JPH06269078A - 指向性スピーカシステム - Google Patents

指向性スピーカシステム

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JPH06269078A
JPH06269078A JP5339993A JP5339993A JPH06269078A JP H06269078 A JPH06269078 A JP H06269078A JP 5339993 A JP5339993 A JP 5339993A JP 5339993 A JP5339993 A JP 5339993A JP H06269078 A JPH06269078 A JP H06269078A
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JP
Japan
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sound
speaker
sound absorbing
directional
pressure level
Prior art date
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Pending
Application number
JP5339993A
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English (en)
Inventor
Tsuneo Tanaka
恒雄 田中
Akihiro Furuta
暁広 古田
Kazuhide Sato
和栄 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP5339993A priority Critical patent/JPH06269078A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 指向性スピーカを有響室で用いた時も十分鋭
い指向性が得られるようにする。 【構成】 指向性スピーカアレイ1と指向性スピーカア
レイ1の対向面に設けられた吸音材5からなり、かつ上
記吸音材の平均吸音率を0.7以上とする。また、指向
性スピーカの対向面において最も音圧レベルの高い点か
ら少なくとも6dB減衰した等音圧線で囲まれる面の内
側に吸音面を設ける。 【効果】 有響室においても指向性スピーカの性能を損
なわず鋭い指向性を得ることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として指向性スピー
カシステムを用いる室の内装に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、指向性スピーカシステムとしては
ホーンスピーカ、反射型スピーカ、パラメトリックスピ
ーカ、アレイスピーカが知られている。そこで、従来の
指向性スピーカとその特性についてアレイスピーカを例
にして説明する。
【0003】(図7)は従来のアレイスピーカのスピー
カユニットの配置の一例を示す。1はアレイスピーカ
で、12本のスピーカユニット2をピッチ25cmで十
文字状に配置して構成されている。
【0004】(図8)は上記アレイスピーカ1の使用状
態を示す図で、アレイスピーカ1を高さ3mの天井面に
取り付け、該スピーカから1.5m離れた水平面上を受
聴者3の受聴位置が移動する場合を示している。受聴位
置を含む水平面内4における音圧レベル分布の測定結果
を(図9)に示す。ただし、(図9)は床の吸音率が1
の場合(無響室特性)であり、同図(a)は1kHzの
場合、(b)は500Hzの場合を示している。なお、
等音圧線の間隔は3dBとしている。また、(図10)
はは床が反射性の場合(吸音率は0.1程度)である。
(図9)(図10)から明らかなように、無響室特性で
はほぼ理論通りの鋭い指向性を示しているのに対し、反
射性の床の場合には指向性が著しく劣化している。これ
は床で反射した高いレベルの音波が室内に拡散するため
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来から指向性スピー
カを用いる室では、内装をできるだけ吸音性にする必要
があることは知られていた。従来例で説明したように、
アレイスピーカ自体が鋭い指向特性を持っていても、こ
れを使用する室の吸音性が不十分であれば指向性が損な
われてしまい、実用にはならない。しかし従来は、吸音
性にすべき場所や必要な吸音率などについてまでは詳細
な報告が成されたものはない。
