JPH06273627A - 多層光回路基板 - Google Patents
多層光回路基板Info
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- JPH06273627A JPH06273627A JP6082093A JP6082093A JPH06273627A JP H06273627 A JPH06273627 A JP H06273627A JP 6082093 A JP6082093 A JP 6082093A JP 6082093 A JP6082093 A JP 6082093A JP H06273627 A JPH06273627 A JP H06273627A
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- optical waveguide
- optical circuit
- optical
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 光導波路パターンの任意個所で上層の光導波
路と下層の光導波路が接続されている多層光回路基板を
提供する。 【構成】 光導波路とクラッドから成る単位光回路基板
が複数枚積層されている多層光回路基板であって、上層
の単位光回路基板Ａの一部は、少なくとも１本の光導波
路２ｂを有し、かつ、光導波路の長手方向に沿って下方
に湾曲する上層湾曲部５をなし、また、下層の単位光回
路基板Ｂの一部は、少なくとも１本の光導波路４ｂを有
し、かつ、光導波路の長手方向に沿って上方に湾曲する
下層湾曲部７をなし、前記上層湾曲部５の端部５ｄと前
記下層湾曲部７の端部７ｄとが突き合わされて、前記上
層湾曲部５の光導波路２ｂと前記下層湾曲部７の光導波
路４ｂとを接続して成る光導波路接続部を有し、前記上
層湾曲部５と前記下層湾曲部７が形成する上側空隙およ
び下側空隙にそれぞれ充填されたスペーサ１０ａ，１０
ｂを有する多層光回路基板。
路と下層の光導波路が接続されている多層光回路基板を
提供する。 【構成】 光導波路とクラッドから成る単位光回路基板
が複数枚積層されている多層光回路基板であって、上層
の単位光回路基板Ａの一部は、少なくとも１本の光導波
路２ｂを有し、かつ、光導波路の長手方向に沿って下方
に湾曲する上層湾曲部５をなし、また、下層の単位光回
路基板Ｂの一部は、少なくとも１本の光導波路４ｂを有
し、かつ、光導波路の長手方向に沿って上方に湾曲する
下層湾曲部７をなし、前記上層湾曲部５の端部５ｄと前
記下層湾曲部７の端部７ｄとが突き合わされて、前記上
層湾曲部５の光導波路２ｂと前記下層湾曲部７の光導波
路４ｂとを接続して成る光導波路接続部を有し、前記上
層湾曲部５と前記下層湾曲部７が形成する上側空隙およ
び下側空隙にそれぞれ充填されたスペーサ１０ａ，１０
ｂを有する多層光回路基板。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は光通信システムに組込ん
で使用する多層光回路基板に関する。
で使用する多層光回路基板に関する。
【０００２】
【従来の技術】光回路基板は、通常、光が伝搬する光導
波路をクラッドに埋設した板状体として製造されてい
る。したがって、光導波路のパターンは平面的に展開さ
れている。そのため、同一の基板内に多数の光導波路パ
ターンを形成しようとする場合、基板の面積は大きくな
り、基板の単位面積に対する光導波路の実装密度は小さ
くなる。
波路をクラッドに埋設した板状体として製造されてい
る。したがって、光導波路のパターンは平面的に展開さ
れている。そのため、同一の基板内に多数の光導波路パ
ターンを形成しようとする場合、基板の面積は大きくな
