JPH06268468A - 自動終端回路とその収納方法 - Google Patents

自動終端回路とその収納方法

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JPH06268468A
JPH06268468A JP5056815A JP5681593A JPH06268468A JP H06268468 A JPH06268468 A JP H06268468A JP 5056815 A JP5056815 A JP 5056815A JP 5681593 A JP5681593 A JP 5681593A JP H06268468 A JPH06268468 A JP H06268468A
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JP
Japan
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diode
circuit
current
connector
choke coil
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Application number
JP5056815A
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English (en)
Inventor
Shigeru Tanaka
茂 田中
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高周波用同軸コネクタ等の相手コネクタ開放
時に自動終端を行い、相手コネクタが接続された時、自
動的に終端を解除する。 【構成】 同軸コネクタの内外導体間に接続されたダイ
オードがバイアス電流値によって抵抗値が変化すること
を利用して、直流抵抗値のみが低くなるようにした相手
コネクタの脱着により信号線路が接続状態、未接続状態
のときに、ダイオードのバイアス電流を制御して、自動
的に終端、終端解除を行えるようにする。 【効果】 高周波用同軸コネクタ等の開放時に終端器を
いちいち装着しなくても良く、装置が安価にでき、試験
時または保守時の効率が向上し、さらに終端器の装着忘
れも防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、特に高周波用同軸コ
ネクタの開放時の終端方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば同軸ケーブル等、一定の線路イン
ピーダンスを有する高周波線路をコネクタを用いて接
続、開放を行う際に、開放後、線路端が開放されたまま
になると、ここでの線路インピーダンスの不整合から信
号の反射が生じ、この線路に信号を送り込んでいた機器
の動作に不都合が生じる事は周知である。
【0003】そこで従来から、開放したコネクタに、線
路インピーダンスに等しい抵抗で短絡された、別のコネ
クタを挿入する方法が古くから採用されて来たが、面倒
であるとか、挿入を忘れる場合がある等の不都合がある
ため、コネクタを開放したとき、自動的に終端抵抗が線
路に接続されるような自動終端回路が工夫されている。
【0004】図14は例えば実開平3−94845号公
報に示された従来の自動終端回路を示す図であり、図に
おいて、1は1号送信機、2は2号送信機、3は1号機
負荷回路、4は2号機負荷回路、5は送信分配器、6は
リレー駆動用電源、7はリレー駆動コイル、8はチョー
クコイル、9はリレー接点、10は終端抵抗、11はD
Cカット用コンデンサ、30は高周波ケーブル、31は
送信機1の入力コイルである。
【0005】図14は、図中に「信号入力」と示す点か
ら信号が入力され、信号分配器5によって2つの信号に
分配されたのち、1号送信機1と2号送信機2とに信号
が送られて、両送信機が等しく駆動されるものである。
【0006】図14では1号送信機1又は2号送信機2
のいずれかの送信機が高周波ケーブル30から切離され
たとき、高周波ケーブル30の両極間に、高周波ケーブ
ル30の、あるいは送信機1又は2のインピーダンスに
等しい終端抵抗が自動的に接続されることにより、入力
信号の2号送信機2へあるいは1号送信機1への分配程
度に変化が生じないようにするものである。なお、1号
送信機用と2号送信機用と同じ回路が2組あるので1号