【0006】本発明は上記課題を解決するために、これ
らについて詳細な実験を行った結果なされたものであ
り、有響室で使用する時にも鋭い指向性を得ることを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明における指向性スピーカシステムは、指向性ス
ピーカと、前記指向性スピーカの対向面に設けられた吸
音面とからなり、かつ前記吸音面の平均吸音率を少なく
とも0.7以上とし、また指向性スピーカの対向面にお
いて最も音圧レベルの高い点から少なくとも6dB減衰
した等音圧線の内側部に吸音面を設けたことを特徴とす
る。
【0008】
【作用】上記構成により、指向性スピーカから出た直接
波は対向面に設けられた吸音面に入射し、ここでその7
0%以上が吸音される。従って、第1次反射音が再度受
聴者の耳に達するまでには拡散を考慮しなくとも直接波
に対して少なくとも5dB以上減衰し、実際には拡散や
距離減衰も加わるので10dB以上減衰する。また、二
次反射音以降の間接音のレベルも当然それ以上減衰す
る。
【0009】一方、隣接する指向性スピーカからの音が
気にならずに明瞭に聞き取れる為には、少なくとも隣接
スピーカからの音が10dB以上減衰している必要があ
ることが明瞭度試験等の結果から知られている。本発明
の構成によれば、指向性スピーカの性能を損なう事無く
それぞれのスピーカの音を明瞭に聞くことができる。
【0010】
【実施例】以下に、本発明の実施例を(図1)に基づい
て説明する。(図1)において、1は従来例で説明した
アレイスピーカである。5は床に設けられた吸音材であ
り、スピーカの正面を中心に3m角の範囲に設けられて
いる。吸音材の構造を(図2)に示す。(図2(a))
は第1の実施例に係る吸音材の構造を示したものであ
る。同図において、6は有孔板であり、背面に設けられ
た空気層7とから共鳴型吸音体8を構成している。共鳴
型吸音体8の表面には厚さ12mmのカーペット9を敷
いている。本実施例の吸音材の吸音率周波数特性を(図
3)のaに示すが、200Hz〜5kHzの帯域で平均
吸音率70%以上が得られているのがわかる。また、そ
の水平面内音圧レベル分布を(図4)に示す。同図
(a)は1kHzの場合、(b)は500Hzの場合を
示す。なお、等音圧線の間隔は3dBである。第1次反
射音を吸音したことによって500Hzでもスピーカの
正面から2m離れれば10dB以上減衰し、2台の指向
性スピーカを2m離して設置した場合でも互いに明瞭に
聞き取ることができた。
【0011】(図2(b))は第2の実施例に係る吸音
材の構造を示したものである。同図に示すように、有孔
板6の表面にはカーペットの代わりに厚さ50mmのウ
レタン発泡体10を設け、更にその表面に歩行のために
音響透過を妨げない有孔鉄板11を敷いた構造となって
いる。この場合の吸音率周波数特性を(図3)のb
に、、またその水平面内音圧レベル分布を(図5)に示
す。なお、(図5)において(a)は1kHzの場合、
(b)は500Hzの場合を示しており、等高線の間隔
は3dBとなっている。(図3)のaからも明らかなよ
うに、200Hz〜5kHzの帯域で平均吸音率90%
以上が得られている。またこの場合には(図9)に示し
たアレイスピーカの性能が、殆ど損なわれること無く、
鋭い指向性が得られているのがわかる。
【0012】一方、従来行われていたカーペットを敷く
程度の吸音処理では1kHzでも吸音率は0.3程度し
かなく、音声帯域のような低音域については反射性の床
の場合とほとんど差がなかった。
【0013】次に、吸音面の面積と指向性との関係を調
べた結果、指向性制御を必要とする周波数帯域におい
て、スピーカの正面軸上、即ち最も平均音圧レベルの高
い点に対し、(図1)の12に示すように、少なくとも
平均6dB減衰する等音圧線の内側に吸音材を敷けば目
的とする性能は達成できることがわかった。ただし、こ
の範囲は周波数によって変化し、指向性が広くなる低域
になるほど広くなるので、好ましくは指向性制御を必要
とする帯域の低域限界周波数(例えば音声であれば40
0Hz)における、少なくとも6dB減衰する等音圧線
の内側に吸音面を設ければよいことになる。
【0014】なお、指向性スピーカの種類や吸音面の構
成は本実施例に限定されるものでないことは当然であ
る。また、本実施例では指向性スピーカを天井に設置し
たために対向面である床に吸音面を設けたが、この他に
例えば、指向性スピーカを壁面に設置した場合には、そ
の対向する壁面を吸音面にすればよいことは言うまでも
ない。更に(図6)に示すように、指向性スピーカが壁
面の近くに設置されていたり、指向性が広いなどの理由