り、基板の単位面積に対する光導波路の実装密度は小さ
くなる。
【０００３】このような問題を解決するために、光回路
基板を層状に積層して基板の単位面積に対する実装密度
を高めた多層光回路基板が提案されている。この多層光
回路基板において、上層基板内の光導波路と下層基板内
の光導波路の接続は、例えば、つぎのようにして行われ
ている。すなわち、第１の方法は、各基板の端部に表出
する光導波路の接続端面に光ファイバを接続し、この光
ファイバを介して上層基板内の光導波路と下層基板内の
光導波路を光接続する方法である。
基板を層状に積層して基板の単位面積に対する実装密度
を高めた多層光回路基板が提案されている。この多層光
回路基板において、上層基板内の光導波路と下層基板内
の光導波路の接続は、例えば、つぎのようにして行われ
ている。すなわち、第１の方法は、各基板の端部に表出
する光導波路の接続端面に光ファイバを接続し、この光
ファイバを介して上層基板内の光導波路と下層基板内の
光導波路を光接続する方法である。
【０００４】また、第２の方法は、上層基板と下層基板
の間に別の光導波路を垂直に組込み、上層基板内の光導
波路と下層基板内の光導波路を上記垂直光導波路を介し
て光接続する方法である。
の間に別の光導波路を垂直に組込み、上層基板内の光導
波路と下層基板内の光導波路を上記垂直光導波路を介し
て光接続する方法である。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た接続方法の場合、上層の光導波路と下層の光導波路の
接続は、それら光導波路を有する各基板の端面で行うこ
とが必要であり、そのため、光導波路パターンの設計に
おける自由度が小さくなる。また、これらの方法におい
ては、いずれも、接続用の光ファイバや垂直光導波路を
外部部品として製作しなければならない。
た接続方法の場合、上層の光導波路と下層の光導波路の
接続は、それら光導波路を有する各基板の端面で行うこ
とが必要であり、そのため、光導波路パターンの設計に
おける自由度が小さくなる。また、これらの方法におい
ては、いずれも、接続用の光ファイバや垂直光導波路を
外部部品として製作しなければならない。
【０００６】本発明は多層光回路基板の各光導波路の接
続における上記した問題を解決し、外部部品を用いるこ
となく、基板中の任意の個所で各層の光導波路を接続す
ることができる構造の多層光回路基板の提供を目的とす
る。
続における上記した問題を解決し、外部部品を用いるこ
となく、基板中の任意の個所で各層の光導波路を接続す
ることができる構造の多層光回路基板の提供を目的とす
る。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、光導波路とクラッドとから
成る単位光回路基板が複数枚積層されている多層光回路
基板であって、上層の単位光回路基板の一部は、少なく
とも１本の光導波路を有し、かつ、光導波路の長手方向
に沿って下方に湾曲する上層湾曲部をなし、また、下層
の単位光回路基板の一部は、少なくとも１本の光導波路
を有し、かつ、光導波路の長手方向に沿って上方に湾曲
する下層湾曲部をなし、前記上昇湾曲部の端部と前記下
層湾曲部とが突き合わされて、前記上層湾曲部の光導波
路と前記下層湾曲部の光導波路とを接続して成る光導波
路接続部が形成され、前記上層湾曲部と前記下層湾曲部
が形成する上側空隙および下側空隙にそれぞれスペーサ
が充填されていることを特徴とする多層光回路基板が提
供される。
ために、本発明においては、光導波路とクラッドとから
成る単位光回路基板が複数枚積層されている多層光回路
基板であって、上層の単位光回路基板の一部は、少なく
とも１本の光導波路を有し、かつ、光導波路の長手方向
に沿って下方に湾曲する上層湾曲部をなし、また、下層
