領域Dに貼り込むための同
図(B)に示した格子状テクスチャ画像Tに適用する
と、図2に示すようなパース付けされたテクスチャ画像
Tを得ることができる。
【0029】この図2に示したテクスチャ画像Tでは、
縦方向にパース指定領域の縦方向(上下方向)の長さに
対応したテクスチャの歪みがかかると共に、横方向(左
右方向)にも縦方向の歪みに応じた歪みをかけることが
できる。
【0030】従って、本発明によれば、画像編集作業に
おいて、前述した正規化座標変換をテクスチャ画像に適
用して得られる、前記図19に示した変換後のテクスチ
ャ画像に比べ、一段と自然な奥行感を有する合成画像を
作成することが可能となることがわかる。
【0031】又、本発明において、画像合成手段が、原
画像の貼込領域に、少なくとも1つの窓部を有するマス
クを設定する機能を備えている場合には、マスクで設定
される窓領域に、射影的正規化逆変換してパース付けさ
れたテクスチャ画像を一体として嵌め込んで画像合成す
ることが可能となる。その結果、例えば、窓を任意の形
状で設定できると共に、室内からその窓を通して見える
外の景色が違和感のない奥行感を持った合成画像を作成
でき、又、マスクが複数の窓領域を有している場合に
は、室内から複数の窓を通して見える外の景色が、連続
性を保ち、しかも窓毎に違和感のない奥行感を持った状
態で合成された画像を作成することが可能となる。
【0032】なお、本発明において、パース指定領域と
は、テクスチャ画像に対する歪みのかけ具合を制御する
ために、原画像上に設定する四辺形であり、それぞれの
頂点にテクスチャ画像の使用領域の4頂点が対応するよ
うに、射影的正規化逆変換を施す領域である。
【0033】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳
細に説明する。
【0034】図3は、本発明に係る第1実施例の画像合
成装置の概略構成を示すブロック図である。
【0035】本実施例の画像合成装置は、画像入力装置
10と、画像領域指定装置12と、画像合成装置14
と、画像出力装置16とを備えている。
【0036】上記画像入力装置10は、原画像と、該原
画像と合成するためのテクスチャ画像とを入力する機能
を、又、画像領域指定装置12は、原画像の貼込領域
(パース指定領域)と、テクスチャ画像の使用領域と
を、それぞれ座標上の頂点を入力することにより指定す
る機能を備えている。
【0037】又、画像合成装置14は、画像入力装置1
0と画像領域指定装置12からデータを読み込み、後に
詳述する方法でテクスチャ画像に対して射影的正規化逆
変換を施し、変換後のテクスチャ画像と原画像とを合成
して、自然な奥行感のある画像合成を行う機能を備えて
おり、又、画像出力装置16は、合成後の画像を、例え
ばファイルに出力する機能を備えている。
【0038】次に、本実施例の作用を、図4、図5に示
したフローチャートを用いて説明する。
【0039】まず、画像入力装置10で、原画像とテク
スチャ画像を入力し(ステップ110)、入力した原画
像に対してパース指定領域Dを指定すると共に、テクス
チャ画像の使用領域を指定する(ステップ112)。
【0040】ここでは、図6に示すように、テクスチャ
画像Tに対して、画像合成に使用する領域を四辺形P
1′、P2′、P3′、P4′で定義し、該使用領域を
これら4つの頂点の座標で指定する。又、図7に示すよ
うに、このテクスチャ画像に対応する原画像G上のパー
ス指定領域Dを、四辺形P1、P2、P3、P4で定義
し、該指定領域を同様にこれら4つの頂点の座標で指定
する。
【0041】次いで、原画像の1画素( x0 , y0 )に
対する射影的正規化座標変換による座標値(u ,v )を
求める(ステップ114)。この座標値(u ,v )は、
前述した射影的正規化座標変換をそのまま適用すること
により求めることができ、ここではパース指定領域の四
辺形P1、P2、P3、P4に対する射影的正規化座標
を求める。なお、座標(u ,v )は、前記(1)式、
(2)式における正規化座標値(α,β)に相当する。
【0042】次いで、正規化座標値(u ,v )に対応す
るテクスチャ画像上の座標値( xt, yt )を求める
(ステップ116)。この座標値( xt , yt )は、前
記(7)式、(8)式に、射影的正規化座標(α,β)
として上記(u ,v )を代入し、四辺形P1′、P
2′、P3′、P4′中の座標を求める計算を行うこと
によって求められる。このとき、射影的正規化座標で与
えられる四辺形P1′、P2′、P3′、P4′におけ
る絶対座標値を求める。
【0043】次いで、原画像上の座標( x0 , y0 )の
画素値をテクスチャ画像上の座標(xt , yt )の画素
値で置換える(ステップ118)。
【0044】上記ステップ114〜118までの処理を
原画像のパース指定領域の全画素について実施する(ス
テップ120)。
【0045】上記ステップ114〜ステップ120まで
の処理は、テクスチャ画像の使用領域に対して射影的正
規化逆変換を施し、パース指定領域に対応するパース付
けがなされたテクスチャ画像の使用領域を該パース指定
領域に合成したことに相当する。
【0046】以上の処理を実行した後、画像合成装置1
4から、画像出力装置16に対して作成された合成画像
を出力する。
【0047】以上詳述した本実施例によれば、テクスチ