送信機用の回路についてのみ説明する。
【0007】次に動作について説明する。通常の状態、
つまり1号送信機1および2号送信機2が信号分配器5
にそれぞれ接続された状態においては、リレー駆動用電
源6を起点として、チョークコイル8、送信機の入力コ
イル31、リレー駆動用コイル7によって閉ループが構
成され、リレー駆動用コイル7に駆動電流が流れてリレ
ー接点9を駆動し、終端抵抗10は回路を終端していな
い。ただし、リレー接点9は非駆動時接点が閉じるブレ
ーク接点を用いる。
【0008】次に1号送信機1が離脱された場合の動作
について説明する。1号送信機1が離脱されるとリレー
駆動用コイル7に流れていた電流供給ルートが断たれる
為、リレー接点9が閉じられ、終端抵抗10によって自
動的に終端される為に2号送信機2への信号レベルは変
化しない。2号送信機が離脱された場合も同様の動作と
なる。
【0009】自動終端回路の他の問題として収納方法に
ついての問題点を明らかにするため、図15、図16に
従来のケーブルの先端に用いられる従来のプラグの一例
を示す。そもそも、図14の整合抵抗10は接続する同
軸線路の真近に取付けなければ意味がない。例えばケー
ブル30と送信機1との間で結合が切離されたときはケ
ーブル30の先端に整合抵抗10が接続される事が必要
である。
【0010】その理由の第1は「終端」に取付けられる
べきものである事(終端でなくても整合する方法はある
が)であり、その第2はたとえ終端に接続されていて
も、そのリード線が長くなれば回路インピーダンスの整
合上良い結果が得られないためである。これに対し、コ
ンデンサ11やチョークコイル8、あるいはリレー電源
装置は線路の終端から離れた、分配器5内の任意の場所
に設ける事で何等支障は生じない。又、一般に一対のコ
ネクタの内、機器に取付けられる側には十分な部品取付
空間が得られるので問題はないがケーブルの先端に取付
けられるプラグ側には適当な収納スペースが存在しなか
った。
【0011】即ち図15と図16に、説明のため、現在
一般的に使用されているM形同軸コネクタのプラグ側の
構造を示す。図15は外観図、図16はその断面図であ
る。図に於て40は同軸ケーブル、41はプラグの外
筒、42はプラグの内筒、43は中心導体である。又、
44は同軸ケーブルの内部導体でありプラグの中心導体
43と接続されている。
【0012】45は内部導体44をつつむ誘電体、46
は同軸ケーブルの外部導体、47はプラグ内輪であり内
筒42がねじによって締結されている。48は中心導体
43を支える絶縁物である。同軸ケーブルの外部導体4
6は内筒42の一部に設けられた穴の付近に於て内筒4
2にハンダ付けされている。このように整合抵抗を収納
するスペースは設けられていない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来の自動終端回路は
上記に説明したような構成であるため、次のような課題
がある。
【0014】課題1)有接点リレーを用いているため、
動作が遅く装置を動作させつつ、コネクタを開放した場
合に、終端抵抗が挿入されるまでの間に装置が誤動作す
る。
【0015】課題2)装置の接続を切離したとき、終端
抵抗が線路に挿入されるものの、信号は、開放端に向っ
て出力されているので、本来接続されるべきでない機
器、例えば入力コイル31を有しない、高入力インピー
ダンス機器を誤って接続しても信号はその機器に向って
送信される。
【0016】課題3)接続すべき両方の装置によって
は、いずれが発信側で、いずれが受信側と、確定出来な
い場合があり、この場合、接続部の両側に終端抵抗を挿
入しなければならないが、図14の方式と同じ回路を両
側の装置に設けたのでは回路が動作しない。
【0017】課題4)回路が複雑である。 課題5)ケーブル先端のプラグで終端しなければならな
い場合に回路を収納するスペースがない。
【0018】この発明は上記の課題をそれぞれに解決す
る事を目的としてなされたもので、 目的1)動作が速い終端回路を得る。 目的2)誤って高いインピーダンスの装置が接続された
とき信号が送り出されない終端回路。 目的3)開放した両側の回路のいずれにも終端抵抗を自
動挿入する終端回路。 目的4)より簡素な終端回路。 目的5)ケーブル先端のプラグ部分に収納できる方法。 を得ることを目的としてる。
【0019】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の発明に