の単位光回路基板の一部は、少なくとも１本の光導波路
を有し、かつ、光導波路の長手方向に沿って上方に湾曲
する下層湾曲部をなし、前記上昇湾曲部の端部と前記下
層湾曲部とが突き合わされて、前記上層湾曲部の光導波
路と前記下層湾曲部の光導波路とを接続して成る光導波
路接続部が形成され、前記上層湾曲部と前記下層湾曲部
が形成する上側空隙および下側空隙にそれぞれスペーサ
が充填されていることを特徴とする多層光回路基板が提
供される。
【０００８】
【作用】本発明の多層光回路基板においては、各層の単
位光回路基板の任意の個所で上層に位置する光導波路と
下層に位置する光導波路を接続しているので、従来のよ
うな光導波路形成時における回路パターン設計上の制約
は解消する。また、光導波路の接続は各単位光回路基板
の内部平面で行われているので、基板外部に接続用の外
部部品を設けることが不要となり、全体として高密度の
実装が可能になる。
位光回路基板の任意の個所で上層に位置する光導波路と
下層に位置する光導波路を接続しているので、従来のよ
うな光導波路形成時における回路パターン設計上の制約
は解消する。また、光導波路の接続は各単位光回路基板
の内部平面で行われているので、基板外部に接続用の外
部部品を設けることが不要となり、全体として高密度の
実装が可能になる。
【０００９】
【発明の実施例】以下に添付した図面に基づいて本発明
の多層光回路部品を詳細に説明する。図１は、単位光回
路基板を２枚積層した場合の本発明の多層光回路基板に
おける各構成要素を例示する分解斜視図であり、図２
は、上記各構成要素を用いて組立てた多層光回路基板を
示す断面図である。
の多層光回路部品を詳細に説明する。図１は、単位光回
路基板を２枚積層した場合の本発明の多層光回路基板に
おける各構成要素を例示する分解斜視図であり、図２
は、上記各構成要素を用いて組立てた多層光回路基板を
示す断面図である。
【００１０】まず図１において、上層の単位光回路基板
Ａは、板状のクラッド１と、このクラッド１の面内にパ
ターン形成された分岐光導波路２ａ，２ｂから成るＹ分
岐光導波路２を有し、また、下層の単位光回路基板Ｂ
も、板状のクラッド３と、このクラッド３の面内にパタ
ーン形成された分岐光導波路４ａ，４ｂから成るＹ分岐
光導波路４を有している。
Ａは、板状のクラッド１と、このクラッド１の面内にパ
ターン形成された分岐光導波路２ａ，２ｂから成るＹ分
岐光導波路２を有し、また、下層の単位光回路基板Ｂ
も、板状のクラッド３と、このクラッド３の面内にパタ
ーン形成された分岐光導波路４ａ，４ｂから成るＹ分岐
光導波路４を有している。
【００１１】そして、これらの分岐光導波路のうち、一
方の光導波路２ｂと光導波路４ｂが相互に接続されるべ
き光導波路であって、これらは、クラッド１，クラッド
３の面内で、光導波路２ａや光導波路４ａのように長手
方向に延在することなく途中で切断された状態にパター
ニングされており、単位光回路基板Ａ，Ｂを積層したの
ちに、図２で示したように互いに接続するように設計さ
れている。
方の光導波路２ｂと光導波路４ｂが相互に接続されるべ
き光導波路であって、これらは、クラッド１，クラッド
３の面内で、光導波路２ａや光導波路４ａのように長手
方向に延在することなく途中で切断された状態にパター
ニングされており、単位光回路基板Ａ，Ｂを積層したの
ちに、図２で示したように互いに接続するように設計さ
れている。
【００１２】これら各単位光回路基板Ａ，Ｂを構成する
材料は、格別限定されるものではないが、通常は石英系
の無機材料や光学用プラスチックであることが好まし
い。また、各単位光回路基板Ａ，Ｂの光導波路２ａ，２
ｂ，４ａ，４ｂの作成方法は、例えば基板を石英系無機