によって、6dB減衰する等音圧線範囲12が、対向面
である床面だけでなく壁面にまで及ぶ場合は、上記壁面
の該当する部分にも吸音面を設ける必要がある。
【0015】
【発明の効果】本発明の指向性スピーカシステムは、指
向性スピーカと上記指向性スピーカの対向面に設けられ
た吸音面からなり、かつ上記吸音面の平均吸音率を0.
7以上としたことにより、有響室においても指向性スピ
ーカの性能を損なわず鋭い指向性を得ることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の構成を示す図
【図2】(a)は本発明に係る吸音材の第1の実施例に
おける構造断面図 (b)は本発明に係る吸音材の第2の実施例における構
造断面図
【図3】本発明の第1、第2の実施例に用いた吸音材の
吸音率周波数特性図
【図4】(a)は本発明の第1の実施例における吸音材
を用いた場合の1kHzの場合の水平面内音圧レベル分
布図 (b)は本発明の第1の実施例における吸音材を用いた
場合の500Hzの場合の水平面内音圧レベル分布図
【図5】(a)は本発明の第2の実施例における吸音材
を用いた場合の1kHzの場合の水平面内音圧レベル分
布図 (b)は本発明の第2の実施例における吸音材を用いた
場合の500Hzの場合の水平面内音圧レベル分布図
【図6】本発明の実施例における吸音面が対向面である
床面だけでなく壁面にまで及ぶ場合の図
【図7】従来のアレイスピーカのスピーカユニットの配
置を示す図
【図8】従来のアレイスピーカの使用状態を示す図
【図9】(a)は従来のアレイスピーカを用いた場合の
床の吸音率が1の場合の、1kHzの場合の指向性を示
す水平面内音圧レベル分布図 (b)は従来のアレイスピーカを用いた場合の床の吸音
率が1の場合の、500Hzの場合の指向性を示す水平
面内音圧レベル分布図
【図10】(a)は従来のアレイスピーカを用いた場合
の床の吸音率が0.1の場合の、1kHzの場合の指向
性を示す水平面内音圧レベル分布図 (b)は従来のアレイスピーカを用いた場合の床の吸音
率が0.1の場合の、500Hzの場合の指向性を示す
水平面内音圧レベル分布図
【符号の説明】
1 アレイスピーカ 2 スピーカユニット 3 受聴者 5 吸音材 6 有孔板 7 空気層 8 共鳴型吸音体 9 カーペット 10 ウレタン発泡体 11 有孔鉄板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】指向性スピーカと、前記指向性スピーカの
    対向面に設けられた吸音面とからなり、かつ前記吸音面
    の平均吸音率を指向性制御帯域内で0.7以上としたこ
    とを特徴とする指向性スピーカシステム。
  2. 【請求項2】指向性スピーカの対向面において、指向性
    制御を必要とする周波数帯域における平均音圧レベルが
    最も高い点から少なくとも平均6dB減衰した等音圧線
    の内側部に吸音面を設けたことを特徴とする請求項1記
    載の指向性スピーカシステム。
  3. 【請求項3】指向性スピーカの対向面において、指向性
    制御を必要とする周波数帯域の低域限界周波数における
    最も音圧レベルの高い点から少なくとも6dB減衰した
    等音圧線で囲まれる面の内側部に吸音面を設けたことを
    特徴とする請求項1記載の指向性スピーカシステム。
JP5339993A 1993-03-15 1993-03-15 指向性スピーカシステム Pending JPH06269078A (ja)

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JP5339993A JPH06269078A (ja) 1993-03-15 1993-03-15 指向性スピーカシステム

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JPH06269078A true JPH06269078A (ja) 1994-09-22

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003288079A (ja) * 2002-03-27 2003-10-10 Toshiba Corp 能動消音装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003288079A (ja) * 2002-03-27 2003-10-10 Toshiba Corp 能動消音装置

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