かかる自動終端回路は、高周波線路を接続するコネクタ
の、一方の側の極間に1つの高周波チョークコイルが接
続され、他方のコネクタの両極間にはダイオードと線路
インピーダンスにほぼ等しい抵抗素子とが直列接続され
たスイッチ要素と、このダイオードにバイアス電流を供
給する直流電源装置であってダイオードの電流を制限す
る電流制限回路と高周波信号を阻止するチョークコイル
とを有するものとを並列に接続したものである。
【0020】この発明の第2の発明にかかる自動終端回
路は、一方の側のコネクタの両極間には1つの高周波チ
ョークコイルの両端が接続され、他方の側のコネクタの
両極間には1つの極に直列接続したダイオードを介し
て、このダイオードに逆直列接続されるダイオードと、
前記線路インピーダンスにほぼ等しい整合抵抗(抵抗素
子)とが直列接続されたスイッチ要素とこれらのダイオ
ードにバイアス電流を供給し、ダイオードの電流を制限
する電流制限回路と、高周波信号を阻止するチョークコ
イルとを有する直流電源装置とを並列に接続したもので
ある。
【0021】この発明の第3の発明にかかる自動終端回
路は両方のコネクタの両極間にそれぞれ、ダイオードと
前記線路インピーダンスにほぼ等しい抵抗素子とが直列
接続されたスイッチ要素とこのダイオードにバイアス電
流を供給し、ダイオードの電流を制限する電流制限用抵
抗と高周波信号を阻止するチョークコイルとを有する直
流電源装置とが並列に接続され、かつ、この両コネクタ
のダイオード及び電源の極性が互に逆方向であり、又電
源の電圧及び前記電流制限用抵抗の値が互に同一である
ようにしたものである。
【0022】この発明の第4の発明にかかる自動終端回
路は前記第1、第2、第3の発明においてスイッチ要素
としてダイオードのみを用い、かつ、このダイオードに
流すバイアス電流の値を、ダイオードの見かけインピー
ダンスがほぼ線路インピーダンスに等しくなるように調
整したものである。
【0023】この発明の第5の発明による自動終端回路
の収納方法は同軸ケーブルのM形プラグ内の外筒と内輪
間のスペースに前記スイッチ要素を収納するものであ
る。
【0024】
【作用】第1の発明に係わる自動終端回路は、相手コネ
クタが接続されていない時にダイオードにバイアス電流
を流して線路を整合抵抗で終端し、相手コネクタが接続
された時に、それまでダイオードに流れていたバイアス
電流を相手コネクタチョークコイルにバイパスしてダイ
オードを高抵抗状態とすることにより、終端を解除す
る。ダイオードによるスイッチングはこの動作速度を速
めるように作用する。
【0025】第2の発明に係わる自動終端回路は、相手
コネクタが、接続されていないか、あるいは高インピー
ダンスの不適合コネクタである時に、両極に並列に接続
されたダイオードにバイアス電流を流して線路を整合抵
抗で終端すると共に、線路に直列に接続されたダイオー
ドにはバイアス電流を流さないことによって線路に信号
が送出されないように作用し、適合する相手コネクタが
接続され相手側信号線からアース電位が供給されると、
両極に並列に接続されたダイオードに流していたバイア
ス電流を停止させて高抵抗状態とすることにより、終端
を解除するとともに線路に直列に接続されたダイオード
にはバイアス電流が流れて信号が送出されるように作用
する。これによって不適合コネクタの識別作用が得られ
る。
【0026】第3の発明に係わる自動終端回路は、相手
コネクタが非接続時にいずれの側のコネクタに於てもダ
イオードにバイアス電流を流して整合抵抗によって線路
を終端し、相手コネクタが接続されると、いずれの側に
おいてもダイオードに流していたバイアス電流をカット
し電流が供給されないようにして高抵抗状態とすること
により、終端を解除する。
【0027】第4の発明に係る自動終端回路は第1、第
2、第3の発明における整合抵抗とダイオードとからな
るスイッチ要素がダイオードのみによって構成され、か
つ、直流電源装置の高周波チョークコイルが抵抗素子に
置換えられているので回路が簡素化されている。
【0028】第5の発明に係る自動終端回路の収納方法
はM形プラグの外筒と内輪間のスペースを利用して整合
抵抗を収納するのでケーブル先端で終端させることがで
きる。
【0029】
【実施例】実施例1.以下、この発明の一実施例を図に
ついて説明する。図1および図2はこの発明の一実施例
を示す図であり、図1はコネクタ同士が切り放された状