材料で構成する場合には、常法の火炎堆積法とホトリソ
グラフィーとイオンエッチング法を組合せる方法を適用
することができ、また光学用プラスチックで構成する場
合には、常法のスピンコートとホトリソグラフィーとイ
オンエッチング法を組合せる方法を適用することができ
る。
材料は、格別限定されるものではないが、通常は石英系
の無機材料や光学用プラスチックであることが好まし
い。また、各単位光回路基板Ａ，Ｂの光導波路２ａ，２
ｂ，４ａ，４ｂの作成方法は、例えば基板を石英系無機
材料で構成する場合には、常法の火炎堆積法とホトリソ
グラフィーとイオンエッチング法を組合せる方法を適用
することができ、また光学用プラスチックで構成する場
合には、常法のスピンコートとホトリソグラフィーとイ
オンエッチング法を組合せる方法を適用することができ
る。
【００１３】いずれの方法においても、各単位光回路基
板Ａ，Ｂには、クラッド１，３から成る板状体に所望パ
ターンの光導波路２，４が平面的にパターニングされた
状態になっている。なお、形成する光導波路２，４は、
その形状がリッジ型，溝型，埋込み型のいずれの形状で
あってもよいが、各単位光回路基板Ａ，Ｂが積層される
ことを考えると、基板Ａ，Ｂの表面と光導波路２，４の
表面が同一平面を形成するような埋込み型の光導波路で
あることが好ましい。
板Ａ，Ｂには、クラッド１，３から成る板状体に所望パ
ターンの光導波路２，４が平面的にパターニングされた
状態になっている。なお、形成する光導波路２，４は、
その形状がリッジ型，溝型，埋込み型のいずれの形状で
あってもよいが、各単位光回路基板Ａ，Ｂが積層される
ことを考えると、基板Ａ，Ｂの表面と光導波路２，４の
表面が同一平面を形成するような埋込み型の光導波路で
あることが好ましい。
【００１４】上層の単位光回路基板Ａにおいては、接続
すべき光導波路２ｂが位置する個所では、クラッド１に
光導波路２ｂの長手方向に延びる２本の切込み５ａ，５
ｂを入れ、かつ、一部のクラッドを切り抜いて所定寸法
のスペーサ孔６を形成すると同時に基部５ｃを中心にし
て上下方向に湾曲可能な状態で上層湾曲部５が形成され
ている（図１）。
すべき光導波路２ｂが位置する個所では、クラッド１に
光導波路２ｂの長手方向に延びる２本の切込み５ａ，５
ｂを入れ、かつ、一部のクラッドを切り抜いて所定寸法
のスペーサ孔６を形成すると同時に基部５ｃを中心にし
て上下方向に湾曲可能な状態で上層湾曲部５が形成され
ている（図１）。
【００１５】また、下層の単位光回路基板Ｂにおいて
は、接続すべき光導波路４ｂが位置する個所では、クラ
ッド３に光導波路４ｂの長手方向に延びる２本の切込み
７ａ，７ｂを入れ、かつ、一部のクラッドを切り抜いて
所定寸法のスペーサ孔８を形成すると同時に、基部７ｃ
を中心にして上下方向に湾曲可能な状態で下層湾曲部７
が形成されている（図１）。
は、接続すべき光導波路４ｂが位置する個所では、クラ
ッド３に光導波路４ｂの長手方向に延びる２本の切込み
７ａ，７ｂを入れ、かつ、一部のクラッドを切り抜いて
所定寸法のスペーサ孔８を形成すると同時に、基部７ｃ
を中心にして上下方向に湾曲可能な状態で下層湾曲部７
が形成されている（図１）。
【００１６】この上層湾曲部５と下層湾曲部７は互いに
鏡像関係となるように形成され、しかも彎曲したときに
互いの端面５ｄ，７ｄが対面できるように、それぞれの
スペーサ孔６，８よりも若干長くなっている。この上層
の単位光回路基板Ａと下層の単位光回路基板Ｂを積層し
たのち、図２で示したように、上層湾曲部５を下方に湾
曲させ、また、下層湾曲部７を上方に湾曲させることに
より、上層湾曲部５の端面５ｄと下層湾曲部７の端面７
ｄを対面させ、それぞれの光導波路２ｂ，４ｂを接続し
て、上層の光導波路と下層の光導波路との光導波路接続