ャ画像Tの使用領域全体を原画像のパース指定領域D全
体に対応付けて画像合成を行うことにより、原画像に対
して、そのパース指定領域Dに適切にパース付けされた
テクスチャ画像Tを貼り込むことが可能となるため、合
成後のテクスチャ画像Tが他の原画像領域との間で整合
がとれた自然な奥行感を有する合成画像を作成すること
が可能となる。
【0048】従って、例えば、後述する図12に示す原
画像Gで指定したパース指定領域Dに対して、図14に
示したパース付けされたテクスチャ画像Tが貼り込まれ
た合成画像(図示せず)を作成することができる。
【0049】次に、本発明に係る第2実施例の画像合成
装置を説明する。
【0050】本実施例の画像合成装置は、前記図3に示
した画像合成装置14が、原画像Gに指定されたパース
指定領域Dに対して複数の窓領域を有するマスクを設定
することができる機能を備えている以外は、前記第1実
施例の画像合成装置と実質的に同一である。
【0051】本実施例の作用を、図8、図9のフローチ
ャートを用いて説明する。なお、本実施例では、画像合
成に使用する原画像が図10に示すGで、テクスチャ画
像が図11に示すTであるとする。
【0052】まず、画像入力装置10により図10の原
画像Gと、図11のテクスチャ画像Tとを入力し(ステ
ップ130)、画像領域指定装置12により、図12に
示すように原画像Gに対するパース指定領域Dと、テク
スチャ画像Tの使用領域とを指定すると共に、図13に
示すように原画像Gのパース指定領域Dに対してマスク
Mを設定する(ステップ132)。なお、本実施例で
は、テクスチャ画像の使用領域は入力したテクスチャ画
像Tと同一であり、マスクMは2つの窓領域を有してい
る。又、テクスチャ画像の使用領域及び原画像のパース
指定領域の指定は、前記第1実施例の場合と同様に行う
ことができる。
【0053】次いで、図11のテクスチャ画像Tに、パ
ース指定領域Dに対応するパース付けが施されたテクス
チャ変形画像(図14のテクスチャ画像Tに相当する)
を想定し、該テクスチャ変形画像の1画素( x0
y0 )に対する射影的正規化座標変換による座標値(u
,v )を求める(ステップ134)。
【0054】この座標値(u ,v )は、前記第1実施例
におけるステップ114の場合と同様に、前述した射影
的正規化座標変換をそのまま適用することにより求める
ことができる。即ち、テクスチャ変形画像の四辺形に対
する射影的正規化座標を求める。
【0055】次いで、上記正規化座標値(u ,v )に対
応する、図11に示したテクスチャ画像T上の座標値
( xt , yt )を求める(ステップ136)。この座標
値( x t , yt )は、前記第1実施例のステップ136
の場合と同様に、前記(7)式、(8)式に、射影的正
規化座標(α,β)として上記(u ,v )を代入するこ
とにより求めることができる。
【0056】次いで、テクスチャ変形画像上の座標( x
0 , y0 )の画素値をテクスチャ画像上の座標( xt
yt )の画素値に設定する(ステップ138)。
【0057】上述したステップ134〜138の処理を
テクスチャ変形画像の全画素について実施する(ステッ
プ140)。
【0058】上記ステップ134〜140の処理は、ス
テップ132で指定した前記図11に示したテクスチャ
画像Tの使用領域に対して射影的正規化逆変換を施し、
図14に示したようなパース付けされたテクスチャ画像
(想定したテクスチャ変形画像)Tを作成したことに相
当する。
【0059】以上の処理により図14に示したパース付
けされたテクスチャ画像Tを作成した後、前記図13に
示した原画像G中でマスクMが設定されているパース指
定領域Dに対して、上記テクスチャ画像Tをハードウエ
アによる画像合成機能を用いて合成し、図15に示すよ
うな合成画像を作成する(ステップ142)。その後、
作成された合成画像を画像合成装置14から画像出力装
置16へ出力する。
【0060】以上詳述した本実施例によれば、原画像G
のパース指定領域Dに対して2つの窓領域を有するマス
クMを設定することにより、窓領域の間で連続的な画像
合成が可能となるため、例えば、2つの窓から通して見
られる窓越しの風景であれば、2つの窓の間で連続的
で、しかも自然な奥行感のある風景として表現すること
が可能となる。なお、図15において、二点鎖線は、マ
スクMにより遮ぎられたテスクチャ画像を示している。
【0061】又、前記第1実施例では、パース指定領域
の各画素に対して、パース指定領域内における射影的正
規化座標を求め、テクスチャ画像の使用領域内における
射影的正規化座標に対応する絶対座標を求めるという手
順を踏んだのに対し、本実施例によれば、テクスチャ画
像に対して事前に射影的正規化逆変換を適用し、該テク
スチャ画像をパース指定領域と同一の形に変形し、それ
を原画像に対して単純に合成するという手順を実施する
ことにより、前記第1実施例と実質的に等価な効果が得
られる。
【0062】又、本実施例の合成過程のような幾何学的
な変形のない単純な画像合成は、高速画像合成が可能な
ハードウエアを用いることにより容易に実現でき、又、
特にマスク処理も同時に行うことができるハードウエア
を用いることにより、マスキングも含めて高速な処理を
実現することが可能である。
【0063】次に、本発明に係る第3実施例の画像合成