態、図2は接続された状態を示す。図において8a、8
bは高周波用チョークコイル、11は直流成分を阻止す
るDCカット用コンデンサ、12aはバイアス電流によ
り抵抗値が変化するピンダイオード、13はダイオード
の抵抗値を終端抵抗値より十分小さくなるようにバイア
ス電流値I1を調整する電流制限用抵抗、14は同軸コ
ネクタ(ジャック)、15は同軸コネクタ(プラグ)で
ある。21はダイオード12aの抵抗値が線路インピー
ダンスより充分小さくなるように充分なバイアス電流を
流した時のダイオード12aの抵抗値と、たし合わせて
線路インピーダンスと等しい抵抗値とする整合抵抗であ
る。
【0030】16は同軸コネクタ(ジャック)14の中
心導体、17は同軸コネクタ(プラグ)15の中心導
体、20はバイアス電流を供給する電源であり、電源2
0は電流制限抵抗13と高周波チョークコイル8aとを
有している。なおダイオード12aと整合抵抗21とは
スイッチ要素55を構成している。22は同軸コネクタ
(ジャック)14の側にある接続すべき装置Aであり、
23は同軸コネクタ(プラグ)15の側にある接続すべ
き装置Bを示している。
【0031】前記のように構成された自動終端回路にお
いて、図1に示すように、同軸コネクタ(プラグ)15
が同軸コネクタ(ジャック)14に接続されていない状
態においては、電源20(+V)から電流制限抵抗1
3、高周波用チョークコイル8aを経てダイオード12
aにバイアス電流I1が流れて、整合抵抗21との組み
合わせにより信号路を終端している。したがって装置A
22は同軸コネクタ(ジャック)14が開放されていて
も、ここで信号が反射されることがないため何の影響を
も受けることがない。
【0032】次に、図2に示すように同軸コネクタ(プ
ラグ)15が同軸コネクタ(ジャック)14に接続され
ると、ピンダイオード12aに流れていたバイアス電流
は同軸コネクタ(プラグ)15側に設置された高周波用
チョークコイル8bの低い直流抵抗分を経てアース側へ
バイパスされる。これによりダイオード12aは高抵抗
となり、整合抵抗21は切離されて信号路の終端は解除
される。
【0033】図1、図2(以下の図においても同様)に
於てDCカットコンデンサ11を回路に挿入している
が、これはバイアス電流I1の流路の説明をわかりやす
くするために挿入したものであって、接続される装置A
22あるいは装置B23の入力インピーダンスが高けれ
ばDCカットコンデンサ11は必要ではない。
【0034】実施例2.図1、図2に示す発明の自動終
端回路では、例えば装置A22が信号の発信源である場
合にはダイオード12aがオンして、回路が終端されて
いるか否かに関係なく、信号は同軸コネクタ(ジャッ
ク)14の中心導体16に送出されている。
【0035】したがって、高周波チョークコイル8bを
有しない不適合コネクタを接続した場合でも、インピー
ダンス不整合により装置が誤動作するかも知れないが、
ともかく、信号はとり出す事が出来る。この事はある場
合には大変不都合でもある。
【0036】このような不都合を解決する自動終端回路
を図3〜図5に示す。図3〜図5に於て、12bは同軸
コネクタ(ジャック)14の中心導体14に直列接続さ
れたダイオード、12cはスイッチングダイオード12
aに直列に接続された、第2のダイオードである。な
お、電源20及び装置A22、装置B23は一部記載を
省略しているが図1、図2の場合と同様に用いられてい
る。
【0037】図3〜図5に示す実施例についてはダイオ
ード12bを用いて、接続される相手コネクタの不適合
を自動的に選別して信号線路の接続・切離しを行うよう
にしたものである。図3はコネクタ14、15が接続さ
れていない状態を、図4は不適合コネクタ30が接続さ
れた場合を、図5は適合コネクタ15が接続された場合
を示している。図3の状態ではダイオード12aと第2
のダイオード12cとが2コ直列になっているものの、
その動作は図2の場合と同じであるので説明は省略す
る。
【0038】図4は本来接続されるべきでない高周波チ
ョーク8bを有しない不適合同軸コネクタ(プラグ)3
6が同軸コネクタ(ジャック)14に接続された状態を
示す図で、ダイオード12aと12cは電源(+V)か
ら電流制限抵抗13、高周波用チョークコイル8aを経
てバイアス電流が流れ、ダイオード12a12cと整合
抵抗21からなる終端回路で信号線路を終端し、他方の
ダイオード12bはバイアス電流が流れない為、高抵抗