部Ｃとする。
鏡像関係となるように形成され、しかも彎曲したときに
互いの端面５ｄ，７ｄが対面できるように、それぞれの
スペーサ孔６，８よりも若干長くなっている。この上層
の単位光回路基板Ａと下層の単位光回路基板Ｂを積層し
たのち、図２で示したように、上層湾曲部５を下方に湾
曲させ、また、下層湾曲部７を上方に湾曲させることに
より、上層湾曲部５の端面５ｄと下層湾曲部７の端面７
ｄを対面させ、それぞれの光導波路２ｂ，４ｂを接続し
て、上層の光導波路と下層の光導波路との光導波路接続
部Ｃとする。
【００１７】なお、この接続に際しては、上層湾曲部５
の端面５ｄ，下層湾曲部７の端面７ｄとをそれぞれ鏡面
研磨し、これら湾曲部の長さを、湾曲時に両者端面が正
確に対面できるように調整する。このように、上層湾曲
部５と下層湾曲部７の端面５ｄ，７ｄを接続すると、上
層の単位光回路基板のスペーサ孔６，下層の単位光回路
基板のスペーサ孔８の部分は、その断面が図２で示した
ような形状をした上側空隙９ａ，下側空隙９ｂが形成さ
れる。
の端面５ｄ，下層湾曲部７の端面７ｄとをそれぞれ鏡面
研磨し、これら湾曲部の長さを、湾曲時に両者端面が正
確に対面できるように調整する。このように、上層湾曲
部５と下層湾曲部７の端面５ｄ，７ｄを接続すると、上
層の単位光回路基板のスペーサ孔６，下層の単位光回路
基板のスペーサ孔８の部分は、その断面が図２で示した
ような形状をした上側空隙９ａ，下側空隙９ｂが形成さ
れる。
【００１８】そのため、本発明の多層光回路基板におい
ては、図１で示したように、上側の空隙９ａと同じ形状
の上層スペーサ１０ａ，下側の空隙９ｂと同じ形状の下
層スペーサ１０ｂをそれぞれの空隙９ａ，９ｂに嵌め込
むことにより、各単位光回路基板Ａ，Ｂの表面と各スペ
ーサの表面とが同一の平面を構成するようにする。実際
の組立てに当たっては、設計基準に基づいて所定寸法に
製作された上記上層スペーサ１０ａと下層スペーサ１０
ｂを各単位光回路基板Ａ，Ｂにおける光導波路を接続す
べき個所に配置し、上下方向から圧力を加えることによ
り、各スペーサ孔６，８に嵌め込み、そのことにより、
上層湾曲部５，下層湾曲部７を下方と上方に湾曲させ
る。
ては、図１で示したように、上側の空隙９ａと同じ形状
の上層スペーサ１０ａ，下側の空隙９ｂと同じ形状の下
層スペーサ１０ｂをそれぞれの空隙９ａ，９ｂに嵌め込
むことにより、各単位光回路基板Ａ，Ｂの表面と各スペ
ーサの表面とが同一の平面を構成するようにする。実際
の組立てに当たっては、設計基準に基づいて所定寸法に
製作された上記上層スペーサ１０ａと下層スペーサ１０
ｂを各単位光回路基板Ａ，Ｂにおける光導波路を接続す
べき個所に配置し、上下方向から圧力を加えることによ
り、各スペーサ孔６，８に嵌め込み、そのことにより、
上層湾曲部５，下層湾曲部７を下方と上方に湾曲させ
る。
【００１９】これらスペーサ１０ａ，１０ｂを構成する
材料としては、例えば、セラミックス，金属，プラスチ
ックス，石英系の無機材料などを用いることができる
が、その線熱膨張係数が、単位光回路基板Ａ，Ｂの線熱
膨張係数と略等しい値である材料が好適である。このよ
うに、本発明の多層光回路基板は、それぞれの単位光回
路基板の任意の個所に形成した湾曲部を上方，下方に湾
曲させて互いの端面を接続することにより製造されるの
で、従来の多層光回路基板のように接続用の外部部品を
用意することが不要になる。
材料としては、例えば、セラミックス，金属，プラスチ
ックス，石英系の無機材料などを用いることができる
が、その線熱膨張係数が、単位光回路基板Ａ，Ｂの線熱
膨張係数と略等しい値である材料が好適である。このよ
うに、本発明の多層光回路基板は、それぞれの単位光回
路基板の任意の個所に形成した湾曲部を上方，下方に湾