装置を説明する。
【0064】本実施例の画像合成装置は、前記図3に示
した画像合成装置14が、原画像Gに指定されたパース
指定領域Dに対して、前記図13に相当する図16に示
す三角形の窓領域を有するマスクMを設定することがで
きる機能を備えている以外は、前記第2実施例の画像合
成装置と実質的に同一である。
【0065】本実施例は、図10の原画像Gに図11の
テクスチャ画像Tを張込む場合の例であり、前記第2実
施例と同様に図8、図9のフローチャートに従って合成
画像を作成することができる。
【0066】即ち、ステップ132で、図16に示すよ
うに、原画像Gに指定したパース指定領域Dに対して三
角形の窓部を有するマスクMを設定する以外は、前記第
2実施例と同様の処理を行うことにより、図17に示し
た合成画像を作成することができる。
【0067】本実施例によれば、パース指定領域Dとマ
スク領域(窓領域)とを独立に設定することができるの
で、原画像における、テクスチャ画像Tを実際に貼込む
合成領域の形状に影響されることなく、適切なパース付
がなされたテクスチャ画像Tを原画像に合成することが
可能となり、その結果、図17に示すように三角形の窓
から自然な奥行感のある風景が見えた状態の合成画像を
作成することが可能となる。
【0068】以上、本発明について具体的に説明した
が、本発明は、前記実施例に示したものに限られるもの
でなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であ
る。
【0069】例えば、マスクに形成する窓領域の数は1
又は2に限られるものでなく、3以上であってもよく、
又、その形状も任意に変更できる。
【0070】又、本発明によって制作される合成画像
は、前記実施例に示した、窓越しの風景に限られるもの
でなく、例えば、室内に掛けられている額縁の絵や、テ
レビ画面に表示された映像等、種々の合成画像を挙げる
ことができる。
【0071】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、原
画像とテクスチャ画像を合成する際、原画像の対象領域
に貼り込んだテクスチャ画像と、原画像のその他の領域
の間で、違和感のない自然な奥行感のある合成画像を制
作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に適用する射影的正規化逆変換の原理を
説明するための線図
【図2】射影的正規化逆変換を施したテクスチャ画像を
示す線図
【図3】本発明に係る第1実施例の画像合成装置の概略
構成を示すブロック図
【図4】第1実施例の作用を説明するためのフローチャ
ート
【図5】第1実施例の作用を説明するための他のフロー
チャート
【図6】第1実施例で使用するテクスチャ画像を示す線
【図7】第1実施例で使用する原画像を示す線図
【図8】第2実施例の作用を説明するためのフローチャ
ート
【図9】第2実施例の作用を説明するための他のフロー
チャート
【図10】第2実施例で使用する原画像を示す線図
【図11】第2実施例で使用するテクスチャ画像を示す
線図
【図12】パース指定領域が指定された原画像を示す線
【図13】パース指定領域にマスクが設定された原画像
を示す線図
【図14】射影的正規化逆変換が施されたテクスチャ画
像を示す線図
【図15】原画像とテクスチャ画像を合成した合成画像
を示す線図
【図16】パース指定領域にマスクが設定された原画像
を示す他の線図
【図17】原画像とテクスチャ画像を合成した合成画像
を示す他の線図
【図18】パース指定領域と該パース指定領域に貼り込
むためのテクスチャ画像を示す線図
【図19】従来の正規化逆変換が施されたテクスチャ画
像を示す線図
【符号の説明】
10…画像入力装置 12…画像領域指定装置 14…画像合成装置 16…画像出力装置 G…原画像 D…パース指定領域 T…テクスチャ画像 M…マスク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原画像を入力する手段と、テクスチャ画像
    を入力する手段と、原画像にテクスチャ画像を貼り込む
    貼込領域を指定する手段と、原画像の貼込領域に対応す
    るテクスチャ画像の使用領域を指定する手段と、原画像
    の貼込領域にテクスチャ画像の使用領域を合成する画像
    合成手段とを備えた画像合成装置において、 画像合成手段が、テクスチャ画像の使用領域に対して射
    影的正規化逆変換を施す機能を備えていることを特徴と
    する画像合成装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 画像合成手段が、原画像の貼込領域に、少なくとも1つ
    の窓領域を有するマスクを設定する機能を備えているこ
    とを特徴とする画像合成装置。
JP6234293A 1993-03-23 1993-03-23 画像合成装置 Pending JPH06274649A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6234293A JPH06274649A (ja) 1993-03-23 1993-03-23 画像合成装置

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