状態となって不適合同軸コネクタ(プラグ)36側との
信号路が断たれる。
【0039】図5は接続されるべき同軸コネクタ(プラ
グ)15が同軸コネクタ(ジャック)14に接続された
状態を示す図で、バイアス電流は電流制限抵抗13、高
周波用チョークコイル8a、ダイオード12b、高周波
用チョークコイル8bを経て流れ、ダイオード12bは
低抵抗状態となって同軸コネクタ(プラグ)15側との
信号路を導通させる。このときダイオード12aと12
cには電流が流れるに必要なダイオード2コ分のバイア
ス電圧が加わらないのでバイアス電流が流れない為、高
抵抗状態となり、信号線路の終端が解除される。
【0040】実施例3.図3〜図5に示す実施例2はダ
イオード12aと第2のダイオード12cとを2コ直列
にすることで、ダイオード12bによるドロップ電圧と
の差を利用して、ダイオード12aと12cにバイアス
電流が流れないようにしているが、ダイオードの特性差
を利用すれば、かならずしもダイードを2コ直列にする
必要はない。そのような例を図6に示す。
【0041】図6に於て24はその動作電圧がダイオー
ド12bより高いものであり、ここでは高電圧ダイオー
ドと仮称する。一例としてダイオード12bにはゲルマ
ニウム系のダイオードを、ダイオード24にはシリコン
系のダイオードを用いればよい。
【0042】実施例4.実施例3と同様の目的を更に他
の方法を用いて達成する例を図7に示す。図7に於て2
5は直流バイアス用高抵抗、26は高周波バイパスコン
デンサである。
【0043】図7の場合バイアス電流がダイオード12
bを通じて相手コネクタ(図示していない)に流れてい
るときには、直流バイアス用高抵抗25があるために、
ダイオード12aには、きわめてわずかの電流しか流れ
ない。したがってダイオード12aはオンすものの、十
分低い抵抗にはならないため、整合抵抗21は回路に接
続されず回路インピーダンスに影響を与えるほどの事は
ない。
【0044】一方相手コネクタが切離されるとダイオー
ド12aが完全にオン状態となり直流バイアス用抵抗2
5の両端にも高い電圧が発生するが高周波信号的にはバ
イパスコンデンサ26によって短絡されているので影響
はない。このとき直流電源には直流バイアス用抵抗25
のドロップ電圧に抗して必要なバイアス電流を流すだけ
の高電圧のものが用いられる必要がある。
【0045】実施例5.実施例1〜4の自動終端回路は
いずれもコネクタを切離した際、片側のコネクタの回路
のみを終端するものである。しかし、信号の発信源が両
側にあって、コネクタのいずれの側をも同様に終端する
ことが必要となる場合もある。この様な場合に用いる自
動終端回路の例を図8、〜図10に示す。
【0046】図8はコネクタの非接続時、図9は接続し
たときを示す。図中点線はバイアス電流の流れ方を示
す。又、図10は説明のため、図9のコネクタ接続時の
バイアス電流路の等価回路を示すものである。28は+
Vの電圧を供給する+V電源、29は−Vの電圧を供給
する−V電源で、その接続極性は互に逆(等価回路上は
同方向)になっている。図8の同軸コネクタ(ジャッ
ク)14の側の回路は図1の場合と全く同じである。
又、同軸コネクタ(プラグ)15の側の回路は−V電源
とダイオード27の極性が逆方向である事以外はジャッ
ク側の回路と同じである。
【0047】コネクタが接続されていない時は図1の場
合と同様に動作し、いずれのコネクタの側もダイオード
12aあるいはダイオード27がオンして、回路がそれ
ぞれ抵抗21によって終端されている。コネクタが互に
接続されたとき、バイアス回路は等価的に図10に示す
ようになる。
【0048】図10に示すとおり電源28、29の電圧
は同電圧、2つの電流制限抵抗13は互に同じ値である
ので、2つのチョークコイル8aの接続点、即ちコネク
タ14あるいは15の中心導体16、17部分の電位は
0Vとなり、ダイオード12aにも、ダイオード27に
もバイアス電流は流れない。したがって、回路は終端さ
れることはない。
【0049】図8、図9では図1の回路を用いる例を示
したが図3の回路を用いることも可能であることは自明
である。
【0050】図8〜9の場合、電流制限抵抗13を用い
ないで例えば電流制限制御回路付の電源を用いる場合に
は両側の2つの電源装置が、同一の電流値をとらねばな
らないので、適当な傾斜特性を持たせる必要があり、そ
のためには、電流制限抵抗13をかならず用いるように
する方が得策である。