曲させて互いの端面を接続することにより製造されるの
で、従来の多層光回路基板のように接続用の外部部品を
用意することが不要になる。
【００２０】なお、単位光回路基板が石英系無機材料の
ような可撓性に乏しい材料で構成されている場合には、
上記した上層湾曲部，下層湾曲部の長さを長くすること
により、無理なくこれら湾曲部を湾曲させることができ
る。図３は他の実施例を示す断面図である。この多層光
回路基板は、上層の単位光回路基板Ａと下層の単位光回
路基板Ｂが直接積層されることなく、中間に他の単位光
回路基板Ｄが介挿されているものである。
ような可撓性に乏しい材料で構成されている場合には、
上記した上層湾曲部，下層湾曲部の長さを長くすること
により、無理なくこれら湾曲部を湾曲させることができ
る。図３は他の実施例を示す断面図である。この多層光
回路基板は、上層の単位光回路基板Ａと下層の単位光回
路基板Ｂが直接積層されることなく、中間に他の単位光
回路基板Ｄが介挿されているものである。
【００２１】この構造の多層光回路基板においては、上
層の単位光回路基板Ａ，下層の単位光回路基板Ｂに、そ
れぞれ、図１で示したような上層湾曲部５，下層湾曲部
７を形成し、介挿される単位光回路基板Ｄの所定個所に
は、湾曲後の上層湾曲部５および下層湾曲部７を収容で
きる寸法形状の孔部を設け、光導波路接続部Ｃを形成し
たのち、上下に存在している空隙９ａ，９ｂにその形状
に見合った上層スペーサと下層スペーサをそれぞれ嵌め
込んで製造される。
層の単位光回路基板Ａ，下層の単位光回路基板Ｂに、そ
れぞれ、図１で示したような上層湾曲部５，下層湾曲部
７を形成し、介挿される単位光回路基板Ｄの所定個所に
は、湾曲後の上層湾曲部５および下層湾曲部７を収容で
きる寸法形状の孔部を設け、光導波路接続部Ｃを形成し
たのち、上下に存在している空隙９ａ，９ｂにその形状
に見合った上層スペーサと下層スペーサをそれぞれ嵌め
込んで製造される。
【００２２】図４は更に別の実施例を示す一部切欠斜視
図である。、この多層光回路基板は、図１，図２で例示
した多層光回路基板において、接続すべき光導波路が３
本の場合のものである。この場合も、上層の単位光回路
基板Ａに３本の光導波路２ｂ，２ｂ，２ｂを有する上層
湾曲部５を形成し、下層の単位光回路基板Ｂに３本の光
導波路４ｂ，４ｂ，４ｂを有する下層湾曲部７を形成
し、両単位光回路基板を積層したのち、上層湾曲部５を
下方に、また上層湾曲部７を上方にそれぞれ湾曲させて
互いの端面を接続することにより光導波路接続部Ｃを形
成し、上層の単位光回路基板Ａにおける空隙に上層スペ
ーサ１０ａを、下層の単位光回路基板Ｂにおける空隙に
下層スペーサ１０ｂをそれぞれ嵌め込んで構成されてい
る。
図である。、この多層光回路基板は、図１，図２で例示
した多層光回路基板において、接続すべき光導波路が３
本の場合のものである。この場合も、上層の単位光回路
基板Ａに３本の光導波路２ｂ，２ｂ，２ｂを有する上層
湾曲部５を形成し、下層の単位光回路基板Ｂに３本の光
導波路４ｂ，４ｂ，４ｂを有する下層湾曲部７を形成
し、両単位光回路基板を積層したのち、上層湾曲部５を
下方に、また上層湾曲部７を上方にそれぞれ湾曲させて
互いの端面を接続することにより光導波路接続部Ｃを形
成し、上層の単位光回路基板Ａにおける空隙に上層スペ
ーサ１０ａを、下層の単位光回路基板Ｂにおける空隙に
下層スペーサ１０ｂをそれぞれ嵌め込んで構成されてい
る。
【００２３】図５は更に別の実施例を示す断面図であ
る。この多層光回路基板を製造する場合は、まず図１で
示したような上層の単位光回路基板Ａと下層の単位光回
路基板Ｂを製作し、それぞれのスペーサ孔６，８に所定
形状の上層スペーサ１０ａ，下層スペーサ１０ｂを嵌め
