JPH0627126A - 流体速度検出方法 - Google Patents

流体速度検出方法

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JPH0627126A
JPH0627126A JP20109591A JP20109591A JPH0627126A JP H0627126 A JPH0627126 A JP H0627126A JP 20109591 A JP20109591 A JP 20109591A JP 20109591 A JP20109591 A JP 20109591A JP H0627126 A JPH0627126 A JP H0627126A
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JP
Japan
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velocity
pressure
flow
fluid
air
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JP20109591A
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English (en)
Inventor
Yoshijirou Watanabe
嘉二郎 渡辺
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Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 例えば音響部品として一般によく知られてい
るスピーカとマイクロホンとを用いることによつて従来
にない安く、精度のよい、かつ装置を簡単にできる流体
速度検出方法を提案することを目的とする。 【構成】 壁面に孔が穿設された包囲体の内部空間の圧
力を低周波数で変動せしめると共に、前記壁面の孔を測
定対象である流体の流れに接するように配設し、それに
よつて発生する前記包囲体の内部空間の圧力変化に基づ
いて前記流体の速度を算出する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、パイプ等を流れる流
体の速度(流速)を検出する流体速度検出方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の流体速度検出方法としては、例え
ば気体の流れの中に細いヒーターを気体の流れ方向に直
角に配置し、そのヒーターに一定の電流をパルス状に供
給し、そのヒーターの放熱による抵抗変化を検出するこ
とによつて、流れる気体の流速を検出していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の流体速度検出方法にあつては、ヒーターが直
接流体に接触する構成であるので、流体に塵挨、気化物
の蒸気等が混入されていた場合にはそれがヒーターに付
着したり、またヒーターの表面が流体中の不純物に直接
的に長時間接触することによつて変化して放熱状態が経
年変化し、流体とヒーターとの熱的関係が変わってしま
い誤差が徐々に大きくなる恐れが多分にあるという問題
点があつた。またヒーターの抵抗値変化を大きくとるた
めに、非常に細いヒーターを用いるので塵挨が大きいも
のであつた場合には、ヒーターに非常に大きな外力が作
用し、断線する恐れがあつた。さらに、流体の速度の大
きさに比例した大きさの外力がその細いヒーターに作用
する構成であるので、速度の大きな流体を測定対象とし
た場合には、ヒーターが伸びてしまい測定誤差が大きく
なると共に、ヒーターの弾性限界を越えて外力が作用し
た場合にはヒーターは測定初期の抵抗値のものと違って
しまう恐れがあつた。
【0004】この発明は、上記のような技術領域と全く
異なる小生の研究領域、すなわち音響技術の原理を適応
させることによつて上記のような問題点を解消させたも
ので、例えば音響部品として一般によく知られているス
ピーカとマイクロホンとを用いることによつて従来にな
い安く、精度のよい、かつ装置を簡単にできる流体速度
検出方法を提案することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、壁面に孔が
穿設された包囲体の内部空間の圧力を低周波数で変動せ
しめると共に、前記壁面の孔を、測定対象である流体の
流れに接するように配設し、それによつて発生する前記
包囲体の内部空間の圧力変化に基づいて前記流体の速度
を算出する構成とする。
【0006】
【作用】この発明による流体速度方法は、包囲体の中の
気体の圧力を低周波振動させ、かつ包囲体の孔を介して
測定対象である流体と作用させてそのときの圧力変動を
検出することによつて流体の速度を測定する。
【0007】
【実施例】図1に基づいてこの発明の基本原理の理論を
説明する。図1において、1は肉厚hのパイプで、その
一端Aから他端Bに向けて測定対象である気体(流体)
が流速Vfで流通している。2は前記パイプ1の壁面に
穿設された直径2rの小径(前記パイプ1の内径に対し
て)の孔、3は前記パイプ1の壁面に穿設された孔2に
対して所定の間隔で対向配設されたスピーカ等の音圧発
生手段で、所定の周波数で駆動される。4は前記音圧発
生手段3から発生された音波(ここでは音圧と同義であ
る)が疎密波となり、孔2を通過した後に円弧状に拡散
形成される音波の回折波動である。
【0008】次に、上記基本構成に基づき流体速度Vf
が求められる原理を図2乃至図4に基づいて説明する。