【0051】実施例6.図1〜図9に示した実施例では
整合抵抗21とチョークコイル8aをかならず用いてい
るが、図11に示すような方法を用いれば整合抵抗21
とチョークコイル8aのいずれか又は両方を省略するこ
とができ、回路をより簡素にすることができる。図11
に於て32は、ダイオード12aの電流を任意に調整可
能な調整抵抗である。図12は図11の回路の動作の説
明を行うためのダイオード12aの特性を示す図で、図
12(a)はダイオード12aのV−I特性を、図12
(b)は同じくZ−I特性を示すものである。
【0052】ここでZとはダイオード12aの両端の見
かけインピーダンスである。図中Z0 は、一般的な高周
波ケーブルのインピーダンスを示す。図12はきわめて
一般的なシリコン系ダイオードの特性であり、その見か
けインピーダンスはダイオードに流すバイアス電流によ
って大巾に変えることができ、かつ、その変化巾中に一
般的な高周波ケーブルのインピーダンス例えば50Ω〜
200Ωを含むものを選定することは容易である。
【0053】即ちダイオード12aの電流が、ダイオー
ド12aの見かけインピーダンスがZ0 となるような電
流I0 になるように調整抵抗32を調整することによっ
て、図1〜図9に示す整合抵抗21を省略することが出
来る。このとき電流の電圧+Vが十分に高ければ抵抗3
2の抵抗値は相応に高いものとなり、チョークコイル8
aを挿入しなくても、高周波信号が電源に回り込むこと
を防止することができ、結局チョークコイル8aも省略
することができる。
【0054】以上の説明では、コネクタとして同軸コネ
クタを例に説明したが、2極以上のコネクタであればど
のようなものにも適用することができる。又ケーブルは
同軸ケーブルにかぎらない。
【0055】電流制限抵抗13は、かならずしも抵抗で
ある必要はなく、例えば電源装置の出力電流を検出し
て、これを能動的に調節する電子回路であってもかまわ
ない。
【0056】又、プラグとジャックの組合せについて
は、相互に入れ換え可能であり、更に、その、雌、雄の
形式は問わない。
【0057】実施例7.実施例1〜6に示す自動終端回
路のスイッチ要素であるダイオード12aと整合抵抗2
1は、接続する同軸線路の真近に取付けなければ意味が
ない事は前述のとおりである。
【0058】実施例7は、ケーブルの先端に取付けられ
るプラグ内に、ダイオード12aと整合抵抗21とを収
納する方法を示すものである。
【0059】図13は本発明による自動終端回路の前記
部品を収納するプラグの構造を示す断面図である。図1
3に於て43aは従来のプラグの中心導体43より、や
や長く作られた中心導体であり、50は、この中心導体
に挿入された絶縁物で製作された絶縁ワッシヤである。
【0060】51は内輪47に明けられた電線穴、52
はこの電線穴47に通された絶縁チューブである。53
はこの絶縁チューブ52の中を通って片端が中心導体4
3aに接続されたリード線である。リード線53と中心
導体43aとの接続は直接表面にハンダ付してもよい
が、中心導体43aの側面に設けた穴からリード線53
を中心導体43aの内部へ通して、中心導体43aの先
端で同軸ケーブルの内部導体44と共に中心導体43a
の先端にハンダ付すると容易である。55はリード線5
3に接続されたダイオード12aと整合抵抗21からな
るスイッチ要素であり、54はその一方のリード線であ
って、内輪47に接続されている。
【0061】
【発明の効果】以上のようにこの発明の第1の発明によ
れば回路をダイオードと抵抗素子と電流装置を用いて構
成したので終端動作が速い自動終端回路を得ることがで
きる。
【0062】第2の発明によれば不適合な高インピーダ
ンスのコネクタを識別して、この様なコネクタが接続さ
れたとき信号を送り出さない自動終端回路を得ることが
できる。
【0063】第3の発明によればコネクタの両側の回路
のいずれにおいても、自動終端できる回路を得ることが
できる。
【0064】第4の発明によれば上記第1〜第3の発明
の回路を簡素にした自動終端回路を得ることができる。
第5の発明によれば同軸ケーブルの先端のプラグ内に整
合抵抗を収納することができる。という効果を得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示す自動終端回路の回路
図である。
【図2】図1の回路のコネクタを接続した時の図であ
る。
【図3】この発明の実施例2を示す回路図でコネクタを