込み、各スペーサの面と各単位光回路基板の表面を同一
平面となるように整える。
る。この多層光回路基板を製造する場合は、まず図１で
示したような上層の単位光回路基板Ａと下層の単位光回
路基板Ｂを製作し、それぞれのスペーサ孔６，８に所定
形状の上層スペーサ１０ａ，下層スペーサ１０ｂを嵌め
込み、各スペーサの面と各単位光回路基板の表面を同一
平面となるように整える。
【００２４】このとき、上層の単位光回路基板Ａの下面
Ａ1 側には上層の湾曲部５の端部が突出し、また下層の
単位光回路基板Ｂの上面Ｂ1 側には下層湾曲部７の端部
が突出する。この突出した端部を切除したのちその切除
面を鏡面研磨して、上層湾曲部５の端面と上層の単位光
回路基板Ａの下面Ａ1 とで同一平面を形成し、また、下
層湾曲部７の端面と下層の単位光回路基板Ｂの上面Ｂ1
とで同一平面を形成する。
Ａ1 側には上層の湾曲部５の端部が突出し、また下層の
単位光回路基板Ｂの上面Ｂ1 側には下層湾曲部７の端部
が突出する。この突出した端部を切除したのちその切除
面を鏡面研磨して、上層湾曲部５の端面と上層の単位光
回路基板Ａの下面Ａ1 とで同一平面を形成し、また、下
層湾曲部７の端面と下層の単位光回路基板Ｂの上面Ｂ1
とで同一平面を形成する。
【００２５】そして最後に、上層の単位光回路基板Ａの
下面Ａ1 と下層の単位光回路基板Ｂの上面とを接着する
ことにより、各単位光回路基板の接合面と同一の平面内
に光導波路接続部Ｃを形成する。
下面Ａ1 と下層の単位光回路基板Ｂの上面とを接着する
ことにより、各単位光回路基板の接合面と同一の平面内
に光導波路接続部Ｃを形成する。
【００２６】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
多層光回路基板は、各単位光回路基板の任意の個所で上
層と下層の光導波路を接続しているので、従来の多層光
回路基板における接続時のように、基板の端部に接続部
を設けることが不要となり、光導波路のパターン設定に
おける自由度が大幅に向上する。
多層光回路基板は、各単位光回路基板の任意の個所で上
層と下層の光導波路を接続しているので、従来の多層光
回路基板における接続時のように、基板の端部に接続部
を設けることが不要となり、光導波路のパターン設定に
おける自由度が大幅に向上する。
【００２７】そして、基板の外部に光導波路接続用の部
品を付設することが不要になり、部品接続用の機構を設
けることも不要になる。更に、図４で示した実施例のよ
うに、光導波路接続部Ｃを各単位光回路基板Ａ，Ｂの接
合面と同一の平面内に形成することができるため、その
ときの光導波路２ｂ，４ｂの研磨面（接続面）は当該光
導波路の断面積よりも大きい面積の斜面形状になる。そ
のため、接続時における光ロスの低減を実現することが
できる。
品を付設することが不要になり、部品接続用の機構を設
けることも不要になる。更に、図４で示した実施例のよ
うに、光導波路接続部Ｃを各単位光回路基板Ａ，Ｂの接
合面と同一の平面内に形成することができるため、その
ときの光導波路２ｂ，４ｂの研磨面（接続面）は当該光
導波路の断面積よりも大きい面積の斜面形状になる。そ
のため、接続時における光ロスの低減を実現することが
できる。
【図１】本発明の多層光回路基板の構成要素の位置関係
を示す一部切欠分解斜視図である。
を示す一部切欠分解斜視図である。
【図２】図１で示した構成要素を用いた実施例の多層光
回路基板を示す断面図である。
回路基板を示す断面図である。
【図３】他の実施例を示す断面図である。
【図４】別の実施例を示す断面図である。
【図５】更に別の実施例を示す断面図である。