まず、図2に示されるようにパイプ1に穿設された孔2
の部分には斜線で示されるように直径2r、厚さ(肉
厚)hの空気(密度ρ)の円柱が形成され、それによつ
て音響学的には直径2r、長さhの音響管5が形成され
ているものと考えられる。この音響管5に対して、下方
から音圧発生手段3が対面するように、すなわち、前記
孔2に前記音圧発生手段3が向き合うように配置され、
前記音圧発生手段3は所定周波数で正弦波駆動される。
【0009】ここで、前記音圧発生手段3が所定周波数
で正弦波駆動されると、前記音響管5の上側開口端で
は、図3に示すように半径r、厚さ(πr)/2の空気
(密度ρ)の円柱状空気部(質量:m)6が、前記音圧
発生手段3と音響管5内の空気バネとにより速度Vv(t)
(変位:X(t))で上下に単振動させられるものと考え
られる。このときの質量m(以下、付加質量という)は
次式により表される。
【0010】
【数1】 ただし、(πr)/2は理論的に計算できものである。
また、この振動系の運動エネルギーは、(1/2)mv
v 2である。
【0011】ここで、図1の如くパイプ1の中をAから
B方向に向けて空気が流速Vfで流れ、前記音響管5の
上端面にも空気が速度Vfで流れているものと仮定する
と、図3に斜線で示した付加質量mの部分の円柱状空気
部6はA方向から流れる空気によつて外力を受け、図3
で斜線で示した部分の円柱が図4に斜線Cで示すように
速度Vfに比例した量(図4においてLで示される)だ
け下流(B方向)に流される。その結果、図4に斜線D
で示す部分の空気が音響管5の上端面に沿ってずれ、円
柱状空気部6の付加質量mの部分に蓄えられたエネルギ
ーも空気の流れによつて下流方向(B方向)に持ち去ら
れる。 つまり、エネルギーの散逸が発生するのであ
る。そこで、時間tの間にずれ量(変位量)Lが発生し
てその付加質量mの部分の平面断面積をAとすると
【0012】
【数2】 となる。ただし、Kは定数である。時間tの間に散逸し
たエネルギー量D・tは、
【0013】
【数3】 単位時間当りに散逸するエネルギー量Dは、
【0014】
【数4】 ただし、d=(mKVf)/(πr2)である。数1を数
4に代入すると
【0015】
【数5】 このとき、速度Vf
【0016】
【数6】 となる。すなわち、音響管5のダンパ係数dが分かれ
ば、速度Vfが分かる。
【0017】次にダンパ係数dの求め方について図5及
び図6を参照しながら説明する。なお図5において、図
1と同一構成またはそれと均等のものには同一符号を付
してその説明は省略する。図中、7はパイプ1壁面に穿
設された孔2を外側から気密状に覆う密閉用ハウジング
(包囲体)で、そのハウジング7の壁面には該壁面の一
部を形成するように薄型スピーカ等の音圧発生手段10
が取り付けられ、その音圧発生手段10は、駆動回路1
1によつて所定周波数で正弦波駆動され、前記ハウジン
グ7内の内圧を所定周波数で正弦波状に変化せしめる。
なお、図5においてはパイプ1の壁面に孔2を穿設した
が、ハウジング7の壁面の一部分で前記パイプ1の壁面
の一部を形成せしめ、かつその壁面に孔2を設け、壁面
を共用する構成にしても良いことは言うまでもないこと
である。8は圧力検出用のコンデンサーマイクロホン
で、ハウジング7内に取り付けられ、該ハウジング内の
圧力変動を検出する。9は検出回路で、前記マイクロホ
ン8からの検出出力に基づいて前記パイプ1内の空気流
速Vfを検出して出力する。
【0018】次に、上記図5に示す構成に基づいて前記
音響管5のダンパ係数dの算出論理を図6を参照しなが
ら説明する。まず図5及び図6において、P0は大気
圧、△P(t)は音圧発生手段10の駆動によつて発生す
るハウジング7内の圧力変化量、X(t)はパイプ1の孔
2の部分に発生する付加質量mを形成する円柱状空気部
6の変位量、U(t)は音圧発生手段10の受圧面の変位
量、rはパイプ1の孔2の半径(付加質量mを形成する
円柱状空気部6の半径でもある)、V0はハウジング7
内の実空間容積、Sは音圧発生手段10の受圧面の面
積、γは比熱比(空気の場合は1.4)、Vfは測定対象
の空気の流速、Aは付加質量mを形成する円柱状空気部
6の断面積(開口面積)、mは円柱状空気部6の質量
(付加質量)、dは付加質量mを形成する円柱状空気部
6のダンパ係数、として設定すると図5に示す構成は図
6に示す振動系の物理モデルと等価と考えることが出来
る。すなわち、前記物理モデルにおける円柱状空気部6
の部分は、円柱状空気部6自身の付加質量m、空気円柱
6の空気バネ1c、ダンパ1bなどの制御要素から構成
されている。そこで図6において、次の数7及び数8が
成立する。
【0019】
【数7】
【0020】
【数8】 上記数7及び数8をラプラス変換して整理すると(パイ
プ1内の空気の流速Vfとダンパ係数dとが比例関係に
あることが前提条件にあるため音圧発生手段3の駆動周
波数を十分に小さく設定すると、ms2=0とできる)
【0021】
【数9】 上記数9より△P(s)からU(s)までの伝達関数は
【0022】
【数10】 上記数10において、音圧発生手段3の駆動周波数を小
さな値とし、かつ駆動電圧をピーク値が一定な正弦波と
設定しているので、U(iω)=定数値、△P(iω)=マ
イクロホン8の出力電圧値と設定できる。それゆえに
【0023】
【数11】 となり、測定対象の流体の流速Vfは次の数12のよう
に求められる。
【0024】
【数12】
【0025】次に、上記構成のものを作成して実験を行
って得たグラフを図8に示す。このグラフに示された特