切離した場合の図である。
【図4】図3の回路の不適合コネクタを接続した場合の
図である。
【図5】図3の回路の適合コネクタを接続した場合の図
である。
【図6】図3の回路の他の実施例を示す回路図である。
【図7】図3の回路の更に他の実施例を示す回路図であ
る。
【図8】この発明の第3の発明の実施例を示す回路図で
ある。
【図9】図8の回路のコネクタが接続された場合を示す
図である。
【図10】図9の動作を説明するための等価回路図であ
る。
【図11】本発明の第4の発明の実施例を示す回路図で
ある。
【図12】図11の動作を説明するためのダイオード特
性図である。
【図13】本発明のプラグの断面図である。
【図14】従来の自動終端回路の回路図である。
【図15】従来のプラグの外観図である。
【図16】従来のプラグの断面図である。
【符号の説明】
8a 高周波チョークコイル 8b 高周波チョークコイル 12a ダイオード 12b ダイオード 13 電流制限抵抗 14 同軸コネクタ(ジャック) 15 同軸コネクタ(プラグ) 20 直流電源 21 整合抵抗 27 ダイオード 28 +V電源 29 −V電源 32 調整抵抗 36 不適合同軸コネクタ 41 外筒 47 内輪 50 絶縁ワッシヤ 51 配線穴 55 スイッチ要素

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定の線路インピーダンスを有する高周
    波線路を接続する一対の2極コネクタの終端回路であっ
    て、一方の側のコネクタの両極間には1つの高周波チョ
    ークコイルの両端が接続され他方の側のコネクタの両極
    間には、ダイオードと前記線路インピーダンスにほぼ等
    しい抵抗素子とが直列接続されたスイッチ要素と、この
    ダイオードにバイアス電流を供給し、ダイオードの電流
    を制限する電流制限回路と、高周波信号を阻止するチョ
    ークコイルとを有する直流電源装置とが並列に接続され
    てなる自動終端回路。
  2. 【請求項2】 一定の線路インピーダンスを有する高周
    波線路を接続する一対の2極コネクタの終端回路であっ
    て、 一方の側のコネクタの両極間には1つの高周波チョーク
    コイルの両端が接続され、他方の側のコネクタの両極間
    には1つの極に直列接続したダイオードを介して、この
    ダイオードに逆直列接続されるダイオードと、前記線路
    インピーダンスにほぼ等しい抵抗素子とが直列接続され
    たスイッチ要素と、これらのダイオードにバイアス電流
    を供給し、ダイオードの電流を制限する電流制限回路
    と、高周波信号を阻止するチョークコイルとを有する直
    流電源装置とが並列に接続されてなる自動終端回路。
  3. 【請求項3】 一定の線路インピーダンスを有する高周
    波線路を接続する一対の2極コネクタの終端回路であっ
    て、 両方のコネクタの両極間にそれぞれ、ダイオードと前記
    線路インピーダンスにほぼ等しい抵抗素子とが直列接続
    されたスイッチ要素と、このダイオードにバイアス電流
    を供給し、ダイオードの電流を制限する電流制限用抵抗
    と高周波信号を阻止するチョークコイルとを有する直流
    電源装置とが並列に接続され、 かつ、この両コネクタのダイオード及び電源の極性が互
    に逆方向であり、又電源の電圧及び内部抵抗及び前記電
    流制限用抵抗の値が互に同一である事を特徴とする自動
    終端回路。
  4. 【請求項4】 ダイオードと線路インピーダンスにほぼ
    等しい抵抗素子とを直列接続したスイッチ要素に代え
    て、ダイオードのみを用い、かつ直流電源装置の電流制
    限値を、このダイオードの見かけインピーダンスがほぼ
    線路インピーダンスに等しくなるように調節した事を特
    徴とする請求項1、2、及び3項記載の自動終端回路。
  5. 【請求項5】 同軸ケーブル用M形プラグの内輪と外筒
    の間に請求項1〜4記載のダイオードと抵抗素子とを直
    列接続したスイッチ要素を収納し内輪に設けた穴に通し
    たリード線により、中心導体と接続し、かつ、絶縁物で
    製作したワッシヤを中心導体に挿入した事を特徴とす
    る、自動終端回路の収納方法。
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