Ａ 上層の単位光回路基板 Ａ1 上層の単位光回路基板Ａの下面 Ｂ 下層の単位光回路基板 Ｂ1 下層の単位光回路基板Ｂの上面 Ｃ 光導波路接続部 Ｄ 単位光回路基板 １ 上層の単位光回路基板Ａのクラッド ２ａ，２ｂ 上層の単位光回路基板Ａの光導波路 ３ 下層の単位光回路基板Ｂのクラッド ４ａ，４ｂ 下層の単位光回路基板Ｂの光導波路 ５ 上層湾曲部 ５ａ，５ｂ 切込み ５ｃ 上層湾曲部５の基部 ５ｄ 上層湾曲部５の端面 ６ 上層の単位光回路基板Ａのスペーサ孔 ７ 下層湾曲部 ７ａ，７ｂ 切込み ７ｃ 下層湾曲部７の基部 ７ｄ 下層湾曲部７の端面 ８ 下層の単位光回路基板Ｂのスペーサ孔 ９ａ 上側空隙 ９ｂ 下側空隙 １０ａ 上層スペーサ １０ｂ 下層スペーサ
Claims (1)
- 【請求項１】 光導波路とクラッドとから成る単位光回
路基板が複数枚積層されている多層光回路基板であっ
て、上層の単位光回路基板の一部は、少なくとも１本の
光導波路を有し、かつ、光導波路の長手方向に沿って下
方に湾曲する上層湾曲部をなし、また、下層の単位光回
路基板の一部は、少なくとも１本の光導波路を有し、か
つ、光導波路の長手方向に沿って上方に湾曲する下層湾
曲部をなし、前記上層湾曲部の端部と前記下層湾曲部の
端部とが突き合わされて、前記上層湾曲部の光導波路と
前記下層湾曲部の光導波路とを接続して成る光導波路接
続部が形成され、前記上層湾曲部と前記下層湾曲部が形
成する上側空隙および下側空隙にそれぞれスペーサが充
填されていることを特徴とする多層光回路基板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6082093A JPH06273627A (ja) | 1993-03-22 | 1993-03-22 | 多層光回路基板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6082093A JPH06273627A (ja) | 1993-03-22 | 1993-03-22 | 多層光回路基板 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06273627A true JPH06273627A (ja) | 1994-09-30 |
Family
ID=13153377
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6082093A Pending JPH06273627A (ja) | 1993-03-22 | 1993-03-22 | 多層光回路基板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06273627A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009030916A1 (en) * | 2007-09-05 | 2009-03-12 | The University Of Kent | Method of modulating a beam of light and optical external modulator |
-
1993
- 1993-03-22 JP JP6082093A patent/JPH06273627A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009030916A1 (en) * | 2007-09-05 | 2009-03-12 | The University Of Kent | Method of modulating a beam of light and optical external modulator |
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