性は本発明による流速検出方法が線形であることを示し
ている。
【0026】なお、上記構成においては測定対象である
流体をパイプ1の中で流通せしめたが図7に示すように
壁板12の一側面側に流体を流通せしめると共に、その
壁板12に孔2を穿設し、かつ壁板12の他側側面にハ
ウジング7を設け、そのハウジング7内にマイクロホン
8等を配置せしめてもよい。また、図7において図5に
示した構成のものと同一または均等なものには同一符号
を付してその説明は省略する。
【0027】また、上記実施例では孔2を円状にした
が、図9及び図10に示すように長方形の形状の孔であ
つてもよく、図9に示すものはずれ量Lを大きく採れる
ので、流体の流れ方向(AからBの方向)に対して流体
の速度が早い場合の流速検出に向いており、また図10
に示すものはずれ量Lを大きく採れないので、流速の遅
いものに向いている。たとえば、図9及び図10に示す
ごとく流速Vfが同一の場合、付加質量mは破線で示さ
れるように同一量Lだけずれるので、図9の場合のずれ
量Lは孔2’の長さ(流体の流れ方向に対する長さL
1)に対して30%弱のずれに対して、図10の場合、
孔2’’の長さL2に対してずれ量Lはおおよそ60%
強のずれを発生している。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は、壁面
に孔が穿設された包囲体の内部空間の圧力を低周波数で
変動せしめると共に、前記壁面の孔を、測定対象である
流体の流れに接するように配設し、それによつて発生す
る前記包囲体の内部空間の圧力変化に基づいて前記流体
の速度を算出することを特徴とする流体速度検出方法で
あるので、簡単な方法で精度よく流速を測定することが
できるようになり、測定装置が安価になると共に、保守
管理が簡単になることが出来るという極めて大きな効果
が発揮される。また小規模な製造設備で作成することが
出来るので、設備投資が少なくて済むという極めて大き
な産業上の効果が発揮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明するための構成説明図であ
る。
【図2】図1を説明するための作用説明図である。
【図3】図1を説明するための作用説明図である。
【図4】図1を説明するための作用説明図である。
【図5】本発明の原理を説明するために示した図1の構
成説明図を具体化した実施例を示す構成説明図である。
【図6】図5に示した構成説明図のモデルと等価な振動
系の物理モデルである。
【図7】図5に示した本発明の実施例の他の実施例の構
成を説明するための構成説明図である。
【図8】図5に示した実施例による実験結果(精度)を
示すグラフである。
【図9】図4及び図5に示した円形状の孔2に対する他
の形状の実施例を示す説明図である。
【図10】図9に示した長方形の孔2’に対する他の実
施例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 パイプ 2 孔 2’ 孔 2’’ 孔 3 スピーカ(音圧発生手段) 7 ハウジング 8 マイクロホン(音圧検出手段) 9 検出回路 11 駆動回路 12 壁板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁面に孔が穿設された包囲体の内部空間
    の圧力を低周波数で変動せしめると共に、前記壁面の孔
    を、測定対象である流体の流れに接するように配設し、
    それによつて発生する前記包囲体の内部空間の圧力変化
    に基づいて前記流体の速度を算出することを特徴とする
    流体速度検出方法。
JP20109591A 1991-07-17 1991-07-17 流体速度検出方法 Withdrawn JPH0627126A (ja)

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JP20109591A JPH0627126A (ja) 1991-07-17 1991-07-17 流体速度検出方法

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JPH0627126A true JPH0627126A (ja) 1994-02-04

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10005262B2 (en) 2011-12-30 2018-06-26 Guangdong Decro Film New Materials Co., Ltd. Heat shrinkable polyolefin film and a preparation method thereof

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10005262B2 (en) 2011-12-30 2018-06-26 Guangdong Decro Film New Materials Co., Ltd. Heat shrinkable polyolefin film and a preparation method thereof

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Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

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Effective date: 19981008